谷中安規モダンとデカダン | 図書刊行会
大正・昭和の東京を放浪し、特異な作品を数多く残し「風船画伯」とよばれた版画家、谷中安規の作品集。木版画、素描、散文、新たに見つかった作品を収録。谷中安規のモダンで幻想的な世界が広がる。
私たちを夢見る夢 | 小林孝亘
画家、小林孝亘による初の作品集。2014年に横須賀美術館で開催された展覧会を機に刊行されたもの。外界との接触を絶ち、自らを「潜水艦」に見立てて描いたシリーズ、光や人物の正面像を描いた作品など、小林孝亘が描いた作品とともに主題と向き合う精神の軌跡を辿る。絵画、ドローイング・版画など150点の作品図版と併せてエッセイを収録。
Henri Cartier-Bresson: A Propos de Paris | アンリ・カルティエ=ブレッソン
20世紀を代表する写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンの作品集。戦時下の困窮する社会から戦後発展していくパリの変遷を50年以上に渡り撮影。激動の時代をモノクロの写真で写し出す。図版131点、解説を収録。
シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い 交錯する夢と前衛 | 朝日新聞社
2010年から2011年にかけて開催された巡回展のカタログ。近代美術の巨匠、マルク・シャガールの生涯の軌跡を辿りつつ、同時代に活躍したロシア前衛芸術の巨匠の作品も紹介。絵画、彫刻、建築模型ほか、作品と併せて解説を収録。豊かな色彩と幻想的な表現世界を探る。
ターナー展 | 東京都美術館
2013年から2014年にかけて東京都美術館で開催された巡回展のカタログ。イギリスのロマン主義時代を代表する画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの作品を紹介。油彩画、水彩画、スケッチブックほか、カラーによる作品図版、解説を収録。風景画の可能性を広げた光と色彩の詩情溢れる作品が収められている。
生誕300年記念 若冲展 | 東京都美術館
2016年に東京都美術館で開催された展示のカタログ。江戸時代中期に活躍した絵師、伊藤若冲の初期から晩年にいたるまでの作品を紹介。「釈迦三尊像」「動植綵絵」の拡大部分図、「達磨図」「鳥獣画花木図屏風」ほか、カラー、一部モノクロによる豊富な図版、解説を収録。
Pino Tovaglia: La Regola che Corregge L’emozione | ピノ・トバリア
イタリアのグラフィックデザイナー、ピノ・トバリアの作品集。タイヤメーカー・ピレリ社の広告や、「Linea Graphica」誌の表紙をはじめとする作品を掲載。2005年に開催された回顧展にあわせて刊行されたもの。
【新刊書籍】 KANJI | SSL(Gen Si Ken+Go Shuu An)
台湾出身、日本でデザインを学び、グラフィックデザイナーとして活動するGen Si KenとGo Shuu Anの共同制作によって生み出された作品集。漢字をビジュアルの構成要素として捉え、解体し、再構築する作業の中で、漢字に秘められた無限のエネルギーとイマジネーションに気づきを得たという2人。本書は漢字の骨格を維持しつつ、初源の意味も感じ取れる象形文字のようなグラフィックの数々を手描きで制作したもの。シンプルで洗練されたビジュアルで、ポスターとして部屋に飾ることも、知育カードとして活用することもできるユニークな一冊。200部限定刊行。 英語、日本語、中国語表記。
【新刊書籍】 Aと英 | NODACT
アートディレクター・グラフィックデザイナーの菊池良太によるデザインスタジオ、NODACT(ノーダクト)の出版プロジェクトとして刊行された実験的タイポグラフィ作品集。世界中に存在する様々な書体の中から特異な形を持つもの厳選。アルファベットと同音の漢字に再構築した、モノクロの躍動感あるタイポグラフィをアルファベット順に掲載している。
英字デザイン | 佐藤敬之輔
書体デザイナー・佐藤敬之輔著。英字の書き方から基本知識、歴史、英字の構成、書体の選び方、現代の代表的な書体など英字デザインの包括的な情報を提供する。
Milton Glaser: Graphic Design | ミルトン・グレイザー 作品集
ペーパーバック版。グラフィックデザイナーであり、プッシュピンスタジオの設立者でもあるミルトン・グレイザーの代表作を集めた作品集。サイケデリックな色彩のポスターやロゴデザインだけでなく、環境デザイン、レコードのアートワークなど300点以上を掲載。
The Art of Walt Disney | ウォルト・ディズニー
ウォルト・ディズニーの歴史と芸術の軌跡をたどる作品資料集。トーキーアニメ、カラーアニメーション、実写映画、テーマパーク…エンターテイメント界に大きな変化をもたらし、今もなお世界で愛され続けているディズニーの芸術の道のりを、スケッチや写真など豊富な図版資料とともに紹介する貴重な一冊。 英語表記。
フレデリック・バック展 | 東京都現代美術館 ほか
2011年から2012年にかけて東京都現代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。カナダのアニメーション作家、フレデリック・バックによる暮らしや旅の記録などのスケッチ、手がけた絵本、そして代表的な9つのアニメーションの本編素材を豊富な図版資料とともに紹介。
夢二繚乱 | 東京ステーションギャラリー
2018年に東京ステーションギャラリーで開催された展示の図録。大正を代表する画家、竹久夢二と出版をテーマに4つの章に分け紹介。手書きの画文集をはじめとする初期の作品から、装丁、絵葉書、挿絵、雑誌の表紙ほか、豊富な図版、解説を収録。
ポーランドポスター展 Polish Poster 1950-1960 | ヨコハマ創造都市センター
2012年にヨコハマ創造都市センターで開催された同名展示の図録。ポーランド王立ヴィラヌフポスター美術館所蔵の作品150点を収録。戦後のポーランド復興の歴史を振り返りながら、ヘンリク・トマシェフスキ、ユゼフ・ムロシュチャウ、ヤン・レニツァらのプロフィールと作品を紹介。
美しい本 ケルスティン・ティニ・ミウラの製本装幀芸術入門 | 求龍堂
ドイツ出身の製本装幀界の巨匠、ケルスティン・ティニ・ミウラの作品資料集。彼女が手がけた美しいデザインの総革装の製本装幀本23点を掲載するとともに、手造りの製本の制作工程を豊富な図版資料を収録。
ルーヴル美術館特別展 Louvre no.9 漫画、9番目の芸術 | 森アーツセンターギャラリー ほか
2016年から2017年にかけて森アーツセンターギャラリーほか全国各地で開催された展覧会の図録。漫画でルーブル美術館を表現するというプロジェクト「ルーヴル美術館BDプロジェクト」の成果を紹介するもので、本書には16人の漫画作家たちの作品を掲載。日本からは荒木飛呂彦や寺田克也、ヤマザキマリ、松本大洋らが名を連ねている。4人の日本の漫画家たちによる作品の一部を収録した別冊付属。
パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展 | 三菱一号館美術館
2017年から2018年にかけて三菱一号館美術館で開催された展覧会の図録。19世紀末パリにおける版画やポスター画を紹介するもので、トゥールーズ=ロートレックなど世紀末の前衛芸術家たちによるリトグラフ・ポスターを中心とした油彩や挿絵本などを多数掲載。
山本容子イラストレーション | 講談社
日本の銅版画家、山本容子の作品集。1987年から90年にかけてのイラストレーション作品を紹介。広告や新聞、雑誌、ブックデザインほか、和田誠との対談を収録。
デザインの世紀 | 伊東順二
パリ日本文化会館開館記念巡回展「デザインの世紀 視覚情報の現在と未来」のカタログ。亀倉雄策、粟津潔、田中一光など日本を代表するデザイナーや、建築家らが集結。20世紀において飛躍的に発展した情報伝達の手段としての視覚表現に焦点を当て、その「量」から「質」への転換を表現技術を通して展望する。アートディレクターは田中一光。
戦後ドイツの映画ポスター | 京都国立近代美術館 ほか
2016年から2017年にかけて京都国立近代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。第二次世界大戦後、東西に分断されたドイツにおいて、その影響は映画界、そして映画ポスターにまで及んだ。本書は1950年代後半から1990年までに西ドイツと東ドイツで制作された映画ポスター85点を紹介。
レタリング・タイポグラフィ | 後藤吉郎、小宮山博史、山口信博
グラフィックデザイナーの小宮山博史、山口信博らがタイポグラフィ・レタリングについてまとめた指南書。レタリング編では、「文字の歴史」「欧文書体の歴史」「和文書体の歴史」「レタリングの技法」、タイポグラフィ編では、「和文組版史」「文字組版の基本」「タイポグラフィ論」ほか、図版とともに解説を収録。
Wim Wenders: Sofort Bilder | ヴィム・ヴェンダース
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによるポラロイド作品集。ヨーロッパで開催された展示に際して刊行されたもの。プライベートで撮影した友人や俳優のポートレート、何気ない食卓、窓から見える風景、テレビ画面に映し出された映像。1970年代から2017年にかけての記憶をまとめたロードムービーのような一冊。 ドイツ語表記。
恩地孝四郎詩集 | 六興出版
版画家、装幀家、詩人である恩地孝四郎の定本詩集。詩画集「海と童話」「蟲・魚・介」「海の表情」、詩文集「季節標」を中心に、埋もれた初期の詩篇・未発表詩稿による戦後の詩篇などを加えた詩集。
Andreas Gursky, Neo Rauch, Jeff Wall | アンドレアス・グルスキー、ジェフ・ウォール、ネオ・ラオホ
2014年にハノーファーで開催された展示に際して発行された作品図録。写真家のアンドレアス・グルスキーとジェフ・ウォール、そして画家のネオ・ラオホという現代最も重要な3人のアーティストが一堂に会し、それぞれの方法で具象表現の伝統とどのように関わり、どのように前進し、どのように再考しているかを明らかにしている。 英語表記。
London/Wales | Robert Frank ロバート・フランク写真集
写真家、ロバート・フランクの作品集。1951年から1953年にかけて、イギリスで撮影したストリートフォトを多数収録。シルクハットの金融家を日常を追った「ロンドン」、真っ黒になり働く炭坑夫を追った「ウェールズ」の2編で構成され、その対照的な生活風景から格差や貧困などの社会問題をあぶり出す本作は、代表作の先鋒とも位置づけられている。 英語表記。
Matthias Schaller: Controfacciata | マティアス・シャラー
ミラノとウィーンを拠点に活動する写真家、マティアス・シャラーの作品集。2004年から2007年にかけて、ヴェネツィアの建築の廊下や回廊を撮影したもの。薄い光に照らされた調度品や家具、絵画は昔の華麗な時代を追憶させる。
【新刊書籍】 Iceland | アカセユキ
写真・映像・ライティングなど、幅広く活動するアカセユキの作品集。富山出身の父と奄美大島出身の母、両親の故郷が混じり合ったように感じた風景に魅了されたアイスランドの地。水面の光る輝き、オーロラ、広大な自然、霧にかかる虹。旅の中での亡き父との対話、哀惜のその先に見える光とは。
Thomas Demand: The Dailies | トーマス・デマンド
ドイツ人の現代アーティストでペーパー・スカルプチャーの作品で知られるトーマス・デマンドの作品集。何気ない日常の風景を紙で再現しており、現実と虚構の間にいるような不思議な錯覚に陥るような一冊。 英語表記。
金山康喜のパリ 1950年代の日本人画家たち | 神奈川県立近代美術館 ほか
2015年に神奈川県立近代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。1950年代のパリ画壇において、新鮮で独特な作風の静物画を描き続け、わずか33歳の若さで急逝した洋画家、金山康喜の全貌を紹介するとともに、同時代のパリの日本人画家である藤田嗣治や佐野繁次郎たちの作品もあわせて収録。
死にいたる美術 メメント・モリ | 町田市立国際版画美術館、栃木県立美術館
1994年町田市立国際版画美術館、栃木県立美術館で開催された、「死にいたる美術:メメント・モリ展」のカタログ。フェリシアン・ロップスやウィリアム・ブレイクらによる「病いや老いの果ての死」という永遠のテーマに真正面から取り組んだ中世末以降の西洋版画と、ハンス・ベルメールやヨーゼフ・ボイスらによる死を恐れ、隠蔽した20世紀美術をあわせて収録し、現代における死のありようを問い直す。
ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち | Bunkamuraザ・ミュージアム
2007年にBunkamuraザ・ミュージアムで開催された展覧会の図録。幻想的な世界観で知られるフランスの画家、オディロン・ルドンによるリトグラフなどの版画作品や木炭素描を年代ごとに多数掲載。謎のベールに包まれた「ルドンの黒」の世界に迫る一冊。
野見山暁治展 | 東京国立近代美術館 ほか
2003年から2004年にかけて開催された巡回展のカタログ。戦後日本を代表する洋画家の1人、野見山暁治の1940年代から2000年代にかけて制作された作品を、時代とともに3つの章にカテゴライズして紹介。移り住んだパリのアトリエで描いた油彩画、自然を題材とした大胆な表現、同一の対象物を描いたデッサンなど、作品図版と併せて解説を収録。
Bruno Bruni: Farblithographien | ブルーノ・ブルーニ
イタリアの画家、ブルーノ・ブルーニの作品集。1976年から1985年にかけて制作された、独創的な世界観のリトグラフ作品をカラーで収録。 ドイツ語表記。
没後50年 坂本繁二郎展 | 毎日新聞社
2019年に開催された巡回展のカタログ。明治後期から昭和期にかけて活躍した洋画家、坂本繁二郎の70年に及ぶその作品と生涯を辿る。東京とパリを行き来し描いた、人物・風景画、能面や月を題材とした静物画などの作品と併せて解説を収録。
アルフォンス・ミュシャ展 生誕150年記念 | 高崎市美術館
2010年から2011年にかけて開催された巡回展の際に刊行されたもの。アール・ヌーヴォーを代表するチェコの画家、アルフォンス・ミュシャの「パリ時代」「アメリカ時代」「チェコ時代」と大きく分けた3つの時代構成で紹介する。ミュシャの代名詞である舞台や広告のポスターなどのグラフィック作品をはじめ、スラヴ民族の歴史を描いた「スラヴ叙事詩」の下絵ほか、豊富な作品図版とともに解説を収録。
仙厓礼讃 | 出光美術館
2018年に出光美術館で開催された展覧会の図録。ユーモア溢れる禅画で知られる禅僧、仙厓の代表的な作品から書画巻、友人や知人たちとの交流から生み出された傑作的作品「涅槃図」など、豊富な図版とともに仙厓の作品を振り返る一冊。
Anselm Kiefer Studios | アンゼルム・キーファー
戦後ドイツを代表する芸術家、アンゼルム・キーファーのスタジオを紹介する写真集。ドイツにある廃校した学校の屋根裏部屋や南仏の田舎町など、各地にあるキーファーのアトリエを写真図版を中心に多数掲載。キーファーのアトリエがいかに芸術的プロセスにおいて重要な役割を果たし、作品に影響を与えてきたのかについて検証する。
Ed Ruscha and Photography | エド・ルシェ
アメリカの現代アーティスト、エド・ルシェの作品集。ホイットニー美術館が近年収蔵したルシェの写真作品を通して、ルシェと写真との関わり、そして彼の写真がキャリアにどのように新たな光を当てているかを検証する。未発表の作品を含む、ルシェの過去の写真作品が多数掲載されており、ルシェ自身の作品を特徴づける多くのモチーフや要素、タイポグラフィ、標識、強いグラフィック要素が垣間見られる一冊。 英語表記。
Mario Giacomelli: Sotto la Pelle del Reale | マリオ・ジャコメッリ
世界でも著名な写真家の一人、マリオ・ジャコメッリの写真集。1955年から晩年の2000年までの作品を8つの章に分け収録。作業方法、印刷や編集の技術など写真とともに解説する。 イタリア語表記。
Henri Matisse: The Cut-Outs | アンリ・マティス画集 ペーパーバック版
画家、製図家、彫刻家、版画家など多彩な活動で知られる芸術家、アンリ・マティスの作品集。ペーパーバック版。1940年代初頭から1954年までに制作された切り絵作品に焦点を当てた1冊。作品図版とともに、スタジオでの制作過程を示す当時の写真も掲載し、その躍動感あふれる形と鮮やかな色彩を紹介。 英語表記。
Siberia: In the Eyes of Russian Photo | Leah Bendavid-Val
およそ130年にわたり、50人以上のロシア人の写真家たちによって撮影されたシベリアの記録をまとめた写真集。荒涼とした自然から、ブティックや美術館が建つ都市風景、そしてそこで生きる様々な職種、ルーツを持つ人々の姿をカラー、モノクロ写真で収録。シベリアの広大さと多様さ、そして豊かで複雑なこの地域の姿を、時を超え、様々な視点から捉えた一冊。 英語表記。
Olaf Otto Becker: Reading the Landscape | オラフ・オット・ベッカー
ドイツの写真家、オラフ・オット・ベッカーが2009年から2014年の間に撮影したインドネシアとマレーシアのジャングルの自然を収めた作品集。人の手が何も加えられていない自然状態の熱帯雨林、森林伐採により殺伐とした不毛の大地、そして都市空間の中に人工的に作られた自然という3つの異なる自然を一冊に収録し、対比のような関係で構成されている。 英語、ドイツ語表記。
Whisper Not | 相見明遺作写真集
才能を惜しまれながらも、32歳という若さで他界した日本の写真家、相見明の遺作写真集。ファッション写真や風景、ミュージシャンのポートレートなど、多彩な写真作品を収録。