フランク・ロイド・ライト全集 第8巻 モノグラフ 1951-1959 | 二川幸夫
近代建築の三大巨匠の一人として知られているアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトのモノグラフ。800を超える作品の中から、1951年から1959年の時期に制作された作品の写真、図面、テキストを収録。チャールズ・グローレ邸、マックス・ホフマン邸、アリゾナ州立大学などを紹介している。
小松の本 | 小松誠
プロダクトデザイナー・小松誠の仕事を集成した作品集。「あな」「しわしわ」「はえる」など、独創的なテーマごとに分類し、これまで手がけた多彩なプロダクトを掲載。造形の背景や発想の源泉について、自身の言葉とともに紹介し、そのユーモアと探究心あふれるデザインの世界を伝える。
Jeff Wall | ジェフ・ウォール
カナダ出身のアーティスト、ジェフ・ウォールによる作品集。1997年から1998年にかけてロサンゼルス現代美術館(MOCA)などで開催された展覧会にあわせて刊行された。映画のセットのように精巧に演出された構図の中に、現実とフィクション、個人と社会の関係を多層的に描き出す作風で知られるウォール。本書は代表作に加え、新たに発表されたモノクロ写真シリーズも収録する。英語表記。
Gerhard Richter: Landscapes | ゲルハルト・リヒター
ドイツを代表する現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターによる作品集。1963年から2008年にかけて制作された風景画を収録し、キャリアを通じて最も継続的に取り組んできたテーマのひとつに焦点を当てている。写真のような写実から抽象的な表現まで、リヒター独自の視点と技法によって描かれた風景の変遷をたどる内容となっている。英語表記。
Gerhard Richter: Pictures / Series | ゲルハルト・リヒター
2014年にスイスのバイエラー財団美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された一冊。ゲルハルト・リヒターが60年にわたり制作してきた代表的シリーズを紹介する。フォト・ペインティング、カラーチャート、アブストラクト・ペインティングなど、多彩な手法を用いた作品群を豊富な図版とともに掲載し、その変遷と背景を読み解くテキストも収録。英語表記。
Pictures From the Surface of the Earth | Wim Wenders ヴィム・ヴェンダース
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによる写真集のハードカバー増補改訂版。長年携えてきた古いパノラマカメラで撮影された写真は、アリゾナ、テキサス、日本、エルサレム、ニューヨークのグラウンド・ゼロなど、多様な土地の風景をとらえる。都市や自然の美しさ、破壊や喪失の痕跡が、観音開きの構成によるパノラマ写真とともに静かに描き出されている。英語表記。
Wim Wenders: Instant Stories | ヴィム・ヴェンダース
ドイツの映画監督・ヴィム・ヴェンダースによる、詩的な記憶の旅をたどるような写真集。プライベートで撮影された友人や俳優のポートレート、旅先の風景、テレビ画面に映る映像、1970年代のドイツの映画館など、多彩なモチーフが収められている。ロードムービーのように緩やかに展開するイメージの連なりが、ヴェンダース自身の物語や空想と重なり合う構成となっている。英語表記。
Win Wenders: Once | ヴィム・ヴェンダース
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによるフォト・エッセイ集。映画のロケ地や旅先など、世界各地で撮影した写真と、「かつて…」という書き出しで綴られる44のエッセイを収録する。風景と記憶、時間の断片を結び合わせた構成は、読む者にヴェンダースの旅に同行しているような感覚をもたらし、静かなロードムービーのような余韻を残す。英語表記。
Occluded Front | James Turrell ジェームズ・タレル
1985年から翌年にかけてロサンゼルス現代美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された、ジェームズ・タレルのカタログ兼モノグラフ。1967年の初期投影作品から、空間全体を体験として構築するインスタレーション、未完の大作《ローデン・クレーター》までを取り上げ、作家の思考と実践をたどる。パイロットとしての経験も背景に、光と空をめぐる探究は、視覚と知覚のはざまにある現実を静かに浮かび上がらせる。
Eugene i, ii, iii | ユージーン・スタジオ
2023年にMAKI Galleryで開催された展覧会「ユージーン・スタジオ/寒川裕人 想像の力 Part 1/3」にあわせて刊行された展示図録『Eugene i, ii, iii』の3冊セット。寒川裕人の代表作「レインボーペインティング」や「Light and shadow inside me」などの作品群や展示風景を収録。作品理解を深めるインタビューやテキストも併載されている。
A la Parisienne | Jean-Francois Jonvelle
フランスの写真家ジャン=フランソワ・ジョンヴェルによる写真集。アパレルブランド「ナイスクラップ」の設立10周年を記念して制作された。パリの街を舞台に、等身大の女性たちをやわらかなモノクロームで捉えた作品を収録する。気取らない視線と親密な距離感が、自然体でありながらも瑞々しさをたたえたジョンヴェル独自の女性像を浮かび上がらせている。英語表記。
没後50年 福田平八郎 | 大分県立美術館 ほか
写実に基づく装飾的表現で近代日本画に革新をもたらした画家、福田平八郎(1892–1974)の没後50年を記念した回顧展公式図録。代表作《漣》《竹》《雨》に加え、《雲》などの初公開作品を含む121点を収録する。色彩と構成に対する鋭い感覚、自然への深いまなざしが光る作品群に加え、「写生狂」を自称した画家の観察眼が宿るスケッチ160点超も掲載され、画業の全体像を多角的に紹介している。
Hilary Lloyd | ヒラリー・ロイド
2011年ターナー賞にノミネートされたイギリスのアーティスト、ヒラリー・ロイドの初モノグラフ。都市の断片や日常の身振りを鋭く捉えた映像作品、そしてそれらを用いた空間的インスタレーションを豊富な図版とともに紹介する。複数のモニターやプロジェクションを組み合わせ、映像が物質として空間に現れる様を伝える構成。抽象的な色彩や回転する映像が、鑑賞者の身体感覚に訴えかけるロイドの実践を多角的に捉えた一冊。解説冊子付属。英語、ドイツ語表記。
Walter Niedermayr: Appearances | ウォルター・ニーダーマイヤー
イタリア出身の写真家、ウォルター・ニーダーマイヤーによる作品集。2011年の個展にあわせて刊行された。本書には2006〜2009年に制作された27点の連作と4点の映像インスタレーションを収録。1980年代以降、山岳環境と人間の関係、マスツーリズムによる景観の変化を主題に取り組んできた。イランをテーマにした近作では、イスラム革命以降の風景に古代ペルシャの文化遺産を重ね、過去と現在のつながりを探っている。イタリア語、英語表記。
Barney+Beuys: All in the Present Must be Transformed | マシュー・バーニー、ヨーゼフ・ボイス
20世紀を代表するアーティスト、マシュー・バーニーとヨーゼフ・ボイスの関係性を探る作品資料集。グッゲンハイム美術館での展覧会にあわせて刊行されたもの。両者によるドローイングやガラス絵、立体、インスタレーションなどを通じて、素材の選択や物語構造、行為と記録の関係性に着目し、共通点と相違点を検証している。英語表記。
Buropflanze(Office Plant) | Saskia Groneberg
ドイツ出身の写真家、サスキア・グローネベルクによる作品集。サンスベリアやサボテン、多肉植物など、オフィスの一角に置かれた観葉植物を静かにとらえたシリーズを収録する。人工的な空間の中にひっそりと存在する植物たちの姿が、無意識に交わされる視線や、日常の緊張と緩和の関係性を浮かび上がらせる。英語表記。
【新刊書籍】 嘘の家族 | 木村肇
写真家・木村肇による作品集。これまでマタギや競走馬、限界集落など、社会の周縁にある存在に光を当ててきた木村肇が、本作では自身の家族に焦点を当てる。美しく詩的なモノクローム写真と、本人へのインタビューを通じて構成されており、個人的な記憶とまなざしが織りなす親密な物語が静かに立ち上がる。日本語、英語表記。
【新刊書籍】 The Dialogue of Two | 吉田亮人
写真家・吉田亮人による作品集。いとこ・大輝の突然の自死の後、大輝と共に暮らしていた祖母が亡くなるまでの約3年間を記録する。祖母が繰り返し語った「ある話」を軸に、愛する者を失った人間が死者とどう向き合い、対話を重ねながら日々を生きていくのかを静かに見つめた作品。
Campagna Romana | Joel Sternfeld ジョエル・スタンフェルド
アメリカの写真家、ジョエル・スタンフェルドによる作品集。ターナーやコローらが描いたイタリア・カンパーニャ地方の風景を現代の視点からとらえた。ローマ帝国の遺構が都市の片隅にひっそりと佇み、風景に溶け込む様子を静かに記録している。歴史的遺産が整備されぬまま風化していく現実に対する、静かな憂いがにじむ一冊。英語表記。
Bente Saetrang | ベンテ・セートラン
ノルウェーの芸術家、ベンテ・セートラングの40年にわたるテキスタイル表現への取り組みを紹介する資料集。エッセイ、詩、インタビュー、モンタージュ、図版など、多様な形式を通して、創作の異なる段階や思考のプロセスに光を当てる。個人的な視点と社会的文脈が交錯する、多層的なテキスタイル実践が丁寧に記録されている。英語、ノルウェー語表記。
Die Neue Sachlichkeit – Deutschland – 1920er Jahre
1920年代ドイツで展開された芸術運動「新即物主義(Neue Sachlichkeit)」を多角的に検証する大規模回顧展のカタログ。パリのポンピドゥー・センターでの開催にあわせて刊行された。オットー・ディックス、ジョージ・グロス、ハンナ・ヘッヒの絵画や、写真家アウグスト・ザンダーの作品など約340点を収録。美術・建築・写真・演劇・音楽・文学にわたる新即物主義の全貌を、第一線の研究者による34本の論考とともに紹介する。ドイツ語表記。
美術の物語 | E.H.ゴンブリッチ
E.H.ゴンブリッチによる、美術史の名著『美術の物語』。古代から現代までの美術の変遷をたどりながら、各時代の様式や芸術運動をわかりやすく解説している。ボッティチェリ、ミケランジェロ、ポロックなどの観音開きによる大判図版をはじめ、カラー・モノクロあわせて400点以上の図版を収録。美術の流れを体系的に学ぶことができる一冊。
Roadside Lights | 大橋英児
日本の写真家・大橋英児による作品集。街中や郊外の道端に佇む自動販売機を、夕暮れや夜の時間帯を中心に撮影したシリーズを収録する。厳しい冬の環境下でも黙々と光を放ち続けるその姿は、都市の風景に潜む静けさや、現代を生きる私たちの姿とも重なって見える。限定1000部刊行。
Rays | Xavier Veilhan
フランスを拠点に活動するアーティスト、グザヴィエ・ヴェイヤンによる作品集。2011年以降継続しているシリーズ『Rays』に焦点を当て、光や影、建築物を用いた没入型の空間インスタレーションを紹介する。各地での展示記録に加え、科学的イメージや美術史上の人物に関する図像学的リサーチも収録され、作品の背景を多角的に読み解く構成となっている。英語表記。
Mathematical Models | 篠田正人
加藤数物製作所と奈良女子大学が所蔵する数理模型を撮影し、その数学的意味を篠田正人教授の解説とともに紹介するビジュアルブック。難解な数式を立体化し、視覚的に理解するための教材「数理模型」は、19世紀後半のドイツで誕生し、昭和初期の日本でも独自に発展した。流麗で美しい幾何学的フォルムの魅力も堪能できる一冊。
Andrew Wyeth | アンドリュー・ワイエス
アメリカン・リアリズムを代表する画家、アンドリュー・ワイエスの創作と人生をたどる伝記的作品集。芸術家としての父、N.C.ワイエスの影響や、故郷ペンシルベニア州との深い結びつきを背景に、ワイエスの内面的な創造の源泉に迫る。全体は5つの章で構成され、作品とともにその生涯と芸術観を丁寧に読み解いていく。英語表記。
北のアルプ美術館20周年記念 串田孫一の小宇宙 復元された仕事部屋
北海道の「北のアルプ美術館」開館20周年を記念して刊行された、限定20部の図録。詩人・随筆家として活躍し、山の文芸誌『アルプ』創刊にも携わった串田孫一の書斎と居間を忠実に復元・記録している。原稿や文房具、レコード、略譜、著作目録など、創作と思想の営みを支えた空間と遺品の数々を豊富に掲載。
汚れたる者はさらに汚れたることをなせ | 高橋睦郎
日本の詩人・高橋睦郎による詩集。第1部「第九の欠落を含む十の詩篇」、第2部「狼神のかたちをした恋人たち」、第3部「目の慾 あるいは 鷲の種族」から、それぞれ10篇ずつ、全30篇を収録する。澁澤龍彦による跋文と、和田誠の装幀によって、詩の世界観が一層深みを増す構成となっている。
LIGHT COMPOSE 時空表現言語としての光、あるいは、強すぎて誰からもかまってもらえなかった、かわいそうな光。 | 海藤春樹
照明デザイナー・海藤春樹によるモノグラフ。舞台美術、展示空間、ショールームなど多様な分野で手がけた照明設計の事例を通して、その創作姿勢とデザイン哲学を紹介する。あわせて、共に仕事をした関係者による寄稿や、光を空間表現の言語として捉える視点、実践的な思考のプロセスを5つの章に分けて構成している。
棟方志功 漆黒の宇宙、紅色のいのち | シンワアートミュージアム
2014年にシンワアートミュージアムで開催されたオークションにあわせて刊行されたカタログ。国際的にも高く評価される日本の板画家・棟方志功の代表作を含む、木版画や岩彩画など全22点を収録。漆黒と紅の色彩を基調に、宗教的・民俗的モチーフを力強く描いた作品群を紹介している。
希望の美術・協働の夢 北川フラムの40年 1965-2004
アートディレクター・北川フラムによるアートとコミュニケーションに関する実践をまとめた資料集。地域と協働する芸術活動を先駆的に展開し、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」などを手がけてきた北川フラムの、1965〜2004年にわたる活動を、美術・音楽・演劇・まちづくりなど多角的な視点から、豊富な図版とともに紹介している。
Robert Doisneau | ロベール・ドアノー
フランスの写真家ロベール・ドアノーの長いキャリアを網羅する作品集。1929年から1992年までの代表的な写真を収録し、時代背景や社会的文脈に基づいた解説テキストも掲載されている。歴史的な中央市場「レ・アール」の記録をはじめ、パリの街角や庶民、労働者の日常にカメラを向けた、詩情あふれるドアノーの視線をたどる。英語表記。
Photographs by Man Ray: 105 Works, 1920-1934 | マン・レイ
パリを拠点に活動したアーティスト、マン・レイによる1934年刊行の作品集を完全復刻した一冊。静物や風景、ヌード、著名芸術家たちのポートレートに加え、独自技法「レイヨグラフ」による作品群など、105点を収録する。ダダイズムの不条理さやシュルレアリスムの幻想的な感覚に影響を受けた、実験精神に満ちた初期写真の集成。英語、フランス語表記。
村野藤吾作品集 TOGO MURANO 1928-1963 | 新建築社
日本を代表する建築家、村野藤吾の作品集。1965年に限定出版された貴重な書籍の改訂版で、1928年から1963年までに手がけた建築作品を収録している。世界平和記念聖堂、大阪新歌舞伎座、日生劇場などを含む代表的な47点を、図版とともに掲載。時代の流れとともに変化する建築様式や細部へのこだわり、独自の美意識がうかがえる内容となっており、村野の活動の全容を知るうえで重要な資料となっている。
村野藤吾作品集 TOGO MURANO 1964-1974 | 新建築社
日本を代表する建築家、村野藤吾の作品集。1964年から1974年にかけて手がけた建築作品を収録している。日本ルーテル神学大学、西宮トラピスチヌ修道院、村野・森建築事務所(大阪)など、宗教施設からオフィス建築まで、幅広いジャンルの主要作品29点を掲載。時代に即しながらも独自の美意識を貫いた造形や、繊細なディテールへのこだわりを図版とともに伝える内容となっている。
Post-Occupancy | AMO、Rem Koolhaas
建築家レム・コールハース率いるAMOが、雑誌『Domus』の特集号を編集した『Post-Occupancy』。設計実務を担うOMAの「非建築部門」として設立されたAMOは、文化や社会の文脈に建築を位置づける思考実験を行う。本書では、OMAによる近年の建築4件を利用者の視点から検証し、設計者不在の“使用後”の現実に光を当てる。メディアの外側にある建築の実像を、記録と声で描き出す意欲的試み。CD-R付属。英語表記。
Helen & Hard Architects: Relational Design
ノルウェーを拠点とする建築ユニット、Helen & Hardの資料集。15年にわたる実践を通じて、「関係性のデザイン」という思想が具体化されていく過程をたどる。人間、環境、建築手法の相互作用に重きを置いたこのアプローチは、ピューリットロック・マウンテンロッジやジオパーク、マニフェスタ7への出展など、多様なスケールと文脈に展開される。場所との関係を丁寧に編み上げるようにして生まれる建築は、単なる造形ではなく、空間を媒介とした対話の試みでもある。英語表記。
As Found: The Discovery of the Ordinary | Claude Lichtenstein、Thomas Schregenberger
1950年代イギリスで活動したアーティストや建築家による「インディペンデント・グループ」の思想と実践をたどる一冊。リチャード・ハミルトン、エドゥアルド・パオロッツィ、ナイジェル・ヘンダーソン、スミッソン夫妻らによって推進された、“ありのままの現実(As Found)”への関心は、日常の美学と素材の即物性を尊重し、戦後の芸術と建築に新たな視点をもたらした。アート・建築・写真の交差点に立ち現れる、実験精神に満ちた記録。英語表記。
Rijksmuseum Cookbook | Jonah Freud, Wim Pijbes
オランダ国立美術館ライクスミュージアムから刊行された実験的なレシピ集。料理ジャーナリストのジョナ・フロイトと著名シェフたちが協働し、伝統的なオランダ食材50種を現代的な料理に昇華。美術館の絵画やコレクションから着想を得た構成で、アートと食の関係性にも迫る。デザインはグラフィックデザイナーのイルマ・ボームが担当し、透け感のある紙を用いた造本や、図版とテキストが重なり合うレイアウトが本書の世界観を視覚的にも豊かに伝えている。英語表記。
Kisho Kurokawa: From Metabolism to Symbiosis | 黒川紀章
日本の戦後建築を代表する思想家・実践者のひとりとして国際的に知られる建築家・黒川紀章の写真資料集。1960年に提唱した「メタボリズム」に始まり、後年の「共生の思想」に至るまでの理論的変遷と、その実践としての代表作を豊富な図版で紹介する。タンザニア国会議事堂やアブダビの会議都市、広島市現代美術館、ファン・ゴッホ美術館新館計画など、国内外のプロジェクトを通して、黒川の思想と造形がいかに世界に展開されたかを読み解く構成となっている。英語表記。
MVRDV KM3 | Actar
オランダの建築ユニットMVRDVによる都市論的ヴィジョンを集成した資料集。グローバル化とスケール拡大が進む中、都市は「立体化」し、密度を極限まで高めていく──そんな仮説に基づく“未来の3次元都市”の構想が、図版、シナリオ、データによって展開される。分析というより構築、理論というより物語として立ち上がる本書は、都市を巡る思考と想像力の挑戦であり、MVRDVの方法論を体現する都市的実験でもある。DVD付属。英語表記。
Freitag: Individual Recycled Freeway Bags | Lars Muller Publishers
スイス発のリサイクルバッグブランド「FREITAG(フライターグ)」のビジュアルブック。トラックの幌、自転車のチューブ、車のシートベルトなどを素材に、すべて一点ものとしてハンドメイドで制作されるバッグの製作工程や、それを愛用する人々のポートレートを多数収録。ブランドの哲学とともに、力強いビジュアルで構成された内容。背表紙には実際の素材が使用されており、各冊で仕様が異なるユニークな一冊。英語表記。
Villa Ottolenghi | Carlo Scarpa、Francesco Dal Co
20世紀イタリア建築を代表する建築家カルロ・スカルパが晩年に手がけた住宅《ヴィラ・オットレンギ》を詳細に紹介する一書。彫刻的な空間構成や素材への繊細な感覚を体現し、縞模様の円柱や複雑なディテールを通してスカルパの建築美学が表現されている。建築史家フランチェスコ・ダル・コが、同時期の代表作《ブリオン墓地》との関係にも言及しつつ、その構想と設計の背景を考察。図面やスケッチ、豊富な写真資料が掲載されている。英語表記。
No Detail: Michael Held 27 Haeuser
建築家マイケル・ヘルトの思索と創作を、彼自身のノートブックの形式になぞらえて構成したユニークな作品集。展覧会のチケットや雑誌から切り抜いた写真、スケッチ、図面、CGなどをコラージュするように綴られた「27の家」をめぐる記録は、私的でありながら建築的風景を成す多層的な語りとして立ち上がる。言葉・線・色が織りなす日記的ドキュメントから、建築と日常、記憶と形式の交差を読み解く一冊。ドイツ語表記。