Marc Jacbos Advertising 1998-2009 | Juergen Teller
ユルゲン・テラーが、マーク・ジェイコブスの広告キャンペーンのために撮影した作品をまとめた写真集。1998年から2009年までのメンズ・ウィメンズコレクションやアクセサリー、香水の広告イメージを収録する。ソフィア・コッポラ、シャーロット・ランプリング、キム・ゴードン、マイケル・スタイプ、シンディ・シャーマン、ウィノナ・ライダー、ヴィクトリア・ベッカムなど多彩な人物がモデルとして登場。その長期的な協働の軌跡を一冊にまとめている。
篠原一男 3つの住宅
戦後日本を代表する建築家、篠原一男の住宅作品のなかから3つの住宅に焦点を当てた作品集。「白の家」「上原通りの住宅」「ハウス イン ヨコハマ」を取り上げ、オリジナル図面をもとに描き起こした新たな図面、未公開の自筆スケッチ、記録写真などを豊富に収録している。住宅の空間構成や設計の考え方を図面と資料から読み解くことができる内容。クリスチャン・デリとアンドレア・グロリムンドによる編集のもと、西沢立衛らの寄稿も掲載。
Avedon Advertising: A Photographic History
アメリカの写真家、リチャード・アヴェドンが手がけた広告写真をまとめた作品集。1940年代から21世紀初頭にかけて、マディソン街の広告文化を象徴するイメージを数多く生み出したアヴェドンの仕事を収録する。リブロン、シャネル、カルヴァン・クライン、ディオール、ヴェルサーチなどの広告キャンペーンを通して、ファッションや美容をめぐる消費文化の変化をたどる。戦後の高揚感に満ちた1940〜50年代から、1960年代の革新、さらにセレブリティ文化とグローバルブランドが広がる時代まで、広告写真の変遷を図版とともに見渡すことができる。
Hans Scharoun: Buildings and Projects
ドイツの建築家、ハンス・シャロウンの作品集。家族住宅や集合住宅から、ブラジルのドイツ大使館、ベルリン・フィルハーモニーなどの公共建築まで、20世紀建築を代表するプロジェクトを収録。人の動きや空間の関係性をもとにした有機的な設計によって、独自の建築表現を展開したシャロウンの活動を紹介。ベルリン芸術アカデミーの建築アーカイブとの協働により編まれ、東プロイセン時代の初期作品も含めた建築を網羅している。
Cose Mai Viste | Mario Giacomelli
イタリアの写真家マリオ・ジャコメッリの未発表・未公開作品を中心に収録した作品集。編集はエンツォ・クッキが担当し、1960年代から1990年代にかけての撮影活動を広く収めている。強いコントラストをもつモノクロ写真によって、日常の風景や人の営みを詩的な視点で捉えた作品が並ぶ。写真にはキャプションを付さず、イメージそのものと向き合う構成も特徴。432ページにわたる図版を通して、ジャコメッリの独自の視覚世界をたどることができる。
Eggs and Rarities | Paul Kooiker
オランダのアーティスト、ポール・コイカーによる作品集。2018年にアントワープ写真美術館(FOMU)で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。164点の写真を収録し、風景、ヌード、静物など異なるジャンルを横断しながら写真表現の広がりを探っている。観光パンフレットや政治・宗教的レトリックを思わせるイメージを引用する一方、途中から私的な写真が差し込まれ、公的な視線と個人的な記録が入り混じる構造が生まれている。限定2000部発行。
新版 タイポグラフィ・トゥデイ
15か国88人のデザイナーによるタイポグラフィ作品を収めた国際的アンソロジー。増補改訂された新版として刊行されたもの。ヤン・チヒョルト、エル・リシツキー、ハーブ・ルバリン、杉浦康平、ウォルフガング・ワインガルト、ウィム・クロウェルらを網羅し、20世紀のタイポグラフィの展開を総覧できる。デザインはヘルムート・シュミットが担当。
文字とタイポグラフィの地平
デザイン誌「アイデア」に掲載されたタイポグラフィと和文書体関連記事約10年分をまとめて収録した一冊。2000年以降に掲載されたタイポグラフィと和文書体関連の記事約30本を、400ページ以上におよぶボリュームで採録。古今東西のタイポグラフィについての考察、和文書体や日本語タイポグラフィの歴史研究やレポート、タイポグラフィについてのブックガイドなど、タイポグラフィおよび和文書体に対する理解を深め、議論をつないでいくための、日本語を扱うデザイナー必読の一冊。
Gianni Motti
メディアや社会の出来事へ介入するパフォーマンスやアクションで知られるアーティスト、ジャンニ・モッティの作品集。新聞紙面への登場や、自身の葬儀を演出したプロジェクト、政治的状況に働きかける試みなど、日常の現実に入り込みなが […]
Wolfgang Tillmans: Kunsthalle Zurich
ドイツ出身の写真家ヴォルフガング・ティルマンスの展覧会にあわせて刊行された図録。ユースカルチャーのポートレートや都市の断片、新聞の切り抜きやスローガンなど、多様な素材を組み合わせるティルマンス独自の構成を反映した一冊。初期から90年代にかけての代表的なイメージが選ばれ、人物・風景・抽象的な要素がゆるやかに響き合うティルマンスの感覚が伝わる。ジャンルを横断しながら写真の可能性を押し広げたその表現の核心に触れることができる1冊。
Mannequin | Lee Friedlander
アメリカの写真家リー・フリードランダーによる写真集。ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの街を歩きながら、ショーウィンドウのマネキンやガラスの反射を撮影したシリーズを収録。ファッションや消費文化のイメージが街の光景と交差し、ガラス越しの反射が入り組んだ構図を生み出している。アジェがパリのショーウィンドウを撮影した写真にも通じる視点から、都市の視覚環境を捉えた作品集。
カーサ・バラガン | 齋藤裕
メキシコを代表する建築家、ルイス・バラガンの作品を紹介する写真資料集。ピンクや赤をはじめとする鮮やかな色彩、光と影を強調する彫刻的な壁面、そして水を取り入れた空間構成によって独自の美学を築いたバラガンの建築を豊富な図版で伝えている。自邸であるバラガン邸や、代表作のひとつプリエト邸など、住宅建築を中心に構成されており、近代建築史における彼の位置づけを理解する上で貴重な資料となっている。
AALTO 10 Selected Houses アールトの住宅 | 齋藤裕
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトの住宅作品を紹介する作品集。自邸、ヴィラ・マイレア、夏の家をはじめ、代表的な住宅10件を取り上げ、写真、平面図、スケッチとともにその特徴をたどる。自然環境や土地の条件に応答しながら、光、素材、動線を丁寧に組み立てていくアアルトの設計思想が、具体的な住宅作品を通して見えてくる。建築としての美しさだけでなく、暮らしの場としてのやわらかな空気も伝わる一冊。
Robert Rauschenberg: Photographs
20世紀アメリカを代表する現代美術家、ロバート・ラウシェンバーグの写真集。1949年から1965年にかけて撮影された初期のモノクロ写真を中心に収録。身近な被写体を大胆なフレーミングや意外な配置で捉えたイメージには、視覚的なユーモアや軽やかな発想が表れている。写真と絵画の境界を横断するラウシェンバーグの思考は、のちのコンバイン・ペインティングにもつながるもの。写真を通して、彼の実験的な視点と創作の広がりをたどることができる。
Diana Vreeland | Eleanor Dwight
20世紀のファッション界を代表する編集者、ダイアナ・ヴリーランドの生涯と仕事をたどる評伝。『Harper’s Bazaar』や『Vogue』での活動を通して、多くのデザイナーや写真家、モデルを世に送り出し、ファッションの視覚文化に大きな影響を与えた人物として知られている。本書では、彼女の私的コレクションに残された写真や資料を交えながら、その独創的な審美眼と華やかなキャリアを紹介。
Nurnberg | Juergen Teller
ドイツ出身の写真家ユルゲン・テラーによる作品集。ナチス・ドイツの集会が行われたニュルンベルク党大会会場を、約1年にわたり四季の移ろいとともに撮影したシリーズを収録する。石造建築や植物の変化を通して、生成と消滅、時間の循環を静かに見つめている。あわせてセルフポートレートや家族写真も挿入され、世界史的な場所と私的な日常とが交差する構成となっている。歴史と個人の記憶、生と死をめぐる思索を内包した一冊。
Cartier: Innovation Through the 20th Century
ジュエリーブランド、カルティエの20世紀における創造を紹介する作品集。宝飾デザインの歴史を画した代表作175点を収録し、装飾や造形、技術の革新を通してブランドの歩みをたどる。掲載作品は実物大図版で再現され、ロンドン、ニューヨーク、パリのアーカイブ資料をもとにした解説が添えられている。バレエ・リュスの影響や顧客・コレクターとの関係などを扱う6本の論考も収録。
エル・リシツキー 構成者のヴィジョン
ロシア・アヴァンギャルドを代表する芸術家、エル・リシツキーの思想と仕事を読み解く批評集。絵画、建築、写真、タイポグラフィを横断し、構成主義の理念をかたちにしてきたリシツキーの実践を、寺山祐策、新島実、多木浩二ら複数の論者がそれぞれの視点から考察。空間の考え方やモダン・タイポグラフィとの関係、同時代の前衛運動とのつながりなどを、図版資料とともに平易にたどり、20世紀美術・デザイン史におけるリシツキーの意義を伝える。
The Secret Language of Flowers | Jean-Michel Othoniel
フランスの現代美術家ジャン=ミシェル・オトニエルによる作品集。2012年、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館での滞在制作をきっかけに生まれたプロジェクトを収録。館内の絵画やタペストリー、建築装飾、家具などに描かれた花のモチーフに着目し、ヴァン・ダイクやピエルマッテオ・ダメーリア、バルトロメ・ベルメホらの作品に登場する花々を撮影している。
ルーダー・タイポグラフィ ルーダー・フィロソフィ | ヘルムート・シュミット
スイスのタイポグラファーであり、バーゼル造形学校の教育者として知られるエミール・ルーダーを特集した資料集。雑誌『アイデア』333号(2009年3月)の特集をもとに再編集されたもの。前半ではセリフ体、サンセリフ体、ユニバースの書体を手がかりに、その変遷と時代背景を解説。後半ではカール・ゲルストナー、ヘルムート・シュミット、山本太郎ら関連デザイナーのコメントや論考を掲載する。ルーダーの代表作や資料とともに、そのタイポグラフィと教育活動をたどる内容。編集・デザインはヘルムート・シュミット。
シュミット・タイポグラフィ | ヘルムート・シュミット
タイポグラファー、ヘルムート・シュミットの仕事を総覧する作品集。戦後スイス・タイポグラフィの理念を継承しつつ、日本、スウェーデン、カナダ、ドイツを拠点に活動した各時代の仕事を、豊富な資料と本人の言葉でたどる。誌面構成や書体設計、企業ロゴなど、機能と詩情を兼ね備えた造形の実践を通して、デザインの倫理と思想を問い直す。東西の文化を往還したシュミットの造形哲学を伝える一冊。
平野甲賀と | 平野公子、大川久典
大胆かつ繊細な描き文字を配した数多くの本の装丁、そして演劇集団「黒テント」のポスターデザイン・舞台美術などの仕事で知られる装丁家・グラフィックデザイナー、平野甲賀による描き文字“画文集”。
カラーズ 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ
2024年にポーラ美術館で開催された展覧会の図録。近代から現代に至る美術における「色彩」の役割と表現の変遷をたどる。印象派が光と色の関係を探究した19世紀から、フォーヴィスムや抽象絵画における大胆な色彩表現、さらにミニマリズムや現代美術における知覚や空間体験としての色の扱いまで、多様な作品を通して色彩の可能性を読み解く。モネ、マティス、スーラ、ドナルド・ジャッド、杉本博司、草間彌生など幅広い作家の作品を収録し、絵画に加え彫刻やインスタレーションも紹介。
伊東豊雄「台中歌劇院」写真集 | 畠山直哉
建築家・伊東豊雄が設計した台湾・台中市の文化施設「台中歌劇院」を撮影した写真集。写真家・畠山直哉が、洞窟のように連続する曲面空間や複雑な建築形態を、光と影、素材の質感とともに克明に捉えた写真を多数収録する。あわせて伊東豊雄自身や建築史家・藤森照信によるテキストや対談も掲載され、設計思想や建設の過程、都市との関係を読み解くことができる。
柳宗理 生活のなかのデザイン
2007年に開催された展覧会にあわせて刊行された図録。日本のインダストリアルデザインを切り拓いたデザイナー、柳宗理の活動を、1950〜60年代を中心に紹介する。家具やテーブルウェア、生活道具など代表作を豊富な図版で収録し、デザインが確立していく過程をたどる内容。「バタフライ・スツール」や「白磁土瓶」をはじめ、やかんやミシン、歩道橋といった幅広い仕事を通して、機能に根ざした合理性と使いやすさを備えた造形を読み解く。
FARMAX: Excursions on Density MVRDV
オランダの建築家集団MVRDVによる都市研究書。都市を読み解く鍵概念として「密度(Density)」に焦点を当て、人口過密都市ロッテルダムや香港の住環境、オランダ全土の郊外化や土地利用の状況を統計や図版とともに分析する。極端な高密度状態=“FARMAX”という仮説を手がかりに、都市空間や居住モデルの可能性を探る内容。建築と都市の関係を大胆に問い直すMVRDVの思考を示す代表的著作。
GA No.44 ピアノ+ロジャース:サントル・ボーブール
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第44号。レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースが手がけたサントル・ボーブール(ポンピドゥー・センター)を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはピアノとロジャース自身が担当している。
GA No.43 マルセル・ブロイヤー:ケルファー邸/スティルマン邸III/ガガーリン邸II
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第43号。バウハウス出身の建築家・家具デザイナー、マルセル・ブロイヤーが手がけたケルファー邸、スティルマン邸III、ガガーリン邸IIを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはスタンリー・アーバークロンビーが担当している。
新・砂を数える | 土田ヒロミ
写真家・土田ヒロミによる作品集。日本社会における群衆の姿を長年にわたり記録してきたシリーズをまとめたもの。カラー作品による「新・砂を数える 1995–2004」と、モノクロームの「砂を数える 1976–1989」の二部で構成される。人々が集まる場所に生まれる空気や振る舞いを丹念に捉え、時代とともに変化する社会風景を映し出す。群衆の中に潜む個々の存在や大衆文化の変遷を見つめ続けた、土田ヒロミの代表的シリーズ。
Mario Testino Portraits ハードカバー版
ペルー出身の写真家マリオ・テスティーノによるポートレート作品集。ナオミ・キャンベル、ケイト・モス、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトローなど、ファッション界や映画界を代表するセレブリティの姿を収録する。被写体との自然な関係のなかで魅力を引き出すテスティーノの撮影によって、ポートレートは単なる人物写真にとどまらず、時代のイメージを象徴する視覚的アイコンへと昇華されている。
Little Red Riding Hood | Sarah Moon
シャルル・ペローによる童話「赤ずきんちゃん」を、写真家サラ・ムーンのモノクロ写真で再解釈した写真絵本。森の奥へ向かう少女と狼の物語を、ムーン特有の幻想的で陰影に満ちた世界観の中に置き換え、現代的な不穏さを帯びた物語として描いている。テキストはペローのオリジナルを使用し、写真と物語が互いに作用しながら、純真さと危険の境界を描き出す一冊。
David Hockney Portraits | デイヴィッド・ホックニー
現代を代表する画家デイヴィッド・ホックニーの50年にわたるポートレート作品を網羅した作品集。家族や友人、著名人などを描いた絵画、ドローイング、フォトコラージュ、版画など250点以上を収録。1960〜70年代のダブルポートレート、80年代のキュビスム的探求、近年のカメラ・ルシダによる素描や油彩画まで、作風の変遷と表現の探求をたどる。サラ・ハウゲイト、バーバラ・スターン・シャピロらによる論考、モデル解説、年譜も掲載。英語表記。
アイデア No.382 グラフィズム断章 もうひとつのデザイン史
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.382(2018年7月号)。2018年初頭にクリエイションギャラリーG8で開催された同名展を振り返り、13人のデザイナーによる“もうひとつのデザイン史”の試みを紹介する。さらに47組のデザイナーによる「図書室」を通して、次代のグラフィックデザインを思考するための資料と視点を提示。過去・現在・未来を往還しながら、グラフィックデザインの造形理念を理論と実践の両面から検証している。
アイデア No.406 小林一毅 生活の図考
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.406(2024年7月号)は。資生堂での経験を経て独立し、手描きの図案からデジタルへと展開する制作手法で知られる小林一毅が、2023年冬から描きためた新作図案38点を収録する。線を描くことを通じて「かたち」が立ち上がる過程を見つめ、日常の感情や経験を造形へと昇華させる思索的な試み。人と手、思考と造形のあいだに生まれる創造の根拠を丁寧に読み解いている。
図解2 アトリエ・ワン
建築家ユニット、アトリエ・ワン(塚本由晴・貝島桃代)の建築作品を図面から読み解く建築図集。写真中心の作品集とは異なり、「図解」という手法によって建築を分析し、平面図や断面図、断面パースなどを用いて空間構成や構造、周辺環境との関係を視覚的に示している。住宅作品に加え、公共施設や都市の小さな公共空間など多様なプロジェクトを取り上げ、設計の考え方や空間の仕組みを具体的に紹介。『図解 アトリエ・ワン』の続編として、植物の家、マド・ビル、国営昭和記念公園花みどり文化センター、愛・地球博記念公園地域市民交流センター、みやしたこうえんなどを収録。
図解 アトリエ・ワン
建築家ユニット、アトリエ・ワン(塚本由晴・貝島桃代)の住宅作品を、図面を中心に読み解く建築図集。写真ではなく「図解」を主軸とし、平面図や断面図、断面パースなどを用いて、建物の構造や空間構成、敷地や周辺環境との関係を視覚的に示している。都市の狭小敷地に建てられた住宅を中心に、独自の設計手法や空間の工夫を具体的に紹介。アニ・ハウス、ミニ・ハウス、モカ・ハウス、シャロー・ハウスなどの代表作を収録。
SIRAI、いま 白井晟一の造形
2010年に東京造形大学附属横山記念マンズー美術館で開催された展覧会の図録。建築家・白井晟一の造形思想に焦点を当て、未公開資料を含む建築計画案、スケッチ、模型、図面、書、装丁など105点を収録する。建築にとどまらず、美術や書、思想にまで広がる白井の創作を通して、その独自の空間観と造形の思考をめぐる。
1930年代 日本の印刷デザイン
2001年に東京国立近代美術館で開催された展覧会の公式図録。1930年代の日本における印刷デザインを多数のカラー図版で紹介している。戦前の大衆社会に広がったグラフィック表現は、製品広告や映画宣伝にとどまらず、地方自治体や労働組合のポスターにまで及んでおり、その多様性が本書で一望できる。
書き文字から印刷文字へ 活字書体の源流をたどる
文字と書体の成り立ちをたどる資料集。シュメールの楔形文字やヒエログリフにはじまり、書写の文化から印刷の時代へと至る文字の歴史を概観する。第1部では文字の成立や書物における文字の変遷、中国文明の文字、日本の活字書体などを解説。第2部では豊富な図版を収録し、文字の形態や発展の過程を視覚的に紹介する。文字の起源から現代のデジタル書体へとつながる流れを見渡すことができる一冊。
桑沢洋子とモダン・デザイン運動 | 常見美紀子
ファッションデザイナーであり教育者でもあった桑沢洋子の生涯と業績を、戦後日本のモダンデザイン運動との関わりからたどる研究書。女子美術学校での学びや編集者としての経験を経て、日常着や仕事着のデザインに取り組みながらモダンデザインの理念を築いていく過程を追う。あわせて桑沢デザイン研究所の創立や教育活動にも光を当て、日本のデザイン教育の体系化や普及に果たした役割を解説。バウハウスの思想や構成教育の導入など教育理念にも触れ、戦後のデザイン文化形成における桑沢洋子の存在を読み解く。
レタリングデザイン | 桑山弥三郎
書体デザイナー桑山弥三郎によるレタリングの入門書。レタリングの基礎知識から、ひらがな・漢字・アルファベットの書体構成、実際のデザインへの応用例までを図版とともに解説する。文字の形やバランス、構成の考え方を学ぶことができ、レタリングデザインの基本を体系的に紹介した一冊。序文はグラフィックデザイナー・原弘が寄せている。
原研哉の仕事
日本を代表するグラフィックデザイナー、原研哉の仕事をまとめた資料集。2019年7月刊行の「デザインノートNo.86」に最新の仕事を約30ページ増補し書籍化したもの。無印良品、蔦屋書店、GINZA SIXのVI、JAPAN HOUSEの総合プロデュースなど、デザイナーとして35年以上のキャリアを持ち、日本のグラフィック業界を牽引してきた原研哉の仕事を密着取材とともに全方向から取り上げた一冊。
多和圭三展 鉄を叩く
2010年に目黒区美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。鉄を素材にハンマーで叩き続ける制作によって独自の彫刻表現を築いた彫刻家・多和圭三の作品を、初期作から近作まで豊富な図版で紹介。作家略歴や論考、出品リストも収録。鉄を叩く行為から生まれる力強いフォルムと造形の展開を通して、多和圭三の彫刻世界に触れることができる。
ArT RANDOM 42 Gerard Garouste
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第42巻。フランスの現代美術家ジェラール・ガルーストの絵画を豊富な図版で紹介。神話や文学、寓話などを主題とした作品を通して、象徴性に満ちた独自の表現世界をたどる。あわせて作家の思想や制作背景、作品に込められた物語性を解説するテキストも収録し、ガルーストの絵画世界をコンパクトに見渡すことができる。