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フルクサスとは何か 日常とアートを結びつけた人々 | 塩見允枝子
2025年9月26日
1960年代、欧米を中心に展開された前衛芸術運動「フルクサス」。その理念や実践を日本における関わりや影響も含めて丁寧に紹介する一冊。フルクサス以前の芸術運動や、著者が関わった「グループ・音楽」などの前史的背景に触れながら、日本における具体的な実践とその挑戦を辿る。また、1960年代以降フルクサスがどのように国際的に広まり、フェスティバルやプロジェクトを通じて今日まで継承されてきたか、その変遷も多角的に描き出す。参加者として運動を体験した著者による貴重な証言と考察を通して、フルクサスの思想とその現在的意義を読み解く、貴重な記録集。
Black Book | Robert Mapplethorpe
2025年9月26日
アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープの作品集。黒人男性の身体を被写体としたモノクロ写真96点を収録。彫刻のような構図、繊細な光と影の表現を通じて、肉体の造形美と存在感を際立たせている。美と欲望、社会的アイデンティティをめぐる複雑な文脈の中で、被写体と向き合う視線は挑発的でありながら静謐で、身体をめぐる視覚表現の可能性を鋭く問いかけている。詩人、ントザケ・シャンゲが序文を寄せている。
Sailboats and Swans | Michal Chelbin
2025年9月26日
イスラエル出身の写真家ミカル・シェルビンによる作品集。6年間にわたりロシアとウクライナの成人男性刑務所から少年刑務所、女性刑務所まで7か所を訪れ、被収容者たちを撮影している。罪状を知る前に向き合うことで、先入観を排し、表情や佇まいからにじみ出る人間性を静かにとらえている点が特徴。写真は個々の境遇を超えて、普遍的な存在感と緊張感を伝え、社会と個人の関係を考えさせる視覚的記録となっている。
曽根裕 Perfect Moment
2025年9月26日
2011年に東京ステーションギャラリーで開催された展覧会に際して刊行された図録。ロサンゼルスを拠点に活動する作家、曽根裕が中国の工房で現地の職人たちとともに制作した大理石彫刻群をはじめ、近年の代表作をカラー図版で収録。批評的論考や関係者による書簡・回想録などを収載し、作家の活動とその背景にある思想、国際的評価の変遷を多角的に照射している。
Norman Parkinson: Always in Fashion
2025年9月26日
20世紀を代表する写真家ノーマン・パーキンソンの仕事を振り返る作品集。ポートレートやファッション写真を中心に、1950年代のパリのニュールックや1960年代のスウィンギング・ロンドンといった時代のルックを象徴するイメージを数多く残した。約60年に及ぶキャリアの中から厳選された作品を収録し、流行を視覚的にとらえるパーキンソンの眼差しと独自のスタイルを示している。
White Garden | Bernard Voita
2025年9月26日
スイス出身のアーティスト、ベルナール・ヴォイタの作品集。1987年から1997年にかけて制作された作品を紹介しており、建築物を思わせるオブジェクトや、建設現場や廃墟の断片のように見えるイメージをとらえている。不明瞭さを含んだ視覚表現によって、現実と非現実が交錯する独特の感覚を生み出している。モノクロの作品図版と解説を通じて、その造形的探求と表現の射程を具体的に映し出している。
Fried Waters | Eduardo Del Valle & Mirta Gomez
2025年9月26日
キューバ出身の写真家エドゥアルド・デル・バリェとミルタ・ゴメスによる作品集。メキシコ・ユカタン半島に古代から存在する塩湖を撮影し、水が塩へと変化していく自然のプロセスを記録している。ピンク色に染まる水面や、浮かび上がる結晶、雪原のように広がる白い景観など、幻想的で変化に富んだ光景が展開される。写真は自然が織りなす時間と物質の変容を、静かにかつ詩的に映し出している。
Henrik Lundell: Tenuta Borgia | Wavy
2025年9月26日
イタリア・パンテッレリーア島にあるリゾート施設「テヌータ・ボルジア」を撮影した写真集。かつてローザ・ボルジア男爵夫人が避暑地として用い、現在は一般に開放されているこの場所を、クリエイティブプロダクション「WAVY」が撮影とディレクションを手がけている。インテリアや農園、海辺の景色が淡い記憶の断片のようにとらえられ、静謐な時間の流れを感じさせる構成となっている。写真を通して土地と建築、自然が織りなす独自の風景を映し出している。
Stargazing at Sokcho | Boomoon
2025年9月26日
韓国出身の写真家Boomoonによる作品集。故郷である北東部の港町・束草(ソクチョ)を舞台に、花崗岩の山々や深い森、澄み渡る冷たい空気のもとに広がる夜空をとらえ、燦然と輝く星々を写し出している。幻想的で静寂に満ちた風景は、自然と宇宙との連続性を感じさせ、詩的なまなざしで束草の地を記録。写真を通して、個人的な原風景が普遍的なスケールへと昇華される過程を明らかにしている。
Laszlo Moholy Nagy 60 Fotos
2025年9月26日
バウハウスで教鞭をとり、写真、デザイン、絵画を横断する実験的な活動で知られるハンガリー出身のアーティスト、モホリ=ナジ・ラースローの作品集。名作写真集を復刻する『Books on Books』シリーズの一冊で、本書ではラースローが手がけた視覚的探求の数々を収録している。光と影の操作やフォトグラムなど、多様な技法を駆使した作品は、写真表現の新たな可能性を提示し、モダンアートの展開に果たした役割を浮かび上がらせている。
Meckseper Radierungen 1956-1990
2025年9月26日
ドイツの画家フリードリヒ・メクセペルによる銅版画作品集。1956年から1990年にかけて制作された283点を収録している。細密な線描と陰影を駆使した表現は、幻想的でありながらどこかダークな世界観を漂わせているのが特徴である。制作年代順に展開される図版と解説を通じて、約35年にわたる創作の軌跡をたどることができる。
Picasso and His Time
2025年9月26日
ベルリン国立ベルクグリューン美術館が所蔵する作品を紹介する一冊。美術商ハインツ・ベルクグリューンのコレクションを基盤とし、パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティスの3人を中心に構成されている。さらに、同時代のアルベルト・ジャコメッティやジョルジュ・ブラック、影響の源泉となったポール・セザンヌの作品も収録。絵画、デッサン、彫刻を大判図版とテキストで提示し、20世紀美術の展開を具体的に示している。
Rodchenko: The Complete Work
2025年9月26日
ロシア・アヴァンギャルドを代表する芸術家アレクサンドル・ロトチェンコの活動を網羅的に紹介する作品集。絵画、デザイン、立体、写真など多岐にわたる作品をカラーとモノクロで収録している。バイオグラフィや作品解説といった豊富なテキストをあわせて掲載し、その革新的な表現と社会的背景を立体的に示している点が特徴。20世紀美術の重要な潮流を担ったロトチェンコの全貌を具体的に浮かび上がらせている。
Sweet Water | Marie-Jose Jongerius
2025年9月26日
オランダの写真家マリー=ジョゼ・ヨンゲリウスによる作品集。カリフォルニア各地のアパートやモーテル、ホテルに付属する屋外プールを撮影したもの。資本主義社会の象徴ともいえる質素な集合住宅に備えられた平凡なプールと、陽光を浴びてきらめく水面の美しさが、対照的でありながら同一の風景に共存している点が際立っている。ありふれた場所を通して社会と日常を映し出し、平凡さに潜む矛盾や美を具体的に照らし出している。
Walker Evans at Work
2025年9月26日
アメリカの写真家ウォーカー・エヴァンスの創作過程を辿る作品集。747点に及ぶ作品群に加え、手紙やメモ、インタビューなどの資料を収録し、彼がいかにして写真表現を築き上げてきたかを示している。生涯にわたり技術的な探求と試行錯誤を重ねた軌跡が詳細に記録されており、20世紀写真史におけるエヴァンスの位置づけを理解するための重要な手がかりとなる。写真とテキストを通して、創作のプロセスと思想を具体的に浮かび上がらせている。
構成 Toranomon Towers | 上田義彦
2025年9月26日
写真家・上田義彦が虎ノ門に建てられたオフィス棟とレジデンス棟からなるツインタワー、虎ノ門タワーズを撮影した作品集。建築の持つシンプルな美しさを際立たせた写真に加え、アートディレクター葛西薫によるデザインを融合させることで、建築写真の枠を超える表現を実現している。写真、デザイン、建築という3つの要素が交差する構成となっており、都市に立ち現れる建築の存在感と造形美を多角的に映し出している。
GREEN GREEN | てんてん
2025年9月26日
写真家・てんてんによる作品集。広告写真の分野で活動する一方、日常のなかで自然に撮影された写真を紡ぎ合わせて構成している。桜の舞う瞬間や緑の草原、木漏れ日の光、亀の亡骸といったモチーフが、生から死へとつながる有限の時間を示している。明確なテーマを設けず、日常の中で出会う風景をやさしくとらえ、静かなまなざしで時間の移ろいを描き出している。
VOID | 高橋恭司
2025年9月26日
写真家・高橋恭司による作品集。Leica M8で撮影された日常の風景を収録し、花や水面の揺らぎ、錆びた鉄格子、捨てられた白い靴など、ありふれたモチーフを静かにとらえている。1枚ごとの写真に詩的な言葉が添えられ、視覚とテキストが呼応する構成となっている。アートディレクションはクリストフ・ブランケルが担当し、写真と言葉が交差する詩的世界を多角的に提示している。
ポラロイド・ブック ポラロイド社の写真コレクションより
2025年9月26日
ポラロイド社の創業者エドウィン・ランドと写真家アンセル・アダムスの協働によって始まったポラロイド・コレクションを紹介する写真集。ロバート・フランク、ルイジ・ギッリ、アンディ・ウォーホル、ロバート・メイプルソープなど203名のアーティストによる254点の作品を収録している。インスタント写真の実験性と即時性を生かした表現が並び、20世紀写真史におけるポラロイドの位置づけを具体的に浮かび上がらせている。
長谷川潔の全版画 | 魚津章夫
2025年9月26日
銅版画家・長谷川潔の全貌を紹介する作品集。版画作品に加え、挿画、装幀、カードなど650点に及ぶ仕事を網羅的に収録している。詳細な論考を含むテキストでは、修正の跡や制作の手順にも言及され、技法や表現の変遷を明らかにしている点が特徴。大正から昭和にかけてパリを拠点に活動した長谷川の歩みを総合的に示し、日本とフランス双方の美術史における位置づけを具体的に浮かび上がらせている。
銅版画家 長谷川潔 作品のひみつ
2025年9月26日
2006年に横浜美術館で開催された展覧会に際して刊行された図録。27歳で渡仏し、89歳でその生涯を閉じるまでフランスで制作を続けた銅版画家、長谷川潔。本図録では、代表的な銅版画作品に加え、パリのアトリエに遺されたデッサンや下図などの貴重な資料を収録。「裸婦とミューズ」「草花・静物」など、生涯にわたって追求された主題を軸に、制作過程やモチーフの変遷をたどりながら、作品に込められた静謐な美と創作の秘密に迫る。
ジャン・フォートリエ展
2025年9月26日
2014年に東京ステーションギャラリーほか各地で開催された展覧会の図録。戦後フランスを中心に台頭した美術動向「アンフォルメル」の先駆的存在として知られる画家、ジャン・フォートリエ。独自のマチエールを用いた表現、戦争の犠牲者を題材とする作品群、そして具象と抽象を往還する強い造形表現によって、従来の絵画概念に大きな衝撃を与えた。第二次世界大戦下に制作され、大きな反響を呼んだ代表作「人質」シリーズをはじめ、初期から晩年にいたるまでの主要作品を通して、フォートリエの芸術の全貌に迫る。
グルジアの放浪画家 ニコ・ピロスマニ展
2025年9月26日
グルジア(現ジョージア)の居酒屋や街角を舞台に、民衆の日常や素朴な暮らしを描き続けた孤高の画家として知られるニコ・ピロスマニの図録。1986年に西武美術館で開催された展示の際に発行されたもの。酒場の情景や人々の肖像などを豊富なカラー図版で収録し、その飾らない視線と表現の魅力を伝えている。装丁は田中一光によるもの。
ミツ バルテュスによる四十枚の絵
2025年9月26日
フランスの画家、バルテュスが少年時代に描いた、猫・ミツとの思い出を綴った40枚の絵を収録した作品集。寝床やキッチン、旅先、クリスマスなど、日常のささやかな場面を舞台に、少年と仔猫とのあたたかくも切ない交流が繊細に描き出されている。後の画業にも通じる詩情とまなざしが感じられる、バルテュス初期の貴重な記録。詩人のライナー・マリア・リルケが序文を寄せている。
アレック・ソス Gathered Leaves | 神奈川県立近代美術館 葉山
2025年9月26日
2022年、神奈川県立近代美術館 葉山で開催された展覧会の図録。マグナム・フォトに所属する写真家アレック・ソスの作品を紹介する。『Sleeping by the Mississippi』、『NIAGARA』、『Broken Manual』、『Songbook』といった代表的シリーズや、新作『A Pound of Pictures』から選出された作品を掲載。各作品には詳細な解説が添えられ、ソスの多面的な視点とアメリカの社会風景を深く理解できる内容となっている。
金魚博覧会 | 田名網敬一
2025年9月26日
2001年に開催された「田名網敬一・金魚博覧会」にあわせて刊行された図録。日本人に古くから親しまれ、生活文化に寄り添ってきた金魚を題材に、芸術家・田名網敬一が独自の感性で描いた作品を収録している。シルクスクリーン、水彩、モノクロのドローイングなど多彩な技法を用いた作品群は、伝統的な題材に現代的な表現を重ね合わせるものとなっている。
Pomona Britannica: The Complete Plates | George Brookshaw
2025年9月26日
果物や花の精緻な図案で知られるジョージ・ブルックショーの作品集。1812年に刊行した名著の復刻版。イングランドで栽培された多彩な果物の豊かさを讃え、ブルックハムによる256種の果物を見事な挿画で紹介。本復刻版では、ジョージ3世の娘エリザベス王女が所有していた希少な限定手彩色版の使用許可を得て、美しい装丁とともに再現している。各章は一つの果物の科に焦点を当て、当時の栄養情報や文化・歴史的背景を解説。さらに19世紀のレシピも収録し、メロンアイスやイチジクのスープなど当時の味覚を楽しむことができる一冊。
The Illustrated Book of Food Plants | B. E. Nicolson
2025年9月26日
『オックスフォード食用植物図鑑』として刊行された内容をもとにした資料集。人類の食糧源となる植物を正確かつ美しいイラストとともに420種収録し、それぞれの起源、分布、生物学的特徴、栄養価について詳しく解説。穀物作物、砂糖作物、油脂作物、ナッツ、豆類、果物、香辛料、サラダ用植物、葉菜類、根菜類など、提供される食材の種類別に分類。また、食用植物の家畜化の歴史や、先史時代から歴史時代にかけての世界各地への拡散、栄養価に関する総論的な章も設けられており、植物学用語集と索引も付属した学術的にも実用的にも充実した内容。
A Passion for Plants | Shirley Sherwood
2025年9月26日
植物画(ボタニカルアート)の作品集。植物学者、シャーリー・シャーウッドが収集した世界有数のコレクションから、現代を代表する優れた作品を厳選して収録。各作品にはアーティストの制作背景や技法についての解説が付されており、細部にわたる図版を通して画家の独自の表現手法や特徴を深く理解することができる。200点以上の作品を掲載し、現代の植物画家たちの多様な個性と高度な技術を存分に堪能できる内容となっている。
井田照一 Ida Shoichi-Prints Surface is the Between 1974-1983
2025年9月26日
現代日本版画の展開を語る上で重要な位置を占める井田照一の作品集。1978年に制作が始まった連作「Descended Level(下降したレヴェル)」を中心に、カラーとモノクロの図版で収録している。素材と空間、視覚と構造の境界を繊細に探り続けた井田の表現を通じて、シリーズが持つ思想的背景と美学的意義を提示。1970年代から80年代にかけての国際的な同時代性の中で、井田の創作がどのように位置づけられるかを具体的に明らかにしている。
7 Reece Mews: Francis Bacon's Studio | John Edwards、Perry Ogden
2025年9月26日
20世紀を代表する画家フランシス・ベーコンが晩年の約30年間を過ごしたロンドンの住居兼アトリエを記録した写真集。ドアや壁には無数の色が塗り重ねられ、床には画材や資料写真が散乱し、巨大なキャンバスが立てかけられている。キッチンやベッドルームまで含め、日常と創作の場が混ざり合った空間が詳細に撮影されており、ベーコンの美意識やインスピレーションの源泉が具体的に浮かび上がっている。
Remain in Naoshima | 秋元雄史、江原久美子
2025年9月26日
1987年に始動した直島文化村構想の歩みを記録したプロジェクトアーカイブ。安藤忠雄や杉本博司をはじめ、ジャスパー・ジョーンズなど海外のアーティストも参加し、建築と美術が交差する多彩な作品群を生み出した経緯を紹介。掲載作品は豊富なカラー図版で構成され、直島という場の特性と結びついた創造のプロセスを示している。地域と芸術の関係性を国際的な視点から具体的に浮かび上がらせている。
Iconic: A Photographic Tribute to Apple Innovation | Jonathan Zufi
2025年9月25日
1976年の創業から、歴代のデスクトップやポータブル機器、周辺機器、iPad・iPod・iPhoneといった製品群、さらにはパッケージデザインまで、Appleの革新の軌跡を豊富な写真でたどるビジュアルブック。「機能性と美の融合」という理念のもと、数々のアイコニックなプロダクトを生み出してきたAppleの歩みを、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャー、そしてビジョナリーたちへの敬意とともに記録した、トリビュート的な一冊。
Scandinavian Modern Houses: The Spirit of Nordic Light
2025年9月25日
北欧の光を主題に据え、20世紀に建てられたスカンジナビアの住宅建築を紹介する資料集。日照時間の短い冬を前提に、光を最大限に取り込む工夫が凝らされた空間設計は、北欧建築の大きな特徴とされる。本書では1930年代から現代に至るまでに建てられた多様な住宅を豊富な写真で収録し、その美学と生活文化を探る視点を提示している。光と建築の関係性を通して、北欧モダニズムの精神を理解する手がかりとなる一冊。
Paris Designers and Their Interiors
2025年9月25日
パリを拠点に活動する若手インテリアデザイナーたちの住空間を紹介する資料集。ミニマリズム、機能性を重視した設計、ファミリー向けの居心地の良い空間、洗練されたスタイルまで、多様な事例を収録している。限られたスペースを巧みに活用しながら、デザイナー自身の個性と美意識を空間に反映させている点が特徴。写真と解説を通して、現代パリのライフスタイルとデザイン感覚の広がりを浮かび上がらせている。
Belgian Designers and Their Interiors | Muriel Verbist
2025年9月25日
ベルギーのデザイナー15名の自宅を紹介するデザイン資料集。ブリュッセルのロフトから農家を改装した住宅まで、リアルな暮らしの空間を豊富な写真で収録している。アトリエや作業場、螺旋階段や中庭といったディテールに表れる個性を通じ、住まいのスタイルとデザイン観を読み取る構成。家具や建築の選択から生活の営みに至るまで、デザインと日常がどのように結びついているかを具体的に示している。
Dutch Architects and Their Houses
2025年9月25日
オランダの建築家やデザイナーの自邸16軒を紹介するデザイン資料集。水上住宅や古民家の再生、自然との共生を意識した住まいなど、それぞれのライフスタイルを反映した空間を豊富な図版で収録している。素材や家具、色彩、アートの調和が生み出す独自の雰囲気は、建築家ならではの創造的な暮らしを示すもの。住宅という私的な場を通して、デザインと日常が交わる様子を具体的に伝え、生活空間の多様なあり方を映し出している。
David Rowland: 40/4 Chair | Erwin Rowland、Laura Schenone
2025年9月25日
アメリカのデザイナー、デヴィッド・ローランドによる作品集。代表作でもある「40/4 Chair」の60周年を記念して刊行されたもの。「40/4 Chair」スケッチや図面、資料写真をはじめとする豊富な資料とともデザイン活動を紹介。カラー図版250点と併せて解説を収録。
Studio O+A: Twelve True Tales of Workplace Design
2025年9月25日
サンフランシスコを拠点とする建築設計事務所、Studio O+Aによるモノグラフ。オフィスデザインをテーマに、AOL、Facebook、Uberなどを含む12のプロジェクトを通して、同事務所の理念と実践をたどっている。創設から現在に至るまでの歴史を振り返りつつ、働く環境に対する新たな価値観や空間のあり方を探るエッセイを収録。豊富な写真と図版により、現代のワークプレイスを形づくるプロセスとその背景が具体的に示されている。
デンマークの椅子 | 織田憲嗣
2025年9月25日
デンマークを代表する椅子のデザインを体系的に紹介する資料集。ハンス・J・ウェグナー、フィン・ユール、アルネ・ヤコブセンをはじめとする64名のデザイナーによる170点の作品を収録している。各作品にはカラー写真に加え、正確な面図、デザイナーの略歴、解説が付されており、造形的特徴と背景を併せて理解できる構成となっている。20世紀以降のデンマークデザインが築いた家具文化の流れを具体的に映し出している。
平成の縞帳 明治の縞帳「縞割早見」復刻版
2025年9月25日
明治30年に刊行された縞帳「縞割早見」をもとに、草木染と手織りで丁寧に復元した資料集。草木染織二人工房を主宰する中島武司・中島和子が、配色設計や染色技法、織りの構成に込められた美意識と知恵を解説している。豆汁処理や天然染料を用いた染色など伝統的手法によって再現された48種類の復元見本地を収録。明治期の縞模様を現代に蘇らせ、その歴史的価値と造形性を具体的に提示している。
遊びの百科全書 全10巻揃
2025年9月25日
文化や歴史に通じた多彩な執筆陣が参加した事典シリーズ「遊びの百科全書」全10巻揃。各巻の編集を種村季弘、巖谷國士、澁澤龍彦、寺山修司、岡本太郎らが担当し、遊びをめぐる知識と想像力を幅広い視点から探っている。伝統的な遊戯から現代的な文化表現にいたるまでを扱い、大人も楽しめる知的な読み物として構成。
Naoto Fukasawa
2025年9月25日
プロダクトデザイナー・深澤直人の英語版として初めて刊行された作品集。自身の監修のもと、携帯電話「INFOBAR」や電卓など代表作を含む100点以上を豊富な図版とともに解説している。寄稿者には同じくプロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンや原研哉、彫刻家アントニー・ゴームリーらが名を連ね、国際的な視点から深澤直人の活動を論じている。装丁は原研哉が手がけている。
家の記憶 全6冊揃
2025年9月25日
三井不動産の創立60周年を記念して刊行された「家の記憶」全6冊揃。1990年から1996年にかけて同社の住宅情報誌「こんにちは」に連載された特集企画をまとめたもので、全国各地に残る明治・大正・昭和期の和館や洋館を紹介している。建築史家・藤森照信によるテキストと、写真家・増田彰久による撮影で構成され、近代住宅の姿を多角的に記録。図版と解説を通して、日本における近代建築の系譜とその文化的背景を照らし出している。
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