Written in the West | Wim Wenders
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによる写真集。映画『パリ、テキサス』の撮影に先立ち、1983年にアメリカ西部を旅しながら撮影した写真を収録。テキサス、アリゾナ、ニューメキシコ、カリフォルニアをめぐり、広大な自然、ネオンサイン、寂れた商店、都市の片隅などを捉えている。乾いた光と鮮やかな色彩に包まれた風景には、西部に漂う孤独や神話性がにじみ出ており、ロードムービーにも通じるヴェンダース独自のまなざしが感じられる。
HANA | 石元泰博
写真家・石元泰博による、花を主題とした作品集。多彩な花々を被写体に、そのかたち、質感、陰影を緻密にとらえた写真を収録している。被写体を端正に見つめる石元の視線は、花を単なる自然の美としてではなく、線や面、量感を備えた造形として捉え、ひとつひとつの存在を鮮明に引き出している。洗練されたライティングと構図によって、花弁の重なりや茎の張り、輪郭の変化までも豊かに感じられ、石元泰博ならではの視覚感覚が凝縮された1冊。
平成の紙譜 全3冊揃
全国各地の和紙を集成した資料集、全3冊揃。上巻・下巻・資料集の構成で、北海道から沖縄まで各地で作られてきた和紙350点の実物標本紙を収録している。紙そのものの質感や厚み、繊維の表情を確かめられるだけでなく、規格、原料、特徴などもあわせて掲載され、和紙の多様なあり方を具体的に知ることができる。伝統技術の記録としてはもちろん、素材資料、工芸資料としても価値が高く、和紙を未来へ受け継ぐための基盤となる貴重な資料集。
Contemporary Japanese Posters | Gian Carlo Calza
戦後から現代にいたる日本のポスターデザインを集成した資料集。1964年東京オリンピック、大阪万博、三宅一生のロゴ、デザイン会議の公式ポスターなどを含む756点を収録し、85人のグラフィックデザイナーの仕事を通して、その展開をたどっている。戦後の再出発のなかで育まれた新しい視覚言語から、時代ごとの美意識の変化までを幅広く見渡すことができる。日本のグラフィックデザインの歩みを、ポスターという媒体から読み解くうえで充実した一冊。
JOKE | Talia Chetrit
アメリカの写真家、タリア・チェトリットによる作品集。家族写真、ストリートスナップ、静物、10代の頃のアーカイブ、自身を被写体としたセルフポートレートなど、多様な写真によって構成されている。生と死、誕生、親密さ、演出、ユーモアといった主題が交錯し、写真家と被写体のあいだに生まれる力関係や視線の揺れを鋭く映し出している。協力者でありながら無自覚な登場人物でもある人々との関係を含め、写真という行為そのものを問い返すような内容。
ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ
2019年にDIC川村記念美術館にて開催された「ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」展の公式図録。虫の標本や貝殻、ガラス、楽譜、近所の雑貨店で売られている日用品など、お気に入りの品々を閉じ込めた小宇宙としての箱をつくり続けるいっぽう、前衛的な実験映画の先駆者でもあったジョセフ・コーネル。代表的な「箱」シリーズや、コラージュの作品のほか、上映の機会の少なかった映像作品も紹介。また、コーネルがレイアウトを手がけた雑誌などの印刷物や日記、手紙といった貴重な資料をあわせて掲載。美しいデザインはサイトヲヒデユキによるもの。
内外文様類集 全10冊揃
日本各地の風土や文化を背景にした文様を集成したデザイン資料集、全10冊揃い。和服や工芸品に用いられる郷土色豊かなパターンを、モチーフの名称ごとに五十音順で収録。植物や動物、幾何学など多様な図柄が網羅されており、一部にはペルシャ、ギリシャ、アイルランド、ネイティブアメリカンといった海外の文様も含まれる。伝統的な意匠を学ぶ上で貴重な資料。
Sachfotografie | Hans Hansen
ドイツの写真家ハンス・ハンセンによる作品集。車の部品、果物やバターの断片、ソーセージや貝殻といった日常の断片を題材とした静物写真を中心に構成されている。広告写真や商品写真の分野で培われた明快な構図と精緻な描写は、対象物の質感や形態を際立たせ、独自の視覚言語を生み出している。これまでの代表的な作品を網羅的に紹介し、商業写真と芸術表現の境界を横断したハンセンの活動の軌跡を明らかにしている。
遊びのデザイン 山東京傳『小紋雅話』 | 谷峯藏
江戸後期の浮世絵師・戯作者、山東京伝による『小紋雅話』を読み解く一冊。世相や風俗を、洒落やもじりを交えた図と詞書によって表した全156点を収録し、谷峯藏が一点ずつ丁寧に読み下しながら解説している。文様としての面白さを味わうだけでなく、図像とことばが結びつくことで生まれる江戸文化の豊かな遊びの感覚にも触れられる。デザイン史、風俗史の視点から見ても興味深い資料となっている。
Dirk Braeckman
ベルギーの写真家、ディルク・ブレックマンの作品集。既発表作と未発表作を交えながら、年代やシリーズにとらわれない自由な編集によって構成され、アーティストブックと回顧展カタログの中間に位置づけられる形式で、ブレックマンの視覚世界を多面的に捉えている。ざらついた質感や沈黙を湛える画面、光と影のわずかな揺らぎに焦点を当て、日常の断片に潜む詩的な気配を引き出している。共著者として批評家ディルク・ラウワールトとキュレーターのマルティン・ゲルマンが寄稿し、その作品の思想的背景を照らし出している。
Patterns | Gerhard Richter
ドイツの現代美術家、ゲルハルト・リヒターによる作品集。1990年の抽象絵画をもとに、画像を分割し、反転し、繰り返すことで新たなパターンを生み出した試みをまとめている。もとの絵画を細かく切り分け、左右反転や反復によって再構成することで、万華鏡のような図像から細かな色のストライプまで、多様なイメージが展開されていく。リヒターの絵画を新たな角度からとらえ直した実験的な作品集。
ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵
哲学者、ルドルフ・シュタイナーのドローイング集。シュタイナー教育の講義録とともにそのなかで描かれた黒板絵が多数収録されているほか、氏の生涯や作品について書かれたテキストや、年譜なども掲載。1996年にワタリウム美術館で開催された「ルドルフ・シュタイナーの黒板ドローイング=地球が月になるとき」展に合わせて刊行されたもの。
EXIT#66 Buy, Cook, Eat
スペイン発のビジュアル・アート誌『EXIT』第66号。今号は食の行為と表象をテーマに据えた写真・文化研究誌であり、市場での購買、調理のプロセス、食事行為という3つの視点から、食品や食習慣が芸術・社会・文化の文脈でどのように表現されてきたかを探究する。ウィリアム・エグルストンやマーティン・パー、ローリー・フランケル、ヴォルフガング・ティルマンスなどの作品が収録され、食をめぐる社会的・文化的意義を写真を通して読み解く。
Violent Legacies: Three Cantos ペーパーバック版 | Richard Misrach
アメリカの写真家、リチャード・ミズラックによる写真集。アメリカ西部の砂漠を主題としたシリーズのうち、3つの章を収録している。「Project W-47」では、ユタの荒野に原爆投下へとつながる訓練基地の記憶を重ね、「The Pit」では、ネヴァダの旧核実験場近くで起きた家畜の不審死を通して核汚染の影を見つめる。「The Playboys」では、標的として撃ち抜かれた雑誌を写し、暴力と消費文化が交錯する光景を浮かび上がらせる。美しい風景の奥に、軍事と核の傷跡を刻んだ作品集。
近代日本の郊外住宅地
明治以降の都市化を背景に形成された、日本の郊外住宅地をたどる研究書。私鉄沿線の住宅地開発、企業の社宅地、学園都市、別荘地、住宅組合による宅地開発など、全国約30の事例を取り上げ、それぞれの成立背景や計画の考え方を紹介。都市の拡大とともに郊外がどのように生まれ、中産階級の暮らしや住環境が形づくられていったのかを具体的に知ることができる。豊富な図版や資料、年表、事例データも収録。
広告批評 別冊8 佐藤雅彦全仕事
クリエイティブディレクター、佐藤雅彦の全仕事をまとめた作品集。出版当時までの代表的な仕事を約340ページにわたって収録し、NEC「バザールでござーる」や湖池屋「ポリンキー」など、人々の記憶に強く残る広告表現をはじめ、エディトリアルデザイン、インタビュー、エッセイ、CM制作日誌まで幅広く掲載している。
にっぽんのえ 8 安西水丸 vs. 奥村靫正
小学館のシリーズ「にっぽんのえ」第8巻。安西水丸と奥村靫正という、日本の視覚表現をそれぞれ異なるかたちで切り拓いてきた2人を取り上げ、代表作をカラー、モノクロ図版で紹介。軽やかで親しみのある線と余白の感覚が印象的な安西水丸、鮮烈な色彩と構成で独自の画面を築いた奥村靫正。その表現の違いを見比べながら楽しめる内容となっている。作品図版に加えて、インタビューやアンケートも収録。文章は中沢新一。
果てのレラ | 津⽥直
2009年に一宮市三岸節子記念美術館で開催された展示のカタログ。フィールドワークによって人と自然との関わりを写し出す写真家、津⽥直の作品集。日本列島のの最北端の礼文島、最南端の波照間島へ渡った旅の際に撮影されたもの。薄く青みがかった空から濃紺の海へのグラーデーション、荒涼とした岩肌。日本の果てとされる場所で捉えられた風景が収められている。
ロバート・メイプルソープ写真集
アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープの作品集。ポートレートや花といった代表的なモチーフを軸にしながら、これまであまり知られてこなかった作品を中心に収録している。端正に整えられた構図、被写体の質感を際立たせる光、緊張感をたたえた画面づくりによって、メイプルソープの写真表現の核にある美意識があらためて浮かび上がる。
もんきいびじねす | アルバート・ワトソン
スコットランド出身の写真家、アルバート・ワトソンの作品集。ファッション誌を舞台に活躍してきた20年の仕事を軸に、ケイト・モス、ミック・ジャガー、マイク・タイソンら著名人のポートレート、ヌード、静物写真などを収録している。代表作をまとめた『Cyclops』掲載作品65点に加え、当時の新作15点も収められ、ワトソンの写真表現の広がりを見渡せる内容。
GA No.54 ヨーン・ウツソン:シドニー・オペラハウス 1957-73
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第54号。デンマークの建築家 ヨーン・ウツソンが手がけた、シドニーのシンボル的建築でもあるシドニー・オペラ・ハウスを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖。 日本語、英語表記。
GA No.53 フランク・ロイド・ライト 帝国ホテル
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第53号。近代建築の三大巨匠の一人として知られているアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトが手がけた帝国ホテルを紹介。カラー・モノクロによる大判図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が担当し、フランク・ロイド・ライト自身によるテキスト「審判の日にそなえる建築(帝国ホテルはなぜ大地震にも破壊されなかったか)」を掲載。
A Magazine #5 Curated by Martine Sitbon
フランスのファッションデザイナー、マルティーヌ・シットボンがキュレーションを手がけた『A Magazine』第5号。毎号ひとりのデザイナーを迎え、その思考や美意識を誌面で掘り下げるシリーズの一冊で、本号ではシットボンの世界観が色濃く反映されている。アナ・スイ、ジム・ダイン、ソフィア・コッポラら多彩な参加者による写真、テキスト、ヴィジュアルが交差し、幻想性とユーモアをあわせもつ独特の誌面が広がる。
Blahnik by Boman: A Photographic Conversation
ファッション界を代表するシューズデザイナー、マノロ・ブラニクと、長年の友人である写真家エリック・ボーマンによるコラボレーション作品集。ブラニクの靴を中心に、彫刻や本、果物、自然素材、地図、さらにはねずみ捕り器まで、意外性のあるオブジェクトと組み合わせて撮影した165点のカラー図版を収録している。ボーマンの鋭い構図と遊び心あふれる視線が、ブラニクの靴がもつ彫刻的なフォルムや色彩の豊かさを際立たせ、日常の中に潜む美を再発見させる。
デザイン豚よ木に登れ | 都築響一
写真家・編集者の都築響一によるデザイン評論集。『アイデア』と『ART iT』に掲載された連載をまとめたもので、制度化された「よいデザイン」の価値観を軽やかに揺さぶる内容となっている。ピンク映画のポスター、デコトラ、老人スクラッパーなど、一見すると周縁に置かれがちな対象を取り上げながら、既存の美意識や洗練の基準ではすくいきれない魅力を掘り起こしていく。都築響一らしいユーモアと批評精神が詰まった一冊。
日経回廊 全10冊揃
日本経済新聞社が購読者向けに発行していた非売品の文化誌『日経回廊』全10冊セット。芸術、建築、文学、デザイン、食文化など、多彩な分野を横断しながら毎号異なるテーマを特集している。第一線の研究者や批評家による寄稿に加え、写真や装丁にも上質な編集思想が息づく。知的好奇心を刺激する企画と美しい造本で、現代日本の文化的成熟を映し出している。
CIRCLE | 今井義浩
料理人・今井義浩による料理集。京都の「エンボカ京都」での経験を経て、自身の店「monk」へとつながる思考と実践が収められている。料理を人と自然をつなぐ営みとして捉え、食材が育つ土地の風景や、季節の移ろいのなかで素材が料理へと変わっていく過程を丁寧に追っている。写真は、柳詰有香によるもの。調理の手つきや器のあり方にも目が向けられ、食べることの背景にある循環や関係をあらためて感じさせる。巻末にはレシピも収録。
器と時 | 祥見知生
ギャラリーうつわ祥見 KAMAKURA を主宰するギャラリスト・祥見知生が、「器の時間」という独自の視点から器の本質に迫った作品集。陶芸家たちが日常で使い続ける自作の器や、人の手に包まれながら長い年月を経た器を中心に取り上げ、その佇まいや質感を静謐な写真で丁寧に写し取っている。2012年の高知県美術館「TABERU 日々のうつわ」展で紹介された作品を軸に、小野哲平、村木雄児、尾形アツシ、村田森、石田誠、村上躍など、多くの作家が自身の生活で愛用する器の姿も収録。
Hitoshi Abe
建築家・阿部仁史の活動を総覧する作品集。宮城スタジアム、I-House、菅野美術館、しらさぎ橋をはじめ、国内外で手がけた26のプロジェクトを収録している。建築写真、模型写真、構想図など豊富な図版とともに、各計画の背景や発想を紹介。ダイナミックな造形と明快な構成をあわせもつ建築の魅力を伝えるとともに、阿部仁史の建築思想と仕事の広がりをたどることができる一冊。
日本のグラフィック100年 | 山形季央
日本のデザインの黎明期といえる明治・大正時代から、日本人に希望を与えた戦後のグラフィック、高度経済成長期に企業と共に作り上げた日本独自の広告表現。そしてグラフィックの枠を越えて、空間やプロダクトまで総合的にデザインする現代まで、100年の間に起こったグラフィックデザインにおける様々なエポックとその作品を紹介。
西沢立衛 西沢立衛建築設計事務所スタディ集
現代建築家コンセプトシリーズ第4弾、特集は建築家、西沢立衛。手書きのスケッチ、図面、走り書きのメモ、フォトコラージュなど、アイデアと創造の過程が織り込まれた西沢事務所のスタディ集。ニューヨークのヴィラ、ガーデンアンドハウス、森山邸、HOUSE A、エモナホテルなどの11のプロジェクトを巡り、困難な課題に苦戦しながらも挑み続ける姿勢をありのまま浮き彫りにしている。
瀧狂 横尾忠則Collection中毒
画家・横尾忠則が「滝」を描くにあたり、知人や友人、ファンに呼びかけて収集したポストカードを編纂した異色の画集。集まった絵葉書は総数13,000枚以上にのぼり、本書ではそれらをほぼすべて掲載している。大量のビジュアルが滝の持つ多様な表情を浮かび上がらせ、横尾忠則の創作の背景を可視化する。巻末には荒俣宏による解説「瀧が来た!」も収録。
写真植字の百年
写真植字の発明から100年を記念し、2024年に印刷博物館で開催された企画展の公式図録。技術の成立から仕組み、関連機器の発展を章立てで整理し、写植に関わった人々の活動や職場環境の変化、書体開発の広がりにも光を当てている。活版印刷からデジタルフォントへと至る過程をつなぐ要となった写真植字の役割と文化的意義を、豊富な図版と解説とともに紹介。
美しい本 ケルスティン・ティニ・ミウラの製本装幀芸術入門
ドイツ出身の製本装幀家、ケルスティン・ティニ・ミウラの作品資料集。総革装による装幀本23点を収録し、素材の選択、色彩、箔押し、綴じの構造にいたるまで、手仕事によって生み出される製本芸術の魅力を伝えている。完成作品の美しさだけでなく、手製本の制作工程も豊富な図版で紹介されており、一冊の本がどのようにかたちづくられていくのかを具体的にたどることができる。
Pictures by David Hockney
イギリスの美術家デイヴィッド・ホックニーによる作品集。カーテンやシャワーといった日常的なモチーフから、カリフォルニアの風景やプールまでを題材にした作品をカラーとモノクロで多数収録。鮮やかな色彩感覚と独特の構図が際立ち、時代を象徴する視覚イメージとして展開されている。編集は作家ニコス・スタンゴスが手がけ、ホックニーの創作を多角的に見せている。
空蓮房 仏教と写真|谷口昌良・畠山直哉
僧侶であり写真家でもある谷口昌良と写真家・畠山直哉による対話と論考を通して、仏教思想と写真表現の関係を探る一冊。谷口が寺院内に設けた瞑想空間「空蓮房」を背景に、「空」「無常」「光」といった仏教の概念を手がかりに写真の本質を考察。2人の対話や論考、資料などを通して、写真というメディアを思想的・文化的な視点から捉え直し、芸術表現としての写真の可能性を探求する。
現代日本のブックデザイン史 1996-2020
2019年に刊行された『アイデア No.387 現代日本のブックデザイン史 1996-2020』に最新のブックデザインの事例や新規コンテンツを加え増補改訂したもの。1996年から2020年までの日本のブックデザインを取り上げ、出版不況の時代におけるブックデザインを現役のブックデザイナーである長田年伸、川名潤、水戸部功の3名が選定し、スタイル別に紹介。5名のブックデザイナーとの対談も収録。
スピリチュアル・ポップ 1994 with Love ドキュメント | 横尾忠則
横尾忠則の多面的な活動を収めたドキュメント集。絵画作品や写真をはじめ、松任谷由実との対談、宮本亜門とのトーク、関係者による証言やレポート記事などを収録し、1994年の横尾忠則をめぐる空気を濃密に伝えている。作品集であると同時に、制作の周辺で語られた言葉や出来事までも編み込むことで、画家、グラフィックデザイナーとしての仕事だけではとらえきれない横尾の存在感が立ちあらわれる。
奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム
2021年に東京都庭園美術館で開催された展覧会の図録。シュルレアリスムとモードの観点から、多角的なテーマとともにその魅力と創造を探求するもので、ダリ、マグリット、エルザ・スキャパレリをはじめ、マルタン・マルジェラ、串野雅也、舘鼻則孝、ザッハ・ハディドなど、時代を超えた様々なジャンルのアーティスト、デザイナー、建築家たちの作品群を掲載。
Kamidas カミダス 紙と印刷・情報事典
20種類のファインペーパーを本文用紙に使った、体感型の紙見本帳。紙に触れ、印刷を見比べながら、その違いや魅力を実感できる構成になっている。仲條正義、福田美蘭、矢萩喜従郎らクリエイターによるオリジナルのグラフィックワークを収録し、それぞれの表現と紙の個性が響き合う内容。あわせて
Abstract Pictures | Wolfgang Tillmans
ドイツ出身の写真家ヴォルフガング・ティルマンスによる抽象写真をまとめた作品集。1987年から2010年にかけて制作された作品を収録する。露光や印画紙、化学反応によって生まれる偶発的な色や形に着目し、「Blushes」「Freischwimmer」「Paper Drop」「Lighter」などのシリーズを掲載。写真を単なる像の再現ではなく、物質として扱う試みを通して、写真というメディアの可能性を探るティルマンスの実践を紹介する。
Burg/Truth Study Center/Wolfgang Tillmans
ドイツ出身の写真家、ヴォルフガング・ティルマンズの写真集『Wolfgang Tillmans』『BURG』『truth study center』のボックスセット。初期の代表的なシリーズを通して、写真、テキスト、印刷物を組み合わせたインスタレーション的な表現も紹介。雑誌やファッション、アートの領域を行き来しながら、同時代の空気を写し出してきたティルマンスの実践を見渡すことができる。
THE EUGENE Studio 1/2 Century later.
アーティスト・神川悠介によるプロジェクト「THE EUGENE Studio」の活動を紹介する作品集。資生堂ギャラリーで開催された同名の個展にあわせて刊行され、「White Painting」や「Beyond good and evil, make way toward the wasteland.」などの作品を収録する。作品図版のほか、作家や展覧会をめぐる6本の論考・対話を掲載。ページは取り外し可能な構成となっており、図版を個別に展開することもできる。