2000-1 Maison Martin Margiela by Mark Borthwick
写真家マーク・ボスウィックが、メゾン・マルタン・マルジェラの1998-99年秋冬コレクションを撮影した一冊。ファッション写真を起点に、アートや映像の領域へと活動を広げてきたボスウィックが、マルジェラの衣服を自身の感覚で捉えている。装飾を抑えた衣服と、余白を生かした写真が呼応し、簡潔な構成のなかに緊張感が宿る。コレクションの記録というよりも、衣服と身体、光と空間の関係に目を向けた視点が印象的。
Even the President of the United States Sometimes has Got to Stand Naked | Ari Marcopoulos
若者のサブカルチャーを内側から撮影してきた写真家、アリ・マルコポロスによる作品集。これまでの題材とは異なり、自身の家族や身近な風景へとカメラを向けている。スナップショットの手法で切り取られた日常の断片には、特別ではない瞬間の手触りが残る。愛する人々の姿や生活の出来事、アメリカ社会の一端が交差し、私的な記録と社会的な視線とが重なる。
Felix Gonzalez-Torres: Catalogue Raisonne/Text 全2冊揃
キューバ出身のコンセプチュアルアーティスト、フェリックス・ゴンザレス=トレスのカタログレゾネ。テキスト編と作品カタログ編の2巻構成で、エッセイや評論に加え、カラー、モノクロ図版を豊富に収録。公共空間での鑑賞者参加型作品や、社会的・政治的テーマを扱った作品など、代表作を詳細に紹介。寄稿者にはディートマー・エルガーやアンドレア・ローゼンらが名を連ね、展示形態やコンセプチュアルな背景まで解説。
Robert Rauschenberg: Combines
20世紀のアメリカを代表するアーティスト、ロバート・ラウシェンバーグが1950年代半ばから1960年代前半にかけて制作した「コンバイン」シリーズを総覧する一冊。絵画と彫刻を横断し、日用品や写真、印刷物など多様な素材を取り込んだ作品群を中心に収録している。重ね合わされたイメージや物質は、政治や社会、個人的記憶までも含む複層的な意味を帯びる。
Josef Albers: To Open Eyes
バウハウス、ブラック・マウンテン・カレッジ、イエール大学で40年以上にわたり教鞭をとったドイツ出身の芸術家、ヨゼフ・アルバースの美術論集。1923年にヴァルター・グロピウスの招きでバウハウスに参加して以降、基礎教育の刷新に取り組み、渡米後も独自の教育方法を展開した。その歩みと思想を、多くの図版と資料を通して紹介している。芸術とは何か、いかにして生まれるのかという根源的な問いに向き合った思索の記録。
Zeche Westfahlen I, II Ahlen | 畠山直哉
写真家・畠山直哉が、ドイツ・ルール地方アーレンに位置した炭鉱、ツェッヘ・ヴェストファーレン I/IIの閉山を記録した作品集。1902年に操業を開始し、2000年に約100年の歴史を終えた炭鉱跡地を、2003年から2004年にかけて撮影している。巨大な施設群や採掘設備、取り壊しへと向かう構造物の姿を克明に捉え、長年にわたり多くの労働者を支えてきた産業の痕跡を写し出す。
Christo and Jeanne-Claude: Prints and Objects
クリストとジャンヌ=クロードによるプリントやオブジェをまとめたカタログ・レゾネ。建築物や風景を布で包み込む大規模なサイトスペシフィック作品で知られる二人が、その制作資金を得るために手がけた版画、コラージュ、オブジェなどを網羅している。初期から晩年までの小作品を体系的に収録し、協働によって展開された創作の全体像を、別の側面から照らし出す。
Smoke Line | 津田直
写真家・津田直による作品集。中国、モンゴル、モロッコの辺境を巡り、自然と向き合いながら撮影された風景を収録している。見開きに並ぶ2枚の写真が視界の重なりを生み、草原や霧の山、砂漠といった異なる土地をひと続きの眺めとしてつなげていく。後半には、シャーマンや現地の人々の姿も収められ、風景と旅の体験が静かに重なり合っていく。世界を包む「風の帯」が遠く離れた土地同士を結んでいるという感覚を通して、自然と人間の根源的な関係を見つめ直している。
Transformer | Robert Pufleb
写真家ロベルト・プフレプによるシリーズ「Transformer」をまとめた作品集。中国の重慶で遭遇したUFOのような物体をきっかけに、中国各地やヨーロッパの都市で撮影を重ねた写真を収録している。円盤状の物体は、実は日常のオブジェで構成されており、見る者は一瞬未知の存在を想像しながら、次の瞬間には視覚の思い込みに気づかされる。
The Beautiful Mysterious: The Extraordinary Gaze of William Eggleston
ニュー・カラーの先駆者として知られるアメリカの写真家、ウィリアム・エグルストンの作品集。1962年から1980年代にかけて制作された主要プロジェクトを網羅し、初期のダイ・トランスファー作品8点をはじめ、白黒プリントなど未公開の写真も収録している。日常の風景やありふれた光景を独自の色彩感覚と構図で再構築し、写真表現の新たな地平を切り拓いたエグルストンの創作の軌跡をたどる。
堀口捨己の「日本」 空間構成による美の世界
建築家・堀口捨己の建築思想を「空間構成」という視点から読み解く作品資料集。生誕100年を機に編まれ、茶の湯や伝統文化に根ざした日本の美意識が、どのように建築へと展開されたのかを検証している。巻頭には磯崎新との対談を収録し、造形観や空間への姿勢を多面的に考察。代表作の図版や論考を通して、伝統と近代建築の接点を探る。
Viktor & Rolf
オランダのファッションデュオ、ヴィクター・ホスティンとロルフ・スノランによる初期の作品を集めたビジュアルブック。1993年のデビューから1999年までのコレクションを年代順に紹介し、写真や図版を通して両者の独創的なデザイン世界を俯瞰できる。大胆で実験的なシルエットや素材使い、アート的感覚にあふれるコレクションの数々は、ファッション界における二人の革新的なアプローチを明快に伝える。
Tibet Style | Hippolyte Romain
チベットに暮らす遊牧民たちの衣服に焦点を当てた写真集。毛皮のコートや幾何学模様の色鮮やかな布、色石をあしらった銀の装身具、絹織物など、受け継がれてきた装いの数々を収めている。広大な高原の風景や修道院を背景に、厳しい自然とともに生きる人々の姿を写し出す。自由な組み合わせによる装いからは、チベット文化に根ざした美意識と現在の感覚とが交差する様子がうかがえる。
九龍城砦 | 宮本隆司
写真家・宮本隆司が、香港に存在した巨大スラム「九龍城砦」を記録した作品集。1987年の取り壊し前の姿を中心に、立ち退き後の1993年の様子も加えた再編集版。消滅した都市空間を伝える貴重な記録となっている。建築が密集した外観、迷路のように入り組んだ内部構造、無数の配管や電線が交錯する光景をモノクロで克明に捉える。無秩序と秩序がせめぎ合う都市の姿を通して、20世紀を象徴する特異な空間の実像に迫る。
Still Lives | Sam Taylor-Wood
美術家、サム・テイラー=ウッドの作品集。涙を流す男性セレブリティのポートレートや、眠るデヴィッド・ベッカムを捉えた映像作品など、広く知られるシリーズを収録。静止した画面のなかに、人物の内面に触れるような緊張が保たれる。代表作に加え、個人的な写真やドキュメンタリー的作品も掲載。ニック・ケイヴらによるテキストやインタビューも収め、制作の背景と視点をたどることができる。
Antony Gormley: Expansion Field
イギリスの彫刻家アントニー・ゴームリーによる「Expansion Field」シリーズをまとめた作品集。これまで一貫して探ってきた「身体と空間」の関係を軸に、自身の身体の姿勢から導き出した60点の鋼鉄彫刻を収録。人体のスケールを起点としながらも抽象化されたフォルムは、見る位置や距離によって印象を変える。身体の不在と存在が交差する場面を通して、ゴームリーの造形感覚と探究の方向を読み取ることができる。
田中一光回顧展 われらデザインの時代 ハードカバー版
昭和期を代表するグラフィックデザイナー、田中一光の没後初となる本格的回顧展にあわせて刊行された図録。ポスター、ロゴマーク、ブックデザイン、パッケージ、CIなど、40年以上にわたる仕事を未発表作を含む564点の図版で総覧している。卒業制作や初期の版画から、東京オリンピック、大阪万博、西武グループ、三宅一生、海外ブランドとの協働に至るまで、その歩みを体系的にたどることができる。
中島英樹作品集 Hideki Nakajima Made in Japan
グラフィックデザイナー/アートディレクター、中島英樹の作品集。30年にわたり手がけてきた1万点を超える制作のなかから、自ら選んだ約600点を収録している。ポスター、雑誌、パッケージ、CDジャケットなど、多様な媒体に展開された仕事をフルカラー図版で掲載。未発表作も含まれ、制作の広がりと変遷がたどれる。テキストにはエイドリアン・ショーネシー、エミリー・キング、蜂賀亨による寄稿を収録し、中島の仕事を批評的視点から読み解いている。
A2Z and More Signs | Julian Rothenstein
アルファベットやロゴ、エンブレムを集成したデザイン資料集。『Alphabets and Other Signs』『ABZ: More Alphabets and Other Signs』の両書から選りすぐった図版に、新たな資料を加えて再構成している。20世紀のモダニズム期の書籍や雑誌、専門マニュアルなどから集められた多彩な文字やサインが並ぶ。自由な発想と遊び心に満ちた文字のバリエーションを通して、レタリングやグラフィック、サインデザインの可能性を広げる1冊。
イサム・ノグチ 発見の道
2021年に東京都美術館で開催された展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」の公式図録。香川県牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館で撮影された写真をはじめ、彫刻、庭園、舞台装置、照明作品「あかり」など多彩な実践を豊富な図版で紹介する。ブランクーシとの出会いを契機に、自然と抽象のあいだを往還する造形理念を育んだノグチの歩みを、初期から晩年までの代表作と資料から多角的に検証。磯崎新、安藤忠雄、松岡正剛らによる論考も収録している。
上野リチ ウェーンからきたデザイン・ファンタジー
2021年から2022年にかけて開催された巡回展のカタログ。ヨーゼフ・ホフマンに学びウィーン工房の一員として活動し、京都移住後は上野伊三郎と結婚、テキスタイルデザインを中心に活動した上野リチ(フェリーツェ・リックス)の作品を紹介。上野リチによる花やキャンディ、貝殻などの美しく華やかな色彩のテキスタイルデザインや、ヨーゼフ・ホフマン、コロマン・モーザー、ブルーノ・タウトほか、同時代に生きたデザイナーたちの作品、解説も併せて収録。
柳瀬正夢 1900-1945
2013年に北九州市立美術館で開催された展覧会の図録。日本でいちはやく未来派の影響を受け、大正期には前衛美術集団MAVOを結成するなど、大正・昭和初期の美術界に足跡を残した柳瀬正夢の活動をまとめている。水彩画に始まる初期作品から、青年期を過ごした北九州ゆかりの制作、関東大震災後の『文芸戦線』ポスターや装丁、週刊漫画誌『読売サンデー漫画』での仕事までを収録。
Imogen Cunningham: Ideas without End
写真家、イモージェン・カニンガムの生涯と作品をたどる回顧的作品集。大胆なヌードから静物、植物、ポートレートまで、多様な主題に取り組んだ写真を収録している。20世紀初頭の初期作から晩年の代表作までの100点を掲載し、その多くは未発表作品。写真家として自立した最初期の女性の一人として知られ、生涯にわたり技法やテーマを更新し続けた姿勢がうかがえる。リチャード・ロレンツによる評伝的エッセイ、年譜、参考文献も併載。
Amplification | Jeff Busby
オーストラリアの写真家、ジェフ・バスビーによる作品集。バスビーは20年以上にわたり、ダンサーや俳優、オペラ歌手など多彩なパフォーマンスを撮影してきた第一人者であり、本書では、ラグジュアリーカー広告に典型的な編集写真の枠組みを超え、視覚的に魅力的でありながら不穏な美しさをもつイメージを展開。J.G.バラードの小説『クラッシュ』を思わせる、性・死・速度への執着を呼び起こし、観る者に強い印象を残す。
Gerhard Richter: Wako Works of Art 2002
2002年、ワコウ・ワークス・オブ・アート開廊10周年を記念して開催された展覧会カタログ。ドイツを代表する現代美術家ゲルハルト・リヒターの油彩画、ガラス作品、オイル・オン・フォトなど、多様なシリーズを横断的に収録。抽象と具象、絵画と写真の境界を揺るがし続けてきたリヒターの探究を、少数精鋭の作品群から読み解くことができる。あわせて清水穣による論考「アブストラクト・ペインティングの変容」を収録。
Mina Perhonen: Ripples | Akira Minagawa
ファッションブランド「ミナ ペルホネン」を主宰する皆川明によるビジュアルブック。ブランド設立から約20年にわたる代表的なテキスタイルやコレクションを、新旧の写真や図案とともに収録。原画やアーカイブ資料を交えながら、図案が衣服へと展開していく過程を辿る。三宅一生やスーザン・ブラウンによるテキストも収録。ブックデザインはサイトヲヒデユキが手がけ、ブランドの詩的な世界観を繊細に映し出している。
Richard Deacon: Phaidon Contemporary Artist Series
イギリスを代表する彫刻家、リチャード・ディーコンの創作を包括的に紹介する作品集。代表作をはじめ、初期のパフォーマンスやドローイング、舞台美術など幅広い活動を収録している。木材や金属といった異素材を自在に組み合わせ、構造的でありながらも有機的なフォルムを生み出す造形表現を展開したディーコン。作品図版とテキストを通して、その制作プロセスと思考の展開を辿る。
Drawing Restraint 7 | Matthew Barney
現代美術家、マシュー・バーニーによる代表的プロジェクト「Drawing Restraint」シリーズの第7作を記録したアートブック。映像作品のスチールや関連イメージを収録し、身体、拘束、欲望、変容といった主題を視覚的に提示する。寄稿テキストとともに、制約の中から創造が生まれるというバーニーの思想と実践を紹介。
Tadao Ando | Philip Jodidio
建築家・安藤忠雄の作品を総覧する作品集。住吉の長屋、六甲の集合住宅、城戸崎邸、光の教会、水の教会、直島コンテンポラリーアートミュージアム、大山崎山荘美術館など、代表的なプロジェクトを収録している。写真図版に加え、ドローイングやアクソノメトリック、平面図なども掲載。コンクリートと光、幾何学的構成によって生み出される静かな緊張感のある空間を紹介している。
チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツ』の世界
スヌーピーやチャーリー・ブラウンを生み出したチャールズ・M・シュルツの創作と人生を辿るビジュアルブック。『ピーナッツ』の原画やスケッチ、未公開資料、写真などを収録している。カリフォルニアのチャールズ・M・シュルツ美術館所蔵資料をもとに、作品誕生の背景や制作過程、時代との関わりを紹介。ユーモアの背後にある思索や日常へのまなざしにも光を当て、長年にわたり描き続けられたコミックの世界を読み解く。
NIPPONの47 2025 CRAFT 47の意志にみるこれからのクラフト
2024年から2025年にかけてd47 MUSEUMで開催された展覧会の公式図録。47都道府県それぞれの土地に根ざしたつくり手47組を紹介するもので、作品写真とインタビュー、寄稿文を通して、現代における「クラフト」の意味と可能性を問い直す。手仕事の技術や素材の背景だけでなく、つくり手の意志や姿勢に焦点を当て、地域文化とこれからのものづくりの関係を紹介。
日本の美 京いろとかたち | 岩宮武二
写真家・岩宮武二による京都を主題とした作品集。社寺建築や町家の佇まい、庭園や四季の草花、染織や工芸の意匠など、京都に息づく「色」と「かたち」に焦点を当てている。広告写真で培われた構図感覚を背景に、伝統の中にある造形の緊張感と調和を読み解く。京都という都市に重ねられてきた美意識の層を辿る一冊。
アイデア No.288 Visions of Video Games
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.288(2001年9月号)。特集「Visions of Video Games」では、テレビゲームを視覚文化として再考。ノース、ザ・デザイナーズ・リパブリック、藤本健太郎、草野剛(Level 1)、広岡毅(Level 1)らがオリジナルデザインワークを提供している。ドット表現や8ビット機のグラフィックに立ち返り、ゲーム創成期のイメージを現代の視点から読み替える試みを展開。あわせてアタリのアーケード筐体やリリースチラシ約40点を紹介し、紙媒体におけるゲーム表現にも光を当てる。
アイデア No.284 M/M issue
グラフィックデザイン誌『アイデア』284号(2001年1月)。パリを拠点に活動するデザインユニットM/M(マチアス・アウグスティニアック、ミカエル・アムザラグ)のオリジナルワークス。56ページにわたり、ファッションや音楽、展覧会など多領域にわたる仕事を紹介。ヨウジ・ヤマモトやジル・サンダーのショウに関わるカタログ制作などで注目を集めた彼らの視覚言語が誌面に展開する。表紙デザインもM/Mが手がけている。
クリスト | マリーナ ヴェゼイ
巨大な布で建築物や自然を包み込むプロジェクトで知られる現代美術家、クリストの作品集。橋や海岸線、公共建築を覆うインスタレーションの記録写真をはじめ、ドローイングや計画資料を収録。構想段階のスケッチから設営、公開、撤去に至るまでの過程を辿りながら、時間と空間、そして社会との関係を問い直す実践を追う。壮大なスケールと繊細な構想力が交差する制作の全体像を概観できる1冊。
権鎮圭展 1922-1973
2009年に東京国立近代美術館で開催された韓国近代彫刻の先駆者、権鎮圭の展覧会図録。日本滞在期の彫刻や二科展受賞作、素描・水彩など約30点の代表作を収録。松本透や柳枝延らの論考、自身の声明、年譜・作品リストも掲載し、リアリズムと精神性を融合させた権の造形思想を紹介する。日本と韓国の美術史をつなぐ位置付けにある権の足跡を、豊富な図版と詳細解説とともに読み解く。
村田森展
2012年に鎌倉芸術館で開催された展示の公式図録。京都を拠点に活動する陶芸家・村田森が手がけた出展作品の中から、薪窯焼成による器を中心に、白磁、染付、粉引、刷毛目、黒高麗、井戸、彫三島など多彩な作陶を収録。展示された9基の大壺や制作風景の記録とともに、創作の歩みをたどる。直筆題字をあしらった装丁も印象的で、村田の陶芸世界を余すことなく伝える一冊。
辻村史朗 壺と茶碗
1999年に茶道資料館で開催された展覧会の公式図録。陶芸家・辻村史朗による茶陶を中心とした作品64点を、写真と解説で紹介。辻村は独学で作陶を始め、禅や自然観に基づく独自の造形美を追求してきた陶芸家であり、茶碗や壺には静謐さと力強さが共存している。本書では、作品の細部や質感、形の妙を丁寧に捉え、茶の湯の美意識や制作背景を深く読み解くことができる。
月のたね | 小前洋子
造形作家、小前洋子による作品集。個展に合わせて刊行されたもので、陶芸作品の数々をモノクロで収録。装丁はサイトヲヒデユキが手がけ、活版印刷による文字や、極細の糸で綴じられた手製本など、紙や装丁の質感にまでこだわった造本となっている。限定300部発行。
Ken Done: Paintings, Drawings, Posters, and Prints
オーストラリアの画家、ケン・ドーンの初期作品をまとめた作品集。絵画、ドローイング、ポスター、プリントを豊富なカラー図版で収録し、1970〜80年代の代表作を中心に紹介している。大胆で鮮烈な色彩とポップな構図を軸に、海や街並み、自然や動物といった身近なモチーフを独自のタッチで描く。ケン・ドーンの造形感覚とその広がりを俯瞰できる一冊。
Australia | Ken Done
オーストラリアを代表するアーティスト、ケン・ドーンの作品集。1979年から1987年頃に制作された絵画やドローイングを中心に収録し、海辺の街や港、内陸の風景などを描いた作品が並ぶ。鮮やかな色彩と大胆な筆致、簡潔な構成によって、強い陽光や海のきらめき、都市の活気を表現。身近な景色を独自のフォルムへ置き換えながら、エネルギーに満ちた筆致で描いている。
GA No.29 ケビン・ローチ&ジョン・ディンケルー:エトナ・ライフ・インシェアランス・ビル
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第29号。建築家、ケヴィン・ローチとジョン・ディンケルーが手がけたエトナ・ライフ・インシェアランス・ビルとカレッジ・ライフ・インシェアランス・ビルを紹介。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはウィリアム・マーリンが担当している。
GA No.28 ジョン・ポートマン:ハイヤット・ホテル アトランタ他
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第28号。アメリカの建築家、ジョン・ポートマンが手がけたハイヤット・リージェンシー・ホテルを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはポール・ゴールドバーガーが担当している。
山中俊治ディレクション「骨」展 | 21_21 DESIGN SIGHT
2009年、21_21 DESIGN SIGHTで開催された展覧会「骨」の公式図録。プロダクトデザイナー・山中俊治がディレクションを手がけ、「骨」をテーマに企画された本展は、ふたつの空間で構成される。「標本室」では、生物の骨や工業製品の構造美を可視化し、「実験室」では「未来の骨」を探る試みとして多彩な作品を展示。参加作家には、玉屋庄兵衛、ニック・ヴィーシー、エルネスト・ネト、湯沢英治、明和電機、THA/中村勇吾らが名を連ねる。