Instant Design: A Manual of Graphic Techniques | Terry Jones
ファッション・カルチャー誌『i-D Magazine』を創刊したデザイナー、テリー・ジョーンズによる作品集。1970〜90年代のi-Dを中心に、パンクの感覚を背景としたアートワークや誌面表現を多数収録。コピー機やタイプライター、ポラロイド、手書き文字、画像の歪み、初期のコンピュータ表現など、身近な手法を即興的に用いる「インスタント・デザイン」の考え方を通して、当時の英国グラフィックの空気を伝えている。
Gio Ponti: A World
イタリアを代表する建築家・デザイナー、ジオ・ポンティの仕事を俯瞰する展覧会カタログ。2002〜03年にロンドン、ロッテルダム、ミラノで開催された回顧展にあわせて刊行され、初期から晩年までの建築、家具、食器、グラフィック、装飾芸術を豊富な図版と解説で紹介している。約200点のカラーとモノクロ図版を効果的に配し、ポンティの構想力の広がりと表現の一貫性をあらためて実感させる1冊。
Jasper Morrison: Designs, Projects and Drawings, 1981-1989
イギリスのプロダクト/家具デザイナー、ジャスパー・モリソンの初期作品集。1981〜1989年に手がけたプロダクトやプロジェクト、ドローイングを通して、のちに「スーパーノーマル」と呼ばれる思想の芽生えをたどっている。過度な主張を避け、使われる場面に静かに寄り添うデザインへの姿勢が、スケッチや計画段階の資料からも読み取れる。モリソンの思考と制作の出発点を知るための一冊。
Le Corbusier Alive ペーパーバック版
20世紀建築を代表する巨匠ル・コルビュジエの主要作品を再考する作品資料集。ラ・ロッシュ邸、ユニテ・ダビタシオン、ロンシャンの礼拝堂、チャンディーガルの都市計画など、代表作から知られざる建築まで20のプロジェクトを取り上げ […]
Martin Munkacsi
20世紀写真史に大きな足跡を残した写真家、マーティン・ムンカッチの作品集。報道、スポーツ、ファッションなど各時代の代表作を幅広く収録し、長く散在していた作品も含めて紹介。静的だった写真表現を躍動的なものへと変え、後世の写真家たちに強い影響を与えたムンカッチの革新性をコンパクトに伝えている。
今様花伝書 | 川瀬敏郎
花人、川瀬敏郎による生花の写真資料集。『芸術新潮』の連載「今様花伝書」を加筆・再構成したもの。菜の花や椿、朝顔など四季の花を題材に、いけ方の考え方から花鋏の扱い、器の選び方までを丁寧に紹介。作品篇と実践的なレッスン篇で構成され、初めて花に向き合う読者にも手に取りやすい内容となっている。300点を超える写真はすべて写真家の野中昭夫による撮り下ろし。
キース・ヘリング 地下鉄アート
1980年代初頭のニューヨーク地下鉄で、キース・ヘリングが描いた即興ドローイングを収録した作品集。空いた広告板や駅構内の壁を使い、日常の空間に直接描かれた線画は、アートを特別な場所から解き放とうとする試みの記録でもある。描かれては消えていった地下鉄アートを写真とともにまとめることで、当時の空気感や制作の勢いが伝わってくる。序文は批評家のヘンリー・ゲルドザーラーが担当し、活動の背景にも触れている。
Art Contemporain | Jean-Philippe Delhomme
フランスのイラストレーター/批評家、ジャン=フィリップ・デルホームによる現代美術論。アーティストや批評家、キュレーター、ギャラリスト、鑑賞者といった多様な立場を横断しながら、美術をめぐる役割や言葉の使われ方を整理。ユーモアを交えた軽やかな視点で、現代美術の仕組みと見る行為そのものをわかりやすく描いている。
Polaroids de Jeunes Filles | ジャン=フィリップ・デローム
フランスのイラストレーター/作家、ジャン=フィリップ・デロームによる作品集。結婚や引っ越し、テレビのある風景など、パリに暮らす若い女性たちの日常を、ポラロイド写真のフレームを思わせる形式で描いている。雑誌『GLAMOUR』で発表された連載から、イラストとショートストーリー全95点を収録。観察眼に裏打ちされたシニカルさと可愛らしさが共存した1冊。
Polaroids de Jeunes Filles | Jean-Philippe Delhomme
フランスのイラストレーター/作家、ジャン=フィリップ・デロームによる作品集。フランスのファッション誌『GLAMOUR』での連載をまとめたもので、さまざまなシチュエーションにいる女性たちを、ポラロイド写真のような構図で切り取り描く。軽妙な線描と色彩、ユーモアとウィットに富んだ視点が融合し、ファッション誌らしい洗練と遊び心が同居する一冊となっている。
Hubert Schmalix: Yasmin und Iris
オーストリアの画家、フーベルト・シュマリックスによる展覧会図録。1980年代から現在までに描かれた50点以上の女性裸体像を収録。比較的遅い時期から、フィリピン出身の妻を主なモチーフとして描くようになり、自然な身体の佇まいや肌の色、表情が繰り返し画面に現れる。近年は女性像に集中的に取り組みながらも、色彩や描き方には変化が重ねられており、同一の主題の中で表現がどのように展開してきたかをたどることができる。
ル・コルビュジエ展 建築とアートその創造の軌跡
2007年に森美術館で開催された展覧会の公式図録。20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエの建築を中心に、絵画、素描、版画、彫刻、タペストリー、家具、都市計画までを含む約300点の作品を通して、その創造の歩みをたどっている。建築家としての活動だけでなく、画家としての側面や日々の制作態度にも目を向け、芸術と建築がどのように結びついていたのかを丁寧に紹介。アトリエの再現や図面、模型、映像資料なども収録。
アンディ・ウォーホル展 永遠の15分
2014年に森美術館で開催された「アンディ・ウォーホル展 永遠の15分」の公式図録。ポップ・アートの旗手として知られるウォーホルの初期から晩年までを俯瞰する大規模な回顧展で、絵画や版画、映像作品、デザイン、私的な資料を含む約700点を収録している。マリリン・モンローやキャンベルスープ缶に象徴されるアイコニックな作品から、実験映画や写真にいたるまで幅広い領域を網羅。
De appels van Jan Bons: affiches voor toneelgroep de Appel
2004年3月から5月にかけて、オランダのポスター美術館(Affichemuseum)で開催された展覧会の図録。グラフィックデザイナーのヤン・ボンスが、ハーグを拠点とする劇団De Appelのために、約30年にわたって制作してきたポスターを網羅的に紹介している。図録には全作品の再録に加え、オランダ文化におけるヤン・ボンスの意義を論じたベン・ボスのテキストと、演出家エリック・フォスによるインタビューを収録。
Richard Estes: The Urban Landscape
アメリカ絵画における写実表現の再興を代表する画家、リチャード・エステスの初期モノグラフ。都市の街路や建築を主題とした絵画作品を、カラー図版で収録。街の断片を精緻に描写しながら、抽象絵画と写実絵画の双方の影響が交錯する画面構成は、当時の「スーパーリアリズム」とは距離を保った独自の都市像を示している。批評家のジョン・カナデイによる論考に加え、ジョン・アーサーとのインタビューを収録し、制作過程や絵画観が言葉として補完されている。
The Art of Kveta Pacovska
チェコ出身のアーティスト、クヴィエタ・パツォウスカーの作品集。紙やワイヤーなど多様な素材を用いた立体作品をはじめ、ヴィジュアル・ポエトリーやペインティングなど、絵と言葉のあいだを探る創作を収録している。鮮やかな色彩と大胆な造形による実験的表現を通じて、パツォウスカーが追求してきた造形詩的な世界の広がりを見せている。
視覚と<紙>の対話。
紙と印刷のサンプルブック。トリパインデラックスグロス、トリパインダル、ベルベナチュラル、ベルベクリーム、トリパインアールヌーボーの5種類の紙を収録。紙見本集にとどまらず、紙と印刷による視覚体験の幅を直感的に理解できる一冊であり、造本や紙素材への関心を深める上で貴重な資料となっている。表紙写真は石元泰博。アートディレクションは太田徹也が担当している。
Hundert T Variationen | Jan Teunen
ドイツのカルチュラル・キャピタル・プロデューサー、ヤン・テウネンが企画・編集を手がけた「T」をめぐる実験的作品集。エットレ・ソットサス、ウヴェ・レーシュ、アンナ・ベルケンブッシュら、国際的に活躍するデザイナーやアーティストが参加し、文字「T」を主題に自由な発想で制作したイラスト、写真、グラフィックデザインなど112点を収録。
Japanese Style | Suzanne Slesin
日本文化とデザインに通底する美意識を、700点以上の写真とともに紹介するビジュアルブック。著者は編集者・デザイナーとして知られるスザンヌ・スレシン。インテリアに限らず、伝統的な衣服や食、店構え、庭園、現代の居住空間など、日本の暮らしを形づくる多様な領域を横断しながら、日本文化の背景にある価値観や感覚を丹念に取り上げている。
The Gift to be Simple: Life In Amish Country | Bill Coleman
写真家ビル・コールマンが25年にわたり記録した、アーミッシュ共同体の暮らしをまとめた写真集。近代社会と距離を置き、自給自足の生活を続ける人々が暮らすペンシルベニア州南部の村を舞台に、昔ながらの営みを鮮やかに写し出している。農作業や家族の団らん、四季の移ろいとともに映される日常は、素朴さと信仰に支えられた共同体の姿を伝えている。
Amber is for Caution | Valerie Phillips
写真家ヴァレリー・フィリップスの作品集。かつてモデルとして活動し、その後故郷に戻り外科助手を目指す19歳の女性アンバーに焦点を当てている。フィリップスが15歳の頃に出会った彼女は、静かで挑発的、時に反抗的で魅力的な存在として映り、独特の話し方や態度が印象的だったという。90点以上のカラー写真には、頬のピアスやタバコ、炭酸飲料を手にするアンバーの姿が収められ、アメリカのティーンエイジャーに宿る反骨精神と個性を浮かび上がらせている。
Botanical Garden | 落合晴香
アーティスト・デザイナーの落合晴香による作品集。2019年から2022年にかけて制作された作品を収録している。紙に描かれた筆跡を切り取り、コラージュによって植物の形へと再構成し、その完成物を写真として撮影・編集するという独自のプロセスを経て生まれたシリーズ。イラストレーションと写真のあいだに位置する繊細な表現を探りながら、描くことと写すことの境界を見つめ直している。各プリントを手作業で貼り込んだ手製本として仕上げられている。
夜の夢こそまこと | 横尾忠則、横尾美美
美術家・横尾忠則と、その娘である横尾美美による作品集。横尾忠則の夢幻的で奔放な造形世界を軸に、写真、コラージュ、絵画、テキストが重なり合い、イメージの連鎖が展開されていく。そこに横尾美美のイラストレーションが加わることで、視点の揺らぎや世代を越えた感覚の交差が生まれ、作品世界はより多層的な広がりを見せる。限定998部発行。
日本木造遺産 千年の建築を旅する | 藤森照信、藤塚光政
建築史家、藤森照信と建築写真家、藤塚光政が日本各地にある個性的で変わった木造建築を訪ね歩いたエッセイ集。2012年から家庭画報で2年間にわたり連載されたコラム「日本の木造遺産」を書籍化したもの。浄土寺浄土堂や平等院鳳凰堂、瑠璃光寺五重塔、厳島神社など、日本各地の23の木造建築を取り上げ、これまでにない発想と独自の視点で日本の木造建築を解き明かしていく。
Les Parfums Japonais 香りの意匠、100年の歩み
2016年に開催された展覧会にあわせて刊行された図録。資生堂初代社長の福原信三が掲げた「商品の芸術化」という思想を起点に、香水瓶の造形とデザインの歩みをたどっている。「悠」「優」「誘」「遊」「幽」という5つの言葉を軸に構成され、フランスの香水瓶と、福原自らが関わった初期の資生堂香水瓶、さらに現代の香水瓶まで約100年の流れを紹介。
ollo vol.2
イタリアを代表するデザイナー、アレッサンドロ・メンディーニによるデザイン誌「ollo」第2号。 ミラノのスタジオ・オッキオマジコと共同で制作され、ダニエル・リベスキンド、ブルーノ・ムナーリ、アレッシィをはじめとする、主に […]
西武のクリエイティブワーク 感度いかが?ピッ。ピッ。→不思議、大好き。
西武百貨店の広告表現を総覧する作品集。田中一光、永井一正、杉浦康平、石岡瑛子、木下勝弘、横尾忠則、糸井重里など、日本のデザイン界を代表する豪華な制作陣が手がけたポスターやキャンペーンビジュアルを収録する。洗練されたビジュアルと斬新なコンセプトで知られる西武の広告史を辿り、そのクリエイティブワークの魅力と時代性を浮き彫りにする。監修・構成は田中一光と浅葉克己が務め、資料としても貴重な一冊。
Sottsass Associates ペーパーバック版
イタリアを代表する建築家・デザイナー、エットレ・ソットサスと彼が率いたソットサス・アソシエイツの活動を紹介する作品集。インダストリアルデザインやプロダクト、インテリアから建築まで幅広い領域を網羅し、さらにテキスタイルやグ […]
イタリアン・デザイン レオナルド・ダ・ヴィンチの末裔たち
家具、プロダクト、インテリア、工業デザインを軸に、20世紀後半のイタリアを代表するデザインの潮流を俯瞰するビジュアル資料集。豊富な図版とテキストによって、造形と思想の両面からイタリアン・デザインの特質を読み解いている。機能性と美意識、技術と芸術が交差するイタリア独自のデザイン文化を、歴史的文脈の中で捉えている。
Giorgio Armani Fall Winter Collection 1989-90
ジョルジオ・アルマーニによる1989-90年秋冬コレクションを記録したビジュアルブック。写真はジョルジオ・アルマーニとの長年のコラボレーションで知られるアルド・ファライ、テキストは作家・批評家のオレステ・デル・ブオーノが担当し、アルマーニの美学を写真と言葉の両面から読み解く。端正なテーラリング、抑制された色彩、素材の質感など、ブランドの成熟期を象徴するコレクションを豊富なカラー写真で収録。
Snaps | Ellen Von Unwerth
写真家エレン・ヴォン・アンワースによる作品集。元モデルという経歴を生かし、ファッション写真の第一線で活躍してきた彼女が、90年代を中心に撮影したスナップ、ポートレート、ヌード作品を収録している。クラウディア・シファー、ナオミ・キャンベル、イザベラ・ロッセリーニ、マドンナなど、時代を象徴する人物たちを、奔放で親密な距離感のまま切り取ったモノクロ写真が並ぶ。ラフで官能的、それでいて遊び心に満ちた表現から、ヴォン・アンワースならではの自由な視線とエネルギーが伝わってくる一冊。
Rosmarie Tissi: Graphic Design
スイスを代表するグラフィックデザイナー、ロスマリー・ティッシの長年の活動を総覧する作品集。1960年代から60年以上にわたり手がけたポスター、広告、雑誌表紙、紙幣、書体デザインなど幅広い仕事を豊富な図版で紹介している。チューリッヒでのセレナーデ・コンサートや劇場公演のポスターなど、文化活動に密接したデザインも数多く収録。
David Bailey’s Rock’n’Roll Heroes
英国を代表する写真家、デヴィッド・ベイリーが、ロック史に名を刻むミュージシャンたちを撮影したポートレイト写真集。ミック・ジャガー、ボブ・ディラン、ビートルズ、クイーン、デヴィッド・ボウイ、パティ・スミスなど、1960年代から90年代にかけての“英雄”たちを、演出を排した鋭い視線で捉えている。ファッション写真で培われた洗練と、被写体との近い距離感が生む生々しさが共存し、音楽と時代の空気を濃密に伝える一冊。
David Salle 1979-1994
アメリカ現代美術を代表する画家、デイヴィッド・サーレの1979年から1994年までの主要作品を網羅したモノグラフ。写真やイラスト、抽象的イメージを重層的に配置する独自の手法を軸に、1980年代の「ニュー・ペインティング」を牽引した表現の展開を追っている。豊富な図版と批評的テキストを通じて、イメージの引用や断片化を特徴とする絵画がどのように成立し、変化してきたのかを検証。
Jeanloup Sieff 1950-1990: Time Will Pass Like Rain
フランスの写真家・ジャンルー・シーフの活動を1950年代から1990年代まで俯瞰する作品集。ファッション写真、ポートレート、街の情景、自然を捉えたイメージを、迫力あるモノクロの大型図版で多数収録している。構成は10年ごとに区切られ、各章の冒頭には当時を振り返るシーフ自身のテキストを掲載。時代とともに変化する表現の緊張感や、被写体への鋭い眼差しが連なり、半世紀にわたる写真表現の軌跡をたどる。
Your Lighthouse | Olafur Eliasson
デンマーク出身の芸術家、オラファー・エリアソンによる作品集。1990年から2004年に制作された138点の光と鏡を用いたインスタレーションを網羅し、索引形式で収録している。それぞれの作品に関する解説を通じて、 perception(知覚)や空間、自然現象をテーマにしたエリアソンの探究を浮かび上がらせる内容となっている。圧倒的なビジュアルと詳細なテキストで構成された、初期から中期にかけての活動を示す重要な記録。
Peter Fischli David Weiss
1992年から93年にかけてポンピドゥー・センターで開催されたスイスのアートデュオ、ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスによる展覧会のカタログ。1970年代末から続く共同制作の歩みを、彫刻、インスタレーション、写真、映像作品によって回顧している。日用品やありふれた素材を用い、偶然性やユーモア、崩壊と均衡の瞬間を浮かび上がらせる表現は、代表作「The Way Things Go」に象徴される独自の世界観を形成してきた。初期の写真シリーズや代表的なインスタレーションも収録。
DENALI | 石川直樹
写真家・石川直樹によるアラスカのデナリを撮影した作品集。 1998年、20歳で遠征隊の一員として初めて挑んだ高所登山で、北米最高峰デナリの過酷さを体感する。 18年後の2016年、石川は再びこの山へ、今度は単独行で挑む。 […]
Wonderwall: Masamichi Katayama Projects | Shigekazu Ohno
インテリア/リテールデザインスタジオWonderwallを率いる片山正通の作品集。ブティックやショップ空間を中心に、独創的な発想で構築されたインテリアデザインを豊富な写真資料とともに収録。冷蔵庫やコンベアベルトといった日常的な要素を大胆に取り込み、商品展示の方法そのものをデザインへと転化する手法は、買い物体験を更新する試みとして注目を集めてきた。リテールデザインにおける片山の造形感覚と実践の広がりを紹介している。
Wonderwall: Masamichi Katayama Projects no.2
インテリア/リテールデザインスタジオWonderwallを率いる片山正通の近年の仕事をまとめた作品集。高級ブティックから大型店舗まで、日本、欧米、香港の40件以上のプロジェクトを収録。光、家具、素材、プロポーションを独自の手法で融合し、デザイン性、快適性、機能性を兼ね備えた革新的な空間を提示する。ジョン・C・ジェイ、タイラー・ブルレ、川久保玲らのコメントも収録され、片山作品の評価を裏付けている。
Japanese Design 日本の四季とデザイン
モスクワで開催された展覧会「日本のデザイン 伝統と現代」をもとに再構成された写真資料集。田中一光と小池一子の構成により、伝統と現代を横断する日本のデザインを包括的に紹介している。しだれ桜、能衣装、和菓子、のれん、からくり人形といった伝統文化から、エレクトーン、プラモデル、スノーモービル、コンピュータなどの現代産業製品までを網羅。
The Flock | Marianne Mueller
スイスの女性写真家マリアンヌ・ミュラーの作品集。ブルックリンの屋上でハトを育てる老人の姿を、数か月にわたり観察し撮影したシリーズを収録。平凡で日常的な光景の中に潜む詩的な美と、都市と自然、人と群れの関係を見つめている。ドキュメンタリー的な視点と抽象的な構図が交錯し、飛び立つ鳥たちの軌跡がまるで空に描かれた筆致のように映し出される。自由と束縛、個と集団、天と地のはざまを象徴的に描き出し、現代社会における「自然」のあり方を静かに問いかける。巻末には「バードマン」と呼ばれる老人へのインタビューも収録し、写真とは異なるもうひとつのまなざしを添えている。
Flowers | 奥山由之
写真家、奥山由之による作品集。亡き祖母の家を自身のアトリエとし、長年にわたり撮影した「花」のシリーズを収録する。花そのものではなく、それを取り巻く光や空間、記憶の層を主題とし、祖母との対話を起点に内面に潜む時間や場所の感覚を浮かび上がらせる。祖父の使用していた110フィルムを含む多様なカメラやフォーマットを用い、異なる視点と質感のレイヤーを重ねることで作品に奥行きを与えている。「窓」や「室内と庭」などのモチーフを通して、記憶と現実、自己と他者の境界を見つめている。