Cecily Brown | Dore Ashton
イギリス出身の画家、セシリー・ブラウンの作品集。具象と抽象を往還する濃密な筆致によって、身体性や感覚の揺らぎを描き出す絵画で知られ、ルシアン・フロイドやウィレム・デ・クーニング、フランシス・ベーコンらを想起させる力強い表現を背景に、古典絵画の主題からポルノ雑誌やハリウッド映画のイメージまで幅広い視覚文化を取り込みながら独自の絵画世界を展開してきた。1990年代後半以降の活動を通して、現代における絵画の可能性を改めて問い直したブラウンの仕事をたどる。
A Mycological Foray | John Cage
アメリカ出身の音楽家、作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家であるジョン・ケージの2冊組作品集。第1巻では「不確定性の物語」などケージのテキストを交えながら、作曲家としての活動と菌類学との関係をたどるエッセイを収録。キノコをテーマにした作品や写真、資料も掲載されている。第2巻には、1972年にイラストレーターのロイス・ロング、菌類学者アレクサンダー・H・スミスとともに制作したポートフォリオ『Mushroom Book』を復刻収録。
2G No.37 Valerio Olgiati
スペイン発の建築雑誌『2G Magazine』第37号。スイスの建築家ヴァレリオ・オルジアティを特集している。ヘルツォーク&ド・ムーロンやペーター・ツムトア、ペーター・メルクリらに続く世代として注目されるオルジアティの建築を紹介。グラウビュンデン州パスペルスの学校や、村の建物を大胆に改修した「ダス・ゲルベ・ハウス」などのプロジェクトを通して、明快な構想と精度の高い実現によって形づくられる建築の思考を伝える。
世界のグラフィックデザイン 1 ヴィジュアルコミュニケーション | 杉浦康平、松岡正剛 編集
著名なデザイナーが各巻の編集を担当するシリーズ『世界のグラフィックデザイン』の第1巻。テーマはヴィジュアルコミュニケーション。痕跡の現象学、観念の図像学、人工自然の宇宙形状誌、記号の生態圏、構文化された記号世界などの視点から、多様な図像を体系的に整理している。豊富な図版を通して、視覚表現の広がりと構造を俯瞰する内容。シリーズの中でも評価の高い一冊。編集は杉浦康平、松岡正剛。装丁は細谷巖。
John Pawson: Works ペーパーバック版
イギリスの建築家ジョン・ポーソンの作品集。ミニマリズム建築を代表する存在として知られるポーソンの仕事を、写真とテキストによって紹介。カルバン・クラインのニューヨーク旗艦店をはじめとする商業空間や住宅など、10のプロジェクトを取り上げ、設計の過程やクライアントとの関係、空間の考え方を読み解く。簡潔な形態と素材の美しさによって構成された建築を通して、ポーソンのデザイン思想と制作の方法をたどることができる。
ハンス・コパー | トニー・バークス
ドイツ出身の陶芸家、ハンス・コパーの作品を紹介する作品集。限られた色や素材を用いながら、簡潔で力強いフォルムを生み出したコパーの陶芸を、豊富な図版とともに紹介する。ルーシー・リーが「真に芸術家」と評したその仕事は、器の枠を越えて彫刻的な存在感を持つものとして高く評価されてきた。コパーの生涯や制作背景、技法についての解説も収録。内山武夫による寄稿も掲載。
ルーシー・リー | トニー・バークス
20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リーの生涯と作品を紹介する伝記的作品集。ウィーンからロンドンへと拠点を移しながら独自のスタイルを確立し、モダンで繊細なフォルムと釉薬使いで知られる彼女の仕事を、美しい図版とともに丹念にたどる。写真に加え、作家トニー・バークスによる解説や関係者の証言、三宅一生による寄稿も収録されており、その芸術性と人間像を多面的に掘り下げる構成となっている。
The Little Black Jacket: Chanel’s Classic Revisited | Karl Lagerfeld
シャネルのアートディレクターにして写真家でもあるカール・ラガーフェルドの写真集。ミラ・ジョヴォヴィッチ、サラ・ジェシカ・パーカー、オノ・ヨーコなどのアーティストたちが、シャネルのリトル・ブラック・ジャケットをそれぞれに着こなしたファッションポートレートをモノクロで多数掲載。日本からは椎名林檎、蒼井優、菊地凛子らが参加。
Cai Guo-Qiang: I Want to Believe
中国出身の現代美術家・蔡國強(ツァイ・グオチャン)の活動を紹介する作品集。1980年代から現在までの制作を、年代とテーマに沿って収録する。火薬を用いたドローイングや大規模な爆発イベント、空間全体を使ったインスタレーション、地域と協働するプロジェクトなど、多様な作品を掲載。230点以上の図版に加え、制作過程のスケッチや記録資料も収められている。火薬という素材を独自の表現へと展開してきた創作の歩みをたどることができる一冊。
Jean-Michel Othoniel: My Way
フランスの現代美術家、ジャン=ミシェル・オトニエルの作品を紹介するモノグラフ。パリのポンピドゥー・センターを皮切りに、ソウル、東京、マカオ、ニューヨークを巡回した回顧展「My Way」にあわせて刊行されたもの。ガラスのビーズ状モジュールを用いた彫刻やインスタレーションをはじめ、オトニエルの代表作を豊富な図版で収録。初期作品から近年のプロジェクトまでを通して、その歩みと造形世界を見渡すことができる。
アンリミテッド コム デ ギャルソン
日本のファッションブランド、コム・デ・ギャルソンの活動を紹介するドキュメンタリー書籍。NHKで放送されたハイビジョン番組をもとに編纂され、川久保玲をはじめ関係者約70人の証言を収録する。番組のスチールカットや資料写真など約250点の図版を掲載し、ブランドの創作現場や思想をたどる。未放映部分も含めて構成され、コム・デ・ギャルソンの革新的な服づくりの背景に迫る。
The Polaroids | Sibylle Bergemann
ドイツの写真家、シビレ・ベルクマンによるポラロイド作品集。東ドイツのファッション誌『Sibylle』での活動で知られるベルクマンは、ポートレートやドキュメンタリー、旅の写真など多様な領域で独自の視点を展開したことで知られている。本書では、その制作のなかでも私的な位置を占めるポラロイド写真に焦点を当て、ふと現れる瞬間の気配や、記憶にとどめがたい時間の断片を捉えたイメージを収録。
Africa | Sabastiao Salgado
ブラジルの写真家、セバスチャン・サルガドによる作品集。30年以上にわたりアフリカ各地を取材してきた記録から、選りすぐりの作品を収録。スーダンのディンカ族やナミビアのヒンバ族の人々、グレートレイクス地域の自然や野生動物、各地で暮らす人々の姿など、アフリカの多様な現実をモノクローム写真で捉えている。本書は南部アフリカ、グレートレイクス地域、サハラ以南の地域の三部で構成され、戦争や貧困、環境問題など大陸が直面する状況にも光を当てる。
蒔絵 岡山美術館蔵
日本の伝統工芸技法である蒔絵(まきえ)を体系的に紹介する美術図録。岡山美術館所蔵の蒔絵作品を中心に、文台や櫛、装飾箱などに施された金・銀粉を用いた精緻な装飾の数々を、原色・単色図版で詳細に収録している。各作品には技法や歴史的背景の解説が添えられ、蒔絵の美しさと高度な工芸技術を知ることができる。伝統工芸の美と技巧を資料として後世に伝える貴重な資料。
Story Teller ハードカバー 英語版 | Tim Walker
イギリスの写真家、ティム・ウォーカーの作品集。幻想的で物語性のあるイメージによってファッション写真の新しい表現を切り開いてきたウォーカーの仕事を収録。アルベール・エルバスやアレクサンダー・マックイーン、ヘレナ・ボナム=カーター、ステラ・テナントなど、ファッションや文化の分野で活躍する人物を被写体とした写真を掲載している。
GA No.49 チャールズ・レニー・マッキントッシュ:グラスゴー・スクール・オブ・アート
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第49号。スコットランドの建築家、チャールズ・レニー・マッキントッシュが手がけたグラスゴー・スクール・オブ・アートを紹介。モノクロによる大判図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはアンディ・マクミランが担当している。
GA No.48 ルイス・バラガン:バラガン自邸/ロス・クルベス/サン・クリストバル
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第48号。メキシコ人建築家、ルイス・バラガンが手がけたバラガン自邸/ロス・クルベス/サン・クリストバルを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはエミリオ・アンバスが担当している。
アイデア No.327 現代中国の書籍設計
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.327(2008年3月号)。特集は「現代中国の書籍設計」。経済発展とグローバル化が進む中国において、伝統的な造本構造を現代の書物へ応用しながら独自の発展を見せるブックデザインの動向を紹介する。現代中国のブックデザイナー13名の作品を掲載するほか、杉浦康平と呂敬人の対談、中国におけるタイポグラフィの歴史的展開に関する研究などを収録。
アイデア No.326 河野鷹思 本の仕事、雑誌の仕事
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.326(2008年1月号)は、河野鷹思のブックデザインと雑誌デザインを特集。昭和期の日本における代表的な装丁や誌面を豊富な図版と証言とともに紹介し、その造形感覚と影響力を検証している。さらに特別企画として、服部一成の「視覚伝達」や「フィーア・フュンフの仕事」を収録し、デザインの広がりを多角的に伝えている。
Super Normal: Sensations of the Ordinary | Naoto Fukasawa、Jasper Morrison
プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンと深澤直人によるビジュアル資料集。日常の中にある「スーパーノーマル」なデザインを手がかりに、世界各地の身近な日用品204点を紹介する。スイスのRexピーラーやビニール袋といった無名のプロダクトから、ディーター・ラムス、マックス・ビル、アルネ・ヤコブセン、イサム・ノグチらによる名作デザインまでを収録。特別な装飾や主張を持たず、使う人の生活の中で自然に機能するデザインの魅力を探る。
Stern Portfolio: Martin Schoeller
ドイツ出身の写真家、マーティン・シューラーの作品集。著名人の顔を真正面から捉えるクローズアップのポートレートで知られ、装飾や演出を排したシンプルな構図によって被写体の存在感を引き出している。俳優やミュージシャン、文化人などさまざまな人物の肖像を収録。作為を抑えた強い視線のポートレートとともに、物語性を感じさせる演出写真も紹介している。
日本モダンデザインの旗手 杉浦非水展
近代日本のグラフィックデザインの先駆者、杉浦非水の仕事を紹介する展覧会図録。1994年にたばこと塩の博物館で開催された展示にあわせて刊行されたもの。三越の広告や地下鉄開通のポスターをはじめ、図案、装幀、絵画など多彩な仕事をカラー図版で収録。アール・ヌーヴォーの装飾性と日本的意匠を融合させた非水の表現を通して、近代日本におけるモダンデザインの成立とその時代背景をたどる。
Verner Panton | Basler Zeitung
デンマークを代表するインテリアデザイナー、ヴェルナー・パントンの作品集。代表作「パントンチェア」をはじめ、照明、テキスタイル、インテリアデザイン、遊具など多彩なプロジェクトを収録する。1955年から1985年頃までの約30年間の仕事を、豊富なカラー図版とともに紹介。ロイヤルコペンハーゲンやノール社のために手がけたデザインも掲載されている。全ページに円形の穴を開けたユニークな造本も目を引く一冊。
チェコ・アヴァンギャルド ブックデザインにみる文芸運動小史 | 西野嘉章
20世紀初頭、前衛芸術の中心地として躍動したプラハを起点に、チェコ・アヴァンギャルドの流れをブックデザインの視点から読み解く評論集。詩、文学、演劇、美術が交差する文化的背景を踏まえつつ、造本やタイポグラフィに見られる革新性を論じている。約200点に及ぶカラー図版を収録し、構成や印刷技術、造形意識の変遷を視覚的に提示。チェコの芸術運動がいかに本のデザインを通して展開したかを照らし出している。
内藤廣の建築 1992-2004 素形から素景へ 1
建築家・内藤廣の1992年から2004年までの主要プロジェクトを収録した作品集。「素形から素景へ」という思想のもと、建築の基本的な形態と周囲の環境や風景との関係を探った作品を紹介。写真や図面、スケッチ、解説を通して設計の考え方や制作の過程をたどることができる。代表作である「海の博物館」や「十日町情報館」など15作品を収録し、内藤廣の初期から中期にかけての建築思考を伝えている。
内藤廣の建築 2005-2013 素形から素景へ 2
建築家・内藤廣の作品を収録したシリーズ第2巻。2005年から2013年までの建築活動をまとめ、駅舎や公共施設など社会と深く関わるプロジェクトを中心に紹介。写真や図面、スケッチに加え、建築家自身の言葉による解説も掲載され、設計の背景や思考の過程をたどる。「日向市駅」や「旭川駅」などの代表作を通して、内藤が掲げる「素形から素景へ」という考え方が、建築から都市や風景へと広がっていく様子を読み取ることができる。
松下のかたち
パナソニック(旧・松下電器産業)のプロダクトデザインを紹介する資料集。AV機器、携帯電話、ノートパソコン、家電など、同社を代表する製品を図版と解説とともに収録。パナソニック編とナショナル編の二部構成で、多彩な製品を通して企業のデザイン思想とその変遷をたどる。用と美の調和、人と道具の関係を重視してきた松下のデザインの歩みを振り返りながら、21世紀に向けたものづくりの展望にも触れている。
APLIX: Dominique Perrault, Architect, Andre Morin, Photographer
フランス・ナントに建つドミニク・ペロー設計のアプリックス社工場を紹介する写真集。全長300メートル超の建物は、精緻に織り込まれたスチールのファサードが特徴で、ロワール渓谷の風景に静かに溶け込むように設計されている。内部の先端的な繊維生産と呼応するハイテクな外観が、産業施設とは思えない独自の美しさをまとわせる。アンドレ・モランの写真が、この特異な建築の構造と存在感を鮮明にとらえている。
フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築
2023年から2024年にかけて豊田市美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの建築思想と活動を、多様な資料によって紹介する。「落水荘」や「グッゲンハイム美術館」などの代表作に加え、日本で設計した「帝国ホテル旧本館」や「自由学園明日館」にも触れながら、その仕事の広がりをたどる。建築作品だけでなく、デザインや都市計画、教育活動にも目を向け、図面や写真、論考を通してライトの思想と国際的な影響を読み解く。
アイデア No.405 世界を覗くグラフィック ―断面図・間取り図・分解図― 見えないものを描く視点
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.405(2024年4月号)。断面図や分解図、間取り図など“ものの内側”を描く表現に注目し、日本、イギリス、ベルギーの8名の作家による図版と解説を収録する。建築やイラストレーション、ゲームグラフィックなど異分野を横断しながら、見えない構造を描く視覚的想像力の系譜を探る。観察と創造のあいだに生まれる視覚表現の表現原理を構築的に解き明かしている。
アイデア No.402 小さな本づくりがひらく 独立系出版社の営みと日本の出版流通の未来
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.402(2023年7月号)。『ころから』『rn press』『夕書房』『いぬのせなか座』『エトセトラブックス』『港の人』『書肆侃侃房』の7社を取材し、それぞれの出版理念と活動を紹介する。大量生産型の出版構造が揺らぐなかで、独立系出版社が切り拓く新しい本づくりのあり方を探り、出版流通の再構築と文化の継承を考察。
軽井沢時代 1947-1970 | 森澤勇
写真家・森澤勇が、戦後から高度経済成長期に至る軽井沢の姿を記録した写真集。1947年から1970年までの約四半世紀にわたり、避暑地として発展する町の活気、四季の自然、別荘地に滞在する人々の日常をモノクロ写真で丹念に写し取っている。写真館を営んでいた森澤が撮影したネガは、長く忘れられていたのち、孫によって発見・プリントされ新たな命を得たもの。観光地としての賑わいと、静謐な時間が流れる土地の空気が交差し、移りゆく町の表情と記憶が豊かに伝わってくる記録集。
移住 migration | 露口啓二
写真家・露口啓二が2017年から続けるシリーズをまとめた作品集。強制移住や歴史的移住の痕跡を手がかりに、北海道のアイヌの地、足尾銅山跡と谷中村、福島の帰還困難区域、東京の皇居周辺など、日本各地の風景を静かに捉えている。写真に寄り添う年表や史料は文脈を示しつつも、写真との間に生まれるわずかなズレが思考の余白を生み出す。歴史の層を丁寧に読み解き、移住がもたらした不可視の影響を見つめ直している。
ArT RANDOM 71 Robert Longo
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第71巻。アメリカのアーティストで映画監督のロバート・ロンゴによるドローイングやスチル写真などをダイナミックな構図で多数収録。SF作家、ウィリアム・ギブソンによるテキストも掲載。
基本日本語活字集成 OpenType版
日本語書体の見本を網羅的に収録した資料集。雑誌『アイデア』別冊として刊行された活字見本帳をもとに再編集したもの。基本書体、伝統書体、ファンシー書体(装飾書体)、ニュースタイル、学参書体の5つのカテゴリーに分類し、多彩な組見本とともに紹介する。日本語OpenTypeフォント18社・1650書体を掲載し、メーカー別の書体一覧や技術・用語解説も収録。約640ページにおよぶ、日本語書体を体系的に見渡すことができる総合見本帳。
色彩構成 配色による創造 | ジョセフ・アルバース
20世紀を代表する美術家・教育者、ジョセフ・アルバースによる色彩論。色を固定された性質としてではなく、周囲との関係によって変化する知覚の現象として捉え、「色の相互作用」という考え方を軸に構成されている。同じ色が配色によって異なって見えることを、豊富な図版と実験的な課題を通して体験的に示す内容。配色の公式を学ぶための書ではなく、色を見る力や感じ取る感覚を育てることに主眼が置かれており、色彩を思考の対象として捉え直すための実践性と思想性を備えた一冊。
Design in Steel | Mel Byars
世界各国のデザイナーやメーカーによるスチール製プロダクトを紹介したデザイン資料集。家具、照明、テーブルウェア、キッチンツール、バスルーム用品など、100点以上の製品を収録する。堅牢さや耐久性といった素材の特性に加え、光沢や質感、曲線やエッジの造形によって生まれる多様なデザインを紹介。各プロダクトには設計者のコメントや技術情報も添えられ、スチールという素材の魅力と現代デザインにおける可能性を伝えている。
溶け出す都市、空白の森 | 金氏徹平
現代美術作家・金氏徹平の作品集。プラスチック製品やキャラクター人形、ゴムボール、電気コード、流木、雑誌の切り抜きなど、身近な素材を組み合わせて制作された立体作品を収録。日常の中にあるありふれたモノを集め、積み重ねたり接合したりすることで、元の意味や役割から離れた新たなかたちが生まれ、見る者に戸惑いや発見をもたらす。金氏徹平の初作品集として、その独自の制作方法と世界観を伝えている。
世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦
南インド・チェンナイを拠点とする出版社タラブックスの活動を紹介するビジュアルブック。2017年に板橋区立美術館で開催された展示に際して出版されたもの。手すき紙にシルクスクリーン印刷を施し、一冊ずつ手製本で仕上げる「ハンドメイド本」で知られる同社の代表作31冊を撮り下ろしで収録。絵本の原画や画家たちの制作風景、印刷工房やチェンナイの街並みなど、多数の写真を通して本づくりの背景を丁寧に伝える。
アイデア No.274 タイポグラフィ-ex
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.274(1999年5月号)。タイポグラフィという概念が成立する以前の表現も視野に入れながら、「タイポグラフィとは何か」を多様な作品を通して考察する。未来派、ダダ、ロシア・アヴァンギャルド、バウハウスなどの歴史的作品に加え、ヤン・チヒョルト、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン、エミール・ルーダー、ヴォルフガング・ワインガルトらの仕事を紹介。さらに横尾忠則、粟津潔、仲條正義、矢萩喜從郎など日本のデザイナーの作品も掲載。
アイデア No.275 タイポグラフィ-ex. pt.02
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.275(1993年4月号)。ネヴィル・ブロディ、デヴィッド・カーソン、ザイアンといった海外のデザイナーから、立花ハジメ、中島英樹、青木克憲ら日本のクリエイターまで、幅広い作家のグラフィックワークを収録。タイポグラフィを造形的・実験的に展開した作品群を通して、1990年代初頭のデザイン潮流を紹介している。
野口里佳展 予感 Mimoca’s Eye Vol.1
2001年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された展覧会「MIMOCA'S EYE Vol.1:野口里佳展 予感」の公式図録。若手アーティストに焦点をあてるシリーズの第1回として写真家・野口里佳を特集し、「ドリーミング・オブ・バビロン」「ロケットの丘」「創造の記録」「果たして月へ行けたか?」の4シリーズを収録。種子島宇宙センターで撮影された〈ロケットの丘〉をはじめ、何かが起こる前の静かな時間をとらえた作品群が、見る者に「予感」としての世界の広がりを感じさせる。装丁は中島英樹。
工芸批評 | 井出幸亮、鞍田崇、沢山遼、菅野康晴、高木崇雄、広瀬一郎、三谷龍二
2019年に松屋銀座デザインギャラリーで開催された「工芸批評」展にあわせて刊行された書籍。監修者、出展作家、美術批評家による現代工芸論を収録し、それぞれの思想や視点を通して「工芸とは何か」を多角的に探っている。あわせて、各人の工芸観を反映した25の作品を解説つきで紹介。後半には、工芸に関する25冊の書評と100冊のブックリストを掲載。
エンツォ・クッキ展
1996年にセゾン美術館を皮切りに開催された巡回展の図録。イタリアの画家、エンツォ・クッキの作品を初期作品から代表的な作品まで紹介する。絵画、彫刻、素描のカラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。エンツォ・クッキ著作集『エンツォ』別冊付属。本を模したケースに図録が付随した特徴的な装丁となっている。