A Letter To True: A Film Journal | Bruce Weber
アメリカの写真家ブルース・ウェーバーによる作品集。『Vogue Italia』2005年11月号の付録として刊行された。本書は、映画『トゥルーへの手紙』のフィルム・ジャーナルとして構成されており、9.11同時多発テロ発生時に旅先にいたウェーバーが、ニューヨークの自宅に残した愛犬トゥルーに宛てた手紙を題材としている。写真とテキストを織り交ぜながら、個人的体験と社会的出来事が交差する視点を提示している。
SALIUT ’90s Issue
ウクライナの写真文化を紹介するコンテンポラリー写真雑誌『SALIUT』の「'90s ISSUE」。ロマン・ピャトコフカ、ユーリ・コシン、ヴァレリー・ミロセルドフらのプロジェクトを収録し、オレクサンドル・リャーピンが文化的嗜好や「キッチュ」を論じている。リタ・オストロフスカ、セルゲイ・ブラトコフ、ミコラ・トロフ、アルセン・サヴァドフの作品は、移民や子どもなど社会の断面を映し出す。アレクサンドル・チェクメネフの「パスポート」シリーズに関するインタビューも収録し、90年代世代の視点を比較しながら、写真の役割を提示している。
Skaters: Tintype Portraits of West Coast Skateboarders | Jenny Sampson
カリフォルニアを拠点に活動する写真家ジェニー・サンプソンの作品集。湿板写真の技法を用いて、スケートパークに集うスケーターたちを撮影している。物思いやタフさ、遊び心、不安、無邪気さといった多面的な表情をとらえたポートレートは、アナログ写真ならではの質感と重なり、スケートカルチャーの持つエネルギーを生き生きと伝えている。世代や背景を越えて広がる西海岸のスケーター文化を映し出している。
Skater Girls | Jenny Sampson
カリフォルニアを拠点に活動する写真家ジェニー・サンプソンの作品集。湿板写真の技法を用いて撮影された本書は、女性スケートボーダーたちの文化をテーマにしている。友情や開放性、創造性を育む場としてのスケートボードの世界を、静謐なトーンのポートレートを通して提示。アナログ写真ならではの質感が、彼女たちの存在感を際立たせると同時に、スケートカルチャーの豊かさと多様性を映し出している。
Inner Passage | 石塚元太良
写真家・石塚元太良による作品集。神田川から水道橋、お茶の水を経て隅田川へと、カヤックに乗り川の流れに身を任せながら橋の下から撮影した景色を収録している。水面から仰ぎ見る都市の姿は、日常の風景を異なる角度で映し出し、東京という都市の構造や表情を新たに発見させるものとなっている。
アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌
2007年に東京国立近代美術館で開催され、ヨーロッパ各地を巡回した展覧会のカタログ。20世紀を代表する写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの代表作30点を収録。あわせてフランス語から翻訳された「決定的瞬間」をはじめとするテキストや解説を掲載し、その思想や写真観に触れることができる構成となっている。作品と理論の双方からブレッソンの全体像を提示し、写真史における彼の位置づけを明らかにしている。
マリオ・ジャコメッリ
2008年に東京都写真美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された写真集。戦後イタリアを代表する写真家マリオ・ジャコメッリの1950年代初期の作品から、若き司祭をとらえたシリーズや自然風景までを収録している。強烈な黒と白のハイコントラストによって印象的な瞬間を定着させた写真は、被写体の存在感を際立たせると同時に、詩的で劇的な世界観を提示している。ジャコメッリの代表的な表現を通じて、その独自の軌跡を浮かび上がらせている。
遠い楽園の記憶 小野田維画集
画家・小野田維による作品を収録した画集。中世ヨーロッパで用いられた油彩とテンペラの混合技法を駆使し、遥か遠い記憶の中に潜む楽園を描き出している。幻想的でありながらも精緻に構築された絵画群は、人類の根源的な記憶や心象風景に触れるものとなっている。豊富な図版を通じて、独自の造形世界を探るとともに、古典技法を現代に継承する試みの意義を照らし出している。
テロメア | 永石勝
写真家・永石勝による作品集。葉や花の細部を透き通るようなクローズアップでとらえ、自然が生み出す精緻な美を収録している。80点に及ぶ植物写真は、光を通した繊細な質感や形態の変化を強調し、短い生命のサイクルに宿る儚さを示している。普段は見過ごされがちな自然の造形を新たな視点で提示する構成となっており、観察と記録を重ねることで植物が秘める生命力とそのはかなさを浮かび上がらせている。
メディア・アートの先駆者 山口勝弘展「実験工房」からテアトリーヌまで
前衛芸術家・山口勝弘の活動を紹介する展覧会図録。2006年に神奈川県立近代美術館をはじめ各地で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。新しいテクノロジーを積極的に取り入れ、多様なメディアを駆使した作品群で知られる山口勝弘の歩みを、初期の作品から「実験工房」での共同制作、近年のシリーズに至るまで網羅している。豊富な図版と解説を通じて、60年にわたる創作活動の全貌を浮かび上がらせている。
現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展
2014年に東京国立近代美術館で開催された「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」の図録。世界有数のコレクションを誇るヤゲオ財団の所蔵作品から厳選された75点を紹介している。「ミューズ」「ポップ・アート」「崇高」など10のテーマに分類され、ジョアン・ミロ、草間彌生、マン・レイ、アンディ・ウォーホルに加え、サンユウやザオ・ウーキーといった中国の作家の作品も収録。国際的な現代美術の多様な潮流を浮かび上がらせている。
Jim DIne ジム・ダイン展 1990-1991
1990年から1991年にかけて開催された巡回展のカタログ。アメリカのアーティスト、ジム・ダインが1950年代から1980年代に制作した作品を紹介している。ハートやバスローブといった象徴的なモチーフを用いた絵画、立体、版画などを収録し、カラー図版は63点に及ぶ。テキストもあわせて掲載され、ポップアート以降の流れの中で独自の表現を追求したダインの軌跡を多角的に示している。
Yohji Yamamoto
ファッションデザイナー山本耀司の30年にわたる創作の軌跡をたどる大判モノグラフ。伝記的要素を織り込みつつ、パオロ・ロヴェルシやニック・ナイトといった世界的フォトグラファーが『i-D』誌のために撮影したビジュアルを多数収録している。黒を基調とした造形と独創的な哲学に貫かれた山本の仕事は、ファッションを超えて芸術的領域に達しており、デザインの本質に迫る視覚的記録として構成されている。
Paris Collection 1981-2000 | 大石一男
写真家・大石一男が記録したパリ・コレクションの歴史を収めた写真集。1981年から2000年までの約20年間を対象に、1,500点に及ぶ写真で当時のファッションシーンを紹介している。コム デ ギャルソンやヨウジヤマモトの登場をはじめ、デザイナーの世代交代や国際的ブランドの動向を視覚的にたどる構成。イッセイ・ミヤケ、クリスチャン・ディオール、シャネル、ジャン=ポール・ゴルチエ、ケンゾー、マルタン・マルジェラらを含む多彩なブランドの軌跡を映し出している。
Nike: Better is Temporary
スポーツ用品を開発・製造を行う世界的企業・ナイキのビジュアル資料集。パフォーマンス、ブランド表現、コラボレーション、インクルーシブデザイン、サステナビリティを重視するナイキの姿勢を5つのテーマ章で解説。業界を定義するイノベーションと世界的に認められた製品を、未発表のデザイン、プロトタイプ、インサイダーストーリーなどとともに紹介し、ナイキの理念主導のデザイン方式の舞台裏を探る。 英語表記。
Alastair Thain: Photographs
ドイツ出身の写真家アラスデア・セインによる大判作品集。『VOGUE』『VANITY FAIR』『TATLER』といったファッション誌で活躍し、ブライアン・フェリーやアニー・レノックスら著名な音楽家を撮影してきた経歴を持つ。本書では「Distinction=格別さ」をテーマにしたMEN'S BIGIのスタイリングを中心に、独自の視点でとらえたポートレートを大判図版で収録。ファッションと人物表現が交差するセインの独自性を映し出している。限定500部発行。
中村誠の仕事 アートディレクションとデザイン
グラフィックデザイナー、アートディレクターの中村誠による作品集。資生堂の広告キャンペーンをはじめ、ポスターやカレンダー、雑誌広告、テレビCMなど多彩な仕事をカラー図版で収録している。鮮やかなビジュアルと繊細な構成力が示されるデザイン群に加え、亀倉雄策、田中一光、三宅一生、永井一正といった同時代の第一線で活躍したクリエイターたちによる寄稿も掲載。日本の広告文化とデザイン史の中で中村の果たした役割を浮かび上がらせている。
色の形 視覚的要素の相互作用 | カール・ゲルストナー
スイスのグラフィックデザイナー、カール・ゲルストナーによる色彩論をまとめた日本語訳版。色と形の関係を探究し、「色彩の世界」「形のシステム」「形の調和」「カラー・サイン」などのテーマを通して体系的に解説している。数学や幾何学的思考を取り入れ、視覚的要素の相互作用を理論と実例の両面から示す内容は、デザインやアートの基礎研究として高い価値を持つ。造形の原理を学ぶ手引きとしても位置づけられる一冊。
Rosmarie Tissi: Graphic Design
スイスを代表するグラフィックデザイナー、ロスマリー・ティッシの長年の活動を総覧する作品集。1960年代から60年以上にわたり手がけたポスター、広告、雑誌表紙、紙幣、書体デザインなど幅広い仕事を豊富な図版で紹介している。チューリッヒでのセレナーデ・コンサートや劇場公演のポスターなど、文化活動に密接したデザインも数多く収録され、鮮やかな色彩感覚と構成力が際立つ内容となっている。国際的なグラフィックデザイン史におけるティッシの独自性を照らし出している。
Twenty-Six Characters: An Alphabetical Book about Nokia Pure
フィンランドの通信会社ノキアによるフォントデザインのコンセプトブック。世界最大の携帯電話メーカーであった時代のコーポレートフォント「Nokia Sans」の後継として開発された「Nokia Pure」を紹介している。ユーザーインターフェイスにおける読みやすさや汎用性を重視した設計思想を解説し、開発過程の詳細を収録。さらに多様な媒体での使用事例を掲載し、企業ブランドとタイポグラフィの関係を明らかにしている。
Ootje Oxenaar: Designer and Commissioner
オランダのグラフィックアーティスト、ウーチェ・オクセナールの活動を紹介する作品集。郵便・電信事業公社(PTT)で手がけたグラフィックデザインを中心に、オランダの視覚文化に大きな影響を与えた作品を収録している。切手や紙幣など公共性の高いデザインを含め、多彩な実践を通して示されたオクセナールの独自の造形感覚を提示。さらに第二次世界大戦後から半世紀にわたるオランダ・グラフィックデザインの発展を俯瞰できる構成となっており、デザイン史的資料としての価値も高い。
Nevertheless Posters | Uwe Loesch
ドイツのグラフィックデザイナー、ウウェ・レーシュによるポスター作品集。企業広告や美術館の広報、各省庁のキャンペーンに加え、政治的風刺を含む社会的テーマまで、多様な依頼やアクションのもとに制作されたポスターを収録している。シンプルかつ強烈なヴィジュアルメッセージで知られるレーシュの表現は、公共空間におけるグラフィックデザインの役割を問い直すものとなっており、現代社会におけるポスターの可能性を明らかにしている。
ジャズ・グラフィックス デヴィッド・ストーン・マーチンの世界
イラストレーター、デヴィッド・ストーン・マーチンの仕事を紹介する作品集。ジャズレコードの名盤を彩ったアルバムジャケットやミュージシャンのポートレートを中心に構成されている。アート・テイタムやオスカー・ピーターソンら演奏家ごとにまとめられ、ユーモアとリズム感あふれる線描の魅力を鮮やかに伝えている。豊富な図版と解説を通じて、マーチンが生み出したグラフィックの軌跡を辿り、ジャズと視覚表現の結びつきを浮かび上がらせている。
Bruno Munari: Air Made Visible
美術家、デザイナー、絵本作家として幅広く活動したブルーノ・ムナーリの仕事を紹介する資料集。「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称される彼の活動は、デザイン、仕掛け絵本、オブジェ、ドローイングなど多岐にわたる。本書では軽やかで自由な発想に貫かれた作品群を豊富な図版とともに掲載し、芸術とデザインの垣根を越えたムナーリの創造性を多角的に提示している。
Fuse 1-20 | Neville Brody、Jon Wozencroft
1991年にネヴィル・ブロディとジョン・ウォーゼンクロフトによって創刊されたデジタルフォント・タイポグラフィの実験誌『Fuse』をまとめた総集版。誌面とともにフォントデータを提供する革新的な形式で知られ、幻の19号・20号のデータをダウンロードできるシリアルコードも付属。イアン・アンダーソン、TOMATO、日比野克彦、ハーバート・スペンサー、ピーター・サヴィル、デヴィッド・カーソンら国際的に活躍するデザイナーが参加し、タイポグラフィ表現の可能性を大胆に拡張している。
6・1 The Men Comme des Garcon & Yohji Yamamoto
1991年に明治神宮水泳場で開催された、コム デ ギャルソンとヨウジヤマモトによるメンズコレクションのカタログ。日本を代表する2大ブランドが国内で初めて合同ショーを行った歴史的な出来事を記録した資料である。両ブランドの革新的な表現が交差した瞬間を照らし出している。
COMME des GARCONS HOMME Plus
1987年にパリで発表されたCOMME des GARÇONS HOMME Plus秋冬コレクションのカタログ。メンズコレクションのルックを克明に記録した貴重な資料であり、当時のブランドの方向性を示す内容となっている。撮影は『VOGUE』誌などで活躍したフォトグラファー、アーサー・エルゴートが担当し、アートディレクションは村田東治が手がけた。洗練された写真と構成を通じて、1980年代後半のコム デ ギャルソンの世界観を鮮やかに映し出している。
ポスター芸術の革命 ロシア・アヴァンギャルド展 ステンベルク兄弟を中心に
2001年に東京都庭園美術館で開催された「ポスター芸術の革命 ロシア・アヴァンギャルド展 ステンベルク兄弟を中心に」の図録。第I部では『戦艦ポチョムキン』をはじめとするソビエト映画のポスター、第II部では国家の宣伝媒体として制作されたプロパガンダ・ポスターを収録。前衛芸術家たちが試みた実験的な表現やダイナミックな構成を通じて、ロシア・アヴァンギャルドのポスター芸術の展開を示している。
The Blues: Album Cover Art
1950〜60年代のブルース黄金期に制作されたアルバムジャケットを集成した作品集。チャンピオン・ジャック・デュプリーやハウリン・ウルフをはじめ、多彩なミュージシャンのレコードを彩った約250点を収録している。哀愁を帯びつつも力強さを感じさせるデザインは、当時の音楽とライフスタイルを映し出し、ブルースの持つ精神性を視覚的に伝えている。ジャケットを通じて黄金期ブルースの世界観を包括的に提示している。
California Cool: West Coast Cover Art
ウエストコースト・ジャズのアルバムジャケットを紹介する作品集。コンテンポラリー・レーベルやパシフィック・ジャズ・レコードを中心に、名盤の数々を収録している。アメリカの写真家ウィリアム・クラクストンが撮影した陽光あふれる写真と、鮮やかなタイポグラフィが組み合わさり、カリフォルニアの自由で洗練された雰囲気を視覚化。独自の「西海岸スタイル」を形づくったデザイン群を通じて、音楽と土地の文化的結びつきを浮かび上がらせている。
Blue Note 2: The Album Cover Art
ジャズレーベル、ブルーノートのアルバムジャケットを紹介する資料集の第2巻。ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーン、チャールズ・ミンガスをはじめ、多くのミュージシャンの名盤を彩った200点以上のジャケットを収録している。リード・マイルズによる洗練されたデザインや、写真とタイポグラフィが融合した独自のビジュアル表現を通じて、ブルーノートが築いた視覚的アイデンティティを示している。
Dick Bruna: Boekomslagen
オランダのグラフィックデザイナー、ディック・ブルーナのブックデザインをまとめた作品集。ペーパーバックシリーズ「ブラック・ベア」のために手がけた装丁を中心に、豊富なカラービジュアルを収録している。絵本作家、ミッフィーの生みの親として知られるブルーナの、絵本とは異なる端正で力強いデザインの側面を伝えている。
Josef Muller-Brockmann: Pioneer of Swiss Graphic Design コンパクト版
スイスを代表するタイポグラファー/グラフィックデザイナー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの作品をまとめた書籍。コンパクトサイズ版。1950年代から1980年代にかけて制作されたポスターを中心に、豊富なカラー図版で紹介している。緊張感ある構図と明快なタイポグラフィによって視覚コミュニケーションの原理を体現したブロックマンの仕事は、タイポグラフィ研究やグラフィックデザインの実践においても重要な手がかりを与えている。
John Cowan: Through the Light Barrier
イギリスの写真家ジョン・コーワンの活動を紹介する図録。1999年に開催された展覧会にあわせて刊行されたもので、1960年代のファッションフォトやポートレートを多数収録している。革新的なカメラワークと大胆な構図で知られるコーワンは、スウィンギング・ロンドンと呼ばれる時代の空気を鮮烈にとらえ、当時のファッションと文化を象徴する存在となった。本書はその代表的な作品群を通じて、写真史におけるコーワンの位置づけを浮かび上がらせている。
Splash!A History of Swimwear | Richard Martin
ファッション写真を通して水着の歴史を辿る写真資料集。著者はキュレーターとしても知られるリチャード・マーティン。ジャン・パトゥによる1928年のウール製ツーピースから、ジャンフランコ・フェレが1988年に発表したシアー素材のボディスーツまで、各時代を象徴するスタイルを豊富な図版で紹介している。フィットネスとファッションの関係、地理的エキゾチシズムの表現、ハリウッドにおけるセックスシンボル像の変化などを多角的に分析し、水着をめぐる文化史的意義を照らし出している。
Goude: The Chanel Sketchbooks | Jean-Paul Goude
グラフィックデザイナー、イラストレーター、写真家、広告フィルムディレクター、イベントデザイナーとして多面的に活動したジャン=ポール・グードによる作品集。シャネルのために手がけた広告表現に焦点を当て、完成作品に加えて未公開のドローイングやコラージュ、スケッチを収録している。広告制作の舞台裏を示すだけでなく、グードがシャネルの世界観をどのように視覚化したのかを具体的に示す構成となっており、創造の源泉を提示している。
Heinz Waibl: Progettando 1950-1990 | ハインツ・ワイブル
イタリアのグラフィック・デザイナー、ハインツ・ワイブルの1950年から1990年までのアートワークを集めた資料集。鮮やかな色彩のデザインが目を引くハインツによるポスターやロゴ、広告など、貴重な図版をカラーで収録。 イタリア語、英語表記。
ポートレイト・イン・ジャズ 2冊セット | 和田誠、村上春樹
装丁家・イラストレーターとして幅広く活動した和田誠による肖像画と、村上春樹のエッセイを組み合わせたイラストレーション集の2冊セット。マイルズ・デイヴィス、チャーリー・パーカー、デューク・エリントンら26人のジャズミュージシャンを描いたポートレイトと、それぞれにまつわるエッセイを収録している。絵と文が響き合い、音楽への敬意と愛情を多角的に伝える構成となっており、二人の表現者によるコラボレーションの魅力を映し出している。
Cosmos of Silence | 宇平剛史
現代美術家・デザイナーの宇平剛史による作品集。モノクロームを基調に緻密で静謐な世界を構築し、国際的にも注目を集める作品群を多数収録している。アートワークとデザインワークを横断的に紹介する構成に加え、自身へのインタビュー、美術批評家・沢山遼による論考、美学者・星野太によるテキストも掲載されている。造形への徹底した探究と思想的背景をあわせて提示し、宇平剛史の表現を多角的に照らし出している。
New Typefaces: Positions and Perspectives
グラフィック・アーティストたちが取り組んだ実験的な書体デザインを集めた資料集。数万に及ぶ既存のフォントの中から、新たな視覚表現としての可能性を示す独創的な事例を精選して紹介している。文化的トレンドやコンセプトを反映した書体群は、タイポグラフィの拡張的なあり方を考察する上で貴重な視点を与える内容となっている。デザインの現場での実践に直結するだけでなく、書体をめぐる思考の変遷をも浮かび上がらせている。
欧米のポスター100展
1995年に東京ステーションギャラリーで開催された「欧米のポスター100展」にあわせて刊行された図録。ヨーロッパとアメリカを中心に、1945年から1990年までに制作されたポスター100点に加え、日本の代表的ポスター40点を収録している。選定は美術評論家アラン・ヴェイユや『ニューヨーク・タイムズ』のスティーブン・ヘラーが担当し、監修にはミルトン・グレイザーと亀倉雄策が参加。全140点の図版と解説を通じて、戦後ポスター表現の展開を照らし出している。
Streamline: American Art Deco Graphic Design
アメリカで独自に展開したアール・デコ様式、ストリームライン期のグラフィックデザインを紹介する資料集。ポスターや雑誌、広告に加え、ボトルキャップやクッキー缶といった商品パッケージまで、幅広い媒体を対象に収録している。カラーとモノクロの図版を用いながら、曲線的で合理性を備えた意匠がどのように生活文化に浸透していったかを示す構成となっており、アメリカにおけるモダンデザインの一潮流を照らし出している。
French Modern: Art Deco Graphic Design
20世紀初頭のフランスで誕生したアール・デコ様式のグラフィックデザインを紹介する資料集。芸術と商業の中心地として華やいだ1920〜1930年代を背景に、雑誌やポスター、パンフレット、商品パッケージ、さらには扇子や団扇といった日用品まで、多様な媒体に展開されたデザインを収録している。洗練されたタイポグラフィと装飾性豊かな図像が示すのは、当時の都市文化と消費社会の姿であり、近代フランスの生活美学を映し出している。