SAML.WALTZ(サムエルワルツ)の椅子をお借りしました
手としごと展が始まりました。 今回販売しているノッティングの椅子敷き。 我が家でも椅子に座ってご飯をする時や、キッチンのハイスツールに座る時、はたまた、床において寝転がって本を読むときも、ぐるぐると自分の腰の据える場所に […]
西と東のまじわり。中国清朝のイタリア人宮廷画家が描いた花鳥風月
1715年に清朝時代の中国へわたったイタリアの宣教師、兼画家。 という経歴が、すでにドラマを感じさせます。 その名は郎世寧(ろうせいねい)。イタリア名はジュゼッペ・カスティリオーネ。カトリック系修道会であるイエズス会の宣 […]
居住空間に生き方を見る。 インテリア誌「apartament」
住空間にその人らしさがこんなにも表れるのはどうしてだろう。自分がこのインテリアに惹かれるのは、なぜだろう。どうしたらこんな空気感を写真に収められるだろう。 そんな風に、「apartamento」に掲載されたライフスタイル […]
オペークインキが切り開く、グラフィックデザインの新大陸
「グラフィックデザインの世界に新大陸がひらけた感じ」とは、早川良雄のことば。それほどまでに、濃い色の紙でもはっきりと、かつ美しく発色するオペークインキの登場は、グラフィックデザイナーたちに新たな冒険の場を与えてくれる、無 […]
選書のお話。本棚から辿る、世界手しごとの旅
ノストスブックスは「手としごと」展を開催するにあたり、「世界の手しごと」をテーマに厳選した書籍をあつめました。作る・選ぶ・暮らすの3つのパートに分け、選書担当・石井がその一部をご紹介します。 世界手しごとの旅 その1 「 […]
アジアの文字を言祝ぐ。杉浦康平と写研の集大成
文字ってすごい。 文字とは、思いや情報を伝達するための記号であるわけで、わたしたちは日々意識することなく使用しています。ですが、その成り立ちやひと文字ひと文字に与えられた意味を探ると、それもう果てしのない旅に出ることがで […]
まどゑ Vol.3 YACHIYO KATSUYAMAさん
「手としごと」展スタートまで、あと2日。 今回、DMとまどゑの絵をyachiyo katsuyamaさんにお願いしました。 (以下、やちよさん) やちよさんの、手を通して描かれた道具たちの、たしかな存在感とゆらいだ線のせ […]
岡崎和郎の発見と発想
見立ての力がある人はモテる。 モテるというのは異性にモテるというだけではなく、仕事が出来るとかアイデアマンであるとか、そういったことを含んでいる。 何かを見て、「あ、それは○○みたいなことですね」と全然別の切り口を提示で […]
植物学者の眼と写真家の腕。カール・ブロスフェルトのコラージュ集
植物学者だからこそ持ちえる視点と、写真家だからこそ成し得る表現。今回紹介する『Karl Blossfeldt: Die Arbeitscollagen 』は、その2つがもっとも美しいかたちで融合した作品といえるのではない […]
Braun社が生んだデザインとその変遷
つい最近もディーター・ラムスの本を紹介したばかりじゃないかって?いいんです、だって好きなんですから。 1955年から1995年におけるBraun社のプロダクトデザインを紹介した本書。ラムスの代表作をじっくり楽しめることは […]
ジョン・ワーウィッカーがデザインする 驚きあふれる浮世
「Floating World」の日本語訳は浮世。定めがないこの世、つらくはかないこの世の中などという意味があります。 本書は、1990年代を象徴するロンドンのデザイン集団、”tomato”の創立メンバーの一人でもあるジ […]
ワークショップ 竹清堂・田中茂樹さんに教わる、六つ目編みの鍋敷きと竹のお話
10月5日(土)と10月6日(日)に、竹清堂の田中茂樹さんを講師に迎え、竹の鍋敷きをつくるワークショップを開催いたします。 ワークショップを開催するにあたって、竹清堂の田中さんに会いに行って来ました。 竹清堂は、杉並区下 […]
作り手インタビュー ノッティングの椅子敷きの魅力と、外村先生に教わったこと
広島県でノッティングの椅子敷きを作られている駒木根圭子さん。駒木根さんのノッティングをはじめて見た時、図案の美しさや色合わせのセンスに感動しました。 実際に座ってみても、毛足が長く座り心地がいい。さらに、10年、20年使 […]
戦後のパリを彩るレイモン・サヴィニャックの魔法
誰かが放つポジティブな”気”に、ひとは吸い寄せられるもの。デザイン業界でいえばレイモン・サヴィニャックはまさに、天性のユーモアとエスプリで、フランス国内のみならず世界中に魔法をかけた人物といえます。 1939年に第二次世 […]
風刺漫画から山の絵画まで。辻まこと作品のすべて
「辻まこと」という人物が放つ、この捉えようのない魅力とは一体何なのでしょう。 ユーモア満載の詩やイラストによる社会の風刺から、山や動植物との触れ合いを穏やかに描いた風景画まで、振れ幅のある多彩な作品の数々。そして思わず「 […]
写真の概念を覆した前衛写真家 マーク・ボスウィック
『not in fashion』というタイトルが表すものは。 こちらはPurple Fashionやi-D Magazineなどの広告写真を多数撮影したマーク・ボスウィックの作品集。 ファッション写真なのに服が写っていな […]
アルネ・ヤコブセンがデザインした伝説のホテル
「神は細部に宿る」とは、巨匠ミース・ファンデル・ローエの言葉ですが、近代建築のなかにはまさにその精神を体現し、語り継がれている伝説の名作があります。 本書「Room 606: The Sas House and the […]
ウレシイ編輯,タノシイ設計。書物のかたちと理に寄り添う羽良多平吉の書容設計
羽良多平吉という人を初めて認識したのはどこかの古本屋でみた雑誌HEAVEN。 衝撃だった。 羽良多平吉がデザインした実物がもっと見たくて書籍を調べ、扱ってそうな古本屋を探し歩いた。 あのとき古本屋の面白さに夢中になったお […]
江戸の華・火消しが魅せた粋のすがた
火事と喧嘩は江戸の華と申したもので...、と落語調で解説をしてもらいたくなる本日のおすすめ。   本書「江戸三火消図鑑」は染色下絵師・浮島彦太郎が描いた肉筆本の復刻版。火消とは、江戸幕府が編成した消防組織のこと。身分 […]
優美な精密描写に隠されたデザイナーの眼
大橋正といえばイラストレーター。 と思ったら大間違いなのだ。 アートディレクター、デザイナー、イラストレーターと1人三役当たり前。本来はグラフィックデザイナーなのである。 「私の制作するイラストレーションは、私のデザイン […]
親友が語る、アルヴァ・アアルトの人生と偉業の数々
フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトの作品を知る人は多いでしょう。けれど氏が、無口ながら社交的な父の影響を受けて育ち、生涯を通じて手紙を描くのが苦手で、そしてどれほど作品を愛した人物だったのかということを深く […]
ロードサイドに佇む秘境。あなたの知らないニッポンを旅しよう
旅行の愉しみはおいしい食事と温泉だけにあらず。美しくなくても品がなくてもインスタ映えしなくても、ミステリアスな旅情にみちた場所。わたしたちが知らないだけで、そんな場所はまだまだ日本中に点在しています。いいですね、わくわく […]
ディーター・ラムスのデザインに学ぶ、ものを選ぶ視点
ディーター・ラムスのデザインした製品を使えたら、そのほかに多くの物はいらない、とすら思ってしまいます。あのかっこいいオーディオが、ライターが、コーヒーメーカーがあれば、きっと簡単に他のものに買い換える気持ちが生まれないだ […]
バンダイナムコゲームス、カプコン、セガ!ゲーム・グラフィックにみるデザイン史
かつて仲間とともに盛り上がった、青春の思い出が詰まったゲームの世界。頁をめくった読者から、「うわー、懐かしい」「おれ、このロゴの時代からこのゲームやってたなぁ」という声が今にも聞こえてきそう。 今回のオススメ本、アイデア […]
極寒を乗り切るイヌイットの女性の知恵
「イヌイットの壁掛け」の中に登場するのは、動物や人、家や山など。描かれているのは日々の何気ない暮らしなのに、まるで童話の一場面のようで、耳を澄ませば楽しいストーリーが聞こえてきそうです。 カナダの先住民イヌイットの暮ら […]
高梨豊が切り取った 昭和52年の下町
そこに人はほとんど写っていないのに、さっきまで立ち話していたであろう女性や、もうすぐ帰ってくるであろう子どもたちの姿を想像することができます。 高梨豊の『町』が発行されたのは昭和52年。家庭用食器乾燥機が発売され、白黒テ […]
日経新聞社がおくる、時空を超えた知のぜいたく
「時空を超えた知のぜいたく」。想像するだけで心満たされるテーマです。 この『日経回廊』は、日経新聞社が購読者向けに発行していた非売品の雑誌。残念なことに現在は休刊となっていますが、僅か1年半の間に発行されたこの10冊、 […]
稀代のヒットメーカー松本隆の詩の力
本書は、短編小説で始まり松本隆が作詞した20曲分の歌詞の中の物語を巡って、最後にまた短編小説で終わる。断片的なものをつなぎ合わせて1つの物語になるように構成された気がする。強引に読めばきっとそうに違いない。 基本的に80 […]
モダニストの初期詩篇・未発表詩稿集。恩地孝四郎の詩と版画
用意された 肉褥のなかに やさしい産卵管をさし入れ ることを彼は知ってゐる 彼は方程式を解決する ドブ貝はやはらかい地球である 即ち 水は個体となり 鱮は生れる 「蟲・魚・介」より抜粋 この、タナゴという川魚の産卵を官能 […]
ポップアート界の巨匠はミックスセンスの鬼。ロイ・リキテンスタインのカタログ・レゾネ
ロイ・リキテンスタインといえば、1960年代にブレイクしたアメリカンコミック調の作品が思い浮かびます。が、美術大学の修士号をもち、抽象表現にチャレンジし続けた画家でもあることをご存知でしょうか。 1970年代以降のリキテ […]
知性と野性のビジュアル表現。激動の時代を走った8人の作家
1960〜1970年代にかけてのグラフィックデザイン界は、まさに群雄割拠。高度経済成長期を経て、情報化社会への一歩を踏み出した同時代において、印刷メディアは大きな発展を遂げました。 そんな時代を一望できる1冊が、本書「 […]
淡々と、残酷に、美しく。川内倫子のうつす世界
人びとの営み、光あふれる美しい景色、そして道端に佇む死。すべてが並列。川内倫子の写真はきわめて平等な視点で世界を見つめています。  本書「Illuminance(イルミナンス)」は川内倫子の12冊目の写真集。ローラ […]
横尾忠則が生み出したブックデザインと挑戦の軌跡
アヴァンギャルド、モダニズム、ニューエイジ、禅、オカルト、ジャパネスク。横尾忠則のブックデザインは挑戦に満ちています。 1957年から2012年までの55年にわたる装丁仕事をフルカラー収録した本書「横尾忠則全装幀集」 […]
田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎によってつくられた珠玉の詩誌「月映」
詩と芸術。心踊る組み合わせです。 近ごろ、詩人の祭典「スポークンワーズスラム」を知り、暇さえあればポエトリー・リーディングや詩人ラッパーの動画を検索しています。心に刺さる言葉は時代を問わず、生まれ続けているのですね。 […]
Tシャツに刷り込まれたアップル社の歴史
捨てられないTシャツがたくさんあります。しかもちょっと変なデザインの。 穴だらけになったナイン・インチ・ネイルズのツアーTシャツ、アイアン・メイデンのゾンビTシャツ、デュラン・デュランのダサかっこいいオフィシャルTシ […]
KAKATO ✕ オオクボリュウの絵本『まいにちたのしい』出版記念ポップアップ開催!
8月22日(木)から9月8日(日)の期間、ブロンズ新社から発売となる絵本「まいにちたのしい」(KAKATO 文/オオクボリュウ 絵)のポップアップを開催いたします。
ノストス談話室vol.3 「2人が本屋になったわけ」の巻
第3回のテーマは、本屋で働くことになったきっかけについて。いわゆる本の虫でも、古本屋に通うのが趣味というわけでもなかった2人はなぜ古本屋で働くことになったのか、そしてなぜノストスだったのか。今のタイミングだから聞きたいことを、お互いに聞いてみることにしました。
大橋歩 わたしの時代 1962-2009
個性ってこういうことなんだろうな、と思わせてくれるイラストレーターが好きです。安西水丸、和田誠、ポール・コックス…そして、大橋歩。  大橋歩の描く人はシャープで、格好良さと可愛さが同居してる感じ。着ている洋服 […]
プレイバック90's。ザ・デザイナーズ・リパブリックの歩みを振り返る
ザ・デザイナーズ・リパブリックのグラフィックデザインに憧れて、ヘルベチカの文字間をぎゅうぎゅう詰めにしたり、極小ビットマップフォントを多用してみたり、建築物の写真をバラバラにして再構築してみたり。 そんな自主練を夜な夜 […]
ノストス談話室vol.2 「ノストスブックスの棚づくり」の巻
第2回目のテーマはノストスの棚づくりについて。2019年2月にコンセプトを変えてから、様々な変革をしてきたノストス。そのうちの一つである棚づくりや本の並べ方の変化について話します。これを知る前と後では、ノストスの本棚の眺め方が変わるかも!?
光と影にみる熊谷守一の一生
身の回りの生き物たちを明るい色彩で描いた作品で知られる画家・熊谷守一。2017年から2018年にかけて東京国立近代美術館で開催された展示会「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」の図録に掲載されている作品を元に、氏の人生と画風の変化について辿ります。
彦坂木版工房の作品集『旬』出版記念展&木版画ワークショップ
6月のイベントのお知らせです。6月15日(土)から6月30日(日)の期間、彦坂木版工房による作品集『旬』の発行を記念し、原画展と木版画ワークショップを開催いたします。
【5月のイベント】香りの原形を辿る。東京香堂の香木聞き比べ体験
5月25日(土)、26日(日)の2日間、東京香堂による香木聞き比べ体験イベントを開催します。普段なかなか触れる機会のない数種類の香木を聞き比べながら、その幽玄な香りをゆっくりご堪能ください。
木版でパンを焼こう。彦坂木版工房のワークショップを体験してきました
現在ノストスでは彦坂木版工房との展示イベントを計画中。一足先にスタッフが木版画のワークショップを体験させていただきました。