アイデア No.162 石漢瑞/香港
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.162(1980年9月号)。巻頭特集は、ウィーン生まれでニューヨーク育ち、香港を拠点に活躍するデザイナー、ヘンリー・スタイナー(石漢瑞)を取り上げ、作品とバイオグラフィを紹介している。さらに「写真家ブルース・オズボーン」「浅葉克己によるサントリーのアート・ディレクション」「清原悦志グラフィックワーク」などの記事も収録。1980年代初頭のアジアと世界を結ぶデザイン動向を映し出している。
アイデア No.160 ハワイのデザイナー、ブルース・ホッパーの仕事
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.160(1980年5月号)。巻頭では、ハワイを拠点に活動するデザイナー、ブルース・ホッパーの仕事を特集し、建築やインテリア、ロゴ、プロダクトデザインなど幅広い実践を紹介している。加えて「三宅一生のクリエーション・デザイン」や「日本の伝統パッケージ」などの記事を収録。
アイデア No.159 資生堂化粧品のデザイン史
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.159(1980年3月号)。巻頭では「資生堂化粧品のデザイン史」を特集し、資生堂宣伝部長・中村誠のインタビューを通じて化粧品パッケージや広告表現の変遷をたどっている。さらにヤン・ライリッヒによる「ポーランド誌の表紙デザイン」や、ケイトー・ヒバード・デザイン社の活動紹介、「フルーツギフトパッケージの新しい展開」など多彩な記事を収録。
アイデア No.158 ニューヨーク・タイプ・ディレクターズ・クラブ25回展
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.158(1980年1月号)。巻頭では、世界中から2万点以上の応募が寄せられるタイポグラフィの展覧会「ニューヨーク・タイプ・ディレクターズ・クラブ」第25回展を特集し、入選作を紹介している。さらに「日本のポスター展<江戸から現代まで>」や、CBSのアートディレクターとして知られるルウ・ドーフスマンへのインタビュー「日本をテーマに選んで」なども掲載。
アイデア No.157 ダーヴィッド・ヒルマンによる「ノヴァ」のエディトリアル・デザイン
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.157(1979年11月号)。巻頭は、ダーヴィッド・ヒルマンが手がけた雑誌『ノヴァ』のエディトリアル・デザインを紹介。併せて、チェコのグラフィックデザイナー、ヤン・ライリッヒの作品とバイオグラフィを特集している。そのほか、マーク・トライブによる「都市を読みとること」や「変貌するイラストレーター、横尾忠則」など、多彩なテーマを扱った記事を収録。
Un Mare di Numeri: Ll Gusto del Numero Nella Grafica Olivetti | オリベッティ社
イタリアの企業オリベッティ社によるポスターデザインを収録した作品集。プロダクトデザインの先駆けとして知られる同社の活動の中でも、数をテーマにしたグラフィック表現に焦点をあてている。ジョバンニ・ピントーリ、ジャン=ミッシェル・フォロン、エンツォ・マリら著名デザイナーが手がけたポスターを多数掲載し、企業イメージとデザインの融合を示している。
La Grafica della "O" 50 Anni di Copertine Olivetti | オリベッティ社
イタリアの企業オリベッティ社が発行した印刷物の表紙デザインをまとめた作品集。プロダクトデザインの先駆けとして知られる同社の活動を、ブランドイメージを象徴するグラフィック表現から検証している。50年にわたる表紙の変遷を通じて、企業デザインの一貫性と革新性が示されており、オリベッティが築いた視覚文化の歩みを提示している。
イサム・ノグチ庭園美術館 | 篠山紀信、佐藤卓、三宅一生
イサム・ノグチ庭園美術館の写真集。篠山紀信がノグチ本人と作品群を背景に撮影した写真に加え、10年後に再び篠山とデザイナー佐藤卓が美術館を訪問し、新たに撮り下ろした図版を収録している。2009年、三宅一生の監修による開館10周年を記念して刊行された一冊であり、彫刻と空間、そして作家の存在が交差する場を記録する構成となっている。
Anzai: Homage to Isamu Noguchi | 安斎重男
写真家・安斎重男による作品集。彫刻家イサム・ノグチの立体作品を撮影するとともに、ポートレートや制作風景、プライベートショットを多数収録している。彫刻そのものだけでなく、作家の人物像や創作の背景をあわせてとらえることで、ノグチの芸術世界の広がりを示している。写真を通じて作品とその周辺を結び付け、20世紀を代表する彫刻家の多面的な姿を浮かび上がらせている。
Cy Twombly: Fifty Years of Works on Paper
20世紀を代表する現代美術家サイ・トゥオンブリーの作品集。2003年にエルミタージュ美術館で開催された大規模な回顧展にあわせて刊行されたもので、1953年から2002年にかけて制作されたドローイング84点をカラー図版で収録している。詩的な線描や抽象的な形象は、トゥオンブリー独自の美学を示すとともに、美術史や文学との深い関わりを物語っている。50年にわたる創作の軌跡を通して、その芸術世界を照らし出している。
The Window of My Studio | Josef Sudek
チェコを代表する写真家ヨゼフ・スデックによる作品集。1940年から1954年にかけて制作された「The Window of My Studio」シリーズを収録している。自身のアトリエの窓から日々の情景をとらえ、雪の積もった庭の木、夜の街灯の光、結露した窓辺の果物などを詩的に描き出す。移り変わる時間と季節を通して、限られた視点から無限に広がる世界を提示し、写真表現の静謐な力を浮かび上がらせている。
Henri Cartier-Bresson: The Decisive Moment
フランスの写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンによる代表作『The Decisive Moment』の復刻版。写真家集団マグナムの創設者のひとりとしても知られ、「決定的瞬間」と呼ばれる独自の視点で、ストリートスナップを芸術の域に高めた一冊。ヨーロッパをはじめとする各地で撮影された写真は、20世紀を代表するドキュメンタリー表現として位置づけられている。解説ブックレット付き。
Your Lighthouse | Olafur Eliasson
デンマーク出身の芸術家、オラファー・エリアソンによる作品集。1990年から2004年に制作された138点の光と鏡を用いたインスタレーションを網羅し、索引形式で収録している。それぞれの作品に関する解説を通じて、 perception(知覚)や空間、自然現象をテーマにしたエリアソンの探究を浮かび上がらせる内容となっている。圧倒的なビジュアルと詳細なテキストで構成された、初期から中期にかけての活動を示す重要な記録。
内藤礼 地上にひとつの場所を One Place on the Earth
日本の美術家、内藤礼による初の作品集。1989年の初期作「遠さの下、光の根はたいら」から、2001年に直島で発表された「このことを」に至るまでの展覧会風景や作品群を多数のカラー図版で紹介している。静謐で繊細なインスタレーションを通じて、内藤が一貫して探求してきた「生の在りか」を読み解くことができる構成となっている。国内外での活動を網羅し、作家の歩みを提示している。
Richard Diebenkorn: Figurative Works on Paper
20世紀西海岸を代表する画家リチャード・ディーベンコーンの紙上作品をまとめた作品集。1950年代半ばから60年代後半にかけて制作された未発表を含むドローイングやペインティング、ガッシュ計42点を収録している。具象と抽象の間を往復しながら探求を続けた時期の成果であり、後年の代表作「オーシャンパーク」シリーズにも通じる造形的な試みを見せている。ジョン・バーググリュン・ギャラリーとの協働により刊行され、ディーベンコーン研究における重要な一冊。
デザート・カントス | リチャード・ミズラック
アメリカの写真家リチャード・ミズラックによる作品集。文明の進展とともに姿を変えるアリゾナの砂漠を題材に、静謐な構図と鮮やかな色彩でとらえた「デザート・カントス」シリーズを収録している。雄大な自然の美しさに加え、人為的な火災や洪水など、環境の破壊や変容を記録する視点が重ねられている点が特徴。風景写真の形式を通じて、自然と人間活動のせめぎ合いを明らかにしている。
American Surfaces | Stephen Shore
「ニュー・カラー」を代表する写真家スティーブン・ショアによる作品集。1972年から1973年にかけて、ニューヨーク、アリゾナ、オハイオなどアメリカ各地を巡り撮影した写真を収録している。日常的なモチーフを鮮やかな色彩で写し取ることで、当時のアメリカ社会の風景を新たな視点から提示。ウィリアム・エグルストンやジョエル・マイヤーウィッツと並び称されるショアの仕事は、カラー写真の表現領域を大きく広げたことを明らかにしている。
Robert Mapplethorpe: Flowers ハードカバー版
アメリカの写真家ロバート・メイプルソープによる作品集。初期から一貫して重要なモチーフとされてきた「花」に焦点をあて、1970年代後半から没年に至るまでに撮影された写真を収録している。精緻な構図と緊張感のあるライティングによって、官能性と妖艶さを帯びた花の姿が際立っている。細部にまで研ぎ澄まされた美意識が貫かれ、メイプルソープの芸術観を映し出している。
有元利夫全作品 1973-1984
夭折の画家・有元利夫(1946–1985)の全作品を集成した作品集。1973年の初期作から亡くなる前年1984年までのおよそ10年間に制作されたタブロー371点と版画130点を、大判のカラー図版で収録している。鮮やかで繊細な色彩と象徴的なモチーフによって独自の世界を築き上げた有元利夫の画業を網羅し、その軌跡を体系的にたどる内容となっている。
有元利夫 女神たち ハードカバー版
画家・有元利夫による作品集。神秘的な雰囲気を帯びた「女神」たちが、孤独な世界で曲芸や手品、舞踏を行う姿を描いたペインティングや立体造形をカラー図版で多数収録している。独自の幻想的世界観を示す作品群に加え、エッセイやセルフポートレートも掲載。さらに前田常作、米倉守らによる寄稿を収録し、有元の芸術を多角的に考察する内容となっている。絵画と文章を通じて、画家の創作の源泉を浮かび上がらせている。
かたちとシミュレーション 北代省三の写真と実験 | 川崎市岡本太郎美術館
2013年に川崎市岡本太郎美術館で開催された「かたちとシミュレーション 北代省三の写真と実験」展の図録。瀧口修造が主宰した実験工房に参加し、昭和期のモダニズム芸術を発展させた北代省三の活動を紹介している。写真、ペインティング、立体作品など多様な表現を収録し、芸術の実験性を追求したその軌跡をたどることができる。
Urformen der Kunst | Karl Blossfeldt
ドイツの植物学者で写真家、カール・ブロスフェルトによる作品集。1928年に初刊され、以降多様な形で刊行され続けてきた『Urformen der Kunst』を、ドイツのHarenberg社が手がける「Die bibliophilen Taschenbücher」シリーズの一冊として復刊したもの。植物の有機的構造や造形美を細部まで写し出したモノクロ写真を約240点収録し、科学的観察と芸術的感性の両面から評価されてきたブロスフェルトの視覚世界を提示している。
Die Rosen: 176 Farbtafeln Nach der Ausgabe von 1817-1824
宮廷画家として緻密かつ優美な植物画を数多く描き、「花のラファエロ」と称されたベルギー出身の画家・植物学者、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテによる作品集。ドイツのHarenberg社が刊行する「Die bibliophilen Taschenbücher」シリーズの一冊として出版された。本書には1817~1824年に刊行された小型フォリオ版から選ばれた170点のバラの図版を収録し、原書に記載された品種名に加えて現行の学名も併記している。
Walker Evans: The Hungry Eye
アメリカの写真家ウォーカー・エヴァンスの作品集。大恐慌下の社会状況を鋭くとらえた記録写真から、19世紀ブラウンストーン建築の美をとらえたシリーズに至るまで、多様なテーマを扱っている。アメリカという国の本質を見据えるまなざしを軸に、創作活動の全体像を時代ごとにたどり、各時期には解説テキストを添えて構成。すべての写真はオリジナルネガから新たにプリントされており、エヴァンス研究における決定的な資料を提示している。
The Drake Equation | Paul Kranzler, Andrew Phelps
写真家ポール・クランツラーとアンドリュー・フェルプスによる共同作品集。アメリカ・ウェストバージニア州グリーンバンクに位置する“クワイエット・ゾーン”を舞台にしている。携帯電話やテレビ、ラジオの電波が遮断されたこの地域は、1950年代に世界最大級の電波望遠鏡を設置し宇宙探査の拠点となった場所であり、近年は電磁波から逃れて移住する人々も暮らしている。街の風景や住民の姿、研究施設を写し取り、現代における科学と人間の共生を映し出している。
Beyond Architecture Michael Kenna | マイケル・ケンナ写真集
アメリカ出身の写真家マイケル・ケンナによる作品集。建築写真の分野での仕事に焦点を当て、美しい大判図版とともに紹介している。自然物と人工物の両方を撮影対象とし、光と影、構図や遠近法を巧みに組み合わせることで生まれる効果を探っているのが特徴。各作品は互いに呼応し合うように配置され、図版同士の対話を通じてケンナの独自のアプローチを提示している。
Relative Moments | Deanna Dikeman
アメリカの写真家ディアナ・ダイクマンによる作品集。家族の日常の瞬間を撮影した200点の写真で構成されている。両親や親族との日々をとらえた記録は、写真家自身の家族の歴史を紡ぐと同時に、アメリカにおける生活文化や人と人との親密さを示している。個人的な記憶を掘り下げながらも普遍的な感情に訴えかけ、写真が持つ物語性と時間の積層を浮かび上がらせている。
Bildgeschehen | Gabriela Stellino
アルゼンチン出身のアーティスト、ガブリエラ・ステリーノの作品をまとめた作品集。横長の画面に展開するパノラマ的な構図や、ヴェールのように流動する色彩表現が特徴で、モノタイプ、水彩画、油彩画など多彩な技法を駆使した制作を収録している。ステリーノの創作の幅と一貫した感性を示しながら、現代絵画の可能性を探る視点となっている。
Bauhaus and America: Experiments in Light and Movement
バウハウスが第二次世界大戦後のアメリカに与えた影響を探る資料集。ヨゼフ・アルバース、ワシリー・カンディンスキー、アンドール・ワイニンガーといった当時の芸術家に加え、ロバート・ラウシェンバーグやソル・ルウィットら、バウハウスの理念を受け継いだアメリカの作家たちの作品を紹介している。1919年にドイツで設立されたバウハウスは、建築、デザイン、美術を横断する教育と実践で知られ、20世紀以降の視覚文化に大きな影響を及ぼしたことを示している。
三岸節子画集
2005年に東京日本橋三越本店をはじめ全国各地で開催された展覧会の図録。戦中から戦後にかけて女流画家の先駆者として活躍した洋画家・三岸節子の生涯をたどっている。19歳で画壇に登場したデビュー作「自画像」から、94歳で描かれた「花」まで、力強い筆致と鮮烈な色彩を特色とする代表作95点を収録。長い画業を通じて築かれた三岸節子の芸術的軌跡を照らし出している。
ゴードン・マッタ=クラーク展 | 東京国立近代美術館
2018年に東京国立近代美術館で開催された「ゴードン・マッタ=クラーク展」の図録。ニューヨークを拠点に活動し、35歳で早世したアーティスト、ゴードン・マッタ=クラークの多面的な創作を紹介している。建築物を切断する「ビルディング・カット」や、レストラン「Food」のプロジェクトをはじめ、素描や写真、彫刻作品を収録。加えて批評的な解説も掲載され、1970年代アートシーンにおける彼の革新性を浮かび上がらせている。
Appearances are Often Deceptive | ヒロ杉山
イラストレーター、デザイナーとして活動するヒロ杉山による作品集。外観は絵本のようなポップな装丁だが、よく見ると世界的に知られるキャラクターに巧みな仕掛けが施されている点が特徴である。ユーモラスでありながらダークな要素を帯び、視覚的な違和感を通じて現代社会のイメージ消費やアイコンの在り方を問いかけている。限定500部刊行。
ボイス+パレルモ展
2021年から2022年にかけて豊田市美術館などを巡回した「ボイス+パレルモ展」の図録。教師と教え子の関係にあったヨーゼフ・ボイスとブリンキー・パレルモを取り上げている。社会への働きかけを重視し芸術概念を拡張したボイスと、静謐で抽象的な作品を追求したパレルモは、一見対照的でありながら芸術を生の営みへと引き戻そうとする点で共通していた。代表作や書き下ろしの評論をはじめ、ドキュメント写真やアーカイブ資料を多数収録し、その関係性を浮かび上がらせている。
The Elements: Air and Water; Part 1 / 1970-1980 | Joel Meyerowitz
アメリカの写真家ジョエル・マイヤーウィッツによる作品集。2008年にGallery White Room Tokyoでの展覧会にあわせて刊行された。オリンピックの飛び込み競技を撮影したシリーズ「The Elements: Air and Water; Part 1」と、1970年から1980年にかけて撮影された代表的な作品を収めた「1970-1980」の2冊で構成され、マイヤーウィッツの多面的な活動を示している。
Cowboy Kate and Other Stories: Director’s Cut | Sam Haskins
南アフリカ出身の写真家サム・ハスキンスによる代表作『Cowboy Kate and Other Stories』を改訂し、作品を追加したディレクターズ・カット版。1960年代に発表された原著はモノクロームの構図と演出で高い評価を受け、多くのファッション・フォトグラファーに影響を与えた。本書には新たな図版も加えられ、女性のポートレートやヌードを中心とする独自の美学が一層際立つ。
EMMA 杉本エマ | 大倉舜二
広告やファッションの分野など幅広い活動で知られる写真家・大倉舜二による作品集。『カメラ毎日』別冊「PRIVATE」シリーズ第2弾として刊行されたもの。モデル杉本エマの奔放で可憐な魅力を収めたポートレートを中心に構成され、人間像の表現に焦点を当て、当時の写真界における多彩な試みを映し出している。表紙と扉絵は池田満寿夫が手がけ、作品に独特の造形的な彩りを与えている。
Hockney Paints the Stage | David Hockney
ポップアートの旗手として知られる画家デイヴィッド・ホックニーによる作品集。演劇の舞台美術に焦点をあて、衣装や装置のデザイン、さらには上演風景を描いたペインティングをカラーで多数収録している。舞台に実現された絵画的世界を伝える写真も収められ、絵画と演劇の領域を往還するホックニーの創造力を多角的に示している。
チャイナ・ダイアリー | スティーブン・スペンダー、デイヴィッド・ホックニー
画家デイヴィッド・ホックニーと詩人スティーブン・スペンダーによる旅行記。香港、北京、西安、南京、杭州、上海など中国各地を訪れた際の体験を、ホックニーの写真やドローイングと、スペンダーの文章によって綴っている。現地で出会った人々や建物、風景をカラーとモノクロの図版で多数収録。視覚と文学の両面から旅の記録を描き出し、1980年代中国の姿を文化的交流の視点から提示している。
Act of Love: A Visual Dictionary of Animal Courtship
写真とテキストで動物たちの多様な求愛行動を解き明かすビジュアル辞典。ピーコックスパイダーのダンスや、チャイロニワシドリが東屋を築く姿など、73種に及ぶ行動を収録している。単なる生態紹介にとどまらず、各動物が進化の過程で獲得した表現のユニークさや美しさに焦点を当て、アートブックとしても鑑賞できる構成となっている。本書は本企画のために設立された出版社「Human Research」の編集チームによる独自調査をもとに編纂されたもので、学術的な価値とデザイン性の双方を兼ね備えている。
メカスの友人日記 | ジョナス・メカス
リトアニア出身の詩人、作家のジョナス・メカスによる交遊録。ニューヨークを中心に興った前衛芸術家集団「フルクサス」のメンバーであったオノ・ヨーコ、ジョン・レノン、ジョージ・マチューナスらとの手紙や会話、日記などを収録。60年代、たぐい稀なアーティストたちが何を夢見て、企み、描き、集っていたのか。メカスによって丹念に掘り起こされた、輝ける一時代を記録した貴重な「友人日記」となっている。
Ben Nicholson | Jeremy Lewison
イギリスを代表する画家ベン・ニコルソンの作品集。1919年から1979年にかけての創作活動を網羅し、初期の実験的な試みからリリーフ作品、後期の静物画に至るまでを紹介している。全142点の図版を収録し、あわせて解説を掲載。モダニズムの文脈の中で展開したニコルソンの生涯と芸術の変遷をたどり、その独自の造形感覚を明らかにしている。
熊谷守一画文集 ひとりたのしむ
画家・熊谷守一による画文集。油彩、書、デッサンに加え、写真家・藤森武による未発表写真を収録している。作品とともに熊谷自身の思い出や数々の言葉が収められ、飾らない人柄や独自の美意識を伝えている。絵と言葉が響き合う構成を通じて、自然や日常を題材にした熊谷の視点と、孤高の画家としての姿を浮かび上がらせている。
ドイツ写真の現在 かわりゆく「現実」と向かいあうために
2005年から2006年にかけて開催された巡回展のカタログ。1990年代以降、国際的に高い評価を得てきたドイツの現代写真を紹介している。ベルント&ヒラ・ベッヒャー、ミヒャエル・シュミット、アンドレアス・グルスキー、トーマス・デマンド、ヴォルフガング・ティルマンスらをはじめとする主要作家の作品図版と解説を収録。変容する「現実」と写真表現の関わりを照らし出している。
南天子画廊・30年
1960年に東京都中央区京橋で創業した現代美術の拠点、南天子画廊の30年史。麻生三郎、横尾忠則、岡﨑乾二郎、福島秀子、サム・フランシスをはじめ、多彩な作家を紹介してきた活動の軌跡をたどっている。展示会記録や作品図版をカラー・モノクロで収録し、画廊創設から30年にわたる歩みを振り返りつつ、日本の戦後美術史におけるギャラリーの役割を浮かび上がらせている。