アイデア No.145 西ドイツの偉大なグラフィック・デザイナー、アントン・シュタンコウスキー
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.145(1977年)。企業ロゴや視覚体系に結晶した、構成的で明快な造形思想を軸に、モダニズム以後のグラフィックデザインの可能性を検証。併せて、ソサエティ・オブ・パブリケーション・デザイナーズ展、AIGAのポートレート・ショー、プッシュピン・グラフィック展などを収録。
アイデア No.144 写真家ノーマン・シーフの仕事
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.144 (1977年9月号)。巻頭では、五十嵐威暢による「写真家ノーマン・シーフの仕事」を特集。ノーマン・シーフの仕事風景の写真、レコードジャケット、ローズ・ケリーのポートレートなど豊富な図版とともに収録。そのほか、「ブルノー・ムナリーの絵教室」や、福田繁雄による「思考するストライプ,永井一正の新作」などを収録。
Mies van der Rohe | 上田義彦
20世紀モダニズム建築を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエの建築を、日本の写真家・上田義彦が撮影した作品集。収録されるのはファンズワース邸、トゥーゲントハット邸、バルセロナ・パヴィリオンといった代表作である。建物を取り巻く環境、外観、内部の細部までを大判図版で記録し、直線的なフォルムや空間構成、光と影のコントラストといったローエの設計思想を的確に映し出している。建築の質感や空気感を伝える写真群に加え、装丁は原研哉が手がけている。
アイデア vs ザ・デザイナーズ・リパブリック コンプリート
雑誌『アイデア』のスペシャルエディションとして刊行された、イギリスのデザイン集団ザ・デザイナーズ・リパブリックの作品集。グラフィックデザイナーであり創設者のイアン・アンダーソンのもとで展開された、90年代以降の視覚文化に大きな影響を与えた数々の仕事を全ページカラーで収録。シーンの最前線にありながら、同時に「歴史」として定着したデザイナーズ・リパブリックの仕事の広がりを、まとまったかたちで捉えることができる内容となっている。限定3000部。
My Way to Typography ハードカバー版 | Wolfgang Weingart
1970年代以降のタイポグラフィの展開に決定的な影響を与えてきた、スイスのデザイナー・教育者であるヴォルフガング・ワインガルトの仕事と思想を集大成した作品集。自身の造形的探究の変遷と、教育の基盤となった思考を約500ページにわたって詳細にたどっている。雑誌『Typografische Monatsblätter』での実践や、ヨーロッパや北米に広がった教育的影響も射程に収めながら、モダニズム以後のタイポグラフィの可能性を再定義している。
Louis Kahn: The Importance of a Drawing
建築家、ルイス・カーンのドローイングに焦点を当てた作品集。カーンおよび彼の協働者による900点以上のドローイングを高精細な図版で収録。建築史家や研究者による論考とともに、建築家が線を引くことで何を考え、何を発見し、どのように構想を深めていくのかを丁寧に読み解いている。サーク研究所やキンベル美術館、ダッカの国会議事堂などの代表作へとつながる思考の痕跡を辿りながら、その建築的想像力と設計の核心に迫る。
Allied Works Architecture | Brad Cloepfil
アメリカの建築家ブラッド・クロップフィルと、彼が率いる建築事務所「アライド・ワークス・アーキテクチャー」の活動を網羅した初のモノグラフ。シアトル美術館、ニューヨークのミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン、ミシガン大学美術館、クリフォード・スティル美術館など、代表的なプロジェクトを写真、図面、模型資料とともに紹介している。さらにクロップフィルと各分野の専門家による対談記事も収録。
Henri Matisse: A Retrospective
20世紀を代表するフランスの画家、アンリ・マティスの大判作品集。1992年にニューヨーク近代美術館で開催された回顧展に際して出版されたもの。油彩、グワッシュ、デッサン、版画、切り絵など、多彩な表現による作品を年代順に収録している。初期のフォーヴィスムから晩年の切り絵に至るまで、色彩と形態をめぐる実験と深化の過程を丁寧にたどり、マティス芸術の全体像を明らかにしている。
I Want to Live Innocent | Torbjorn Rodland
ノルウェー出身の写真家トールビョルン・ロドランドによる作品集。初期作品で見られた移動的な視点から一転し、本作では自身が育ったノルウェーの街スタヴァンゲルを舞台にしている。石油産業によって急速な経済成長を遂げたこの街を背景に、豊かさや物質主義がもたらす違和感や矛盾を、静かで透明感のあるイメージとして捉えている。個人的な内面と社会の空気が重なり合うような視点が印象的。
Teasing Typography | Juliane Nost
グラフィックデザイナーのユリアーネ・ネーストによるタイポグラフィ研究書。文字を極端なグリッドやサイズ、組版条件に置いたとき、可読性はどこまで保たれ、いつテキストは情報から離れて図形やパターンへと変化するのか、その境界を探っている。InDesignの初期設定を起点に、文字サイズや段組みを体系的に変化させ、さらに結果を重ね合わせてコラージュすることで、予期せぬ形態や視覚効果を生成。ノイズや面、触覚的なリズムとして立ち現れる文字のふるまいを通して、タイポグラフィの可能性と限界を探るユニークな1冊。
Monumental Minimal
1960年代以降のミニマリズムを牽引した作家たち、カール・アンドレ、ダン・フレイヴィン、ドナルド・ジャッド、ソル・ルウィット、ロバート・マンゴールド、ロバート・モリスによる21点の作品を通して、「モニュメント」という概念との関係を検証する展覧会カタログ。ダン・フレイヴィンの「Monument」を起点に、ミニマリズムが内包していた記念性や構築性に光を当てている。ブランクーシやモンドリアン、タトリンといったヨーロッパ美術との影響関係にも触れ、アメリカ美術として語られがちなミニマリズムの背景を広い視野から捉える。
Vedove Windows | ホンマタカシ
写真家・ホンマタカシによる、イタリア・ラパッロ滞在中に収集した個人写真やアーカイブをもとに、失われた記憶や喪失のテーマを探求した作品集。亡き伴侶を持つ未亡人(vedove)たちの肖像や暮らしの周囲風景、家族アルバムのスナップショットを撮影し収録することで、個人の記憶と日常の風景を再解釈している。展覧会と連動したプロジェクトとしての側面も持つ本書は、写真表現の実践として記憶、追憶、偶然の発見を視覚化した貴重なアートブック。
The Jazz Loft Project | W. Eugene Smith
1950年代後半、写真家W・ユージン・スミスがニューヨークのロフトに身を置き、ジャズ・ミュージシャンたちとともに過ごした日々を記録した作品集。1957年から1965年にかけて、スミスは約4万点に及ぶ写真と膨大な音声記録を残し、深夜の即興演奏や交流の空気を克明に捉えた。長らく伝説的存在として語られてきた「ジャズ・ロフト・プロジェクト」だが、本書はそれらの写真と当事者の証言を初めて本格的に公開するもの。写真、音楽、都市文化が交差した現場を、臨場感とともに伝えている。
Hilma af Klint: Tree of Knowledge
スウェーデンの画家、ヒルマ・アフ・クリントによる「Tree of Knowledge」シリーズを詳しく紹介する作品集。抽象絵画の先駆者として知られるアフ・クリントが、科学や宗教、神秘思想への関心を背景に制作した紙作品を中心に収録。円や軌道を思わせる形態は、光と闇、統合と分離、生と死といった対立や循環を象徴的に表し、見る者に多様な解釈を促している。ニューヨークおよびロンドンのDavid Zwirnerで開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。
Some Way Out of Here | Jos Jansen
オランダのヴィジュアルアーティスト、ヨス・ヤンセンによる実験的写真集。混迷と不確実性に満ちた現代における人々の精神状態を可視化する試みとして、3D LiDARカメラを用いた新しい表現手法を採用している。この技術は目に見えない光のパルスを発し、その反射を三次元の点群として記録することで、幽玄で曖昧なイメージを生み出す。パリ、ベルリン、アムステルダムの街角で思索に沈む人々を捉え、現実と直感、存在と不確実性の境界を映し出している。限定400部刊行。
Ark Journal Volume XII
スカンジナビア発、年2回刊行のインテリア雑誌『ARK JOURNAL』第12号。私たちの周囲にある空間やオブジェクト、その作り手に焦点を当て、建築・デザイン・アートの関係を北欧的な価値観と美学から捉えている。本号では、デンマーク的感性を残すニューヨークのタウンハウス、アントワープのブルータリズム住宅、ベルリンのアートを中心に据えたアパート、メキシコ・サンミゲル・デ・アジェンデの住居など、素材や環境、歴史への配慮が息づく住まいを紹介する。さらに、日本のファッションデザイナー高橋盾のスタジオ兼住居や、MoMAのキュレーターであるパオラ・アントネッリへのインタビューも収録。
Ark Journal Volume XI
スカンジナビア発の年2回刊行誌『ARK JOURNAL』第11号。私たちを取り巻く空間やオブジェクト、その作り手に焦点を当て、建築・デザイン・アートの相互作用を北欧的な価値観と美学から捉えている。メキシコシティやシンシナティのミッドセンチュリーモダニズム住宅、ベルリンの現代住宅、バルト海の島の住居など、歴史への敬意を軸にした建築プロジェクトを特集。南アフリカ出身の建築家スマイヤ・ヴァリーへのインタビューや、ラテンアメリカのデザイン史をめぐる対話も収録。
Ark Journal Volume IX
スカンジナビア発、年2回刊行のインテリア雑誌『ARK JOURNAL』第9号。私たちの周囲にある空間やオブジェクト、その作り手に目を向け、建築・デザイン・アートの関係を北欧的な価値観と美学から捉えている。本号では、コペンハーゲンの歴史的アパートやトルヴァルセン美術館、メキシコの廃墟再生住宅、ミラノの住宅兼スタジオなど、旧と新が共鳴する建築事例を紹介。さらに、フィンランドのデザインを軸に、オアハカ、アントワープ、ロサンゼルスの住空間も取り上げ、空間が身体感覚や感情に与える影響を丁寧に考察している。
Ark Journal Volume VII
スカンジナビア発、年2回刊行のインテリア雑誌『ARK JOURNAL』第7号。私たちの周囲にある空間やオブジェクト、その作り手に目を向け、建築・デザイン・アートの相互作用を北欧的な価値観と美学から捉えている。本号では、フランク・O・ゲーリーやマルセル・ブロイヤーの建築を起点に、グレン・セスティグによるコンクリート建築の改修、フレデリック・ホーフトによる1960年代ヴィラの保存など、歴史を尊重した建築プロジェクトを紹介。さらに、メキシコシティを拠点とするEsrawe Studio、マルチン・ルサックによる歴史・自然・クラフトを再解釈する特集も収録。
Josef Beuys with Fat and Felt
1993年にフジテレビギャラリーで開催されたヨーゼフ・ボイスの展覧会の図録。ボイスの代表的な素材である「脂肪」と「フェルト」をテーマにした作品群を中心に、展示構成を余すところなく収録。カラーと白黒の図版を豊富に掲載し、作品ごとの解説やボイス自身の言葉を紹介。ボイスの象徴的表現や思想、戦後現代美術における革新的な活動を理解する上で貴重な資料となっている。
Hippie ハードカバー版 | Barry Miles
1960年代のカウンターカルチャーを多角的にたどるヴィジュアルブック。音楽、政治、ドラッグ、反戦運動、フェミニズムや公民権運動まで、ヒッピー・ムーブメントが生み出した思想とエネルギーを、豊富な写真やポスター、レコード・アートワーク、言葉とともに紹介している。1965年から1971年までを年ごとに構成。ケン・キージー、ティモシー・リアリー、グレイス・スリック、ジョージ・ハリスンらの言葉も収録。
FLOWERS | 武田鉄平
画家、武田鉄平による花をテーマにした絵画を中心に収録した作品集。2024年にMAHO KUBOTA GALLERYで開催された展覧会に際して刊行されたもので、武田独自の視点による抽象的かつ現代的な花の表現を余すところなく楽しめる一冊。自身の作品論や寄稿もあわせて収録。装丁は深澤直人。
Blue Moon Over | Lawrence Weiner
コンセプチュアル・アートの中心的なアーティストのひとり、ローレンス・ウィナーによるアーティストブック。ウィナーの映像作品「Blue Moon Over」を視覚的に再解釈した構成となっている。ページには映像のテキストや図形が展開され、言語とイメージの関係性を探究。ウィナー特有の「言葉そのものが作品となる」概念が体感できる一冊。
ソフィ・カル 不在
2024年から2025年にかけて三菱一号館美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された、ソフィ・カルの作品集。オディロン・ルドンの壁画に着想を得た「グラン・ブーケ」をはじめ、テキストと写真による代表作「なぜなら」「あなたには何が見えますか」「監禁されたピカソ」、映像作品「海を見る」などを収録している。「不在」という主題を軸に、失われたもの、見えないもの、記憶や想像によって補われるものを扱うカルの世界を、日本語翻訳テキストとともに紹介。
White Hole | MouHoo
北京を拠点に活動する写真家・アーティスト、MouHoo(モウフー)による作品集。折りたたみ式ページを用いた独自の構成により、展開の仕方でイメージの流れや呼吸を体感できるデザインが特徴。写真を通して物と環境、視覚と直感の境界を探り、対象の内包する意味や存在感を引き出すMouHooの表現は、単なる記録写真にとどまらず、観る者の感覚と意識を揺さぶる体験型のアートブックとなっている。
はじまりのひ | 川内倫子
写真家、川内倫子が写真と言葉によって紡ぐ写真絵本。やわらかな光に包まれた日常の断片や、こどものまなざしを思わせる写真と短い言葉が重なり合い、「生まれること」と「終わること」、そしてその先に続く新たな始まりを静かに見つめる。出会いや別れ、喪失や変化といった人生の出来事は、すべて次の「はじまりのひ」へとつながっているという感覚が、説明を排した詩的な構成によって浮かび上がる。大人にも子どもにも開かれた、静かで深い余韻を残す一冊。
Michael Kenna: Images of the Seventh Day
風景写真の巨匠マイケル・ケンナの活動を網羅的に紹介するモノグラフ。2010年にイタリア・パラッツォ・マニャーニ美術館で開催された大規模な回顧展にあわせて刊行されたもので、1970年代初頭のイギリスでの初期作から、詩的なヴェネツィアの風景、そして世界各地で撮影された代表作までを収録している。白と黒の階調が織りなす静謐な構図は、記録性を超えて空間の気配や時間の流れを捉え、見る者の感覚を深く揺さぶる。モノクロ写真の表現を極限まで洗練させたケンナの世界観を余すところなく伝えている。
Jean-Michel Basquiat through Nicholas Taylor, 2014
アメリカの写真家でDJのニコラス・テーラーが、友人であるジャン=ミシェル・バスキアを撮影した写真集。バスキアやマイケル・ホルマンと組んだフリーフォームのバンド、GRAYのライブパフォーマンスの様子や、バスキアを親密な距離から撮影した貴重なポートレイトのモノクロ写真を収録。ニコラス・テイラーの日記から抜粋した10篇のエッセイも収録。 英語表記。
アイデア No.317 服部一成100ページ
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.317(2004年)。グラフィックデザイナー・服部一成が手がけた「キューピーハーフ」の広告や『流行通信』のエディトリアルをはじめ、規模や媒体を問わず展開されてきた仕事を、100ページにわたって集中的に構成。デザインの「間」やリズムを損なわないよう、多くの図版がオリジナル版下に近い原寸で収録。あわせて、デザインに対する思考を語ったロングインタビューをライブ感覚で完全収録し、実践と思考の往復から生まれる仕事の広がりを伝えている。
Herman Miller: The Purpose of Design
アメリカの家具メーカー、ハーマンミラー社の歴史とデザイン哲学を紹介する資料集。チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソン、ビル・スタンフ、ドン・チャドウィック、スタジオ7.5といったデザイナーによる代表的なプロダクトを収録。カラー・モノクロの図版と解説を通じて、家具デザインの革新やワークスタイルへの影響を示し、20世紀以降のモダンデザインにおける同社の役割を明らかにしている。
Ron Arad: No Discipline
2009年にニューヨーク近代美術館で開催された展覧会に際して刊行された図録。デザイナー・アーティストのロン・アラッドの活動を包括的に紹介し、家具やプロダクトデザイン、彫刻、建築的インスタレーションに至るまで、分野の境界を越えて展開されてきた創作の全貌を豊富な図版とテキストで収録。工業素材や新技術を大胆に用いた実験的な作品群は、機能性と造形性、美術とデザインの関係を問い直すものとして位置づけられる。キュレーターや批評家による論考、インタビューを通して、「No Discipline(無分野)」というタイトルが示す自由で挑発的な制作姿勢を多角的に読み解いていく。
Exposure: The Iconic Photographs | Mary Ellen Mark
アメリカのドキュメンタリー写真家、メアリー・エレン・マークによる作品集。社会の周縁や人々の生をテーマにした数多くのポートレートで知られるマークの、40年にわたる活動から選ばれた写真を収録している。代表作『フォークランド・ロード』『インディアン・サーカス』『双子』に加え、未発表作品も含まれる構成。さらに本人へのインタビューを掲載し、撮影の舞台裏や制作にまつわるエピソードを伝えている。
Bailey’s East End | David Bailey
イギリスを代表する写真家、デヴィッド・ベイリーによるロンドン東部を主題とした写真集。1960年代、1980年代、2000年代後半という三つの時期に撮影された写真を軸に、シルヴァータウンやカニング・タウンを中心としたイースト・エンドの変遷を捉えている。再開発が進む以前の港湾地区や労働者階級の暮らし、家族史と重なる土地の記憶が、率直で距離の近い視線によって写し取られている。
会田誠 天才でごめんなさい
2013年に森美術館で開催された、現代美術家・会田誠の展覧会図録。1980年代後半以降に制作されたペインティング、彫刻、インスタレーションを中心に、開催当時の新作を含む約100点をカラー図版で収録し、自身による解説も掲載している。少女や漫画といったモチーフから、政治や歴史への鋭い批評までを横断する表現の振幅が示され、日本社会の矛盾や欲望を映し出す会田誠の多義的な創作の全体像を辿っている。
Antonio Lopez: Chronicle of an Era to 1980s
1994年に小田急美術館で開催されたアントニオ・ロペス展の図録。1960年代から1980年代にかけてVogueやElleなどの雑誌や広告のファッションイラストレーターとして活躍したアントニオ・ロペスによる、多彩な表現技法で描かれたイラストレーション作品を多数収録。デザイナーの高田賢三によるテキストも収録。
Bleu, Blanc, Goude | Jean Paul Goude
フランスのグラフィックデザイナー、イラストレーター、写真家として活動し、広告ディレクターとしても知られるジャン・ポール・グードの作品集。グードの創作の核となるショーや広告の構想図・デッサンを収録し、鮮烈なビジュアルイメージの生成過程を示している。ジャーナリストのマリー・コルマンと映画評論家ジェラール・ルフォールによるテキスト「Goude Vibration」も併録し、彼の多面的な活動を照らし出している。
BOX-ER 木村勝のパッケージング
日本のパッケージデザインの先駆者として知られる木村勝の仕事を集成した作品集。菓子や飲料を中心としたパッケージに加え、自身が設立したゾナルト・アンド・カンパニーでの活動、マークやロゴタイプの仕事を幅広く収録している。戸田正寿、ペーター佐藤、松永真ら同時代のデザイナーによる寄稿も掲載され、木村勝のデザイン思想と影響の広がりを伝えている。装丁は仲條正義が手がけ、独自の造形世界を提示している。
荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ
2024年に国立新美術館で開催された、米国在住のアーティスト・荒川ナッシュ医による大規模個展「ペインティングス・アー・ポップスターズ」を記録・再構成した公式図録。絵画とパフォーマンスを往復しながら、コラボレーションを制作の基盤としてきた荒川の実践を、多数の記録写真や資料によって辿っている。会場で展開されたパフォーマンスや共同制作の記録に加え、作家自身や国内外の批評家、キュレーターによる論考も収録。
HOW TO GET LUCKY
東京を拠点に活動するアーティストの宮崎友絵(Stomachache)と、研究者・キュレーターの黒木晃が、Studio The Futureと協働して制作したアートブック。日常のなかで「幸運」を引き寄せる発想や習慣をテーマに、言葉やイラスト、写真、グラフィックを通して提示している。制作はStudio The Futureの空間内で24時間かけて行われ、素材や情報源に制約を設けた条件のもとで完結。完成形として答えを示すのではなく、偶然や気づきを日常と結びつけるための思考のきっかけを与えている。
The New York Taxi Backseat Book | David Bradford
ニューヨークのタクシードライバーであり写真家、デヴィッド・ブラッドフォードによる作品集。仕事中、タクシーの後部座席に座った乗客たちを撮影したシリーズをまとめている。観光客、通勤者、移民、偶然の出会いなど、一台のタクシーを通過していく無数の人々の表情から、ニューヨークという都市の多様性と人間味を描き出している。
EYE OF FIRE MONOTONE | 前田麦
イラストレーター・アーティストの前田麦がライフワークとして制作しているキャラクターシリーズ 「Eye of Fire」 をまとめた作品集。燃える目を持つ独特のキャラクターたちが、白と黒のコントラストの中で際立ち、前田麦ならではの幻想的かつポップな世界観を新たな形で体感できる一冊。
國府理 未来のいえ
2013年に西宮市大谷記念美術館で開催された現代美術作家・國府理の展覧会図録。長年取り組んできた立体作品を軸に、初期作から近作までを網羅的に紹介。機械装置や動力を組み込んだ三輪車、植物を用いた装置など、芸術と科学技術の接点を探る表現は、人間と機械、自然との関係を問いかける。出品作品の図版に加え、作家やキュレーターによるテキストを通して、制作の背景や思考の流れを丁寧に辿っている。
UMEKAYO 梅佳代展図録
2013年に東京オペラシティアートギャラリーで開催された写真家・梅佳代の展覧会図録。日常のなかに潜むユーモラスで切実な瞬間を、独自の距離感と反射的な視線で捉えてきた梅佳代の代表作から近作までを、豊富なカラー図版で収録している。「シャッターチャンス」を軸に、「男子」「じいちゃんさま」「女子中学生」、写真集『のと』に連なるシリーズまで、初期作を含む約600点を再構成。展示作品の解説や作家の視点を記載し、展覧会の構成や作品の魅力を余すところなく伝えている。
ディアギレフのバレエ・リュス展 1909-1929 舞台美術の革命とパリの前衛芸術家たち
1998年に開催された「ディアギレフのバレエ・リュス展 1909-1929 舞台美術の革命とパリの前衛芸術家たち」の図録。ロシア出身の芸術プロデューサー、セルゲイ・ディアギレフが主宰したバレエ団「バレエ・リュス」。モダニズム・ムーヴメントの真っ只中にあったパリで、新鋭の芸術家たちをまきこみながらアヴァンギャルドの巨大な実験場となったバレエ・リュスから生まれたデザインや、衣装、舞台芸術などを、他数の図版と詳細なテキストで紹介。