アイデア No.334 漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン〈前編〉
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.334(2009年5月号)は、「漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン〈前編〉」を特集。あずまきよひこ『よつばと!』を手がけるよつばスタジオの制作過程を紹介するとともに、祖父江慎、南伸坊、羽良多平吉らによる装丁やパッケージデザインを収録している。キャラクター表現とタイポグラフィが交錯する新しい装幀文化の潮流を、豊富な図版と批評的視点で探る内容となっている。
アイデア No.312 葛西薫
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.312(2008年11月号)は、日本を代表するアートディレクター、葛西薫を特集。小説『蛇にピアス』(金原ひとみ)や上田義彦の写真集の装丁、サントリーやユナイテッドアローズなどの広告・パッケージデザインをはじめ、多岐にわたる仕事を約90ページにわたり紹介している。広告からCI計画、演劇や映画のグラフィックに至るまで、感覚と理性を往還する造形思考を丹念に検証。長年にわたり第一線で活躍してきた葛西のクラフトマンシップと、静謐なデザイン哲学の全貌を明快に伝えている。
アイデア No.307 韓国のグラフィックデザイン
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.307(2004年11月号)は、韓国のグラフィックデザインを特集。キム・ドゥソッ、イ・セヨン、ミン・ビョンゴルら新世代のデザイナーによる作品を中心に、デジタル社会やハングル表現、朝鮮王朝リバイバル、ナショナリズム、ポストモダンといった多様な潮流を横断的に紹介している。小倉紀藏のインタビューや歴史的論考も収録し、急速に変化する韓国社会の中で生まれた造形の活力と思想を的確に示している。
アイデア No.305 タイプデザイン・トゥデイ
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.305(2004年7月号)は、「タイプデザイン・トゥデイ」特集号。ロビン・キンロス、ジャン=フランソワ・ポルシェ、小林章らを迎え、欧文書体設計の現状と可能性を探っている。テーマに合わせて本文は日本語と英語のバイリンガル仕様となっており、国際的な視点から書体デザインを論じている点も特色。表紙はポルシェ、誌面フォーマットはヘルムート・シュミットが手がけ、タイポグラフィの専門的議論とデザイン性を兼ね備えた一冊となっている。
アイデア No.304 Alexander Gelman
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.304(2004年5月号)は、ニューヨークを拠点に活動するデザイナー、アレクサンダー・ゲルマンを特集。自身が主宰する〈デザイン・マシーン〉でのグラフィックワークを中心に、ミニマルな構成のなかに知覚と空間への意識を鋭く映し出した作品を紹介している。ステファン・サグマイスター、ジョン・前田、深澤直人、北川一成らによる寄稿も収録し、ゲルマンの思考と造形哲学の核心に迫っている。
アイデア No.301 Foundation 33/新島実
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.301(2003年11月号)は、「Foundation 33」と「新島実:色彩とフォントの相互作用」の二部構成による特集号。前半では、グラフィックと建築など領域を横断する手法で注目を集めたロンドンのデザイングループ〈ファウンデーション33〉の活動を約40ページにわたり紹介。後半では、デザイナー新島実が色彩と書体の関係をテーマに展開した実験的作品を掲載し、造形の根源を問い直す視点を提示している。
Subjects ペーター佐藤ドローイング集
イラストレーター、ペーター佐藤によるドローイング作品集。国内外の著名人やモデルを題材に、繊細な線と鮮やかな色彩で描いたポートレートを大判で収録している。雑誌や広告で知られる華やかなイラストレーションとは異なり、本書では静かな観察と造形への純粋な関心が際立つ。高橋睦郎、小夜子、グレース・ジョーンズらによるコメントを添え、ペーター佐藤の感性と時代の空気を鮮やかに映し出している。
Self Service No.35
パリを拠点に年2回発行されるファッション&カルチャーマガジン『Self Service』vol.35(2011年 Fall/Winter号)。クリエイティブ・ディレクターのエズラ・ペトロニオとファッション・ディレクターのスザンヌ・コラーによって創刊され、世界的フォトグラファーによる斬新かつスタイリッシュなビジュアルを多数掲載する。本号では、イギリスの写真家、アラスデア・マクレランが表紙を担当、モデルはアリゾナ・ミューズ。アレキサンダー・ワン、メアリー=ケイト&アシュリー・オルセン、フィリップ・リムらへのインタビュー記事を収録。
Self Service No.34
パリを拠点に年2回発行されるファッション&カルチャーマガジン『Self Service』vol.34(2011年 Spring/Summer号)。クリエイティブ・ディレクターのエズラ・ペトロニオとファッション・ディレクターのスザンヌ・コラーによって創刊され、世界的フォトグラファーによる斬新かつスタイリッシュなビジュアルを多数掲載する。本号では、「エッセンシャル(欠かせないもの)」を、テーマにソフィア・コッポラ、ロマン・コッポラ、トム・フォード、ライアン・コーバンらがファッションにおける「不可欠なもの」について語る特集などを収録。
Self Service No.33
パリを拠点に年2回発行されるファッション&カルチャーマガジン『Self Service』vol.33(2010年 Fall/Winter号)。クリエイティブ・ディレクターのエズラ・ペトロニオとファッション・ディレクターのスザンヌ・コラーによって創刊され、世界的フォトグラファーによる斬新かつスタイリッシュなビジュアルを多数掲載する。本号では、ファッション界で影響力を持つスタイリスト、ジョー・マッケンナをゲスト編集に迎えた特集号。デヴィッド・ シムズ、ブルース・ウェーバー、ユルゲン・テラーらによる写真、キャシー・ホリンによるインタビュー記事を収録し、モードの本質に迫る。
Self Service No.32
パリを拠点に年2回発行されるファッション&カルチャーマガジン『Self Service』vol.32(2010年 Spring/Summer号)。クリエイティブ・ディレクターのエズラ・ペトロニオとファッション・ディレクターのスザンヌ・コラーによって創刊され、世界的フォトグラファーによる斬新かつスタイリッシュなビジュアルを多数掲載する。本号では、「名声とアイデンティティ」をテーマに、SNSが生んだ新たな影響力、匿名性の価値、現代のセレブリティ文化など多角的に探る。
Self Service No.31
パリを拠点に年2回発行されるファッション&カルチャーマガジン『Self Service』vol.31(2009年 Fall/Winter号)。クリエイティブ・ディレクターのエズラ・ペトロニオとファッション・ディレクターのスザンヌ・コラーによって創刊され、世界的フォトグラファーによる斬新かつスタイリッシュなビジュアルを多数掲載する。本号では、ドイツ出身の写真家、ユルゲン・テラー特集。表紙の撮影、印象的な写真や地元での撮影など、誌面の撮影エピソードを交えたインタビューとともにファッションの最前線を切り取るイメージの数々を豊富に収録。
Self Service No.30
パリを拠点に年2回発行されるファッション&カルチャーマガジン『Self Service』vol.30(2009年 Spring/Summer号)。クリエイティブ・ディレクターのエズラ・ペトロニオとファッション・ディレクタ […]
Self Service No.27
パリを拠点に年2回発行されるファッション&カルチャーマガジン『Self Service』vol.27(2007年 Fall/Winter号)。クリエイティブ・ディレクターのエズラ・ペトロニオとファッション・ディレクターのスザンヌ・コラーによって創刊され、世界的フォトグラファーによる斬新かつスタイリッシュなビジュアルを多数掲載する。本号では、カンヌ国際映画祭、アート・バーゼルでのカール・ラガーフェルドやカイリー・ミノーグら、著名人たちのポートレートや、70年代から現在に至るまでのファッションの変遷を辿る特集を収録。
Laforet: Super Graphics ラフォーレ原宿の広告30年史
東京・表参道に位置するショッピングセンター「ラフォーレ原宿」の広告ビジュアル30年分をまとめた記録集。1978年から2008年までのポスターを中心に、年代順で広告作品を紹介。加えて、大貫卓也、野田凪、青木克憲ら歴代アートディレクターへのインタビューも収録され、ラフォーレのビジュアル戦略の変遷とその時代性を読み解く内容となっている。
iichiko design 2017
麦焼酎「いいちこ」の広告表現をまとめた2017年版作品集。アートディレクター河北秀也のもと、ポスター、雑誌広告、季刊誌〈iichiko〉、地下鉄ポスターなど多様な媒体を横断して展開されたビジュアルを収録している。浅井愼平らによる写真が生み出す光と余白の美しさが、広告を詩的な風景へと昇華させる。日常の中に潜む情感と時間の流れをすくい取り、〈いいちこ〉というブランドの静かな品格を伝えている。
iichiko design 2016
1979年の発売以来、独自のブランドイメージを築いてきた麦焼酎「いいちこ」の広告作品をまとめた作品集の2016年版。アートディレクター河北秀也のもと、写真、コピー、デザインの三位一体で構築された広告シリーズは、日本の広告史に新しい美意識を刻んだ。清潔な余白と抑制のきいた構成、そして郷愁を誘う言葉の響きが、企業広告を超えた詩的世界を形づくっている。生活とデザインの関係を静かに問い直す視点を提示している。
貼函の世界 | 篠崎貞雄
多彩な貼函(はりばこ)のデザインを網羅した資料集。リボン付きのギフトボックスからチョコレートやジグソーパズル、レーザーディスクのケースに至るまで、86のカテゴリーに分類し、2000点を超える貼函をカラーで収録している。素材や構造、印刷表現の工夫を通して、箱という小さな空間に凝縮された造形の知恵と美意識を探る。パッケージデザインの豊かさを伝える貴重なアーカイブ。
せなけいこ展
絵本作家・せなけいこの創作の軌跡を紹介する展覧会図録。2019年から2020年にかけて全国を巡回した「せなけいこ展」にあわせて刊行された。『ねないこだれだ』『めがねうさぎ』をはじめ、絵本や紙芝居の原画約300点を収録し、貼り絵による独自の技法とあたたかな物語世界を伝えている。ユーモラスで少し不思議な登場人物たちを通して、子どもたちの想像力に寄り添い続けた作家の歩みをやさしく映し出している。
誕生50周年記念 ぐりとぐら展
絵本『ぐりとぐら』の誕生50周年を記念して開催された展覧会の公式図録。ひろしま美術館をはじめ全国を巡回した展覧会にあわせて刊行されたもの。1963年の初版以来、世代を超えて親しまれてきた物語の原画やスケッチ、作者姉妹による初期作品をカラー図版で収録。別冊には作者のインタビューと宮崎駿との対談を収め、創作の背景や作品に込められた想いを丁寧に伝えている。
2足 個展「therium information」を開催します
11月15日(土)〜12月1日(月)の期間、「原初的印象・不確かさをそのままにする」を主題に作品制作、リサーチ、資料蒐集を行う2足による個展「therium information」を開催します。 2足が新たに取り組む、 […]
KAWS C10: The Kimpsons
アメリカのアーティスト、KAWS(カウズ)が手がけたシリーズ『The Kimpsons』を収録した作品集。人気アニメ『ザ・シンプソンズ』のキャラクターをモチーフに、頭部をスカルマークに置き換えるなど独自の手法で再構築したペインティング作品を多数掲載する。『ミシュラン』『ミッフィー』『アストロボーイ』など既存の大衆的イメージを再解釈してきたKAWSによる、ポップカルチャーとアートの境界を問い直す実験的な試み。ユーモアと風刺に満ちた図像が、現代社会におけるアイコンの消費と記憶のあり方を浮かび上がらせている。限定3,000部刊行。
Places, Strange and Quiet | Wim Wenders
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによる写真集。1983年から2011年にかけて世界各地で撮影された建物や街並み、風景を収録している。人影の消えた街角や朽ちた遊具、時を止めたような空間など、「奇妙に静かな場所」へのまなざしが貫かれており、映像作家としての詩的感性と構図への確かな眼差しが融合している。旅の途中で偶然出会った光景を通して、記憶と時間の層を静かに描き出す一冊。
百石譜 One Hundred Stonewares | 上田義彦、西野嘉章
東京大学総合研究博物館が所蔵する膨大な石器コレクションの中から、石斧・石剣・石鍬など100余点を精選して収録した写真集。写真家・上田義彦、デザイナー・原研哉、美術史家・西野嘉章によるコラボレーションによって制作された「マニエリスム博物誌」シリーズの第3作にあたる。黒を背景に独自のライティングで撮影された石器は、先史の造形物でありながら彫刻のような美を放ち、人類の知覚と創造の原点を静かに映し出す。学術と美の交差点に立つ、知的かつ詩的な記録集。
鳥のビオソフィア Biosophia of Birds | 上田義彦、西野嘉章
写真家・上田義彦が、山階鳥類研究所に所蔵される貴重な鳥類標本を撮影した作品集。東京大学創立130周年記念特別展示「鳥のビオソフィア――山階コレクションへの誘い」にあわせて制作されたもので、模式標本28点を含む108点の標本を収録する。翼を閉じ、静かに横たわる鳥たちの姿は、黒一色の背景の中でまるで再び命を得たかのような存在感を放ち、科学と芸術のあわいに立ち現れる美を映し出す。西野嘉章による構成、原研哉によるデザイン。
Roger Caillois: La Lecture des Pierres
フランスの文芸批評家・社会学者ロジェ・カイヨワが生涯をかけて蒐集した鉱物コレクションを紹介する作品集。パリ国立自然史博物館に遺贈された石の中から、とりわけ造形と色彩が美しい150点を厳選して掲載。アゲート、ジャスパー、方解石など、自然が生み出した偶然の文様を通して、見る者に想像的な連想と詩的感興を喚起する。あわせて、カイヨワの代表的著作「石」「石の文字」「逆説の瑪瑙」からの評論を収録し、自然の造形と人間の想像力の交錯を多角的に読み解く構成となっている。
ギイ・ブルダン | アリソン・M. ジンジャラス
挑発的な構図と物語性でファッション写真の概念を刷新した写真家、ギイ・ブルダンの作品集。シャネルやヴォーグなどの雑誌を舞台に、洗練と危うさ、エロティシズムとユーモアが共存する独自のビジュアル世界を展開したブルダン。その革新的な演出と色彩感覚は、後のファッションフォトグラファーに計り知れない影響を与えた。本書では、広告写真や未公開作品を含む多彩な図版を通して、彼の創作哲学と美意識の核心に迫っている。
OPERA de PARIS パリ・オペラ座 4冊揃 | 田原桂一
写真家、田原桂一がフランス政府の依頼を受け、8年の歳月をかけてパリのオペラ座を撮影した大判写真集『OPÉRA de PARIS(パリ・オペラ座)』。約550点におよぶ作品を、ARCHITECTURE(建築)、COSTUMES(衣装)、BIJOUX(宝飾)、MAQUETTES(舞台美術)の4つのテーマで構成した全4巻から成る。自然光を操り、建築の荘厳さから舞台裏の繊細なディテールまでをとらえた写真は、パリ・オペラ座の全貌を光の造形として描き出す。田原の代表作にして写真芸術の金字塔とも評される本作は、限定版として刊行された希少な一冊。光と時間、そして創造の場としてのオペラ座の魅力を永遠にとどめている。2000部限定刊行。
Sugimoto: Conceptual Forms
現代美術家、杉本博司による作品集。2004年から2005年にかけてカルティエ現代美術財団で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。〈ジオラマ〉〈海景〉〈劇場〉などの写真シリーズで、時間や歴史、形而上学的問いを探求してきた杉本が、新たに数学的構造と造形美の関係に挑んだ〈コンセプチュアル・フォーム〉シリーズを収録。未発表作品を含む52点を掲載し、科学、哲学、美術史を横断する杉本の思考を立体的に示している。
Lee Ufan: Painting, Sculptures
2007年のヴェネチア・ビエンナーレ出展にあわせて刊行された、李禹煥(リー・ウーファン)の作品カタログ。1969年以降に制作された絵画と彫刻を中心に構成され、「もの派」を代表する作家としての歩みと思想を多角的に辿る。最小限の行為と素材の対話を通して、空間や存在の関係性を問い続けてきた李の芸術を、図版とテキストで包括的に紹介。自身による論考やインタビューも収録し、哲学と造形が交差するその創作の核心に迫っている。
Lee Ufan: Open Dimension
「もの派」を代表する美術家、李禹煥(リ・ウーファン)の作品集。2019年秋、ワシントンD.C.のハーシュホーン美術館で発表された屋外彫刻インスタレーション〈Relatum〉シリーズを中心に紹介する。美術館の建築空間に呼応するよう設計された10点の新作は、ステンレスと巨石といった異質な素材を対話させることで、観る者と空間、時間との関係を浮かび上がらせる。制作過程のスケッチや設営風景、展示全景など100点を超える図版と、論考、インタビューを収録し、李の思索と造形の本質に迫る。
Kan Yasuda | 安田侃
イタリアを拠点に活動する彫刻家・安田侃の初期作品集。1991年にミラノで開催された野外展「彫刻の道」における大規模な展示風景を中心に、白大理石やブロンズを素材とした代表作をモノクロ図版で多数収録する。滑らかな曲線と静謐な造形に宿る精神性を、イサム・ノグチやブルーノ・ムナーリのテキスト、大岡信の詩とともに読み解く一冊。
PERSONAL WORK | 保井崇志
写真家、保井崇志による作品集。写真の選定からデザイン、印刷、製本、販売Webサイトの制作など、全ての工程で著者本人が携わった、こだわりの一冊。東京を中心に撮影された都市の風景や人々の暮らしを、独自の視点で切り取っている。2013年から2023年までの約10年間にわたって撮りためた作品群を収録。
Shoot: Photography of the Moment
「瞬間」をテーマに、時代を超えて共鳴する写真表現を紹介する作品集。スティーブン・ショアやナン・ゴールディン、ヴォルフガング・ティルマンスらに影響を受けた26名の写真家が参加し、自然光と一眼レフカメラのみで撮影された生の瞬間を収録している。ティム・バーバー、J.H.エングストローム、長島有里枝ら次世代の作家たちは、演出を排し、被写体との関係性や偶然性の中に「いま」を見出していく。イメージがあふれる現代において、写真が持つ感情的な力と、見ることそのものの意味を問い直す試みとして位置づけられる一冊。
ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室
2023年にDIC川村記念美術館で開催された展覧会「ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室」の図録。ドイツ出身の画家・デザイナーであり教育者でもあったジョセフ・アルバースの創作と教育の両面に焦点を当て、その思想と実践を多角的に紹介する。アルバース自身の作品やデザイン、習作に加え、バウハウス、ブラックマウンテン・カレッジ、イェール大学での教育活動を豊富な写真資料とともに掲載。色と形、素材の探究を通して「見ることを教える」アルバースの教育理念を可視化し、彼の思想が現代のデザインとアート教育に与えた影響を明らかにしている。
サラ・ムーン展 幻惑する巴里の女流写真家
1984年に東京・プランタン銀座と大阪・プランタンなんばで開催された「サラ・ムーン展 幻惑する巴里の女流写真家」の図録。フランスを代表する写真家サラ・ムーンが手がけたファッションフォトを中心に、VOGUE、コム・デ・ギャルソン、キャシャレルなどとの仕事を含む36点の作品をカラーおよびモノクロで収録している。柔らかな光と淡い色彩、幻想的な構図が織りなす独自の映像世界を通して、ムーンの詩的な感性と被写体への深いまなざしを伝える。巻末には友人との対話やインタビューも収録し、彼女の創作哲学に触れられる構成となっている。
Sarah Moon: Improbable Memories
ロンドンやパリでモデルとして活動した後、1970年より写真家へ転向したサラ・ムーンによる作品集。日本語版。優美な女性像や静物を、絵画のように構築された構図と繊細な色彩でとらえ、詩情あふれる世界を描き出す。柔らかな光と独特のぼかしが生み出す幻想的な空気感が特徴で、見る者を物語の中へと誘う。94点の図版に加え、作家の創作背景や作品解釈を深める解説も収録している。
操上和美写真集 陽と骨
写真家・操上和美による写真集『陽と骨』。フルカラーのハードカバー版には女性の身体や植物、動物など、生命の艶やかさを湛えたイメージを、モノクロのソフトカバー版には日常の断片や人々の姿を収録している。色彩と光、陰影と質感の対比を通じて、人間と自然、生命と時間の関係を探るように構成された一冊。操上の直感的なまなざしが映し出す世界は、見る者に身体的な感覚と深い余韻を呼び覚ます。
ZEEN | Scheltens & Abbenes
オランダを拠点に活動するアーティストデュオ、シュルテンス&アベネス(Scheltens & Abbenes)の作品集。2019年にアムステルダムのFOAM写真美術館で開催された回顧展にあわせて刊行されたもの。エルメスの箱やハイブランドのハンガー、色鮮やかな木箱など、日常的な物を精緻に構成して撮影した静物作品を収録。イメージの反復や対置によって、新たな文脈や視覚的リズムを生み出し、写真表現の枠を拡張する彼らの独自の方法論を体感できる内容となっている。
ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術
2021年から2022年にかけてDIC川村記念美術館などで開催された展覧会「ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術」の公式図録。ミニマル・アートとコンセプチュアル・アートという20世紀後半の美術史を大きく転換させた潮流を、ドロテ&コンラート・フィッシャー夫妻のコレクションを中心に検証する。ドナルド・ジャッド、ダン・フレイヴィン、リチャード・ロングら18名の作家による約150点の作品とともに、貴重なアーカイブ資料、論考、解説を多数掲載。欧米および日本の動向を多角的に読み解く一冊。
Luciano Fabro
1991年にスイスのルツェルン美術館で開催された展覧会「Luciano Fabro・Die Zeit・Werke 1963-1991」展に際して刊行されたカタログ。イタリアで1960年代後半から70年代初頭にかけて展開された芸術運動「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」の代表的な作家の一人である彫刻家、ルチアーノ・ファブロの作品群をモノクロ図版中心に掲載。ドイツ語表記。
Matthias Hoch: Fotografien/Photographs | マティアス・ホッホ
ドイツの写真家・ヴィジュアルアーティスト、マティアス・ホッホによる写真集。急速に変化する都市景観や、ヨーロッパの近代的な建築構造物を、静謐で構築的な視点から捉えている。駐車場やスタジアムの屋根、建物の外壁といった日常的な風景が、極限まで純化された構図と色彩によって抽象的な美へと昇華される。無機質な都市の表層に潜む秩序と感覚的なリズムを探る、ホッホの代表的作品群を収録。