Picasso and I | Ryan Gander ライアン・ガンダー
ロンドンとサフォークを拠点として活動する現代アーティスト、ライアン・ガンダーの作品集。カナダの現代美術館Remai Modernのが所蔵するパブロ・ピカソコレクションのプロジェクトのため、ピカソの表現を理解するという目的のもと406点のリノカット作品を模倣するとともに再解釈する。英語表記。
Pop Art | Bradford Collins
ロンドンとニューヨークを拠点に、アート、デザイン、建築、ファッションほかカルチャーを発信する出版社、Phaidon Pressの『Art & Ideas』シリーズ。「Pop Art」に焦点を当て、1950年代のムーブメントの起源から、アメリカとイギリスにおける隆盛期のポップアートなど資料とともに考察する。250点の図版と併せて解説を収録。英語表記。
Freezing Land | Chen Ronghui
上海とアメリカを拠点に活動するチェン・ロンフイの作品集。かつて天然資源が豊富であった中国の東北地方を撮影。産業の衰退や機会消失などにより、煌びやかな時代から厳しい現実へと変化を遂げる地方の環境や都市化の問題を映し出す。 中国語、英語表記。
ロバート・フランク ムーヴィング・アウト | 横浜美術館
1994年から1996年にかけて開催された巡回展のカタログ。アメリカを代表する写真家のひとり、ロバート・フランクの初期から1990年代前半に撮影され、当時の社会をありのまま映し出したかのようなストリートフォト作品を年代順に多数収録。巻末に展覧会歴、年譜等を掲載。
Cigar 三國連太郎 | 沢渡朔
写真家、沢渡朔による作品集。昭和を代表する名優、三國連太郎のポートレートをモノクロの写真に収めたもので、飾らない普段の姿からも威厳と風格がページをめくるごとに伝わってくるかのような一冊。
It's Something Hard to Find | Matt Mccormick
様々なファッションブランドとのコラボレーションなど、多岐に渡り活動するアーティスト、マット・マコーミックの作品集。アメリカ西部のカルチャーをベースに絵画、ドローイング作品を制作。歴史的な背景、現代が抱える問題をユニークかつ大胆に表現する。ドローイング作品の図版、自身による散文を収録。限定50部。英語表記。
ホックニー画集 ひとつの回顧 | デイヴィッド・ホックニー
ポップ・アートシーンに影響を与え、イギリスの現代芸術を代表するひとりとしても知られるアーティスト、デイヴィッド・ホックニーの作品集。ペインティング、ドローイングを中心に多数掲載。そのほか、クリストファー・ナイト「複合的な視覚」、ケネス・E・シルヴァー「舞台のホックニー」など多彩な評論エッセイも併せて収録。
Moholy-Nagy: Photography and Film in Weimar Germany | モホリ=ナジ・ラースロー
1985年から1986年にかけて開催された巡回展のカタログ。バウハウスで教鞭をとり、前衛芸術家としても活躍したモホリ=ナジ・ラースローが「新しいヴィジョン」と呼んだ視覚言語に関するプロジェクトについて紹介する。映像作品、写真作品の図版とともに解説を収録。英語表記。
Fotografien aus Rom | Hans-Christian Schink
ドイツ出身の写真家、ハンス=クリスティアン・シンクによる作品集。ローマの首都に水を供給していた南東部各地に残る水道橋のその断片を撮影したシリーズ『Aqua Claudia』と、ローマ南部にある開催されるはずだったローマ万国博覧会のために建設された地区『EUR』を撮影したシリーズをカラー・モノクロによる作品図版、解説とともに収録。英語表記。
ヘンリー・ムーア展 | 川村記念美術館 ほか
2003年に川村記念美術館ほか全国各地で開催された展覧会の図録。20世紀を代表するイギリスの彫刻家、ヘンリー・ムーアの代表的なブロンズ彫刻に加え、素描、直彫り彫刻、模型など、ムーアの創作の原点に焦点を当て、豊富な図版資料とともに創作の秘密を辿る一冊。
ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術 | DIC川村記念美術館 ほか
2021年から2022年にかけてDIC川村記念美術館ほか各地で開催された展覧会の展示図録。1960年代以降、主にアメリカで展開した美術の潮流「ミニマル・アート」と「コンセプチュアル・アート」。その成り立ちを代表的な作家18名の作品群、そして論考や解説を通して紐解く一冊。
岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 | 東京都庭園美術館
東京都庭園美術館で開催された都内初となる大回顧展「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」の公式カタログ。コラージュ作家・岡上淑子が1950年代のわずか7年間に制作した、代表作約100点を収録。瀧口修造からの書簡、自身の詩作などの資料も掲載しながら、シュルレアリストとの交流、文学との親和性などにも迫る。
アンディ・ウォーホル展 永遠の15分 | 森美術館
2014年に森美術館で開催された展示の図録。ポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホルの回顧展であり、700点におよぶ初期から晩年までのウォーホルの作品と資料を包括的に紹介。
細野観光 1969-2019 | 六本木ヒルズ展望台東京シティビュー
2019年に六本木ヒルズ展望台東京シティビューで開催された展覧会「細野観光1969-2019」展の展示カタログ。ミュージシャン、細野晴臣のデビュー50周年を記念するもので、楽器やアートワーク、秘蔵写真、創作ノート、そして半世紀にわたる音楽活動を豊富な資料とともに網羅した、ファン必見の一冊。
ヨコオ・ワールド・ツアー | 横尾忠則
2017年に横尾忠則現代美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。1964年にヨーロッパに初めて訪れて以降、世界各国を訪れ様々な文化や芸術からイマジネーションを膨らませ、作品へと落とし込み世界へと広がった横尾忠則の作品を紹介。インドやエジプト、ニューヨークなど、旅先での写真や日記を作品と併せて収録。
驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥 | 世田谷美術館
2020年に世田谷美術館で開催された展示のカタログ。高松次郎、若林奮、李禹煥、現代美術を代表する3人の芸術家たちが取り組んだ『版』の世界を紹介する。木版、リトグラフ、シルクスクリーンなどによる数々の作品図版と併せて解説を収録。
A KA RI | 藤井保写真集
数々の広告を手がけたことで知られる写真家、藤井保の作品集。ハワイ諸島、カリフォルニア、フロリダ、メキシコなど各地の壮大な自然のランドスケープを収録。まるで地球上とは思えない美しい色彩がフレームいっぱいに広がる。
カムイミンタラ | 藤井保
数々の広告を手がけたことで知られる写真家、藤井保の作品集。八ヶ岳、八甲田山、硫黄山、阿蘇山、太東崎などの自然の姿を撮影。真っ白の世界に覆われた山、白煙が立ち上る山、岩礁を覆う荒波、日本の大地の美しさ、力強さを感じることのできる一冊。カラー・モノクロ含む図版、テキストを収録。
ニライカナイ | 藤井保
数々の広告を手がける写真家、藤井保の作品集。利尻・礼文、父島・母島、壱岐・対馬、波照間・与那国の島国を撮影。海や島全体が雪に覆われた世界や、ガジュマルなどの木々、水面に浮かぶ鳥居、幻想的な別のもうひとつの異境を映し出す。
Typoundso | Hans-Rudolf Lutz ハンス・ルドルフ・ルッツ
スイスのグラフィックデザイナー、ハンス・ルドルフ・ルッツの作品集。400ページを超えるボリュームで、グラフィックデザインが社会や文化の変化にどのように反応するのか、またタイポグラフィの教育的・社会的文脈を探る。ドイツ語表記。
Nippon Design Center 1960-1965 | 日本デザインセンター
亀倉雄策や原弘が名を連ねた日本デザインセンターによる作品集。創立5周年を記念し刊行されたもので、東京オリンピックのポスターや東京国際版画ビエンナーレ展ポスター、アサヒビール、新聞・雑誌広告など、現代にまで語り継がれる傑作の数々を大型図版で多数掲載した貴重な一冊。テキストは原弘ほか。
Nippon Design Center 1966-1970 | 日本デザインセンター
亀倉雄策や原弘が名を連ねた日本デザインセンターによる作品集。創立10周年を記念し刊行されたもので、トヨタ、アサヒビール、東芝の広告からカレンダー、パッケージ、トレードマークにいたるまで、スタイリッシュな作品の数々を大型図版で多数掲載した貴重な一冊。
COLOR ON COLOR オペークインキのすすめ | 株式会社竹尾洋紙店
オフセット印刷用の特色インキであるオペークインキの見本帳。亀倉雄策、永井一正、杉浦康平、横尾忠則ら12名のデザイナーが、それぞれ異なる質感、しかも色表現の難易度が高い黒い紙への印刷表現に挑戦している希少な1冊。スクリーンチャート、グラデーションチャートも収録。別冊欠。
Graphic Design: Now In Production | Andrew Blauvelt、Ellen Lupton
2000年代以降におけるグラフィックデザインを特集した資料集。ポスター、書籍、雑誌、映画タイトル、ロゴなどを幅広く取り上げ、具体的なプロジェクトや技術面に関する詳細、インタビューなどを豊富な図版資料とともに掲載。英語表記。
Foam Magazine 38: Under Construction, New Positions in American Photography
オランダ発の写真に特化した雑誌「Foam」の38号。今号はデジタル写真に焦点を当て、9人のアメリカのフォトグラファーによる制作のプロセスや、従来の写真とイメージの境界線を曖昧にするような作品の数々を収録。写真というメディアの再評価をはかる一冊。英語表記。
Rodchenko: The Complete Work | アレクサンドル・ロトチェンコ
ロシア・アヴァンギャルドを代表する芸術家、アレクサンドル・ロトチェンコの作品集。バイオグラフィや作品解説など豊富なテキストも併せて、絵画・デザイン・立体・写真など多岐に渡る作品をカラー&モノクロで掲載。
大橋正の博物誌 | 大橋正
キッコーマンのキャラクター「キッコちゃん」を生み出したグラフィックデザイナー・大橋正の作品集。食材のイラストレーション作品を大判で多数掲載。亀倉雄策らの寄せる解説に、和田誠、糸井重里らのエッセイも収録。
Books on Japan 1931-1972 日本の対外宣伝グラフ誌 | 森岡督行
森岡書店店主・森岡督行が、1931年からの約40年にわたって発行された日本の対外宣伝グラフ誌を編纂。日本工房「NIPPON」や東方社「FRONT」など106点のグラフ誌から、選りすぐりのジャケットと本文をカラーで掲載。日本の特色やカルチャーをテーマにした号が多いなか、戦時中は富国強兵を強調した号が刊行されるなど、デザインはもちろん時代背景を読み取ることもできる。
Name, Thing, Thing: A Primer in Parallel Typographies | Gerardo Madera
アーティスト、ジェラルド・マデラによるビジュアルブック。全3部で構成されている本書は、タイポグラフィの伝統が植え付けた植民地的なものに対する抵抗としてのタイポグラフィについて、テキストの引用や断片的なイメージの数々で構成された一冊。限定1,000部刊行。英語表記。
アイデア No.322 オトル・アイヒャー | 誠文堂新光社
アイデアNo.322、2007年5月号。ミュンヘンオリンピックのデザインを手がけたドイツのグラフィックデザイナー/オトル・アイヒャー特集。その広い活躍で高い注目を集めながらも、メディアにはほぼ露出せず、多くを語らないまま生涯を終えてしまったアイヒャーの貴重なアーカイブ。そのほか、同じくドイツのグラフィックデザイナーで、資生堂や大塚製薬などの日本企業にとどまらず世界で活躍するヘルムート・シュミットや、多摩美術大学図書館の貴重な所蔵から海外雑誌カルチャーを特集。
The Graphic Designers and His Design Problems | J.Muller-Brockmann ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン
スイスのグラフィックデザイナーにしてタイポグラファーのヨゼフ・ミューラー=ブロックマンによるデザインガイド。広告やパンフレット、書籍などのグラフィックデザインを題材に、現代のデザインにおける問題を提議・解決する。後半では、グラフィックデザイナーの教育体系を、カラーで掲載されたドキュメントによって包括的に示す。
ヨハネス・イッテン 色彩論 | 大智浩
スイスの芸術家にして教育者としても活躍したヨハネス・イッテンの評論。色彩の効果や特性など、デザインに関する実用的な色彩論を丁寧に解説。「カラー・デザインの理論」、「色彩印象の理論」、「色彩表現の理論」などを収録。
タイポグラフィスケッチブック | スティーヴン・ヘラー、リタ・タラリコ
世界で活躍するタイポグラファー、デザイナーたちのスケッチブックをまとめた1冊。100名を超える書体デザイナー、アーティスト、アートディレクター、イラストレーターらによる、タイポグラフィの組み立てやアイデア、その過程など豊富な作品図版とともに解説を収録。
ロトチェンコの実験室 | アレクサンドル・ロトチェンコ
ロシア・アヴァンギャルドの旗手、アレクサンドル・ロトチェンコの人生と作品を豊富な図板とともに辿りながら、その全貌を探る。沼野充義「軽やかな前衛―ソヴィエト文化史の中のロトチェンコ」などのテキストも掲載。
ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし | アレクサンドル・ロトチェンコ、ワルワーラ・ステパーノワ
2010年に開催された「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし展」の図録。生活上、芸術上ともに良きパートナーとして活動し、構成主義を推し進めたアレクサンドル・ロトチェンコとその妻、ワルワーラ・ステパーノワによる絵画、写真、ドローイングなど多岐にわたる作品を収録。装丁は服部一成、山下ともこ。
Celestino Piatti und DTV | セレスティーノ・ピアッティ
スイスのグラフィックデザイナー、セレスティーノ・ピアッティの作品集。1960年から1990年までの30年間に焦点を当てた本書は、ピアッティとドイツの出版社「dtv」との仕事をまとめたものであり、ユーモアと独自の色彩感覚が光る数々のブックカバーを掲載。英語、ドイツ語表記。
Rodcenko: Grafico, Designer, Fotografo | アレクサンドル・ロトチェンコ
ロシア構成主義の芸術家、アレクサンドル・ロトチェンコの作品集。1910年代に制作された初期の抽象画をはじめ、構成主義的なペインティング、そして写真に至るまでを幅広く収録。
世界の美しい欧文活字見本帳 嘉瑞工房コレクション | グラフィック社
活版印刷会社、嘉瑞工房が制作した欧文活字書体資料集。Helveticaを作った活字鋳造会社ハース社をはじめ、欧米の約20の活字鋳造会社のパンフレットや書体見本帖を用いてすばらしい組版の事例を紹介。カラー図版約350点と解説を収録。
アイデア No.408 物語るピクセル表現 小さなドットが描く世界とデザインの美学 | 誠文堂新光社
アイデアNo.408、2025年1月号。デジタルアートのスタイルとして定着した、『ピクセル表現』を取り入れた作品で高く評価をされている世界中のクリエイターを特集。Lucas PopeやToge Productions、Mojiken Studio、Pixpilほか、ゲーム作品とともにインタビューを収録。レトロな印象に内在する新たな感性と表現の可能性を探る。
アイデア No.407 紙媒体がつなぐ未来 雑誌・同人誌・リトルプレスをつくるひとたち | 誠文堂新光社
アイデアNo.407、2024年10月号。「紙媒体」での新たな試み、情報発信に価値を見出す、多様なジャンルの雑誌・リトルプレスに焦点を当て紹介。『Subsequence』『mahora』『inch magazine』ほか、編集者やデザイナーへのインタビューを通し、どのような理念で活動を続けているか、そして「紙媒体」の未来とは。
アイデア No.406 小林一毅 生活の図考 | 誠文堂新光社
アイデア No.406、2024年7月号。グラフィックデザイナー,小林一毅の特集号。2023年の冬から制作された新作図案38点を収録。「かたち」が立ち上がってくるその制作過程から、描くことを通してどのように身体で思考しているかに焦点を当てている。
アイデア No.405 世界を覗くグラフィック | 誠文堂新光社
アイデアNo.405、2024年4月号。特集は「世界を覗くグラフィック」。断面図や見取り図など、「ものの内側」を描くことに着目し制作を続けている日本、イギリス、ベルギー各国の8名の作家らによる図版、解説を収録。領域を超えた視覚表現の可能性を探る。