Peru | Robert Frank ロバート・フランク
アメリカを代表する写真家、ロバート・フランクの写真集。自身の母親へのプレゼント用に、1948年に撮影されたペルーの旅の写真を手作業で纏めたものをSteidlがオリジナルに忠実に再現した一冊。
昭和前期の洋画 1923-1945 | 島根県立美術館
2004年に開催された「昭和前期の洋画 1923-1945展」の図録。関東大震災か終戦にいたるまでの間、時代に翻弄されながらも自己の芸術を成熟させていった国内外の日本人画家らによる作品を紹介。収録されている作家は、藤田嗣治、里見勝蔵、北脇昇他。
The Walls of Suzhou Gardens: A Photographic Journey | Helene Binet
ロンドンを拠点とする建築写真家、エレーヌ・ビネーの作品集。中国・蘇州の庭園の質感、光、時間の流れを叙情的に写し取ったもの。前景と背景を織り交ぜることで、平面の2次元と空間の3次元の間を行き来するストーリーを表現する。 英語表記。
澁澤龍彦 幻想美術館 | 巖谷國士
澁澤龍彦の没後20年を機に、埼玉県立近代美術館や札幌芸術の森美術館などで開催された「澁澤龍彦 幻想美術館」展の図録。盟友・巖谷國士が監修し、澁澤龍彦の美術に対する興味関心と人生を比較・関連させながら、澁澤龍彦の生涯を包括的に描き出した名著。
Golden Persimmons II | Brian Kanagaki
NYを拠点に活動する写真家、ブライアン・カナガキの作品集。ニューヨーク、ロンドン、コペンハーゲン、そして故郷であるカリフォルニア州バカビルなど、複数の都市で撮影された過去3年間の写真を収録。無人の部屋、空き店舗、静物写真など、グラフィカルな美しさを持ちつつ孤独を想起させるモノクロ写真を収録。 英語表記。
Corpus | Chaouki Choukini
レバノン出身のアーティスト、シャウキ・シュキーニの作品集。主に木を、ときに石を使用し、原始的な造形と洗練された美しさを内包する彫刻作品を紹介。直立した擬人的なオブジェから、トーテム的な人物像まで、多岐にわたる作品を収録している。 フランス語、英語表記。
Uncrating the Japanese House | August Editions
日本を代表する建築家、吉村順三が設計した「松風荘」で開催された展覧会の記録した一冊。ニューヨーク近代美術館で展示された「松風荘」の建築過程ほか、ペンシルベニアにある、「レイモンド・ファーム」「ナカシマ・スタジオ」3つの建築の豊富な写真、図版、テキストによる解説を収録。建築を通したミッドセンチュリー・モダニズムと日本のデザインの融合を紹介。 英語表記。
Guido De Zan: An Idea of Lightness | グイド・デ・ザン
ミラノの陶芸家、グイド・デ・ザンの作品集。40年のキャリアの間に生み出された不安定ながらもバランスを保つ独特の佇まいの作品を、カテゴリーごとに分類紹介した一冊。アトリエの様子など、貴重な図版も多数収録。
バーナード・リーチ | 浜田庄司編 朝日新聞社
日本の民藝運動にも多大な影響をあたえた英国の陶芸家、バーナード・リーチの大判作品集。陶芸作品、エッチング、素描などをカラーとモノクロで紹介。柳宗悦、志賀直哉、浜田庄司らがリーチに寄せたテキストも収録。
Nobody Expected There Would Be Much Discussion About It | Ott Metusala
グラフィックデザイナーのオットー・メトゥサラのビジュアルブック。エストニア共和国の首都タリンの工場で、デザイナーとして働いていた著者の祖母の仕事を記録したもの。プラスチック製のランプのデザインをアーカイブするとともに、祖母へのインタビューも掲載。 英語表記。
竹の造形 ロイド・コッツェン・コレクション展 | 日本経済新聞社
2003年から2004年にかけて全国を巡回した「竹の造形 ロイド・コッツェン・コレクション展」の図録。竹工芸の魅力に惹かれ、40年以上にわたり竹籠を収集してきたロイド・コッツェンの所蔵品を紹介。江戸後期の無銘の作品から現代の作家まで、日本の竹工芸の変遷を一望できる1冊。
Industrial Facility | Sam Hecht、Kim Colin
ロンドンを拠点に活動するデザインスタジオ、インダストリアル・ファシリティのモノグラフ。シンプルさと知的厳密さを兼ね備えた200を超えるプロジェクトを紹介するとともに、プロジェクトノートやエッセイなども織り交ぜ、インダストリアル・ファシリティの明確なビジョンを示している。 英語表記。
Gabi Veit: Creatura | Geschoepf | ガビ・ヴァイト
イタリア出身のアーティスト、ガビ・ヴァイトの作品集。2019年に開催された展示に際して出版されたもの。世界で最も基本的な文化財のひとつであるスプーンを、金属製のユニークな造形のオブジェとして制作している。植物のような装飾や造形は、デザインの可能性との遊び心に満ちている。 英語、ドイツ語、イタリア語表記。
Art in the First Cities of Iran and Central Asia: The Sarikhani Collection | Agnes Benoit
紀元前5世紀から紀元前2世紀にかけてのイランと中央アジアの美術を、豊富な図版で紹介するビジュアル資料集。大規模な都市が誕生し、絶え間ない技術革新するなかで作られた様々な物品ー物資を貯蔵・運搬する壷、武器、宝飾品、儀式用の器、彫像などを収録。 英語表記。
Kinfolk Islands | John Burns
ポートランド発のライフスタイルマガジン『KINFOLK』から派生したビジュアルブック。島々への旅をキーワードに、イエメン・ソコトラ島の別世界のような風景や、屋久島の原生林のハイキング、太陽の光が降り注ぐイタリアのポンツァなど、18箇所を美しい写真とともに案内する。 英語表記。
Comme des Garcons | コム・デ・ギャルソン
70年代の東京でファッションデザイナー・川久保玲が設立したファッションブランド、コム・デ・ギャルソン。「少年の持つ冒険心」「男の子のように」を意味するブランドの、既成概念を揺るがす奔放で無邪気な広告作品を多数収録。アートディレクションは井上嗣也。フランス語版。
Vaughan Oliver: Archive | ヴォーン・オリヴァー
イギリスのグラフィックデザイナー、ヴォーン・オリヴァーの作品集。1979年に設立された4ADの専属デザイナーとしてピクシーズなど様々なアーティストのアートワークを手掛け、レーベルのカラーを確立した。本書は、ヴォーン・オリヴァーの手掛けたレコードジャケット、ポスター、関連資料なども豊富に収録。ブックデザインはSpin。
ソビエトの絵本 1920-1930 | ジェームス・フレーザー、島多代
1989年にチューリヒで開催された「ソ連子どもの本」展に出品されたジェームズ・フレーザー・コレクションをもとに、編集を加えた書籍。革命期のロシアおよびソ連では、読み書きのできない民衆や子どもに向けて、多くの画家や詩人たちが制作した絵本。それらをテーマごとに分け、カラー図版に著者、画家、出版年、解説を添えて紹介。
Pritech 今、甦える文字と印刷の歴史 | ミズノプリテック株式会社
ミズノプリンティングミュージアムに所蔵された、古今東西の印刷に関する伝承品を紹介した資料集。文字の誕生から、印刷技術の革命、メディアの多様化など、印刷とコミュニケーションの歴史を多方面からたどる。
Autonomy: The Cover Designs of Anarchy 1961-1970 | Daniel Poyner
英国の作家・思想家、コリン・ワードが1960年代に編集・発行した思想誌「Anarchy」の表紙デザイン集。全118種のグラフィックデザインとともに、アナーキズムの定義、視覚的・政治的な分析などを紹介。 英語表記。
House Jan de Jong: Le Jeu des Marges | ヤン・デ・ヨング
オランダの建築家ヤン・デ・ヨングの自邸を記録した写真資料集。オランダにおけるモダニズム住宅の象徴ともいえる家を、建築写真家キム・ズワルツが自然光を美しく取り入れて撮影している。 英語表記。
Charlotte Perriand: The Modern Life | シャルロット・ペリアン
フランスの建築家でありデザイナー、シャルロット・ペリアンの研究書。ペリアンが手がけた代表的な家具デザイン、建築プロジェクト、そして未公開のスケッチブックを紹介し、彼女の創作プロセスとデザイン史における位置づけに新たな光を当てる。 英語表記。
宮脇綾子 アプリケの世界 布と遊び | 砺波市美術館
砺波市美術館の開館20周年記念、ならびに2017となみチューリップフェア特別展として開催された「宮脇綾子 アプリケの世界展」の図録。家庭を支えながら、端切れや古布を使って草花や野菜などといった身近なものをテーマに数々のアプリケ作品を手掛けた宮脇綾子。 愛溢れる眼差しが感じられるアプリケ作品とともに、日常を絵や文章で綴った「はりえ日記」、自身で縫った着物などを多数収録。全体的に経年並み。
Bruno Mathsson: Architect and Designer | ブルーノ・マットソン
スウェーデンの代表的な家具デザイナー、ブルーノ・マットソンの作品集。建築家としての顔を持つマトソンの業績と、フランク・ロイド=ライト、チャールズ&レイ・イームズ、ハンス・ノールらアメリカの建築家やデザイナーとの関係を調査。未発表の作品も併せて収録。優美な曲線で座る人にフィットする椅子は彼のトレードマークとなり、半世紀以上にわたって生産され続けている。 英語表記。
Finn Juhl: Life, Work, World | フィン・ユール
ヤコブセン、ウェグナーとともにデンマーク家具の代表的デザイナーとして知られる建築家、家具デザイナー、フィン・ユールの作品を包括的に紹介する初めてのモノグラフ。豊富な写真とスケッチが多数掲載された一冊。 英語表記。英語表記。
Shigeru Ban | 坂茂
建築家、坂茂の作品集。紙、木、竹、プレハブ、スキンという素材とテーマごとのセクションに分けて様々なプロジェクトを紹介。氏の先駆的な素材試験を記録する技術的な情報も掲載。
B・O・O・O・X - Katsu Kimura’s Works | 木村勝
パッケージデザイナー・木村勝によるペーパークラフト・ブック。本書から型紙を切り取り、バナナ、チーズ、イチゴ、サイコロなどの箱を自分で製作できる工作本。
Moholy-Nagy and The New Typography: A-Z | モホリ=ナジ・ラースロー
バウハウスで教鞭をとり、前衛芸術家としても活躍したモホリ=ナジ・ラースローのタイポグラフィ集。1929年にベルリンで開催された「Neue Typographie」展で展示された作品をまとめたもの。「タイポグラフィはどこへ向かうのか」というテーマに基づき、タイポグラフィの現在の傾向と将来の方向性を示した図版を解説とともに収録。 英語表記。
The Snail that Climbed the Eiffel Tower and Other Work by John Minton
イギリスの画家でありイラストレーター、ジョン・ミントンの作品集。本の挿絵、雑誌、広告のイラスト、映画スタジオや航空会社のポスターなど、数多くのイラストを残したミントンの商業的なグラフィック作品を集めた初めての一冊。 英語表記。
Dieter Roth: Balle Balle Knalle | ディーター・ロス
スイスを拠点に活動したグラフィックデザイナーであり、アーティスト、ディーター・ロスの作品集。シュトゥットガルト美術館で開催された展覧会に合わせて出版されたもの。テキストとイメージがいかに密接に結びついていたか、また、彼の文学的な活動と芸術的な活動がいかに相互に影響しあっていたかを示す、重要な糸を探る1冊。 ドイツ語表記。
Tatjana Doll: Drive In | タチヤナ・ドール
ドイツの画家、タチヤナ・ドールの作品集。バスや乗用車、高級スポーツカーなどを描いた人気シリーズを中心に収録。 英語、ドイツ語表記。
詩画集 北國 | 井上靖
小説家であり詩人、井上靖の詩画集。タイトルとなっている『北國』のほか、『さくら散る』『シリア砂漠の少年』『流星』などの25篇の詩を収録。装画は脇田和によるもの。限定1000部発行。
Daiwa Press Viewing Room vol.09 木村友紀
大和プレスのコレクションシリーズの第9弾。今号ではインスタレーション形式の作品を数多く発表しているアーティスト・木村友紀の展示風景を収録した作品集。写真は木村友紀本人とホンマタカシによって撮影されたもの。作品や展示の様子を様々なカットや形で掲載しており、ページをめくるたびに作品が生み出す不思議な世界観に浸ることができる。
(Un) Covered: Miro | Hammons | デイヴィッド・ハモンズ、ジョアン・ミロ
アメリカ人アーティスト、デイヴィッド・ハモンズとスペイン人アーティスト、ジョアン・ミロの作品集。2018年にニューヨークのギャラリーで開催された展覧会に伴い刊行されたもの。一見異なる傾向を持つが、従来の美術や鑑賞の概念を覆すという点が共通する2人のアーティストに焦点を当て、その2つを並行させて作品を見せる。 英語表記。
Wilshire Blvd | Adrian Gaut
写真家のエイドリアン・ガウトが、ロサンゼルスのダウンタウンからサンタモニカを繋ぐウィルシャー・ブルバードを撮影した写真集。独特のフレーミングにより撮影された作品は、半抽象的な構図で捉えられており、L.A.の成長の記録と歴史も映し出している。
Donald Judd Spaces: Judd Foundation New York & Texas | ドナルド・ジャッド
アメリカの美術家ドナルド・ジャッドのニューヨークとテキサスにおける生活空間と仕事場を紹介する写真資料集の増補第2版。ジャッドの現存する生活空間と作業空間を構成する建物の内部と外装、土地について詳しく説明するとともに、新たに依頼された写真とアーカイブ写真、作家による5つのエッセイで構成されている。 英語表記。
金堂再建 白鳳の薬師寺金堂いまここに | 深井昌司
写真家であり建設会社経営者であった深井昌司が、奈良・薬師寺金堂の再建工事を記録した写真集。壮麗な金堂の全容、ディテール、職人たちやその道具などをモノクロ写真で収録。特別付録「額装観賞用カラー写真二葉」付属。
Folk Painting on the Northern Dvina | O. V Kruglova
ロシア北西部の北部ドヴィナ地方の伝統的な民俗画を紹介する写真資料集。白樺の樹皮のオブジェ、箪笥などの家具、台所道具、その他の装飾品など、美しいペインティングの施された品々をカラー図版で多数収録。 ロシア語・英語表記。
名物裂 布久路 全3冊揃 | 芸艸堂
茶入や薄茶器、茶碗、挽家などの茶道具類を包む「仕覆(しふく)」を集めた写真資料集。名物裂・古代裂が用いられ、茶人の好みで仕立てられたあらゆる「仕覆」を紹介。貴重な織物の色合いや柄をカラーで収録。
Kazuo Shinohara: The Umbrella House Project | 篠原一男
戦後の住宅建築に大きな影響を与えた建築家、篠原一男の代表的建築「から傘の家」を語る一冊。1961年東京に建てられた「から傘の家」の当時の記録写真や、ドイツへ移築される際の解体や組み立ての写真、設計図や図面とともに、西沢立衛(SANAA)、デイビッド・スチュワートらのテキストを収録。 英語表記。
曲線と直線の宇宙 | 亀倉雄策
戦後日本のデザイン界を牽引したデザイナー、亀倉雄策のエッセイ集。様々な雑誌に連載・寄稿されたものを編纂。美術、音楽、デザインから旅行、買い物、引っ越しなど、巨匠の審美眼を通して世界を覗く贅沢な一冊。
Palate Palette: Tasty Illustrations from Around the World
世界各国のアーティストやイラストレーターが食材や料理を描いたアートワーク集。個性的で食欲をそそるイラストレーションに加え、作家自身の個人的な逸話、レシピなどを収録。 英語表記。
真鍋博の複眼人間論 | 真鍋博
イラストレーター、真鍋博による評論集。「想像力」「産業」「教育」など、様々な分野に対して鋭い洞察力と自由な発想で複眼的思考を展開する。デザインは著者本人によるもの。