Parkland | Andy Goldsworthy
イギリスの芸術家アンディ・ゴールズワージーによる作品集。1987年の1年間にわたり、ヨークシャー彫刻公園で制作・撮影された四季折々の作品を収録している。木の枝や葉、石、雪、氷といった自然素材のみを用い、環境と一体となって形成されたインスタレーションを記録。時間や季節の移ろいと共生する創作のあり方を映し出している。
Yes オノ・ヨーコ展
アーティスト、オノ・ヨーコの半世紀にわたる創作活動を総覧する作品集。2001年より開催された巡回展にあわせて刊行されたもので、1950年代からの詩的なテキスト、インスタレーション、オブジェクト、絵画、音楽など多岐にわたる表現を紹介。作品図版と解説を通じて、芸術を社会的メッセージの発信手段とし、人々に影響を与え続けてきた活動の広がりを示している。CD付属。
Today is my New Favourite Day | Jennifer Drabbe
オランダ出身の写真家ジェニファー・ドラッベによる作品集。寄宿学校で幼少期の多くを過ごした自身の経験を背景に、家庭という安全な場で自由に動き回る娘たちの日常を10年以上にわたり撮影している。無意識の行動やしぐさをユーモラスな視点でとらえ、親密な家庭生活の一瞬が強く、美しく、時に演劇的なイメージとして浮かび上がる。写真を通して家族という関係性と個人の表現の可能性を提示している。
Casper Faassen: Photographic Works
オランダのアーティスト、カスパー・ファーセンによる作品集。写真と絵画を融合させ、さらに独自のクラックル技法(ひび割れ表現)を取り入れることで、時間の経過や儚さの美を象徴的に表現している。ダンサーとのコラボレーションをはじめ、静物画シリーズ〈ReCollections〉、ポートレートやヌード、風景や雲を題材とした作品を収録。写真と絵画の境界を越える独特の表現を通じて、ファーセンの創作世界を浮かび上がらせている。
William Eggleston Portraits
アメリカの写真家ウィリアム・エグルストンによるポートレート作品を集めた作品集。1950年代から1970年代にかけて撮影された友人や家族、ミュージシャン、アーティストなどを被写体とした写真を収録。カラー写真表現の先駆者として知られるエグルストンの眼差しは、日常の中に潜む個人の存在感を鮮やかにとらえている。あわせてエッセイや年表、本人および近親者へのインタビューも掲載し、作家の人物像と写真史における位置づけを浮かび上がらせている。
Richard Diebenkorn
20世紀アメリカを代表する画家、リチャード・ディーベンコーンの作品集。1980年代半ばから晩年にかけて制作された作品を収録し、風景画や人物画、色彩と線の構成が特徴的な代表作「オーシャン・パーク」シリーズなどを紹介する。油彩、ドローイングを含む多彩な作品をカラーおよびモノクロ図版で掲載し、画家の成熟期における表現の幅と深化を辿る内容となっている。解説も併載され、作品の背景や制作意図を読み解く手がかりを与えている。英語表記。
篠山紀信写真集 パリ
写真家・篠山紀信による写真集。市場や花屋の店先、古びた建物、雨に濡れた石畳など、どこかブラッサイを思わせる当時のパリの街並みをありのままにとらえている。都市の空気感を写し取った図版に加え、ジュール・ロマン作・堀口大學訳の詩や、瀧口修造らによる寄稿も収録。写真とテキストが交差する構成を通じて、1960年代のパリをめぐる文化的風景とその記憶を浮かび上がらせている。
ODE | Melissa Schriek
オランダ出身の写真家メリッサ・シュリークによる作品集。姉妹愛や女性の友情に敬意を表し、その力強さと結束を讃える写真シリーズを収録している。しばしば「有害」や「ドラマチック」「敵対的」として誤解されがちな女性同士の関係を、リアルで純粋な視点からとらえ直す構成。親友同士のペアをポートレートや身体表現によって撮影し、彼女たちのつながりの本質を探求している。女性の関係性に宿る連帯と親密さを浮かび上がらせている。
Aseptic Field | Lean Lui
香港出身のアーティスト・写真家リーン・ルイによる作品集。無菌状態の聖域に外部から異物が侵入することで、純粋さが徐々に汚染され、色や質感までもが歪められていく過程を描いている。無垢で完璧な幻想はやがて恐れや欲望、痛み、孤独を伴う体験へと変容し、純粋と不安の境界が詩的かつ挑発的に示される。視覚表現を通じて、幻想が現実に侵食される瞬間を浮かび上がらせている。
李禹煥全版画 1970-1998
「もの派」を代表する美術家として国際的に活動する李禹煥(リ・ウファン)の版画作品を集成した一冊。1998年に開催された展覧会をもとに刊行され、1970年から1998年に制作された版画をフルカラーで収録している。余白と筆致の緊張関係を探る独自の表現は、絵画や彫刻と同様に版画においても一貫しており、制作の軌跡を視覚的に示している。
BLR: Brooklyn Lot Recordings | 高木康行
写真家・高木康行による作品集。1993年に移住したニューヨーク・ブルックリンを舞台に展開した長期プロジェクト「Brooklyn Lot Recordings」を収録している。2001年の同時多発テロ以降、マンハッタンからブルックリンへと人々が移り住み、地域が急速に変化する中で、散乱する家具や廃車、壊れたフェンスや雑草が覆う空地を撮影。使われていないように見えるその場所には、人や動物、植物の営みが確かに息づいている。やがて消えゆく一時的な風景を静かに映し出している。
螺旋海岸 note book | 志賀理江子
写真家・志賀理江子による連続レクチャーをまとめた記録集。2011年から2012年にかけてせんだいメディアテークで全10回にわたり行われた講義を収録し、展覧会「螺旋海岸」に向けて展開された思考の軌跡をたどっている。「写真というメディアとは何か」「土地とともにある生と表現とは何か」といった問いを中心に構成され、志賀自身の言葉に加え、図版や展示風景も掲載。作品とテキストを往還しながら、表現の核心を探る視点となっている。
歴史の歴史 | 杉本博司
現代美術家・杉本博司による作品集。古墳時代の銅矛、奈良時代に伝来した裂布、鎌倉時代の密教法具図像といった古美術のコレクションに加え、自身の写真作品もあわせて収録。古美術と現代美術を横断する視点を通じて、時間や空間に対する杉本独自の美学が示されている。図版とテキストを組み合わせた構成は、歴史をどのように認識し再構築するかという問題意識を映し出し、芸術表現の根源を探る視点となっている。
Gordon Parks: A Poet and His Camera
アメリカの写真家・映画監督・作家として幅広く活動したゴードン・パークスによる作品集。写真家としてだけでなく詩人としての側面をあわせ持つパークスの視点を示す一冊となっている。人種差別や貧困といった社会問題を背景にしつつ、日常の中に潜む人間性や詩情をとらえた写真を収録。ステファン・スペンダーによる序文、フィリップ・B・クンハルト・ジュニアによる解説を収め、20世紀アメリカにおける芸術と社会の交差点を映し出している。
UFO Drawings From The National Archives | David Clarke
イギリス国防省が60年以上にわたり収集してきたUFO関連資料をまとめたビジュアルブック。手紙や公式報告書に加え、目撃証言に基づく写真やドローイングを多数収録している。ハムステッド上空に現れたとされる空飛ぶ円盤や、マクレスフィールドの小学校に着陸した宇宙船の記録など、印象的な事例を紹介。国家機関が蓄積した一次資料を通じて、英国におけるUFO目撃と表象の歴史をたどることができる。未確認飛行物体をめぐる社会的想像力の広がりを映し出している。
Campbell Addy: Feeling Seen
ロンドンを拠点に活動するフォトグラファー、キャンベル・アディの初作品集。写真界の新星と称されるアディが手がけた著名人のポートレートや、『TIME』『Rolling Stone』といった雑誌の表紙、さらには未発表作品までを多数収録している。加えてライターのエコウ・エシュンとの対談を収め、クィアで黒人の写真家としての自身の過去やアイデンティティ、芸術における課題を語る内容。視覚表現を通じて現代社会における多様性を照らし出している。
Eye Candy | Hildegard Theodora Monssen
ドイツ出身のアーティスト、ヒルデガルド・セオドラ・モンセンによる作品集。自然光のもとで枯れゆく花々をクローズアップでとらえ、重なり合う花びらや曲線、張りを失った姿を静謐に描き出している。花の官能性や個性、そして脆さに焦点を当てることで、儚さとともに時間の流れに宿る美しさを強調。写真を通して花の存在がもつ多層的な意味を示し、見る者に自然の循環を意識させる構成となっている。
Location Scouting | Local Artist
ファッションフォトグラファーとして活動するLocal Artistによる初の作品集。日本各地をロケーションハンティングで訪れた際に撮影された風景を収録している。本来はモデルが立つはずの場所に誰もいない光景が並び、存在の不在やモチーフの欠落を示唆する構成。空間に潜む違和感や余白が強調されることで、写真表現の本質や被写体と場の関係を改めて考察させる内容となっており、独自の視点を提示している。限定300部発行。
トポフィリア | 由良環
写真家・由良環による作品集。東京、パリ、ニューデリー、イスタンブールなど10都市を対象に、同じ方法論を用いて撮影を行っている。朝と夕方という異なる時間帯の光の中で都市をとらえ、その空気や雑踏、人々の姿を対比的に提示。モノクロームの図版とテキストを組み合わせ、各都市に内包された歴史や文化、政治的背景が立ち現れる構成となっている。
Beyond Inn Out | 大竹央祐
建築写真家・大竹央祐による作品集。大阪市此花区のホテル「The Blend Inn」の内観と、その周囲の街並みや風景を撮影し、空気や温度感をそのままに見開きで対比的に掲載している。建築空間と地域の景観を交錯させながら、ホテルを取り巻く環境全体を一つの風景として提示する構成。巻末には建築家・島田陽へのインタビューや、撮影地に関するメモやマップも収録され、建築と写真、都市の関係を探る視点となっている。
人間関係 全3冊揃 | 篠山紀信
写真家・篠山紀信が雑誌『BRUTUS』で1992年から2004年まで連載した「人間関係」をまとめた全3冊揃の作品集。篠山自身が人選に関わり、20世紀末から21世紀初頭を駆け抜けた人物と、その「関係」のある相手を縁の地で撮影している。作家、俳優、歌手、スポーツ選手、画家、写真家、政治家など幅広い分野から集まった537名を、12年間・全270回にわたって記録。日本の同時代史を人と人との結びつきを通して浮かび上がらせている。
Beyond | 城林希里香
ニューヨークを拠点に活動する写真家・城林希里香の写真集。荒野や砂漠、山、ビーチ、真っ白な海に浮かぶ船といった多様な風景を収め、それぞれに重なる記憶や感情を呼び起こす構成。過去の思い出と現在の視覚体験が交差する作品群は、風景のもつ普遍的な力を示すと同時に、個人的な内面世界とも結びつく。別紙には自身の記憶や想いを綴った散文も添えられ、写真とテキストが響き合いながら表現を形づくっている。
A Letter To True: A Film Journal | Bruce Weber
アメリカの写真家ブルース・ウェーバーによる作品集。『Vogue Italia』2005年11月号の付録として刊行された。本書は、映画『トゥルーへの手紙』のフィルム・ジャーナルとして構成されており、9.11同時多発テロ発生時に旅先にいたウェーバーが、ニューヨークの自宅に残した愛犬トゥルーに宛てた手紙を題材としている。写真とテキストを織り交ぜながら、個人的体験と社会的出来事が交差する視点を提示している。
SALIUT ’90s Issue
ウクライナの写真文化を紹介するコンテンポラリー写真雑誌『SALIUT』の「'90s ISSUE」。ロマン・ピャトコフカ、ユーリ・コシン、ヴァレリー・ミロセルドフらのプロジェクトを収録し、オレクサンドル・リャーピンが文化的嗜好や「キッチュ」を論じている。リタ・オストロフスカ、セルゲイ・ブラトコフ、ミコラ・トロフ、アルセン・サヴァドフの作品は、移民や子どもなど社会の断面を映し出す。アレクサンドル・チェクメネフの「パスポート」シリーズに関するインタビューも収録し、90年代世代の視点を比較しながら、写真の役割を提示している。
Skaters: Tintype Portraits of West Coast Skateboarders | Jenny Sampson
カリフォルニアを拠点に活動する写真家ジェニー・サンプソンの作品集。湿板写真の技法を用いて、スケートパークに集うスケーターたちを撮影している。物思いやタフさ、遊び心、不安、無邪気さといった多面的な表情をとらえたポートレートは、アナログ写真ならではの質感と重なり、スケートカルチャーの持つエネルギーを生き生きと伝えている。世代や背景を越えて広がる西海岸のスケーター文化を映し出している。
Skater Girls | Jenny Sampson
カリフォルニアを拠点に活動する写真家ジェニー・サンプソンの作品集。湿板写真の技法を用いて撮影された本書は、女性スケートボーダーたちの文化をテーマにしている。友情や開放性、創造性を育む場としてのスケートボードの世界を、静謐なトーンのポートレートを通して提示。アナログ写真ならではの質感が、彼女たちの存在感を際立たせると同時に、スケートカルチャーの豊かさと多様性を映し出している。
Inner Passage | 石塚元太良
写真家・石塚元太良による作品集。神田川から水道橋、お茶の水を経て隅田川へと、カヤックに乗り川の流れに身を任せながら橋の下から撮影した景色を収録している。水面から仰ぎ見る都市の姿は、日常の風景を異なる角度で映し出し、東京という都市の構造や表情を新たに発見させるものとなっている。
アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌
2007年に東京国立近代美術館で開催され、ヨーロッパ各地を巡回した展覧会のカタログ。20世紀を代表する写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの代表作30点を収録。あわせてフランス語から翻訳された「決定的瞬間」をはじめとするテキストや解説を掲載し、その思想や写真観に触れることができる構成となっている。作品と理論の双方からブレッソンの全体像を提示し、写真史における彼の位置づけを明らかにしている。
マリオ・ジャコメッリ
2008年に東京都写真美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された写真集。戦後イタリアを代表する写真家マリオ・ジャコメッリの1950年代初期の作品から、若き司祭をとらえたシリーズや自然風景までを収録している。強烈な黒と白のハイコントラストによって印象的な瞬間を定着させた写真は、被写体の存在感を際立たせると同時に、詩的で劇的な世界観を提示している。ジャコメッリの代表的な表現を通じて、その独自の軌跡を浮かび上がらせている。
遠い楽園の記憶 小野田維画集
画家・小野田維による作品を収録した画集。中世ヨーロッパで用いられた油彩とテンペラの混合技法を駆使し、遥か遠い記憶の中に潜む楽園を描き出している。幻想的でありながらも精緻に構築された絵画群は、人類の根源的な記憶や心象風景に触れるものとなっている。豊富な図版を通じて、独自の造形世界を探るとともに、古典技法を現代に継承する試みの意義を照らし出している。
テロメア | 永石勝
写真家・永石勝による作品集。葉や花の細部を透き通るようなクローズアップでとらえ、自然が生み出す精緻な美を収録している。80点に及ぶ植物写真は、光を通した繊細な質感や形態の変化を強調し、短い生命のサイクルに宿る儚さを示している。普段は見過ごされがちな自然の造形を新たな視点で提示する構成となっており、観察と記録を重ねることで植物が秘める生命力とそのはかなさを浮かび上がらせている。
メディア・アートの先駆者 山口勝弘展「実験工房」からテアトリーヌまで
前衛芸術家・山口勝弘の活動を紹介する展覧会図録。2006年に神奈川県立近代美術館をはじめ各地で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。新しいテクノロジーを積極的に取り入れ、多様なメディアを駆使した作品群で知られる山口勝弘の歩みを、初期の作品から「実験工房」での共同制作、近年のシリーズに至るまで網羅している。豊富な図版と解説を通じて、60年にわたる創作活動の全貌を浮かび上がらせている。
現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展
2014年に東京国立近代美術館で開催された「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」の図録。世界有数のコレクションを誇るヤゲオ財団の所蔵作品から厳選された75点を紹介している。「ミューズ」「ポップ・アート」「崇高」など10のテーマに分類され、ジョアン・ミロ、草間彌生、マン・レイ、アンディ・ウォーホルに加え、サンユウやザオ・ウーキーといった中国の作家の作品も収録。国際的な現代美術の多様な潮流を浮かび上がらせている。
Jim DIne ジム・ダイン展 1990-1991
1990年から1991年にかけて開催された巡回展のカタログ。アメリカのアーティスト、ジム・ダインが1950年代から1980年代に制作した作品を紹介している。ハートやバスローブといった象徴的なモチーフを用いた絵画、立体、版画などを収録し、カラー図版は63点に及ぶ。テキストもあわせて掲載され、ポップアート以降の流れの中で独自の表現を追求したダインの軌跡を多角的に示している。
Yohji Yamamoto
ファッションデザイナー山本耀司の30年にわたる創作の軌跡をたどる大判モノグラフ。伝記的要素を織り込みつつ、パオロ・ロヴェルシやニック・ナイトといった世界的フォトグラファーが『i-D』誌のために撮影したビジュアルを多数収録している。黒を基調とした造形と独創的な哲学に貫かれた山本の仕事は、ファッションを超えて芸術的領域に達しており、デザインの本質に迫る視覚的記録として構成されている。
Paris Collection 1981-2000 | 大石一男
写真家・大石一男が記録したパリ・コレクションの歴史を収めた写真集。1981年から2000年までの約20年間を対象に、1,500点に及ぶ写真で当時のファッションシーンを紹介している。コム デ ギャルソンやヨウジヤマモトの登場をはじめ、デザイナーの世代交代や国際的ブランドの動向を視覚的にたどる構成。イッセイ・ミヤケ、クリスチャン・ディオール、シャネル、ジャン=ポール・ゴルチエ、ケンゾー、マルタン・マルジェラらを含む多彩なブランドの軌跡を映し出している。
Nike: Better is Temporary
スポーツ用品を開発・製造を行う世界的企業・ナイキのビジュアル資料集。パフォーマンス、ブランド表現、コラボレーション、インクルーシブデザイン、サステナビリティを重視するナイキの姿勢を5つのテーマ章で解説。業界を定義するイノベーションと世界的に認められた製品を、未発表のデザイン、プロトタイプ、インサイダーストーリーなどとともに紹介し、ナイキの理念主導のデザイン方式の舞台裏を探る。 英語表記。
Alastair Thain: Photographs
ドイツ出身の写真家アラスデア・セインによる大判作品集。『VOGUE』『VANITY FAIR』『TATLER』といったファッション誌で活躍し、ブライアン・フェリーやアニー・レノックスら著名な音楽家を撮影してきた経歴を持つ。本書では「Distinction=格別さ」をテーマにしたMEN'S BIGIのスタイリングを中心に、独自の視点でとらえたポートレートを大判図版で収録。ファッションと人物表現が交差するセインの独自性を映し出している。限定500部発行。
中村誠の仕事 アートディレクションとデザイン
グラフィックデザイナー、アートディレクターの中村誠による作品集。資生堂の広告キャンペーンをはじめ、ポスターやカレンダー、雑誌広告、テレビCMなど多彩な仕事をカラー図版で収録している。鮮やかなビジュアルと繊細な構成力が示されるデザイン群に加え、亀倉雄策、田中一光、三宅一生、永井一正といった同時代の第一線で活躍したクリエイターたちによる寄稿も掲載。日本の広告文化とデザイン史の中で中村の果たした役割を浮かび上がらせている。
色の形 視覚的要素の相互作用 | カール・ゲルストナー
スイスのグラフィックデザイナー、カール・ゲルストナーによる色彩論をまとめた日本語訳版。色と形の関係を探究し、「色彩の世界」「形のシステム」「形の調和」「カラー・サイン」などのテーマを通して体系的に解説している。数学や幾何学的思考を取り入れ、視覚的要素の相互作用を理論と実例の両面から示す内容は、デザインやアートの基礎研究として高い価値を持つ。造形の原理を学ぶ手引きとしても位置づけられる一冊。
Rosmarie Tissi: Graphic Design
スイスを代表するグラフィックデザイナー、ロスマリー・ティッシの長年の活動を総覧する作品集。1960年代から60年以上にわたり手がけたポスター、広告、雑誌表紙、紙幣、書体デザインなど幅広い仕事を豊富な図版で紹介している。チューリッヒでのセレナーデ・コンサートや劇場公演のポスターなど、文化活動に密接したデザインも数多く収録され、鮮やかな色彩感覚と構成力が際立つ内容となっている。国際的なグラフィックデザイン史におけるティッシの独自性を照らし出している。
Twenty-Six Characters: An Alphabetical Book about Nokia Pure
フィンランドの通信会社ノキアによるフォントデザインのコンセプトブック。世界最大の携帯電話メーカーであった時代のコーポレートフォント「Nokia Sans」の後継として開発された「Nokia Pure」を紹介している。ユーザーインターフェイスにおける読みやすさや汎用性を重視した設計思想を解説し、開発過程の詳細を収録。さらに多様な媒体での使用事例を掲載し、企業ブランドとタイポグラフィの関係を明らかにしている。
Ootje Oxenaar: Designer and Commissioner
オランダのグラフィックアーティスト、ウーチェ・オクセナールの活動を紹介する作品集。郵便・電信事業公社(PTT)で手がけたグラフィックデザインを中心に、オランダの視覚文化に大きな影響を与えた作品を収録している。切手や紙幣など公共性の高いデザインを含め、多彩な実践を通して示されたオクセナールの独自の造形感覚を提示。さらに第二次世界大戦後から半世紀にわたるオランダ・グラフィックデザインの発展を俯瞰できる構成となっており、デザイン史的資料としての価値も高い。
Nevertheless Posters | Uwe Loesch
ドイツのグラフィックデザイナー、ウウェ・レーシュによるポスター作品集。企業広告や美術館の広報、各省庁のキャンペーンに加え、政治的風刺を含む社会的テーマまで、多様な依頼やアクションのもとに制作されたポスターを収録している。シンプルかつ強烈なヴィジュアルメッセージで知られるレーシュの表現は、公共空間におけるグラフィックデザインの役割を問い直すものとなっており、現代社会におけるポスターの可能性を明らかにしている。