The Art of Graphic Design ハードカバー版 | Bradbury Thompson
アメリカを代表するグラフィックデザイナー、ブラッドベリー・トンプソンの作品をまとめたハードカバー版。実験的なアプローチをはじめ、雑誌デザイン、タイポグラフィ、ブックデザイン、オリジナル書体、記念切手に至るまで、幅広い領域での活動を収録。アメリカのグラフィックデザイン史に大きな足跡を残した革新性と造形感覚を総覧し、その業績を明らかにしている。
Roger Pfund
スイスのグラフィックアーティスト、ロジャー・プフントの作品集。スイスの伝統的なグラフィック教育を背景に持ちながら、様式や「客観性」にとらわれない自由な表現を追求してきた仕事を紹介している。絵画、ポスター、広告、立体作品、通貨デザインなど、多岐にわたる制作を豊富な図版と解説で収録。理知的な思考と造形的な実験性が交差する表現を通して、プフント独自の創造の歩みが丁寧にたどられている。
Pepperminta Homo Sapiens | Pipilotti Rist
スイスを拠点に国際的に活躍するビデオアーティスト、ピピロッティ・リストの作品集。人類滅亡の直前に訪れるという、神秘的な15分間を主題にした映像作品を、チョコレートの箱を思わせる特製ボックスに収めている。2005年のヴェネツィア・ビエンナーレでの展示にあわせて刊行された、スイス連邦文化庁編集による公式出版物。箱の内部にはポスターや聖人像のイメージ、夢や楽園を想起させる図像などが収められ、視覚的な楽しさと遊び心に満ちた構成となっている。自然と都市、身体と感覚を横断するリストの詩的な表現を、オブジェとしても体感できる内容。ポスター、ポストカード、シート、リーフレット封入。
与えられた形象 辰野登恵子 柴田敏雄 Given Forms
2012年に国立新美術館で開催された展覧会の公式図録。抽象絵画を探究した辰野登恵子と、土木構造物や地形を独自の視点でとらえる写真表現で知られる柴田敏雄という、異なるメディアで活動する二人の作家にフォーカスしたもの。学生時代の初期作から代表作、開催当時の新作までを精選して収録し、東京藝術大学油画科の同級生として交流を深めた両者による対談も収録。外界に見出される偶然的なフォルムへの眼差しを出発点に、独自の抽象性と造形性へと昇華していった二人の歩みをたどり、写真と絵画を超えて交差する造形思考の軌跡を伝えている。
Que vois-tu ? | Tana Hoban
アメリカの写真家、タナ・ホーバンによる写真絵本。ページ中央には四角い穴が開けられており、一部だけが見える仕組みになっている。読み手はその部分を手がかりに「これは何だろう?」と想像し、次のページをめくると全体像が現れ、答えを確認できる。ホーバンは日常の身の回りや自然界に存在するさまざまな模様や形のものをシンプルかつ鮮明に撮影し、子どもが自ら発見する喜びを体験できるようにデザインしている。
Doug Aitken | Phaidon Contemporary Artists Series
アメリカのビデオ&インスタレーション・アーティスト、ダグ・エイケンのモノグラフ。鑑賞者を映像の中に取り込み、現実を引き延ばしたような超現実的な現代生活の肖像を創り出すエイケンの作品を、キュレーターで評論家のダニエル・バーンバウムが紐解く。英語表記。
Hillside Terrace 1969-2019 | 槇文彦、北川フラム
代官山の象徴的建築群「ヒルサイドテラス」50周年記念事業の一環として刊行された写真資料集。建築家・槇文彦と施主・朝倉家が半世紀にわたり紡いできたまちづくりの歩みを、多彩な証言と豊富な写真で読み解く。第一期竣工から50年、多様な商業・文化活動、まちづくり、そしてそれらを支えてきた人々に焦点を当て、代官山という街にどのような核をつくり上げたのかを探る。安藤忠雄、粟津潔、槇文彦らによる寄稿を収録。
Christopher Dresser: A Design Revolution
19世紀イギリスを代表するインダストリアルデザイナー、クリストファー・ドレッサーの作品集。アーツ・アンド・クラフツ運動の時代に、装飾よりも機能を優先し、工業生産を通じて良質なデザインを社会に広めようとした姿勢を、陶器、金属器、テキスタイル、工芸作品など多彩な実例からたどっている。日本美術からの影響や同時代の思想的背景にも触れながら、ヴィクトリア朝の価値観を更新した造形の革新性と、その後世への影響を検証している。
疾駆 chic 創刊号 根室
生活文化誌『疾駆/chic』創刊号。特集は日本最東端の地・根室。地域の自然環境と人々の暮らし、文化を多角的に捉え、写真や連載記事を通して日常の豊かさと意味を探る。食、住、衣といった暮らしに関わるテーマを織り込みながら、単なる観光ガイドに留まらず、根室に息づく生活のリアルと独自の価値観を伝えている。装丁は田中義久。
Uchida Kouichi | 内田鋼一
陶芸家・造形作家として知られる内田鋼一の作品集。アートピースからボトル、器、ポット、壺、チェス盤に至るまで、多様なフォルムの「ヤキモノ」を紹介している。掲載作品は43点。素材としての土と向き合いながら、実用性と造形性のあいだを自在に行き来する内田の仕事を通して、その創作の核心に迫る。内田自身によるロングインタビューも収録され、作品に込められた思想やプロセスを掘り下げる内容となっている。
PREFAB | Allison Arieff
プレハブ住宅の歴史と可能性を探る建築書。20世紀初頭からの展開をたどりながら、ヴァルター・グロピウス、フィリップ・スタルク、黒川紀章らによる実験的事例を収録する。アルバート・フレイの「Aluminaire House」やカプセル建築の系譜を踏まえ、現代の24組の建築家・デザイナーが提案する多様なプロジェクトも掲載。グレッグ・リンのデジタル化されたアルミニウム住宅やイケアのプレハブ集合住宅など、革新的かつ実用的な住居の数々を通して、未来の住宅像を問い直す。
竹中工務店400年の夢 時をきざむ建築の文化史
2016年に世田谷美術館で開催された「竹中工務店400年の夢 時をきざむ建築の文化史」の図録。1610年の創業以来、東京タワーや日本武道館、5大ドーム、美術館や商業施設などを手がけ、日本建築史に大きな足跡を残してきた竹中工務店の歩みをたどっている。写真、模型、図面を中心に、長い歴史の中で築かれた多様な「かたち」を紹介し、同時代の美術作品やグラフィックもあわせて収録。400年にわたる建築文化の軌跡を照らし出している。
Gateway 2020 12 | 米山菜津子
グラフィックデザイナーの米山菜津子が主宰となるオムニバス書籍、『GATEWAY』。今回のテーマは「人の話を聴く」。インタビューアーに話し、その後自分がインタビューイーとなり話を聴き、記録していく、リレーインタビュー。デザイナー、ライター、アーティストなど、あらゆる分野のインタビューほか、小説、エッセイを写真とともに収録。
GATEWAY 創刊号
グラフィックデザイナー・米山菜津子が主宰するオムニバス書籍『GATEWAY』創刊号。写真・文章・イラストが交差する全7章で構成され、下西風澄、野田祐一郎、保倉友子、今日マチ子、中里周子ら多彩な作り手が参加している。ファッション、思索、日常の断片をそれぞれの視点で綴り、エディトリアルとしての実験性と柔らかな世界観が同居する内容となっている。
杉本貴志のデザイン 発想 | 発酵
インテリアデザイナー、杉本貴志が2年以上を費やして制作した旅とデザインのドキュメンタリー。バー「ラジオ」や「無印良品」、「ハイアットホテル」などを手がけてきた杉本が、バリ、上海、インド、ソウルの4都市を訪ね、ライター・中野照子とともに歩きながら語った発想の源泉を、300枚を超える写真とともに綴る。屋台や市場、職人の暮らしなど、日常の風景に宿る造形的な発見を通して、杉本のデザイン思考の核心に迫る。原研哉、深澤直人、竹山聖、吉岡徳仁、佐藤卓、藤本壮介らとの対談も収録。
siwnin vol.1
「青い」「緑色の」を意味するアイヌ語に由来する北海道・知床の情報誌『siwnin(シウニン)』vol.1。狐やフクロウ、鹿などの野生動物、広大な自然、北の大地の空気感をとらえた写真やイラストレーションを収録するほか、知床財団スタッフへのインタビューや散文も掲載する。豊かな表現で北国の四季や風景、人々の営みを伝える内容となっている。写真は川村喜一が担当。
クリエイション 7号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第7号。シーモア・クワスト、四宮金一、ポール・ピーター・ピーチ、ペア・アーノルディ、クヴィエタ・パツォウスカー、五十嵐威暢、ヤン・ムウォドゼニェツらの作品を紹介。執筆陣は仲條正義、亀倉雄策ほか。
クリエイション 8号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第8号。福田繁雄、山本容子、ミッシェル・アンリコ、グラピュス、イタロ・ルピ、ヴァルデマル・シュヴィエジらの作品を紹介。執筆陣は米倉守、亀倉雄策ほか。
クリエイション 9号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第9号。ポール・デイビス、片山利弘、ファブリツィオ・クレリッチ、ヘルベルト・ロイピン、アンジェイ・ドゥジンスキ、勝井三雄らの作品を紹介。執筆陣は横尾忠則、種村季弘ほか。
クリエイション 10号
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」第10号。ミルトン・グレイザー、ロベルト・ランピネーリ、ドゥガルド・スターマー、松永真、ヴィクトル・サドフスキ、滝野晴夫らの作品を紹介。執筆陣は田中一光、米倉守ほか。
Eating at Hotel Il Pellicano | Juergen Teller
写真家、ユルゲン・テラーの作品集。トスカーナのリゾートホテル「イル・ペリカーノ」のシェフ、アントニオ・グイダによるミシュラン2つ星のイタリア料理を撮影。11のメニューそれぞれに5皿のコースが設けられ、各メニューはミッソーニやノグチといったホテルゆかりの著名人の名を冠する。ファッションや広告写真で既成のルールを崩してきたテラーのレンズが、食とスタイルと場所へと向かったユニークな1冊。作家ウィル・セルフによる序文を収録。
食事 | 荒木経惟
写真家・荒木経惟の作品集。妻・陽子との食事を記録したもの。マクロレンズで間近に捉えた料理や食材のクローズアップで構成され、前半はカラー、後半はモノクロームで組まれる。カラーパートでは手料理の色と質感が鮮烈に迫り、モノクロームに転じた後半では、余命1か月と宣告された陽子との最後の日々の食卓を記録。生の悦びと死の影が、日常の食卓を舞台に交差する。
Venus 宇宙美人 | ペーター佐藤
イラストレーター、ペーター佐藤の初作品集。パルコ出版のアートブックシリーズ『PARCO VIEW』第8弾として刊行されたもの。近未来的な女性像をモチーフにしたエアブラシ・イラストレーションを中心に収録し、鮮やかな色彩と滑らかなグラデーション、幾何学的な造形が組み合わさった独自のビジュアル世界が展開される。ミスタードーナツのパッケージや各種ファッション誌で広く知られた作風の原点をたどることができる。横尾忠則との対談も収録。
A Decade of Guess? Images 1981 to 1991
アメリカのアパレルブランド、GUESSの広告写真集。1981年から1991年にかけて季刊カタログに掲載された広告写真を244ページにまとめたもの。ハーブ・リッツ、エレン・ヴォン=アンワース、ウェイン・メイザーらの写真家が参加し、クローディア・シファーをはじめとするスーパーモデルたちを起用。グラマラスで挑発的なビジュアルはブランドの「ファッション・レボリューション」を体現するものとして話題を呼んだ。スーパーモデル全盛期の幕開けを記録した資料としても知られる。
Thomas Demand
アーティスト、トーマス・デマンドの作品集。キッチン、エレベーター、駐車場といった日常の場所を紙と段ボールで実物大に再現し、撮影後に破壊するという手法で知られている。写真には人物が一切登場せず、作り込まれた模型の空間だけが映し出される。一見すると何気ない場所に見えながら、それが精巧に「作られた現実」だと気づいたとき、見慣れた空間への見方が変わる。ベアトリス・コロミナによるテキスト、トーマス・デマンドとアレクサンダー・クルーゲのインタビューを収録。
Inside the Rainbow: Russian Children’s Literature 1920-1935
ソビエト連邦の1920年代から1930年代にかけて制作された絵本を集成した資料集。革命期のペトログラードに世紀を代表する詩人や芸術家たちが集い、新しい世界に生まれた子どもたちのための絵本を生み出した。国家検閲の手がまだ及ばなかった一時期、子どものための出版物には詩的な皮肉やユーモア、笑いが息づく。250点のイラストとデザインの図版に加え、詩や物語の英訳、ロシア革命の当事者たちによるテキストを収録。
工芸青花 16号
青花の会が刊行する『工芸青花』第16号。特集は、麻布十番の骨董と現代工芸の店「さる山」の閉店前の姿を撮影した「『さる山』の店と仕事」。店主・猿山修の仕事ぶりや店に宿る空気を多角的に伝える内容となっている。このほか、川瀬敏郎による花の造形を「侘び」の視点から読み解く企画、古代ユーラシアの造形に迫る「ロシアとスキタイ」、望月通陽とプロジェクト「as it is」を紹介する章など、多彩な寄稿を収録。限定1000部。望月通陽の型染絵付。
工芸青花 13号
青花の会が刊行する『工芸青花』第13号。巻頭特集では、スイスに残るロマネスク建築「ミュスタイアのザンクト・ヨハン修道院」を軸に、修道院の歴史や空間に宿る造形美を取り上げる。さらに、川瀬敏郎が京都・杉本家住宅でいけた花の姿を紹介する企画、柳宗悦の思想と民藝の「美」を考察する論考など、多方面から工芸と美意識を探る内容が揃う。限定1100部。望月通陽の型染絵付属。
FUTURO RETRO | マーリア・シュヴァルボヴァー
スロヴァキア出身の写真家、マーリア・シュヴァルボヴァーによる第2作目の作品集。共産主義時代の公共建築やブルータリズム建築を舞台に、ミニマルで静謐な世界観を展開している。抑制された表情の人物、均整の取れた構図、淡く計算された色彩が特徴で、過去の社会主義的風景と未来的な感覚が交差する12のシリーズを収録。現実と非現実のあわいに漂う空間表現は、見る者に静かな緊張感と詩的な余韻を残す。デビュー作『Swimming Pool』で注目を集めたシュヴァルボヴァーが、独自の美学をさらに深化させた代表的作品集。
HIROMIX girls blue
写真家、HIROMIXの作品集。1996年に刊行されたデビュー写真集で、脱ぎ捨てられたハイヒール、海辺ではしゃぐ女性たち、猫や果物のイメージなど、同世代の友人たちとの何気ない日常の断片を瑞々しく切り取る。後に「ガーリーフォト」と呼ばれる、若い女性による私的・感情的なスナップというスタイルの先駆けとなり、90年代東京の若者文化の感性を映している。
DISPOSABLES | Dan Bailey
写真家、ダン・ベイリーの作品集。イギリス生まれ、日本在住16年のベイリーが使い捨てカメラで撮り続けた日常のスナップ119点を収録。点数は歌川広重の「名所江戸百景」の図版数と同じで、広重が記録した場所やテーマと響き合う写真も含まれる。使い捨てという消費の行為に、無常の感覚が文化に根づく国の詩情を見出すところから出発し、火山景観に始まり祭礼から都心のクラブまで、季節と伝統を横断しながら日本の文化と国民的アイデンティティを問い直す。
生誕100周年 トーベ・ヤンソン展
2014年から2015年にかけて開催された「生誕100周年 トーベ・ヤンソン展 ムーミンと生きる」の図録。代表作「ムーミン」シリーズをはじめ、自画像や風景画といった油彩画、児童文学の挿絵、政治風刺画、舞台衣装のスケッチまで幅広く紹介している。画家、作家、イラストレーターとして多彩な顔を持つトーベ・ヤンソンの芸術活動を総覧し、その全貌を明らかにしている。
Sameland | 津田直
フィールドワークを通し、自然と人の関わりを拾い集める写真家、津田直の写真集。フィンランドからノルウェーに跨るサーメランド(サーメ人の土地)を訪れ、ランドスケープやシャーマニズムを受け継ぐ半遊牧民族の生活を記録している。
Pola Woman | Helmut Newton
写真家、ヘルムート・ニュートンの作品集。キャリアを通じて撮り続けたポラロイド写真から選り抜いた作品を収録。これらはエロティックな幻想がひとつのイメージへと結実するまでの過程を記録した「前段階」の仕事であり、完成されたニュートン作品とは異なる即興性と強度をもつ。ファッション誌やアート誌での仕事で培われた一流のエロティシズムが、余すことなく発揮されている1冊。
De Marches en Escaliers | Rodolphe Hammadi
フランスの写真家、ロドルフ・アマディの作品集。パリの建築に見られる階段を主題に、集合住宅からホテル、官庁や駅に至るまで多様な空間をカラー写真で収録する。真上や真下、斜めといった多方向からの視点で捉えられ、構造そのものの輪 […]
サラ・ムーン写真集 Sarah Moon Vrais Semblants 幻化
ロンドンやパリでのモデル業のかたわら写真を撮り始め、1970年より写真家へとキャリアを転向したフランス出身の写真家、サラ・ムーンの作品集。フランスのDelpire社より刊行された作品集の日本語版。写し出された情景や被写体の表情は幻想的で儚く美しく、物語のワンシーンのような瞬間が収められている。
Moholy-Nagy: Photography and Film in Weimar Germany
1985年から1986年にかけて開催された巡回展のカタログ。バウハウスで教鞭をとり、前衛芸術家としても活躍したモホリ=ナジ・ラースローが「新しいヴィジョン」と呼んだ視覚言語に関するプロジェクトについて紹介する。映像作品、写真作品の図版とともに解説を収録。英語表記。
An Encounter with Charlotte Perriand
建築家・デザイナー、シャルロット・ペリアンの展示図録。フランス・アルプスのスキーリゾート、レザルクの設計に携わっていた1972年に制作された6点の未発表カラースタディを収録。アパルトマンの室内を彩るためにデザインされたタペストリーの習作で、パリのアーカイブに50年間未公開のまま保管されていたもの。テキスタイルブランドcc-tapisがこれを手織りカーペットとして再現した展覧会に際して刊行され、日本の漆工芸から版画まで工芸全般に深く親しんだペリアンの色彩への眼差しを、未発表資料とともにたどることができる。限定1000部発行。
つつんで、ひらいて
映画「つつんで、ひらいて」公開の際に刊行されたパンフレット。日本を代表する装幀家・菊地信義の仕事を通して「本をつくること」を見つめる。観音開きの赤い表紙が本体を包み込む設計で、手触りや開閉の所作にまで意識が行き届く。広瀬菜々子監督へのインタビューをはじめ、劇中に登場する書籍リスト、平野啓一郎や中野翠、内沼晋太郎による寄稿を収録する。装丁は菊地信義と水戸部功が担当。
The Fiction of Science | Frank Hulsbomer
写真家フランク・ヒュルスベーマーによる作品集。モホイ=ナジを思わせる抽象写真の系譜に連なる表現で、静止したオブジェクトを幾何学的かつミニマルに捉えている。思考のスケッチのようなイメージから精密に構成された写真まで、その多くはCGのような質感を帯びながら、写真ならではの奥行きと詩的な余韻を湛えている。科学的な正確さと想像力が交差する視覚世界を体感できる1冊。
Art Forms in the Plant World | Karl Blossfeldt
彫刻家・教育者としての研究資料として始まった、カール・ブロスフェルトの植物写真を収録した代表作。葉や芽、茎、種子、蔓といった植物の部分を、強い照明と高い解像度、最大27倍の拡大によって捉え、肉眼では見落とされがちな構造や形態を映し出している。近代ドイツ写真の形成に影響を与えた仕事の核心を、未修整の図版で伝えている。
The Drake Equation | Paul Kranzler, Andrew Phelps
写真家ポール・クランツラーとアンドリュー・フェルプスによる共同作品集。アメリカ・ウェストバージニア州グリーンバンクに位置する“クワイエット・ゾーン”を舞台にしている。携帯電話やテレビ、ラジオの電波が遮断されたこの地域は、1950年代に世界最大級の電波望遠鏡を設置し宇宙探査の拠点となった場所であり、近年は電磁波から逃れて移住する人々も暮らしている。街の風景や住民の姿、研究施設を写し取り、現代における科学と人間の共生を映し出している。
Franco Fontana: Photoedition 3 | フランコ・フォンタナ
ドイツの写真専門出版社が発行していたシリーズ『Photoedition』第3号。イタリア出身の写真家、フランコ・フォンタナの作品を紹介している。建築物、浜辺と海、絵画のような山の連なりなどを、色鮮やかに切り取ったカラーの図版を収録。
ウィリアム・クライン
写真家・映画監督、ウィリアム・クラインの作品集。1954年から1989年にかけて、パリ、ニューヨーク、ローマ、東京など世界各地で撮影されたイメージを収録。粗粒子や強いフラッシュを用いた手法で捉えた、映画のワンシーンのような張りつめた瞬間が並ぶほか、ドローイングやコラージュも紹介している。写真という表現の枠を実験的に押し広げてきた仕事を一望できる。