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CREAM Issue 9: Maison Martin Margiela
2026年7月3日
香港発のファッション誌『CREAM』第9号。メゾン・マルタン・マルジェラの設立20周年を軸に編集された特別号で、ブランドのアーカイブ資料やコレクションヴィジュアル、撮影イメージ、テキスト断片を収録。多数の白紙ページが随所に挿入され、余白そのものが誌面の要素として機能する点が際立つ。マルジェラに通じる匿名性と編集的思考が誌面全体に宿り、ファッション誌という形式そのものを問い直す。
Maison Martin Margiela
2026年7月3日
パリ発のファッションブランド、マルタン・マルジェラ(現メゾン・マルジェラ)の仕事を包括的にまとめた写真資料集。1988年のブランド創設以降、衣服の再構築や分解、非伝統的素材の採用など、既存のファッション概念を刷新した革新的なデザインを豊富な図版で紹介する。モノクロームの世界観、オーバーサイズのシルエット、露出した縫い目など、マルジェラならではの美学が随所から読み取れる構成。銀インクや複数の紙素材、刺繍入りの白いリネンカバーなど、ブックデザインそのものもブランドの思想を体現するつくりとなっている。
横尾忠則が招待する イッセイミヤケ パリコレクション 1977→1999 ソフトカバー版
2026年7月3日
グラフィックデザイナー、横尾忠則とファッションデザイナー、三宅一生のコラボレーションを記録した展示図録。1977年から1999年にかけてのイッセイミヤケ・パリコレクションで横尾が制作したファッションショーの招待状と原画を中心に、2人の共同作業による作品を収録する。鮮烈なビジュアルで知られる招待状の原画とともに、ショーの臨場感をとらえた映像資料も含み、ファッションとグラフィックが交差した22年間の記録を凝縮する。
Cameraworks | David Hockney
2026年7月3日
イギリスのアーティスト、デイヴィッド・ホックニーの作品集。1980年代に制作した写真コラージュを中心に約100点を収録。ポラロイド写真やスナップを組み合わせ、被写体の動きや時間の経過を一枚の画面に再構築した「フォトコラージュ」は、絵画と同様の色彩と線の掌握に「時間」という次元を加えた実験的な形式。プールサイドや室内で過ごす友人たち、旅先の風景など身近な題材を通して、「見ること」の本質に迫る。
The Essence of Slow Perfumery | LE LABO
2026年7月3日
アメリカのフレグランスブランド、LE LABOの設立20周年を記念した書籍。「スロー・パフューマリー」という手仕事の哲学を軸に、職人技の触覚的な感覚、静けさと気づきをもたらす環境、日本の侘び寂びの実践など、速度を落とすことの意味を全10章にわたって掘り下げる。グローバル・ブランド・プレジデント&クリエイティブ・ディレクターのデボラ・ロイヤーが監修し、アーカイブ断片、個人的なエッセイ、写真、内省的な思索を収録。
Jackson Pollock
2026年7月3日
アメリカの画家、ジャクソン・ポロックの生涯と作品を、1940〜50年代ニューヨークの文化状況とともに読み解く作品資料集。「ドリップ・ペインティング」の誕生過程や、アフリカ美術、北米先住民のトーテム、メキシコ壁画などの影響源にも触れ、作品成立の背景を追う。クレメント・グリーンバーグら批評家の評価や、ハンス・ナムスら写真家による記録も収録し、当時の受容状況が確認できる。約100点の大画面作品を中心に、アルミニウム塗料やコラージュの質感を再現した折り込み図版も含む。
Blindhaedir: East Iceland
2026年7月3日
アーティスト、シルヴィア・バフリとエリック・ハタンの作品集。3月から6月にかけての4ヶ月間、アイスランド東部のセイジスフィヨルズルに滞在し、日々の散歩で歩いた周辺の風景を撮り下ろした。フィヨルドを覆う雪の変容を軸に、ターコイズ色の雪解け水、道端の雪壁、霜の模様、つらら、雪のない茶色い地面、やがて萌えはじめる緑と、アイスランドの短い春を丁寧に追う。
Interior Portraits: At Home With Cultural Pioneers and Creative Mavericks | Leslie Williamson
2026年7月3日
アメリカのフォトグラファー、レスリー・ウィリアムソンの作品集。『Handcrafted Modern』『Modern Originals』に続く第三作で、カリフォルニアを拠点とするデザイナーや料理家、アーティストたち13人の自宅を訪ね、インテリアと生活の場を撮り下ろした。ビッグサーの荒涼とした海岸から、ロサンゼルス、サンディエゴのモダニズム建築まで多彩な住空間を収録する。ファッションデザイナーのクリスティーナ・キム、料理家のアリス・ウォーターズ、彫刻家のアルマ・アレンら各分野の先駆者たちの私的な空間を、写真と文章で記録。
Jean-Paul Goude
2026年7月3日
フランスの写真家、ジャン=ポール・グードの作品集。スケッチや絵画、雑誌掲載作、絵コンテ、ステージショーのドキュメントなど約500点を収録し、広告写真とブランドビジュアルを再定義してきたその仕事を一望する。ニューヨークの『エスクワイア』誌時代に始まり、グレース・ジョーンズのイメージ制作、シャネル・ペリエ・コダックなど名だたるブランドの広告キャンペーンまで、掲載作品はグード自身が選定・配置。
祖父江慎+コズフィッシュ
2026年7月3日
日本を代表するブックデザイナー、祖父江慎の仕事を体系的にまとめた作品集。手がけた装幀・デザインを「コミックス」「読み物」「ビジュアル」「コズフィッシュ以前」の4章に分類し、詳細な解説とともに収録している。さらに、デザイン事務所コズフィッシュ設立以前から2016年までの全仕事を網羅したブックリストを掲載。独創的な発想と遊び心に満ちた祖父江のデザイン哲学を多角的に読み解くことができる。著者自装。
アイデア No.349 松田行正デザイン図鑑
2026年7月3日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.349(2011年11月号)。特集は、エディトリアルデザインから建築グラフィック、ダイアグラムまで幅広く手がけるデザイナー・松田行正。「牛 若丸出版」を主宰し、企画・執筆・造本を自ら行う独自の出版活動でも知られる松田の仕事を、書物と図像を軸に多角的に検証する。書物や図が連鎖し、互いに呼応し合う思考の構造を豊富な図版で提示する内容となっている。ヨースト・グローテンス、今田欣一らによる寄稿も収録。
アイデア No.327 現代中国の書籍設計
2026年7月3日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.327(2008年3月号)。特集は「現代中国の書籍設計」。経済発展とグローバル化が進む中国において、伝統的な造本構造を現代の書物へ応用しながら独自の発展を見せるブックデザインの動向を紹介する。現代中国のブックデザイナー13名の作品を掲載するほか、杉浦康平と呂敬人の対談、中国におけるタイポグラフィの歴史的展開に関する研究などを収録。
日本の倉 | 高井潔、伊藤ていじ
2026年7月3日
写真家・高井潔と建築史家・伊藤ていじによる、日本の「倉」に焦点を当てた建築写真集。木・石・土といった素材ごとに外観や細部の写真、図面を収録し、その構造美と機能性を探る。倉という建築形式を通して「日本の倉とは何か」「日本人にとって倉とは何だったのか」という根源的な問いに迫る評論も併載。歴史的背景と文化的意義を丁寧に読み解きながら、建築と生活文化の関係を明らかにする。装丁は田中一光によるもの。
復刻 伊勢貞丈 包結記 2冊揃 | 荒木真喜雄
2026年7月3日
江戸時代の研究家で、公家や武家の故実に通じた伊勢貞丈による『包結記』を復刻した全2冊。贈答の作法としての「つつみ」と「むすび」を解説した書を、折形の第一人者・荒木真喜雄が現代文で読み解いている。第2巻には、現代に応用可能な展開図や図解を収録し、伝統的な礼法を具体的に示している。歴史的資料としての価値に加え、今日の暮らしにも生かせる知恵を提示している。
Daniel Spoerri: Eaten by…
2026年7月3日
アーティスト、ダニエル・スポエリの作品集。80歳の誕生日を機に、1960年代初頭から現在までの食をめぐる仕事をまとめたもの。食べ物が置かれたテーブルをそのまま壁面に固定する「トラップ・ピクチャー」の展開から、1968年開設の「レストラン・スポエリ」での「イート・アート」の実践まで、食と物質と時間の関係を探ってきた軌跡を収録する。1978年から1992年のトラップ・ピクチャーの概観に加え、レストラン・スポエリのレプリカ、近年のアサンブラージュと彫刻も含み、スポエリの実践の変容と現在の姿を確認できる。
アルキミア 終りなきイタリアデザイン
2026年7月3日
1979年にアレッサンドロ・グエリエーロとメンディーニによって設立されたイタリアの前衛デザイナー集団「スタジオ・アルキミア」の活動をまとめた一冊。展覧会、思想的表現活動、スペース・デザイン・パフォーマンス、建築とインテリア、近代運動のリデザイン、ファッションなど多岐にわたる仕事を豊富な図版とともに紹介。日英対訳テキストと作家プロフィール、参考文献も収録されている。
Verner Panton: The Collected Works ペーパーバック版
2026年7月3日
デンマークのインテリアデザイナー、ヴァーナー・パントンの作品集。家具、照明、テキスタイル、空間設計にわたる仕事を総合的に整理し、「パントンチェア」やコーンチェア、リビングタワー、「Visiona 2」などのプロジェクトを収録する。色彩とフォルムを一体化させた実験的な空間設計や、プラスチック素材を用いた家具開発の過程が図版と資料で確認でき、プロダクトから環境デザインへと展開する思考の流れを読み取ることができる。モダンデザインの枠組みを拡張したパントンの仕事を通して、色と空間の関係性や新素材への挑戦がどのように形を得たかをあとづける。
Swedish Swatches | Malin Selander
2026年7月3日
スウェーデンのテキスタイルデザイナー、マリン・セランダーの作品資料集。1962年、1969年、1974年、1978年にそれぞれ刊行されたスワッチブック4冊(イエロー・ブルー・レッド・グリーン)を再編集し、各巻から15点ずつ計60の織りパターンを収録する。織りの手順と色見本を併載し、2枚綜絖から10枚綜絖までの設計を含む。伝統的な技法から糸の組み合わせを試みる実験的な制作まで、幅広い織り手に向けて編まれた実用書。
Boring Postcards USA | Martin Parr
2026年7月3日
イギリスのフォトグラファー、マーティン・パーのポストカードコレクション。英国の退屈なポストカードを集めた前作『Boring Postcards』に続くアメリカ編。ハイウェイのパノラマに始まり、トラックストップ、レストラン、モーテル、モール、空港、工場、自動車と、アメリカ各地のありふれた風景が並ぶ。安価なリソグラフィーと画一的な構図が退屈さに拍車をかけ、それでいてアメリカン・ライフへの素朴な信仰が画面から透けてくる。コメントは一切なく、主流文化の価値観をそのまま映し出した図像集。
Boring Postcards Langweilige Postkarten | Martin Parr
2026年7月3日
イギリスの写真家、マーティン・パーのポストカードコレクション。20年以上にわたり収集されたポストカードの中から、ドイツの風景を写した160枚を収録する。アウトバーン、空港、ホテル、工場、商店、国境施設、新興都市など、日常的なインフラや建築が淡々と並ぶ。統一された編集や解説を加えず、原題のキャプションのみを添えて配置する。1950〜80年代の機能主義的な都市景観やコンクリート建築への志向が反復的に現れ、無名の視点が集積することで、当時のドイツにおける社会意識と風景の感覚を淡々と映す。
Boring Postcards | Martin Parr
2026年7月3日
イギリスの写真家、マーティン・パーのポストカードコレクション。英国各地の160枚のポストカードを、現物の質感や歪み、補修跡、折れなどを含め原寸で再現し、白い余白とともに収録する。A40の交通風景、スカンソープの市場区画、ポロック・ヒルのカーブなど、日常的な場面が当時のキャプションとともに並ぶ。モータウェイや空港、発電所といった近代的インフラの風景が多く、発展期の英国における視覚記録としての側面を帯びる。「退屈」とされた視点の背後に時間と場所の重なりが現れ、英国の風景に宿る光と陰影をすくい取る。
デザインを知る世界の名著100
2026年7月3日
過去100年間のグラフィックデザイン書から100冊を精選し、カラー図版とともに紹介するブックガイド。先駆的な活字鋳造所の歴史的資料から近年の主要スタジオのモノグラフまで、幅広い範囲をカバーする。ラースロー・モホリ=ナジやヨーゼフ・ミュラー=ブロックマンの古典的なデザイン教本、A.M.カッサンドル、アレクセイ・ブロドヴィッチ、ステファン・サグマイスター、ピーター・サヴィルらのモノグラフ、商標デザインやポーランド映画ポスター、アヴァンギャルドの影響を扱うアンソロジーなど、ジャンルは多岐にわたる。各書籍のスプレッドと表紙をカラーで掲載し、グラフィックデザインの発展を一望できる。
The Discovery of America | Saul Steinberg
2026年7月3日
アメリカのイラストレーター、ソウル・スタインバーグの作品集。1942年にアメリカへ移住して以来、ニューヨーカー誌への寄稿や個展を通じて描き続けてきたアメリカの姿を約200点収録。パレード、小さな町の街並み、ニューヨークの摩天楼、ラスベガスの喧騒、銀行や郵便局、カウボーイや文化的アイコン、ニューヨーク視点で描かれた世界地図まで、軽妙かつ鋭い線で切り取ったアメリカの断面が並ぶ。
Milton Glaser: Graphic Design ハードカバー版
2026年7月3日
グラフィックデザイナー、ミルトン・グレイサーの代表作を集成した作品集。プッシュピン・スタジオの設立者としても知られるグレイサーの仕事を、サイケデリックな色彩のポスター、印象的なロゴデザイン、環境デザイン、レコードのアートワークなど幅広いジャンルにわたって300点以上の図版で紹介する。20世紀後半の視覚文化に広く影響を与えたグレイサーの造形感覚とデザイン思想を体系的にまとめている。
Stenberg Brothers: Constructing a Revolution in Soviet Design
2026年7月3日
ロシア・アヴァンギャルドを代表するグラフィックデザイナー、ステンベルク兄弟の仕事を紹介する、ニューヨーク近代美術館の展覧会図録。ソビエト時代の無声映画ポスターやプロパガンダポスターを中心に、鮮烈な色彩と大胆な構図の作品を多数カラーで収録している。彫刻や建築、舞台美術にも関わった兄弟ならではの多彩な感覚と、構成主義の手法を生かした動きのあるデザインが際立つ一冊。
西洋美術書誌考 | 西野嘉章
2026年7月3日
美術史学者・西野嘉章の評論集。16世紀初頭からフランス革命前までの西洋美術書を対象に、著者や内容、印刷技術、造本の実態を丹念に検証する。芸術家や批評家、作家たちがどのような書物に触れ、その知がいかに流通してきたのかをたどりながら、芸術と技術の継承のあり方を読み解く。カラー図版107点を交え、「美術書」という媒体が果たしてきた役割と、書物と美術の関係を照らし出す。
内藤礼 すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している
2026年7月3日
2009年から2010年にかけて神奈川県立近代美術館 鎌倉館で開催された、内藤礼の展示図録。ジョルジュ・バタイユ『宗教の理論』の一節をタイトルに据え、展示空間全体を用いたインスタレーションを収録。展示室の内と外の自然が交わる中庭や彫刻室を舞台に、光や空気、水といった要素を取り込みながら作品が展開されている。順路を定めない構成のなかで鑑賞者の時間と呼応しつつ、世界とのつながりや存在のあり方へと意識を向けていく。これまでの制作を引き継ぎながら、新たな段階への移行を感じさせる一冊。
Cindy Sherman
2026年7月3日
アメリカのアーティスト、シンディ・シャーマンの展示図録。2020年にフォンダシオン・ルイ・ヴィトンで開催された個展に際して刊行されたもの。「Untitled Film Stills」「Fashion」「History Portraits」「Clowns」「Flappers」など複数のシリーズから、1975年から2020年にかけての300点以上のイメージを収録する。男性や恋人たちをとらえた新作も含み、多様なキャラクターに扮するセルフポートレートを通してアイデンティティと現代のイメージをめぐる問いを積み重ねてきた、シャーマンの全キャリアを網羅する。
韓国の古美術
2026年7月3日
韓国の古美術を網羅的に紹介する資料集。絵画、彫刻、工芸、陶磁器、石造・木造建築など、多岐にわたる美術作品を収録し、古代朝鮮から三国、新羅、高麗、李王朝へと受け継がれた文化と造形の流れをたどる。長い歴史の中で培われた独自の美意識や造形感覚を、精緻なカラー図版273点とともに紹介。巻末には各作品の詳細な解説、地図、略年表を収録している。
甲木恵都子の仕事
2026年7月3日
草木染作家・甲木恵都子の作品集。30年に及ぶ創作活動の全体をまとめた一冊。日の出とともに山に入り、季節ごとに一反分だけ採取した植物で染める「一織一反」の姿勢を貫いた甲木による、着物、帯をはじめ、行灯、衝立などの作品をカラー図版で多数収録。蓬、茜など草木の自然な色彩が、濁りのない透明感をもって伝わってくる。
藤本壮介の建築 原初・未来・森
2026年7月3日
2025年に森美術館で開催された、建築家・藤本壮介の展示図録。活動初期から現在進行中のプロジェクトまで、約30件の代表作を模型、写真、スケッチ、図面とともに収録。撮り下ろしの展示風景も掲載され、会場を巡るように作品と空間の関係を追うことができる。建築の背景にある思考やプロセスにも触れながら、藤本壮介の約30年にわたる歩みと創造の展開をたどっていく。
ヴェネチア・ビエンナーレ 日本参加の40年
2026年7月3日
日本のヴェネチア・ビエンナーレ公式参加40年を記録した資料集。1952年から1993年までの日本館の展示を中心に、出品作家や作品、展示風景、コミッショナーの記録を豊富な図版とともに収録する。日本館設立の経緯や企画展への参加状況、関係者による論考や座談会、年表、文献目録も掲載し、戦後日本美術が国際展でどのように紹介され、評価されてきたかをたどることができる。日本館の活動と日本美術の国際的な歩みを照らす。
アサヒカメラ 1983年7月増刊 都市を視る
2026年7月3日
朝日新聞社の写真雑誌『アサヒカメラ』増刊号。ニューヨークから東京へと視線を移しながら、都市空間を撮影した写真群を収録する。ウィリアム・クラインによる都市のスナップに続き、石元泰博、東松照明、森山大道、荒木経惟の作品群が並ぶ。都市の表層に現れる人の流れや光景を、それぞれの作家の方法で切り取る。さらに高梨豊や須田一政、倉田精二らの作品も収録し、1970〜80年代の東京をめぐる写真表現の広がりを横断する。
ジェンダー写真論 増補版
2026年7月3日
東京都写真美術館学芸員・笠原美智子の書籍。ジェンダーの視点から写真と現代美術を論じた1990年代以降の評論・論考を再編集・増補した。女性写真家やLGBTQの写真家をはじめ、セルフポートレート、身体、ヌード、家族、セクシュアリティをめぐる作品を取り上げ、日本と海外の写真表現を幅広く考察する。ダイアン・アーバス、ロバート・メイプルソープ、シンディ・シャーマン、石内都、やなぎみわ、澤田知子、森栄喜、荒木経惟らの作品分析に加え、新たな論考や長島有里枝との対談も収録。
菅木志雄作品は禅に通じる
2026年7月3日
もの派を代表する現代美術家・菅木志雄の作品集。1990年代半ば以降に栃木県那須塩原市の板室温泉「大黒屋」で続けられてきた展覧会や制作活動を背景に、2002年から2007年までの展示風景や屋外設置作品の写真を収録。旅館の庭や周辺環境に置かれた石や木材などの配置が記録され、空間と物質の関係の変化を追うことができる。あわせて菅自身のエッセイ数編を収録し、制作における思考や物の扱い方、空間への介入のあり方に触れる。日常の場と制作が重なり合う実践から、作品と環境の関係をとらえ直す。
Savoir & Faire 金属
2026年7月3日
エルメス財団のスキル・アカデミーを書籍化。フランスでのプロジェクト「Savoir & Faire」シリーズの一環として、金属という素材を歴史・技術・芸術の領域から捉えている。冶金の起源や錬金術的思考、鋳造や鍛造の技術に加え、刀剣や錠前、建築用鉄骨、現代彫刻まで幅広い事例を収録。日本のたたら製鉄や金工技術にも触れ、地域ごとの技術の展開を比較する視点が組み込まれている。金属が人間の道具や表現、都市の構造にどのように関わってきたかを具体的な図版とともに追っている。
ルイ・ヴィトン ビジョナリー・ジャーニー
2026年7月3日
2025年に大阪中之島美術館で開催された展示の図録。ルイ・ヴィトンの創業から現代までのメゾンの歩みを軸に、トランクやバッグ、アーカイブ資料、職人による制作工程、草間彌生や村上隆とのコラボレーション作品などを収録する。歴史的資料と現代作品が同じ紙面上に並び、ブランドの変遷と表現の広がりを視覚的に確認できる。創業期から現在に至る造形言語とデザインの展開を、多数の図版を交えてたどる。
クリスト
2026年7月3日
新潮社『Super Artist』シリーズの一冊、現代美術家・クリストの作品集。セントラルパークに布をまとったゲートを設置し、マイアミの島々をピンクの布で囲い、日米同時に傘を立てる。人の想像力を超える壮大なプロジェクトの完成風景はもちろん、概要や制作過程までを収録する。監修は美術評論家の中原佑介。
この国(近代日本)の芸術 ―〈日本美術史〉を脱帝国主義化する
2026年7月3日
美術史家・キュレーターの小田原のどかと美術批評家の山本浩貴の評論集。近代日本の美術史を帝国主義との関わりから見直し、「日本美術史」という枠組みそのものを問い直す論考を収録する。植民地主義、ジェンダー、エスニシティ、障害、クィア、天皇制、戦後アジアなどをテーマに、研究者やアーティストら二十名を超える執筆者が多様な視点から論を重ねる。日本近代美術の制度や教育、展示、収集、表象のあり方にも目を向け、これまで見過ごされてきた歴史や実践を掘り起こす。
ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの 「民藝」から現代まで
2026年7月3日
2025年にパナソニック汐留美術館で開催された展示の図録。陶芸家や近現代作家の作品を通して、「民藝」以降のやきものと絵画的な視覚表現の関係をたどり、陶芸を視覚芸術として捉え直す試みを展開する。富本憲吉、河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチら近代陶芸の作例に加え、現代作家の器や造形も収録し、装飾性や色彩表現の広がりが確認できる。マティスやルオーの絵画作品との対比も含まれ、陶芸と絵画のあいだにある造形感覚の接点を映し出す。
EOS Art Books Series 001 コンテンポラリー・アート・セオリー
2026年7月3日
現代美術の批評とキュレーション理論をめぐる論考を収録した論考アンソロジー。2000年代以降のアートを中心に、展覧会の方法論や制度批判、批評言語の展開を扱う。ハラルト・ゼーマンのキュレーション思想や「ドクメンタ5」における実践、ニコラ・ブリオーやジャック・ランシエールをめぐる議論を収録。作品そのものよりも、それを取り巻く制度や言説の構造に焦点をあて、現代美術が社会や政治とどのように接続するかを問う。
瀧口修造展
2026年7月3日
アーティゾン美術館で2026年に開催された展示の図録。石橋財団が所蔵する瀧口修造のドローイング、コラージュ、インクによる線描作品など約160点を収録し、「書くこと」と「描くこと」が交差する制作の全体像をたどる。詩人としての言語活動と並行して展開された造形表現に焦点をあて、紙面上の線や断片的なイメージ、文字の痕跡を通して、思考と手の動きが重なる過程を追う。1960年初頭から晩年にかけての変化も確認でき、言葉と造形の往復が作品へと結実する軌跡を描き出す。
山中俊治ディレクション「骨」展
2026年7月3日
2009年、21_21 DESIGN SIGHTで開催された展覧会「骨」の公式図録。プロダクトデザイナー・山中俊治がディレクションを手がけ、「骨」をテーマに企画された本展は、ふたつの空間で構成される。「標本室」では、生物の骨や工業製品の構造美を可視化し、「実験室」では「未来の骨」を探る試みとして多彩な作品を展示。参加作家には、玉屋庄兵衛、ニック・ヴィーシー、エルネスト・ネト、湯沢英治、明和電機、THA/中村勇吾らが名を連ねる。
Water 水
2026年7月3日
2007年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された展示の図録。ディレクションは佐藤卓。日常にあまりに身近な存在である水をあらためて見つめ直し、展示に沿った5つの構成で、写真、映像、テキスト、インスタレーションなど多様な表現を収録している。コンセプト・スーパーバイザーに文化人類学者の竹村真一を迎え、一杯の牛丼に約2000リットルの水が必要とされる事実や雨水利用の仕組みを可視化する展示、超撥水素材による体験型作品、水の美しい表情をとらえた写真などを通して、無形でつかみどころのない水の多面性を紐解いている。
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