Windfall Light: The Visual Language of ECM
音楽レーベルECMのカバーアートに焦点を当てたビジュアルブック。『Sleeves of Desire』に続く第2弾として、1996年以降のスリーブデザインを中心に収録したもの。創設者でプロデューサーのマンフレート・アイヒャーと、バルバラ・ヴォイリッシュ、ディーター・レーム、サシャ・クライスらデザイナーとの協働を通して形成された視覚言語を検証。写真と音楽がどのように対話し、1枚のジャケットとして結実していくのか、その思考の過程も具体例とともに紹介している。巻末にはECM全リリースの図版カタログを掲載。
Claudio Silvestrin
現代建築におけるミニマリズムを代表する建築家、クラウディオ・シルヴェストリンのモノグラフ。厳格でありながら威圧的ではなく、現代的でありつつ時代を超える建築として評価されるシルヴェストリンの仕事を紹介している。マヨルカ島の […]
Anselm Kiefer Studios
現代美術を代表する作家、アンゼルム・キーファーの制作環境に焦点を当てた作品集。長年キーファーと協働してきた美術史家ダニエル・コーンが、スタジオの構造や配置、立地がいかに作品制作と深く結びついているかを解き明かしている。ドイツの元学校の屋根裏や煉瓦工場跡、南仏の田園地帯、パリ・マレ地区、現在のクロワシー=ボーブールのアトリエまで、各地の制作拠点を豊富な図版とともに巡る。作業空間そのものが作品世界を形成してきた過程を通して、キーファーの思考と創作のスケールを具体的に伝えている。
アイデア No.375 佐藤晃一の自由研究
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.375(2016年10月号)。特集「佐藤晃一の自由研究」では、資生堂の広告ポスターや演劇・展覧会の宣伝美術など、佐藤晃一が手がけた多彩なグラフィックデザインを多数掲載。独自の構成感覚と柔軟な発想により、広告表現の新たな可能性を切り開いた佐藤の仕事を振り返っている。併せて「ジュリアン・シュロファー 雑食のデザイナー」や連載「ばるぼら×野中モモ:日本のZINEについて知っていることすべて」なども収録。
A Notebook at Random | Irving Penn
20世紀を代表する写真家、アーヴィング・ペンの作品集。1943年に『Vogue』で発表した初期作から晩年の作品までを手がかりに、写真家としての思考と制作の過程に光を当てている。厳格な構図で知られるポートレートや静物、ファッション写真に加え、スケッチ、線描、テストプリントなども収録。完成作だけでなく、アイデアが形になるまでの試行錯誤が「ノート」のように編まれている。光や構図、印刷技法への探究を通して、ペンが写真をどのように組み立てていたのかが伝わり、完成されたイメージの背後にある思考の層が浮かび上がってくる。
三宅一生 Issey Miyake | アーヴィング・ペン
写真家アーヴィング・ペンがファッションデザイナー三宅一生の作品を撮影した写真集。1988年にパリの装飾美術館で開催された展覧会「Issei Miyake a Un」にあわせて刊行された。布の構造や身体の動きと響き合う造形を、ペンの精緻なまなざしがとらえ、衣服がもつ彫刻的・建築的な側面を浮かび上がらせる。序文は彫刻家イサム・ノグチが寄稿、二人の芸術家による言葉と視覚表現を通じて三宅デザインの本質を探る。
Reproducing Scholten & Baijings
ヨーロッパの現代デザインを代表するデザインデュオ、スホルテン&バーイングスの創作プロセスに迫るモノグラフ。テキスタイルや陶磁器をはじめとする多様な仕事を通して、色彩、素材、構造に対する緻密な思考と実験的な姿勢を紹介。ハーマンミラーやマハラム、MINIなど、メーカーとの協働関係にも焦点を当て、アーカイブからの写真、模型、スケッチを豊富に収録。これまでの全プロジェクトを網羅したリストも掲載している。
齋藤裕の建築
建築家、斎藤裕の作品集。「るるるる阿房」「好日居」をはじめ、住居、オフィスビル、別荘など多様な建築を大判のカラー写真と詳細な図面で紹介。素材や空間の質感を丁寧にとらえながら、詩的な感性と構造的思考が交差する斎藤の建築観を浮かび上がらせる。構成・装丁は田中一光が担当し、序文は勅使河原宏が寄せている。
S, M, L, XL Second Edition | Rem Koolhaas
建築家レム・コールハースによる代表的著作。約1300ページに及ぶ本書は、エッセイ、マニフェスト、日記、旅行記、都市論といったテキストと、コールハース率いる建築事務所・OMAの20年にわたる建築プロジェクトを並走させながら構成。政治や経済、グローバル化といった要素が、都市や建築にどのような影響を与えているのかを、文章と図版を交えながら探っていく。90年代以降の建築や都市論に強い影響を与えてきた、思考の資料集ともいえる一冊。
オプタテシケ | 中西敏貴
写真家・中西敏貴の作品集。北海道中央部の大雪山国立公園を舞台に、手つかずの自然の姿をモノクロで捉えている。「オプタテシケ」とは、先住アイヌがこの地を呼んだ名で、旭岳を中心とする十勝岳連峰の火山群を指す。中西は人間の尺度や意味づけから距離を取り、遠い惑星のように佇む山々や残雪、刻々と変わる雲の表情を静かに見つめていく。収録された56点の写真は、壮大なスケールと張りつめた静けさをあわせ持ち、光と影のわずかな揺らぎまで丁寧に写し出している。
Los Angels/San Francisco | 奥山由之
東京発のインディペンデント・ファッションマガジン『Union』を手がけるUnion Publishing Limitedによる、初の写真集プロジェクト第1弾。TVCMやMV、映画の監督としても活動の幅を広げている写真家、奥山由之がロサンゼルスとサンフランシスコを旅するなかで出会った日常の何気ない瞬間を収めた一冊。旅先の空気や光を感じさせる静かな視線が凝縮されている。
アーキグラムの実験建築 1961-1974
2005年に水戸芸術館で開催された、イギリスの実験的建築家集団アーキグラムの回顧展にあわせて刊行された図録。1961年から1974年までの活動を対象とし、雑誌『ARCHIGRAM』の誌面をそのまま綴じ込むほか、封筒や印刷紙、小冊子を挟み込むなど実験的な装丁で構成されている。未来的で大胆な建築コンセプトや鮮烈なビジュアルを、当時の社会背景や時代の空気とともに再現。
外空間 原風景への思惟 | 深谷光軌
庭師・深谷光軌の仕事を、写真家・村井修が撮影した作品集。日本各地の外部空間に宿る原風景を精緻に捉えており、京王プラザホテル「雑木林庭園」をはじめ、深谷が手がけた8作品を収録。道や街路、庭園、企業の外構などさまざまな空間を自然環境や文化と融合させる深谷のデザイン思想を、村井の鋭い視線で切り取ったモノクロ写真で表現。都市や自然における外空間の意味、生活文化との関わり、そして原風景への思索を視覚的に体感できる一冊。
Lhotse | 石川直樹
写真家・石川直樹による作品集。ローツェはエベレストの南に連なる、標高8,516メートルの世界第4位の高峰。2011年、エベレスト登頂後の下山中、常に視界にあったこの山を前に、「ローツェの頂からエベレストを見てみたい」という思いが芽生えたことが、本作の出発点となった。シェルパの暮らしや過酷な稜線、圧倒的な山容を捉えた写真群は、登攀という行為を通して山と向き合う身体感覚を伝えてくる。
Qomolangma | 石川直樹
写真家・石川直樹による世界最高峰チョモランマ(エベレスト)への挑戦を記録した写真集。若き日に挑んだチベット側からの遠征で撮影された山岳風景や氷河、雪に覆われた頂、そして山麓に暮らす人々の日常が、大判のページに迫力あるビジュアルとして収められている。石川自身のテキストも加わり、読者は現地での冒険や緊張感を追体験できる構成。険しい自然と人間の挑戦、ヒマラヤの壮大なスケールを写真と文章で余すところなく伝える一冊で、石川直樹によるヒマラヤ写真集シリーズの中でも原点的かつ象徴的な作品。
K2 | 石川直樹
写真家・石川直樹による世界第2位の難峰、K2への遠征を写真で記録した作品集。パキスタン北部カラコルム山脈にそびえるK2は、登山者にとって最も困難な山の一つとされ、悪天候や雪崩など過酷な条件が待ち受ける。麓の集落、氷河、ベースキャンプでの日々、険しい高所の風景まで、極限状態で目にした光景が中判フィルムで克明に捉えられている。シリーズとしては『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』に続くヒマラヤ8000メートル峰の記録集の一環であり、写真家自身の探究心と身体性、自然との対峙が色濃く反映されている。
Makalu | 石川直樹
写真家・石川直樹による世界で5番目に高いヒマラヤの高峰、マカルーへの遠征を記録した写真集。2013年、ヒマラヤ山脈を横断する旅の途中で初めてその姿を目にした石川は、翌2014年春、再びこの山へと向かう。標高8,463メートルの頂を目指し、約2か月にわたって続いた行程のなかで捉えられた風景や身体感覚が、写真と言葉によって綴られている。極限の環境に身を置くことで見えてくる、山と人間の距離、そして「登る」という行為の意味を静かに問いかける一冊。
Smoke Line | 津田直
写真家・津田直による作品集。中国、モンゴル、モロッコの辺境を巡り、自然と向き合いながら撮影された風景を収録している。見開きに並ぶ2枚の写真が視界の重なりを生み、草原や霧の山、砂漠といった異なる土地をひと続きの眺めとしてつなげていく。後半には、シャーマンや現地の人々の姿も収められ、風景と旅の体験が静かに重なり合っていく。世界を包む「風の帯」が遠く離れた土地同士を結んでいるという感覚を通して、自然と人間の根源的な関係を見つめ直している。
Galliano | Colin McDowell
ジョン・ガリアーノの創作世界を決定的に捉えたヴィジュアルブック。1984年の鮮烈なデビューから、ジバンシィの再生、そしてクリスチャン・ディオールでの成功に至るまで、その軌跡を親密かつ立体的に描き出す。友人や同僚の証言に加え、デザイナー本人が提供した未発表のドローイング、スケッチ、ショープランを多数収録。世界的写真家による200点以上のビジュアルが贅沢に配され、ガリアーノの創作の源泉と独自の世界観を存分に堪能できる一冊。
Yokoland | Aslak Gurholt Ronsen
ノルウェーのデザインデュオ、Yokolandの仕事をまとめた作品集。イラスト、グラフィック、アートを横断しながら、北欧らしい感覚にユーモアと人間味を添えた表現を展開している。甘くなりすぎることのない軽やかさと、詩的でどこか可笑しみのある世界観が特徴。洗練された構成の中に、手触りのある発想や遊び心が息づいている。これまであまり知られてこなかった仕事も含め、Yokolandの代表的な作品を収録。
ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる | 小出由紀子
20世紀アメリカを代表するアウトサイダー・アーティスト、ダーガーが生涯をかけて描き続けた絵物語『非現実の王国で』を軸に、少女戦士ヴィヴィアン・ガールズが大人たちと対峙する壮大な物語の一端を、カラー図版約53点とテキストで収録している。物語の抜粋や本人の文章に加え、評論家やアーティストによるエッセイを通して、孤独な制作環境のなかで育まれた想像力と、その特異な表現の背景を読み解く。
POLAR | 石川直樹
写真家・石川直樹による北極圏の記録をまとめた作品集。およそ10年にわたる断続的な旅のなかで撮影された写真から、氷の山脈が連なる風景、人と動物がともに暮らす小さな集落、港町の日常、そして温暖化が進む現実までを記録している。真っ白で静かな世界という既成のイメージとは異なる、生活の気配に満ちた北極の姿を映し出し、人間と自然の関係をあらためて見つめ直している。
Paris Designers and Their Interiors
パリを拠点に活動する若手インテリアデザイナーたちの住空間を紹介する資料集。ミニマリズム、機能性を重視した設計、ファミリー向けの居心地の良い空間、洗練されたスタイルまで、多様な事例を収録している。限られたスペースを巧みに活用しながら、デザイナー自身の個性と美意識を空間に反映させている点が特徴。写真と解説を通して、現代パリのライフスタイルとデザイン感覚の広がりを浮かび上がらせている。
Dutch Architects and Their Houses
オランダの建築家やデザイナーの自邸16軒を紹介するデザイン資料集。水上住宅や古民家の再生、自然との共生を意識した住まいなど、それぞれのライフスタイルを反映した空間を豊富な図版で収録している。素材や家具、色彩、アートの調和が生み出す独自の雰囲気は、建築家ならではの創造的な暮らしを示すもの。住宅という私的な場を通して、デザインと日常が交わる様子を具体的に伝え、生活空間の多様なあり方を映し出している。
Neue Italienische Architektur | Alberto Galardi
1955年から1965年にかけてのイタリア現代建築の精髄を紹介する作品集。戦後のイタリア建築は、文化的遺産に制約されつつも、形式的な優雅さと構造的創造力を兼ね備えた独自の発展を遂げた。本書では、住宅、公共施設、都市計画に至るまで幅広い建築事例を収録し、写真や設計図を通して空間の構成やディテールを詳細に伝える。老練な建築家から若手の新進気鋭の作品まで網羅し、1950年代後半から1960年代のイタリア建築の活力と多様性を俯瞰的に紹介。
ルーシー・リーの陶磁器たち
ウィーン出身の陶芸家、ルーシー・リーによる作品集。端正なフォルムと繊細な釉薬の色彩で知られるリーの代表作を収録し、あわせて自筆による釉薬レシピを掲載している。原材料の比率や調合方法など、制作の背景を具体的に解説し、作品の美しさの背後にある緻密な研究と探究心を伝える構成。感覚と理性が交錯するリーの創作の核心を、技法と造形の両面から紐解いている。
ルーシー・リー展 静寂の美へ
陶芸家、ルーシー・リーの生誕100周年を記念して開催された展覧会の公式図録。繊細なフォルムと洗練された釉薬の色彩感覚により、モダン・クラフトの新たな可能性を切り拓いた代表作をカラーで多数収録。ウィーンからロンドンへと制作拠点を移し、激動の時代を生き抜いたリーの創作の歩みと、その静かで確かな美意識をたどる。
イサム・ノグチ展 モエレ沼公園グランド・オープン記念 | 札幌芸術の森美術館、東京都現代美術館
2005年、札幌芸術の森美術館の開館15周年を記念して開催されたイサム・ノグチ展の公式図録。同年に完成した最後にして最大の作品、モエレ沼公園と呼応するように、公園の基盤となった遊具や遊び場の習作、抽象造形の立体作品、素材の質感を生かした石彫作品などを豊富なカラー図版で紹介している。彫刻、ランドスケープ、デザインといった領域を横断しながら独自の表現を築いたノグチの軌跡を多角的にたどる内容。
VILLE INTERNAZIONALI | Franco Magnani
世界各地の邸宅建築を網羅的に紹介する建築資料集。国境を超えた多様な設計事例を通して、気候や生活文化の違いに応じた建築の対応や、自然環境との調和を探る姿勢が示されている。モノクロおよびカラーの図版や図面など資料も豊富に収録され、各国の住宅デザインの潮流や特徴を視覚的に把握できる内容となっている。
Exterior Design in Architecture | Yoshinobu Ashihara
建築家・芦原義信による、建物のまわりに生まれる「外部空間」を主題とした設計論集。ピクニックの敷物や傘といった身近な感覚を手がかりに、人がどのように外部空間を感じ、使うのかを読み解きながら、都市広場や中庭、建物群の外部などを具体例とともに紹介。スケールや距離感、素材の選び方といった設計の要点を整理し、日本と西洋の事例比較を通して、外部空間に秩序をもたらす考え方を丁寧に示している。
Everything reminds | トヤマタクロウ
写真家・トヤマタクロウによる作品集。2018年に表参道offshoreで開催された個展に合わせて刊行されたもの。日常や風景の中に潜む記憶や感情を精緻に捉え、何気ない光景や物事が見る者それぞれの経験や思い出を呼び起こす様子を写真に収めている。日常のささやかな風景や物体を丁寧に切り取り、普遍的な美しさと時間の流れを感じさせる。日常に潜む記憶や感情を写真を通して体感でき、トヤマタクロウならではの繊細な視点を存分に味わえる作品集。300部限定刊行。
Now Becoming Then | Duane Michals
アメリカの写真家デュアン・マイケルズによる作品集。1991年から1993年にかけて開催された展覧会にあわせて刊行されたもので、初期の連作やポートレート、未発表作品を収録している。詩的なテキストを添えた連続写真や、幻想と現実の狭間を描く独自の物語性を特徴とし、写真というメディアの枠を超えた表現を追求。図版と解説を通して、マイケルズの思考と視覚言語の変遷を明らかにしている。
etude | 立木義浩
広告や雑誌、出版など幅広い分野で活躍してきた写真家、立木義浩による作品集。1959年、横浜の赤レンガ倉庫を6×6判カメラで撮影した初期作品を中心に構成されている。捨てられた吸い殻、積み上げられた廃材、倉庫と外車といったモチーフを、硬質なモノクロームで捉えた図版を収録。巻末には「舌出し天使」シリーズの未発表作品も掲載され、立木義浩の原点ともいえる視線をたどることができる。700部限定発行。
Goude: The Chanel Sketchbooks | Jean-Paul Goude
シャネルの香水広告で知られるアーティスト、ジャン=ポール・グードによるスケッチ・ドローイング集。『エゴイスト』『ココ』『シャネル No.5』といった名作キャンペーンの構想段階で描かれた、コラージュやラフスケッチを通して、完成イメージの背後にある発想の源が明かされる。広告表現がどのように生まれ、磨き上げられていったのかを知ることができる、シャネルファンのみならずクリエイターも必携の内容。
石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか
日本を代表するアートディレクター石岡瑛子の活動を総覧する展示図録。2020年に東京都現代美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された。資生堂、PARCO、角川書店の広告をはじめ、ニューヨークに拠点を移してからの映画、音楽、舞台といった分野での仕事も収録。レニ・リーフェンシュタール、フランシス・フォード・コッポラ、マイルス・デイヴィス、ビョークらとのコラボレーションを含む多岐にわたる活動を紹介し、石岡の表現が国際的に果たした役割を示している。
特別飛行便 | 和田誠
イラストレーター、グラフィックデザイナー、映画監督として多彩に活躍した和田誠によるイラスト集。1977年から2008年までの31年間にわたり担当した『週刊文春』の表紙イラストを中心に収録する。花、動物、風景などを題材に、鮮やかな色彩とユーモア、温かみのある筆致で描かれた作品が並び、和田の描く“日常の詩情”を味わうことができる。日本の雑誌文化を彩った長期連載の記録としても貴重な一冊。
Jan Tschichold: A Life in Typography
20世紀を代表するタイポグラファー、ヤン・チヒョルトの活動を振り返る作品集。ルアリ・マクリーンによるバイオグラフィを収録し、チヒョルトがペンギン・ブックスのために制作したスタイルガイドをはじめ、多数の代表的な仕事を紹介している。新タイポグラフィ運動を牽引し、書体設計から装丁にいたるまで幅広い分野で活躍したチヒョルトの軌跡を通じて、20世紀のタイポグラフィの発展を照らし出している。
The Art of Graphic Design ペーパーバック版 | Bradbury Thompson
アメリカを代表するグラフィックデザイナー、ブラッドベリー・トンプソンの作品集。1988年にイェール大学出版局から刊行されたもの。イェール大学で長年教鞭をとり、『Mademoiselle』や『Art News』のアートディレクターとしても活躍したトンプソンは、雑誌、書籍、タイポグラフィ、切手、CIまで幅広い分野で革新的なデザインを手がけてきた。本書では古典的なタイポグラフィを現代的に再構築する姿勢や、実験的な試みを豊富な図版とテキストで紹介している。
KesselsKramer 96-01
アムステルダムを拠点に活動する広告代理店、ケッセルスクラマーの思考と実践をまとめた作品集。エディトリアルとブックデザインを軸に、約50点の仕事をカラーで収録している。実験的で批評性の高いコミュニケーション手法を、複数の冊子を束ねた構成によって可視化し、同時代の広告やデザインのあり方を問い直す。ホテルや新興ブランドをめぐるプロジェクトをはじめ、広告、デザイン、建築、ジャーナリズムの分野から寄せられたレビューやインタビューも収録。
Red Water | 野村恵子
写真家・野村恵子による作品集。「水」をゆるやかな軸に、海へ向かう道、波しぶき、古い街並み、女性のポートレートなどを撮影している。沖縄を中心に、東京や福井でも撮られた写真を収録し、風景とヌードが交差しながら、光や季節の移ろいを静かに捉えている。エレン・フライスによるテキストを収録。
アイデア No.247 ラテン・アメリカのグラフィックデザイナーたち
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.247(1993年11月号)。巻頭特集はラテン・アメリカのグラフィックデザイナーたち。ルーベン・フォンタナ、アントニオ・ペレス・ニィコらを紹介し、その独創的で多彩な表現を豊富なビジュアルで掘り下げる。そのほか、「女性デザイナーが創る洗練されたシンボル ブラジルのデザインオフィス A3」福田繁雄、「変幻自在のセルフ・ポートレイト 森村泰昌」日比野克彦などを収録。
アイデア No.250 Special Anniversary Issue ’DesignX’
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.250(1995年5月号)。特集は「DesignX」。現代のグラフィックデザインの状況を的確に言い表す言葉が見当たらないという認識から、「X」を仮の記号として設定し、混沌や矛盾、癒し、感覚性、ストリート、テクノロジーといった複数の切り口から、デザインの現在地を探っている。ネヴィル・ブロディ、Tomato、タナカノリユキ、仲條正義、立花ハジメらによる作品を収録。
アイデア No.204 ポール・デービス
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.204(1984年9月号)。「ポール・デービス」福田繁雄。アメリカ出身のイラストレーターのポール・デイヴィスによる、著名人や動物などをモチーフにした、印象的な作品の数々を紹介。そのほか「田中一光 in NY」ルー・ドーフスマン、「昭和64年世界デザイン博覧会記念ポスター」永井一正、といった記事も収録。
アイデア No.123 カナダの代表的グラフィック・デザイナー バートン・クレイマー
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.123(1974年3月号)。巻頭では、カナダを代表するグラフィックデザイナー バートン・クレイマー を特集し、本号の表紙デザインとあわせて、その造形感覚と仕事の広がりを紹介している。そのほか、シモン・ボイコによる「ポーランドの若いデザイナーたち」、大智浩「世界インダストリアルデザイン会議」、ウィルソン・マクリーンのイラストレーション論、ジェリー・ピンクニーの特集などを収録。