ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours | 国立国際美術館
2015年に国立国際美術館で開催された展示「ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours」に際して出版された図録集。ドイツ出身の写真家ヴォルフガング・ティルマンスは、街頭の若者や身近な友人たちのポートレート、またセクシュアリティーやジェンダーといったテーマで私的でありながら社会的な側面が混在した作品と、自由で斬新な展示空間で知られている。作家自らが構成しデザインした128頁に渡る写真集と解説集の2冊セット。 日本語、英語表記。
【新刊】 Kumo / 雲 | Osamu Yokonami
ファッション誌、広告等で活躍する日本人フォトグラファー、横浪修の作品集。若さや集団性、匿名性を以前より探求してきたが、そこには「雲(KUMO/CLOUDS)」との共通した特徴を見いだすことができる。「雲」のユートピア的位置付けは、社会におけるそれぞれの結びつきで見られる文化的な均一化によって起きる類似性を想起させる。つまり、社会構造における視覚的なメタファーとして、集団が個々の行動よりも強度を持ちうるということを表している。 本作に収録されている作品は、館山、富士山、三浦、沼津など日本国内の各地で撮影された。新刊書籍。
Gabriel Kuri: Sorted, Resorted | ガブリエル・クリ
メキシコ出身の彫刻家、ガブリエル・クリの作品集。人間関係を仲介する物体と場所に焦点を当て、いつもと違った角度から物事を見た際の身近なところに潜んでいる変換の可能性を探る一冊。ブックデザインははイギリスのデザインスタジオ、OK-RM。
A Frame is Now Given to You in Which You are to Wander. | 柳幸典
現代美術家、柳幸典の作品集。「Wandering Position」シリーズを通し、日本、そして世界各地にあるスタジオや展示風景などをカラー、モノクロ図版で収録。 英語表記。
マグナムが撮った東京 マグナム・フォト創設60周年展 | 東京都写真美術館
2007年に東京都写真美術館で開催された展覧会の図録。フォトジャーナリスト集団「マグナム・フォト」創設60周年を記念し、戦後から2005年までの間に総勢37名のマグナムの写真家たちが撮影した「東京」をカラー、モノクロ図版でおよそ150点収録。
愛について | 谷川俊太郎
詩人、絵本作家、翻訳家である谷川俊太郎の詩集。谷川俊太郎が24歳のときに刊行された初期作品。「空」「地」「ひと」「人々」「六十二のソネット以前」と大きく5つの構成に分けて詩を収録。愛のかたち、自然とのつながり、心へと積もる言葉の数々が詰まった一冊。
Eva Kotatkova: Pictorial Atlas of a Girl Who Cut a Library into Pieces | エヴァ・コタトコヴァ
チェコのアーティスト、エヴァ・コタトコヴァの2冊組作品集。第1巻ではコタトコワの育った1980年代の共産主義体制下のプラハにおける、架空の学校の教科書から編集された300点のドローイングとコラージュ作品を収録。第2巻では1970年代から1980年代末までにチェコの公的機関(精神病院、特別支援学校、孤児院など)によって発行された22の規制を調査し、独裁政権による教育と社会の問題を提起している。 チェコ語、英語表記。
Tir a’Mhurain: The Outer Hebrides of Scotland | Paul Strand ポール・ストランド
アメリカの写真家、ポール・ストランドの写真集。1954年にスコットランドの西海岸に浮かぶサウス・ユイスト島に3ヶ月間滞在した際に撮影した写真をまとめたもので、島の自然の風景やそこに暮らす人々の姿をモノクロで多数収録。 英語表記。
Brassaï L’universel | ブラッサイ
1920年代のパリで活躍した写真家、ブラッサイの作品集。街頭に照らされた夜のパリ、人々が暮らす日常風景、同時代に生きた、ピカソ、コルビュジエ、マティス、ブラック、ジャコメッティ、ダリらの姿を収める。華やかな時代のパリがドラマティックに写し出される。 英語、ドイツ語、フランス語表記。
Frameworks | 横山雄
イラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍する横山雄の作品集。2019年より制作を続けている「Frameworks」シリーズを収録。軽やかなリズムある線描は、ずっと眺めていたくなるような一冊。
Gelman Thinks | アレクサンダー・ゲルマン
イギリスの製紙会社「Howard Smith Paper」がアーティストやデザイナーを紹介するシリーズ。ニューヨークを拠点に活動するメディアアーティスト、アレクサンダー・ゲルマンの作品に焦点を当てる。 英語表記。
Magazine Antidote 16
ファッション誌『Magazine Antidote』のvol.16。ファッションデザイナーのアルベール・エルバスのインタビュー、アーティスト、デザイナーのミシェル・ラミーの生涯などの特集を収録。フォトグラファーはRen Hang(レン・ハン)。 フランス語表記。
レタリング字典 | 日向数夫
書体見本、ロゴタイプ、印刷活字などをまとめたレタリングに関する辞典。「明朝」「ゴシック」をはじめ「宋朝」「篆書」「隷書」「勘亭流」「寄席文字」「浄瑠璃文字」「梵字」などの書体見本、新聞社、酒、企業などのロゴタイプほか、多くの書体を網羅した一冊。
デザインの解剖4 明治乳業 おいしい牛乳 | 佐藤卓
グラフィックデザイナーの佐藤卓が、明治牛乳の「明治おいしい牛乳」をデザインの視点から解説。牛乳の歴史から、グラフィックデザインの構造、栄養成分表示についてなどを解説し、牛乳というものがどのように管理され、消費者の手元に届くのかを探っていく。
Oscar Tusquets Blanca: Sketchbook | オスカー・トゥスケ
建築、工業デザイン、絵画、彫刻、執筆活動など多彩な分野で活躍するスペインの建築家、オスカー・トゥスケによる1970年代から現在にいたるまでの製品スケッチを集めた作品集。1975年に芸術家のサルバドール・ダリとデザインしたソファ「ダリリップス」や、ベストセラーとなった椅子「ヴァリアス」「ガウリーノ」など、彼の代表作である作品のスケッチが200点近く掲載されている。 英語表記。
Walter Bosse: Leben, Kunst Und Handwerk 1904-1979 | ウォルター・ボッセ
ウィーンのアーティストで陶芸家のウォルター・ボッセの作品集。可憐でありながらもどこかダークな世界観を纏う人間や動物をモチーフとした、陶器や真鍮でできた作品の数々をカラー、モノクロ図版で多数収録。 ドイツ語表記。
ファブリック・ピクチャー 刺し・織り 森麗子作品集
日本におけるファブリック・ピクチャーの第一人者、森麗子の作品集。動植物や街の風景、静物など、さまざまなモチーフを布と糸を用い一枚の絵画として表現。あたたかみのある、うつくしい刺繍作品を多数収録するとともに、それぞれの作品には自身による詩が添えられている。
Diners | Karen Offitzer
アメリカの象徴ともいえる食堂・ダイナーの写真資料集。ダイナーの過去と現在、ネオンや目を引く看板、カウンター・スツールにジューク・ボックス、アメリカ文化のエネルギーと情熱、そしてアメリカンスピリットを持つダイナーという場所を、写真や解説とともに幅広く紹介する一冊。 英語表記。
Roadside America: Architectural Relics from a Vanishing Past | John Margolies
写真家のジョン・マーゴリーズが、アメリカの道路広告やユニークな建築物を記録した作品集。メインストリートの看板、映画館、ガソリンスタンド、ファーストフード店、モーテル、ロードサイドのアトラクション、ミニチュアゴルフコース、空想の海岸リゾートなど、意匠を凝らし築き上げられた愛すべき職人技の数々を収録。
Earth & Fire: Modern Potters, Their Tools, Techniques and Practices | Kylie Johnson、Tiffany Johnson
45人以上の現役陶芸家の制作の過程と作品をまとめた一冊。カップやボウル、オブジェ、ジュエリーなど、豊富な写真、テキストを収録。作家たちの様々な技法、制作スタイル、道具を探る。 英語表記。
August Eriksson: The Walk | オーガスト・エリクソン
スウェーデンを拠点に活動する写真家、オーガスト・エリクソンが世界遺産にも登録された日本の熊野古道を撮影した写真集。写真の構図が常に歩いているときの目線の高さで固定されており、ページをめくるたびに自分自身も自然の奥へ吸い込まれるような感覚になる一冊。 英語表記。
Phrase of Everything | Nerhol
デザイナーの田中義久とアーティストの飯田竜太によるユニットNerhol(ネルホル)による作品集。数分間にわたって一人の顔に向けてシャッターを切り撮影した写真を重ね合わせることで、歪みやぼやけによる多層的なイメージが生まれる。時間を写し出したポートレート集。 英語、日本語表記。
内藤礼 明るい地上には あなたの姿が見える | 水戸芸術館
2018年に水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された展覧会の図録。国内外で活躍する現代美術家・内藤礼による、はじめて自然光のみで空間をつくりあげた展示の様子を写真に収めたもので、作品や展示会場の息遣いがそのまま伝わってくるような一冊。
写真分離派宣言 | 鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治、清水穣、倉石信乃
写真家の鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治と評論家の清水穣、倉石信乃で構成されるグループ、写真分離派による写真資料集。写真の現状と未来、そして彼らの活動に関する対談や未発表作品を収録。
Fish Zhang: Tang Tao | フィッシュ・チャン
中国のフォトグラファー、フィッシュ・チャンの作品集。工藤司がデザイナーを務めるメンズウェアブランド、kudos(クードス)のコレクションの服を、舞台となった香港でストリートキャスティングした女性を被写体に撮影したもので、自由なスタイルのルックブックのような一冊となっている。500部限定刊行。 英語、日本語表記。
Hibi | 深瀬昌久
写真家、深瀬昌久の作品集。1990年から1992年にかけて制作された、深瀬昌久最終作の1つ『ヒビ』シリーズを収録。地面にはしる亀裂を撮影し、その後プリントした写真に鮮やかな色を付けていく。 英語表記。
五味文彦画集 瞳の中の触覚 | 求龍堂
画家、五味文彦の画集。グラス、食べ物、動物、植物、人物にいたるまで、圧倒的技法で描かれた写実絵画の数々を収録。ホキ美術館館長との対談もあわせて収録し、制作の過程や作品に込められた物語についてなどを追求する。
北に東に 掛井五郎展 | 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館 ほか
1999年に中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ほかで開催された展覧会「北に東に 掛井五郎展」の図録。日本の各地にパブリックアートをのこしたことでも知られる彫刻家、掛井五郎による、主に1990年代に制作されたブロンズや鉄の立体作品をモノクロ図版で収録。
長谷川利行展 Hasegawa Toshiyuki Retrospective | 福島県立美術館 ほか
2018年に開催された巡回展のカタログ。「日本のゴッホ」とも呼ばれる、大正、昭和初期の画家、長谷川利行の約140点の作品を紹介。油彩、水彩、素描、ガラス絵、テキストを収録。
ア・ターブル!ごはんだよ!食をめぐる美の饗宴 | 三重県立美術館
2014年に三重県立美術館で開催された展示の図録。食をめぐる造形世界をテーマに作品を紹介。厨房・食卓・夢の中・美術館の4つの章から構成され、食と美術の様々な世界を感じることができる1冊。
しりとり 限定500部版 | 谷川俊太郎、和田誠
詩人・谷川俊太郎とイラストレーター・和田誠が1965年に自費出版した絵本。言葉選びのセンスが光るしりとりと、シンプルな線でユーモアあふれるイラストレーションが組み合わさった珠玉の1冊。 限定500部発行。
Paradise in Pictograms: The Work of Dick Bruna | ディック・ブルーナ
オランダのグラフィックデザイナーであり、ミッフィーの生みの親としても知られるディック・ブルーナの仕事とその生涯を辿る作品集。幼少期の貴重な写真から、デザイナーとして活躍した出版社での仕事の数々、今もなお世界中の人々から愛され続けているキャラクター、ミッフィーからブラックベアまで、豊富な図版とともにブルーナの人生と創作について知ることができる一冊。 英語表記。
キッコーマンの広告 2冊セット | 著者名
キッコーマン醤油の広告表現や、社会情勢とともに変化してきた広告の流れをまとめた資料2冊セット。1950年から1971年にかけての、雑誌・新聞広告、キャンペーン、イメージキャラクターの誕生など、豊富な図版とともに、解説を収録。
福田繁雄展 | 世田谷美術館
世田谷出身のデザイナー、福田繁雄のポスター作品集。世田谷美術館で行われた、娘である福田美蘭との合同展で展示された作品をカラーで多数掲載。
Bruce Weber: Sam Shepard | ブルース・ウェーバー
アメリカの写真家ブルース・ウェーバーが、俳優のサム・シェパードを撮影したポートレート写真集。当時のパートナーである俳優のジェシカ・ラングとの幸せそうなツーショットのほか、気取らない自然体のシェパードの姿がモノクロの写真で収められている。 英語表記。
Philip-Lorca diCorcia | フィリップ=ロルカ・ディコルシア
現実とフィクションが融合された独自の世界観で知られるアメリカの写真家、フィリップ=ロルカ・ディコルシアの作品集。偶然のようでありながら計算し尽くされた、映画の一場面のようなポートレート写真を掲載するとともに、男娼たちを撮影し、彼らの名前、年齢、出生地、ディコルシアが支払った金額がタイトルとして記載された代表的な作品群を多数収録。 英語表記。
Sannah Kvist: I Wanted Someone To Enter My Life ... | サンナ・クヴィスト
スウェーデンの写真家、サンナ・クヴィストの作品集。正式なタイトルは『Sannah Kvist: I Wanted Someone To Enter My Life Like A Bird That Comes Into A Kitchen And Starts Breaking Things And Crashes With Doors And Windows Leaving Chaos And Destruction』。スウェーデンで撮影された穏やかな日常、ポートレート、自然の景色…淡い色彩と眩い光に包まれた、幻想的な世界が散りばめられたかのような一冊。 英語、韓国語表記。
David Hamilton: Venice | デイヴィッド・ハミルトン
写真家・映画監督、デイヴィッド・ハミルトンがイタリアの水の都、ヴェネツィアを撮影した作品集。運河の橋を通るゴンドラ、教会の鐘楼、宮殿や庭園など、運河と建築、都市の美しさを幻想的な写真で写し出す。 英語表記。
Andrea Ferrari: The Pictures Included in this Envelope | アンドレア・フェラーリ
イタリアの写真家、アンドレア・フェラーリの作品集。ミラノの薬剤師の家で発見された、謎めいた人物ジュリア・C.のコレクションを紹介。アドレス帳やオブジェ、切り取られた写真、スケッチなど、ひとつひとつのオブジェクトを並べ、新たな写真の世界を探求する一冊。 英語表記。
植田正治写真集 砂丘 | PARCO出版
20世紀の日本写真を代表し、世界からも高い評価を受ける写真家・植田正治の作品集。1930年代から鳥取砂丘を舞台にしてモダンな演出写真を撮り続けてきた植田による代表作「砂丘」シリーズを収録したもの。郷愁とユーモア、シンプルでありながらどこか懐かしい、植田による独自の世界観が詰まった一冊。随所に植田本人によるコメントが散りばめられている。
Cui Cui | 川内倫子
写真家、川内倫子の作品集。何気ない日常、地元の景色、お正月、兄の結婚式、家族の死、そして新しい命の誕生…ありふれていながらも愛おしい、13年間に及ぶ家族の大切な記憶が刻まれた思い出のアルバムの一冊。
Hans Arp | ハンス・アルプ
ダダイスム運動を牽引し、戦後も彫刻家、画家、詩人として数多くの作品を手がけたハンス・アルプ(ジャン・アルプ)の写真資料集。代表的な彫刻作品、ドローイング、レリーフなどをモノクロ図版で多数収録。 ドイツ語表記。
Atmosphere | 今城純
写真家、今城純の作品集。波打ち際で遊ぶ子どもたち、歩道に佇む老人、街に暮らす人々、淡い光と暖かい空気感が収められたような一冊。
Marginal Land | 海野未来雄
写真家、海野未来雄がモンゴル全土を旅して撮影した作品集。長く厳しい冬が明けた初夏の「不毛の原野=マージナル・ランド」を収めた一冊。荒れ果てた何もない大地と美しい空、荒野に生きる木々、広大な土地の数々、モンゴルのありのままの自然の姿が写し出されている。 日本語、英語表記。