芦原義信 建築アーカイブ展
2017年に武蔵野美術大学 美術館・図書館で開催された「芦原義信 建築アーカイブ展」の公式カタログ。同大学が所蔵する「芦原義信建築資料アーカイブ」から図面、写真、模型を通じて建築家・芦原義信の活動を振り返る。手描き図面や記録写真などの一次資料を中心に、建築の構想から実現に至る過程を多角的に紹介。豊富な図版と解説を収め、戦後日本建築を代表する建築家の仕事を資料的価値とともに伝える一冊。
かたち誕生 図像のコスモロジー 万物照応劇場 | 杉浦康平
グラフィックデザイナーでありアジア図像学の研究者でもある杉浦康平による評論集。万物に潜む「かたち」の源流をたどり、その生成や変化を多角的に考察する。「身体の構造と響きあうかたち」から「文字」の誕生、「本」や「地図」に宿るかたち、そして再び身体へと回帰するプロセスを追い、造形の背後にある宇宙観や人間観を浮かび上がらせる。視覚資料と理論的分析を交え、デザインと思索が交差する一冊。
生命の樹・花宇宙 | 杉浦康平
グラフィックデザイナー杉浦康平による評論集。アジア各地の生活文化に息づく「生命の樹」のイメージを、染織や装飾、祭礼具、生活用具などに見出し、その象徴的意味や思想を紐解いている。「立樹文様」「ゆらめきうねる生命の樹」「聖獣たちが意味するもの」といった章立てで構成され、宇宙観や生命観の表れを探る内容。豊富な図版資料により視覚的にも読み応えがあり、佐藤篤司による造本が全体を引き立てる。
The Collective Quarterly Issue 02: Mad River
写真家ジェシー・レンズとセス・パットナムによるライフスタイル/トラベルマガジン『The Collective Quarterly』第2号。特集地はアメリカ北東部、バーモント州のマッドリバーバレー。自然に囲まれた土地に根ざす職人たちの手仕事や、地域に暮らす人々の日常、豊かな景観を多彩な写真と文章で紹介している。旅の記録にとどまらず、土地固有の文化やコミュニティの魅力を掘り下げる編集方針が貫かれ、ページを通して現地の空気感が伝わってくる内容。クラフトやアウトドアに関心のある読者にとっても発見に満ちた一冊。英語表記。
Asafo!African Flags of the Fante
西アフリカ・ガーナのファンテ族による自警団「アサフォ」が掲げた旗を紹介する資料集。勇壮さを誇示するだけでなく、ことわざや神話、日常の出来事を題材とし、アップリケ技法で色鮮やかに表現された旗は、独自の美的感覚と社会的メッセージをあわせもつ。動物や人物、象徴的なモチーフが配されたデザインは視覚的インパクトに富み、伝統文化と共同体意識を映し出すものとなっている。多数のカラー図版を収録し、ファンテ族の芸術性と造形の豊かさを伝えるとともに、アフリカ美術の多様な表現を知る手がかりとなる一冊。英語表記。
The Amazing Paper Cuttings of Hans Christian Andersen
世界的に知られる童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンのもう一つの顔に焦点をあてた一冊。物語の創作者であると同時に、彼は即興的に切り絵を作り、人々を魅了した切り絵作家でもあった。白鳥やピエロ、風車、天使など、童話を語りながらはさみで生み出した精緻なモチーフは、豊かな想像力と遊び心を物語っている。伝記的な記述と作品図版をあわせて収録し、語り部としてのアンデルセンと、造形作家としてのアンデルセン、その二つの側面を重ね合わせながら、その創造力の広がりを再発見できる内容となっている。
イメージの冒険 アフリカ美術展
1985年、有楽町そごうで開催された「イメージの冒険 アフリカ美術展」の公式図録。仮面や木彫、人形、壺など、アフリカ各地を代表する文化美術品116点をカラー・モノクロの図版で掲載している。造形の力強さと豊かな象徴性を備えた作品群は、多様な地域文化を映し出すとともに、西洋や日本の表現者たちに強い影響を与えた。岡本太郎や高橋睦郎によるコメントも収録され、アフリカ美術が持つ創造的な刺激とその広がりを示す一冊。
アフリカの彫刻 | アフリカンアート・ミュージアム
2010年に山梨にあるアフリカンアート・ミュージアムで開催された展覧会の図録。頭像やマスク、立像、指輪など、116点のアフリカの彫刻を幅広く網羅し掲載。
Jean Dunand: His Life and Works | ジャン・デュナン
フランスの彫刻家・インテリアデザイナー、ジャン・デュナンの生涯と作品を紹介する作品集。アール・デコを代表する存在として知られる彼の活動を、家具や工芸品、建築装飾など幅広い領域にわたって網羅している。カラー・モノクロ図版を多数収録し、漆工技法や金属加工を駆使した華麗な造形を視覚的に伝える構成。作品とともに残された資料や写真を通じて、その創作の背景や時代との関わりを丁寧に解説しており、20世紀前半の装飾芸術を理解するうえでも重要な手がかりとなっている。
Art Deco: Flights of Artistic Fancy | Susan A. Sternau
1920〜30年代にかけて最盛期を迎えたアール・デコの魅力を多角的に紹介する一冊。建築やインテリア、ファッションから、装飾品、絵画に至るまで幅広い領域に浸透した様式の発展をたどり、形態や色彩表現の変化を豊富な図版とともに解説している。幾何学的で洗練されたデザインと、華やかな装飾性が融合したスタイルは、時代のモダニティと豊かな創造力を象徴するものとして国際的に評価された。歴史的背景や社会文化との関わりを踏まえつつ、その進化と広がりを視覚的に示す内容で、アール・デコの全体像を理解する手がかりとなる一冊。英語表記。
アール・デコと東洋 1920-30年代・パリを夢みた時代
2000年に東京都庭園美術館で開催された展覧会の公式図録。1920〜30年代、ヨーロッパを中心に華開いたアール・デコ様式と東洋的要素の交錯をテーマに据え、絵画や彫刻、工芸、ポスターなど幅広いジャンルを紹介している。日本や中国の意匠が西洋の造形に与えた影響を辿りつつ、洗練された幾何学的装飾と異国趣味が融合した時代の美意識を浮かび上がらせる構成。カラー・モノクロを織り交ぜた豊富な図版と解説を収録し、アール・デコを国際的な文化潮流として再考する手がかりとなる一冊。
Radios the Golden Age | Philip Collins
1930年代から1950年代にかけて製造された卓上ラジオを集めた資料集。プラスチックを素材とした大量生産が広がり、工業製品に革新的なデザインが花開いた時代の特徴を映し出している。地球儀や野球ボール、ビール瓶をかたどった遊び心あるフォルムから、流線型のモダンな造形まで、当時の生活文化を象徴する名品を豊富なオールカラー図版で紹介。単なる家電を超えてインテリアやデザインオブジェとして存在感を放ったラジオの姿を通じて、戦前から戦後にかけてのデザイン史の一側面を視覚的にたどることができる一冊。英語表記。
Vessels: The Spirit of Modern British Ceramics
2014年に益子陶芸美術館で開催された展示の公式カタログ。器の産地である益子にふさわしく、「うつわの表現」をテーマにイギリス現代陶芸の潮流を紹介している。ユーエン・ヘンダーソン、エリザベス・フリッチ、ジェニファー・リーらをはじめとする作家たちの作品を取り上げ、造形の多様性や素材へのアプローチを豊富な図版と解説で提示。日常性と芸術性の境界を超え、器というフォルムを通じて表現の可能性を追求する現代陶芸の姿を伝える一冊。
現代陶芸の精鋭 21世紀を開くやきものの手法とかたち
2001年に茨城県陶芸美術館で開催された展示の公式カタログ。1930〜60年代生まれの作家20名を取り上げ、秋山陽、小川待子、鯉江良二、十五代楽吉左衛門らによる作品を紹介している。彫刻や陶器、オブジェ、インスタレーションなど多彩な表現を収録し、素材や技法の探究から造形の革新に至るまで現代陶芸の幅広い可能性を提示。カラー図版と解説を通じ、伝統を継承しながらも21世紀へと開かれていく陶芸表現の姿を示す一冊。
漢聲雑誌 87-88期 美哉漢字
中国文化を独自の視点で掘り下げ、毎号異なるテーマをグラフィカルに紹介する雑誌「漢聲(ハンシェン)」の第87-88期特集号。古代書体の成立から変遷、さらに芸術や装飾として展開された漢字の造形美を、多彩な図版とともに解説している。文字が持つ歴史とデザインの奥行きを鮮やかに映し出している。中国語表記。
組版原論 タイポグラフィと活字・写植・DTP | 府川充男
印刷史研究の第一人者として知られ、『聚珍録』を著した府川充男による組版実用書。活字から写植、そしてDTPへと移り変わる日本の印刷史を背景に、組版に関する研究記事や理論を収録。さらに、組版演算に関する実践的な解説を加え、歴史的知見と技術的ノウハウをあわせ持つ内容となっている。研究者・実務者双方にとって、組版とタイポグラフィを深く理解するための貴重な一冊。
組版 タイポグラフィの廻廊 | 府川充男、小池和夫、小宮山博史 他
府川充男、小池和夫、小宮山博史らによる組版・タイポグラフィに関する評論集。書体史やブックデザインの変遷、仮名の造形に対する視点など、多角的な論考を収録している。「タイポグラフィの視線」「八〇年代のブック・デザインとタイポグラフィを過る」「仮名と書体を見る眼」など、実践と批評の両面からアプローチされた文章を通して、文字文化の奥深さを探ることができる一冊。
Virgil Abloh: Figures of Speech | ヴァージル・アブロー
Off-Whiteの創設者として知られるファッションデザイナー、ヴァージル・アブロー(1980–2021)の創作活動を網羅するモノグラフ。ラグジュアリーストリートの先駆者として築いた独自のスタイルを軸に、デザイン作品やアイデアスケッチ、資料写真、インタビューを紹介している。1,800点以上におよぶ未公開画像を収録し、その発想の源泉やプロセスを多角的に辿る構成。デザインとカルチャーを横断したアブローの軌跡を示す包括的な一冊。英語表記。
Skeleton | 原研哉、佐藤卓
グラフィックデザイナー原研哉と佐藤卓によるパッケージデザイン作品集。ウイスキーボトルや缶コーヒー、化粧品など身近な製品を題材に、機能性と造形美を兼ね備えたデザインを多数収録している。シンプルでありながら高い完成度を誇るパッケージの数々を、藤井保の写真によって鮮明に提示。日常に溶け込むデザインの可能性を示す構成となっている。
表紙はうたう | 和田誠
装丁家・イラストレーターとして幅広く活躍した和田誠の作品集。1977年から2008年までの31年間にわたり手がけた『週刊文春』の表紙イラストを、カラーで1558点収録している。動物や花、酒などをモチーフにした作品群は、単行本とは異なるペインティング的な筆致で描かれ、和田の多彩な表現力を示す。時代とともに歩んだ表紙デザインの軌跡を、圧倒的なボリュームで振り返ることのできる貴重な記録。
資生堂宣伝史 総合篇/TV・CM篇/セルジュ・ルタンス篇 全三冊揃
1960年代以降の資生堂の広告活動を体系的にまとめた資料集。広告ポスターや店頭ディスプレイ、パッケージデザインを収録した「総合篇」、セルジュ・ルタンスのクリエイティブを集成した「セルジュ・ルタンス篇」、そしてテレビCMを収録した「TV・CM篇」(VHS)の3部構成となっている。日本の広告デザイン史における資生堂の役割を多角的に検証できる貴重な記録であり、グラフィックから映像まで幅広い表現を網羅している。
Raymond Savignac: Affichiste | レイモン・サヴィニャック
フランスの画家・グラフィックデザイナー、レイモン・サヴィニャックの作品集。ユーモラスで親しみやすい表現によって街角を彩り、フランス広告ポスターの黄金期を象徴する存在となったサヴィニャック。本書では600点以上におよぶ膨大なポスター作品を編纂し、その豊かな創造力と独自のスタイルを体系的に紹介している。フランス語表記。
Saul Steinberg: The Inspector | ソウル・スタインバーグ
ルーマニア出身のイラストレーター、ソウル・スタインバーグによる6冊目の画集。ユーモアと風刺を巧みに織り交ぜた独創的なドローイングをモノクロで多数収録している。線の軽やかさと機知に富んだ視点が生み出すイメージは、日常を風刺しながらも詩的な広がりをもたらす。スタインバーグの作家性を凝縮した一冊。英語表記。
大正・昭和のブックデザイン レトロでモダンな書籍・雑誌の装丁コレクション
大正から昭和にかけて制作されたブックデザインを集成した資料集。書籍や雑誌の装丁・挿絵に焦点を当て、約650冊を収録している。猪熊弦一郎、恩地孝四郎、小村雪岱、河野鷹思、杉浦非水、竹久夢二といった錚々たる装幀家の仕事を網羅し、各作家ごとに構成。伝統的な意匠に加え、西洋から流入した美術やデザインが融合していく様を、装幀史の観点から多角的にたどることができる。モダニズム・デザインの黎明期を視覚的に記録した貴重な記録。
i-Deas of a Decade
国際的なカルチャー&ファッション誌『i-D』の創刊から10年間を総括するコンピレーション。1980年代を彩ったスタイルやトレンドを、ゴスカルチャーからベネトンの広告、コム・デ・ギャルソン、ヨウジヤマモトの革新的ファッションまで幅広く収録。ストリートのリアルとハイファッションを自在に横断した同誌ならではの視点で、時代の空気とエネルギーを切り取る。豊富な図版とともに、80年代カルチャーをビジュアルで体感できる内容。英語表記。
Issey Miyake: Pleats Please | Taschen
世界的ファッションデザイナー三宅一生によるブランド「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」に焦点を当てた作品集。ブランドの歩みをたどりつつ、素材や技術の実験と開発プロセス、初めて公開された工場の様子などを全8章に分けて紹介している。豊富な図版に加え、三宅一生をはじめ都築響一、吉岡徳仁、グエナエル・ニコラらによる寄稿を収録。革新的なデザインの背景を多角的に読み解く構成となっている。日本語、英語、フランス語表記。
Shirt Kings: Pioneers of Hip Hop Fashion | Edwin Phade Sacasa、Alan Ket
1980年代のヒップホップ黎明期にB-BOYファッションを築いたパイオニアたちを記録した写真集。ニューヨークのストリートを中心に撮影されたB-BOYのポートレートに加え、彼らが愛用したTシャツやプルオーバーのグラフィックデザインをカラーで多数収録している。音楽とストリートカルチャーが交差する時代の熱気を伝えるとともに、ヒップホップファッションの源流を示す貴重な記録となっている。
BVLGARI
イタリアを代表するジュエラー、ブルガリの世界を紹介するビジュアルブック。1884年にローマで創業して以来、王侯貴族や映画スターをはじめ多くの人々を魅了してきた独自のスタイルの変遷を辿る。日常使いの宝飾品からハイジュエリー、腕時計にいたるまで、革新を重ねて進化してきたデザインの数々を豊富な図版とともに解説。ブランドの魅力と歴史を視覚的かつ文章で深く味わえる一冊。英語表記。
Herbert Bayer: The Complete Work | ヘルベルト・バイヤー
バウハウスの教官を務めた後、アメリカへ渡り、写真、グラフィックデザイン、絵画、彫刻、建築など多彩な分野で活動したヘルベルト・バイヤーの全仕事を紹介する大部の作品集。1920年代の初期作品から晩年まで、60年以上にわたる創作活動を網羅し、ポスター、広告、書体デザイン、環境デザインなど幅広い仕事をカラー・モノクロの豊富な図版で収録。さらに本人によるエッセイや同時代の資料も掲載され、バイヤーが20世紀の視覚文化に与えた影響を多角的にたどることができる。英語表記。
センダックの世界 | モーリス・センダック、セルマ・G・レインズ
アメリカの絵本作家・イラストレーター、モーリス・センダックの作品集。代表作『かいじゅうたちのいるところ』をはじめ、『夜のだいどころへ』『とおいところにいきたいな』など数々の名作を生み出したセンダックの歩みを紹介。創作の歴史と多彩な仕事を、豊富なイラストや写真とともに網羅している。
ジャズ・アルバム・カバーズ | マネック・デーバー
ジャズ史を彩るアルバムジャケットを集めたビジュアル資料集。デヴィッド・ストーン・マーティンをはじめ、著名なデザイナーや写真家による約400点の作品を解説とともに収録する。ブルーノート、デビュー、サウスランドといった名門レーベルの稀少盤も掲載され、音楽とデザインが融合した豊かな表現世界を体感できる一冊。
The Cover Art of Blue Note Records ペーパーバック版
ブルーノート・レコードの名盤ジャケットを集めたカバーアート集。ハービー・ハンコック、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズなど、ジャズを象徴するアーティストのアルバムを含む400点以上を収録。音楽史に残る象徴的なデザインとともに、業界を代表する著名人によるショートエッセイも掲載。ブルーノートの美学とジャズの歴史を視覚的にたどることができる資料性の高い一冊。英語表記。
Album Covers from the Vinyl Junkyard
LPレコードのジャケットデザイン40年を振り返るヴィジュアル資料集。イージーリスニング、ラウンジコア、ワールドミュージック、さらにはキッチュな名盤まで、500点以上のカラー図版と解説を収録。音楽とともに歩んできたジャケットアートから、その時代特有の美意識やユーモア、文化的背景を読み解く。
Fotografia Publica : Photography in Print 1919-1939 | Horacio Fernandez
1999年にマドリッドのソフィア王妃芸術センターで開催された展覧会図録。1919年から1939年にかけての写真と印刷の歴史を豊富な図版とともにたどる。アレクサンドル・ロトチェンコ、ウォーカー・エヴァンス、土門拳、アルフレッド・スティーグリッツらによるフォトモンタージュや、雑誌・広告のグラフィックデザインなどを収録し、600点を超える作品を掲載。
1950年代日本のグラフィック デザイナー誕生
2008年に印刷博物館で開催された展覧会「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」の図録をもとに書籍化した一冊。河野鷹思、原弘、亀倉雄策、北園克衛といった日本を代表するデザイナーの作品を多数収録し、戦後の復興期から高度成長へと向かう1950年代における日本のデザイン界の歩みを振り返る。当時の社会状況と重ね合わせながら、グラフィックデザインが職能として確立していく過程を示す貴重な資料集。
欧文書体集1488
欧文フォントを網羅的に収録した大判の書体見本集。過去半世紀にわたり定番として親しまれてきた書体から、復刻版、新たにデザインされた最新フォントまで、1,400種以上を掲載。豊富なバリエーションを比較・検討できる構成となっており、グラフィックデザインやタイポグラフィに携わる人々にとって貴重な資料となる一冊。
河野鷹思のグラフィックデザイン | 東京国立近代美術館
2005年に東京国立近代美術館で開催された展覧会図録。戦前から戦後にかけて制作された映画ポスターや商業デザインを中心に、河野鷹思の豊かな創作活動を紹介する。モダンで実験的な表現から社会的テーマを扱った作品まで、多様な仕事を通して日本のグラフィックデザイン史に刻まれた軌跡を辿ることができる。
Pentagram Book V | ペンタグラム
アラン・フレッチャーやコリン・フォーブスらによって結成されたデザインカンパニー、ペンタグラムのプロジェクトレポート。1993年から1998年にかけて手がけられた50件の事例を収録し、CI(コーポレートアイデンティティ)やパッケージデザインなどについて、目的や分析、プロセスを解説。ジャーナリストのランドール・ローテンベルクによる、ペンタグラムの舞台裏に迫るテキストも掲載。英語表記。
Typography Now: The Next Wave ペーパーバック版
イギリスのグラフィックデザイン界におけるタイポグラフィの動向を記録した作品集、ペーパーバック版。ネヴィル・ブロディ、デヴィッド・カーソン、ジョナサン・バーンブルック、フィル・ベインズら、当時の注目デザイナーによる革新的な作例を多数収録し、文字が視覚表現にもたらす役割や可能性を探る。デザインはWhy Not Associates、評論は雑誌『Eye』編集長リック・ポイナーが担当。90年代初頭の新しいタイポグラフィを牽引した潮流を鮮やかに伝える記録となっている。英語表記。
VANITES 19-20世紀ファッション写真展 モード 夢と欲望
1994年に開催された巡回展の公式図録。19世紀から20世紀にかけてのファッション写真の歩みをたどり、スタジオポートレートから屋外撮影への移行など、その表現の変遷を紹介する。エドワード・スタイケン、ニック・ナイト、ギイ・ブルダンら、多彩な写真家による図版を収録。夢や欲望を映し出すモード写真の魅力を歴史的視点から探る内容。
アメリカ版『エスクァイア』全表紙896
1933年創刊の男性向けカルチャー&ライフスタイル誌『エスクァイア』アメリカ版の表紙を網羅したビジュアルアーカイブ。創刊号から2006年12月号までの全884枚を収録し、70年以上にわたる雑誌の歴史を一望できる。ヘミングウェイやカポーティらとの逸話、創刊当時の背景も紹介され、時代を映すヴィジュアル文化史としても価値の高い一冊。
Jumping Typography 躍る文字・弾む活字 現代における文字世界 | O美術館
1994年に開催された展覧会の図録。デジタルタイポグラフィから木版、墨書にいたるまで、多様なアプローチで展開される現代の文字表現に焦点を当てる。浅葉克己、石川九楊、グラハム・ウッド、徐冰、立花ハジメらによる作品を収録し、図版と解説を通じて文字の新しい可能性を提示する。序文は松岡正剛。
タイポグラフィの読み方 | 小泉均
グラフィックデザイナーでタイポグラファーの小泉均による著作。1997年から1999年にかけて隔月誌『デザインの現場』に連載された内容を訂正・加筆のうえ収録。文字組や書体の基本から歴史的背景までを網羅し、図版を交えてわかりやすく解説する。タイポグラフィを学び始める人にとって格好の入門書となっている。
原弘と造型 1920年代の新興美術運動から | 武蔵野美術大学
2022年に武蔵野美術大学で開催された展覧会図録。昭和期を代表するグラフィックデザイナー・原弘が1920年代から1940年代に手がけた作品を紹介する。リトグラフやポスター、対外宣伝グラフ誌『FRONT』、雑誌『造形』など、新興美術運動と密接に結びついた資料を多数収録。