ITALIAN DESIGN
イタリアの建築とデザインを紹介する写真資料集。住宅、店舗、ホテル、ホールなど約50の建築・デザインプロジェクトを収録し、伝統とアヴァンギャルドが共存する現代イタリアの創造力を探る。ブルネレスキやパラーディオ、ミケランジェロらが築いた美学の系譜を受け継ぎながら、レンゾ・ピアノやファビオ・ノヴェンブレといった建築家たちが世界的に活躍する姿を紹介。オールカラーの図版を通して、地中海的感性とモダンデザインの融合を視覚的に体感できる一冊。
森と湖の国 フィンランド・デザイン
2012年にサントリー美術館で開催された展覧会「森と湖の国 フィンランド・デザイン」の図録。18世紀後半から現代に至るまでのフィンランド・デザインの流れを、ガラス作品を中心に紹介する。アルヴァル&アイノ・アアルト夫妻、カイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラ、ティモ・サルパネヴァらをはじめ、自然との共生を背景に生まれた“timeless design product(時代を超えた製品)”の理念を反映した作品を多数掲載。イッタラやアラビアなどの名品を通じて、機能性と美しさを融合させたフィンランド・デザインの精神を伝える内容となっている。
朱塗「根来」中世に咲いた華
2013年にMIHO MUSEUMで開催された展覧会「朱塗『根来』中世に咲いた華」の図録。約900年の歴史をもつ漆器「根来塗」に焦点を当て、その起源と美の系譜を中世を中心に辿る。瓶子、丸盆、湯桶、茶器、琵琶など多様な器種を章立てで紹介し、400点を超える作品と詳細な解説を収録。長年の使用によって生まれる朱と黒の調和が生み出す風格を通して、日本の漆芸史における根来塗の独自性と美的価値を明らかにしている。
人間国宝 清水卯一展 作陶50年の歩み
1990年に開催された巡回展「人間国宝 清水卯一展 作陶50年の歩み」の図録。鉄釉陶器の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された陶芸家・清水卯一の創作活動を総覧する。初期の灰釉、柿釉から青瓷、鉄耀シリーズに至るまで、作陶50年の軌跡を豊富なカラー図版で収録。さらに本人による言葉や対談を通して、土と釉に向き合い続けた清水の探究心と美意識を伝える。日本陶芸の伝統と革新を架橋する、記念碑的な一冊。
英国で始まり 濱田・リーチ 二つの道 | 益子陶芸美術館
2020年に益子陶芸美術館で開催された展示の図録。陶芸家、濱田庄司とバーナード・リーチの二つの地で切り拓かれた陶芸の道の広がりを紹介する。「リーチ工房の礎を築いた作家たち」「濱田庄司のインパクト」「英国現代陶芸の諸相」ほか、カテゴライズして作品図版とともに解説を収録。現代イギリスを代表する作家から、益子の作家まで幅広く掲載。
PUNK+: A Document of Punk from 1976-1980
1976年から1980年にかけてイギリスを中心に広がったパンクカルチャーを記録した写真集。音楽、ファッション、ストリートシーンを軸に、カラーとモノクロの写真を多数収録する。ロンドンの若者たちの自由なエネルギーと反骨精神を生々しくとらえ、当時の社会背景とともに文化の熱気を伝える。写真を通して、パンクが放った創造と反逆の記憶を呼び覚ます視覚的記録となっている。
Die Gesamten Plakate 1977-1997 | Martin Kippenberger
ドイツのアーティスト、マーティン・キッペンバーガーのポスター作品を網羅したカタログレゾネ。1998年にスイス・チューリヒ美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。1977年から1997年までのポスターをカラー図版で収録し、アートとグラフィックデザインの境界を軽やかに往還する独自の表現を紹介。視覚文化の中でポスターが担った芸術的意義を多角的に検証している。
Margiela: The Hermes Years
2017年から2018年にかけてアントワープ・ファッション美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された資料集。フランスの名門メゾン、エルメスに在籍していた1997年から2003年までのマルタン・マルジェラのデザインを中心に紹介する。ミニマリズムと職人的精度を融合させたウェアの数々を、豊富な写真、未発表のドローイングや証言とともに収録。匿名性を貫くマルジェラ本人の協力のもと制作された本書は、ラグジュアリーとコンセプチュアルの両極を往還した稀有なデザイン思想を照らし出している。
Stan Smith: Some People Think I’m A Shoe
世界的人気を誇るベストセラーのアディダススニーカー「スタンスミス」を本格的に特集したモノグラフ。フォトグラファー、ユルゲン・テラーによるポートレートシリーズ、ラフ・シモンズやファレル・ウィリアムスによる寄稿のテキスト、スニーカー名の由来でもある元世界No.1テニスプレイヤー、スタン・スミス本人へのインタビューや貴重なエピソードも収録。世界各地で愛用されるスタンスミスのストリートスナップから、ポップカルチャーとの関わりまで、豊富なビジュアルとともにあらゆる角度からスタンスミスの存在感を描き出す一冊。英語表記。
Narita Inspected: Japan Graphic Design Compiled 成田インスペクテッド
グルーヴィジョンズやマニアッカーズデザイン、Nendoら、1990年代における日本のグラフィックデザイナーやイラストレーター総勢32組の仕事をまとめた資料集。グラフィックデザインやコラージュ、ゲーム、キャラクターなどの作品だけでなく、それぞれのデザイナーたちへのインタビュー、混沌とした仕事場や作業風景の写真などもあわせて収録。 英語、日本語表記。
仲畑広告大仕事 | 仲畑貴志
コピーライター・仲畑貴志と、彼が率いる仲畑広告制作所による広告制作の軌跡をまとめた作品集。1981年から約10年にわたる仕事を編纂し、パルコ、TOTO、東京ガスなどを手がけた広告デザインをカラーとモノクロで多数掲載している。各年の仕事からは、当時の社会や空気感を鋭く捉えた広告表現の変遷がうかがえる。
The Discovery of America | Saul Steinberg
アメリカのイラストレーター、ソウル・スタインバーグによる作品集。移民国家アメリカを舞台に、多様な文化や人々の姿を鋭い観察眼と風刺的ユーモアで描き出す。線の揺らぎや構成の妙によって、日常のなかに潜む社会的構造を可視化し、見る者に思索を促す。絵と言葉のあわいに漂うスタインバーグ特有の知的な諧謔と詩情を通して、その造形感覚を的確に伝えている。
Giovanni Battista Bodoni
イタリアの印刷工・書体デザイナー、ジャンバッティスタ・ボドニの生涯と業績を、歴史、時代、生涯の3部構成で紹介する作品集。第一章「歴史」では、ボドニ没後のアルファベットの歩みと、技術革新やデザインの流行による書体の受容の変遷をたどり、今日でも色あせない古典主義的書体の魅力を考察する。第二章「時代」では、彼の生きた18世紀の文化や同時代の人物、芸術的嗜好や社会的ネットワークがヨーロッパでの成功にどのように影響したかを描き、第三章「生涯」では、ピエモンテでの幼少期、ローマでの初期のアルファベット制作、パルマでの成功までの私生活と職業人生を詳細に追う、ボドニ研究の決定版。
The Book of Books: 500 Years of Graphic Innovation | Mathieu Lommen
15世紀以降の西洋書物デザインの革新を500年にわたり俯瞰するヴィジュアル資料集。ニコラ・ジャンソン、ジョン・バスカヴィル、ボドニから、ウィリアム・モリス、エル・リシツキー、ヤン・チヒョルト、ポール・ランド、イルマ・ボームまで、印刷と造本の歴史を築いた巨匠たちの書籍を豊富な図版で紹介する。タイポグラフィ、レイアウト、色彩、装幀などの変遷を通して、書物が芸術と実用のあわいで発展してきた軌跡をたどる。活字と紙が紡ぐ造形の進化を、歴史的文脈のなかで構築的に解き明かしている。
Schrofer Sketches
オランダのグラフィックデザイナー、ジュリアン・シュロファーによるスケッチ集。1950年から1990年にかけて描かれた膨大なドローイングを編纂し、鉛筆、水彩、フェルトペンなど多様な画材で記された貴重な資料を収録する。アイデアの着想からレイアウト設計、印刷物の完成に至るまで、デザインのプロセスをつぶさに辿ることができる構成となっており、シュロファーの視覚思考の軌跡を体感できる一冊。英語、オランダ語表記。
Nippon Design Center 1966-1970 | 日本デザインセンター
日本デザインセンター創立10周年を記念して刊行された作品集。亀倉雄策や原弘らが参加した同社が1966年から1970年にかけて手がけた広告・デザインを収録する。トヨタ、アサヒビール、東芝といった企業の広告をはじめ、カレンダー、パッケージ、トレードマークに至るまで、多岐にわたるビジュアルを大型図版で多数掲載。高度経済成長期の日本における先鋭的なデザインの到達点を記録した、資料価値の高い一冊。
On The Sunny Street | 鈴木英人、片岡義男
イラストレーター鈴木英人と作家・片岡義男によるコラボレーション作品集。鮮やかな色彩と明快な構図で描かれる英人のイラストレーションと、日常の情景を軽やかに切り取る片岡の短編が響き合う。英語と日本語によるバイリンガル構成で、80年代の都会的感性とアメリカン・スピリットを同時に伝える。視覚と文学の交差点に生まれた、時代の空気と心象風景を描き出している。
文字の起源 | カーロイ・フェルデシ=バップ
文字の起源と発展を探る資料集。先史時代の絵文字にはじまり、楔形文字やヒエログリフ、ラテンアルファベットへと続く系譜を多数の図版とともに紹介する。記号が意味を持ち、文字として体系化されていく過程を通して、人間の思考と表現の歴史を読み解く。造形としての文字が内包する表現原理を構築的に解き明かしている。
UNION magazine 09
2012年にスタイリストの百々千晴とHIROYUKI KUBOによって創刊されたファッションマガジン「UNION」の第9号。国内外のフォトグラファーが参加し、詩的なトーンと独自の審美眼に貫かれた誌面構成で知られる。今号ではウタ・バ―ス、マーク・ボスウィック、ホンマタカシ、白川青史、ベネチア・スコットらが撮り下ろした写真を掲載。被写体の存在感や日常の中にある美を静かに見つめ、現代のビジュアル表現を多角的に描き出している。
軌跡・日経広告賞40年
日本経済新聞社が主催する日経広告賞の40周年を記念して刊行された新聞広告アーカイブ。1950年代の経済復興期から、技術革新と高度情報化、グローバル化が進行した1990年代まで、受賞作品を時代順に収録する。企業メッセージの変遷やデザイン手法の進化をたどりながら、戦後日本の広告文化が歩んだ軌跡を示している。
田中一光回顧展 われらデザインの時代 ソフトカバー版
2003年から2004年にかけて全国を巡回した「田中一光回顧展―われらデザインの時代」にあわせて刊行された図録のソフトカバー版。ポスター、ロゴマーク、パッケージなど幅広い領域にわたる代表作に加え、未発表作を含む計564点を掲載している。グラフィックデザインの可能性を拡張し続けた田中一光の活動を総覧でき、造本は勝井三雄が手掛けている。日本の視覚文化に刻まれた田中一光の軌跡を明らかにしている。
西洋美術書誌考 | 西野嘉章
美術史学者・西野嘉章による、西洋美術書の成立と展開を検証した評論集。16世紀初頭からフランス革命前までの美術書を対象に、著者、内容、印刷、造本の実態を通して、芸術と技術がどのように継承されてきたのかを分析。芸術家や批評家たちが手にした書物の影響を辿りながら、知の伝達としての「美術書」という媒体の意義を浮かび上がらせ、書物と美術の関係における芸術的到達点を明らかにしている。
Bibliographic: 100 Classic Graphic Design Books | Jason Godfrey
20世紀から21世紀初頭にかけて出版された、グラフィックデザインの名著100冊を精選して紹介する資料集。モホリ=ナジ・ラースロー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン、A.M.カッサンドル、ピーター・サヴィルら世界的デザイナーの書籍を、テーマ別に整理しながら豊富な図版とともに解説する。印刷文化とデザイン理論の歩みを一望し、グラフィックデザインの発展史を体系的に明らかにしている。
視覚の共振 | 勝井三雄
グラフィックデザイナー・勝井三雄の60年以上にわたる活動を総覧した作品集。ポスターや環境デザインをはじめとする多彩な仕事を収録し、独自の視覚言語とデザイン哲学を示している。豊富なカラー図版と解説により、創作の背景や実験的な試みが明らかにされ、戦後日本のグラフィックデザインの展開を考える上でも重要な資料となっている。長年にわたり築かれた表現の軌跡を伝えている。
パルコの広告
1970〜80年代のカルチャーを牽引したパルコの広告作品をまとめた作品集。1980年から1986年にかけて展開されたポスターや新聞広告、キャンペーンビジュアルをフルカラーで収録する。時代の先端を走ったコピーやヴィジュアル表現に加え、鈴木清順、椎名誠、高橋源一郎、巻上公一らによる寄稿も収録。当時の広告が持っていた創造性と文化的影響力を照らし出している。
資生堂にみる商業デザイン 明治・大正・昭和展 | 長野県信濃美術館
2011年に長野県信濃美術館で開催された「資生堂にみる商業デザイン 明治・大正・昭和展」の図録。1916年に化粧品部を開業すると、社内に意匠部を開設し、前田貢や山名文夫といった優れたデザイナーを輩出してきた資生堂。資生堂の所蔵品の中から創業以降1960年代までのポスターや商品パッケージを中心に紹介し、日本の近代商業デザインの変遷を辿る。
芹沢本書影聚 | 芹沢銈介
型絵染の人間国宝・芹沢銈介が手がけた装丁作品をまとめた私家版作品集。芹沢自らの題字と装丁による本書は、民藝の思想に根ざした温かみのある意匠と、落ち着いた色彩感覚が際立つ。和紙や布、染色など素材への深い理解に支えられた造本の美が随所に見られる。書物を芸術として捉えた芹沢の造形理念と美意識を感じられる1冊。
装幀の美 アール・ヌーヴォーとアール・デコ
アール・ヌーヴォーとアール・デコ期の装幀美を探る書。19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパ各地で花開いたブックデザインの黄金期を、豊富なカラー図版で紹介する。革装やエンボス、金箔押しなど高度な装飾技法を通して、書物が芸術作品として成立していた時代の感性を伝える。装幀に宿る造形理念と時代精神を鮮やかに浮かび上がらせている。
鹿目尚志作品蔵「カ」 | 六耀社
パッケージデザイナー・鹿目尚志による作品集。1970年代後半から1990年代にかけて制作された、ガラスや蛍光灯、ロープ、針金といった道具を用いて制作されたパッケージの枠を超えた立体作品75点を収録。「包む」という行為を独自の哲学で追求し続けた鹿目の世界観が詰まった一冊。巻末にグラフィックデザイナーの早川良雄によるテキストを掲載。ブックデザインは仲條正義。
Self Publish, Be Happy: A DIY Photobook Manual and Manifesto | Bruno Ceschel
写真家ブルーノ・チェシェルによる、写真集のセルフパブリッシング(自主出版)をテーマとした実践的マニュアル。写真家が自ら出版社として活動する潮流を背景に、制作から流通までのプロセスを段階的に解説する。マニュアル編では印刷・製本・販売の基本的なノウハウを、調査編では日記的、ドキュメンタリー、コンセプチュアルなど多様なジャンルの事例を通して紹介。インディペンデント出版の精神を再確認し、写真集というメディアの可能性を拡張する視点を提示している。
アイデア No.411 書のかたち、文字のデザイン アラビア書道とタイポグラフィから読みとく造形文化
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.411(2025年10月号)。特集「書のかたち,文字のデザイン アラビア書道とタイポグラフィから読みとく造形文化」では、精神性と造形性を兼ね備え、1400年以上にわたりイスラーム文化を支えてきたアラビア文字を取り上げる。宗教的背景のもと、文字そのものが美と意味を兼ねる表現として発展し、建築装飾やカリグラフィとして空間を彩ってきたアラビア文字。活版印刷の制約を乗り越え、現代ではデジタルフォントやブックデザインへと応用される文字の美を、第1章「カリグラフィ」、第2章「タイポグラフィ」の2部構成で紹介。そのほか「Art Book Osaka」「アラビア文字・関連書籍案内などを収録。
アイデア No.410 「こわい」をかたちにする 恐れと不穏を視覚化するブックデザイン
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.410(2025年7月号)。特集「『こわい』をかたちにする ―恐れと不穏を視覚化するブックデザイン」では、恐怖や不安、嫌悪、驚き、不条理など、私たちの心を揺さぶる「こわさ」の感覚が、本の装丁や表紙といったヴィジュアル表現にどう現れるのかを探る。小説、絵本、漫画、雑誌の4ジャンルを軸に、現代の「こわい本」のデザインを紹介するとともに、welle designの坂野公一や伊藤潤二、Chilla’s Art、fracocoらへのインタビューなどを通して、表現としての「こわさ」の多層的な魅力と奥行きを考察する。そのほか「カンヌ国際映画祭 ACID部門のポスターデザイン」「『世界で最も美しい本』コンクール2025レポート」などを収録。
アイデア No.409 美しい書物を求めて 中世ヨーロッパの写本とデザイン
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.409(2025年4月号)。特集「美しい書物を求めて ―中世ヨーロッパの写本とデザイン」では、活版印刷以前、修道院の「スクリプトリウム」で写字生たちが手がけた写本に注目する。文字を美しく配置するためのガイドラインや、装飾イニシャルや挿絵のための余白設計など、そこには現代のDTPやブックデザインに通じる工夫が息づいていた。限られた制約の中で、ページの余白というわずかな自由に遊び心を託した写字生や装飾画家たち。その創意と情熱をたどりながら、レイアウト・装丁・配色・書体といった視点から現代のグラフィックデザインとのつながりを探る。そのほか「理想の書物 ―進化と伝統をつなぐウィリアム・モリスの仕事」「ラディスラフ・ストナー 忘れられたデザイナーの帰還」などを収録。
アイデア No.408 物語るピクセル表現 小さなドットが描く世界とデザインの美学
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.408(2025年1月号)は、特集「物語るピクセル表現」。デジタルアートのスタイルとして定着したピクセル表現を取り入れた世界のクリエイターに焦点を当て、Lucas Pope、Toge Productions、Mojiken Studio、Pixpilらへのインタビューと作品を掲載する。レトロな印象の中に潜む新たな感性や技術的創造性を掘り下げ、ゲームというメディアがもつ物語性とデザイン性の融合を検証。小さなドットに宿る創造の論理を通して、デジタル時代のデザイン思考を視覚的に展開している。
アイデア No.406 小林一毅 生活の図考
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.406(2024年7月号)は、グラフィックデザイナー小林一毅の特集「生活の図考」。資生堂での経験を経て独立し、手描きの図案からデジタルへと展開する制作手法で知られる小林一毅が、2023年冬から描きためた新作図案38点を収録する。線を描くことを通じて「かたち」が立ち上がる過程を見つめ、日常の感情や経験を造形へと昇華させる思索的な試み。人と手、思考と造形のあいだに生まれる創造の根拠を丁寧に読み解いている。
アイデア No.405 世界を覗くグラフィック ―断面図・間取り図・分解図― 見えないものを描く視点
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.405(2024年4月号)は、「世界を覗くグラフィック」を特集。断面図や分解図、間取り図など“ものの内側”を描く表現に注目し、日本、イギリス、ベルギーの8名の作家による図版と解説を収録する。建築やイラストレーション、ゲームグラフィックなど異分野を横断しながら、見えない構造を描く視覚的想像力の系譜を探る。観察と創造のあいだに生まれる視覚表現の表現原理を構築的に解き明かしている。
アイデア No.403 世界の「声」をつくる 書体デザイナー大曲都市の仕事
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.403(2023年10月号)は、書体デザイナー・大曲都市の仕事を特集。欧文・ノンラテン文字を横断した多言語書体の制作、欧文書体の復刻やカスタムフォントの開発、さらに異業種とのコラボレーションなど、その活動領域を幅広く紹介する。Monotype時代から続く実践を通して、言語や文化を超えて文字を「声」として形にする創造の核心を探る。書体デザインの思想と可能性を映す造形理念と実践を的確に示している。
アイデア No.402 小さな本づくりがひらく 独立系出版社の営みと日本の出版流通の未来
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.402(2023年7月号)は、「小さな本づくりがひらく 独立系出版社の営みと日本の出版流通の未来」を特集。『ころから』『rn press』『夕書房』『いぬのせなか座』『エトセトラブックス』『港の人』『書肆侃侃房』の7社を取材し、それぞれの出版理念と活動を紹介する。大量生産型の出版構造が揺らぐなかで、独立系出版社が切り拓く新しい本づくりのあり方を探り、出版流通の再構築と文化の継承を考察。
アイデア No.400 グラフィックデザインの記憶と記録 創造的資源としてのデザインアーカイヴ
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.400(2022年12月号)は、創刊70周年を記念した特大号「グラフィックデザインの記憶と記録」。過去399号分の表紙デザインを特別収録し、国内のポスターアーカイヴ、個人デザイナーの資料、活字や展覧会告知物など、グラフィックデザインの保存と継承をめぐる実践を紹介する。デジタル化と情報化が進む中、アーカイヴを創造的資源として捉え直し、知の循環を育むための視点を提示。デザインを未来へと受け継ぐ造形理念と実践を的確に示している。
アイデア No.398 田中良治 光るグラフィック
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.398(2022年7月号)は、ウェブデザイナー/グラフィックデザイナーの田中良治を特集。グラフィック、ウェブ、インスタレーション、展示など多岐にわたる仕事を通して、テクノロジーとデザインの関係を探る。自身が主宰するセミトランスペアレント・デザインの活動を含む約20年の軌跡を、時系列と文脈の中で再構成。時間軸を意識したデザイン思考を可視化し、田中良治の造形思想と創造のプロセスを鮮やかに浮かび上がらせている。
アイデア No.397 本との出会いかた 世界のアートブックフェアと流通/コミュニケーション
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.397(2022年4月号)は、「本との出会いかた 世界のアートブックフェアと流通/コミュニケーション」を特集。アジアを中心に新たなアートブックフェアやコミュニティの動きを取り上げ、7つのフェアを詳細に紹介する。パンデミック以降の開催形態や流通の変化、オンラインと対面を往還する出版文化の現在地を検証。出版を媒介とした交流のあり方を多角的に捉え、現代のアートブックシーンにおける造形理念と実践を明快に伝えている。
アイデア No.395 世界設計の方法 ゲーム体験とユーザーインターフェイス
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.395(2021年10月号)は、ゲームAI開発者・三宅陽一郎監修による特集「世界設計の方法」。1970年代以降のデジタルゲームを対象に、操作性や描画表現の変遷、情報整理の手法、UI・UXの進化をヴィジュアルに検証する。ARや位置情報を取り入れた近年の作品までを視野に入れ、ゲーム画面がいかにプレイヤー体験を形づくってきたかを探る。
アイデア No.389 フェミニスト・モーメント
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.389(2020年3月号)は、「フェミニスト・モーメント」と題し、ジェンダーから考えるグラフィックデザインの可能性を探る特集。韓国で行われた女性デザイナーによる展示企画を起点に、日本、アメリカ、ヨーロッパの新旧デザイナーたちの実践を紹介する。社会に潜む不平等構造を可視化しつつ、ジェンダーとデザインの関係を多角的に考察。表現の自由と社会的責任を往還する、現代デザインの創造性と批評性の両面を提示している。