INAX Booklet 天辺のモード かつらと装飾
INAXギャラリー名古屋で開催された展覧会にあわせて刊行されたブックレット。「かつらと装飾」をテーマに、歴史・文化・社会・技術・美術など多様な視点から検討している。古代エジプトの使用例から、18世紀フランスやイギリスにおける流行、日本の能や歌舞伎に用いられるかつらに至るまでを紹介。髪型の代替物にとどまらず、権力、ファッション、儀礼、職業、階級と深く結びついた文化現象としてのかつらの変遷を明らかにしている。
INAX Booklet 電話 コミュニケーション・ジャングル
INAXギャラリーで開催された展覧会にあわせて刊行されたブックレット。日常生活に欠かせないコミュニケーションツールである電話を取り上げ、1876年から1993年までの歴史的変遷をたどっている。信号機や電信ベル、国産1号機、交換機、電話帳など多様な資料を通じて、技術の発展と利用環境の変化を紹介。さらに歴史、テクノロジー、文化、コミュニケーションの観点から総合的に考察し、電話が単なる通信手段を超えて社会構造や情報ネットワークに深く関わる存在であることを示している。
朴英淑の白磁 月壺と李禹煥の絵皿
2008年に菊池寛実記念 智美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。現代陶芸家・朴英淑による月壺と呼ばれる白磁壺と、美術家・李禹煥が絵付けを施した作品を収録している。シンプルな造形と釉薬の深みをたたえた白磁と、現代美術の文脈に連なる絵皿とを並置することで、伝統と現代表現の対話を示している点が特徴。カラー図版に加えて解説テキストも掲載され、作品の造形的魅力と美術史的意義を多角的に提示している。
芹沢銈介展 宗廣コレクション
2011年に開催された「宗廣コレクション 芹沢銈介展」にあわせて刊行された図録。郡上紬の制作者・宗廣陽助が収集した芹沢銈介の作品を収録している。屏風、暖簾、着物のほか、板絵やガラス絵といった肉筆画も含め、約150点に及ぶ多彩な作品を掲載。染色から絵画まで幅広い領域に及ぶ芹沢の仕事を紹介し、その表現の広がりと造形的探究心を明らかにしている。
Swimming Pools | Maria Svarbova
スロヴァキア出身の写真家、マーリア・シュヴァルボヴァーによる作品集。代表作「スイミングプール」シリーズを中心に構成され、公共施設のような空間を舞台に、人物と環境の関係性を鮮やかに映し出している。レトロな舞台設定でありながら、統制された構図や均質な色彩によって未来的で非現実的な印象をもたらす点が特徴。女性のエンパワーメントやフェミニズム、さらに社会的なテーマを取り込みながら、現代写真の可能性を提示している。
The First Picture Book: Everyday Things for Babies | Edward Steichen
アメリカの写真家、エドワード・スタイケンによる写真絵本。子どもが身近な物の名前を覚えるために制作されたもので、時計や三輪車、果物、花といった日用品を題材にしている。24点の写真は教育的役割を担いながらも、芸術的な視点でとらえられており、写真表現の新たな可能性を示している点が特徴。解説テキストとあわせて構成された本書は、写真を用いた児童書としては数少ない事例であり、スタイケンの活動における特異な位置づけを明らかにしている。
Joan Mitchell
アメリカの画家・ジョアン・ミッチェルによる作品集。シカゴで芸術家として活動を始め、1940年代にニューヨークへ移り抽象表現主義の一員として頭角を現した歩みを紹介している。収録作品は晩年に至るまでの約120点に及び、多彩な色彩とダイナミックな筆致の変遷をたどることができる。ウィレム・デ・クーニングやフランツ・クライン、詩人フランク・オハラらとの交流についても論じられており、同時代の美術・文学との関係を明らかにしている。
遺作 空 2 | 荒木経惟
写真家・荒木経惟による作品集。癌の告知と手術を経て、生と死の境界を体験した荒木が、自宅のバルコニーから撮影した空の風景にペイントやコラージュを施して構成している。日々のランドスケープを記録的に写し取りながら、加工を重ねることで個人的な死生観を可視化した点が特徴。2000年代以降一貫して取り組んできた「生と死」という主題を背景に、写真と絵画的手法の交差を通じて荒木の表現を集約する内容となっている。1000部限定刊行。
The Americans ハードカバー版 | Robert Frank
アメリカの写真家ロバート・フランクによる不朽の名作『The Americans』。1955年から56年にかけて全米を旅しながら撮影された83点の写真を収め、当時の社会や人々の姿を鋭い眼差しでとらえている。本書は刊行から40年を経てScalo社より再出版された版であり、写真史に残る重要な一冊として再評価された。モノクロームの画面に刻まれた視線は、アメリカの現実とその陰影を鮮烈に映し出している。
Let’s Get Lost Author | Bruce Weber
アメリカの写真家、ブルース・ウェーバーによる作品集。伝説的トランペット奏者チェット・ベイカーの生涯を追ったドキュメンタリー映画『Let’s Get Lost』の公開にあわせて制作された。スタジオでの録音風景、ツアーに同行した際のスナップ、家族や音楽仲間の証言を通じて、ベイカーの人物像を多角的に示している点が特徴。映画と写真集を併せて構成することで、ミュージシャンとしての活動と私生活の両面を記録し、20世紀ジャズ史におけるベイカーの存在を浮かび上がらせている。
JAZZ | Ed van der Elsken
オランダ出身の写真家・映画監督、エド・ファン・デア・エルスケンによる写真集。アムステルダムのジャズクラブでフラッシュを使わずに撮影された作品で、演奏中のステージやスポットライトを浴びるソリスト、観客の表情などを収録している。暗い空間に浮かび上がる演奏者の姿や観客の熱気をとらえた写真群は、当時のクラブシーンの空気を的確に記録するものとなっている。ジャズと写真の関係を探る視点となっている。
Overtime: The Jazz Photographs of Milt Hinton
「ジャズ・ベースの長老」と称されたコントラバス奏者、ミルト・ヒントンによる写真集。演奏活動と並行して撮影を続け、ルイ・アームストロング、ビリー・ホリデイ、クインシー・ジョーンズ、ジェリー・マリガン、ズート・シムズら数多くのジャズ・ミュージシャンを記録している。緊張感漂うセッションの場面や舞台裏の日常的な姿を収めた写真は、演奏の現場を伝える貴重な資料となっている。35,000点を超える撮影記録から厳選した構成で、ヒントン自身の視点によるジャズ史を浮かび上がらせている。
Calais Lace | Michael Kenna
イギリス出身の写真家マイケル・ケンナによる限定1000部の作品集。フランス北部の港町カレーに残る古いレース工場を題材に、無人の室内や静止した機械、使い込まれた道具をモノクロで撮影している。そこにかつての労働の気配や人々の営みが重なり、過ぎ去った時間の残響を感じさせる構成。風景写真の第一人者として知られるケンナが、都市や産業の記憶を詩的に映し出した一冊であり、産業遺産を写した写真資料としても貴重な内容となっている。限定1000部発行。
Evidence 1944-1994 | Richard Avedon
アメリカの写真家・リチャード・アヴェドンによる作品集。1944年から1994年までの活動を総覧する内容で、ニューヨークのホイットニー美術館で開催された大規模な回顧展にあわせて刊行されたもの。収録されるのは600点を超えるポートレートやファッション写真であり、著名人から市井の人々まで幅広い被写体が含まれている。豊富な図版に加えテキストも充実し、20世紀後半の写真史におけるアヴェドンの位置づけを明らかにしている。
Stephen Shore
アメリカの写真家、スティーブン・ショアによる作品集。Phaidon社の「Contemporary Artist」シリーズの一冊として刊行されたもので、カラー写真の代表作「American Surfaces」や「Uncommon Places」を収録している。日常的な風景を的確に切り取る視点と鮮やかな色彩は、カラー写真を芸術表現として確立させた重要な業績として位置づけられている。作品図版に加え、ショア自身へのインタビューも掲載され、創作の背景や写真史における意義を明らかにしている。
LA Flower Market | Mansur Gavriel
ニューヨークを拠点とするデザインスタジオ・マンサー・ガブリエルによる写真集。ブランドの象徴として用いられてきた花や植物を主題とし、鮮やかな色彩と明暗の対比によって構成されたイメージを収録している。LAフラワーマーケットを舞台に、日常的なモチーフをブランドの世界観に引き寄せる視覚的アプローチが特徴。ファッションと写真表現の境界を横断し、イメージ戦略の一端を提示している。
ミニマリズム ハードカバー版 | ジェイムズ・マイヤー
1950年代後半に新しい抽象芸術として展開したミニマル・アートを包括的に紹介する資料集、ハードカバー版。単純化された形態や繰り返しの構造を特徴とするミニマリズムの起源や歴史を紐解き、代表的なアーティストの作品や多様な試みを収録している。背景にある思想や表現上の革新性をわかりやすく解説し、20世紀美術の重要な潮流を体系的に理解できる構成。美術資料としての価値に加え、芸術の本質を考える視点を提示している。
Saturated Light | Wolfgang Tillmans
ドイツ出身の写真家・ヴォルフガング・ティルマンスによる作品集。約30年にわたり継続してきた抽象的写真表現「Silver Works」シリーズを初めて体系的にまとめたものである。現像過程で生じる偶然性を積極的に取り込み、硝酸銀を用いた構図など、写真メディアの物質性に焦点を当てている点が特徴。さらに展覧会におけるセッティングやインスタレーションの記録も掲載され、ティルマンスが実践する実験的アプローチの広がりを明らかにしている。
Siegerflieger | Juergen Teller
ロンドンを拠点に活動する写真家、ユルゲン・テラーによる作品集。タイトルの『Siegerflieger(勝者のフライト)』は、2014年のワールドカップ優勝を記念してドイツ代表チームのために用意された特別機の愛称に由来する。収録されるのは、パーティーやレストランでの食事、野外フェス、子どもたちとともに観戦するサッカーの試合、優勝チームの帰国といった場面。日常的な光景とサッカーへの熱狂を交差させ、写真を通じて祝祭の記憶を提示している。
Social Documentaries Amid This Pist | Mark Borthwick
ロンドン出身の写真家・マーク・ボスウィックによる作品集。『Purple』や『i-D Magazine』などでの活動で知られる作家が、自身の私家版「Mark Borthwick Xerox: Amid this Pist」を再編集し、限定的に刊行したものである。『Purple』誌に掲載された図版やテキストを中心に構成され、1990年代以降のオルタナティブなファッション写真やアートワークの文脈を読み取ることができる。限定250部。
Bonsai | Volker Pfuller
ドイツのアーティスト、フォルカー・ピュラーによるリノリウム版画の作品集。東アジアの美学や日本の多色木版画の伝統に影響を受けて制作され、中国のスケッチブックに由来する格子模様を背景に用いている。人物像や風刺的なモチーフ、蝶や観賞魚、果物などが鮮やかに描かれ、版画ならではの強い造形性と遊び心を備えている。最大3色の刷り色を巧みに使い分け、多彩な表情を引き出すことで、ピュラーの卓越した版画技術と独自の表現領域を提示している。500部限定刊行。
Tableaux & Esquisses | Jorg Sasse
ドイツの写真家・イェルク・ザッセによる作品集。2004年にフランスのグルノーブル美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。匿名の写真資料を収集し、デジタル処理を施すことで新たな作品へと変換する手法が特徴。風景や人物といった一見日常的なモチーフが、加工によって曖昧さを帯び、記録でありながら記憶を揺さぶる視覚体験となる。既存の写真とデジタル技術の関係を提示し、現代におけるイメージの在り方を浮かび上がらせている。
My Grandfather Turned into a Tiger... and Other Illusions | Pao Houa Her
モン族出身のビジュアル・アーティスト、パオ・ホア・ハーによる作品集。自身の主要なシリーズ4作を収録し、故郷や帰属をめぐる探求を中心に構成されている。ラオスやタイ、ベトナム、中国南部に居住するモン族のディアスポラ・コミュニティに伝わる伝統や儀礼を参照しながら、現代社会における比喩的表現へと展開している点が特徴。写真とテキストを交差させ、移民やアイデンティティの複雑な状況を多層的に映し出している。文化的背景と個人的視点が重なり合う表現を提示している。
Almost Naked | Shen Wei
上海出身の写真家、シェン・ウェイによる作品集。アメリカ社会におけるアイデンティティとセクシュアリティを主題としたポートレートシリーズで、保守的な環境で育った作家が欲望や本能の複雑さに向き合う姿勢が示されている。寝室やバスルーム、水中といった親密な空間を舞台に、年齢や性別を超えた被写体をヌードで撮影。身体表現を通じて社会的規範と個人の欲望の関係を探り、セクシュアリティをめぐる視覚的対話を提示している。500部限定で発行。
Harry Callahan: New Color Photographs 1978-1987
アメリカの写真家、ハリー・キャラハンによる作品集。1978年から1987年にかけてエジプト、アイスランド、モロッコ、メキシコ、ニューヨークなど世界各地で撮影された作品を収録している。街並みや建築、人々の暮らしといった多様な被写体を、カラーとモノクロの双方で記録。実験的な構図や鮮明な色彩により、日常の風景を新しい視覚体験として提示している。図版に加えて解説テキストも収められ、キャラハンの活動後期における表現を明らかにしている。
New York: Just Open it | 郷津雅夫
現代アーティストであり写真家の郷津雅夫による作品集。長年にわたり取り組んできた「Windows」をはじめ、「Harry's Bar」「246」の三つのシリーズを収録している。被写体となるのはニューヨーク・ダウンタウンに暮らすマイノリティの人々であり、同じく異国の地でマイノリティとして生きる自身の経験を重ね合わせる視点が示されている。写真を通じて都市生活の現実と個人的なアイデンティティが交差し、社会と自己を見つめ直す表現を提示している。
フィリア 特装版 | 今道子
魚や野菜、衣類など身近な素材を組み合わせてオブジェを制作し、それらを撮影して幻想的な世界を生み出してきた今道子による作品集。初期の代表作「蛸+メロン」「キャベツ氏」をはじめ、近年に至るまでの作品を収録している。日常的な素材を異化し、寓話的な意味を与える表現は、写真を単なる記録ではなく造形的実験の場へと拡張している点が特徴。モノクロとカラーを織り交ぜた図版を通じて、半世紀近くにわたる独自の創作の軌跡を明らかにしている。
サン=テグジュペリ シネマの回想 | 小原由紀子
フランスの小説家・飛行士であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリに関連する映画資料を収めた一冊。『夜間飛行』『夜の空を行く』『南方飛行』といった作品にまつわる当時のビジュアル資料やテキストを26点収録している。映画公開時に日本独自の文化として制作された観客用プログラムも掲載され、文学作品とは異なる角度からサン=テグジュペリ像を探る手がかりを提供する。映画資料を通して作家の受容の一端を照らし出している。
Martin Kippenberger
ドイツのアーティスト、マーティン・キッペンバーガーの日本初回顧展にあわせて刊行されたカタログ。2015年にタカ・イシイギャラリーで開催された展示を記録したもので、会場入口から内部へと進む導線に沿って構成されている。全景をとらえた写真と作品の細部に迫る接写を交えながら、展示空間の雰囲気と作品の特性を多角的に提示。巻末には批評家・清水穣による論考を収録し、展示の意義を文献的にも補完している。
Helix | 大野純一
写真家・大野純一による作品集。静物写真をはじめ、女性のヌード、壁の質感、薔薇や百合といった花々をモチーフとした図版が収録されている。各写真は独立したイメージでありながら、螺旋を描くように関連し合い、ページを通して連続性を生み出している点が特徴。柔らかな光に包まれた被写体は質感を際立たせ、余白を活かした構成によって静謐な印象を与える。
Christo & Jeanne Claude | クリストとジャンヌ=クロード
アーティストデュオ・クリストとジャンヌ=クロードの活動を総覧する増補改訂版の作品集。初期のドローイングや家族写真から、過去に手がけた代表的なプロジェクト、進行中の計画に至るまで、多岐にわたる資料を収録している。数百点におよぶ写真や図版に加え、伝記的要素や批評的視点も盛り込まれており、作家の思想や制作のプロセスを理解する手がかりとなる構成。20世紀後半から21世紀初頭にかけてのランドアートの展開を照らし出している。
Tokyo Nobody | 中野正貴
日本の写真家・中野正貴による作品集。新宿駅前や渋谷センター街、六本木、銀座のビル街といった東京の繁華街を舞台に、11年にわたり無人の風景を撮影している。都市の喧騒を象徴する場が人影を失った瞬間に切り取られ、現実の延長でありながら非日常的な光景として現れる点が特徴。
憂魂、高倉健 | 横尾忠則
横尾忠則が編集を手がけた俳優・高倉健の写真集。遠藤努撮影による映画スチールを中心に、プライベート写真やスナップも交えて構成されている。さらに細江英公、立木義浩、森山大道、石黒健治といった写真家による作品も収録され、多角的な視点から高倉健の姿を示している。巻末には横尾忠則によるインタビューと年譜が掲載され、映画俳優としての活動とその人物像を資料的にたどることができる。戦後日本の大衆文化における高倉健の存在を浮かび上がらせている。復刻版。
田名網敬一 版画の仕事 1967-1994
1960年代よりポップアートやサイケデリックな感覚を取り入れた表現で知られ、多岐にわたる分野で活動してきた日本の美術家・田名網敬一の展覧会図録。1994年に川崎市市民ミュージアムで開催された「田名網敬一 版画の仕事1967-1994」展にあわせて刊行されたもの。1967年から1994年にかけて制作された多数の版画に加え、組み上げ絵などの立体作品も収録。30年近い創作の軌跡を通じて、その独自の造形世界を浮かび上がらせている。
イヴ・クライン展
1985年から1986年にかけて全国各地で開催された「イヴ・クライン展」にあわせて刊行された図録。フランスの現代美術家イヴ・クラインが1962年に34歳で没するまでのわずか7年間に制作した絵画、立体、火を用いた絵画、空気の建築といった多様な作品を網羅している。代表的な青色絵画シリーズをはじめ、短い生涯に集中的に展開された実験的表現の数々を収録。図版と解説を通して、20世紀美術におけるクラインの独自の位置づけを浮かび上がらせている。
Cherryblossoms | 大森克己
日本の写真家・大森克己による「さくら」を主題とした作品集。7年にわたり各地で撮影を重ね、開花から散華までの多様な姿を捉えている。満開の枝を覆う花群、川面に漂う花びら、街路に残る花屑といった景観。桜が織りなす時間的な変化を写真として記録する試み。被写体の質感や色彩の差異を的確に捉え、画面構成とともに日本文化における桜の位置づけを浮かび上がらせている。
The Mountain Nomad | yuichi tanizawa
ロンドンに生まれ、現在は名古屋を拠点に活動する写真家・yuichi tanizawaによる作品集。山で暮らす人々の姿、厳しい環境に根づく暮らし、そして四季の移ろいが刻まれた風景を切り取る。雪に覆われた峠、朝霧に包まれる草原、焚火の傍らで過ごす静寂の時間。ページをめくるごとに現れるのは、自然と人間の関係性の再確認。300部限定刊行。
アンディ・ウォーホル 1956-86 時代の鏡
アンディ・ウォーホル美術館の協力により開催された展覧会「アンディ・ウォーホル 1956-86 時代の鏡」にあわせて刊行された公式図録。絵画やドローイングのみならず、映像作品やインスタレーションまで幅広い活動を網羅している。1956年から1986年までの30年間にわたる創作を通して、ポップアートの旗手として時代を映し出したウォーホルの軌跡をたどり、その多面的な表現と社会との関わりを包括的に提示している。
藤井豊写真集 僕、馬 I am a horse | 藤井豊
写真家・藤井豊による作品集。2011年4月から5月にかけて東日本大震災で津波の被害を受けた青森、岩手、宮城を撮影している。隆起した道路や大きな亀裂の上を歩く子ども、瓦礫の山、崩壊した校舎など、被災地の光景を自らの足で記録した写真を収録。一枚ごとの映像には、震災直後の現実を伝える証言的な性格が備わっている。地域に刻まれた被害の痕跡を視覚的に提示し、災害を記憶する手がかりを浮かび上がらせている。
Georgia O’Keeffe: The Artist’s Landscape | Todd Webb
アメリカの写真家トッド・ウェッブが、画家ジョージア・オキーフを撮影した写真集。70年にわたる長い画歴の中でオキーフが描き続けた骨や自然といったモチーフとともに、その姿をモノクロームでとらえている。ニューメキシコの雄大な風景の中で作品制作に向き合う様子や、日常の姿を記録した写真を多数収録。画家の創作の源泉と生活の環境を重ね合わせ、オキーフの芸術と人生を結びつけて提示している。
Christopher Wool
アメリカのアーティスト、クリストファー・ウールの作品集。1998年にロサンゼルス現代美術館をはじめ各地で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。言葉や文字を用いたペインティング、花や点といった装飾的モチーフ、さらにローラーやスプレーを駆使した実験的な表現まで、多様な作品を収録している。1980年代以降の活動を総覧する構成となっており、表現手法や技法の変遷、テーマの広がりを体系的に示している。
Ancient And Modern | William Eggleston
カラー写真の新たな可能性を切り拓いた「ニュー・カラー」の旗手、ウィリアム・エグルストンによる写真集。南アメリカで撮影された初期の作品から、イギリスでの比較的近年の作品までを編纂し収録している。日常の断片や風景を主題に縛られることなくとらえ、平凡な光景の中に鮮やかな色彩や独自の視点を見出す構成。ありふれた世界を新しい眼差しで提示し、写真表現の可能性を拡張したエグルストンの歩みを明らかにしている。
Paris | William Eggleston
アメリカの写真家ウィリアム・エグルストンによる作品集。パリのカルティエ現代美術財団で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。ショーウィンドウに飾られたクマのぬいぐるみや、壁や車に描かれたストリートアート、街角のスナップなど、日常の断片を独自の色彩感覚でとらえている。さらにインスピレーションの源となった写真とともに、ペインティング作品も掲載。写真と絵画を往還しながら、エグルストンの創造の広がりを提示している。
The Earth Is Only a Little Dust Under Our Feet | Bego Anton
スペインの写真家ベゴ・アントンによる作品集。アイスランドの人々が信じるエルフやトロール、妖精や怪物といった神秘的な存在に焦点を当て、人間と共に暮らし交流しているとされるその世界観を写し出している。幻想的な風景写真と鮮やかなポートレートを組み合わせ、信仰と日常が交差する姿を提示。写真に添えられた物語は、民間伝承が現代に息づくアイスランドの文化的背景を浮かび上がらせている。