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アイデア No.185 グラフィック・デザイン'84卒業制作紙上展
2025年10月8日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.185(1984年7月号)。巻頭特集は「グラフィック・デザイン'84卒業制作紙上展」。東京芸術大学、京都市立芸術大学、金沢美術工芸大学、筑波大学芸術専門学校といった国内有数の美術大学から選ばれたポスターやパッケージデザイン、オブジェなどの作品群を紹介。そのほか「感性高いイスラエルのデザイナー,ダヴィッド・タルタコヴェール」福田繁雄、「戸田正寿の仕事」中原佑介、といった記事も収録。
アイデア No.184 ピーター・メゲルト教授によるビジュアル・コミュニケート・デザイン教育
2025年10月8日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.184(1984年5月号)。特集は「ピーター・メゲルト教授によるビジュアル・コミュニケート・デザイン教育」。教育現場でのデザイン理論と実践を通して、メゲルトが提唱する体系的なデザイン思考を紹介している。あわせて、河原敏文によるコンピューターグラフィックス論、横尾忠則と宮内ハルオによるミルトン・グレーサー&シーモア・クワスト論、田中正明による『モリス・コレクション』の考察などを収録。
アイデア No.183 20世紀アメリカのポスター
2025年10月8日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.183(1984年3月号)。特集は「20世紀アメリカのポスター」。ニューヨーク近代美術館所蔵品の中から厳選された、アメリカの歴史の流れを汲み取ることができるポスターの数々を掲載。田中一光、福田繁雄、五十嵐威暢、佐藤晃一による座談会のテキストも収録。そのほか「横尾忠則の海外での仕事」「国際デザイン・コンペティションと国際デザイン・アオード」「中村誠のポスター、ニューヨーク展」といった記事も収録。
アイデア No.182 ロバート・P・ガーシン・アソシエイツ社
2025年10月8日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.182(1984年1月号)。巻頭特集は「ロバート・P・ガーシン・アソシエイツ社」。ロバート・ガーシン率いるデザインオフィス、ロバート・P・ガーシン・アソシエイツ社がこれまで手がけたパッケージデザインやインテリアデザイン、プロダクトデザインの数々を紹介。そのほか「バーバラ・ネッシムとI.P.S.-2コンピューター」「新しい表現傾向、バンドデシネのイラストレーター」といった記事も収録。
アイデア No.181 タイポグラフィの本質を問いかける 第29回TDC展
2025年10月8日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.181(1983年11月号)。特集「タイポグラフィの本質を問いかける 第29回TDC展」では、1983年に銀座で開催されたニューヨーク・タイプディレクターズクラブ展の出品作を紹介し、当時の国際的なタイポグラフィの潮流を探る。そのほか、田中一光「日本の色と文化」、粟津潔「風土に根ざしたグラフィック・デザイン―栗谷川健一の世界」などを掲載。
アイデア No.180 30周年記念号
2025年10月8日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.180(1983年9月号)は、創刊30周年を記念して刊行された特別号。ウィム・クロウウェル、ソール・バス、シーモア・クワスト、粟津潔、田中一光、早川良雄など、国内外で活躍するデザイナーの略歴と代表作を収録し、戦後デザイン史の歩みを多角的に振り返る。表紙デザインはウォルター・オールナー。『アイデア』が築いてきたデザイン文化の軌跡を総覧する記念的な一冊となっている。
アイデア No.179 1982ロサンゼルスADC展
2025年10月8日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.179(1983年7月号)。特集「1982ロサンゼルス・アートディレクターズ・クラブ展」では、第36回展におけるデザイン部門と広告部門の受賞作をカラーとモノクロで紹介し、アメリカ西海岸のデザイン動向を総覧する。特集2「ニューヨークのデザイナー、マーチン・ペダーソン」、特集3「グラフィック・デザイン ’83卒業制作誌上展」なども併載し、国際的なデザイン潮流と日本の若手表現の双方を視野に収めている。
アイデア No.178 ジェイムス・マクマラン芸術の解明をする"リビーリング・イラストレーション"展
2025年10月8日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.178(1983年5月号)。巻頭特集は「ジェイムス・マクマラン芸術の解明をする“リビーリング・イラストレーション”展」。ニューヨーク誌をはじめとする雑誌の表紙イラストやポスターなど、アメリカを代表するイラストレーター、マクマランがこれまで手がけてきた作品の数々を制作の過程とともに収録。そのほか「カナダのポスター」「1982年度アートディレクターズ・クラブ“名誉の殿堂”賞」「第4回放送デザイナーズ協会年次展」といった記事も収録。
Mapplethorpe: The Complete Flowers
2025年10月7日
ポートレートやヌード、静物を通じて、美と欲望、秩序と官能の境界を探求したアメリカの写真家、ロバート・メイプルソープによる「花」を主題とした作品集。1980年代初頭から亡くなる直前までの間に撮影されたシリーズを網羅的に収録している。カラーとモノクロームによって描き出される花々は、細部にまで張りつめた緊張感と構成の完璧さを湛え、彫刻的な美を放つ。メイプルソープの美学と形式への探究心を象徴する一冊。
Escape | Danila Tkachenko
2025年10月7日
ロシア出身の写真家、ダニラ・トカチェンコによる作品集。社会との関わりを断ち、深い森や雪原の中で独り生きることを選んだ人々を記録している。木や岩、枝で作られた小屋、動物の皮、木彫りの装飾など、自然とともに生きるための工夫や痕跡を静謐な視線で捉える。都市や制度に依存する現代社会に対し、「生きること」と「自由であること」の本質を静かに問い直している。
The Little Black Jacket: Chanel’s Classic Revisited | Karl Lagerfeld
2025年10月7日
シャネルのアートディレクターにして写真家でもあるカール・ラガーフェルドの写真集。ミラ・ジョヴォヴィッチ、サラ・ジェシカ・パーカー、オノ・ヨーコなどのアーティストたちが、シャネルのリトル・ブラック・ジャケットをそれぞれに着こなしたファッションポートレートをモノクロで多数掲載。日本からは椎名林檎、蒼井優、菊地凛子らが参加。
Isamu Noguchi: Sculptural Design
2025年10月7日
20世紀を代表する芸術家イサム・ノグチの創作活動を紹介する作品集。彫刻を軸に、舞台装置、照明器具、インテリア、公共空間のデザインなど多岐にわたる分野での仕事を収録している。制作風景を捉えた貴重な写真や、師コンスタンティン・ブランクーシとの関係をめぐる記事も掲載し、素材と空間の関係を探求したノグチの造形思想を多角的に検証している。
Vincenzo Castella: Photo Works
2025年10月7日
イタリアの写真家ヴィンチェンツォ・カステッラによる作品集。1970年代から2000年代にかけて撮影された145点の写真を収録。テネシーやミシシッピ、ブラジル、オーストリア、ミラノなど、さまざまな土地の風景を通して、自然から都市、そして工業地帯へと移り変わる社会の姿を捉えている。時代とともに変化する人間と環境の関係を静かなまなざしで映し出している。
Wayne Thiebaud: Sketchbook
2025年10月7日
ケーキやパイ、アイスクリームといった日常的なモチーフを明快な色彩と構成で描き、ポップアート以降の絵画表現に独自の位置を築いたアメリカの画家、ウェイン・ティーボー作品集。彼のスケッチやドローイングをまとめた作品集で、人物、都市の風景、デザートなど、代表的な主題を軽やかな筆致で描いている。ティーボーの創作のプロセスや造形感覚の源泉をたどることができる一冊となっている。
文字をめぐる愛とよろこび | ベン・シャーン
2025年10月7日
20世紀アメリカを代表する画家ベン・シャーンによる、文字への愛着をテーマとした作品集の日本語版。自らの体験や思想を綴った自叙的テキストに加え、豊富なレタリングやドローイング作品を収録している。絵画やグラフィックを横断した活動で知られるシャーンが、文字を媒介に芸術と生活を結びつけた姿勢を示しており、作家の人間的な側面や創作の根底にある思想を読み取ることができる一冊となっている。
Ben Shahn Paintings 1972
2025年10月7日
アメリカを代表する画家・社会派芸術家、ベン・シャーンの大判作品集。テンペラ画、ドローイング、ポスター、カリグラフィー、壁画など、多様な技法による345点の作品を収録している。社会的不公正や人間の尊厳を主題としながらも、詩的で親密な表現を特徴とするシャーンの創作を包括的に紹介。編集と解説は妻であり芸術家のベルナルダ・ブライソン・シャーンが手がけている。
Haggadah for Passover | Ben Shahn
2025年10月7日
20世紀アメリカを代表する画家・ベン・シャーンによる『ハガダー』の挿絵作品集。中世ヘブライ語写本の彩色に着想を得て、1930年頃に6か月をかけて12点中11点を制作し、その後中断を経て最終作を完成させた。全12ページのイラストに加え、口絵やタイトルページも自身の手によるデザインで構成されている。当時「アメリカの芸術家が手がけた最も美しい本」と称され、シャーンの代表作のひとつとして高く評価された。宗教的伝統とモダンアートの融合を示している。
Human Space Machine: Stage Experiments at the Bauhaus
2025年10月7日
2013年から2014年にかけて開催された、バウハウスの舞台工房における実験と理念を検証する展覧会カタログ。1921年にヴァルター・グロピウスが設立したシアターワークショップを起点に、ローター・シュライヤー、オスカー・シュレンマー、モホリ=ナジ・ラースローらが人間とテクノロジーの関係を探求した軌跡を辿る。舞台工房に関連するスケッチ、写真、衣装、模型、装置などを多数収録し、バウハウスにおける総合芸術の実験的精神を明らかにしている。
Olafur Eliason: Open House
2025年10月7日
デンマーク出身の現代アーティスト、オラファー・エリアソンのスタジオが手がける〈Take Your Time〉シリーズ第7巻。スタジオ内部で行われる制作のプロセスや実験的リサーチ、作品が形になるまでの過程を豊富な写真資料とともに紹介している。スタッフや研究者との協働を通じて生まれる創造の現場を記録し、エリアソンの思考と実践の全貌を明らかにしている。
Neither Here Nor There: The Art of Oliver Jeffers | Oliver Jeffers
2025年10月7日
アーティスト、イラストレーター、絵本作家として活躍するオリバー・ジェファーズによる作品集。これまであまり公開されてこなかったイラストレーション、絵画、写真、コラージュなど、多岐にわたる創作活動を包括的に紹介している。ユーモアと詩情を併せもち、軽やかな筆致の中に深い物語性を秘めた作品の数々を収録。豊富なカラー図版と解説を通して、ジェファーズの創造の源泉を探る視点を提示している。
Vogels Huilen Niet: Klein Vogelleed in de Grote Stad | Anjes Gesink
2025年10月7日
写真家アンイェス・ヘシンクによる、都市に生きる鳥たちを捉えた写真集。カラス、ハト、フクロウ、タカなど、大都市の中で保護された鳥類を撮影対象とし、都市環境が彼らにとってどのような生息空間となっているのかを見つめ直す視点を提示している。タイトル『Vogels Huilen Niet(鳥は泣かない)』が示すように、人間社会のなかで声なき存在として共存する鳥たちの姿を通じて、都市と自然の関係に静かに問いを投げかける内容となっている。オランダ語表記。
Henry Darger’s Room | 小出由紀子、都築響一
2025年10月7日
アメリカの画家ヘンリー・ダーガーの生活空間を記録した写真集。アウトサイダー・アートの代表的作家として知られるダーガーが暮らした部屋の内外観をはじめ、制作に用いた道具や膨大なコレクション、「ヴィヴィアン・ガールズ」の原稿などをカラーとモノクロで収録。創作の舞台となった空間を通じて、作品世界の背景を照らし出している。
Modern Alchemy | Viviane Sassen & Emanuele Coccia
2025年10月7日
オランダの写真家ヴィヴィアン・サッセンと、イタリアの哲学者エマヌエーレ・コッチャによる共同制作によって生まれた作品集。サッセンは自然の形態や光の変化をとらえた約80点の写真を収録し、コッチャはあらゆる生命の知覚と連関をめぐる哲学的エッセイを寄せている。写真と言葉のあいだに交わされる静かな対話を通して、アートと自然の関係を新たな感性で探る構成となっている。
Recollection | Walter Niedermayr
2025年10月7日
イタリアの写真家、ウォルター・ニーダーマイヤーによる作品集。イラン各地の風景を題材に、彼独自の視覚的アプローチで構成されている。露出を強調した白い光と、2枚の写真を並置してパノラマのような広がりを生み出す手法により、現実の風景を抽象的で時間の流れを感じさせる空間へと変換。観察と記憶のあいだを行き来するような、静謐で思索的な視点を提示している。
小村雪岱とその時代 粋でモダンで繊細で
2025年10月7日
2009年に開催された企画展「小村雪岱とその時代 粋でモダンで繊細で」の公式図録。大正後期から昭和戦前期にかけて、装幀や挿絵、舞台美術など多岐にわたる分野で活躍した小村雪岱の仕事を紹介している。独自の洗練された線描と装飾性を備えた版画作品やブックデザインを中心に、多数のカラー図版を収録。江戸情緒とモダニズムが交錯する雪岱の美の世界を浮かび上がらせている。
On the Necessity of Gardening: An ABC of Art, Botany and Cultivation
2025年10月7日
オランダ・ユトレヒトで開催された展覧会にあわせて刊行されたビジュアルブック。庭という存在を文化的・哲学的・社会的なメタファーとして捉え、その意義と変遷を多角的に探る。ボタノマニア(植物愛好)、キャピタロセン(資本世紀)、ゲリラ・ガーデニング、クィア・エコロジー、禅の庭など多様な視点から、芸術と自然、人間と環境の関係性を再考する。図版とエッセイを通じて、庭の思想的豊かさを提示している。
Mothering Myths: An ABC of Art, Birth and Care
2025年10月7日
「母性」をめぐる固定観念をアートの視点から問い直し、再構築するヴィジュアルブック。〈アーティストである母〉〈子を持たない選択〉〈非女性的な母性〉〈冷たい母〉といった多様なテーマを通して、創造性とケア、身体と政治、生殖と選択の関係を横断的に探る。アートと社会の接点から、母という存在をめぐる神話を更新し、新たな想像力の地平を提示している。
William Kentridge: Phaidon Contemporary Artists Series
2025年10月7日
南アフリカ・ヨハネスブルグ出身のアーティスト、ウィリアム・ケントリッジの作品集。代表的な映像作品やドローイングを中心に、アパルトヘイトの歴史や人々の記憶を主題とした表現を多角的に紹介している。木炭による描画を消しては描き足すという独自の手法を通じて、記憶の不確かさと時間の流れを可視化。政治と個人のあいだにある感情の軌跡を繊細に浮かび上がらせている。
Richard Deacon: Phaidon Contemporary Artist Series
2025年10月7日
イギリスを代表する彫刻家、リチャード・ディーコンの創作を包括的に紹介する作品集。代表作に加え、初期のパフォーマンス、ドローイング、舞台美術など多様な活動を収録している。木材や金属といった異素材を自在に組み合わせ、構造的でありながらも有機的なフォルムを生み出す造形表現を展開。ディーコンの思想と制作過程を通じて、彫刻における形と空間の新たな関係性を提示している。
Mexico Masks Rituals | Phyllis Galembo
2025年10月7日
ニューヨークを拠点に活動する写真家フィリス・ガレンボによる、メキシコの仮面文化を記録した作品集。地域ごとに受け継がれる祭礼や儀式に焦点を当て、人々が身近な素材を用いて神話的・幻想的な存在へと変身する様子をポートレートとして撮影している。伝統衣装や手仕事による装飾、宗教的象徴を鮮やかに写し取り、個人と共同体のアイデンティティを映し出している。
マティスデッサン1936 | アンリ・マティス
2025年10月7日
20世紀を代表するフランスの画家、アンリ・マティスによるデッサン集。1936年に刊行されたオリジナル版をもとに復刻されたもので、マティス自身が企画と装幀を手がけた39点のデッサンを収録している。簡潔な線と構成によって人物や静物の本質をとらえるマティスの造形感覚を明らかにし、クリスティアン・ゼルヴォスによる解説と、トリスタン・ツァラの詩の日本語訳別冊も付属する。
Matisse Picasso
2025年10月7日
20世紀美術を代表するアンリ・マティスとパブロ・ピカソの関係性と創作上の影響を探る作品集。2002年から2003年にかけてニューヨーク近代美術館やロンドンのテート美術館などで開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。お互いに影響を与え続けた2人の芸術家による34点の作品を比較・検証し、その造形的な共鳴を読み解く構成となっている。6人のキュレーターによる論考を併載し、20世紀美術における両者の創造的対話を明らかにしている。
Alan Uglow | Bob Nickas
2025年10月7日
2013年にニューヨークのデイヴィッド・ツヴィルナー・ギャラリーで開催された展覧会にあわせて刊行されたカタログ。アメリカの芸術家アラン・ユグローによる1991年から2010年までの作品を紹介。絵具を幾層にも重ねて構築された画面は、静謐でありながらも内に潜む緊張感と空虚を湛え、ミニマルな構成の中に独自の詩情を漂わせる。抽象絵画の新たな可能性を探るユグローの表現を明らかにしている。
Sister Gertrude Morgan: The Tools of Her Ministry
2025年10月7日
アフリカ系アメリカ人のアーティスト、シスター・ガートルード・モーガンの作品集。ニューオーリンズを拠点に、伝道師、音楽家、詩人としても活動したモーガンが、“神の言葉を伝える道具”として描いた絵画を中心に紹介している。20年以上にわたる創作の軌跡を、信仰と芸術が交錯する独自の表現世界として辿る。鮮やかな色彩とリズミカルな構成によって、祈りと創造の融合を見せている。
Eirini Vourloumis: In Waiting | Panos Kokkinias、James Estrin
2025年10月7日
アテネを拠点に活動するドキュメンタリー写真家エイリーニ・ヴールルーミスによる写真集。経済危機後のギリシャ社会を背景に、サンタの靴下が吊るされた外務省のカフェテリア、本が一冊も残っていない科学技術図書館、税理士の磨かれた靴など、象徴的な情景を通して人々の静かな日常を捉える。不確実な時代における文化的アイデンティティの在り方を探る視点となっている。
Nuits le Pouvoir de L’obscur | Patrick Hourcade
2025年10月7日
ファッション、写真、インスタレーション、そして『Vogue Paris』のアートディレクターとしても知られるアーティスト、パトリック・ウールカドによる作品集。夜のプール、海と空のあわいに浮かぶ廃墟、霧に包まれた海と舟など、「夜」と「闇」のもつ静かな力を探るイメージを収録している。可視と不可視の境界をたゆたうような構成は、沈黙の中に潜む詩情と感覚の深まりを映し出している。
Tiago Casanova: Pearl
2025年10月7日
ポルトガルのアーティスト、ティアゴ・カサノバによる写真作品集。「大西洋の真珠」と呼ばれるマデイラ島を舞台に、豊かな自然と人の営為による建設物、そのあいだに生じる微妙な対比と変容を見つめている。ラウリシルヴァの森をはじめとする風景や建築の断片を、カラーとモノクロの写真で静かに提示し、観光地としての表層の輝きと、その奥に潜む時間の堆積を浮かび上がらせている。
Keith Haring Editions on Paper, 1982-1990
2025年10月7日
1993年に世界各地で開催された展覧会にあわせて刊行されたカタログ。アメリカのアーティストであり、ストリートアートの先駆者として知られるキース・ヘリングが1982年から1990年にかけて制作した版画作品を網羅的に収録している。詩人ウィリアム・バロウズとの共作による〈アポカリプス〉シリーズをはじめ、象徴的なモチーフや鮮やかな色彩を特徴とする作品を多数掲載。ヘリングの版画表現における多様な実験とその到達点を明らかにしている。邦訳版の解説冊子付き。
バスキア展 メイド・イン・ジャパン
2025年10月7日
2019年に森アーツセンターギャラリーで開催された展覧会の公式図録。アメリカの画家、ジャン=ミシェル・バスキアと日本との関係に焦点を当て、文化的交流や日本美術・書の影響など、これまで語られることの少なかった側面を探る。世界各地から集められた約130点の絵画、ドローイング、資料を収録し、バスキアの創作の源泉を多角的に検証する。監修はバスキア研究の第一人者、ディーター・ブッフハート。
The Code | John Gossage
2025年10月7日
アメリカの写真家、ジョン・ゴセージによる作品集。ニューヨーク州イーストハンプトンのハーパーズ・ブックスで開催された展覧会に際して刊行されたもの。東京を中心に、車のティッシュボックス、路地裏、電車の乗降口、新宿ゴールデン街など、都市の日常に潜む断片的な風景をモノクロで撮影している。無造作なようでいて、都市のリズムや時間の層を静かに映し出し、異国の視線を通じて日本の都市像を再構成している。
本の宇宙 詩想をはこぶ容器 | 栃木県立美術館
2025年10月7日
1992年に栃木県立美術館で開催された展覧会「本の宇宙」の公式図録。版画家・駒井哲郎や詩人・瀧口修造を中心に、彼らと交流のあった詩人や画家たちの作品を通して、「本」という存在の詩的・造形的魅力を多角的に探っている。ページ、文字、図版といった構成要素がもつ象徴性を読み解き、時空を超えて知識や感情を伝えるメディアとしての「本」を芸術の視点から照らし出している。
Bauhaus Photography
2025年10月7日
バウハウスにおける写真表現を集成・再考した資料集。教育課程や建築、プロダクトデザイン、実験的なフォトグラムなど、約500点におよぶ写真作品とともに、モホリ=ナジ・ラースローらによる重要なテキストも収録している。光と構成、運動と時間をめぐる実験を通して、写真を造形教育の中心的手段として位置づけたバウハウスの理念を明らかにする一冊。
Thomas Struth: Works 2007-2010
2025年10月7日
ドイツの写真家、トーマス・シュトゥルートによる作品集。ゲルハルト・リヒターに絵画を、ベルント・ベッヒャーに写真を学んだ彼が、2007年から2010年にかけて撮影したシリーズを収録している。物理学研究所、製薬工場、宇宙ステーション、造船所、原子力施設など、最先端の科学技術と人間の営みが交錯する場を精緻に記録。巨大なスケールと人間の存在との対比を通じて、現代文明の構造とその美学を浮かび上がらせている。
ロバート・メイプルソープ展
2025年10月7日
1992年から1993年にかけて東京都庭園美術館をはじめ全国各地で開催された展覧会の公式図録。アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープの日本初の本格的回顧展として企画されたもので、代表的なポートレートやヌード、花や彫刻などの静物作品など、およそ170点をカラーおよびモノクロ図版で収録。形式の厳格さと官能性が共存するその作風を通じて、メイプルソープの美学と写真表現の到達点を示している。
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