TERRA | 柴田敏雄
写真家、柴田敏雄の作品集。コンクリートと岩石、整地された山の一部、コンクリートを流れるダムの水。対極的である人工物と自然が交わるその風景を独自の視点で切り取る。
この星 | 野口里佳
2004年に写真家・野口里佳の個展として原美術館で開催された「飛ぶ夢を見た」、アイコンギャラリーで開催された「彼等」の公式カタログ。光舞う幻想的な夜のランドスケープ、北京の寒中水泳の様子、海中の地層などをカラーで掲載。装丁は中島英樹。
鳥を見る | 野口里佳
写真家、野口里佳の作品集。シリーズ作品である「潜る人」(1995年)、「鳥を見る」「フジヤマ」(1997年)の三部構成。水や山などの自然とともに生きる人の姿を、野口による独特の視点で切り取っている。
小村雪岱画集 | 国書刊行会
画家・版画家、小村雪岱の画集。1942年に高見澤木版社から刊行されたものの復刻版。繊細で情緒漂う日本の女性、厳かな観音像、色彩豊かな日本の四季の風景などの他、「たけくらべ」「西遊記」「忠臣蔵」などの挿画もカラーとモノクロで多数収録。解説は挿絵美術研究の第一人者、渡辺圭二。
Martin Puryear | マーティン・ピューライヤー
アメリカ出身の彫刻家、マーティン・ピューライヤーの作品集。1977年に開催された初の個展から2007年にMoMAで開催された展示までの制作の軌跡を辿る。木材を中心にラタンやワイヤーメッシュなど用いた彫刻作品の数々を、解説とともに収録。英語表記。
Requiem for the Sun: The Art of Mono-ha | Mika Yoshitake、James Jackほか
「もの派」作家とその作品群を紹介した作品集。2012年にロサンゼルスの「BLUM & POE」で開催された展覧会「太陽へのレクイエム: もの派の美術」に伴い刊行。関根伸夫、リー・ウーファン、菅木志雄、小清水漸、成田克彦、吉田克郎、榎倉康二、高山登、本田真吾、高松次郎らの作品図版、展示風景、「もの派」に関する主要なエッセイを収録し、これまでにないボリュームで「もの派」を紹介する一冊となっている。 英語表記。
Anastasia Samoylova, Walker Evans: Floridas | アナスタシア・サモイロワ、ウォーカー・エヴァンス
マイアミを拠点に活動する写真家、アナスタシア・サモイロワの作品集。サモイロワの作品と、40年以上にわたってフロリダを撮影したウォーカー・エヴァンスの作品を並置し、カラーとモノクロ、過去と現在を織り交ぜ、フロリダの幻想と現実を伝えている。 英語表記。
Architectones: Art in the Living Environment | Xavier Veilhan グザヴィエ・ヴェイヤン
パリを拠点に活動するアーティスト、グザヴィエ・ヴェイヤンのモノグラフ。ピエール・コーニッグ、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエらが手掛けた建築で発表したプロジェクトを紹介。彫刻やインスタレーション作品の写真や図面など、カラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。英語表記。
月映 | 東京ステーションギャラリー
2014年から2015年にかけて開催された展示会「月映」の図録。田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎によってつくられた詩と木版画の雑誌「月映(つくはえ)」。創作版画の草創期を形成したこの同人誌に掲載された全版画や、私家版となる私輯「月映」やその関連作品などを掲載。
Picturesque | 福田美蘭
現代美術家・福田美蘭の作品集。1992年から1998年にかけて制作された全作品を、カラーによる図版とともに自らの解説を併せて収録。名画の新たな捉え方、絵画の可能性を追求するその作品の数々が収められている。
フィリップ・ワイズベッカー作品集 | PIE International
フランスのアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーの作品集。ドローイングを中心に、ワイズベッカーが1997年以降に手がけた作品700点をカラーで掲載。パリのアトリエの取材や貴重なコレクション、インタビューのテキストもあわせて収録。アートディレクションは葛西薫。
小杉小二郎作品集 | 日本経済新聞社
画家、小杉小二郎の大判作品集。風景画や静物画に加え、コラージュやガラス絵、百人一首にペインティングを添えたものなど、氏の作品を幅広く紹介。
金山明 カタログ・レゾネ 2015 | Galleria Col
戦後の美術史において重要な位置を占める前衛的な美術集団「具体美術協会」の主要メンバーである金山明のカタログ・レゾネ。1949年から2004年までに制作された作品をを紹介。水彩、油彩、ミニマルアートなどコンセプチュアルアートの先駆者である金山明の数々の作品を収録。限定1300部。
美術の物語 | エルンスト・H・ゴンブリッチ
紀元前から歴史を遡り現代までの変遷を辿り、壮大な美術史をまとめた1冊。ボッティチェリ、ミケランジェロ、ポロックらの観音開きによる大判の図版ほか、カラー・モノクロ含む図版400点以上と併せて詳細な解説を収録。時代の流れに沿い美術様式や芸術運動など、美術史を網羅する。
Robert Frank: Good Days Quiet | ロバート・フランク
アメリカの写真家、ロバート・フランクの作品集。妻のジューン・リーフとともに何十年もの夏を過ごしてきたカナダのマブーでの風景が収められている。木造の家屋、妻と過ごす時間、暮れてゆく太陽、そこに暮らす人々。何気ない瞬間の情景がモノクロの写真で写し出されている。英語表記。
写真家・細江英公の世界 球体写真二元論 | 青幻舎
2006年から2007年にかけて東京都写真美術館で開催された展示の図録。戦後世界的に活躍した写真家、細江英公の作品を紹介。『おとこと女』『薔薇刑』『鎌鼬』『抱擁』、写真絵本『たかちゃんとぼく』ほか、豊富な図版とともに解説を収録。
マシュー・バーニー 拘束のドローイング | 金沢21世紀美術館
コンテンポラリーアートを代表する一人であるアメリカの現代美術家、マシュー・バーニーの作品集。2005年に金沢21世紀美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。ドローイング、映像、彫刻から構成される『拘束のドローイング』シリーズの9から11までを収録。装丁は自身によるもの。
Experimental Workshop: Japan 1951-1958 | 実験工房
2009年にアネリー・ジュダ・ファイン・アートで開催された展示の際に刊行されたもの。欧米で初めて瀧口修造が主宰した前衛的芸術集団「実験工房」を紹介。宣伝ポスターや資料写真、山口勝弘、大辻清司、福島秀子らによる絵画、立体作品、写真ほか図版とともに解説を収録。英語表記。
クリスチャン・ボルタンスキー 死者のモニュメント | 湯沢英彦
フランスの現代アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーの活動の軌跡をまとめた1冊。死亡告知欄から切り取ったスイス人の写真、大量の古着の山、ロウソクが映し出す光と影。生と死、忘却、存在と不在、この世を去った人々の記憶へと捧げる作品とその世界を読み解く。
Jennifer Bartlett | ジェニファー・バートレット
アメリカの画家、ジェニファー・バートレットの作品集。壁面にグリッド状に組み合わせて並べた代表的な作品から、油彩画ほか、展示の様子や資料写真など図版とともに解説を収録。英語表記。
実存 1968-69 状況劇場 | 西村多美子
写真家、西村多美子による作品集。1968年から1969年に間に通ったアングラ劇団である「状況劇場」を撮影したもの。唐十郎、麿赤児や四谷シモンらによる舞台のモノクロの写真、テキストを収録。見開きに署名あり。
村上三郎 スルー・ザ・セヴンティーズ
戦後初の前衛的なアーティスト集団「具体」のメンバーである、村上三郎の作品集。「具体」を離れた後の、1970年代の活動を貴重な資料をもとに再構成し、初期の1953年から『具体』時代までの代表作とともに両側面から探っていく。
構成 Toranomon Towers | 上田義彦
写真家、上田義彦が虎ノ門に完成したオフィス棟とレジデンス棟からなるツインタワー、虎ノ門タワーズを撮り下ろした作品集。上田によって撮影された、虎ノ門タワーズのシンプルな美しさが際立つ写真と、アートディレクター、葛西薫によるデザイン、そして建築の3つの関係性によって構成された建築写真の領域を超えた一冊。
Architecture of Zaha Hadid in Photographs | ザハ・ハディド
ダイナミックな造形や美しい曲線・直線が特徴的なイラク出身の建築家、ザハ・ハディドの建築作品を紹介。スイスとドイツの国境沿い街ヴァイル・アム・ラインにある、ヴィトラ消防署とランドスケープ、制作過程、図面、2つの展覧会の様子をまとめたもの。モノクロによる作品図版とともに解説を収録。撮影はエレーヌ・ビネによるもの。
メスキータ展 Samuel Jessurun de Mesquita | 東京ステーションギャラリー
2019年に東京ステーションギャラリーで開催された展覧会の図録。エッシャーに大きな影響を与えたオランダの画家で版画家、サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ。大胆で力強い構図の木版画作品やドローイングなど、多岐に渡る表現で活躍しながらも、ナチスにより強制収容所で命を落としたメスキータの貴重な作品群を豊富な図版と解説で紹介。
Jasmina Cibic: Stagecraft
2021年から2022年にかかえてMAC Lyonで開催された展示に併せて刊行されたカタログ。スロベニア出身のJasmina Cibicの映像プロジェクト『The gift』を中心に、芸術に対する、国家や政府などあらゆる権力の姿勢を明らかにする。
Between the Lights | 松田敏美
写真家・松田敏美の作品集。日本、イギリス、アメリカ、様々な都市や土地を背景に、光と闇の狭間にある黄昏時をモノクロで写し取ったもの。ほぼ無人の都市空間にもかかわらず、人々の営みの気配を感じることができる1冊。
松井冬子展 世界中の子と友達になれる | 横浜美術館
2011年から2012年にかけて、横浜美術館で開催された「松井冬子展 世界中の子と友達になれる」の展覧会図録。生物や植物などをモチーフに、「生と死」テーマにした幻想的かつ生々しさを湛える日本画とドローイングをカラーで多数掲載。
杉本博司 春日神霊の御生 御蓋山そして江之浦
2022年から2023年にかけて春日大社国宝殿で開催された展覧会の図録。現代美術作家、杉本博司監修による春日美術の名品の数々や春日をテーマとした大作などを多数掲載。
ゲルハルト・リヒター | 東京国立近代美術館 ほか
2022年に東京国立近代美術館などで開催された巡回展の図録。ドイツを代表する現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターの16年ぶりの大規模個展の作品を紹介。近年の重要作品『ビルケナウ』をはじめ、ペインティング、ドローイング、映像、写真作品ほか、シリーズごとの作品解説、描き下ろしエッセイ、論考などを収録。
Alexey Brodovitch: Ballet | アレクセイ・ブロドヴィッチ
ハーパース・バザー誌のアートディレクターを務め、以後のファッション写真やエディトリアルデザインに多大な影響を残したアレクセイ・ブロドヴィッチによる写真集。1945年に出版された伝説的な傑作写真集『Ballet』の全ページを見開きで収録している。 英語表記。
ドイツ現代写真展 遠・近 | ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻 ほか
ドイツの写真家、ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻と彼らから学んだ10名の写真家たちによる作品集。ベルリンにあるifaの所蔵作品による世界巡回展の際に刊行されたもの。アンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、トーマス・ルフらによる作品図版とともにテキストを収録。日本語解説の小冊子付属。
Golden Apple of the Sun | Teju Cole テジュ・コール
ナイジェリア系アメリカ人作家・写真家である、テジュ・コールによる作品集。5週間にわたり自宅のキッチンを毎日撮影したもの。調理器具の配置を、日常生活から生まれる予想できない配置のまま、生活の断片をカメラに収めている。飢餓、隷属、絵画、詩、写真の歴史などについてのエッセイとともに作品を収録。 英語表記。
Tomoko Kawai: Intimacy of Paradise | 河合智子
ベルリンを拠点に活動する日本の写真家、河合智子の作品集。動物園の内部や植物を撮影した写真を鮮明なカラー図版で多数収録。人間と動物、自然界の対比を可視化させたかのような独自の視点が印象的な一冊。 英語表記。
The Potemkin Village | Gregor Sailer
オーストリア出身の写真家、グレガー・ザイラーの作品集。18世紀のロシア帝国元帥グリゴリー・ポチョムキンが皇帝エカチェリーナ2世のために作った、絵で描いた偽の村を作ったという逸話からインスピレーションを得たプロジェクトを作品集としてまとめたもの。アメリカやヨーロッパの戦闘訓練施設、スウェーデンの自動車走行テスト用に作られた街など本物の都市ではない場所、すなわち現代の「ポチョムキン村」を、タイポロジー的な視点で撮影している。 英語、ドイツ語併記。
Julie Cockburn: Stickybeak | ジュリー・コックバーン
2019年にロンドンのFlowers Galleryで開催された展示の際に刊行されたもの。ロンドン出身のアーティスト、ジュリー・コックバーンの作品集。撮影者不明とされるファウンド・フォトに丸や線、幾何学的模様による刺繍やコラージュなどを施し作品を作り出す。カラーによる作品とともに、別紙に解説を収録。
A Series of Human Decisions | Bill Jacobson ビル・ジェイコブソン
アメリカ出身の写真家、ビル・ジェイコブソンの作品集。一貫して時間の経過、喪失、記憶の風化をテーマとして撮影した作品を収録。静謐さと同時にエネルギーに満ちた写真が収められている。 英語表記。
山口晃 大画面作品集 | 青幻舎
日本の現代美術家、山口晃の大判作品集。「東京圖 六本木昼図」「倉敷金刀比羅圖」「新東都百景 東京タワー」など緻密な合戦図、建造物のペインティング作品を隅から隅まで堪能できる。また、現代的でチープな素材で制作した茶室や、風格漂う和風の電柱などのインスタレーション・立体作品もカラーで多数収録。寄稿は椹木野衣、ジョン・T・カーペンター。
前に下がる、下を仰ぐ | 山口晃
日本の現代美術家、山口晃の作品集。2003年から2015年にかけて制作された作品を紹介。インスタレーション作品、絵画、紙ツイッター、活劇漫画『続・無残ノ介』ほか、カラーによる豊富な図版とともに解説を収録。
ゴダール的方法 | 平倉圭
フランスの映画監督、ジャン=リュック・ゴダールの作品についての論考。映画に何を賭しているのか、21世紀のゴダールの向かうところとは。映画研究者、平倉圭の博士論文をもとに、その後の連続講座「ゴダール・システム」や論考「バッド・リスニング──ゴダール‐ゴランと複数の顔/音」を経てたどり着いたゴダール論。
アルフレッド・シスレー展 印象派、空と水辺の風景画家 | 練馬区立美術館
2015年に練馬区立美術館で開催された展示の図録。印象派の創立メンバーのひとりである画家、アルフレッド・シスレーの作品を紹介。生涯を通して描いたフランスの風景画やシスレーの地を訪れた日本人画家の作品など、図版とともに解説を収録。
Roy Lichtenstein, 1970-1980 | ロイ・リキテンスタイン
1981年にセントルイス美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。ポップアートを代表する画家のひとり、ロイ・リキテンスタインの1970年代から1980年代の作品を紹介。ポートレートをはじめ、静物、風景画ほか、様々なモチーフを題材とした作品をカラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。英語表記。
リキテンスタイン&ウォーホール展 Pop Muses
1991年から1992年にかけて開催された巡回展のカタログ。ポップアートを代表する画家、ロイ・リキテンスタインとアンディ・ウォーホルの2人が女性をテーマに描いた作品を紹介。1960年代から1990年代にかけて制作されたイラストレーション、立体作品、版画作品などカラーの図版とともに解説を収録。
江戸鳥図鑑 | 大橋弘一
江戸時代の博物図の中から『鳥』だけを集めた江戸鳥図鑑。江戸時代の籏本であり、本草学者である毛利梅園が描いた「梅園禽譜」から86点の図版とともに解説を収録。和名の由来・分類・学名、その鳥が登場する歌集や伝承などを併せて紹介する。様々な鳥たちが美しく細密に描かれる。