Margaret Kilgallen: In the Sweet Bye and Bye
サンフランシスコを拠点に活動したアーティスト、マーガレット・キルガレンの作品集。1967年生まれ、2001年に急逝した彼女は、フォークアートの影響を受けた独自の描線と色面によって、ベイエリア・ミッション派の中心的存在として知られる。看板や壁画、紙作品などに広がる人物像やタイポグラフィには、日常の風景や物語性が織り込まれている。キルガレンの短い活動期間に凝縮された創作の軌跡をたどる内容となっている。
Jiro Takamatsu: All Drawings
芸術集団ハイレッド・センターのメンバーとして活動した高松次郎が、生涯に遺した約4,000点のドローイングを収録した作品集。「影」「複合体」などのシリーズを支えた基礎的な思考や構想の断片を、フルカラーでたどることができる。紙の上に引かれた線や反復される構造には、立体や空間作品へと展開していく前段階の試行が刻まれている。生前を知る研究者によるテキストも併載し、制作の背景や時代との関わりを補足。
ルイ・ヴィトン 草間彌生
草間彌生とルイ・ヴィトンのコラボレーションを記念して制作された作品集。草間の象徴的な水玉や反復、無限性のモチーフを軸に、コラボレーション作品やビジュアルを通して創作の世界観を紹介。ブランドのクリエイションと現代美術が響き合う瞬間を凝縮し、アートとファッションの融合を記録した特別な一冊となっている。
Speed of Life | Mikael Jansson
写真家ミカエル・ヤンソンが、F1の世界を主題に撮影した写真集。マシン、ドライバー、ピット、観客といったレースの現場を捉えながら、モータースポーツの記録にとどまらない視点が貫かれている。光沢のあるボディやロゴ、ヘルメットに映り込む風景、路面に残るブレーキダストやタイヤ片など、粒子の荒さと精緻なピントが共存する画面は、静止写真でありながら速度の感覚を伝える。
PRESERVE | Ellen Gallagher
アメリカのアーティスト、エレン・ギャラガーの作品集。2001年にデモイン・アートセンターで開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。新作ドローイング20点を中心に構成されている。コラージュやシルクスクリーンを重ねた画面には、人種やアイデンティティをめぐるテーマが織り込まれる。大型彫刻も収録し、抽象表現と社会的視点が交差する制作の広がりがうかがえる。
Projects 2009–2017 | Valerio Olgiati
スイスの建築家ヴァレリオ・オルジアティによる建築作品集。2009年から2017年までの主要プロジェクトをまとめたもので、スイスのプランタホフ農業学校講堂やチューリッヒのシャウエンベルク校舎、ポルトガルのヴィラ・アレム、バーレーンのパーリング・サイトなどを収録。建築史家ジャック・リュカンのテキストとともに、オルジアティ自身によるプロジェクト解説を掲載し、世界各地の文化的文脈のなかで展開される造形思想と空間構築の独自性を読み解く。
Nicknight: The Blue Velvet Book | Knick Knight
ニック・ナイトの初期作品をまとめた写真集。ファッション、広告、ポートレートなど、約15年にわたる活動を収録し、1994年に刊行された初版をオリジナルの体裁のまま再刊している。深いブルーのスエード調装丁は、ペンタグラムのピーター・サヴィルによるデザイン。写真の実験性や繊細な色彩感覚が、造本と呼応する。友人やクライアントへの取材をもとに、日本のファッションジャーナリスト中原聡子がまとめたバイオグラフィーも収録。
SWITCH: COMME des GARCON 50th Anniversary Issue
ファッション&カルチャー誌『SWITCH』による、コム・デ・ギャルソン設立50周年を記念した特別編集号。ブランド創設者・川久保玲への独占インタビューや、1988〜1991年発行のビジュアルマガジン「Six」全巻、1990年の「コム・デ・ギャルソン・ファニチャー」カタログ復刻、2008〜2023年までのDMや写真ストーリー、さらに2023‑24秋冬コレクションの撮り下ろしなど、コレクションと資料を一冊で網羅。
Der doppelte Boden ist tiefer als man denkt | Beat Zoderer
スイスの現代美術家、ベアート・ゾデラーの創作世界を包括的に紹介する作品集。2003年にドイツのボン美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。日常的な素材や幾何学的構造を用いながら、視覚の錯覚や構造の裏側に潜む意味を探る作品群を収録。インスタレーションの展示風景や詳細図版、論考を通して、軽やかさと批評性を併せ持つ造形思考の核心に迫る一冊。
The Uncarved Block | Hamish Fulton
自然の中を歩く行為そのものを制作の基盤とするアーティスト、ハミッシュ・フルトンの作品集。30年以上にわたり世界各地を歩き、その体験を写真やテキストへと置き換えてきた。本書では、2009年に遠征隊とともに登頂したエベレスト登山の経験を中心に構成されている。写真と文字を組み合わせたコラージュや、紙作品、立体作品を収録。歩行という時間の積み重ねを、簡潔な言葉とイメージで記録している。
Maison Margiela Lookbook 20–21
パリ発のファッションブランド、メゾン・マルタン・マルジェラによるルックブック。2020秋冬「Co-Ed Collection」、2020春夏「Artisanal Collection」、2021春夏「Man&Woman Avant-Première」の3コレクションをシートと冊子の形式で収録。ジョン・ガリアーノによる手法を装丁に落とし込み、コレクションの世界観をそのまま体感できるような一冊。
The Art World Through the Lens of Buby Durini
イタリアのコレクターであり文化活動家でもあったブビー・ドゥリーニの写真と記録をまとめた一冊。芸術家たちとの親密な交流のなかでカメラを手にし、その関係性を写しとってきたことで知られている。未発表写真を含む図版に加え、メモや証言も収録。ヨーゼフ・ボイスをはじめ、戦後美術を代表する作家たちとの対話や時間が刻まれている。
The Sonneveld House: An Avant-Garde Home from 1933
オランダ・ロッテルダムに現存する機能主義建築の名作、ゾンネフェルト邸を紹介する建築資料集。1933年に建築事務所ブリンクマン&ファン・デル・フルフトが設計し、ギスペン社の家具や照明を採用することで、建築からインテリアまで統一されたモダンデザインを実現した住宅として知られる。本書では、設計思想や当時の生活様式、家具デザインの特徴に加え、保存修復の過程も豊富な図版で解説。20世紀初頭の「新建築」運動を象徴する邸宅として、モダニズム住宅の理念と美学を再検証する内容となっている。
Dresden | Candida Hoefer
ドイツの写真家カンディダ・ヘーファーによるポケットサイズの作品集。ドレスデンに所在する博物館や図書館、公文書館、劇場など、歴史ある公共施設の内部空間を撮影した52点を収録している。天井の装飾や書架の反復、客席の配列など、建築の細部までが精緻に捉えられている。人の姿を排した室内風景は、制度や記憶を宿す場としての公共空間のあり方を考えさせる。
Giorgio Armani: Twenty-five Photographers
ジョルジオ・アルマーニのブランド創設25周年を記念し、ニューヨークのグッゲンハイム美術館の企画によって制作された写真集。25名のファッションフォトグラファーがそれぞれの解釈を提示している。デイヴィッド・ベイリー、ピーター・リンドバーグ、ハーブ・リッツ、エレン・フォン・アンワースら、多彩な顔ぶれが参加。幻想的な演出、厳格な構成、即興的なスナップなど、写真家ごとに異なる視点が並ぶことで、アルマーニという存在の広がりが浮かび上がる。
原点復帰―横浜 | 中平卓馬
横浜美術館で開催された、戦後日本を代表する写真家・中平卓馬の個展にあわせて刊行された写真集。自己の表現と記憶をめぐり、図鑑のように透明で客観的な写真を追求した中平の創作の軌跡をたどっている。神話的存在として語られるその人生と思想に光を当てる貴重な記録であり、戦後写真史における中平の位置を再考する内容となっている。森山大道、ホンマタカシ、八角聡仁らによる論考・寄稿も収録し、多面的な視点からその表現を明らかにしている。
Pipeline Iceland/Alaska | 石塚元太良
写真家・石塚元太良のライフワークのひとつである「パイプライン」シリーズをまとめた作品集。アイスランドとアラスカの広大な自然を舞台に、人工物であるパイプラインの姿を捉えている。北極海の油田から不凍港へと延びる全長1,280キロのパイプラインは、凍土や荒野を貫きながら南北に横断する巨大構造物として存在する。圧倒的な自然と産業構造が交差する場面を通して、文明と日常との距離を問いかけている。
ヒルマ・アフ・クリント展
2025年に東京国立近代美術館で開催された、ヒルマ・アフ・クリントの展示図録。高さ3メートルを超える連作「10の最大物」を含む全出品作140点をカラーで収録している。学芸員による解説に加え、造形作家・評論家の岡﨑乾二郎による論考、これまで日本語未翻訳だった講演草稿や、甥エリク・アフ・クリントの回想も収録。抽象表現の先駆者として再評価が進むヒルマ・アフ・クリントの全体像に迫る。
アンディ・ウォーホル・キョウト ANDY WARHOL KYOTO
2022年から2023年にかけて京都市京セラ美術館で開催された展覧会の図録。20世紀を代表するポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルの初期から晩年にいたるまでの作品から、1956年に来日し、京都滞在中に描いたドローイングや当時の貴重な写真、ウォーホルと日本との関わりやその影響を、200点を超える作品群とともに紹介。
谷川俊太郎 絵本★百貨典
詩人・谷川俊太郎の70年にわたる絵本制作の全貌をまとめたアーカイブ。2023年にPLAY!MUSEUMで開催された展覧会に合わせて刊行された公式図録であり、1956年の自費出版から最新作まで、全172タイトルを豊富な図版と解説で収録。各作品には谷川自身のインタビューや解説エッセイも添えられ、絵本制作の背景や表現の変遷を丁寧に紹介。
Out of Line | アリソン・ターンブル
コロンビア出身のイギリス人アーティスト、アリソン・ターンブルの作品集。2020年に日本で開催された個展にあわせて刊行されたもの。日本の学習帳など市販のノートを素材として用い、既存の罫線やグリッドに沿って幾何学的なパターンを描いたシリーズを収録する。整然とした構造のなかに、どこか親しみを感じさせる画面が広がる。ブックデザインはサイトヲヒデユキが担当している。
Yanagi Design: Sori Yanagi and Yanagi Design Institute
柳宗理と柳工業デザイン研究会の歩みを体系的に紹介する写真資料集。バタフライスツールをはじめとする代表作を豊富な図版で収録し、試作や検証を重ねる制作過程、民藝思想を背景としたデザイン哲学にも迫る。機能と美の調和を追求した仕事の全貌を通して、日本の戦後デザイン史における柳宗理の位置づけと、その普遍的な魅力をあらためて伝えている。
柚木沙弥郎 型染ポスター集
染色家・柚木沙弥郎による型染ポスター作品を収めた作品集。日本民藝館展のポスターなど、過去の作品を集めて開催された「型染ポスター展」にあわせて刊行されたもの。型染技法を駆使した色彩豊かなポスターを多数収録し、日常に開かれたデザイン表現と造形美を同時に楽しめる。版画的な反復や直感的な色の組み合わせによって視覚的な遊び心とリズム感を生み出し、柚木の長年の美意識と創作の軌跡を感じさせる一冊。
柚木沙弥郎の染色 もようと色彩
染色家・柚木沙弥郎の型染作品をまとめた自選作品集。日本民藝館に所蔵される約90点を中心に収録し、色彩と模様の広がりを豊富な図版で紹介。反復する文様や大胆な配色からは、民藝の思想を背景としながらも独自の感覚で展開してきた造形が見えてくる。巻末には柚木自身の言葉や制作工程、年譜も掲載。
柚木沙弥郎 92年分の色とかたち
92歳を迎えた染色家・柚木沙弥郎の歩みをまとめた作品集。刊行当時の最新作を含む代表作を豊富な図版で紹介し、制作現場の風景や松本、盛岡などゆかりの地での仕事も収録。書き下ろしエッセイや本人の言葉も掲載し、その制作の背景や考え方に触れることができる。色とかたちの重なりを通して、長年にわたる創作の軌跡をたどる内容。
夜の絵 | 村山亜土、柚木沙弥郎
児童劇作家・村山亜土の文章と、染色家・柚木沙弥郎の絵による絵本。柚木は愛蔵の端切れ布を用いたコラージュ技法で、型染めや絵画とは異なる独自の画面をつくり出している。村山のやわらかな言葉と布の重なりが呼応し、夜の風景や命、幸福をめぐる物語が展開する。もとは私家本として制作された作品を一般刊行化したもの。
JR: Can Art Change the World?
フランス出身の写真家でストリートアーティスト、JRの活動を網羅的に紹介する作品集。初期の「Expo2Rue」から、『TIME』誌に掲載された「The Gun Chronicles: A Story of America」まで、世界各地で展開されたプロジェクトを豊富な写真で辿る。社会とアートの関係を問うJRの創作を、アーティスト本人の協力のもとに構成。キュレーターのネイト・トンプソンによるエッセイと、コミックアーティストのジョセフ・レムナントが描くグラフィックノベルも収録している。
花椿合本 2001年1月号-12月号
創刊70年以上の歴史を持ち、現在も連綿と発行され続けている資生堂の企業文化誌「花椿」2001年度版12冊を一冊に合本。仲條正義がアートディレクションを手がけ、当時の流行ファッションや最先端アートについての情報、そして様々なカルチャーに触れるテキストを豊富に収録。その時代の流行と文化を反映した内容となっている。
モダン・タイポグラフィの流れ ヨーロッパ・アメリカ1950s-’60s
1950〜60年代、ヨーロッパとアメリカで花開いたモダン・タイポグラフィの潮流を紹介する資料集。機能性と造形美を兼ね備えたデザインが生まれた黄金期を、豊富なカラー図版とテキストによって鮮明に再現している。掲載作家62名、掲載作品217点を収録し、当時のデザイナーたちが生み出した革新的なレイアウトや書体の表現を体系的に整理。戦後の国際的なデザイン運動が日本のタイポグラフィに与えた影響を示している。
Breaking the Mould: New Approaches to Ceramics
現代陶芸の動向を紹介する作品集。2000年代以降、クラフトと現代美術の境界を横断する作家たちに光を当て、70名以上の陶芸家の仕事をカラー図版で収録している。日用品としての器の再解釈から抽象的な造形、装飾的な磁器像の再構築まで、多様なアプローチが並ぶ。作家や研究者によるテキストも併載し、制作の背景や問題意識を補足。陶という媒体を通して、表現の可能性を拡張し続ける動きを伝えている。
GA No.24 アルヴァ・アアルト:セイナッツァロの町役場/カンナネラケライトス
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第24号。20世紀を代表するフィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトが手がけたセイナッツァロの町役場とカンサネラケライトスを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストは武藤章が担当している。
GA No.23 アトリエ5:フラマットのテラス・ハウス/ハーレンのテラス・ハウス/ブルッグのアパート
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第23号。アトリエ5が手がけたフラマットのテラスハウス、ハーレンのテラスハウス、ブルッグのアパートの3作品を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはN・モーゲンテーラーが担当している。
カムイミンタラ | 藤井保
数々の広告を手がけたことで知られる写真家、藤井保の作品集。八ヶ岳、八甲田山、硫黄山、阿蘇山、太東崎などの自然の姿を撮影。真っ白の世界に覆われた山、白煙が立ち上る山、岩礁を覆う荒波、日本の大地の美しさ、力強さを感じることのできる一冊。カラー・モノクロ含む図版、テキストを収録。
パリ | 篠山紀信
写真家・篠山紀信によるパリを主題とした作品集。市場や花屋の店先、古びた建物、雨に濡れた石畳など、日常の街並みを静かに切り取っている。ブラッサイを思わせる視線で、当時の都市の佇まいを写しとめた図版が並ぶ。ジュール・ロマン作、堀口大學訳の詩や、瀧口修造らによる寄稿も収録。写真とテキストが交差する構成のなかで、1960年代のパリをめぐる文化的背景がにじむ。
Camino de Santiago | 鈴木大喜
写真家、鈴木大喜による作品集。キリスト教の聖地であるスペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く約800kmの巡礼路を歩きながら撮影された作品を収めている。果てしなく続く大地、ピレネーを越える道、巡礼者たちの静かなまなざしなど、千年の歴史を刻む道の風景と人々の姿を通して、旅がもたらす内省と再生の時間を描き出す。
みたての正月 Mitate 1/1
京都・紫竹の町家に店を構える、和花を中心に扱う花屋「みたて」による写真集。日本の美意識や季節の感覚を大切に受け継ぎながら制作される「正月飾り」に焦点を当てている。松や竹、紙や縄など、素材の組み合わせやしつらいに込められた時間、自然、信仰へのまなざしを丁寧に写し出す。美しい写真とともに、巻末には素材や飾りの解説を日英併記で収録。
うつろい | 小田雄大
写真家・小田雄大による作品集。日本各地の家族や日常風景、自然の移ろいを丁寧に捉えた作品を収録し、モノクロームの写真が時間の経過や光、息遣いを繊細に表現する。日常と季節の微細な変化を、身体感覚と結びつけた視線で捉えることで、写真を通して生活の瞬間や感情の移ろいを感じさせる。
八木保の選択眼 The Graphic Eye of Tamotsu Yagi
グラフィックデザイナー/アートディレクターとして国際的に活躍する八木保の27年間にわたる活動を総覧する作品集。アップル、インテル、パームなどの米国企業のプロジェクトから、日本のアパレルブランド〈ワールド〉のブランディング、さらに家具や日用品のデザインまでを網羅。グラフィックからプロダクトへと領域を横断しながら、視覚表現と生活の結びつきを探った軌跡をたどる。
Massive Change | Bruce Mau
グラフィックデザイナー、ブルース・マウによる大規模なリサーチプロジェクトをもとに編まれたビジュアルブック。現代社会における都市と建築、健康と生活、富と政治、軍事と安全保障などのテーマを11のセクションに分けて扱い、豊富な図版とともに多角的な視点から解説する。紀元前1万年から現代に至るまでの発明や社会的出来事を俯瞰できる、人類とデザインの関係を再考する内容となっている。英語表記。
COLORS ファッションと色彩
2004年に開催された展覧会にあわせて刊行された図録。「黒」「マルチカラー」「青」「赤/黄」「白」の5つのカテゴリーを軸に、「色彩」という視点からファッションを読み解く。これまで副次的に扱われがちだった色を中心解釈軸に据え、服飾と色彩の関係を歴史的・文化的背景とともに検証している。京都服飾文化研究財団(KCI)との継続的なシリーズの一環として企画され、ゲストキュレーターにヴィクター&ロルフを迎えている。
大竹伸朗日本景 Zyapanorama
現代美術家・大竹伸朗による作品集。ロンドンや香港、アメリカなどを題材に制作してきた作家が、その対比として「日本」に向き合ったシリーズを収録している。いわゆる洗練や都会性とは異なる、日本の風景や気配を拾い上げる試み。「かっこ悪い」とも形容される景色や、どこか捉えどころのない場面を、ペインティング、コラージュ、立体といった手法で展開する。断片的なイメージが重なり合い、大竹独自の視点から編まれた日本の風景が立ち現れる。
菅木志雄 有でもなく無でもなく
2022年に小山登美夫ギャラリー六本木とスパイラルガーデンで同時開催された展覧会「菅木志雄 有でもなく無でもなく」にあわせて刊行された図録。1960年代後半から1970年代にかけて展開した「もの派」を代表する作家として知られる菅木志雄が、2021年から2022年に制作した最新の立体やインスタレーションを収録。
隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則
2020年から高知県立美術館や東京国立近代美術館を巡回した隈研吾展の図録。隈建築の中から公共性の高いものを中心に68件を選び、全点に隈自身による作品解説をつけて収録。それらを「孔」「粒子」「ななめ」「やわらかい」「時間」という隈が考える5原則によって分類し、模型や写真やモックアップとともに紹介している。
Tom Friedman
身近な素材を用いて制作を続けるアーティスト、トム・フリードマンの二巻組作品集。アスピリン錠から削り出した自画像、角砂糖で組んだ人物像、無数のガムで固定された球体、消しゴムの削りかすによる床作品など、日常的な素材を転換した代表作を収録する。第一巻は作家自身によるアーティストブック、第二巻は全体を整理したカタログで、本人の文章や複数の論考を掲載。