Vessels: The Spirit of Modern British Ceramics
2014年に益子陶芸美術館で開催された展示の公式カタログ。器の産地である益子にふさわしく、「うつわの表現」をテーマにイギリス現代陶芸の潮流を紹介している。ユーエン・ヘンダーソン、エリザベス・フリッチ、ジェニファー・リーらをはじめとする作家たちの作品を取り上げ、造形の多様性や素材へのアプローチを豊富な図版と解説で提示。日常性と芸術性の境界を超え、器というフォルムを通じて表現の可能性を追求する現代陶芸の姿を伝える一冊。
現代陶芸の精鋭 21世紀を開くやきものの手法とかたち
2001年に茨城県陶芸美術館で開催された展示の公式カタログ。1930〜60年代生まれの作家20名を取り上げ、秋山陽、小川待子、鯉江良二、十五代楽吉左衛門らによる作品を紹介している。彫刻や陶器、オブジェ、インスタレーションなど多彩な表現を収録し、素材や技法の探究から造形の革新に至るまで現代陶芸の幅広い可能性を提示。カラー図版と解説を通じ、伝統を継承しながらも21世紀へと開かれていく陶芸表現の姿を示す一冊。
漢聲雑誌 87-88期 美哉漢字
中国文化を独自の視点で掘り下げ、毎号異なるテーマをグラフィカルに紹介する雑誌「漢聲(ハンシェン)」の第87-88期特集号。古代書体の成立から変遷、さらに芸術や装飾として展開された漢字の造形美を、多彩な図版とともに解説している。文字が持つ歴史とデザインの奥行きを鮮やかに映し出している。中国語表記。
組版 タイポグラフィの廻廊 | 府川充男、小池和夫、小宮山博史 他
府川充男、小池和夫、小宮山博史らによる組版・タイポグラフィに関する評論集。書体史やブックデザインの変遷、仮名の造形に対する視点など、多角的な論考を収録している。「タイポグラフィの視線」「八〇年代のブック・デザインとタイポグラフィを過る」「仮名と書体を見る眼」など、実践と批評の両面からアプローチされた文章を通して、文字文化の奥深さを探ることができる一冊。
Virgil Abloh: Figures of Speech | ヴァージル・アブロー
Off-Whiteの創設者として知られるファッションデザイナー、ヴァージル・アブロー(1980–2021)の創作活動を網羅するモノグラフ。ラグジュアリーストリートの先駆者として築いた独自のスタイルを軸に、デザイン作品やアイデアスケッチ、資料写真、インタビューを紹介している。1,800点以上におよぶ未公開画像を収録し、その発想の源泉やプロセスを多角的に辿る構成。デザインとカルチャーを横断したアブローの軌跡を示す包括的な一冊。英語表記。
Skeleton | 原研哉、佐藤卓
グラフィックデザイナー原研哉と佐藤卓によるパッケージデザイン作品集。ウイスキーボトルや缶コーヒー、化粧品など身近な製品を題材に、機能性と造形美を兼ね備えたデザインを多数収録している。シンプルでありながら高い完成度を誇るパッケージの数々を、藤井保の写真によって鮮明に提示。日常に溶け込むデザインの可能性を示す構成となっている。
表紙はうたう | 和田誠
装丁家・イラストレーターとして幅広く活躍した和田誠の作品集。1977年から2008年までの31年間にわたり手がけた『週刊文春』の表紙イラストを、カラーで1558点収録している。動物や花、酒などをモチーフにした作品群は、単行本とは異なるペインティング的な筆致で描かれ、和田の多彩な表現力を示す。時代とともに歩んだ表紙デザインの軌跡を、圧倒的なボリュームで振り返ることのできる貴重な記録。
資生堂宣伝史 総合篇/TV・CM篇/セルジュ・ルタンス篇 全三冊揃
1960年代以降の資生堂の広告活動を体系的にまとめた資料集。広告ポスターや店頭ディスプレイ、パッケージデザインを収録した「総合篇」、セルジュ・ルタンスのクリエイティブを集成した「セルジュ・ルタンス篇」、そしてテレビCMを収録した「TV・CM篇」(VHS)の3部構成となっている。日本の広告デザイン史における資生堂の役割を多角的に検証できる貴重な記録であり、グラフィックから映像まで幅広い表現を網羅している。
Raymond Savignac: Affichiste | レイモン・サヴィニャック
フランスの画家・グラフィックデザイナー、レイモン・サヴィニャックの作品集。ユーモラスで親しみやすい表現によって街角を彩り、フランス広告ポスターの黄金期を象徴する存在となったサヴィニャック。本書では600点以上におよぶ膨大なポスター作品を編纂し、その豊かな創造力と独自のスタイルを体系的に紹介している。フランス語表記。
Saul Steinberg: The Inspector | ソウル・スタインバーグ
ルーマニア出身のイラストレーター、ソウル・スタインバーグによる6冊目の画集。ユーモアと風刺を巧みに織り交ぜた独創的なドローイングをモノクロで多数収録している。線の軽やかさと機知に富んだ視点が生み出すイメージは、日常を風刺しながらも詩的な広がりをもたらす。スタインバーグの作家性を凝縮した一冊。英語表記。
大正・昭和のブックデザイン レトロでモダンな書籍・雑誌の装丁コレクション
大正から昭和にかけて制作されたブックデザインを集成した資料集。書籍や雑誌の装丁・挿絵に焦点を当て、約650冊を収録している。猪熊弦一郎、恩地孝四郎、小村雪岱、河野鷹思、杉浦非水、竹久夢二といった錚々たる装幀家の仕事を網羅し、各作家ごとに構成。伝統的な意匠に加え、西洋から流入した美術やデザインが融合していく様を、装幀史の観点から多角的にたどることができる。モダニズム・デザインの黎明期を視覚的に記録した貴重な記録。
i-Deas of a Decade
国際的なカルチャー&ファッション誌『i-D』の創刊から10年間を総括するコンピレーション。1980年代を彩ったスタイルやトレンドを、ゴスカルチャーからベネトンの広告、コム・デ・ギャルソン、ヨウジヤマモトの革新的ファッションまで幅広く収録。ストリートのリアルとハイファッションを自在に横断した同誌ならではの視点で、時代の空気とエネルギーを切り取る。豊富な図版とともに、80年代カルチャーをビジュアルで体感できる内容。英語表記。
Shirt Kings: Pioneers of Hip Hop Fashion | Edwin Phade Sacasa、Alan Ket
1980年代のヒップホップ黎明期にB-BOYファッションを築いたパイオニアたちを記録した写真集。ニューヨークのストリートを中心に撮影されたB-BOYのポートレートに加え、彼らが愛用したTシャツやプルオーバーのグラフィックデザインをカラーで多数収録している。音楽とストリートカルチャーが交差する時代の熱気を伝えるとともに、ヒップホップファッションの源流を示す貴重な記録となっている。
BVLGARI
イタリアを代表するジュエラー、ブルガリの世界を紹介するビジュアルブック。1884年にローマで創業して以来、王侯貴族や映画スターをはじめ多くの人々を魅了してきた独自のスタイルの変遷を辿る。日常使いの宝飾品からハイジュエリー、腕時計にいたるまで、革新を重ねて進化してきたデザインの数々を豊富な図版とともに解説。ブランドの魅力と歴史を視覚的かつ文章で深く味わえる一冊。英語表記。
Herbert Bayer: The Complete Work | ヘルベルト・バイヤー
バウハウスの教官を務めた後、アメリカへ渡り、写真、グラフィックデザイン、絵画、彫刻、建築など多彩な分野で活動したヘルベルト・バイヤーの全仕事を紹介する大部の作品集。1920年代の初期作品から晩年まで、60年以上にわたる創作活動を網羅し、ポスター、広告、書体デザイン、環境デザインなど幅広い仕事をカラー・モノクロの豊富な図版で収録。さらに本人によるエッセイや同時代の資料も掲載され、バイヤーが20世紀の視覚文化に与えた影響を多角的にたどることができる。英語表記。
センダックの世界 | モーリス・センダック、セルマ・G・レインズ
アメリカの絵本作家・イラストレーター、モーリス・センダックの作品集。代表作『かいじゅうたちのいるところ』をはじめ、『夜のだいどころへ』『とおいところにいきたいな』など数々の名作を生み出したセンダックの歩みを紹介。創作の歴史と多彩な仕事を、豊富なイラストや写真とともに網羅している。
ジャズ・アルバム・カバーズ | マネック・デーバー
ジャズ史を彩るアルバムジャケットを集めたビジュアル資料集。デヴィッド・ストーン・マーティンをはじめ、著名なデザイナーや写真家による約400点の作品を解説とともに収録する。ブルーノート、デビュー、サウスランドといった名門レーベルの稀少盤も掲載され、音楽とデザインが融合した豊かな表現世界を体感できる一冊。
The Cover Art of Blue Note Records ペーパーバック版
ブルーノート・レコードの名盤ジャケットを集めたカバーアート集。ハービー・ハンコック、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズなど、ジャズを象徴するアーティストのアルバムを含む400点以上を収録。音楽史に残る象徴的なデザインとともに、業界を代表する著名人によるショートエッセイも掲載。ブルーノートの美学とジャズの歴史を視覚的にたどることができる資料性の高い一冊。英語表記。
Album Covers from the Vinyl Junkyard
LPレコードのジャケットデザイン40年を振り返るヴィジュアル資料集。イージーリスニング、ラウンジコア、ワールドミュージック、さらにはキッチュな名盤まで、500点以上のカラー図版と解説を収録。音楽とともに歩んできたジャケットアートから、その時代特有の美意識やユーモア、文化的背景を読み解く。
Fotografia Publica : Photography in Print 1919-1939 | Horacio Fernandez
1999年にマドリッドのソフィア王妃芸術センターで開催された展覧会図録。1919年から1939年にかけての写真と印刷の歴史を豊富な図版とともにたどる。アレクサンドル・ロトチェンコ、ウォーカー・エヴァンス、土門拳、アルフレッド・スティーグリッツらによるフォトモンタージュや、雑誌・広告のグラフィックデザインなどを収録し、600点を超える作品を掲載。
欧文書体集1488
欧文フォントを網羅的に収録した大判の書体見本集。過去半世紀にわたり定番として親しまれてきた書体から、復刻版、新たにデザインされた最新フォントまで、1,400種以上を掲載。豊富なバリエーションを比較・検討できる構成となっており、グラフィックデザインやタイポグラフィに携わる人々にとって貴重な資料となる一冊。
河野鷹思のグラフィックデザイン | 東京国立近代美術館
2005年に東京国立近代美術館で開催された展覧会図録。戦前から戦後にかけて制作された映画ポスターや商業デザインを中心に、河野鷹思の豊かな創作活動を紹介する。モダンで実験的な表現から社会的テーマを扱った作品まで、多様な仕事を通して日本のグラフィックデザイン史に刻まれた軌跡を辿ることができる。
Typography Now: The Next Wave ペーパーバック版
イギリスのグラフィックデザイン界におけるタイポグラフィの動向を記録した作品集、ペーパーバック版。ネヴィル・ブロディ、デヴィッド・カーソン、ジョナサン・バーンブルック、フィル・ベインズら、当時の注目デザイナーによる革新的な作例を多数収録し、文字が視覚表現にもたらす役割や可能性を探る。デザインはWhy Not Associates、評論は雑誌『Eye』編集長リック・ポイナーが担当。90年代初頭の新しいタイポグラフィを牽引した潮流を鮮やかに伝える記録となっている。英語表記。
アメリカ版『エスクァイア』全表紙896
1933年創刊の男性向けカルチャー&ライフスタイル誌『エスクァイア』アメリカ版の表紙を網羅したビジュアルアーカイブ。創刊号から2006年12月号までの全884枚を収録し、70年以上にわたる雑誌の歴史を一望できる。ヘミングウェイやカポーティらとの逸話、創刊当時の背景も紹介され、時代を映すヴィジュアル文化史としても価値の高い一冊。
Jumping Typography 躍る文字・弾む活字 現代における文字世界 | O美術館
1994年に開催された展覧会の図録。デジタルタイポグラフィから木版、墨書にいたるまで、多様なアプローチで展開される現代の文字表現に焦点を当てる。浅葉克己、石川九楊、グラハム・ウッド、徐冰、立花ハジメらによる作品を収録し、図版と解説を通じて文字の新しい可能性を提示する。序文は松岡正剛。
タイポグラフィの読み方 | 小泉均
グラフィックデザイナーでタイポグラファーの小泉均による著作。1997年から1999年にかけて隔月誌『デザインの現場』に連載された内容を訂正・加筆のうえ収録。文字組や書体の基本から歴史的背景までを網羅し、図版を交えてわかりやすく解説する。タイポグラフィを学び始める人にとって格好の入門書となっている。
原弘と造型 1920年代の新興美術運動から | 武蔵野美術大学
2022年に武蔵野美術大学で開催された展覧会図録。昭和期を代表するグラフィックデザイナー・原弘が1920年代から1940年代に手がけた作品を紹介する。リトグラフやポスター、対外宣伝グラフ誌『FRONT』、雑誌『造形』など、新興美術運動と密接に結びついた資料を多数収録。
ともだち | 大橋歩
イラストレーター大橋歩による絵本。LITTLE文庫から刊行された本作では、犬たちが「ともだち」について語りかける。さまざまな表情やしぐさを見せる犬たちが、やさしく、ユーモアを交えながら日々の思いやつながりを描き出す。子どもから大人まで楽しめる一冊。
ありがとう | 大橋歩
イラストレーター・大橋歩が手がける〈LITTLE文庫〉から刊行された絵本。ある日、突然ひとりぼっちになってしまった犬「ララ」に起こる出来事を、切なくも温かいタッチで描く。小さな本の中に、大切な命と向き合う物語が静かに綴られている。
10人のフォトグラファーたち ブレーン別冊
広告写真の第一線で活躍する日本のフォトグラファー10人を紹介した『ブレーン』の別冊。浅井慎平、伊島薫、稲越功一、加納典明、操上和美、久留幸子、坂田栄一郎、富永民生、三好和義、横須賀功光の代表作を掲載。すべて写真家自身が選んだ作品で構成され、商業写真の枠を超えた写真表現の本質に迫る一冊。
アール・デコのポスター展
1995年に東京国立近代美術館で開催された展覧会カタログ。1910〜1930年代にかけて花開いた装飾様式「アール・デコ」をテーマに、ポスター作品を紹介。カッサンドルやポール・コランをはじめとする代表的作家の作品を中心に、49点の図版と解説を収録する。
木村伊兵衛のパリ | 朝日新聞社
日本のリアリズム写真を代表する木村伊兵衛による写真集。これまでほとんど知られてこなかったカラー作品〈パリ〉170点を収録し、光と影、街路の息遣いを鮮やかにとらえている。モノクロ作品で評価されてきた木村伊兵衛の表現に新たな側面を示す内容で、戦後写真史における貴重な資料ともなる一冊。マーティン・パー、今橋映子、田沼武能らによる寄稿も掲載され、多角的に読み解くことができる。
Maintenance | マーク・パワー、東京都交通局
マグナム・フォト所属の写真家マーク・パワーが、東京都交通局の協力を得て都営交通の現場を撮影した作品集。整然と並ぶ工具やネジ、干された軍手、設計ノートや注意書きなど、日常的で実用的なものに目を向け、従来「美しさ」とは無縁とされてきた対象を新たな視点でとらえている。精緻で秩序立った現場の風景が、機能性の中に潜む造形的な魅力を浮かび上がらせ、都市インフラの裏側を写真芸術として提示している。
Minimalism | James Meyer
1960年代のアメリカを中心に展開した芸術運動「ミニマリズム」を体系的に紹介する一冊。装飾性を排し、シンプルな形態を通して本質的な表現を追求したその潮流を、豊富な図版とともに辿る。カール・アンドレ、ドナルド・ジャッド、ソル・ルウィットら代表的アーティストの作品群を収録し、時代背景や思想的基盤を解説するテキストをあわせて構成。美術史における重要な転換点を明らかにする内容となっている。英語表記。
雲の誕生 有元利夫作品集
画家・有元利夫(1946–1985)の銅版画を収めた作品集。限定制作として発表されたオリジナル銅版画集「NOTEBOOK」シリーズ3作と「限定版 雲の誕生」の4冊から46点を精選し、収録している。繊細で象徴的なイメージに満ちた有元の表現を網羅的にたどることができる構成。ミシン目入りの仕様により、ページを切り取って額装することも可能で、作品を日常に取り入れる楽しみ方も提案している。
アールヴィヴァン 不揃7冊セット
1980年代に西武美術館が刊行していた美術情報誌『アールヴィヴァン』の不揃い7冊セット。各号は「アイリーン・グレイ」「ニュー・ペインティング」「ロシアン・アート」「ペインティング・ナウ」「シンディ・シャーマン」「フルクサス」「ニューヨーク・ダダ」といった特集を組み、時代ごとの芸術的関心や思想的潮流を掘り下げている。表紙デザインやアートディレクションには田中一光、戸田ツトム、松田行正らが参加し、当時のデザイン文化の動向も反映された内容となっている。
Anastasia Samoylova, Walker Evans: Floridas | アナスタシア・サモイロワ、ウォーカー・エヴァンス
マイアミを拠点に活動する写真家アナスタシア・サモイロワの作品と、40年以上にわたりフロリダを撮影したウォーカー・エヴァンスの作品を並置した写真集。カラーとモノクロを交錯させながら、過去と現在を対話させる構成によって、光と影が織りなすフロリダの姿を描き出している。観光地としての幻想的なイメージと、そこに潜む現実の側面をあわせて提示し、アメリカ文化におけるフロリダの位置づけを再考させる内容となっている。英語表記。
大辻清司 武蔵野美術大学美術館・図書館 所蔵作品目録
「グラフィック集団」の結成に関わり、シュルレアリスムや前衛的な作品で知られる写真家・大辻清司(1923–2001)の創作をたどる作品目録。武蔵野美術大学美術館・図書館に収蔵される「大辻清司フォトアーカイブ」から1,613点のオリジナルプリントを20のテーマに分類して紹介している。代表作をはじめ、技法実験やアート、建築分野におよぶ幅広い写真を収録し、制作年や被写体情報を添えた詳細な解説とともに構成された資料的価値の高い一冊。日本語、英語表記。
ポートレイト 内なる静寂 アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集
20世紀を代表する写真家アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908–2004)のポートレートに焦点を当てた作品集。アンリ・カルティエ=ブレッソン財団が所蔵する写真から精選され、50年以上にわたって撮影された人々の姿を収録している。アルベルト・ジャコメッティ、アンドレ・ブルトン、スーザン・ソンタグ、ココ・シャネルなど時代を象徴する人物から、市井の人々まで多様な顔を捉え、静謐でありながら被写体の本質に迫るまなざしが浮かび上がる。
ヴィスコンティの遺香 | 篠山紀信
篠山紀信がヴィスコンティ一族の全面協力を得て撮影した伝説的写真集を、生誕100年を記念して復刊したもの。20世紀イタリアを代表する映画監督ルキノ・ヴィスコンティ(1906–1976)は、『山猫』『ヴェニスに死す』『ルートヴィヒ』など壮麗な映像美で知られ、映画史に大きな足跡を残した。本書では『山猫』の舞台シチリアを巡る旅をはじめ、生活空間や遺品、撮影現場、プライベートな姿を通して巨匠の素顔に迫る。さらに塩野七生による書き下ろし原稿、淀川長治・立川直樹・篠山紀信による座談会、全作品リストや資料も収録した決定版。
Richard Long: Walking in Circles | リチャード・ロング
イギリスの彫刻家・美術家リチャード・ロングによる作品集。ロンドンのヘイワード・ギャラリーでの展覧会にあわせて刊行された。岩や土、木といった自然素材を用いたランド・アートを時系列で紹介し、1960年代から1991年までの活動を包括的に収めている。構想とレイアウトはロング自身が手がけ、歩行や自然との対話を軸にした創作の軌跡を明確に示す内容となっている。ランド・アートを代表する作家の全貌を伝える重要な記録。
People in the Elevator | Heinrich Riebesehl
ドイツの写真家ハインリヒ・リーベゼール(1938–2010)が1969年、新聞社のエレベーターで5時間35分にわたり撮影したシリーズ。小型カメラで捉えられたのは、編集者から事務員まで社会の断面を映す人々の姿。限定された空間と条件のもと展開される記録は、ウォーカー・エヴァンスの地下鉄シリーズを思わせるコンセプチュアルな試みとなった。2016年、ハノーファー・シュプレンゲル美術館の展覧会にあわせ刊行。ドイツ語、英語表記。
Steichen: A Life in Photography | エドワード・スタイケン
アメリカを代表する写真家エドワード・スタイケン(1879–1973)のキャリアを総括する作品集。ファッション、ポートレート、静物、風景、ピクトリアリズムなど幅広いジャンルを時系列で紹介し、スタイケンの多彩な活動を一望できる構成となっている。ニューヨーク近代美術館(MoMA)写真部門のディレクターとして企画した歴史的展覧会「ファミリー・オブ・マン」の展示風景も収録。20世紀写真史における功績を凝縮した集大成的写真集。
Paul Strand | ポール・ストランド
20世紀写真を切り拓いたアメリカの写真家、ポール・ストランド(1890–1976)の代表作を収めた一冊。60年にわたるキャリアから41点を精選している。1915〜1917年の実験的初期作から、ニューイングランド、フランス、ガーナなど各地で撮影した作品、晩年のオルジュヴァルでの静物写真までを紹介。ヴィクトリア&アルバート博物館のマーク・ヘイワース=ブースによる序文も収録。英語表記。