Abstract Pictures | Wolfgang Tillmans
ドイツ出身の写真家ヴォルフガング・ティルマンスによる抽象写真をまとめた作品集。1987年から2010年にかけて制作された作品を収録する。露光や印画紙、化学反応によって生まれる偶発的な色や形に着目し、「Blushes」「Freischwimmer」「Paper Drop」「Lighter」などのシリーズを掲載。写真を単なる像の再現ではなく、物質として扱う試みを通して、写真というメディアの可能性を探るティルマンスの実践を紹介する。
Burg/Truth Study Center/Wolfgang Tillmans
ドイツ出身の写真家、ヴォルフガング・ティルマンズの写真集『Wolfgang Tillmans』『BURG』『truth study center』のボックスセット。初期の代表的なシリーズを通して、写真、テキスト、印刷物を組み合わせたインスタレーション的な表現も紹介。雑誌やファッション、アートの領域を行き来しながら、同時代の空気を写し出してきたティルマンスの実践を見渡すことができる。
THE EUGENE Studio 1/2 Century later.
アーティスト・神川悠介によるプロジェクト「THE EUGENE Studio」の活動を紹介する作品集。資生堂ギャラリーで開催された同名の個展にあわせて刊行され、「White Painting」や「Beyond good and evil, make way toward the wasteland.」などの作品を収録する。作品図版のほか、作家や展覧会をめぐる6本の論考・対話を掲載。ページは取り外し可能な構成となっており、図版を個別に展開することもできる。
工芸青花 20号
青花の会が発行する工芸誌『工芸青花』第20号。川瀬敏郎と黒田泰蔵をめぐる花と器の関係をはじめ、スイス・ツィリスのザンクト・マルティン聖堂に残るロマネスクの天井画、赤穂緞通、古瓦など、多彩な主題を収録している。菅野康晴、小澤実、金沢百枝、阪上梨恵らによる論考と豊富な図版を通して、工芸・建築・歴史文化に広がる手仕事の背景を読み解く。巻頭には望月通陽による型染絵を貼付。限定1200部発行。
工芸青花 19号
青花の会が発行する「工芸青花」19号。2022年に逝去した「古道具坂田」店主・坂田和實を追悼する特集号として編まれ、旧友、客、作家、骨董商、評者など、さまざまな立場の人々による寄稿を通してその人柄と仕事を振り返る。望月通陽、小池一子、柚木沙弥郎、村上隆、杉本博司らによる思い出や論考が収録され、坂田和實が示した美意識や古道具の価値観が語られている。巻頭には望月通陽の型染絵を貼付。限定1000部発行。
工芸青花 10号
青花の会が発行する「工芸青花」10号。花人・川瀬敏郎が唐物籠に花をいける巻頭特集をはじめ、坂田和實の蒐集を手がかりに酒袋の魅力を探る企画、スイス・シオンのノートルダム・ド・ヴァレール聖堂をめぐるロマネスク研究、李朝工芸の蒐集文化を扱う論考などを収録。さらに陶芸家・黒田泰蔵の白磁と轆轤をめぐる考察も掲載され、工芸、建築、美術史が交差する多彩な内容となっている。巻頭には古布(西洋更紗)を貼付。限定1200部発行。
Untouched | Guy Bourdin
フランスの写真家、ギイ・ブルダンの初期作品集。鮮烈な色彩と挑発的な物語性で知られるブルダンだが、本書では1950年代初頭に撮影されたモノクローム作品に焦点を当てる。パリの街で出会った人々を被写体に、構図や画面構成に強い意識を向けた写真が収録され、後年『Vogue』などで展開される表現の萌芽を見ることができる。
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
2018年から2019年にかけて各地で開催された展覧会の図録。フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトの建築や家具、ガラスデザインなど多彩な活動を紹介する。パイミオのサナトリウムやマイレア邸、「アームチェア 41 パイミオ」「スツール 60」「サヴォイ・ベース」などの代表作を、図面や写真を交えて収録。自然と人間の関係を手がかりにしたアアルトのデザイン思想をたどる。坂茂、藤本壮介、堀部安嗣による講演やインタビューも掲載。
Michael Kenna: Images of the Seventh Day
イギリス出身の写真家マイケル・ケンナの作品集。静かな風景をモノクロームで捉える作風で知られるケンナの代表作を収録。1970年代初頭にイギリスで撮影された初期作品から、その後世界各地で撮影された風景写真までを収め、作家の歩みをたどる。ヴェネツィアの風景を写したシリーズや、ナチスの強制収容所跡地を記録した写真も掲載され、計290点の図版を通してケンナの写真世界を一望することができる。
The Complete Commercial Artist: Making Modern Design in Japan, 1928–1930
1928年から1930年にかけて日本で刊行された全24巻のデザイン叢書『現代商業美術全集』を手がかりに、近代日本における商業デザインの成立と展開を紹介する資料集。1920年代の都市文化の高まりを背景に、海外のモダニズムや前衛芸術の影響を受けた日本のデザイナーたちは、広告、印刷物、街の景観などさまざまな領域で新しい視覚表現を模索していった。本書では当時の図版資料を豊富に収録し、グラフィックや書の伝統的要素とモダンデザインが交差する時代の創造的実践をたどる。
アイデア No.349 松田行正デザイン図鑑
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.349(2011年11月号)。特集は、エディトリアルデザインから建築グラフィック、ダイアグラムまで幅広く手がけるデザイナー・松田行正。「牛 若丸出版」を主宰し、企画・執筆・造本を自ら行う独自の出版活動でも知られる松田の仕事を、書物と図像を軸に多角的に検証する。書物や図が連鎖し、互いに呼応し合う思考の構造を豊富な図版で提示する内容となっている。ヨースト・グローテンス、今田欣一らによる寄稿も収録。
EL CROQUIS 145 Christian Kerez 2000-2009
スペインの建築専門誌『El Croquis(エル・クロッキー)』第145号。スイスの建築家クリスチャン・ケレツを特集し、2000年から2009年までの主要プロジェクト18題を豊富な図版とともに紹介する。オベレアルタの教会やリヒテンシュタイン美術館、フォスター通りの集合住宅、ロイチェンバッハの学校などを収録。建築写真家としても活動するケレツの視点を伝える写真作品のほか、ジョージ・フランクとの対話も掲載されている。
EL CROQUIS 92
スペインで創刊された建築雑誌『El Croquis(エル・クロッキー)』第92号。1990年代後半の注目プロジェクトを特集し、世界各地の建築動向を多角的に紹介する。安藤忠雄による綾部市民センターやフォートワース現代美術館、ジャン・ヌーヴェルのバイエラー財団美術館、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛による住宅や公共建築のほか、オランダのNeutelings Riedijkによる消防署や大学施設なども掲載。建築家たちの表現と構想を、多数の写真・図面とともに丁寧に記録している。スペイン語、英語表記。
Alfred Stieglitz: New York
アメリカの写真家、アルフレッド・スティーグリッツの作品集。20世紀初頭、摩天楼が次々と建設され近代都市へと変貌していく時代のニューヨークを写し出したもの。フェリーから望む港や街路の光景、高層建築の眺めなど、スティーグリッツが見つめた都市の姿を収録。フラットアイアン・ビルやクライスラー・ビル、エンパイア・ステート・ビルなど当時の象徴的建築も登場し、近代都市ニューヨークのイメージ形成に大きな役割を果たした写真群を紹介する。
Chung Chang-Sup
韓国の抽象画家、チョン・チャンソプの代表作と創作活動を紹介する作品集。独自素材を用いた「Meditation」シリーズを中心とした主要作品を豊富な図版で掲載し、素材感と制作プロセスに根ざした独自の抽象表現を詳しく解説。20世紀後半から現代に至る美術活動の全貌をたどることで、韓国のダンセクファ運動や東アジア抽象美術の理解に役立つ資料となっている。
米田知子展 終わりは始まり
ロンドンを拠点に国際的に活動する写真家・米田知子の代表的シリーズをまとめた作品集。国際諜報団の密会場所を題材にした「パラレル・ライフ」、風景に刻まれた歴史の痕跡をたどる「見えるものと見えないもののあいだ」、都市の再生や変容を追ったシリーズなどを、モノクロとカラーの写真で収録している。見慣れた景色の奥に潜む出来事や記憶を想像させながら、風景と歴史の関係を静かに問いかける内容となっている。
GA No.52 ルイス・サリヴァン:オワトナの銀行/グリネルの銀行/コロンバスの銀行
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第52号。アメリカ建築の巨匠、ルイス・サリヴァンが手がけたオワトナの銀行/グリネルの銀行/コロンバスの銀行を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはアルバート・ブッシュ・ブラウンが担当している。
GA No.51 カルロ・スカルパ:オリヴェッティのショールーム/クェリーニ・スタンパーリア/カステルヴェッキオ美術館
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第51号。イタリア建築界の巨匠カルロ・スカルパが手がけたオリヴェッティのショールーム/クェリーニ・スタンパーリア/カステルヴェッキオ美術館を紹介。カラー・モノクロによる大判図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはピエール・カルロ・サンティーニが担当している。
GA No.50 カルロ・スカルパ:ブリオン=ヴェガ墓地
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第50号。イタリア建築界の巨匠カルロ・スカルパが手がけたブリオン=ヴェガ墓地を紹介。カラー・モノクロによる大判図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはパオロ・ポルトゲージが担当している。
杉浦非水展 都市生活のデザイナー
2000年に東京国立近代美術館で開催された展覧会の図録。日本のグラフィックデザインの先駆者、杉浦非水(1876–1965)の仕事を紹介する。雑誌『三越』の表紙や鉄道開通の記念ポスター、書籍装幀、絵葉書など、多彩なデザインをカラー図版で多数掲載。百貨店文化の広がりや都市生活の変化とともに生まれた非水の仕事を通して、日本におけるグラフィックデザインの成立とその背景をたどる。
津田青楓 図案と、時代と、
2022年に渋谷区立松濤美術館で開催された展覧会の公式図録。日本画、洋画、書、装幀など多方面で活躍した津田青楓(1880–1978)の図案作品を中心に紹介する。明治から大正期にかけて、工芸品の下絵としての役割から、美術家の創造的表現へと変化していった「図案」のあり方に焦点を当てる。図案集や装幀作品など豊富なカラー図版を収録。
Crystal Palace | Jean-Michel Othoniel
フランスの現代美術家ジャン=ミシェル・オトニエルの作品集。2003年にヴェネツィアで開催された展覧会「Crystal Palace」を中心に、吹きガラスによる彫刻作品を収録する。宝飾や建築、身体的イメージを思わせる形態が連なり、透明なガラスの素材を通して独特の空間を生み出すオトニエルの表現を紹介。マルセイユの国際ガラス・視覚芸術研究センター(CIRVA)で制作された作品群や、その後の展覧会の記録も収められている。
組版造形 タイポグラフィ名作精選 | 白井敬尚
グラフィックデザイナー・白井敬尚による、「組版造形」という独自の視点から古今東西のタイポグラフィの名作に迫る資料集。柳宗悦、恩地孝四郎、北園克衛、田中一光、横尾忠則、オトル・アイヒャー、ポール・ランド、ヤン・チヒョルト、モホリ=ナジ・ラースローなど、国内外の多彩なデザイナーによる作品を精選し、「組版による造形」を起点に、書体やグリッド、構成の構造を読み解く。タイポグラフィを視覚表現として深く捉え直す一冊。
和田誠と日本のイラストレーション
2017年にたばこと塩の博物館で開催された展覧会の図録。日本のイラストレーション文化の発展に大きな役割を果たした和田誠の仕事を中心に紹介する。ポスターや雑誌、タバコのパッケージなど多彩な作品をカラー図版で収録。1960年代以降、日本で「イラストレーター」という職業が広く知られるようになった背景にも触れながら、宇野亞喜良、横尾忠則、灘本唯人ら同時代の作家や、湯村輝彦、安西水丸、南伸坊ら後進との関係を通して、日本のイラストレーションの広がりをたどる。
雑誌づくりの決定的瞬間 堀内誠一の仕事
an・an、BRUTUS、POPEYEなど人気雑誌の黄金時代を築いたアートディレクター、堀内誠一の仕事集。女性誌をテキスト中心からヴィジュアル中心へと変えた革新的なアートディレクション、写真に代わってイメージを的確に表現するイラストレーションなどをカラーで多数掲載。立木義浩や植田正治など、名だたる写真家たちの作品を活かしながら見事に雑誌に落としこまれた紙面が満載。
Under Construction「せんだいメディアテーク」写真集 | 畠山直哉、伊東豊雄
写真家・畠山直哉が、建築家・伊東豊雄設計によるせんだいメディアテークの建設過程を記録した写真集。約1000日間にわたって工事現場を撮影し、鉄骨や資材、作業に携わる人々の姿など、建築が形づくられていく過程を写し出している。完成後の建築では見えにくい、建設の現場に立ち現れる光景を捉えた内容。畠山直哉と伊東豊雄によるテキストも収録され、建築が生まれていく時間を多面的に伝えている。
大きな屋根 建てる 釜石市民ホールTETTO 2013-2019
岩手県釜石市に建設された「釜石市民ホールTETTO」の誕生を追った記録集。東日本大震災後の復興のなかで構想され、完成に至るまでの約6年間の過程をたどる。建築家ヨコミゾマコトのテキストと、写真家奥山淳志による255点の写真を通して、鉄骨工事や外装施工の現場、工事に携わる人々の姿、開館後に街の暮らしへ溶け込んでいく建築の様子を記録。設計の思考を記した「設計ノート」も収録し、建築が時間と人の営みの中で形づくられていく過程を伝える。
あら、尖端的ね。大正末・昭和初期の都市文化と商業美術
2009年に岡崎市美術博物館で開催された展覧会の図録。大正末から昭和初期にかけての都市文化と商業美術の広がりを紹介。関東大震災後の都市復興とモダン文化の流行を背景に、芸術家たちが広告や雑誌、ポスターなどの分野へ活動を広げていった動きを取り上げている。図版資料や印刷物を通して、都市生活のなかで生まれた新しい美術表現をたどる。
Arte Povera Seen by Ingvild Goetz
1960年代イタリアで生まれた芸術運動「アルテ・ポーヴェラ」を、ドイツのコレクター兼ギャラリスト、イングヴィルド・ゲッツの視点から紹介する作品集。1970〜80年代のギャラリー活動や、その後のコレクション形成の歩みを年表形式でたどり、未公開アーカイブも交えて運動の展開を読み解く。ジョヴァンニ・アンセルモ、アリギエロ・ボエッティ、マリオ・メルツ、ミケランジェロ・ピストレットら主要作家の作品を豊富な図版で掲載。
P.LACE.S: Looking Through Flemish Lace
アントワープで受け継がれてきたフランドル地方のレース文化を紹介する資料集。16世紀以降、王侯貴族に愛され、各国経済にも影響を与えたレースの歴史的役割を読み解きながら、ヨーロッパやアメリカの主要美術館に所蔵される貴重なレース作品、絵画、文書資料を収録している。さらに、イリス・ヴァン・ヘルペン、ディオール、プラダ、ロエベなど現代のファッション作品も並置し、伝統技術が21世紀の表現へどのようにつながっているかを解説。
ガウディとサグラダ・ファミリア展
2023年に東京国立近代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。スペインの建築家アントニ・ガウディの代表作サグラダ・ファミリアを中心に、その建築思想や設計方法を紹介。図面や模型、写真など多様な資料を通して、自然の形態や幾何学的構造から着想を得たガウディ独自の建築観を読み解く。あわせて未完の大聖堂として知られるサグラダ・ファミリアの建設の歴史や、現在まで続くプロジェクトの歩みも取り上げている。
新装版 書体デザイン | 桑山弥三郎
書体デザイナー桑山弥三郎による書体デザインの古典的名著を復刻した新装版。1971年の初版以来、タイポグラフィの理論と実践を体系的に解説した一冊で、書体の基礎概念から制作の過程、企業用書体の考察まで幅広く取り上げている。明朝体やゴシック体といった既存の分類にとらわれない書体の可能性にも触れ、著者自身の制作例や図版を多数掲載。書体設計の考え方や歴史、使用例を通して、文字デザインの基礎を学ぶことができる1冊。
妹島和世+西沢立衛読本 2005
建築家ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)の初期活動と建築思想を紹介する読本。編集・企画は建築写真家の二川幸夫が担当し、長時間のインタビューを中心に構成されている。設計の考え方や日常の制作プロセスに触れながら、1990年代末から2000年代初頭にかけての代表作や国内外のプロジェクトを紹介。図面や写真も豊富に収録。
Nerhol 2007-2024
紙を積層し彫り込む独自の手法で知られるアーティストデュオ、Nerhol(飯田竜太+田中義久)の創作を総覧する作品集。人物の連続写真を重ねて彫る初期ポートレートから、帰化植物、珪化木、和紙などを素材とした近年のシリーズまで、多彩な表現の展開を収録している。彫刻家とグラフィックデザイナーという異なる背景をもつ二人が、日々の対話を通して形にしてきた思考のプロセスをたどり、立体・写真・時間を横断する制作の核心に迫る内容。伊藤俊治らによるエッセイやインタビューも収録。
Blue Above | Laura McCluskey
メルボルンを拠点に活動する作家ローラ・マクラスキーによる作品集。ロサンゼルス郊外の陽光に包まれた風景を舞台に、コンテンポラリーダンサーたちの自由で力強い身体表現を収録している。ダンサーが即興的に動くことで、不安や心のざわめきといった内面的な感情が立ち上がり、感情の「瞬間」が身体を通して可視化される構成。即興性がもたらす美しさをとらえながら、見えない心情を身体表現へと昇華させる過程を映し出している。限定500部発行。
アイデア No.407 紙媒体がつなぐ未来 雑誌・同人誌・リトルプレスをつくるひとたち
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.407(2024年10月号)は、「紙媒体がつなぐ未来」を特集。『Subsequence』『mahora』『inch magazine』など、雑誌・リトルプレス・同人誌を通じて新たな出版のかたちを模索する人々に焦点を当てる。大量生産の出版モデルが揺らぐなか、独立系編集者やデザイナーがどのように紙媒体の魅力と意義を再構築しているのかを探る。
アイデア No.404 AIとの共創 ヴィジュアル表現に見る生成と創造
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.404(2024年1月号)。印刷術からDTP、インターネットの普及まで、テクノロジーとともに進化してきたグラフィックデザインの歴史を踏まえ、AIがもたらす創造の新たな局面を探る。生成と創造のあわいに生まれるヴィジュアル表現の可能性を検証し、人間の感性と機械の知性が交差する領域を思索的に描き出す。AI時代におけるデザインの造形理念を理論と実践の両面から検証している。
アイデア No.401 都市空間のみちしるべ
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.401(2023年4月号)は、「都市空間のみちしるべ」を特集。標識や案内板など、都市環境における視覚情報をテーマに、建築・デザイン・書体・都市計画の各分野からウェイファインディングデザインを考察する。デヴィッド・ギブソン、岸井隆幸、Swiss Typefaces、豊田啓介らが寄稿し、古代から現代、そしてデジタル空間へと続く道標のデザインを多角的に検証。都市と人、情報をつなぐデザインの構築的アプローチを解き明かしている。
Idea Archive 原研哉のデザイン
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.306(2004年9月号)の原研哉特集を復刻したアーカイブ版。原の造形思想の核にある「白」を手がかりに、松屋銀座、無印良品、オリンピック関連など多彩な仕事を再検証している。自身のロングインタビューに加え、原田宗典、ナガオカケンメイらの寄稿を収め、デザインの背景に広がる思想と実践を伝えている。
アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての人たち
2026年に東京オペラシティアートギャラリーで開催された展覧会の図録。チリ出身でニューヨークを拠点に活動する現代美術家、アルフレド・ジャーの初期から最新作までを収録し、写真、映像、インスタレーションなど多様なメディアを通じて、戦争や社会的不均衡、メディアと情報の在り方といったテーマを問いかける。展覧会解説や作品紹介を通して、鑑賞者がジャーの思想や表現を深く理解できる内容となっている。
かぜとつちと x elements | 紀成道
写真家・紀成道による作品集。島根県奥出雲を舞台に、千年以上続くタタラ製鉄の文化を軸として、人と自然、風土と暮らしの関係を見つめた写真を収録する。空や大地の色の移ろい、季節の営みや祈り、土地に生きる人々の姿を通して、この地域に積み重なってきた時間の層を写し出す。伝統と現代が交差する風景を捉えながら、土地とともに続いてきた営みの姿を伝える写真集。
工芸からインダストリアルデザインへ | 金子至
デザイナー・教育者である金子至の視点から、工芸とインダストリアルデザインの接点と歴史的変遷をたどる一冊。著者自身の実践や海外視察、工芸ニュース編集やデザイングループ活動の経験を通して、日用品や産業製品のデザインがいかに工芸的発想から発展してきたかを詳細に解説する。戦前から戦後にかけての日本のデザイン教育や産業デザインの形成過程を理解するうえで貴重な資料。
D&D SCAN 八木保の仕事と周辺
グラフィックデザイナー、アートディレクターの八木保によるデザインワークを総覧した作品集。〈観る・聴く・嗅ぐ・触れる・味わう〉という五感を軸に八つの章で構成され、広告、空間、プロダクトなど多岐にわたる仕事を紹介している。プロジェクトの背景や人との関わりを通して、八木のデザイン哲学と創造のプロセスを照らし出している。
ArT RANDOM 100 Scott Kelley
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第100巻。アメリカの画家、スコット・ケリーによる「Drawings for the Sons and Daughters of the Neon Chrysanthemum」シリーズを中心に収録。画家のゲイリー・ステファンがテキストを寄せている。