August Sander: Citizens of the 20th Century Portrait Photographs 1892-1952
ドイツの写真家、アウグスト・ザンダーによるライフワーク「20世紀の人々」をまとめた写真集。1890年代から1950年代にかけて撮影されたポートレートを、農民、職人、女性、芸術家、大都市など7つの章に編成し、全431点を収録する。二度の世界大戦とナチズムを経た激動の時代を背景に、半世紀以上にわたり継続されたプロジェクトの全体像を俯瞰。正面から被写体と向き合う視線を通して、個人の肖像と社会構造が交差する。
TD 63–73: Total Design and Its Pioneering Role in Graphic Design
1963年にアムステルダムで結成されたデザイン集団Total Designの活動初期10年間を、内部メンバーの視点から記録した貴重なドキュメント。著者は創設当初から参加していたベン・ボスで、理想を共有するオランダのデザイナーたちが、いかにして分野横断的なデザインスタジオを築き上げたのかを語っている。企業や公共機関のアイデンティティ、文化施設や展覧会のデザイン、プロダクトに至るまで、TDのアーカイブから選ばれた多数の図版を収録。
プロジェクトとパッション | エンツォ・マーリ
イタリアのアーティストでありデザイン界の巨匠、エンツォ・マリによる思想書。自身のこれまでのプロジェクト経験や作品群を通して、デザインの歴史や目的に内在する根本的な矛盾を明らかにしつつ、独自の視点で「デザイン思想」を論じている。実践と理論を往還しながら、表現・生産・社会的役割といった多角的な視点でデザインの本質を探求。若い実践者への助言や制作哲学も収め、単なる作品集や手引きにとどまらず、デザインを志す全ての人に向けた思索の書となっている。
Quadrat Prints: HOUSE | Les Levine
オランダの印刷会社De Jongが創立50周年を機に刊行した広報シリーズ『Quadrat Print』の一冊。デザイナーやアーティストを起用し、印刷技術の可能性を実験的に示したグラフィックブックレットで、本書ではアメリカのコンセプチュアル・アーティスト、レス・レヴィンの作品を取り上げる。荒廃した納屋を写したモノクロ写真が収められ、記録写真であると同時に、未制作の彫刻やモニュメントの計画として構想されたイメージが展開される。
Yayoi Kusama
2025年秋にスイスのフォンダシオン・ベイエラーで開催された草間彌生の展示にあわせて刊行された図録。スイスで初となる本格的な大規模回顧展として、70年以上に及ぶ創作の軌跡を包括的に紹介する。初期作品から代表的なインスタレーション、新作、さらには《インフィニティ・ミラー・ルーム》までを豊富な図版で収録。絵画、彫刻、パフォーマンス、映像、ファッション、文学へと広がる活動をたどりながら、水玉や反復、鏡面空間といった草間独自の表現言語を整理する。
タピエスとカタルニア | ペレ・ジムフェレル
スペインの現代芸術家、アントニ・タピエスの作品集。戦争体験や独裁政権への抵抗を背景に生み出された強靭な表現で知られるタピエスが、カタルニアという土地から受けた影響を4章構成でたどっている。カラーとモノクロの図版を通じて、多様な技法と素材による作品群を紹介し、風土と創造の結びつきを明らかにしている。
Sacred Modernity | Jamie McGregor Smith
戦後ヨーロッパの教会建築を、写真家ジェイミー・マクレガー・スミスが撮影した作品集。ブルータリズムや構造表現主義など多様な様式が半世紀を経た現在の姿を、豊富な写真とともに収録。アルヴァ・アアルト、カルロ・スカルパ、ジオ・ポンティらによる設計例を通して、信仰とモダニズムの関係を具体的に読み取ることができる一冊。
ポール・コックス デザイン&アート
フランスのアーティスト、ポール・コックスの作品集。パリ市議会のポスターやJR東日本「北陸新幹線」開業キャンペーン、「ルミネ」広告をはじめ、ポスター、広告、絵本、アートワーク、スケッチ、舞台美術まで幅広い仕事を収録する。約600点におよぶ図版をカテゴリー別に掲載し、色彩とユーモアに満ちた造形の全体像を俯瞰。制作背景に触れるインタビューも収め、デザインとアートを横断する実践を読み解く構成となっている。
荒川修作展 意味のメカニズム
1988年に開催された展覧会の図録。美術家・荒川修作とマドリン・ギンズによる思考と実践を紹介する。代表的シリーズ「意味のメカニズム」をカラーおよびモノクロ図版で多数収録。荒川自身の解説や詩的テキストをあわせて掲載し、作品に記された言葉の全訳と註を収めた別冊も付属する。市川浩「ブランクへ/ブランクから」、三浦雅士「ARAKAWAへの/からの助走」などの論考、年譜、主要参考文献も収録。図像と言語が交錯する構造を通して、荒川の思考の枠組みをたどる。
History Repeating | Ori Gersht
イスラエル出身の写真家・映像作家、オリ・ガーシュトの活動を初めて包括的に紹介する作品集。サラエボの戦禍の痕跡やアウシュヴィッツへ向かう列車の記憶、ウクライナの森、日本の風景など、個人的・集団的記憶が刻まれた場所を舞台に、歴史と現在を重ね合わせる表現を展開してきた。静謐で絵画的なイメージの背後には、暴力や喪失の歴史が潜み、美と残酷さのあわいが鋭く示される。凍結した花や儚い桜のモチーフを通して、破壊の後に立ち現れる再生の可能性をも見つめる一冊。
Walking the Sea | Anton Ginzburg
ロシア出身のアーティスト、アントン・ギンズブルグが、カザフスタンとウズベキスタンの間に広がるアラル海地域を歩きながら記録した作品集。ソ連時代の環境破壊によって水を失った“海なき海”を、1960〜70年代アメリカのランドアートの手法にならい、巨大な地形作品=レディメイドとして読み解いている。フィルム、写真、彫刻によって構成された作品群は、巡礼する画家の伝承や、風景を琴のように鳴らすイメージ、地下に沈んだ「内海」の神話など、地域の文化的層位に触れつつ、不在となった海が残した歴史と想像力の空白を照らし出す。
The Handbook of Great Italian Perfumery: Fifty Years of Exceptional Scents
イタリア香水文化の50年をたどるビジュアル資料集。国内で生み出された数千種のフレグランスから象徴的な100種を選出し、そのボトルデザインとともに紹介する。歴史編では、香水芸術の発展を支えた出来事や潮流を整理。カタログ編では代表的香水を年代順・香調別に掲載し、造形と香りの関係を読み解く。さらに、調香からボトル制作に至る製造工程を追い、科学とデザインが結びつくプロセスを検証。
ミナペルホネン つぐ
2025年に世田谷美術館ほか全国各地で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。ファッションブランド、ミナ ペルホネンの創業30周年を機に編まれた作品集で、これまでに生み出された約1000柄のテキスタイルの中から厳選された220柄を収録する。原画や制作資料、アトリエでの協働の様子、衣服の再生プロジェクト、対話インタビューなどを通して、デザイナー皆川明の思考とものづくりの過程に迫る。
ジョセフ・コーネル 箱の中のユートピア
アッサンブラージュの先駆者として知られるジョゼフ・コーネルの創作人生をたどる評伝。女優のブロマイドや天体図、貝殻、古い切り抜きなど、心を捉えた断片を木箱に収め、詩的な世界へと変換した独自の作品を生涯に800点以上制作した芸術家の歩みを、豊富な資料とともに読み解く。デュシャンからダリまで、多くの芸術家を魅了したその美学に迫り、映画制作や雑誌デザインなど幅広い活動も紹介。
ハマスホイとデンマーク絵画
デンマークの画家ヴィルヘルム・ハマスホイを中心に紹介する、2020年東京都美術館での展覧会図録。静謐な室内画や肖像画に加え、19世紀前半に花開いたデンマーク絵画黄金期の作品を収録している。ハマスホイを取り巻く同時代の画家たちの仕事を通じて、彼の独自の表現がいかにして育まれたかを探る。デンマーク美術の流れを一望できる資料性の高い内容。
鷹野隆大 毎日写真 1999-2021
2021年に国立国際美術館で開催された展覧会に合わせて刊行された図録。写真家・鷹野隆大の1999年から2021年までの創作活動を集成した内容で、日常を写し続ける「毎日写真」シリーズを軸に、ジェンダーや都市風景、定点観測的作品などを収録。約20年間にわたるテーマや視点の変遷を時系列で追える構成で、鷹野の思索と表現の深化を可視化。現代写真の文脈における重要な足跡を示す一冊。
江戸物売図聚 | 三谷一馬
日本画家であり江戸風俗研究家でもある三谷一馬による風俗画集。米屋、石屋、筆屋、女歌舞伎の楽屋など、江戸の町で営まれた多様な商いの姿を、衣食住のカテゴリーごとに描き出す。四季の移ろいとともに現れる物売りたちの姿を再現し、当時の文献を引用しながら生活や習俗を解説。江戸の町のにぎわいと人々の暮らしを視覚とテキストの両面からたどる一冊。別冊解説付属。
20世紀のポスター 図像と文字の風景展
2021年に東京都庭園美術館で開催された展覧会の図録。1910〜20年代のヨーロッパに生まれた構成主義の潮流に着目し、図像と文字を幾何学的に組み合わせたポスター表現を紹介する。エル・リシツキー、ヤン・チヒョルト、マックス・ビル、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンらの作品を収録。竹尾ポスターコレクション(多摩美術大学寄託)をもとに、構成的ポスターが20世紀を通じてどのように継承され、発展していったのかをたどる。
ゲルハルト・リヒター
2022年に東京国立近代美術館などで開催された巡回展の公式図録。ドイツを代表する現代美術家、ゲルハルト・リヒターの16年ぶりとなる大規模な個展を記録している。代表作《ビルケナウ》(2014)をはじめ、ペインティング、ドローイング、写真、ガラス、映像作品など、多岐にわたる表現を収録。60年に及ぶ創作活動を通して、見ることや描くことの根源を問い続けてきたリヒターの思索をたどる内容となっている。シリーズごとの作品解説や論考、寄稿エッセイも充実し、その芸術的到達点を多面的に検証している。
Des Histoires Vraies | Calle Sophie
フランスを代表する芸術家、ソフィ・カルの短編集。日常の断片や身近な物、個人的な体験を写真と短いテキストで綴り、ユーモアや哀愁を交えながら自身の人生と感情を映し出す。テキストと写真の対話により、断片的ながらも詩的な自伝の世界が構築されており、カルの独特な視点で日常と自己、記憶の関係性を体感できる一冊。
Giorgio Morandi | Karen Wilkin
イタリアの画家ジョルジョ・モランディの静物画を中心に、その生涯の仕事を幅広く収めた作品集。瓶や器といった身近な対象を繰り返し描いた代表作に加え、初期の人物画、風景画などを網羅し、作風の変遷と探究の軌跡を丁寧にたどる。落ち着いた色調と限られた対象物による構成は、一見素朴でありながら、形と光を探る絵画的思索に満ちており、静寂の中に微細な揺らぎを感じさせるモランディ独自の世界が立ち上がる。
Autobiography #09 | Thomas Hirschhorn
イタリアの出版社トニーニ・エディトーレが刊行するアートブックシリーズ「Autobiography」の第9巻。各号ごとに一人のアーティストが参加し、判型(17×12cm)と64ページという条件のみを共有しながら、自伝的なテーマをテキストやイメージによって自由に構成するシリーズ。本書を手がけたのは現代美術家トーマス・ヒルシュホルン。テキストを一切用いず選ばれたイメージの連なりを通して、アーティスト自身の人生とキャリアの歩みを語り、制作の思想や視点を直感的に伝える。限定500部発行。
モダン | ジョナサン・グランシー
20世紀から21世紀初頭にかけてのモダン建築・インテリアデザインの動向を、豊富な図版と解説で俯瞰するモダン・デザイン入門書。バウハウスに始まる近代デザインの思想から、ミッドセンチュリー、ポストモダン、ハイテク、ミニマリズムへと至る多様な潮流を整理し、「モダン」という概念の変遷と広がりをわかりやすく解き明かす。建築家やデザイナーの代表作、家具やプロダクトの名作も数多く紹介し、時代背景とともに解説。
GA No.38 ルイス・カーン:イェール大学アートギャラリー/キンベル美術館
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第38号。エストニア出身のアメリカ人建築家、ルイス・カーンが手がけたイェール大学アートギャラリーとキンベル美術館を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはマーシャル・D・マイヤースが担当している。
GA No.39 ヴェンチューリ&ローチ:ヴァナ・ヴェンチューリ邸/ブラント邸/タッカー邸
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第39号。ヴェンチューリ&ローチが手がけたヴァナ・ヴェンチューリ邸、ブラント邸、タッカー邸を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはポール・ゴールドバーガーが担当している。
直島コンテンポラリーアートミュージアム | 安藤忠雄、三宅理一
建築家・安藤忠雄が設計した、直島コンテンポラリーアートミュージアムを紹介する作品集。瀬戸内海に浮かぶ直島の地形に呼応しながら刻み込まれた、美術館とホテルの複合建築を取り上げる。海と空に開かれた幾何学的空間、コンクリートの量塊と光の関係、風景と建築の連続性。ドローイングやスケッチ、図面、竣工写真を通して、その構想と空間構成を検証する。
安藤忠雄展 挑戦
2017年に国立新美術館で開催された「安藤忠雄展 挑戦」の図録。独学で建築を学び、常に既成概念を打ち破る斬新な作品を生み出してきた安藤忠雄の活動を紹介する。「原点/住まい」「光」「余白の空間」など6つのセッションに分け、実際の建築作品や模型、ドローイングを多数収録。豊富な資料を通して、安藤建築の思想と挑戦の軌跡を浮かび上がらせている。
日本のポスター100 1945-89
戦後から昭和後期までの日本のポスターデザインをまとめた資料集。東京オリンピックや演劇、企業広告、各種イベントなど、時代を象徴するポスター100点を年代順に収録し、それぞれの制作背景を解説とともに紹介する。亀倉雄策、田中一光、早川良雄、杉浦康平、永井一正、粟津潔、石岡瑛子、原弘、河野鷹思、山口はるみ、佐藤晃一ら、日本のグラフィックデザインを形づくった作家たちの仕事を通して、戦後45年間の視覚文化の変化をたどる。
軌跡・日経広告賞40年
日本経済新聞社が主催する日経広告賞の40周年を記念して刊行された新聞広告アーカイブ。1950年代の経済復興期から、技術革新と高度情報化、グローバル化が進行した1990年代まで、受賞作品を時代順に収録する。企業メッセージの変遷やデザイン手法の進化をたどりながら、戦後日本の広告文化が歩んだ軌跡を示している。
Pentagram Book V
アラン・フレッチャーやコリン・フォーブスらによって結成されたデザインカンパニー、ペンタグラムのプロジェクトレポート。1993年から1998年にかけて手がけられた50件の事例を収録し、CI(コーポレートアイデンティティ)やパッケージデザインなどについて、目的や分析、プロセスを解説。ジャーナリストのランドール・ローテンベルクによる、ペンタグラムの舞台裏に迫るテキストも掲載。英語表記。
Lunar Landscapes: Maasvlakte 2 | Marie-Jose Jongerius
オランダの写真家、マリー=ジョゼ・ヨンゲリウスによる写真集。ロッテルダム港の大規模拡張計画「第2マースフラクト」を舞台に、夜間のみ撮影された作品群を収録している。人工光に照らされた造成地は、産業インフラの現場でありながら、どこか未知の惑星を思わせる静謐な風景として立ち現れる。ヨンゲリウスの観察的まなざしと詩的感性が交錯し、工業と自然、現実と想像のあわいを映し出している。2012年、オランダ写真美術館での展覧会にあわせて刊行されたもの。
The Coffee Table Coffee Table Book
日常的でありながら意外と注目されないコーヒーテーブルに焦点を当てた作品集。19世紀フランスから現代のリビングルームにいたるまで、130点を超えるテーブルを充実したキャプションとテキストとともに紹介。イサム・ノグチ、チャールズ&レイ・イームズ、ヴェルナー・パントン、ロン・アラッド、アズミ夫妻らの作品を収録。
Herman Miller: Interior Views
アメリカの家具メーカー、ハーマン・ミラー社のデザイン史を体系的にまとめた作品資料集。1930年代にギルバート・ローデがアール・デコ様式の家具で同社を刷新して以降、ジョージ・ネルソン、チャールズ&レイ・イームズ、アレキサンダー・ジラードらによる名作家具やテキスタイル、さらに新世代デザイナーの仕事まで、アーカイブに残る200点以上の写真で紹介。家庭とオフィスのモダンデザインを牽引してきたハーマン・ミラーの思想と造形の変遷を、当時のカタログや年表とともに視覚的にたどる。
Santiago Calatrava
建築家・構造家として国際的に活躍するサンティアゴ・カラトラヴァの主要作品を体系的に紹介するモノグラフ。バルセロナ、リヨン、テネリフェ、トロント、チューリッヒにおける建築の詳細なドキュメントをはじめ、橋梁や駅舎、公共建築など代表作を豊富な写真・図面とともに収録し、その造形美と構造的革新性を解説する。彫刻的で有機的なフォルム、力学に裏打ちされた合理性、そして空間に宿る詩情など、カラトラヴァ建築の全体像を包括的に提示する充実の内容。
Louis Vuitton Spirit of Travel
ファッションブランド・ルイ・ヴィトンの歴史と「旅の精神」を辿るビジュアルブック。創業者ルイ・ヴィトンから現代までの歩みを、クラシックなトラベルチェストや象徴的なモノグラム、現代コレクションやアーティストとのコラボレーションまで、豊富な写真と解説で紹介する。創業者や顧客、旅行者の物語とともに、デザインや技術、品質へのこだわりを紐解き、ブランドが世界的に愛される理由を明らかにする。
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?国立西洋美術館65年目の自問
2024年に国立西洋美術館で開催された展覧会の公式図録。開館65年目を迎えた国立西洋美術館が、歴史的収蔵作品と現代美術との対話を通じて、未来の芸術家たちの創造の場としての可能性を問い直す展覧会を記録した一冊。参加作家の作品や制作過程、インタビュー、論考を収録し、同館の歴史や松方コレクションを背景に現代美術がどのように接続されうるかを多角的に探る。
Erik Hoglund
スウェーデンを代表するガラス作家、エリック・ホグランの作品集。ホグランはBODA社のデザイナーとして、1950〜70年代に北欧ガラスデザインに革新をもたらし、プリミティヴで温かみのある造形を生み出した。本書では、灰皿や壁飾り、花器、瓶、シャンデリアなど27点の作品を収録。アートディレクションは山口信博と佐々木陽子によるもの。
マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展
2019年に三菱一号館美術館で開催された展覧会の図録。繊細なプリーツを付けた絹のドレス「デルフォス」をデザインしたことで世界的に知られるファッションデザイナー、マリアノ・フォルチュニ。本書はファッションのみならず、画家、版画家、舞台の仕事、テキスタイルデザイナー、写真家など、総合芸術家としての仕事にも焦点を当て、日本の関連書籍や染め型紙といった蒐集品なども併せて紹介する一冊。
TORAFU ARCHITECTS 2004-2005 トラフ建築設計事務所
設立初期のトラフ建築設計事務所の活動をまとめた初期作品集。住宅や商業空間、展示空間、プロダクトデザインまで多岐にわたるプロジェクトを、写真や図面、テキストで丁寧に紹介。設計の発想やプロセスを視覚的に追体験できる構成で、建築とデザインの境界を横断するトラフの創造の軌跡を俯瞰できる一冊となっている。
絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から
2010年、国立国際美術館の新築移転5周年を記念して開催された展覧会の図録。2000年代の日本美術、とりわけ絵画表現の動向に焦点を当て、1990年代以降に広がりを見せた具象絵画を軸に世代や作風の異なる作家たちの実践を紹介する。約200点におよぶ図版のほか、論考、作家解説、年表、作品リストを収録。日本の現代絵画の動向を知るための資料としても有用な一冊。
LIXIL Booklet ものいう仕口
LIXILギャラリーでの展覧会にあわせて刊行されたブックレット。日本の伝統木造建築における「仕口(しぐち)」の技術に焦点を当てたブックレット。江戸時代の古民家から採取された柱や梁の接合部の実物資料を豊富な写真と図解で紹介し、木材のかけらから読み取れる構造の工夫や大工の技術、そして美意識を丁寧に解説する。視覚的に楽しみながら先人の知恵と木造建築の魅力を理解できる内容となっている。
INAX Booklet 建築のテラコッタ 装飾の復権
日本の近代建築におけるテラコッタ装飾の歴史と意義をひも解くブックレット。20世紀初頭から関東大震災後の復興期にかけて、多くのビルや公共建築を彩ったセラミック装飾材の美的価値と構造的役割を、写真や図版とともに詳しく紹介。失われつつある伝統的装飾技法を振り返り、その現代における可能性と復権の意義を考察する。
INAX Booklet 不思議・たのしい実験室 学研のふろく30年
INAXギャラリーでの展覧会にあわせて刊行されたブックレット。1963年に始まり、戦後日本の子どもたちに共通の科学体験を与えた学研科学シリーズのふろく教材を取り上げている。30年にわたる科学教育と教材文化の変遷を、ビジュアルとともに体験的に振り返る内容となっており、望遠鏡や顕微鏡、カメラなど懐かしい教材が図鑑形式で紹介されている。
レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ
2011年にポーラ美術館で開催された「レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ」展の公式カタログ。洋画家・藤田嗣治が描く裸婦の特徴のひとつである「乳白色の肌」に迫る特集と、アトリエを舞台に空想の世界を作り出そうとしたシリーズを紐解く特集の2本立て。78点の作品図版をカラーで収録。代表作「タピスリーの裸婦」のプリント1葉付。