Millefiori Beads from the West African Trade | Ruth Picard、John Picard
ヨーロッパと西アフリカを中心に交易品として発展してきたアフリカンビーズを紹介する『Chevrons and Nueva Cadiz Beads』シリーズ第7巻。地位の象徴や儀式の装飾品として用いられたアフリカンビーズを集めた写真資料集。1点ずつ細部まで緻密に描かれたビーズ単体の拡大された写真1371点を解説とともに収録。
Exercises in Seating | Max Lamb
イギリスのインテリアデザイナー、マックス・ラムによる椅子の作品集。木や石、メタリックなど、様々な素材を使って制作された数々の作品、そして創作の過程などを掲載。英語表記。
Shaker Architecture | Herbert Schiffer
19世紀から20世紀の米国で自給自足の共同体を運営していたシェーカー教徒の建築物をまとめた写真資料集。ウォーターヴリート、マウント・レバノン、ハンコックなど各地に建てられた、共同コミュニティでの生活を営んでいた住居、工場、学校ほか、建築物の数々を紹介。モノクロによる図版とともに解説を収録。英語表記。
Super Normal: Sensations of the Ordinary | Naoto Fukasawa、Jasper Morrison
プロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンと深澤直人によるビジュアル資料集。「スーパーノーマル」なデザインを求めて、204の日用品をあつめたもの。作者不詳の製品と並び、アルネ・ヤコブセン、ディーター・ラムス、マックス・ビル、イサム・ノグチらが手がけた名作デザインも紹介。 英語表記。
Things Japanese | Nicholas Bornoff、Michael Freeman
日本の生活に根ざした道具や生活用品を幅広く紹介する資料集。建築や庭、衣服、食、娯楽、信仰などの幅広い分野から、日本の暮らしにある「モノ」としての文化を写真資料に解説を添えて紹介。英語表記。
Thanks for the View, Mr. Mies: Lafayette Park, Detroit | ミース・ファン・デル・ローエ
20世紀を代表する建築家、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの資料集。ファン・デル・ローエが設計した建物が世界で最も多く集まっているデトロイトのダウンタウン、ラファイエット・パークに焦点を当てたもの。インタビューや住環境の写真などを交えながら、住民たちがこのユニークなモダニズム環境とどのように向き合い、交流しているかを検証している。 英語表記。
オスカー・ニーマイヤー 1937‐1997 | TOTO出版
ブラジル・モダニズム建築の父と呼ばれる建築家、オスカー・ニーマイヤーの作品資料集。1937年から1997年の60年間にわたる建築作品を紹介。「ニテロイ現代美術館」、「ブラジリア大聖堂(カテドラル)」 ほか図版、解説を収録。アートディレクターは田中一光。
Deconstructing Diagramming Dreaming | Annika Thorn Legzdins、Anna Tullberg
アーティストのAnnika Thorn Legzdinsの写真と、ジャーナリストのAnna Tullbergによるビジュアルブック。ラトビアの都市ダウガフピルスと米国デトロイト、2つの都市を歴史的な写真資料やインタビューに基づいて分析し、現代社会における都市空間の盛衰を視覚化する。 英語表記。
霧の抵抗 | 中谷芙二子
作風から「霧の芸術家」と呼ばれる中谷芙二子の作品集。2018年から2019年にかけて水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された展示に際して発行されたもの。霧の彫刻をはじめ、霧のパフォーマンス、ビデオ作品、コミュニケーション・プロジェクトなど、これまでの活動を辿る。作品図版とともに解説を収録。日本語、英語表記。
Stephen Shore: Selected Works, 1973-1981 | スティーブン・ショア
ニューカラー派を代表する写真家、スティーブン・ショアの写真集。1973〜1981年にわたって撮影された何百ものネガを、ショア自身が5年をかけてスキャンし、エド・ルシェやタリン・サイモン、ホンマタカシら15人の写真家やキュレーター、作家がそれぞれ10点のイメージをセレクトして構成された一冊。 英語表記。
So It Goes, So It Goes | 梶岡美穂
写真家、梶岡美穂による作品集。フランスでナダール賞を受賞した『so it goes』の改訂・簡略版。カート・ ヴォガネットの「スローターハウス5」という小説にインスピレーションを得て制作されたもの。時間、記憶、場所など日常生活のイメージの断片を表現する。
植田正治作品集 1・2巻セット | PARCO出版
20世紀の日本写真を代表し、世界からも高い評価を受ける写真家・植田正治の写真集、1巻と2巻のセット。「ひと」と「もの」をそれぞれテーマにした写真作品を収録。各巻ともに、小説家・詩人の池澤夏樹によるエッセイを併せて掲載。
Ahn Jun: One Life | アン・ジュン
ソウルを拠点に活動するフォトグラファー、アン・ジュンによる写真集。空中に浮遊する瞬間をハイスピードシャッターでおさめた数々のりんごは自身の家族によって投げられたもので、祖父の死をきっかけに芽生えた死生観である「死に向かう過程としての生」が、落下とそれに反する重力のイメージで示されている。2013年から2018年にかけて日本やトルコ、アラブ首長国連邦、アイルランドなど世界各国で撮影された作品88点を収録。 英語表記。
野又穫 Continuum 想像の語彙 | 東京オペラシティ アートギャラリー
2023年に東京オペラシティ アートギャラリーで開催された展示の図録。独創的な空想上の建造物を描き続ける画家・野又穫の初期作品から新作まで、フルカラーで多数収録。
Redheads | Joel Meyerowitz ジョエル・マイヤーウィッツ
ニュー・カラー派の一人として知られる写真家、ジョエル・マイヤーウィッツの写真集。新装版。赤毛の老若男女のポートレートを多数収録。一部地域では古くから偏見や差別の対象になってしまっていた人々が、マイロウィッツの手によって個性としての輝きを放つ。 英語表記。
An Anticipation | 原田教正
写真家、原田教正による作品集。青森県と秋田県の県境に位置する十和田湖と、八甲田の深い森に潜む気配をテーマに撮影する。見渡す限り緑と木が生い茂る森、露に濡れる草花、透き通った水。森の中を歩いているような静謐な空気を含んだ1冊。
Gentle Giants: A Book of Newfoundlands | Bruce Weber ブルース・ウェーバー写真集
米国の写真家、ブルース・ウェーバーの作品集。カナダ原産の大型犬ニューファンドランドと、彼らと生活を共にする人々を撮影したもの。かつては海難救助犬として活躍し、勇敢さと穏やかさをあわせ持つ大きな犬たちの精神をとらえた写真集。 英語表記。
gengetsu | 矢吹健巳
コマーシャルフォトグラファーとして活躍する写真家、矢吹健巳の作品集。不特定に街で声をかけたモデル50名のポートレートを撮影。ありのままを写し出す写真の「見えすぎること」を問い、顔や体の一部を意図的に塗りつぶすことで、「見えないもの、隠れているもの」や「無視されているもの」を浮かび上がらせる。限定500部。
Roger Eberhard: NORMA | ロジャー・エーベルハルト
スイス出身の写真家、ロジャー・エーベルハルトによる作品集。ドイツ北部ハンブルグ、新たな飛行場拡張計画のために政府は67軒の家屋を買い取り、その空き家だけが残ったハッセルヴェルダー通りを撮影。引かれたままのカーテン、綺麗に掃除された歩道と家、青々と生い茂る木々。空虚であるはずの空間に、人工的な牧歌的風景を維持する違和感や不快感が内包されている。 英語表記。
Die Bucher Der Kunstler: Publikationen und Editionen seit den sechziger Jahren in Deutschland | Michael Glasmeier
ドイツで開催されたアーティストブックの展示に際して出版された図録。ヨーゼフ・ボイス、マルセル・デュシャン、ジグマー・ポルケなどの芸術家たちによってデザインされた書籍をカラーで多数掲載。 ドイツ語表記。
本木昌造伝 | 島屋政一
日本における近代印刷術の先駆者、本木昌造の伝記本。幕末の開国と同時期に、活字と印刷技術に鋭く着目し、教育者としても尽力した本木昌造の経歴を辿る。濃紺特染めのバックスキンを用いた背皮など、製本も魅力の一冊。
貝の火 | 宮沢賢治、株式会社竹尾
株式会社竹尾の紙見本。本文紙に「ソフティアンティーク」を使用し、様々な書体の組版と細密なイラストを配しながら宮沢賢治の短編童話を掲載。デザインは杉浦康平、谷村彰彦によるもの。
大貫卓也全仕事 | 広告批評の別冊7
グラフィックデザイナー・大貫卓也の、1992年までの全仕事を収録した作品集。としまえん、日進食品カップヌードル、広告批評などの広告デザインを、自身のレビューをまじえながらカラーとモノクロで多数収録。そのほか没アイデア集や、「大貫敷広告の作り方」といったエッセイに加え、天野祐吉らの寄稿もあわせて収録。
『Book & Sound』 Kankyō Records Pop UPを開催します
昨年8月に開催し、大好評だった「住環境でのリスニング」をテーマに、アンビエントやニューエイジなどの環境音楽を専門に扱う三軒茶屋のレコードショップ〈Kankyō Records @kankyo_records〉のポップアッ […]
北園克衛とVOU 限定600部 | すばる書房
詩人であり、デザイナー、写真家など多才な表現者である北園克衛が主宰していた同人誌「VOU」のクラブ会員有志による追悼集。詩、造形詩、短編小説、芸術論ほか、北園克衛、杉浦康平、松岡正剛による対談などを収録。限定600部発行。
カバンのなかの月夜 北園克衛の造型詩 | 金沢一志
詩人にして写真家、そしてデザイナーとしても活躍した北園克衛の作品集。日本のモダニズム運動を牽引した作家の色褪せないグラフィックワーク、造型詩を編纂して収録。序文は小説家・フランス文学者の堀江敏幸によるもの。
新国誠一の具体詩 詩と美術のあいだに | 武蔵野美術大学美術資料図書館
2009年に武蔵野美術大学美術資料図書館で開催された展覧会の図録。詩人で画家の新国誠一によるコンクリート・ポエトリー(具体詩)の詩学を、数々の作品と解説で紹介する。
ジョセフ・コーネル 箱宇宙を讃えて | DIC川村記念美術館
2010年に川村記念美術館で開催された展覧会の図録。川村記念美術館に所蔵されているコーネルの箱作品と平面コラージュ、そしてその一つひとつの作品に捧げた高橋睦郎の詩、コーネル私説を収録。英語、日本語表記。表紙にスレ、やけ、 […]
Sense of Water | Susanna Majuri スザンナ・マユリ
世界的にも知られる写真家集団「ヘルシンキ・スクール」のメンバーであるフィンランド出身の写真家、スザンナ・マユリの作品集。長年のテーマである『水』を象徴とした、水の中に沈む女性たちを絵画のような美しさで映し出す。作品と対になるように、マユリによる言葉が綴られる。 英語表記。
Seaside Shelters | Will Scott
ロンドンを拠点とする建築写真家、ウィル・スコットの作品集。英国のビーチに点在する、海水浴客が日差しや雨をしのぐために作られたシーサイドシェルターを撮影したもの。ヴィクトリア調、アールデコ調、バウハウス風など、さまざまな建築様式のシェルターを収録。 英語表記。
Georgia O'Keeffe / John Loengard: Paintings and Photographs | 著者名
アメリカの写真家、ジョン・ロエンガードの作品集。1966年、ライフ誌の依頼により、ロエンガードはニューメキシコに暮らすアメリカを代表する画家、当時79歳のジョージア・オキーフの姿を3日かけて撮影した。彼女のポートレートや日々の暮らしを捉えたモノクロの写真と、彼女の作品が並べて収録されており、彼女の作家、そして一人の人間としての孤独、威厳が垣間見える一冊。
若林奮 森のはずれ | 武蔵野美術大学 美術館・図書館
2023年に武蔵野美術大学美術館・図書館で開催された彫刻家・若林奮の展示図録。「振動尺」「所有・雰囲気・振動」「Daisy」などのシリーズ作品、彫刻、ドローイングほか、カラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。
Isamu Wakabayashi 若林奮 1989年以後 | 神奈川県立近代美術館
1997年に開催された巡回展のカタログ。彫刻家、若林奮の1989年以降に制作された作品を紹介。原爆ドームのイメージが取り入れられた作品「DOME」や様々なインスタレーション作品、ドローイングほか、作品図版とともに解説を収録。
Cycladic Blues | Marlene Dumas
南アフリカ出身、アムステルダム在住の画家、マルレーネ・デュマスの作品集。アテネのキクラデス博物館で開催される展覧会に先行して刊行されたもの。博物館のコレクションと、それに呼応するようにデュマスの絵画が見開きに並んで掲載されており、遺物に新たな物語が付与されたかのような印象深い一冊。英語表記。
The Mechanism | Marten Lange モルテン・ランゲ
スウェーデンの写真家、モルテン・ランゲの作品集。科学、監視社会、都市をテーマに、世界各国の都市で撮影された写真をモノクロ図版で収録。都市の疎外感と時折挟み込まれる都市に生きる人々の姿に、どこか感情的な要素も溶け込む映画のような一冊。 英語表記。
Scrim | Ida Nissen アイダ・ニッセン
ロンドンを拠点に活動するアーティスト、アイダ・ニッセンの作品集。コラージュ、韓国の文化を連想させる文様、大判カメラを用いた作品など、様々な色や形状による組み合わせの表現方法によって構築される。 英語表記。
August Sander: Face of Our Time | アウグスト・ザンダー
ドイツの写真家、アウグスト・ザンダーの写真集。1929年に初版が発行されたものの再販。ザンダーが1910年から30年の間に撮影した写真をまとめたもので、職業、民族、階級が様々なドイツ人60人のポートレートを収録。英語表記。
YEZO | yuichi tanizawa
ロンドン出身、名古屋市在住の写真家、yuichi tanizawaの作品集。2005年に撮影された「YEZO Ⅰ」、2018年に撮影された「YEZO Ⅱ」「YEZO Ⅲ」の3冊からなる本書は、北海道の雄大な自然とそこで生きる野生の動物たちのたくましい姿が捉えられている。300部限定刊行。
「色彩」としてのスフィンクス | 加納光於
版画家・加納光於の展覧会、「『色彩』としてのスフィンクス 加納光於」に併せて刊行。1960年~1992年までの図版、カタログ、そして同時代に書かれた評論文を抜粋掲載。
ダムタイプ 2022 | 高谷桜子、鈴木達也
2022年に開催されたヴェネチア・ビエンナーレの日本館代表として選出されたダムタイプの展示内容を紹介する図録。坂本龍一も参加した新作インスタレーションの展示風景や展覧会レビュー、論考、坂本とダムタイプの高谷史郎との対談なども収録。
HYPNOS | 綿谷修
写真家であり、Hysteric Glamourのアートディレクターでもある綿谷修による作品集。アメリカのカールズバッド洞窟の石や北イタリアのドロミーティ山脈、絶滅した恐竜の足跡、振り子…。現在と過去、存在と不在、生と死、対極にあるものが幾重にも重なり合った重層的な一冊。
Jose Parla: Prose | ホセ・パルラ
2013年に YUKA TSURUNO GALLERYで開催された展示の際に刊行されたもの。ニューヨーク、ブルックリンを拠点に活動し、ジャクソン・ポロックなどのアメリカの抽象表現を継承する現代アーティストとして注目されるホセ・パルラの作品集。キャンバスに幾つも塗り重ねられたレイヤーにリズミカルなカリグラフィーが描かれる。
花をたてる | 川瀬敏郎
花人・川瀬敏郎が花とは、日本とはなにかの問いにこたえる。『芸術新潮』連載「川瀬敏郎─たてはな神話」に増補、加筆を加えたもの。いけばなの起源とされる「たてはな」と対峙したいという思いが出発点となり、撮影から15年の歳月を経てその美しい花々の作品とともに、「たてる」を生きた軌跡がひとつひとつ丁寧に語られる。
白の消息 骨壺から北園克衛まで | 山口信博
2006年から2007年にmuseum as it isで開催された展示の際に刊行されたもの。グラフィックデザイナー、山口信博が自分が好きで、いつも側に置いているものを個人コレクションとして紹介。戦後の日本の石鹸箱、そら豆の形を型どった用途不明の鉄のオブジェ、北園克衛が編集・デザインを手掛けた同人誌『VOU』。分野にとらわれない様々な「モノ」とそれにまつわる散文を収録。