Aria d’Italia: Contemporary Italian Lifestyle
イタリアのファッションブランド、Tod’sによるオリジナルプロジェクトをまとめた写真集。「喜び」「大胆さ」「情熱」「伝統」など8つのキーワードを軸に、現代イタリアの価値観を体現するアーティストや職人、起業家たちの姿を紹介。写真は グイド・タローニ によるもので、自宅や原点となる場所で撮影された親密な場面が収録されている。
Iran: A Picture Book | Oliver Hartung
ドイツ出身の写真家オリバー・ハルトゥングが、2011〜2014年にイラン各地を巡って撮影した写真集。モニュメントや建築物、戦争墓地、街角の壁画やポスターなど、公的空間にあらわれる多様なイメージを通して、その土地に根づく歴史観や価値観を読み解いていく。1979年のイスラム革命以降、公共空間が宗教的・政治的メッセージを映し出す場となり、日常の風景にも象徴的な意匠が深く刻まれ、現代イランの複層的な姿を映し出している。
伊坂芳太良の世界
グラフィックデザイナー、伊坂芳太良の遺作集。「ペロ」の愛称で親しまれながら若くして夭折した伊坂芳太良の、和洋を折衷した緻密な線画の仕事を集成する。ファッションブランド「エドワーズ」のポスターをはじめとする商業作品と遺稿を収録。美術評論家・中原佑介による作品論に加え、土屋耕一・和田誠・浅葉克己・横尾忠則らがそれぞれの視点から伊坂の仕事と作品世界を論じる。
ton paris | 茂田井武
童画家・茂田井武が20代のパリで描き綴った絵日記の復刻版。1930年代の市場、遊園地、安酒場など、街の日常を水彩や色鉛筆で写し取ったもので、現存する画帳の全ページを掲載する。淡く鮮やかな色調と丸みのある線で捉えられた人々や街角が、若き茂田井の目を通したパリをいきいきと記録している。作品解説・関連地図・略年譜・未発表原稿も収録。
茂田井武美術館 記憶ノカケラ
童画家・茂田井武の画業を、時代順にたどる作品集。パリ滞在期の幻の画帳や絵物語、戦後の児童書や雑誌挿絵など、未発表作を含む約200点を4章構成で収録している。異国体験から育まれた独自の感性と、叙情的であたたかな作風の変遷を一望できる内容。幻想や郷愁、軽やかなユーモアがにじむ茂田井の世界を改めて味わえる、資料価値の高い一冊となっている。
現代日本のブックデザイン史 1996-2020
2019年に刊行された『アイデア No.387 現代日本のブックデザイン史 1996-2020』に最新のブックデザインの事例や新規コンテンツを加え増補改訂したもの。1996年から2020年までの日本のブックデザインを取り上げ、出版不況の時代におけるブックデザインを現役のブックデザイナーである長田年伸、川名潤、水戸部功の3名が選定し、スタイル別に紹介。5名のブックデザイナーとの対談も収録。
Qualia | 大木啓至
写真家・大木啓至の作品集。山間の滝の水音、雨に濡れた土の匂い、暗がりを舞う蛾の軌跡といった感覚の断片に呼応するイメージを収める。タイトル「クオリア」とは、言葉によって他者と共有しきれない知覚の質感を指す哲学的な概念。視覚を起点としながら聴覚や嗅覚とも交差するような体験の揺らぎをとらえており、写された光景の意味は見る者に委ねられている。
フィーメイル・トラブル | ベッティナ・ランス
フランスの写真家、ベッティナ・ランスによる作品集。1980年代以降に手がけた女性のポートレートやヌードを中心に、約100点の写真を収録。映画俳優、アーティスト、モデル、友人、無名の女性たちまで、さまざまな被写体に向けられた視線には、華やかさと親密さが同居しており、それぞれの個性や気配が繊細に引き出されている。カトリーヌ・ドヌーヴによる序文も掲載。
BYE-BYE GO AWAY | 瀬戸徹
グラフィックデザイナー、瀬戸徹の作品集。子ども用乗用玩具のセルシオに乗った子どもが、田舎道や住宅街の脇道、生活感のある街角をひたすら進む姿を連続した写真で記録したもの。農道のアスファルトや路地のブロック塀を背景に、風を受ける表情や遠ざかる背中、道の奥へと消えていく小さなシルエットが繰り返し現れる。限定500部発行。
モール | 小野啓
写真家、小野啓の作品集。日本各地のショッピングモールとその周辺を長年にわたり撮影し、郊外に広がる消費空間と人々の生活風景を静かに写し取っている。均質で匿名的な建築の内外に佇む人間の気配や、時間の堆積を感じさせる風景は、現代日本の社会構造や価値観を映す鏡のよう。日常的でありながらどこか非現実的なモールという場所を通して、私たちの暮らしと欲望のあり方を問いかける。
_etc. | 春木麻衣子
写真家・春木麻衣子による、「見る」という行為そのものを多角的に探る作品集。三次元の事象を二次元上で「みよう」とする行為を可視化した「みることの展開図」、街を行き交う人々の姿に黒いスリットが差し挟まれ、まばたきの瞬間のような視覚の断絶を写し出す「view for a moment」、アイルランドの風景と東京の天体博物館の光景がフィルム上で重なり合う「vision|noisiv」、これら三つのシリーズが寄り添うように配置されている。
Doisneau Cavanna | Robert Doisneau
写真家、ロベール・ドアノーの作品集。作家フランソワ・カバナのテキストとともに制作された書籍で、学校の教室や校庭・廊下、街の路地裏などを舞台に、子どもたちの遊びの瞬間を収録する。かくれんぼ、ジャンプ、逆立ちといった動きや、ふざける身振りや表情がひとつひとつ軽やかに切り取られ、日常のなかにある小さな瞬間が積み重なっていく。
エリオット・アーウィット写真集 ふたりのあいだ
フランス出身の写真家エリオット・アーウィットによる作品集。マグナム・フォトの一員として国際的に活動したアーウィットが、アメリカやヨーロッパ、アジア、アフリカなど各地で「カップル」をテーマに撮影。ダンスホールや公園、ビーチ、さらにはヌーディストまで、多様な場面で交わされる人々の関係性をユーモラスかつ温かな視点でとらえている。
世界を刺激する女性写真家 ベッティナ・ランス展
フランスの写真家、ベッティナ・ランスによる作品集。女性のポートレートやヌードを中心に、多様な主題を扱った写真を収録。ホテルの室内で撮影された女性たちの姿や、シャロン・ストーン、ジョニー・デップ、マドンナなど著名人のポートレートも含まれ、ファッション誌や広告の現場で培われた視覚感覚を背景に、身体と視線の関係に踏み込んだ表現が展開される。
クリエイション 2号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第二号。横尾忠則、元永定正、レイモン・サヴィニャック、オルガー・マチス、ロイ・カラッザーズ、仲條正義らのグラフィックデザインを収録。
クリエイション 3号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第3号。杉浦康平、野又穫、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン、ソフィー・グランヴァル=ジャスティス、ロマン・シェスレヴィッチ、チャールズ・アンダーソン、戸田正寿、瀧口修造らのグラフィックデザインを紹介。執筆陣は田中一光、永井一正、亀倉雄策ほか。
クリエイション 4号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第4号。ジャン=ミッシェル・フォロン、船越桂、オトル・アイヒャー、上野紀子、ミェチスワフ・グロフスキー、フレッド・オトネスらの作品を紹介。執筆陣は勝井三雄、東野芳明、亀倉雄策ほか。
クリエイション 5号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第5号。永井一正、カール・コラプ、オーダーマット&ティッシ、アレン・ル・フォール、アイヴァン・チャマイエフらのグラフィックデザインを紹介。 執筆陣は米倉守、田中一光ら。
クリエイション 6号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第6号。ブラッド・ホランド、ロゼリン・デリール、ヘンリク・トマシェフスキー、メンデル&オベラー、ロニー・スー・ジョンソン、セルジュ・ルタンス、長友啓典&黒田征太郎らの作品を紹介。執筆陣は福田繁雄、早川良雄ほか。
COMME des GARCONS 1975-1982
COMME des GARÇONSによる1975年から1982年までのヴィジュアルを収めた作品集。操上和美、沢渡朔、細谷秀樹、サラ・ムーン、ピーター・リンドバーグ、ブルース・ウェーバーらが撮影した写真を集め、ブランド初期のコレクションや素材、スタイリングの変遷を追う。アートディレクションは村田東治が担当し、8年間にわたるヴィジュアルを通して川久保玲の創造性とデザイン哲学を映し出している。
ティーンエイジ ラスト | ラリー・クラーク
写真家、ラリー・クラークの作品集。1983年に刊行された代表作『Teenage Lust』の日本語版。1960〜70年代のオクラホマやニューヨークで撮影された作品を中心に、10代の若者たちの性、暴力、ドラッグといった剥き出しの日常が記録されている。演出を排いた即興的なスタイルで、少年たちの行き場のない欲望と衝動に正面から向き合った初期の代表作。ラリー・クラーク自身による日本語テキストも収録。限定1000部発行。
Kids | Larry Clark
写真家、ラリー・クラークの作品集。1995年公開の映画『KIDS』のフィルムスチル、メイキング写真、オリジナル脚本を収録。ニューヨークの10代が一日を通してスケートパークや街角を渡り歩く姿を追ったこの映画は、ハーモニー・コリンが脚本を担当し、クロエ・セヴィニー、レオ・フィッツパトリック、ロザリオ・ドーソンらが出演した。「アメリカが作ったことのないティーンエイジャーの映画を撮りたかった」とクラーク自身が語るように、1990年代のユース・カルチャーを生々しく記録している。
Taylor Camp | John Wehrheim
写真家、ジョン・ウェアハイムの作品集。1969年、俳優エリザベス・テイラーの兄ハワード・テイラーがカウアイ島の自分の土地に野宿を許したことに端を発し、ヒッピー、サーファー、ベトナム帰還兵らが集まって形成されたツリーハウス村、テイラー・キャンプを記録する。ノースショアの海沿いに7年間存在したこのコミュニティは、1977年に当局によって焼き払われ消滅した。1970年代に撮影された写真と、当時の住人や地元関係者への30年後のインタビューを収録。
Das Land | Manfred Willmann
写真家、マンフレッド・ヴィルマンの作品集。1981年から1993年にかけて制作された連作『Das Land』を収録する。故郷オーストリア、シュタイアーマルク地方の農村地帯を題材に、高彩度のアナログカラー写真で自然景観と人の営みをとらえる。ウィリアム・エグルストンが1976年のMoMA展でそうしたように、色彩そのものを表現の核に据えており、昼間でもフラッシュを使うことで日常に潜む醜さや朽ちゆく姿も画面に刻む。
Crying Men | Sam Taylor-Wood
アーティスト、サム・テイラー=ウッドの作品集。著名な男性映画俳優たちにカメラの前で泣くことを演じさせた肖像写真のシリーズ。ティム・ロス、ガブリエル・バーン、ライアン・ゴズリング、ロバート・ダウニー・Jr.ら14名が参加し、ビザンチン聖人を想わせる装飾的な涙から英雄的な号泣、後悔の静かな涙まで、それぞれ異なる泣き方を見せる。感情の吐露と演技の二重性が画面に張りつめた、緊張とエネルギーをはらんだ作品群。
Hutterite: A World of Grace | Kristin Capp
写真家、クリスティン・キャップの作品集。メノナイト派やアーミッシュと同様に伝統的な生活を守りながら、農業だけは最新の設備を使うフッテライト教徒の姿を記録したもの。外部の人間をほとんど受け入れないコミュニティに入り、記憶・歴史・性別・役割といったテーマを軸に、古いものと新しいものが入れ替わる場面や物に焦点をあてる。網羅的に記録するよりも、被写体を深く見つめることを優先している。
Nostalgia: The Russian Empire of Czar Nicholas II | Sergei Mikhailovich Prokudin-Gorskii
写真家、セルゲイ・プロクジン=ゴルスキーの作品集。カラー写真が普及する以前の20世紀初頭、ニコライ2世の許可のもとロシア各地を巡り撮影した 作品を収録。三色分解によるカラー技術を用いた作品は、農村の人々・正教会の建築・ウラル山脈の景観・シベリア鉄道など幅広い被写体におよび、帝政ロシアの日常をリアルかつ絵画的な色彩でとらえている。各章に生涯と背景を解説するテキストを収録。
Ilmari Tapivoaara
戦後の工業デザインの発展に重要な役割を果たしたフィンランドの家具デザイナー、イルマリ・タピオヴァーラの作品集。家具やインテリアデザイン、プロダクトの設計図やドローイングを収録し、ヨーロッパ初期合理主義の影響と、戦後の実務的要求を融合させた創造の軌跡をたどることができる。細部まで検証されたデザインの精緻さや形の詩性が示され、国際的な活動を通して、タピオヴァーラの造形理念と実践をに伝えている。
Ingegerd Raman
デザイナー・陶芸家、インゲヤード・ローマンの作品集。陶器とガラスの制作を中心に、その造形と思想をまとめる。日常で使われる器を出発点に、長く受け継がれてきたフォルムを選び取りながら、機能と美の関係を一貫して追求している。手触りや重さ、光の入り方といった身体的な感覚に結びつく設計が多く収録され、食器や花器などのプロダクトが生活の中でどのように働くかに焦点をあてる。使われることで完成に近づくという考え方が、作品の根底に一貫してある。
Broderies Marocaines
モロッコの刺繍芸術を記録した写真資料集。8世紀から15世紀にかけてコルドバとグラナダで栄えたイスパノ・ムーア様式の都市的な工芸として発展し、北アフリカの手仕事の伝統のなかで長く受け継がれてきた絹糸の刺繍を記録する。クッション、テーブルクロス、カーテン、スカーフ、ベルトなど多様な品目にわたる200点以上の刺繍作品を未発表の写真資料とともに掲載。技術の伝承、地域ごとの違い、図案の意匠と影響源を体系的に考察した、この工芸に関する初めての包括的な研究書。
Branded Youth and Other Stories | Bruce Weber
アメリカの写真家、ブルース・ウェーバーによる作品集。ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーでの展覧会にあわせて刊行されたもの。ボーイスカウトや若者、家族、著名人など多様な被写体を通して、若さや友情、自由といったテーマを写し出している。ファッション写真で知られるウェーバーだが、本書ではポートレートや日常の情景を中心に、人間のもつ素朴な魅力や感情に目を向けている。
The Mad Broom of Life | 高橋恭司
写真家・高橋恭司の作品集。ニューヨーク、ロサンゼルス、ニューメキシコ、日本など複数の土地で撮影されたカラー写真を収録する。街角の風景、建物の断片、人物、静物が混在し、旅の途中で出会う光景がそのまま定着されている。整理された主題や構図よりも、移動のなかで拾い上げた断片の連なりを優先しており、タイトルは詩人チャールズ・ブコウスキーの言葉に由来する。
American Landscape | Alex Katz
1995年にバーデン=バーデン州立美術館で開催されたアレックス・カッツの展示の図録。1950年代から1990年代にかけて制作された、アメリカの風景を主題とした絵画とコラージュをカラー図版で収録する。森の木立や湖畔、郊外の草地などが大画面で描かれ、輪郭を簡潔に処理した人物の不在の風景が広がる。均質な色面と平面的な構図により、時間や気配が抑えられた独自の視覚が形づくられている。
Trip | Susan Lipper
写真家、スーザン・リッパーの作品集。行き先も出発点も明かされないアメリカのロードトリップを題材に、現在に近いが曖昧な時制のなかで架空の旅の物語を構築したもの。テキストの断片、路傍の看板やオブジェ、演出された場面と発見された場面が混在し、見る者は馴染みとも異邦ともつかない風景に放り込まれる。ウォーカー・エヴァンズやロバート・フランクのドキュメンタリー伝統を踏まえつつ、記号と意味の操作を通じて新たなアメリカ的語りを試みる。
Chic Clicks: Creativity and Commerce in Contemporary Fashion Photography
現代ファッション写真の芸術性と商業性をめぐる作品集。ナン・ゴールディン、デヴィッド・ラシャペル、ユルゲン・テラーら約40名の写真家が、自身の自由制作とファッション誌・広告キャンペーンの仕事の両方を並置する。商業的な仕事で知られる写真家が個人的な作品を、ファインアートの文脈で活動してきた写真家が後に手がけたファッションの仕事を発表し、両者の越境と重なりを検証する。ファッション誌と現代アート写真それぞれの立場からのエッセイを収録。
Derrieres | Jeanloup Sieff
フランス出身の写真家、ジャンルー・シーフによる写真集。女性の臀部を中心に93点のモノクロ写真を収録している。女優やモデル、一般女性などさまざまな人物を対象とし、形状や曲線、陰影の豊かさを通じて身体の造形美を捉えている。大判印刷によって細部の質感や光のニュアンスまで確認できるよう構成されている。序文では、普段は目に触れにくい身体の部位にこそ個々の個性や精神性が現れると述べられており、視覚的な観察を通じて人物の存在感と時間の経過を感じ取れる。
Good Copy | Peter Hendricks
写真家、ピーター・ヘンドリックスの作品集。5年間にわたって記録した自身の家族の日常を収める。子どもの誕生、夏の休暇、祖父への訪問といった平凡な出来事が積み重なり、小説を読むように時間が流れていく。その背景には、コソボの戦争やスーダンの飢餓といった世界の現実が横たわっている。センセーショナルな語りを排し、ありふれた家族の時間をそのまま記録。
HausSchau : das Haus inder Kunst
ハンブルクのダイヒトルハレンで2000年に開催された展示の図録。建築・都市をテーマとする「ハンブルク建築サマー2000」の一環として企画され、現代美術における「家」というモチーフをめぐる多様なアーティストの作品を集めた展覧会の記録。住まい・建造物・場所に対する各作家のアプローチを多数のカラー図版で収録し、出展作家の略歴を掲載。
Droog Design | Renny Ramekers 、Gijs Bakker
オランダ発のデザイン集団「ドローグデザイン(Droog Design)」の活動を紹介する作品集。美術史家・デザイン評論家のレニー・ラマカースとプロダクトデザイナー、ハイス・バッカーによって1993年に設立され、実験的でユーモアあふれるプロダクトを次々と発表してきた。家具やインテリア、電化製品など多彩な分野に及ぶデザインを多数収録し、日常のありふれたモノに新たな視点を与えるアプローチを示している。既成概念を軽やかに覆す造形は、国際的なデザイン界にも強い影響を与えた。
Heath Ceramics: The Complexity of Simplicity | Amos Klausner
陶芸家イーディス・ヒースが1940年代半ばに創業した、カリフォルニアのセラミックブランド、ヒース・セラミックスの資料集。ソーサリートとサンフランシスコの工房で現在も少量生産されるテーブルウェアとタイルを、写真とともに記録。料理家、アリス・ウォータースやデザイン・ウィズイン・リーチ創業者、ロブ・フォーブスらのテキスト、現オーナー、キャサリン・ベイリーとロビン・ペトラヴィックによる新序文を収録。家庭のキッチンから高級レストランまで広く使われるヒース・セラミックスの美学と歩みをたどることができる。
The London Sixties | Michael Cooper
写真家、マイケル・クーパーの作品集。1960年代ロンドンの音楽・芸術シーンを中心に、ローリング・ストーンズ周辺の人物や出来事を記録した写真を収録。アニタ・パレンバーグやマリアンヌ・フェイスフル、キース・リチャーズらとの日常的な場面のほか、マルセル・デュシャン、デヴィッド・ホックニー、アンディ・ウォーホルら美術家のポートレートも含まれ、シーンの内側にいた写真家として音楽と美術が交錯する当時のロンドンを記録している。
The Potemkin Village | Gregor Sailer
オーストリア出身の写真家、グレガー・ザイラーによる作品集。18世紀ロシア帝国の逸話「ポチョムキン村」に着想を得て、現代に存在する“偽の都市”をタイポロジー的視点で記録する。軍の戦闘訓練用に設計された都市空間や、極限環境での車両テストのために建てられた街など、意図的に構築された非現実的空間を撮影。現代社会に潜む虚構の風景とその政治性・象徴性に迫る。
A Scene in Between | Sam Knee
音楽ライター、サム・ニーの著作。1980年代中盤から後半にかけてイギリスで展開したインディー・ミュージックシーン、C86からシューゲイザーに至る時代のファッションとユース・カルチャーを記録する。マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ジーザス・アンド・メリー・チェインほか多数のバンドにまつわる未発表写真を数百点収録し、当時のファッションを起点に、60年代モッズやサイケデリアとの音楽的・視覚的なつながりも論じる。
The Lines of My Hand | Robert Frank
アメリカの写真家、ロバート・フランクの歩みをたどる回顧的作品集。1940年代の初期作品から、1950年代に各地を旅して撮影した写真、代表作『The Americans』制作時のコンタクトシートまで、1972年頃までの仕事を年代順に収録している。写真に加え、フォト・コラージュや映画『Pull My Daisy』『About Me』のスチル写真も掲載。