みたての正月 Mitate 1/1
京都紫竹の町屋の一角に店を構える、和花を中心に扱う花屋「みたて」。日本人の美意識が生み出した文化や感覚を大切にしながら表現されている「お正月飾り」にフォーカスした写真集。時間や自然、信仰に対する日本人独特の感性が込められた一冊。美しい写真とともに、巻末には素材や飾りについての解説を日英語表記で掲載。新刊書籍。
日本の古塔 | 西山清
大正期から活動し、アマチュア写真家団体「プレザント・クラブ」会長を努めた風景写真家、西山清の作品集。日本各地の寺社を巡り、撮影した塔のモノクロ写真を多数収録。限定1200部発行。
Made in Japan: 100 New Products | Naomi Pollock
日本で生み出された家具、調理器具、ガジェット、衣料品、事務機器など、100点のデザインを紹介したビジュアルブック。主に大量生産されたものを取り上げているが、高い美的水準と最先端技術を融合させた一点ものの試作品や限定品も収録。 英語表記。
【新刊書籍】 ノノ かみと布の原郷 | コズミックワンダー、工藝ぱんくす舎
2021年に島根県立石見美術館で開催された「コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎 ノノ かみと布の原郷」展の図録。仏を尊ぶ言葉「ノノ」、藤織の里である上世屋で親しみを込めて藤布のことを「ノノ」と呼ぶ。日本の様々な地域に残された、『自然布』に焦点を当て、土器、紙糸、反物や紙漉きの作業工程を収録。『自然布』を通して地球の未来を考える。 新刊書籍。
漢聲雑誌 戯齣年画 | 王樹村
毎号テーマを変え、中国の文化を深く、かつグラフィカルに紹介する雑誌「漢聲(ハンシェン)」が、戯齣年画を紹介した一冊。中国戯齣(戯曲)を様々なシーンを描いた年画を、豊富な解説とともに紹介。上下巻セット。中国語表記。
The Romance of the Cashmere Shawl | Monique Levi- Strauss
19世紀のヨーロッパで人気を博したカシミアショールの装飾デザインを紹介する写真資料集。花や松、糸杉、動物、人間にいたるまで、様々な装飾モチーフが施された美しいショールを鮮明なカラー写真で多数収録。 英語表記。
バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン
2010年にパナソニック電工汐留ミュージアムで開催された展覧会にあわせて刊行された図録。多くの女子学生を採用するなど、女性躍進に大きく貢献してきたバウハウス。本書は女性を家事労働から解放するためのキッチンとその周辺器具に焦点を当て、豊富な資料とともに新たな社会像を問い直している。
Allgemeine Entwurfsanstalt with Trix and Robert Haussmann
スイス・チューリッヒに拠点を置くデザインデュオ「Trix and Robert Haussmann」と、家具メーカーであるロートリスベルガー社の共同プロジェクトを記録した写真資料集。芸術的な限定版手作り家具の数々を、多くの図版とともに収録。 英語表記。
丘の上の修道院 ル・コルビュジェ 最後の風景 | 范毅舜
20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエが手がけたリヨン郊外の丘の上に佇む宗教建築、ラ・トゥーレット修道院の謎を解き明かす写真資料集。無神論者を公言していたコルビュジエによって設計された、宗教的なシンボルは一切ない、自由で極端な建築スタイルのラ・トゥーレット修道院。そこに隠されていた多くの物語を、キリスト教徒であり写真家の范毅舜による写真、解説で紐解いていく。
メタボリズムの未来都市展 戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン | 広瀬麻美、佐々木瞳 他
2011年から2012年にかけて森美術館にて開催された「メタボリズムの未来都市展」の図録。社会の変化に合わせ有機的に成長する都市や建築物を提案するメタボリズム建築運動を紹介する、世界初の展示会。運動の中心人物は建築家の丹下健三、大谷幸夫、大高正人、評論家の川添登、グラフィックデザイナーの粟津潔など。500点以上の展示物によって、約80のプロジェクトを掲載。
日本の色 | 牧直視
写真家、牧直視の写真集。建築や寺、工芸、陶器、仏像など、日本の伝統的なものに宿る鮮やかで重厚な色彩を大胆かつ細部に着目して切り取った写真を大型図版で収録。巻末にテキストや解説も合わせて収録。限定600部刊行。
Paper Is a Leaf That Will Destroy Us in Its Fall | Sarah van Lamsweerde、Kris Dittel
ブリュッセルとアムステルダムと拠点に活動するアーティスト、サラ・ヴァン・ラムスヴェールデのアートブック。コンゴ民主共和国のレガ族に受け継がれる風習「ムタンガ」をテーマにしたプロジェクトをまとめたもの。様々な物品を紐に吊るし、ことわざを視覚化する「ムタンガ」を通し、物質とコミュニケーションの作用を探る。 英語表記。
Casper Sejersen: Belongs to Joe | キャスパー・セイェルセン
デンマーク出身のフォトグラファー、キャスパー・セイェルセンの作品集。ラース・フォン・トリアー監督の映画『ニンフォマニアック』の脚本の解説をまとめたフォトエッセイであり、教会の歴史、サディズム、ファシズム、植物学など、複雑な連想の連鎖の中に織り込まれた脚本の幾重もの層を解きほぐしていく一冊。 英語表記。
Wolfgang Tillmans | ヴォルフガング・ティルマンス
ドイツ出身の写真家、ヴォルフガング・ティルマンスの作品や活動の広がりなどを紹介した一冊。氏の代表的な作品を掲載するほか、ピーター・ハリーによるインタビューや、評論家の松井みどりによる作品分析など、多彩なコンテンツを収録。英語表記。
Murakami: Versailles | 村上隆
2010年にヴェルサイユ宮殿で開催された村上隆の展示風景をおさめた写真集。豪華なバロック様式の装飾と現代的なポップアートによる創造的な対話を記録している。当時の新作7点を含む22点の作品の展示風景のほか、準備作業、スケッチ、スタジオ写真などの制作過程も収録。 英語表記。
Frank Darius: Tunichtgut | フランク・ダリウス
ベルリンを拠点に活動する写真家、アーティスト、フランク・ダリウスによる作品集。パステルカラーのトラック、広大な平原、一列に並んだショッピングカート。自然や都市の風景と、エロティックなモチーフが織りなすどこか非日常のイメージの世界が広がる。 英語表記。
Maxime Guyon: Aircraft | マキシム・ギヨン
フランス出身のアーティスト、マキシム・ギヨンによる写真集。2017年から2020年にかけて航空機械の構成部品を撮影したもの。エンジン部分、緻密な回路、機内のシートなど、カラーによる70点の図版、解説を収録。コンセプチュアルな美学が凝縮された一冊。 英語表記。
Y字路 | 横尾忠則
世界のグラフィック・シーン、アート・シーンに新たな領野を切り拓いた横尾忠則の作品集。表題通り「Y字路」を題材にしたペインティング、またその実在するY字路の写真をカラーで多数掲載。
Hibernation | Sander Van Wettum
オランダを拠点に活動する写真家、サンダー・ヴァン・ウェットタムの作品集。南ヨーロッパの海岸線に点在する観光地をオフシーズンに巡り撮影したもの。観光客のいないホテル、バー、レストランなどを、Hibernation=冬眠状態の超現実的な空間として新たな視点で捉えている。 英語表記。
福田繁雄展 福田美蘭展 2冊セット
2001年に世田谷美術館で開催された展覧会の図録2冊セット。グラフィック界の巨匠、福田繁雄のポスターをはじめ、立体造形、オブジェほか、現代美術家、福田美蘭による新作絵画を中心とした99年代以降の作品を掲載。
実験工房と瀧口修造 第11回オマージュ瀧口修造展
1991年に佐谷画廊で開催された展示の際に刊行された図録。瀧口修造が主宰した芸術家集団・実験工房の活動、駒井哲郎、大辻清司、武満徹、湯浅譲二ら、作家たちによる作品、記録写真ほか、瀧口修造による実験の精神を再録。 日本語、英語表記。
Inujima Note 犬島ノート
瀬戸内の犬島アートプロジェクトの全容を紹介した一冊。三島由紀夫をモチーフとした「ヒーロー乾電池」や、「家プロジェクト」のインスタレーションなど様々な作品を多数の写真とテキストで解説。明治・大正期に10年間操業し、廃墟となった銅の精錬所跡を舞台に出現した巨大なインスタレーション作品に込められたメッセージを、「美術史」「日本近代と産業遺産」といったキーワードから読み解いていく。
熊谷守一画文集 ひとりたのしむ
画家、熊谷守一の画文集。 油彩、書、デッサン、写真家・藤森武による未発表写真などの作品とともに熊谷守一による思い出や数々の遺された言葉が収録されている。 カバーに少ヤケ、少スレ、少汚れあり。本文の状態は並。
ミレー<晩鐘>の悲劇的神話「パラノイア的=批判的」解釈 | サルバドール・ダリ
シュルレアリスムの代表的作家、サルバトール・ダリの絵画観をまとめた理論書。ダリに脅迫的イメージとして影響力を与えた、ジャン=フランソワ・ミレーによる<晩鐘>の考察、シュルレアリスムと精神分析についてなど新資料を交え、図版と併せて紐解いていく。
ワンダー植草・甚一ランド | 植草甚一
音楽、映画、読書、芸術など多岐に渡る執筆で知られる評論家、植草甚一のエッセイ集。著者作品のなかでも扱っているトピックが一段と幅広く、植草甚一の博識と好奇心の魅力がふんだんに詰まった一冊。装画は自身によるもの。
水の音が走る夕刻 | 金田実生
画家、金田実生が2018年に府中市美術館で公開制作した作品をまとめた一冊。制作は4月から7月に行われ、府中の公園などの周囲の環境が、初夏から夏へと移ろいで行く気配、纏う空気、その変化の姿を描く。
川上澄生硝子絵集 | 川上澄生
硝子絵集/画家、川上澄生の作品集。日本女性、聖母子、南蛮船などを油彩で描いたガラス絵をカラーで収録。すべて額装した作品図版となっており、氏が自ら制作した額縁も使用されている。寄稿には福永武彦ら。
Corita Kent: International Signal Code Alphabet | シスター・コリータ
アメリカの芸術家であり、教育者であり、カトリック修道女でもあるコリータ・ケントの作品集。レタリング、イメージ、宗教的なシンボルなどを融合させた26枚のシルクスクリーン作品を収録。 英語表記。
南蛮渡来気分 限定500部 | 大塚健二、寺本界雄
版画家、大塚健二の作品集。時は江戸、鎖国の日本から見た南蛮文化をテーマにした版画をカラーで収録。絢爛な南蛮人の衣装や装飾品を緻密な版で表現する。執筆は寺本界雄。巻末には「日本の南蛮美術」を収録。
Bruce Weber: Blood Sweat And Tears or How I Stopped Worrying And Learned to Love Fashion | ブルース・ウェーバー
米国を拠点に活動する写真家、ブルース・ウェーバーの大判作品集。過去30年間で手掛けたファッションフォトを編纂。ヴォーグ、GQ、ラルフ・ローレン、カルバン・クラインなどの代表的な仕事やウェーバー本人の手記なども掲載。 英語表記。
Bob Richardson | ボブ・リチャードソン
ファッションフォトグラファー、ボブ・リチャードソンの写真集。リチャードソンの死後に、同じく写真家であり息子のテリー・リチャードソンにより制作されたもの。1960年代当時の雑誌などの媒体から、モノクロ作品約200点収録。映画のワンシーンのような世界が広がる。 英語表記。
Helmut Newton: Work | ヘルムート・ニュートン
20世紀後半におけるファッション写真の巨匠、ヘルムート・ニュートンの写真集。1960年代から1990年代にかけて撮影された作品を収録。ファッション、ポートレート、ヌードなど、挑発的でエロティックなヘルムート・ニュートンのインパクトのある作品が収められている。 英語、フランス語、ドイツ語表記。
草間彌生 ニューヨーク/東京 | 東京都現代美術館
1999年に東京都現代美術館で開催された「草間彌生 ニューヨーク/東京」展の図録。長きにわたる活動期間のうち、「ニューヨーク」と「東京」、それぞれの拠点で制作されたペイントやフォトコラージュ、造形などを2冊構成で収録。
小金沢健人展 動物的 | 猪熊弦一郎現代美術館
香川県丸亀市にある猪熊弦一郎現代美術館。略称MIMOCAが新進気鋭のアーティストを紹介するMIMOCA’S EYEの第二弾。アーティスト小金沢健人は、身の回りにあるものを作品の素材として用い、そこに手を加え、視点を変え、あるいは「動き」や「音」などと組み合わせることで、日常の中に潜む謎や美しさを現出させる。本書は、本展の出品作品を撮り下ろした写真を中心に、2009年までに国内外で発表された作品の中から、インスタレーション作品を選んで多数収録した一冊。
ドリス・サルセド展 | 広島市現代美術館
2014年の広島市現代美術館で開催された展示のカタログ。現代美術を通して平和を希求する「ヒロシマの心」を世界へと発信する表現の活動を行った作家の業績を顕彰する「ヒロシマ賞」を受賞したビジュアルアーティストのドリス・サルセドの作品を紹介。
【新刊】 デレク・ジャーマンの庭 | 創元社
英国の映画監督デレク・ジャーマンの庭を、友人でもある写真家ハワード・スーリーが撮影した写真集。日本語版。ダンジネス原子力発電所に面する荒涼とした土地を、美しい庭園へと変化する過程を記録。
澁澤龍彦 ドラコニアの地平 | 世田谷文学館
2017年に世田谷文学館で開催された展示「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」の図録。フランス文学者、翻訳者、小説家などあらゆる分野で活躍した澁澤龍彦。原稿や創作メモ、美術品や和洋の蔵書など様々な資料から、その表現活動の背景と博物誌的世界の魅力に迫る。
融点・詩と彫刻による | うらわ美術館
2002年にうらわ美術館で開催された展示の図録。「本をめぐるアート」を作品の収集方針としてきたうらわ美術館による関連展覧会。河口竜夫×篠原資明、村岡三郎×建畠晢、若林奮×吉増剛造ら、彫刻家と詩人との組み合わせから「本」について考える。作品図版、解説を収録。
草森紳一が、いた。友人と仕事仲間たちによる回想集
膨大な数の蔵書と、あらゆるカルチャーにたいして造詣が深いことでも知られた評論家・草森紳一を偲ぶ、仕事仲間たちが綴る回想集。山口はるみ、羽良多平吉、大橋歩、三宅一生、山下和正、夏目房之介ら78名が草森紳一にまつわる想い出を語る。写真は大倉舜二。
HEAVEN ヘヴン 創刊号 | 羽良多平吉
伝説のオルタナティヴ系成人向け自販機雑誌『Jam』の後継誌『HEAVEN』創刊号。巻頭特集「直観」、鈴木いづみ「普通小説」、佐内順一郎・山崎春美・近藤十四郎の座談会「編集と変態の超存在学」などを収録。表紙と一部ページのデザインを羽良多平吉が手がけている。
Norm: Dimension of Two
2020年にチューリッヒデザイン美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。スイス・チューリッヒを拠点に活動するデザイン事務所、Normによるグラフィックデザインの基本原則をまとめた1冊・サイズ比、ページ分割、グラフィック・オブジェクトなど9つの章にカテゴライズして紹介する。 英語表記。
Saul Steinberg: The Inspector | ソウル・スタインバーグ
ルーマニア出身のイラストレーター、ソウル・スタインバーグの作品集。6冊目の画集となる本書は、ユーモアと風刺が織り交ぜられた独創的な世界観のドローイング作品をモノクロで多数収録。 英語表記。
Adrian Frutiger: Forms and Counterforms | アドリアン・フルティガー
スイスの書体デザイナー、グラフィックデザイナーであるアドリアン・フルティガーの作品集。26枚の木版画と詩的な言葉が創世の物語を綴る作品「Partages」をはじめとする芸術作品、ドローイングほかテキストによる解説を収録。 英語、フランス語、ドイツ語表記。
アートワーク・オブ・ヒプノシス | 宝島社
ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンのアルバムジャケットワークを手掛けたイギリスのデザイングループ、ヒプノシスの作品集。日本語版。彼らが手がけてきたレコードジャケットやポスター、グラフィックワークの数々を、グループの中心メンバーであるストーム・トーガソンによるテキストとともに紹介。