彼女と Avec Elle | 朝吹真理子、米田知子
2018年にエルメスが国立新美術館で開催した展覧会に際して刊行された作品集。小説家、朝吹真理子による10編の小説にフォトグラファーの米田知子がとらえた写真が添えられている。写真は一枚ずつページに貼り込まれた仕様となっており、ブランドの世界観を体現したかのようなシンプルで美しい装丁が目を惹く一冊。日本語、英語表記。
ゲルハルト・リヒター 2005 | WAKO WORKS OF ART
2005年に東京にあるWAKO WORKS OF ARTで開催された展覧会に際して刊行されたカタログ。ドイツを代表する現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターによる1999年から2005年にかけて制作された抽象絵画を中心に掲載。
ジェームズ・ウェリング Photographs 1977-1993 | WAKO WORKS OF ART
1993年に東京のWako Works of Artで開催された展覧会に際して刊行された冊子。アメリカの写真家、ジェームズ・ウェリングが1977年から1993年の間に撮影した写真をまとめたもので、序文のテキストは美術評論家でキュレーターの笠原美智子が手がけている。日本語、英語表記。
クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime | 国立新美術館 ほか
2019年に国立新美術館ほか全国で開催された展覧会「クリスチャン・ボルタンスキー ―Lifetime」展の図録。フランスの現代アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーによる初期作品から最新作にいたるまで、およそ50年にわたる活動を包括的に紹介するとともに、展覧会担当者らによるテキスト、ボルタンスキーと杉本博司の対談などもあわせて収録。
ジョルジュ・ビゴー展 宇都宮美術館コレクション
2021年に宇都宮美術館で開催された展覧会の図録。風刺画家として知られ、歴史教科書でもたびたび取り上げられるフランス人画家ジョルジュ・ビゴーの多面的な活動に焦点を当てている。ジャーナリストとしての視点に加え、日本各地の風景や人々の暮らしを温かく描いた作品、近代化と西欧化に揺れる明治期の日本を捉えた表現など、宇都宮美術館所蔵のコレクションから厳選した図版を収録。
Two Mountains: Ashio, Kumano | Julien Guinand
フランスの写真家、ジュリアン・ギナンの作品集。気候変動の影響を大きく受ける日本の2つの山岳地帯ー紀伊半島に広がる紀伊山地と東京北部に位置する足尾山地に焦点を当てた一冊。ギナンの写真の数々は環境破壊の痕跡、そして過去に起きた災害の明確な証拠を記録に残すと同時に、私たちに未来への警告を投げかけている。英語、フランス語表記。
EGOISTE No.12 2冊揃 | Nicole Wisniak
ニコル・ヴィズニアックによって1977年に創刊され、不定期で刊行され続けている雑誌「エゴイスト(Egoiste)」の第12号2冊揃え。ソール・スタインバーグやフランソワーズ・サガンらが名を連ね、大判のモノクロ図版で豪華かつスタイリッシュな写真の数々で構成されている。表紙写真はフォトグラファーのリチャード・アヴェドンによるもの。フランス語表記。
Swimmers: Seventy International Photographers | Hans Christian Adam
「泳ぐ」をテーマに、世界各国の70人の国際的なフォトグラファーたちによる写真をまとめた作品集。ハリー・キャラバン、デイヴィッド・ホックニー、レイ・メッツカー、アンドレ・ケルテスなど、名だたる写真家たちによる夢想のような作品の数々をカラー、モノクロ図版で多数収録。英語表記。
Walker Evans | ウォーカー・エヴァンス
2017年にポンピドゥー・センターで開催された展示の際に刊行されたもの。アメリカの写真家、ウォーカー・エヴァンスのこれまでのキャリアを紹介する。大恐慌時代のアメリカ農村の生活や人々のポートレート、アフリカの伝統美術など420点の豊富な図版とともに解説を収録。フランス語表記。
The Zone | 田村玲子
写真家・田村玲子による作品集。ある郊外の地域を十数年にわたり撮影し続けたシリーズをまとめている。何もない平地に建つ施設、白いコンテナ、ゆるやかにカーブする道路——変化の乏しい景観を淡々と見つめることで、時の蓄積や土地の空気が静かに浮かび上がる。風景に宿るわずかな違和や、曖昧な不穏さがにじむ一冊。
Remain in Naoshima | 秋元雄史、江原久美子
1987年に発足した直島文化村構想のプロジェクトアーカイブ。安藤忠雄、杉本博司のほか、ジャスパー・ジョーンズなど海外のアーティストも参加して作られた作品をカラーで多数掲載。
An American Vision: Three Generations of Wyeth Art ハードカバー版 | アンドリュー・ワイエス
1987年から1988年にかけてアメリカ、イタリア、日本など各地で開催された展示会「An American Vision:Three Generations of Wyeth Art」のハードカバー版図録。挿絵画家のN.C. ワイエス、アメリカン・リアリズムを代表する画家であるアンドリュー・ワイエス、そして著名人の肖像画などでも知られるジェイムズ・ワイエス。これら3世代にわたるワイエス一族の画業を一望する。英語表記。
Beat Memories: The Photographs of Allen Ginsberg | アレン・ギンズバーグ
アメリカの詩人、アレン・ギンズバーグの作品集。中古のコダック製小型カメラを購入し、ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズなど身近な存在の作家や詩人、恋人の姿を撮影し続けたギンズバーグ。本書は今も色褪せないビートとカウンターカルチャーの魅力が詰まったポートレートやスナップなど、70点以上の写真を収録。英語表記。
奇想のモード | 東京都庭園美術館
2021年に東京都庭園美術館で開催された展覧会の図録。シュルレアリスムとモードの観点から、多角的なテーマとともにその魅力と創造を探求するもので、ダリ、マグリット、エルザ・スキャパレリをはじめ、マルタン・マルジェラ、串野雅也、舘鼻則孝、ザッハ・ハディドなど、時代を超えた様々なジャンルのアーティスト、デザイナー、建築家たちの作品群を掲載。
宇宙と芸術 かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ | 森美術館
2016年から2017年に森美術館で開催された「宇宙と芸術」展の公式カタログ。人類が長年続けてきた宇宙への探求を、芸術史・文化史の視点で振り返る。仏教の曼荼羅から「竹取物語」絵巻、ダ・ヴィンチやガリレオの天文学の手稿などを収録。装丁は松田行正、杉本聖士。
石内都 マザーズ 2000-2005 未来の刻印
写真家、石内都の作品集。第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ美術展日本館2005で開催された展覧会に際して刊行されたもの。母の遺品を撮影したシリーズ「マザーズ 2000-2005」のほか、初期3部作「絶唱・横須賀ストーリー」「アパート」「連夜の街」もあわせて収録。
メイプルソープと美神たち
アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープによる女性たちを被写体にとらえた作品集。リサ・ライオン、オノ・ヨーコ、シンディ・ローパー、パティ・スミスなどが名を連ね、力強く佇む女性たちのポートレートをモノクロで収録。英語、日本語表記。
今日の彫刻 | 冨井大裕
2023年に栃木県立美術館で開催された展示のカタログ。現代アーティスト、冨井大裕の既製品を用いて表現された作品を紹介。ちりとり、ゴミ箱、ブックスタンド、空き缶、スーツケース、本来の役割から開放されたモノたちが新たな作品へと生まれ変わる。カラー図版、解説を収録。
ボイス マルチプル 博愛のヴィ-クル | ヨーゼフ・ボイス
フジテレビギャラリーで開催されたヨーゼフ・ボイス展の図録。丁寧な解説のついた作品図版のほか、山本和弘と水沢勉によるテキスト、インタビュー記事なども収録。
Land and Sea 1970 | 河口龍夫
2015年にタカイシイギャラリーニューヨークで開催された、現代美術家、河口龍夫の展覧会のカタログ。1970年の4月のある3日間に神戸の須磨海岸で防波堤の上から定点撮影した写真をまとめたもので、陸と海の境界線で揺れ動く海岸線を捉えている。
クリスト展 | 西武美術館
いかなる巨大なものも布で覆う現代美術家、クリストの表現を紹介する、1987年開催の展覧会図録。初期のドラム缶を用いた作品から、ローマの城壁、セントラルパークの《ゲート》、マイアミの島々を舞台としたプロジェクトまで、多くの代表作をデッサンと完成写真でカラー収録している。包む・積む・張る・覆うという行為を通して、物体や建造物の存在そのものを問い直し、人々の知覚にゆさぶりを与える。巻末には《アンブレラ》プロジェクトに関するインタビューも収録。
Mind Encode | 永禮賢
写真家、永禮賢(ながれさとし)の作品集。日常を切り取った写真でありながら、生と死の境界を曖昧に揺らぐかのような、幻想的な淡い世界観の写真を多数収録。
マティス展 | 国立西洋美術館
2004年に国立西洋美術館で開催された展覧会「マティス展」の公式図録。20世紀を代表する画家アンリ・マティスの創作の核心に迫るべく、「過程(プロセス)」と「変奏(ヴァリエーション)」をテーマに構成されている。油彩、切り絵、素描、版画、挿絵本、彫刻など、多彩な表現手法による作品を多数収録。
モディリアーニ展 | 国立新美術館
2008年に国立新美術館で開催された「モディリアーニ展」の図録。原始美術の影響を色濃く示す初期の作品群から、独自の様式を確立した肖像画にいたるまで幅広い作品を収録し、氏の芸樹の変遷を辿る。
Wim Crouwel: New Alphabet | ウィム・クロウェル
オランダのグラフィックデザイナーでありタイポグラファー、ウィム・クロウェルが考案したブラウン管ディスプレイに適した書体「ニューアルファベット」の資料集。1967年の発表時に、その革新性と難読性から物議を醸すとともにクロウェルは国際的な地位を獲得し、20世紀後半のモダニズムを代表する象徴のひとつとなった「ニューアルファベット」。本書はグラフィックデザイナー、ピーター・ブラッティンガが編集を務め、事例などを収録した一冊。英語、ドイツ語、フランス語表記。
Reasons to be Cheerful: The Life and Work of Barney Bubbles | バーニー・バブルス
イギリスのグラフィックデザイナー、バーニー・バブルスの作品集。2009年に刊行された初版発売後、即完売となった『Reasons to Be Cheerful』の増補改訂版。数百点の未発表作品、スケッチ、写真、ノート、オリジナルアートワークほか、新たに50点の作品が追加された全600点以上の図版、インタビューや寄稿などのテキストを収録。英語表記。
The Velvet Underground: New York Art | ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
アメリカのロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのドキュメント集。ライブの未公開写真、直筆の楽譜、アンディ・ウォーホルによるジャケットやポスターのデザイン、アンダーグラウンド紙の切り抜きなど、ポップカルチャーを体現したロックバンドの活動を包括的にまとめた1冊。豊富な図版とともに解説を収録。英語表記。
The Discovery of America | Saul Steinberg ソウル・スタインバーグ
アメリカのイラストレーター・漫画家、ソウル・スタインバーグによる作品集。多様な文化や人々が交錯するアメリカという国を題材に、鋭い観察眼と独特のユーモア、皮肉を込めて描いた約200点のイラストを収録。線と構成によって社会を捉え直す、スタインバーグらしさが詰まった一冊。英語表記。
Modern Art in Advertising | Paul Theobald
広告や企業アイデンティティにモダニズムデザインを取り入れた先駆的な存在として知られる「コンテナ・コーポレーション・オブ・アメリカ(略称CCA)」のアートワークを集めた作品集。ウィレム・デ・クーニング、ヘルベルト・バイヤー、マン・レイ、ポール・ランドなど44名のアーティストたちによる89点の作品を収録。英語表記。
Otl Aicher: 328 Plakate fur die Ulmer Volkshochschule | オトル・アイヒャー
20世紀ドイツを代表するグラフィックデザイナー、タイポグラファーであり、ウルム造形大学の創設者、オトル・アイヒャーの作品集。1940年代から1960年代までのポスターを337点カラーで掲載。ドイツ語表記。
Buffalo: The Style and Fashion of Petri | Ray Petri レイ・ペトリ
80年代ロンドンのファッションシーンを牽引した伝説のスタイリスト、レイ・ペトリの作品集。ペトリを中心に様々なメンバーが集って活動していたクリエイティブ集団「バッファロー」が手掛けた様々なスタイリング、写真、グラフィック作品を編纂し収録。英語表記。
Yohji Yamamoto | 山本耀司
プレタポルテブランド・Yohji Yamamotoのアーカイブより厳選された作品をまとめた作品資料集。ニック・ナイトやパオロ・ロベルシらにより撮影された美しい写真やランウェイの舞台裏、マックス・ヴァドゥクルやテリー・ジョーンズによるインタビュー、エッセイほか豊富な図版とともに解説を収録。山本耀司の創作へのアプローチや、他のクリエイターとの関係性を深く探る1冊。英語表記。
A Magazine #5 Curated by Martine Sitbon
毎号ファッションデザイナーをキュレーターとして招き、その世界を探るファッションマガジン『A Magazine Curated By』第5号。今回はフランスのファッションデザイナー、マルティーヌ・シットボン。アナ・スイ、ジム・ダイン、ソフィア・コッポラらをゲストに迎え、幻想的で詩的な世界観が視覚と感性を刺激する1冊。英語表記。
A Magazine #6 Curated by Veronique Branquinhoo | ヴェロニク・ブランキーノ
「A Magazine」の第6号。キュレーターはファッションデザイナーのヴェロニク・ブランキーノ。コレクションやファッションフォト、イメージグラフィックを多数収録。英語表記。
A Magazine #7 Curated by Kris Van Assche
毎号ファッションデザイナーをキュレーターとして招き、その世界を探るファッションマガジン『A Magazine Curated By』第7号。今回はDior Hommeのアーティスティック・ディレクターを務めたクリス・ヴァン・アッシュ。ファッション界の有名人ではなく、自分にとって意味のある人々とコラボレーションし「人との本質的なつながり」を求めた特集。英語表記。
資生堂のクリエイティブワーク | 求龍堂
明治5年に創業された資生堂の広告ポスター、パッケージデザイン、雑誌広告、CMなどから秀作450余点を厳選して収録。田中一光、木村勝、福田繁雄らによる解説も掲載。
CMにチャンネルをあわせた日 杉山登志の時代 | 馬場啓二、石岡瑛子
「コマーシャル・フィルム界の黒澤明」とも呼ばれた伝説のCMディレクター、杉山登志。37歳の若さで自ら命を絶った鬼才の姿を、様々な著名人が寄せたエッセイやインタビューから描き出す。編集は馬場啓二と石岡瑛子によるもの。
仲條 NAKAJO | 仲條正義
グラフィックデザイナー・仲條正義の代表作を網羅したアートワーク集。資生堂の企業文化誌『花椿』や資生堂パーラー、松屋銀座、東京都現代美術館のCI計画など、長年にわたって手がけてきた数多くのポスターやロゴデザインを収録している。仲條自身の言葉に加え、早川良雄、細谷巌、葛西薫、服部一成らによるテキストを別冊で収録。装丁は服部一成が担当。英語、日本語表記。
Books on Japan 1931-1972 日本の対外宣伝グラフ誌 | 森岡督行
森岡書店店主・森岡督行が、1931年から約40年にわたって発行された日本の対外宣伝グラフ誌を編纂。日本工房の『NIPPON』や東方社の『FRONT』など、全106点のグラフ誌から選りすぐった表紙と本文をカラーで紹介している。日本の文化や風景をテーマとしたものに加え、戦時下には富国強兵を前面に押し出した号も含まれており、グラフィックの魅力とともに、当時の時代背景や思想の変遷を読み取ることができる。
仲畑広告大仕事 | 仲畑貴志
コピーライター・仲畑貴志と、彼が率いる仲畑広告制作所による広告制作の軌跡をまとめた作品集。1981年から約10年にわたる仕事を編纂し、パルコ、TOTO、東京ガスなどを手がけた広告デザインをカラーとモノクロで多数掲載している。各年の仕事からは、当時の社会や空気感を鋭く捉えた広告表現の変遷がうかがえる。
Imagine. You are Landing | Vittorio Santoro
イタリア系スイス人のビジュアルアーティスト、Vittorio Santoroによる作品集。スイス、フランス、イギリス、南アフリカなど各地の航空券をモチーフに構成され、旅の記憶や時間の痕跡を視覚的にたどっていく。日常的なオブジェクトを通して、移動と存在のあり方を問い直す試みが展開されている。英語表記。
ピノッキオの冒険 | ジャンルイジ・トッカフォンド
アニメーション作家としても活躍するイタリアの画家、ジャンルイジ・トッカフォンドが「ピノッキオの冒険」を再構築。テキスト、イメージが奔放に解釈され、独特の世界となったトッカフォンド版「ピノッキオの冒険」を、邦訳テキストとともに編纂したもの。装丁は葛西薫。
Surf, Skate and Rock Art of Jim Phillips | ジム・フィリップス
アメリカのグラフィックアーティスト、ジム・フィリップスの作品集。1962年以降、カートゥーン、スケートボード、Tシャツ、ステッカー、ロックポスター、広告アートなどの分野で数々のグラフィックデザインを手がけてきた氏による鮮やかな色彩で描かれた大胆でダイナミックな作品群をカラーで多数収録。本書は50年以上にわたる創作の軌跡を記録すると同時に、アメリカの若者文化の力強いムーブメントを映し出している。英語表記。