坂本一成 住宅 | 新建築社
2008年に開催された「坂本一成 建築展『日常の詩学』」に際して刊行されたカタログ。カタログ内容に加え、建築家・坂本一成が1969年から2008年にかけて手がけた住宅建築16点を、図版とともに紹介する。日常性と詩的感覚を建築に織り込んだ坂本の思想と実践に迫る構成。多木浩二、トーマス・ダニエル、上原雄史による論考も収録。
Russian Folk Costume: Sergey Glebushkin Private Collection | Aldis
ロシア各地の伝統的な民族衣装を紹介する資料集。コレクター、セルゲイ・グレブシキンのプライベートコレクションをもとに、地域ごとに異なる衣装のかたちや装飾、織りや刺繍のディテールまでを豊富なカラー写真で記録。多様な文化背景や風土に根ざした衣服を通して、ロシアの民族的な美意識と暮らしの一端を垣間見ることができる。英語表記。
特別展 日本建築の自画像 探求者たちのもの語り | 香川県立ミュージアム
2019年に香川県立ミュージアムで開催された特別展にあわせて刊行された一冊。「日本建築」のイメージを、建築史家・建築家・地域の人々という三つの視点から捉え、多面的な「自画像」として提示する。設計図、写真、模型、映像など多様な資料を通じて、建築をかたちづくる背景の思想や時代を照らし出す。さらに、瀬戸内や沖縄といった地域に根ざした実践にも注目し、「日本建築」とは何かをあらためて問い直す構成となっている。モノクロ図版とあわせて解説を収録。
MADE IN JAPAN 素のものたち | 内田鋼一
陶芸家・内田鋼一が主宰する私設美術館「as it is」でのコレクション展第6弾にあわせて刊行された図録。アフリカの仮面のような農具やモダンな工業用椅子など、一見異国風でありながら、すべてが日本製の品々。金属、漆、木、布、紙、石、土など、多様な素材を用いた道具を通じて、日本の「素」のかたちを見つめ直す。内田鋼一の審美眼によって選ばれたコレクションをカラー図版と解説で紹介する。日本語、英語、フランス語表記。
白磁 Haku-ji 倉敷意匠 atiburanti books 1
2012年に倉敷意匠アチブランチで開催された展示の際に刊行されたもの。生活雑貨メーカー・倉敷意匠計画室を立ち上げたタナベシンスケが集めた、18世紀南仏の白釉陶器、19世紀クレイユ&モントロー社の軟質白磁を中心に撮影された写真18点を収録。シンプルな白磁の美しさを、静謐な陰影によって静物画のように写し出す。限定500部。装丁はサイトヲヒデユキ。
Asnago and Vender and the Construction of Modern Milan | Adam Caruso、Helen Thomas
イタリアの建築家マリオ・アスナーゴとクラウディオ・ヴェンデルによる作品集。第二次世界大戦後、復興期のミラノにおいて多くの建築プロジェクトを手がけ、都市の再生とモダニズムの展開に貢献した2人の足跡をたどる。住宅や公共建築を中心に、洗練されたディテールと均整の取れたプロポーションに焦点を当て、図版とテキストで紹介。英語表記。
Hopkins in The City | Adam Caruso、Helen Thomas
英国の建築スタジオ、マイケル・ホプキンス&パートナーズ(現 Hopkins Architects)が手がけた5つの都市建築を紹介。20世紀の建築をめぐる議論の中核である「技術」「スタイル」「文脈」という基本的な問題を再検討しながら、それぞれのプロジェクトに通底する設計思想を探る。調査図や美しい写真を通して、都市と建築の関係性を問い直すホプキンスのアプローチが浮かび上がる構成。英語表記。
Design Museum Book of Twentieth Century Design | Catherine McDermott
20世紀に生まれた最も重要かつ影響力のあるデザインを網羅した資料集。建築、ファッション、家具、グラフィックなど多岐にわたる分野の現代デザインを取り上げ、360点以上の図版とともに解説する。フランク・ロイド・ライト、ジオ・ポンティ、フィリップ・スタルク、クリスチャン・ディオール、ソール・バスといった代表的デザイナーの作品を豊富に掲載し、20世紀のデザインの流れと革新を視覚的にたどることができる一冊。英語表記。
Cereal City Guide: London
ライフスタイル誌『CEREAL』が手がけるシティガイドシリーズのロンドン編。編集部の美意識と哲学を反映し、ロンドンのレストラン、建築、美術館、ギャラリーなどを厳選して紹介。洗練された写真とミニマルなテキストにより、都市の魅力を静かに引き出す構成となっている。英語表記。
密教 チベット仏教の世界 | 藤田弘基
ダライ・ラマ政庁の全面協力のもと編纂された、チベット真言密教美術の大判写真資料集。写真家・藤田弘基がチベットをはじめ、インド、ネパール、シッキム、ブータンの約150カ所の寺院を巡り、仏像や曼荼羅、寺院建築、僧侶たちの姿を撮影している。密教の歴史的背景や曼荼羅の構造・意味に関する解説も収録されており、視覚資料と学術的情報の両面からチベット仏教の世界を読み解くことができる内容となっている。
白鳳 花ひらく仏教美術 | 奈良国立博物館
2015年に奈良国立博物館で開催された展覧会の図録。645年の大化の改新から710年の平城京遷都まで、飛鳥時代後半に花開いた白鳳文化に焦点を当てる。若々しい造形感覚にあふれた白鳳仏をはじめ、瓦などの考古遺物を通して、この時代の美術と文化の特質を浮かび上がらせる構成となっている。仏像彫刻や装飾品など、多彩な資料を豊富な図版とともに紹介。
建築紅花青鳥図 | 増田彰久、塚本邦雄、藤森照信
戦前に建てられた洋風建築に施された、鳥獣や植物の意匠を集めた写真集。軒下や窓まわり、石造の銀行から煉瓦造のオフィスまで、町のあちこちにひっそりと隠された唐草模様、アカンサス、獅子、フクロウなどの装飾を収録。写真は増田彰久、詩文は塚本邦雄、解説は藤森照信が担当。さらに杉浦康平、植田実らによる造本・構成により、細部にまで美意識が貫かれた一冊となっている。
建築家ピエール・シャローとガラスの家 | 鹿島出版
2014年にパナソニック汐留ミュージアムで開催された、ポンピドゥー・センターとの共催展のカタログ。1920〜30年代のパリを舞台に、建築家・家具デザイナーであるピエール・シャローの創作を紹介。「ガラスの家(メゾン・ド・ヴェール)」を中心に、家具、照明器具、デザイン画、模型などを豊富な図版とともに収録し、その革新的な建築思想と造形美に迫る。
グェッリーノ・トラモンティ展 イタリア・ファエンツアが育んだ色の魔術師 | 東京国立近代美術館
2011年に東京国立近代美術館などで開催された展覧会の図録。イタリア・ファエンツァ出身の芸術家グェッリーノ・トラモンティは、絵画や彫刻を経て陶芸の道へと進み、マヨリカ焼の技法を駆使して独自の表現を確立。色鮮やかな皿や彫刻的フォルムの器など、芸術家としての幅広い創作活動を多角的に紹介している。
山邊知行コレクション 別冊 | 源流社
染織史研究者である山邊知行のコレクションをまとめた写真資料集。アジアやヨーロッパ、中東など世界の国々と日本における伝統的な絹・染織物、人形などをカラー図版で270枚掲載。解説のテキストも合わせて収録。限定777部刊行。山邊知行本人による直筆サイン入り。
美の求道者 安宅英一の眼 安宅コレクション | 金沢12世紀美術館
2007年から2008年にかけて金沢21世紀美術館などで開催された展覧会「美の求道者 安宅英一の眼 安宅コレクション」にあわせて刊行された図録。約1000点におよぶ東洋陶磁の名品を擁する「安宅コレクション」の形成過程をたどりつつ、収集の中心人物・安宅英一の審美眼とその精神性に迫る。国宝2点、重要文化財12点を含む202点の作品をカラー図版で掲載。
The Lasting One, That Didn’t Last, That Still Lasts | Hannelore Van Dijck
木炭によるドローイングを中心に活動するベルギーのアーティスト、ハンネローレ・ファン・ダイクの近作を紹介する作品集。紙上だけでなく壁や床、天井にまで描かれるインスタレーションは、空間の知覚を揺るがし、物質としての時間と記憶を刻む。描き続けることで生まれるリズムと手仕事が空間を満たし、作者不在の場にも気配を残す。ローラ・スタンプス、マイケル・ニューマンらによる論考を収録し、見ることの本質に迫る一冊。限定1000部発行。英語、オランダ語表記。
Ann Craven | アン・クレイヴン
ニューヨークを拠点に活動する画家、アン・クレイヴンの20年にわたる創作をまとめた作品集。鳥や月、花、動物、抽象画といった繰り返し描かれてきたモチーフを軸に、優しく、ときに大胆な筆致による多彩な絵画を収録している。豊富なカラー図版に加え、制作風景を捉えたスタジオ写真や、クレイヴンの作品世界を読み解くテキストも掲載。継続と変化をテーマに、独自の視覚言語を築いてきた画業の軌跡を辿る構成となっている。英語表記。
Writing Over | Kasper Andreasen
ブリュッセルを拠点に活動するアーティスト、カスパー・アンドレアセンによる作品集。ドローイングと筆記、そして地図制作のジェスチャーに注目した“描くこと”の探求がテーマとなっている。風景写真や中世地図、記譜法に基づく多様な線描が展開され、2012年にアールストのNetwerkで発表された同名インスタレーションに連動する構成となっている。地図制作の過程で用いられた紙面――スケッチ、スタンプ、銅版など――を集めた「Atlas Archive」と、ルイ・リュティによる書き下ろし短編『Unalaska Alaska』も収録。英語表記。
Carl Andre: Sculpture as Place 1958-2010 | カール・アンドレ
2015年から2017年にかけて世界各地を巡回した、カール・アンドレの大規模回顧展にあわせて刊行された公式カタログ。ミニマル・アートを代表する彫刻家であり詩人でもあるアンドレの創作活動を、1958年から2010年までの流れに沿って紹介する。代表的な彫刻作品に加え、未発表のコンクリート・ポエトリー、手紙、絵葉書、エフェメラ、重要なインスタレーションなど、多岐にわたる資料を豊富に収録。アンドレの芸術観に迫る一冊。英語表記。
You’ve Got Beautiful Stairs, You Know | Ola Vasiljeva
オランダを拠点に活動するアーティスト、オラ・ヴァシリェヴァによる作品集。クンストフェライン・ミュンヘンによる出版シリーズ「Companion」の第4巻として、同地で開催された展覧会にあわせて刊行された。ZINEやポスター、レコードジャケットといったOAOA名義で制作されたコラボレーション作品の複製に加え、35mmスライドやドローイング、過去の展示準備中に撮影された写真など、多彩な資料をコラージュ的に収録。さらに、クリス・フィッツパトリックから作家に宛てた奔放な手紙も掲載されている。ブックデザインはジュリー・ピーターズが担当。英語、ドイツ語表記。
AR: Artistic Research
芸術家・理論家ジョージ・ケペッシュの思想に着想を得て、都市環境における芸術的探究と介入の意義を再考するプロジェクト『AR – Artistic Research』の記録集。ケペッシュが提唱した「芸術的研究は科学と同等の価値を持つべき」という理念を現代に継承し、アートの方法論と知の生成に光を当てる。芸術の社会的役割と都市との関係に関心をもつ読者に向けた一冊。英語表記。
Keep Your Eyes Open: FUGAZI | Glen E.Friedman グレン・フリードマン
ヒップホップやストリートカルチャーを中心に撮影を続けてきた写真家グレン・E・フリードマンによる写真集。1980年代以降のアメリカン・ハードコアを象徴するバンド、FUGAZIのポートレートやライブ写真を、カラーおよびモノクロで多数収録している。熱量に満ちたステージの瞬間やメンバーの日常的な表情をとらえた写真群は、音楽と姿勢を記録しながら、FUGAZIという存在の核に迫る。バンドの精神を視覚的に捉えたドキュメンタリー的作品集。
サン・ルゥへの手紙 新装版 | 森山大道
写真家・森山大道による、1990年に刊行された伝説的写真集『サン・ルゥへの手紙』の新装復刻版。路上にあふれる光景、静物、ヌード、風景などを、独特の距離感と視点でとらえた作品群を収録する。粒子の粗いモノクロームに刻まれたイメージは、記憶や夢の断片のように立ち現れ、シュルレアリスムの系譜を感じさせる視覚詩として展開されていく。写真と言葉のあわいに生まれる、独自の美学が凝縮された一冊。
An Attic Full of Trains | Alberto di Lenardo, Carlotta di Lenardo
イタリアの写真家アルベルト・ディ・レナルドによる作品集。窓辺から下を覗く少女、橋の上のカップル、並んで座る老夫婦の背中など、日常の中のかけがえのない一瞬をとらえた写真が並ぶ。生前には一度も発表されることのなかった8000枚以上におよぶ膨大なアーカイブから、家族によって編まれた選りすぐりのイメージを収録。世界各地で撮影された温かな視線に満ちた記録が、静かに心に残る一冊。英語表記。
Slungs | Rose Salane ローズ・サレーヌ
ニューヨークを拠点に活動するアメリカ人アーティスト、ローズ・サレーヌによる作品集。2017年から2019年にかけて収集された、ニューヨークの通勤客が精算機のシステムを欺くために使用した「偽造コイン(=スラッグ)」に着目した内容。ニューヨーク州都市交通局がオークションに出品したこれらのスラッグを作家が入手し、形状や素材などに基づき5つのカテゴリーに分類・記録。日常の中で流通した無名の物体から、時間、移動、場所といった断片的な物語を浮かび上がらせる。英語表記。
ジェームズ・タレル展 夢のなかの光はどこからくるのか?
光と空間を主題に創作を続けるアーティスト、ジェームズ・タレルの展覧会に際して刊行された図録。代表的なインスタレーションの記録写真とともに、光を制御するための装置設計など、作品の構造に関わる資料もあわせて収録。さらに、視覚心理学者・下條信輔による解説を通して、知覚や視覚科学の観点からもタレルの表現にアプローチしている。見るという行為の本質を問いかける、タレル作品の理解を深める一冊。
WITHERED FLOWERS | 田島一成
広告、ファッション写真の分野で活躍する写真家、田島一成の作品集。2020年にAkio Nagasawa Gallery Aoyamaにて開催された個展に合わせて刊行されたもの。長年にわたり撮り続けてきた枯れゆく花々をモチーフに、生命の力強さや移ろい、そして朽ちることの美しさを鮮やかにとらえた写真を収録している。静けさと緊張感を宿したイメージの数々が、時間の流れと存在の儚さを語りかける。坂本龍一によるあとがき付き。限定900部刊行。
季節風の歌 | 串田孫一
エッセイスト・串田孫一による画文集。自然と旅をテーマに、「草原と森と流れ」「夕陽を眺める岬」「あこがれと回想の峰」など、詩的なタイトルをもつ10編のエッセイを収録している。自身の絵とともに綴られた文章は、静かな時間の流れや、旅のなかでの心の動きを丁寧にすくい取る。風景と記憶が交差する、豊かな自然観と感性に触れられる一冊。
+/− the infinite between 0 and 1 | Ryoji Ikeda 池田亮司
音と光を用いた圧倒的なインスタレーションで知られるアーティスト・池田亮司の初個展(2009年、東京都現代美術館)にあわせて刊行された公式カタログ。光=視覚、音=聴覚という二軸を軸に、ブラックキューブとホワイトキューブという対照的な展示空間で展開されたインスタレーションを豊富な図版とともに紹介。知覚と身体感覚の限界を問いかける池田の作品世界を体系的に捉え、先鋭的な表現の記録としても価値の高い一冊。
Delhi Dilemma | David Bailey
ロンドンを拠点に活動する写真家、デヴィッド・ベイリーによる作品集。15回にわたって訪れたインドの首都デリーで撮影された写真を中心に構成されている。鮮やかなマゼンダのサリー、赤錆色の道路を歩く幼児、まばゆい青のビニールシートなど、街を形づくる色彩と質感を繊細にとらえた都市のポートレート。喧騒と静寂、混沌と秩序が共存するデリーの風景を、ベイリーならではの視点と写真表現で描き出している。英語表記。
SKYDIVING MAGAZINE
アートディレクターでビジュアルアーティストの村田実莉と平野正子によって年2回発行されるビジュアルマガジン「SKYDIVING MAGAZINE」。アートディレクション、スタイリング、キャスティング、グラフィックデザイン、撮影、編集の制作にいたるまで全て2人が担当し、本誌では清水文太、コムアイ、会田誠らが参加している。英語表記。
Bodies | Xavier Veilhan グザヴィエ・ヴェイヤン
2014年にソウルのギャラリー「313 Art Project」で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。パリを拠点に活動するフランスのアーティスト、グザヴィエ・ヴェイヤンによる彫刻作品を収録する。木材、カーボン、ブロンズ、ステンレスなど、多様な素材で制作された人体をモチーフとした立体作品と、その展示風景を豊富な図版で紹介する一冊。英語、韓国語表記。
Mark Wallinger | マーク・ウォリンジャー
イギリスの現代美術家マーク・ウォリンジャーの作品世界を紹介する初期のモノグラフ。バーミンガムのIkon GalleryおよびロンドンのSerpentine Galleryでの展覧会にあわせて刊行されたもの。絵画、映像、インスタレーションなど多様なメディアを用いて、政治、宗教、アイデンティティといった主題にアプローチする作家の代表作を、カラーおよびモノクロ図版で収録。英語表記。
LAST SUMMER | 稲越功一
写真家・稲越功一による作品集。ハワイ、リオデジャネイロ、パリ、茅ヶ崎、グアムなど、世界各地で撮影された海辺の風景を中心に構成されている。足早に過ぎ去る季節の中で、陽光や波のきらめき、遠くの気配といった夏の記憶を呼び起こすような断片的なイメージが並ぶ。日向敏文による序文を収録。
SHINRO OHTAKE 大竹伸朗展 1984-1987 | 佐賀町エキジビット・スペース
1987年に、小池一子が主宰する非営利のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」で開催された展覧会の図録。現代美術家・大竹伸朗が1984年から1987年にかけて制作した絵画やコラージュなどの作品88点を収録している。カラー図版とモノクロ図版を織り交ぜながら、80年代中期の創作活動の軌跡をたどる構成となっており、初期衝動と実験精神が溢れる展示内容を鮮やかに記録する。
遊子=Yushi 思索する彫刻家 ミュージアムの怪人
彫刻家、池田遊子の作品集。ブロンズや木材をはじめとする多様な素材を用い、独自の視点からアバンギャルドな造形表現を追求してきた彫刻作品61点を収録。1948年から1964年にかけて制作されたこれらの作品群は、戦後日本における前衛芸術の一端を示すとともに、思索と身体のあいだに生まれる彫刻の可能性を探る記録でもある。
雑誌世界 World Magazine
「東京からみた世界」を扱うカルチャーマガジン『World Magazine』創刊号。グラフィックデザイナーであり、アートディレクターの一ノ瀬雄太が編集長を務める本誌は、「世界」という言葉に込められた「宇宙」と「個人の限定された宇宙」の橋渡しのような存在を追究するもので、多種多様なクリエイターたちの活動をカラフルなビジュアルとともに紹介している。英語、日本語表記。
1920年代日本展 都市と造形のモンタージュ
1988年に開催された展覧会「1920年代・日本展」にあわせて刊行された図録。大正末から昭和初期にかけて、都市化や国際化が進むなかで誕生した新たな造形表現を、多角的に紹介する。原弘、村山知義らによるグラフィックデザインや、木村伊兵衛、中山元太らの写真作品を中心に、当時の都市文化と造形の交差点を示す図版をカラーとモノクロで多数収録。
Robert Doisneau | ロベール・ドアノー
フランスの写真家ロベール・ドアノーの作品を、「子供たち」「恋人」「酒場」「街路」「芸術家」の5つのテーマで構成した一冊。無邪気に駆け回る子どもたちの姿や、ピカソ、ジャコメッティら芸術家のポートレートなど、日常に宿る詩情とユーモア、そして人々への温かなまなざしが収められている。何必館・京都現代美術館の企画によるもの。
Personal Exposures | Elliott Erwitt エリオット・アーウィット
フランス出身でマグナム・フォトのメンバーとしても知られる写真家、エリオット・アーウィットの作品集。肩の力が抜けた人々の表情、ふざける子どもたち、自由気ままな犬たち──日常の何気ない瞬間にユーモアと皮肉をにじませる、アーウィット独自の視点が際立つモノクロ作品248点を収録する。タイトルの通り、個人的なまなざしが貫かれた一冊。英語表記。
Man Ray 1890-1976 | マン・レイ
パリを拠点に活動したアーティスト、マン・レイの作品集。イメージと創造の魔術師と称される彼の代表的な写真作品を中心に構成されており、レイヨグラフなどの革新的な技法を用いた幻想的なモノクロームのポートレートやヌードを多数収録する。シュルレアリスムやダダといった芸術運動と関わりながら、写真の限界を押し広げた独自の表現に触れることができる構成となっている。英語、ドイツ語、フランス語表記。
Guerrillazine No.5 Extracts of A Corporate Nightmare
シンガポールのグラフィックデザイナー、テセウス・チャンが手がける『GUERRILLAZINE』第5号は、COMME des GARÇONS PARISによるゲリラストアの全アーカイブを収録したヴィジュアルブック。これまで世界各地で展開された店舗の記録写真を、未公開カットを含む豊富な図版で紹介する。表紙から本文にかけて銃弾で撃ち抜かれた穴が空いた驚きの造本も話題を呼んだ。限定1000部発行。英語表記。
WERK Magazine No.13 Jan De Cock
シンガポール発のグラフィックマガジン『WERK MAGAZINE』No.13は、ベルギーのアーティスト、ヤン・デ・コックとのコラボレーション号。2005年にロンドンのテート・モダンで開催された展覧会「Denkmal 53」の記録を中心に構成され、写真家Kirby Kohによるドキュメントが誌面を彩る。表紙や本文の一部に施された型抜きや加工など、独創的な造本も大きな魅力。ヴィジュアルと印刷表現が融合したアートブックとしても注目される一冊。