国立新美術館開館10周年 ジャコメッティ展
2017年に国立新美術館で開催された「ジャコメッティ展」の図録。20世紀ヨーロッパを代表する彫刻家アルベルト・ジャコメッティが手掛けた彫刻、絵画、デッサン、版画といった初期から晩年にいたるまでの作品を幅広く収録。
メディア・アートの先駆者 山口勝弘展「実験工房」からテアトリーヌまで | 神奈川県立近代美術館 ほか
2006年に神奈川県立近代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。新しいテクノロジーを取り入れ、多種多様なメディアを用いた作品群で知られる前衛芸術家、山口勝弘。本書は山口による初期の作品から「実験工房」での共同制作作品、最新のシリーズに至るまで、豊富な図版資料とともに60年にわたる創作活動の全貌を紹介する。
ワイルダーならどうする?ビリー・ワイルダーとキャメロン・クロウの対話 | キネマ旬報社
「お熱いのがお好き」「麗しのサブリナ」「七年目の浮気」など、ハリウッドの黄金時代における映画監督の巨匠、ビリー・ワイルダーのインタビュー集。「ザ・エージェント」「あの頃ペニー・レインと」で知られる同じく映画監督のキャメロン・クロウが聞き手となり行われたワイルダーへのロング・インタビューを9章に分けて収録。俳優陣たちとの思い出話や撮影時の記憶など、ワイルダーの軽快で誠実な人柄が文面からも伝わってくる一冊。装丁は和田誠。
other mementos | 幸本紗奈
東京を活動の拠点とする写真家、幸本紗奈による初の作品集。瓶の上の青りんご、ぼんやりと映る和室と鏡、記憶の奥底に触れるような、アルバムを見ているような感覚になる23枚のフィルム写真を収録。装丁はコラージュ・アーティスト、村橋貴博。
Okamoto Taro: A Retrospective 展覧会 岡本太郎 | 東京都美術館 ほか
2022年に大阪、東京、愛知と開催した大回顧展「展覧会 岡本太郎」の展示会図録。代表作品から晩年の作品までその生涯を辿る。全作品カラーで掲載、パリ時代や、大衆の中における芸術など各章に分けて解説。
Estelle Hanania: Happy Purim | エステル・ハナニア
パリを拠点に活動する写真家、エステル・ハナニアの作品集。2011年から2014年の3年間、ロンドンのスタンフォード・ヒルの近隣でユダヤ教の祝日・プーリムの期間に撮影した作品を収録。ドレスをまとったり、奇妙な生き物に扮した子どもたちの姿を通して、ヨーロッパの慣習的な儀式に焦点を当てている。 英語、フランス語表記。
ヴォルフガング・ライプ展 | 東京国立近代美術館
2003年に東京国立近代美術館で開催されたドイツの彫刻家、ヴォルフガング・ライプの展覧会図録。牛乳や花粉、蜜蠟などの自然物を用いて制作された彫刻作品やインスタレーションで知られるライプの代表的な作品群をカラー図版で掲載。
Japan’s Modern Divide: The Photographs of Hiroshi Hamaya and Kansuke Yamamoto | 濱谷浩、山本悍右
ドキュメンタリー写真を代表する写真家・濱谷浩と、シュルレアリスムに影響を受けた写真家・詩人の山本悍右の2人に焦点を当てた一冊。一方は伝統的な日本の文化、暮らし、政治運動を写し、また一方はコラージュや絵画、写真芸術など前衛的な作品を制作する、全く異なる写真家たちの変遷を辿る。英語表記。
平成美術 うたかたと瓦礫(デブリ) | 京都市京セラ美術館
2021年に京都市京セラ美術館で開催された展覧会の際に刊行されたもの。平成の日本の現代美術を紹介。同時代の社会で起きた出来事とともにまとめられた平成美術史年表、平成を代表するアーティストたちの作品と解説を収録。
大竹伸朗展 憶速 | 高松市美術館
2013年に高松市美術館で開催された大竹伸朗展の際に刊行されたもの。「遠景の記憶」、「残像─内的露光」、「アフリカ─反響する記憶」、「日本景─内と外に見る景」、「貼─既にそこにあるものと記憶の層」、「手製本─身体と本」、「スケッチブック」、7つの冊子を収録。
ドローイングの可能性 | 東京都現代美術館
2020年に東京都現代美術館で開催された展示の図録。線を核とする様々な表現を現代におけるドローイングと捉え、その可能性を再考する。「言葉とイメージ」「空間へのまなざし」「水をめぐるヴィジョン」の3部構成で、アンリ・マティス、石川九楊、戸谷成雄、盛圭太、草間彌生、山部泰司、磯辺行久らの作品を紹介。
Blind Spot | Teju Cole テジュ・コール
アメリカ人フォトグラファー、作家、美術史家であるテジュ・コールの作品集。詰め込まれたゴミ捨て場のペットボトル、路上に置かれたブランドのバッグ、サンパウロ、シカゴ、ラゴスなど世界各国で撮影されたイメージとともに言葉が綴られる。英語表記。
森羅万象を刻む デューラーから柄沢齊へ | 町田市立国際版画美術館
2016年に町田市立国際版画美術館で開催された展覧会の図録。エングレーヴィング(直刻銅版画)と木口木版画を紹介するもので、アルブレヒト・デューラーら西洋の先達たちと、柄澤齊(からさわひとし)ら日本の版画家たちによる作品およそ200点を収録。
オットー・ネーベル展 | Bunkamura ザ・ミュージアム
2017年にBunkamura ザ・ミュージアムで開催された「オットー・ネーベル展」の図録。若き日のバウハウス時代をはじめ、訪れた各都市を色彩や光、響き、ニュアンスなどで記録した「カラーアトラス(色彩地図帳)」など、氏の知られざる画業の数々を紹介。
ジョージア・オキーフ アメリカン&モダン | 横浜美術館
1993年に横浜美術館で開かれた展覧会の図録。20世紀のアメリカを代表する画家、ジョージア・オキーフによる抽象的な木炭素描から大きく描かれた花や葉、ニューヨークにニューメキシコの風景にいたるまで、代表的な主題の油彩画の数々を多数収録。
Comme un Parfum d’Aventure
2020年から2021年にかけてフランスのリヨン現代美術館で開催された展覧会の延長として企画、発行されたカタログ。リヨン美術館とリヨン現代美術館のコレクションから、人類の進歩からグローバル化による流動的な世界の状況など、「移動」を主題とした作品群や展覧会の様子などを収録。フランス語、英語表記。
Wim Crouwel: Mode En Module | ウィム・クロウェル
オランダのグラフィックデザイナーでありタイポグラファーでもある、ウィム・クロウェルの包括的なデザインワーク集。ポスター、エディトリアル、書体デザインなどを大量に収録。ブックデザインはカレル・マルテンスによるもの。オランダ語表記。
ヘルマン・ツァップのデザイン哲学 | 朗文堂
タイポグラファー、ヘルマン・ツァップの作品・論文集。カリグラフィやブックデザイン、グラフィックデザインなどの作品を多数収録するとともに、「現在と未来におけるカリグラフィの影響」「技術発展とアルファベットデザイン」などのテキストをあわせて掲載。西野洋による『"ヘルマン・ツァップのデザイン哲学"翻訳テクストにおける可読性の追求』の冊子付属。
El Lissitzky | エル・リシツキー
グラフィックデザイナー、ブックデザイナー、建築家、写真家など、様々な分野で活躍したエル・リシツキーの作品集。タイポグラフィー作品をはじめ、1919年から1924年にかけてリシツキーが展開した幾何形態をモチーフとする作品群「プロウン(新しきものを確立するためのプロジェクト)」など、代表的な作品を多数収録。英語表記。
バーゼルへの道 | ヘルムート・シュミット
「ノイエグラフィック」「ウルム」に先駆け、コンテンポラリーなタイポグラフィが展開されていたバーゼル・スクール・オブ・デザイン。優れた教育者であり先駆者でもあったエミール・ルーダー、アーミン・ホフマンらの功績や思い出をその教え子たちが語り、自作また影響を受けた作品を紹介。
Spirale: Eine Kunstlerzeitschrift | Annemarie Bucher
1953年から1964年にかけて発行されていたスイスの美術雑誌「spiale」全9号を一挙に紹介。ハンス・アルプ、ワシリー・カンディンスキー、パウル・クレー、ヨゼフ・アルバースといった豪華制作陣もクレジット付きで紹介。ドイツ語表記。
三宅一生 Issey Miyake | アーヴィング・ペン
写真家のアーヴィング・ペンが、ファッションデザイナー三宅一生の作品を撮影した写真集。1988年にパリの装飾美術館で開催された「Issei Miyake a Un」展に際して発行されたもの。序文はイサム・ノグチ。
近現代のブックデザイン考 I 書物にとっての美 | 武蔵野美術大学
2012年に武蔵野美術大学で開催された「近現代のブックデザイン考 I 書物にとっての美」の図録。「造本の美」「装丁の美」「本文の美」という3つの視点から、明治期から昭和における日本の優れたブックデザインの世界を見つめ直す。
イギリスの美しい本 | 佐川美智子、江尻潔 他
2006年に開催された「イギリスの美しい本」展の図録。グーテンベルクによって発明され、ウィリアム・カクストンによってイギリスへと伝えられた印刷技術。カクストンにはじまるイギリスの美しい本の歴史を、「三大美書」に代表されるプライベート・プレスを経て、現代までたどる。ウィリアム・モリス、シャルル・ペロー、ダンテなど、美しい造本の名著を多数収録。
菊地信義の装幀 1997-2013 | 集英社
装丁家、菊地信義の作品集。「形体」「文字」「図像」で構成し、1998年から2013年に手がけた文学を中心とするブックデザインを多数収録。作品の世界観をシンプルかつストレートに伝える題字の書体や文字組み、そして少ない要素ひとつひとつを最大限に活かすレイアウトなど、巧みなアクセントとミニマリズムが息づく作品が並ぶ。
イメージの翼2 | 細谷巖
アートディレクター、グラフィックデザイナー、ADC会長、ライトパブリシテイ社長として最前線の活躍を続ける細谷巖の作品集第2弾。キューピーマヨネーズ、キャノン、サントリーなど誰も目にしたであろう代表的な仕事を紹介。細谷氏の仕事について語る、ポール・ランドのインタビューも掲載。
日本の紙クズ | 野島寿三郎
日本の大正・昭和期における、チラシ、チケット、ラベル、パッケージなどをまとめたデザイン資料集。劇場パンフレット、交通切符、シール、レコードジャケット、薬袋、駅弁包み紙、マッチラベル、宝くじ、その他様々な紙片をカテゴライズして紹介する。カラー・一部モノクロによる豊富な図版を収録。
Blow Up 1963-1974 | 田名網敬一
日本のアーティストでありグラフィックデザイナーの田名網敬一による1963年から1974年までのグラフィックワークを集めたアートワーク集。鮮烈な作風と大胆な色彩で絵画や版画、グラフィックデザイン、映画など、幅広いジャンルで表現し続けた田名網の60年代における作品群を網羅。木村恒久や宇野亜喜良らによるコメントも収録。
文字の博物館 | 矢島文夫、田中一光
1839年から1841年にかけて、パリで出版されたシルヴェストルによる書体見本『文字の博物館』を復刻。日本語で解説を加えたもの。東方諸民族の文字からヨーロッパの文字までをカラーの大判図版で掲載。監修は矢島文夫、構成は田中一光。
Charley Harper: An Illustrated Life | チャーリー・ハーパー
米国のファッションデザイナー/トッド・オールダムが、同じく米国の芸術家・挿絵画家チャーリー・ハーパーの作品を再発見し、膨大なアーカイブを調査・編集したモノグラフ。ハーパーが描いた、自然、動物、昆虫、人々を題材にした、愛らしくグラフィカルでユーモラスなイラストを紹介している。英語表記。
Paul Rand ペーパーバック版 | ポール・ランド
ABC、IBMといった様々な企業のロゴデザインを手掛け、スイス・スタイルの創始者のひとりとしても知られるグラフィックデザイナー/ポール・ランド。以後のグラフィックデザインに多大な影響を与えたポール・ランドがいかにして誕生し、何をもたらしたのか、その生涯と仕事をたどり追求する。
Evolution 1 | 朗文堂
デザイナーやクリエイターの思索や問題解決の模索、提案を表現し発信することを目的に創刊された実験的なデザイン誌。和洋食器、建築、書体デザインなど幅広い分野について、各構成をデザイナーやクリエイターが担当。塚本昌都、坂東孝明、ダグ・トンプキンス、新島実らが参加。
シュミット・タイポグラフィ | ヘルムート・シュミット
タイポグラファー、ヘルムート・シュミットの作品集。日本、スウェーデン、カナダ、ドイツと活動してきたそれぞれの時代の作品、本人のコメントを収録。豊富な資料とともにその仕事を深く知ることができる一冊。
田中一光展 伝統と今日のデザイン ハードカバー版 | 富山県立近代美術館
日本の昭和期を代表するグラフィックデザイナー、田中一光の作品集。ハードカバー版。代表的なポスターワーク、ロゴデザイン、パッケージデザインなどの作品図録のほか、高階秀爾「田中一光と日本文化の最良の部分」、ジャン・カルロ・カルツァ「田中一光―きらめく閃光」、片岸昭二「田中一光の明快なデザイン」などのエッセイも併せて掲載。
和田誠展 | ブルーシープ
2021年から全国を巡回した和田誠展の公式図録であり没後初の作品集。4歳から83歳までの膨大な活動の記録を500ページを超える大ボリュームで掲載。幼少期の日記やスケッチから、ポスター、絵本、映画監督や作曲まで豊富な図版、解説を収録。和田誠の作品とともにその生涯、軌跡を辿る。
Merz to Emigre and Beyond: Avant-Garde Magazine Design of the Twentieth Century | Steven Heller
20世紀のアヴァンギャルドマガジンを紹介した資料集。Merz、La Revolution Surrealiste、View、The East Village Other、Punk、そしてEmigreなど、芸術や文学と密接に結びついていたこれらの雑誌とデザインを、豊富な図版とともに紹介する。
ヨハネス・イッテン 色彩論 | 大智浩
スイスの芸術家にして教育者としても活躍したヨハネス・イッテンの評論。色彩の効果や特性など、デザインに関する実用的な色彩論を丁寧に解説。「カラー・デザインの理論」、「色彩印象の理論」、「色彩表現の理論」などを収録。
Johannes Itten: Design and Form | ヨハネス・イッテン
芸術家でありバウハウスの教育者、ヨハネス・イッテンの教育法を中心にまとめた1冊。イッテン自身が編集した初版に、資料を補完して再編集した改訂版。バウハウスでの基礎教育、課題、作品などを収録。英語表記。
A Smile In The Mind | Beryl McAlhone
グラフィックデザインにおける、「ウィットのある思考」をコンセプトに焦点を当てたデザイン資料集。アイデアや視覚的なユニークさ、発想など、人の記憶に残る"遊び心"の構造と可能性を探る。アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、日本のデザイナー300名以上による作品を解説とともに収録。英語表記。
欧文書体入門 | 組版工学研究会 ほか
アルファベットA-Zの26文字にちなみ、代表的な書体26点を紹介するタイポグラフィ資料集。書体の歴史から、背景、制作者のプロフィールなど、各書体ごとに図版とともに解説。
疾風迅雷 杉浦康平雑誌デザインの半世紀
ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された「疾風迅雷―杉浦康平雑誌デザインの半世紀」展の作品を編纂した図録。レコードジャケット、ポスター、ダイアグラムなど多彩なデザインを手掛けてきた杉浦康平の「雑誌デザイン」を一望。音楽雑誌、建築雑誌、教育雑誌など様々な雑誌シリーズの顔を担った約480点の図版を掲載。杉浦康平と松岡正剛による対談も収録。
アタゴオル絵本 青猫島コスモス紀 | ますむらひろし
漫画家、ますむらひろしの絵本。人と猫が言葉を交わす空想世界を舞台に、主人公である猫のヒデヨシの冒険を描く。ますむらによる繊細な線の描画と、羽良多平吉の平面であることを忘れる自在な装丁が美しい物語の世界に読者を誘う。
FontBook: Digital Typeface Compendium
ベルリンに拠点を置くデジタル書体の国際的なメーカーFontShop Internationalが発行する書体大系。1991年に出版され、4回の改訂後2006年に発行されたもの。32,000の書体サンプル、歴史的注釈、デザイナー名などを収録。 英語表記。