Liaigre 12 Projects | Christian Liaigre
フランスのインテリアデザイナー、クリスチャン・リエーグルの代表的な空間表現をまとめた作品集。世界各地で手がけた12のプロジェクトを、600点以上の写真で紹介し、私邸から公共空間まで幅広い仕事を収録。土地の文化や素材への敬意、光と空間への繊細な感覚が、家具とインテリアを通して一貫した美意識として立ち現れ、時代に左右されないリエーグルのデザイン哲学を伝えている。
Chinati: The Vision of Donald Judd
アメリカの美術家、ドナルド・ジャッドが1980年代に設立した現代美術館〈チナティ・ファンデーション〉の構想とコレクションを包括的に紹介する作品集。テキサス州マーファの広大な土地に恒久設置されたインスタレーション作品を中心に、ジャッドの思想や美術館創設の経緯を詳述している。ジョン・チェンバレン、ダン・フレイヴィン、ロニ・ホーン、イリヤ・カバコフらによるコレクションを網羅し、アートと空間、時間の関係を探る場としての〈チナティ〉の理念を明らかにしている。
Swiss Photobooks from 1927 to the Present: A Different History of Photography
1927年から現在までのスイスの写真集を通史的に紹介する資料集。20世紀のスイス写真に大きな影響を与えた70冊の重要な写真集を取り上げ、豊富な図版と専門家による解説を通して読み解いている。1930年代のモダン・フォトブックの誕生から現代に至るまで、写真表現のスタイルや形式の変遷を新たな視点で捉える構成。各時代を概観する論考に加え、個別作品の分析、文献リストも収録。
パルコのアド・ワーク 1969-1979
1969年から1979年にかけて制作されたパルコの広告表現を集成した作品集。ポスター、新聞・雑誌広告、テレビCMなど、多様なメディアを横断した実験的なビジュアルを収録している。消費と文化がせめぎ合う70年代の都市空間において、広告がどのように新しい感性を生み出したのかを鮮やかに示す一冊。横尾忠則、榎本了壱、永井一正らによる論考が時代の熱量を浮かび上がらせている。
Alessi: Oggetti E Progetti
イタリアを代表するデザインブランド、アレッシィの歴史と思想をまとめた一冊。アートディレクションはイタロ・ルピが担当し、戦前から現在に至るまでの製品やプロジェクトを通して、イタリアンデザインの流れのなかでのアレッシィの位置づけを辿っている。「Bombe」のティー&コーヒーセットをはじめ、ベル・デザイン、反デザイン、近年のエクレクティックな展開までを紹介。監修のアレッサンドロ・メンディーニがアルベルト・アレッシィとともに選んだ将来構想のプロジェクトも収録。
Anybody Anyway | Chad Moore
ライアン・マッギンレーのアシスタントを務めたアメリカ出身の写真家、チャド・ムーアによる写真集。コロナ前後の世界を映し出し、さまざまな人々のポートレートや親密な触れ合い、母子の姿を捉えるほか、隔離期には同居人のサーシャや夜空をテーマにした作品を展開。旅行や人混み、他者との触れ合いなど、普段は当たり前に思われがちな日常を再考させる一冊。限定100部。
Sophie Taeuber-Arp: Living Abstraction
スイスの芸術家、画家、彫刻家、テキスタイルデザイナーであるゾフィー・トイバー=アルプの回顧的作品集。アメリカで約40年ぶりに開催された大規模回顧展にあわせて刊行され、テキスタイルやビーズ細工、マリオネット、建築・インテリアデザイン、ステンドグラス、紙作品、絵画、レリーフ彫刻など約400点を収録している。応用芸術やダンス、チューリヒ・ダダとの関わりを背景に、美術と工芸、デザインの境界を横断して展開された抽象表現の広がりを紹介。
Ryan McGinley: Way Far
現代写真を代表する写真家、ライアン・マッギンレーの作品集。アメリカ各地を巡るロードトリップのなかで撮影された近年の写真を中心に収録している。広大な自然のなかで過ごす若者たちの姿を、明るくのびやかな視線で捉えた写真が特徴。山や湖、草原といった風景の中での無邪気な瞬間が、自由や高揚感を素直に伝えてくる。現代的でありながら、どこか普遍的な空気をまとったマッギンレーの世界を、気負わずに味わえる一冊。
Wanderlust | 尾身沙紀
写真家、尾身沙紀による作品集。ファッションの分野で活動する一方、10年以上にわたり世界各地の都市を巡って撮影してきた個人的な旅の記録をまとめている。フランクフルト、シカゴ、ニューヨーク、韓国、日本、トビリシ、パリ、シドニーなど、多様な都市の断片が収められている。メランコリックで深みのある色彩、光と影が交差する瞬間が丁寧に編まれ、都市の記憶を静かにすくい取っている。
Miro the Sculptor: Elements of Nature
スペインを代表する芸術家、ジョアン・ミロの彫刻作品に焦点を当てた展覧会カタログ。第二次世界大戦後、本格的に彫刻へ取り組み始めたミロが、自然物や拾得物を起点に制作したブロンズ彫刻23点を中心に構成されている。石や木片、根や岩といった要素を自由に組み合わせ、自然と見分けがつかない存在を目指した造形は、生命感と詩情に満ちたもの。カタルーニャのモンロッチやマヨルカ島の風景と結びつけながら、自然との深い関係のなかで育まれたミロ彫刻の世界を、わかりやすく伝えている。
Small Town / Kleinstadt | Ute Mahler, Werner Mahler
ドイツの写真家デュオ、ウーテ・マーラーとヴェルナー・マーラーによる作品集。人口5,000〜20,000人規模の「小さな町」をテーマに、2012年以降ドイツ各地を巡って撮影されたモノクロ作品で構成されている。人影の少ない広場、閉ざされた商店、静かに老いていく風景などを、大判カメラを用いて時間が止まったかのような町の空気や佇まいを丁寧に写し取っている。若者が去り、存続の岐路に立つ地方都市の現在を、感傷に流れることなく見つめた一冊。
Alexey Brodovitch ハードカバー版
ハーパース・バザー誌のアートディレクターとして、後世のファッション写真やエディトリアルデザインに大きな影響を与えたアレクセイ・ブロドヴィッチの仕事を網羅するハードカバー版作品集。代表作「Ballet」「Day of Paris」「Saloon Society」をはじめ、初期の希少なブックカバーやポスター、ハーパース・バザーのカバーなど300点以上を収録。さらに詳細なバイオグラフィーや作品解説も掲載。
Archeology of Consequent Forms | Orlando Brunner
スイスの独立系タイプファウンドリー、Maxitypeによる書体プロジェクトをまとめた一冊。デザイナーのオルランド・ブルンナーが、人工知能の「パターンや傾向を学習する力」に着目し、それをタイプデザインのプロセスにどう取り込めるのかを検証している。AIによって生成された形態の中から、ノイズや未完成の断片、そして完成に至った書体までをあえて並置し、人間が選別し、解釈し、かたちを与える役割を浮かび上がらせる構成。歴史的な書体の蓄積を新たな視点で捉え直しつつ、これからの書体デザインが向かう可能性を静かに示唆している。
New Typefaces: Positions and Perspectives
現代のタイプデザインの動向を、言葉とビジュアルの両面から紹介する一冊。1970年代には限られた数しか存在しなかった新書体が、いまや膨大に生み出されている状況を背景に、技術、表現、社会的な視点がどのように書体に反映されているのかを読み解いている。70以上の書体デザインを例に、実験的なディスプレイ書体から、出版や商業デザインに用いられる書体までを幅広く収録。グーテンベルク博物館で開催された展覧会「Call for Type」にあわせて選ばれた20書体については、デザイナーへのインタビューも掲載。
The Webster | David Adjaye
イギリスを拠点に活動する建築家、デイヴィッド・アジャイが手がけた、ロサンゼルスのセレクトショップ「The Webster」の旗艦店を紹介する建築資料集。ビバリー・センターに隣接する8階建ての巨大な商業建築に対し、彫刻的で体験性の高い建築として設計された姿を捉えている。カリフォルニアの強い自然光を受けて際立つピンク色のコンクリート外装や、既存建築のブルータリズムを参照しつつ再解釈した造形が特徴。都市環境のなかで存在感を放つ、アジャイの建築的アプローチをわかりやすく伝えている。
Big-Game Everyday Objects: Industrial Design Works
スイス・ローザンヌを拠点とするデザインスタジオ、Big-Gameの約15年にわたる工業デザインの仕事をまとめた一冊。日用品を主題に、スーパーマーケット向けのワインボトル、航空会社のカトラリー、日本の陶工との協働、イケアの家具まで、身近なプロジェクトを通して思考と実践を辿っている。創設者へのインタビューを軸に、アイデアの発端や制作の背景を約200点の図版とともに紹介。
’t Spectrum | Jojanneke Clarijs
1941年から2002年までの活動を総覧する、オランダの家具メーカー「’t Spectrum」のモノグラフ。カタログ形式で家具作品を網羅し、デザイナー一覧、文献、索引を付録として収録している。写真や図版はカラーとモノクロで掲載され、家具のディテールや制作背景を多角的に紹介。同社に関わったデザイナーの活動も示され、戦後オランダにおけるモダンデザインの展開を伝えている。
Dictionnaire de la mode au XXe siecle
20世紀のファッションを横断的に整理した、辞典形式のリファレンスブック。約2,500項目にわたり、服飾デザイン、テキスタイル、ブランド、デザイナー、アクセサリー、写真家、雑誌まで、ファッションを構成する要素を幅広く網羅している。歴史や地域差、技術革新、市場の国際化といった文脈を踏まえながら、文化・経済・表現の動きを立体的に把握できる構成。モノクロ・カラー図版も豊富で、資料としての実用性と読み物としての面白さを兼ね備えた一冊。
Otto Treumann: Grafisch ontwerpen in Nederland
オランダのグラフィックデザインの近代化を牽引した先駆者、オットー・トロイマン(1919–2001)の仕事を紹介する作品集。スイス・タイポグラフィやバウハウスの影響を基盤に、読みやすさと大胆な色使いを併せ持つデザインで知られている。本書では、経済と文化の接点において常に高い完成度と革新性を追求してきたトロイマンの姿勢と、その実践の広がりをたどることができる。
Wien Monochrome 70’s | 田中長徳
写真家、田中長徳による作品集。1973年から約7年間、ウィーンに滞在した時期に、古いライカを手に街を歩きながら撮影したモノクロ写真を収録している。路面電車の走る街並み、犬を連れて歩く親子、映画館の入口や公園の彫刻、雪に覆われた街角など、観光名所ではない日常の断片が静かなリズムで写し取られる。70年代ウィーンの空気と、人々の営みを淡々と見つめたライフワークとしての一冊。
Today Tokyo | 田中長徳
写真家・田中長徳が1960〜70年代の東京で撮影した街角や日常を収めた作品集。東京オリンピック前後の都市風景や暮らしの断片、光と影が交錯する街の様子を、ストリート・フォトの視点で鮮烈に切り取る。約115点の作品を通して当時の東京の空気や社会の変化を生き生きと伝え、都市の記憶としての価値を残す。写真表現を通じて、東京の過去と変貌、都市の躍動と人々の暮らしを改めて味わえる一冊。
国東半島 | 石川直樹
人類学や民俗学に関心を持ち、辺境から都市までさまざまな場所を旅しながら作品を発表し続けている写真家であり登山家、石川直樹の作品集。大分県の北東部に位置する国東半島、その地に足を運び撮影する。巨大な石の彫刻磨崖仏、伝統行事、狩猟の様子、盆踊り。日常と非日常を併せ持つ、国東半島のありのままの姿を映し出す。
Mt.Fuji | 石川直樹
写真家・石川直樹が富士山を登山者の視点から捉え直した作品集。浮世絵や観光写真で象徴化されたイメージから離れ、雪に覆われた冬景色、空撮による全景、さらには信仰や祭礼にまつわる周辺の風景まで、多面的な富士山の姿を収めている。石川自身が身体を動かし山中に分け入ることで生まれた写真群は、単なる風景写真にとどまらず、山の存在感や時間の流れ、人々の営みを感じさせる。従来の富士山像に新たな視点を与え、自然、文化、信仰、冒険が交錯する山の魅力を余すところなく伝える一冊。
One Days | 石内都
写真家・石内都による作品集。一つのテーマから「時間」や「記憶」、「喪失」などを見つめたこれまでの作品集とは違い、断片的に切り取られた、私的で何気ない日常の一コマと、古びた建物などの石内的視点とが混在した新しい趣の作品集。日々のなかで見落としがちな華やぎを写し出す。倉石信乃によるテキスト「旅愁と郷愁」を併せて掲載。装丁は中島英樹。
CCCP: Cosmic Communist Constructions Photographed
写真家・作家のフレデリック・ショーバンによる建築写真集。旧ソ連14カ国に残る90の建築を撮影し、1970〜1990年にかけて生まれた、あまり知られてこなかったソ連末期の建築表現に光を当てている。体制の衰退期にあったこの時代、明確な様式や潮流は存在せず、建築家たちはモダニズムを越え、自由で過剰ともいえる造形に挑んだ。旧ソ連という巨大な実験場の終焉と、その夢のかたちを記録した記念碑的作品集。
小島一郎写真集成
青森を拠点に活動した写真家・小島一郎の作品を集成した作品集。39歳で急逝するまでの短い生涯に撮影された写真から、津軽平野で働く農夫や、寒風が吹き荒れる下北の浜辺など、北国特有の厳しい風景を収録。強いコントラストで描き出された人々と自然の姿は、土地の記憶と生活の営みを鮮やかに伝えている。地域に根差した眼差しと力強い造形表現を通じて、小島一郎の写真世界の全貌を浮かび上がらせている。
Pure Beauty | John Baldessari
アメリカのコンセプチュアル・アーティスト、ジョン・バルデッサリの作品を紹介する展覧会カタログ。2009年から各国の美術館を巡回した回顧展にあわせて刊行されたもので、1960年代から2000年代にかけての代表作を収録している。テキストとイメージを組み合わせた作品や写真作品など、多様な表現を通じてバルデッサリの活動を概観できる構成。豊富な図版に加え解説や論考も掲載され、コンセプチュアル・アートの展開における作家の役割を明らかにしている。
Wolfgang Tillmans
ドイツ出身の写真家、ヴォルフガング・ティルマンスの初期作品集。i-Dマガジンに掲載されたスナップをはじめ、1980〜90年代に制作された写真を中心に収録している。スナップショット、抽象的イメージ、大判インクジェットプリント、雑誌ページの引用などを自在に組み合わせ、日常と親密さ、身体性と視覚実験が交錯する独自のリアリズムを提示。美術館やギャラリーだけでなく、ファッションや音楽メディアとも接続するティルマンスの表現の広がりと初期衝動を伝える一冊。
The Polaroid Diaries | Linda McCartney
アメリカの写真家リンダ・マッカートニーによる作品集。1970年代から1990年代にかけて撮影されたポラロイド写真を通して、家族の日常が鮮やかに切り取られている。ポール・マッカートニーと4人の子どもたちの自然な姿をはじめ、レゴの玩具や雪だるま、靴を履かされた猫といった親密でユーモラスな光景を収録。即興的でありながら温かみのある写真からは、家庭と芸術が交差する暮らしの断片が伝わってくる。写真によって紡がれる家族の時間を浮かび上がらせている。
Gateway 2020 12 | 米山菜津子
グラフィックデザイナーの米山菜津子が主宰となるオムニバス書籍、『GATEWAY』。今回のテーマは「人の話を聴く」。インタビューアーに話し、その後自分がインタビューイーとなり話を聴き、記録していく、リレーインタビュー。デザイナー、ライター、アーティストなど、あらゆる分野のインタビューほか、小説、エッセイを写真とともに収録。
GATEWAY 創刊号
グラフィックデザイナー・米山菜津子が主宰するオムニバス書籍『GATEWAY』創刊号。写真・文章・イラストが交差する全7章で構成され、下西風澄、野田祐一郎、保倉友子、今日マチ子、中里周子ら多彩な作り手が参加している。ファッション、思索、日常の断片をそれぞれの視点で綴り、エディトリアルとしての実験性と柔らかな世界観が同居する内容となっている。
丸山景観 | 丸山敬太
ファッションブランド「KEITA MARUYAMA」とアートディレクター森本千絵によるコラボレーションブック。色彩と遊び心にあふれるコレクションで注目を集め、パリ・コレクションにも参加したデザイナー丸山敬太の20年にわたる活動を紹介。コレクションのステージフォト、広告ビジュアル、アーティスト衣装など膨大な資料を、森本千絵が独自の視点でコラージュ。浜崎あゆみやDREAMS COME TRUEの衣装、撮り下ろし写真も収録し、丸山敬太の創作世界をビジュアル化している。
Arte Affiches 1964-1971
パリ・ダゲール通りにあるARTE-Adrien Maeght印刷所で制作されたポスターを収録した資料集の第1巻。1964年から1971年にかけて印刷された作品を紹介している。アンリ・マティス、ジョアン・ミロ、ワシリー・カンディンスキー、アレクサンダー・カルダー、ジョルジュ・ブラックら20世紀美術を代表する作家による展覧会ポスターを収録し、当時の美術とグラフィックデザインの交流を映し出している。
伊庭靖子展 まなざしのあわい
2019年に東京都美術館で開催された展覧会の図録。美術家、伊庭靖子の2004年から2019年までの作品を紹介している。クッションや寝具、器、グラス、花器といった身近なモティーフを通して、質感や光、空間との「あわい」を丁寧に描いてきた仕事を辿る。絵画に加え、版画や映像作品も収録し、この10年の変化とともに、伊庭靖子が一貫して向き合ってきた「まなざし」の核心に迫っている。
芹沢銈介 硝子絵集
染色工芸家、芹沢銈介によるガラス絵作品集。型染で知られる芹沢が、1960年代以降に取り組んだガラス絵は、透明なガラスの裏側から絵付けを行う技法で、色面の鮮やかさと線の伸びやかさが際立つ表現として知られている。旅先で心を惹かれた風景や、身近に集めた蒐集品、家具や工芸品、職人たちの姿などを主題とした作品の中から、厳選されたガラス絵を収録。1963年頃以降に制作された約300点の中から選ばれたカラー図版59点が掲載され、芹沢銈介の造形感覚と日常へのまなざしが、軽やかに映し出されている。限定1000部。
金魚博覧会 | 田名網敬一
2001年に開催された「田名網敬一・金魚博覧会」にあわせて刊行された図録。日本人に古くから親しまれ、生活文化に寄り添ってきた金魚を題材に、芸術家・田名網敬一が独自の感性で描いた作品を収録している。シルクスクリーン、水彩、モノクロのドローイングなど多彩な技法を用いた作品群は、伝統的な題材に現代的な表現を重ね合わせるものとなっている。
Robert Frank: Flamingo
アメリカの写真家、ロバート・フランクによる作品集。1996年のハッセルブラッド・アワード受賞を記念して刊行された一冊で、1980〜90年代の後期作品を中心に構成されている。モノクロ写真に加え、フランク晩年の重要な表現であるカラーのコラージュ作品や写真の連作を収録。1950年代の未発表作や『The Americans』の代表作も交えながら、作家自身が選び抜いたイメージによって、その思考と表現の変化を辿る。
1950年代日本のグラフィック デザイナー誕生
2008年に印刷博物館で開催された展覧会「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」の図録をもとに書籍化した一冊。河野鷹思、原弘、亀倉雄策、北園克衛といった日本を代表するデザイナーの作品を多数収録し、戦後の復興期から高度成長へと向かう1950年代における日本のデザイン界の歩みを振り返る。当時の社会状況と重ね合わせながら、グラフィックデザインが職能として確立していく過程を示す貴重な資料集。
Discstyle | Martin Pesch、Markus Weisbeck
1990年代の世界各地におけるエレクトロニック・ミュージックとクラブカルチャーの中で生まれた、革新的なグラフィックデザインを紹介するヴィジュアルブック。レコードジャケットやCDブックレット、レーベルロゴ、フライヤーなど、音楽シーンを彩った多様な印刷物を豊富に収録。大胆で刺激的な表現力とともに、当時のカルチャーが持っていた熱気や美意識を視覚的に伝える一冊となっている。英語表記。
OSAMU’S A to Z 原田治の仕事
2019年に世田谷文学館で開催された展覧会「原田治展『かわいい』の発見」にあわせて刊行された図録。ミスタードーナツのイラストなど、今なお親しまれているキャラクターを多数手がけたイラストレーター・原田治の仕事を、AからZまでの26のキーワードで紹介。装丁は服部一成が担当。
バスキア展 メイド・イン・ジャパン
2019年に森アーツセンターギャラリーで開催された展覧会の公式図録。アメリカの画家、ジャン=ミシェル・バスキアと日本との関係に焦点を当て、文化的交流や日本美術・書の影響など、これまで語られることの少なかった側面を探る。世界各地から集められた約130点の絵画、ドローイング、資料を収録し、バスキアの創作の源泉を多角的に検証する。監修はバスキア研究の第一人者、ディーター・ブッフハート。
パウル・クレー 創造の物語
2006年に川村記念美術館、北海道立近代美術館、宮城県美術館を巡回した「パウル・クレー 創造の物語」展の公式図録。画家としてだけでなく、バウハウスで教育にも携わったクレーの創作に光を当て、絵画作品を中心に豊富な解説とともに紹介している。色彩や線のリズムに独自の詩情を宿らせ、抽象と具象のあわいを探究した表現を幅広く収録。あわせて、音楽や自然、哲学など多方面から影響を受けた背景をたどり、制作の姿勢と感性の形成過程を照らし出している。
生誕100年 ラルティーグ写真展 ベルエポックの休日
1995年から1996年にかけてBunkamura ザ・ミュージアムほか各地で開催された展覧会の図録。フランスの写真家、ジャック=アンリ・ラルティーグが幼少期から撮り続けた写真を通して、ベル・エポック期の休日や日常の風景を紹介している。家族や友人、恋人たちの姿、遊びや移動の瞬間などを軽やかな視線で捉えた写真約200点を収録。20世紀初頭の豊かな暮らしや、時代の空気を生き生きと伝えている。
Louis I. Kahn: Complete Works, 1935-74
20世紀アメリカ建築を代表する建築家、ルイス・I・カーンの仕事を網羅した決定版作品集。1935年から1974年までの活動を対象に、都市計画や公共建築を中心とした主要作品を、写真・図面・スケッチ・模型など豊富な資料とともに収録している。代表作の解説に加え、年譜や講義録「Silence and Light」も収められ、建築のかたちだけでなく、その背後にある思考の広がりまで伝えている。縦長の大判ページを活かした編集により、カーン建築の重厚さと精神性をじっくり味わえる一冊。