【新刊書籍】 色と形のずっと手前で | 長嶋りかこ
グラフィックデザイナーの長嶋りかこによるエッセイ集。妊娠、出産、育児を経て感じた仕事と育児の両立の壁。育児の時間と仕事の時間、立ちはだかる資本主義社会、暮らしの中でみえてくる様々な現代社会の問題を巡る混沌、その中で自身と社会と向き合い続けた6年間の記録。
Walter Niedermayr: Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANNA | ウォルター・ニーダーマイヤー、妹島和世、西沢立衛
イタリア出身の写真家、ウォルター・ニーデルマイヤーと妹島和世と西沢立衛による建築家ユニットSANAAとのコラボレーションの長期プロジェクトを記録したもの。金沢21世紀美術館、デイケアセンター、鬼石町多目的ホールなどの建築物を撮影。写真と建築の共存、空間の表現を淡い彩色によって映し出す。 英語表記。
Walter Niedermayr: Raumfolgen 1991-2001 Eikon Sonderdruck #7 | ウォルター・ニーダーマイヤー
2001年に開催された展覧会の際に刊行されたもの。イタリア出身の写真家、ウォルター・ニーダーマイヤーの作品集。イタリアとドイツの病院で撮影された手術室、待合室、病院の廊下、霊安室など、病院を巡るような様々な視点で写し出される。 ドイツ語、英語表記。
Bernard Plossu: Les Paysages Intermediaires | ベルナール・プロス
フランスの写真家、ベルナール・プロスの作品集。北米、中米、ヨーロッパなど各地を旅して撮影された作品を収録。1988年にポンピドゥーセンターで行われた展覧会にあわせて出版されたもの。 フランス語表記。
Rijksmuseum | Wijnanda Deroo
2013年にアムステルダム国立美術館再オープンを記念して刊行された写真集。写真家のワイナンダ・デローが、アムステルダム国立美術館の2004年の改修工事から、その変貌を記録したもの。所蔵作品と工事中の部屋、壁や床が抜かれたフロアなど、着々と進行する美術館の姿を映す。 オランダ語表記。
Brett Weston: A Personal Selection | ブレット・ウェストン
20世紀を代表するアメリカの写真家、ブレット・ウェストンの作品集。抽象絵画のような砂漠、荒涼とした土地、花や植物、ビルの反射、女性のヌードなど、ウェストン自身によって選ばれたモノクロ作品100点を収録。 英語表記。
Robert Frank: The Lines of My Hand 改訂版 | ロバート・フランク
アメリカの写真家、ロバート・フランクの写真集。シュタイデル社にる改訂版。1940年代の初期写真から1950年代に撮影されたペルー、パリ、バレンシア、ロンドン、ウェールズへの旅行写真、代表作『The Americans』を制作した際のコンタクトシートまで、1972年までの作品を年代順に紹介。 英語表記。
Howard Bond: White Motif | ハワード・ボンド
アメリカ出身のアーティスト、ハワード・ボンドによる写真集。エーゲ海にある島、キクラデス諸島の白壁の建物とそこに暮らす人々を撮影。丸みを帯びた屋根、くり抜かれた窓など、直線と曲線、光と影によって、まるで抽象絵画のように写し出される。
Robert Mapplethorpe: Certain People | ロバート・メイプルソープ
アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープのポートレイト作品集。パティ・スミスやイギー・ポップ、アンディ・ウォーホルなど名だたる人物たちが被写体となったモノクロームの写真を大型図版で多数収録。序文はスーザン・ソンタグによるもの。 英語表記。
Bianca Brunner: Gap in the Real | ビアンカ・ブルンナー
2010年にスイスのクール・ビュンドナー美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。ロンドンを拠点に活動するスイス出身の写真家、ビアンカ・ブルンナー初の作品集。人工的な照明やフラッシュを使用せずに撮影された、木箱やダンボールの立体作品など未発表の作品を中心に紹介。 英語表記。
Red Water | 野村恵子
写真家、野村恵子の作品集。「水」をゆるやかなテーマとして、海へと続く道、岩に打ち付けられ飛沫を上げる波、古びた街並み、女性たちなどを撮影。生が生み出すあらゆる光を捉える。エレン・フライスによるテキストを収録。
草間彌生 2004-2005 | 東京国立近代美術館 ほか
2004年に開催された草間彌生巡回展のカタログ。絵画、彫刻、インスタレーション作品など、草間彌生が1980年代以降に手がけた作品を中心に、約150点をカラー・モノクロ含む図版、解説にて収録。幼少期、初期の代表作などの作品を交え、草間彌生の芸術を辿る。
Mondrian De Stijl | Lenbachhaus Munchen ピエト・モンドリアン画集
ワシリー・カンディンスキー、カジミール・マレーヴィチらと並び、抽象絵画を描いた最初期の画家としてしられるピエト・モンドリアン。初期のペインティングから、新造形主義への流れ、そしてデ・ステイルでの仕事など様々な作品を掲載しながら、芸術家としての仕事を包括的に紹介。ドイツ語・英語表記。
Joan Miro 1893-1993 | ジョアン・ミロ
20世紀のスペインを代表する画家、ジョアン・ミロの生誕100周年を記念して刊行されたもの。1900年代から1980年代の約80年間に制作された作品を紹介。 ドローイング、絵画などキャリアの中で重要な作品を収録。キュビスムからの影響が色濃い時代からシュルレアリスム、太陽や星を示す記号を描いたシリーズなど、ミロの芸術の変遷を辿る。 イタリア語表記。
生誕120年・没後100年 関根正二展 | 著者名
2019年から2020年にかけて開催された巡回展のカタログ。大正期を象徴する画家、関根正二による作品、書簡や貴重な資料を紹介。油彩、水彩、ドローイング、雑誌、私製葉書など、カラー・モノクロ含む豊富な図版、解説を収録。
戦後美術の現在形 池田龍雄展 楕円幻想 | 練馬区立美術館
2018年に練馬区立美術館で開催された展覧会の図録。1950年代から日本のアートシーンの第一線で活躍し続けた画家、池田龍雄の初期から現代に至るまで、およそ200点の作品から資料図版、インタビューを収録。
Niklaus Troxler: Jazzplakate | ニクラウス・トロホラー
スイスのグラフィックデザイナー、ニクラウス・トロホラーの作品集。1970年から1990年にかけて制作されたジャズフェスティバルやコンサートのポスターを紹介。色鮮やかな配色やユニークなモチーフで、躍動や音の響きが表現されている。 英語、ドイツ語、フランス語表記。
Dieter Roth: Inserate/Advertisements | ディーター・ロス
スイスを拠点に活動したグラフィックデザイナーでありアーティスト、ディーター・ロスの作品集。1971年から1972年にかけて新聞の広告欄に格言を掲載し続けたものの、読者から不満の声が上がり、ロスによる格言の広告は248回で打ち切られてしまった。本書はロスによる格言の数々を当時の広告欄とともに英訳付きで掲載。 ドイツ語、英語表記。
Karl Gerstner: Designing Programmes | カール・ゲルストナー
スイスデザインを牽引してきたグラフィックデザイナー、カール・ゲルストナー著。グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、音楽、建築、アートの各分野から多くの事例を引用しながら、ゲルストナー自身の設計手法・デザイン論理の基本的な紹介を行い、コンピュータ時代の初期の設計のモデルを提案している。復刻版。 英語表記。
Seven | 浅葉克己、服部一成、葛西薫 ほか
2005年に香港で開催された、日本を代表するアートディレクターやグラフィックデザイナー7人を紹介する展覧会のカタログ。青木克憲、浅葉克己、服部一成、葛西薫、中島英樹、佐藤可士和、澤田泰廣らが手がけた数々の代表的なアートワークを掲載。 中国語、英語表記。
Peanuts: The Art of Charles M. Schulz | チャールズ・M・シュルツ
チャールズ・M・シュルツによって生み出され、今もなお世界中の人々から愛され続けている「ピーナッツ」の作品集。1940年代初頭のシュルツの軍隊時代のスケッチブックから、スクラップブック、キャラクターたちの初期段階のスケッチ、その他貴重な未公開資料まで豊富に収録。「ピーナッツ」ファンには必読の一冊。
一字一会 いま、何か一つだけ、字を書くとしたら? | 週刊金曜日
「いま、何か一つだけ、字を書くとしたら?」という問いかけに対して、100人の著名人が回答した一字とその理由を集めた一冊。安野モヨコ、忌野清志郎、永六輔、緒形拳、角田光代、田辺聖子、谷川俊太郎、松岡正剛、村上隆、森山大道、三國連太郎、横尾忠則などが参加し、それぞれの個性が光る筆跡も見どころのひとつ。
Lilly | 志賀理江子 写真集
日本の写真家・志賀理江子の作品集。第33回木村伊兵衛写真賞受賞作品。異次元のような、未知の何かを映し出す異質な写真作品群を収録。デザインは中島英樹によるもの。
Daisuke Yokota: site/cloud | 横田大輔
写真家、横田大輔の作品集。夜の暗闇に包まれた街並みや森の茂み、そして若者たちの姿を淡くぼんやりとしたイメージで写し出しており、ページをめくるごとに横田がつくりあげた独自の世界観に引き込まれそうになる。
Klaas Gubbels: The Difference of the Same | クラース・グッベルス
コーヒーポットをこよなく愛し、その作品で知られるオランダの彫刻家・画家のクラース・グッベルス初のモノグラフ。主なテーマを日用品としており、紙作品や絵画、彫刻、オブジェなど、さまざまな表現方法からグッベルスの視点が垣間見える。建築家のディルク・ヤン・ポステル、ジャズミュージシャンのベンジャミン・ハーマンらの考察を収録。 英語表記。
Peter Fischli & David: Weiss: Polyurethane Sculptures | ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイス
スイス出身のアーティストデュオ、ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスによる作品集。1982年から2012年にワイスが亡くなるまでの間に制作されたポリウレタンによるオブジェのシリーズ作品を掲載。手彫り、ペイントによって形作られた電動工具、汚れたペンキブラシやバケツなど、日常における身近なアイテムを140点を掲載。 英語表記。
坂本龍一 Timeless Passion
2014年東京のラグジュアリーホテル、パークハイアット東京が開業20周年を迎えた記念に坂本龍一が書き下ろした楽曲「TIMELESS」をおさめたCDブック。ホテルを映し出した幻想的なモノクロの写真にテキストが添えられている。1000部限定。
ホンマタカシ Diaries 2010-2011 | エムディエヌコーポレーション
写真家、ホンマタカシによる日記のような作品集。2010年から2011年の間に撮影された、日常の断片を切り取ったかのような瑞々しい写真の数々を多数収録。ホンマタカシが主宰する出版プロジェクト「between the books」のガイドや写真家のアレック・ソスとマーティン・パーとの往復書簡の記事、ワークショップなど、テキストも豊富に収録。
David Hockney: Etchings & Lithographs | デイヴィッド・ホックニー
1988年に開催された展示の際に刊行された図録。ポップアートを代表する画家、デイヴィッド・ホックニーが手がけたエッチング、リトグラフを中心に紹介。作品図版98点と解説を収録。 英語表記。
In-between 9 米田知子 ハンガリー、エストニア
日本の写真家がEU全25カ国を撮影する写真集シリーズ「In-between」第9巻。写真家の米田知子がハンガリーとエストニアを撮影。ハンガリーでは水、エストニアでは森をモチーフに、町や自然、そこで生活を営む人々の姿を、現在も続く歴史の爪痕に触れながら米田独自の視点で切り取っている。
風景遊歩 sight-cruising | 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
2005年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された展覧会の図録。「あたらしい風景」と「みえない風景」という2つの視点で構成され、猪熊弦一郎、柳幸典、会田誠、野口里佳、中川幸夫ら国内外で様々な表現活動を行うアーティスト21名の作品およそ30点を掲載。
The World of Wang Chuanfeng | 王伝峰
中国の美術家、王伝峰の作品集。魚をモチーフに描いた代表的な作品を多数収録。まるで魚の泳ぎを表現しているかのような文字の配置が印象的な一冊。王伝峰のポートレートは篠山紀信が撮影したもの。装丁は中島英樹。 中国語、英語表記。
Bottle Joe | Jeremy Laffon & Elvia Teots
フランス人アーティスト、ジェレミー・ラフォンとルヴィア・テオツキーの作品集。無人の小屋を発見したところから生じたプロジェクトをまとめたもの。置き去りにされた家具を補強するために彫刻的でありながら実用的でもある木製の装置をいくつも作り、それを記録。 新刊書籍。
レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ | ポーラ美術館
2011年にポーラ美術館で開催された「レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ」展の公式カタログ。洋画家・藤田嗣治が描く裸婦の特徴のひとつである「乳白色の肌」に迫る特集と、アトリエを舞台に空想の世界を作り出そうとしたシリーズを紐解く特集の2本立て。78点の作品図版をカラーで収録。代表作「タピスリーの裸婦」のプリント1葉付。
青木淳 ノートブック | 大和プレス
青森県立美術館やルイ・ヴィトン店舗などの設計で知られる建築家、青木淳の作品資料集。1992年から2012年までの104冊にもおよぶKOKUYOのA4ノート全ページを完全収録したもので、多くの作品のスケッチやメモなどを掲載。20のプロジェクトの実施設計図もあわせて収録し、創造のプロセスや青木の頭の中を垣間見られる一冊。装丁は中島英樹。
家について | 伊勢克也
アーティスト、伊勢克也の作品集。様々な素材で作られたオブジェ、イラストレーション、写真など、「家」をテーマにした作品と散文が綴じられている。編集と装丁は立花文穂。
Rethinking the Modular: Adaptable Systems in Architecture and Design
過去50年にわたるモジュラー・デザインの役割、影響力についてまとめた一冊。スイスの建築家、フリッツ・ハラーが提唱したデザインシステムを土台に、デザイナー、建築家、思想家のインタビュー、写真、図版、テキストを収録。 英語表記。
Daiwa Press Viewing Room Vol.12 | 大和プレス
大和プレスのコレクションシリーズの第12弾。今号では2020年に閉店した西荻窪の陶磁器専門店「魯山」店主、大嶌文彦による展示の様子を収録。古布、陶器、ガラス、鉄製品など、月日が経過したあらゆる古道具を解説と併せて掲載。撮影は古賀絵里子によるもの。
Rasterizer | 緒方範人
写真家、緒方範人の作品集。東日本大震災の被災地で破壊された建物を「竣工写真」と同じ手法で撮り続けた「On the Shoreline」と、400枚以上の写真を245pixelに分解し、自動演算でランダム描画した「Datascape_On_the_shoreline」2つのシリーズをまとめたもの。建築の破壊と再生の記録とともに、その現実を問う。
Wood | Matali Crasset
パリを拠点に活動するデザイナー、マタリ・クラッセの作品集。フランス・ムース地方の中心部に位置する5000ヘクタールの森の中にある4つの小さな家と、スプーン、毛布、椅子などを紹介。 フランス語表記。
日本の民具 第1巻 町 | 薗部澄、遠藤武ほか
日本の生活道具を集成した『日本の民具』シリーズ第1巻、『町』篇。看板やそろばんなどの商売道具、装身具などをモノクロ図版で紹介。写真は薗部澄、解説は遠藤武、宮本常一、磯貝勇、桜田勝徳。装丁は多川精一。民俗学者で、大蔵大臣なども務めた渋沢敬三の追悼記念として出版されたもの。
現代イギリスの工芸 | 京都国立近代美術館 ほか
1988年から1989年にかけて京都国立近代美術館と東京国立近代美術館工芸館にて開催された展覧会の図録。工芸の本来の役割ではなく、純粋な造形としての制作を目指した第二次大戦後のイギリス工芸の動向を探るもので、陶芸、染織、ジュエリー、ガラスなどの分野から48名の作家による約200点以上の作品を収録。
Rafael Rozendaal: Everything, Always, Everywhere | ラファエル・ローゼンダール
ニューヨークを拠点に活動するオランダ出身のビジュアルアーティスト、ラファエル・ローゼンダールの作品集。インターネットアートの先駆者として知られるローゼンダールのこれまでの作品を辿るとともに、デジタルアートに影響を与えたテクノロジーの進歩を考察する。作品図版と併せて解説を収録。