アイデア No.217 イメージの採光たち。世界デザイン博 世界の秀作ポスター展
デザイン誌『アイデア』第217号(1989年11月号)。巻頭特集「イメージの採光たち。世界デザイン博 世界の秀作ポスター展」では、世界各国から集められたポスター作品を紹介し、1980年代の国際的なグラフィック表現の動向を俯瞰している。そのほか「挑戦した13点のポスター」「Design, Just Now 東京デザイナーズスペース会員展」「日米のタイポグラフィ年鑑展」「アンデルセン賞に輝くデュサン・カーレイのイラストレーション」「YAOデザイングループとパッケージデザイン」などを収録。
アイデア No.216 世界デザイン博覧会EXPO ’89開幕
デザイン誌『アイデア』第216号(1989年9月号)。巻頭特集「世界デザイン博覧会 EXPO ’89 開幕」では、名古屋を中心に開催された世界デザイン博の全体像を紹介し、世界各国の最新デザイン動向と展示構成を豊富な図版で伝えている。そのほか「フランス革命記念国際ポスター展」「ラニー・ソメス教授とその7人の学生たち」「デュフィー・デザイン・グループ」「パッケージデザイナーによる’89自遊BOX展」「第31回イラストレーターズ年次展」などを収録。
アイデア No.215 ルベン・カンポス・グリロ
デザイン誌『アイデア』第215号(1989年7月号)。巻頭特集「ルベン・カンポス・グリロ」では、ラテンアメリカを代表するデザイナーの活動を紹介し、社会性と造形性を兼ね備えたそのデザインアプローチを探っている。そのほか「クビェタ・パツォフスカーの世界」「清水正己の広告ポスター」「人と自然のコミュニケーション・デザイン:愛媛県立とべ動物園アイデンティティ計画」「第22回SDA賞 拡張を続けるサインの世界」「’89卒業制作誌上展・グラフィックデザイン」などを収録。表紙デザインは葛西薫。
アイデア No.214 ポラロイド作品集
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.214(1989年5月号)。 巻頭特集「ポラロイド作品集」では、600プラスフィルムを用いて制作された、18名の国際的デザイナーによるポスター・コレクションを紹介する。ジャン=ミシェル・フォロン、ピエール・ベルナール、五十嵐威暢らが参加し、多様なビジュアル表現による作品群とプロジェクト内容、展示の様子を掲載。さらに「仲條正義」永井一正、「矢萩喜従郎の仕事−デザイン、それは造形におけるメタ言語」などの記事も収録。
アイデア No.213 第13回グラフィック・デザイン・ビエンナーレ・ブルノ
デザイン誌『アイデア』第213号(1989年3月号)。巻頭特集は「第13回グラフィック・デザイン・ビエンナーレ・ブルノ」。東欧ブルノで開催された国際デザイン展の詳細なレポートを通して、世界各国のグラフィック表現の潮流を多角的に紹介している。そのほか「ヤン・レニツァ教授と7人の学生たち」「ウルフ・オリオンズ社」「現代インドのカリグラフィ」「横尾忠則の新作『龍の器』」「コンピュータ・スーパースターズ」「アルデシア・モハセスとその道化コレクション」などを収録。
アイデア No.212 AGI ’88 TOKYO
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.212(1989年1月号)。巻頭特集「AGI ’88 TOKYO」では日本で初めて開催されたAGI(世界グラフィック連盟)コングレスの模様を紹介するとともに、国内外のデザイナーたちによる"TOKYO"をテーマにしたグラフィックスなどを掲載。そのほか「第30回イラストレーターズ展」「ニューヨークのアメリカン・タイポグラフィ」「葛西薫の仕事」どを収録。
アイデア No.211 第2回世界ポスター・トリエンナーレ・トヤマ 1988
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.211(1988年11月号)。巻頭特集「第2回世界ポスター・トリエンナーレ・トヤマ1988」では審査講評をアラン・フレッチャーや田中一光らが務め、応募作品数2,400点の中から選びぬかれたポスター群を紹介。そのほか「ニューヨーク・タイプディレクターズ・クラブ東京展1988」「The広告写真,広告写真の推移とその時代背景」などを収録。
アイデア No.210 ミシェル・ブーヴェ
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.210(1988年9月号)。 巻頭特集「ミシェル・ブーヴェ ドミニク・ジュベールー」では、フランスのグラフィックデザイナー、ミシェル・ブーヴェの映画やバレエ、演劇のポスター作品を図版とともに紹介し、そのデザイン哲学を紐解く。さらに「植松國臣ポスター展」「第55回毎日広告デザイン賞」などの記事も収録。
アイデア No.194 JAGDAショーのヤン・レニツァのポスター
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.194(1986年1月号)。巻頭特集「JAGDAショーの,ヤン・レニツァのポスター」では、ポーランド出身のグラフィックデザイナー、ヤン・レニツァによる映画や美術館のポスターをカラー・モノクロで紹介し、その独自の造形感覚と社会性を探る。さらに「マイケル・シュワブ、カリフォルニアの光と影」「イコグラーダ・ニース’85国際会議」、坂根進、麹谷宏、勝井三雄などの記事も収録。
Photo Album | Chino Otsuka
写真家、大塚千野による作品集。10歳で日本から英国へ移住した彼女が、自身の経験をもとに制作した1998年から2012年までの7つのシリーズを収録。記憶、帰属意識、アイデンティティといったテーマのもと、セルフポートレートや旧居の再訪、写真アルバムの欠けたページなど、時間の経過や記憶の不確かさを視覚化した作品を通して、東西の文化にまたがる自身のルーツと向き合っている。過去と現在、実在と想像が静かに交錯する構成は、私的な記憶の断片が、やがて普遍的な問いへと開かれていく過程を映し出している。
American Silence: The Photographs of Robert Adams
アメリカの写真家、ロバート・アダムズの半世紀にわたる活動を総覧する作品集。大草原や森、海辺といった自然の静謐な光景を写し出す一方で、郊外の住宅地、ハイウェイ、商業施設など、開発と消費の痕跡にも目を向けている。彼が「光の沈黙」と呼ぶアメリカ西部の風景には、自然の美しさがもたらす安らぎと、それを損なう人間の営為への道徳的葛藤が共存する。およそ175点におよぶ写真を通じて、アダムズは進歩の名のもとに変貌する風景を静かに見つめ、失われゆく自然とそこに残る記憶を静かに封じ込めている。
WERK Magazine No.23 Masako Anotani
シンガポール発のヴィジュアルマガジン『Werk Magazine』第23号。テセウス・チャン率いる『Werk』誌とSteidlによる共同企画として、アーティスト・安野谷昌穂を特集。「COMME des GARÇONS」や「ZUCCa」とのコラボレーションでも知られる彼女のドローイング、コラージュ、ミクストメディアによる作品を多数収録。誌面全体がひとつのアート作品のように構成されており、印刷・造本の実験性も高い、視覚的にも触覚的にも刺激に満ちた一冊。
Jean-Michel Basquiat
アメリカの画家、ジャン=ミシェル・バスキアの作品を収録した2冊組作品集。パリのエンリコ・ナヴァッラ・ギャラリーより刊行されたもので、わずか10年ほどの短い活動期間に制作された膨大な作品群を、大判カラー図版で網羅して掲載している。巻頭には論考やエッセイなどのテキストを収録し、年代ごとの作品リストも付す。ストリートカルチャーと美術史の文脈を自在に行き来したバスキアの創作の全貌を明らかにしている。
Sculputures on the Page | Tony Cragg
イギリスの彫刻家、トニー・クラッグによる作品集。1997年にロンドンのホワイトチャペル・アート・ギャラリーで開催された展覧会にあわせて刊行され、1996年にヘンリー・ムーア・スタジオで制作された作品を中心に構成されている。彫刻の表面にドローイングやスケッチが重ねられ、立体と平面、形と物質の境界に生まれる思考の軌跡を視覚的に捉えている。素材の変化や構成の過程を通して、クラッグが追求してきた形態と概念の関係を明快に示し、彫刻という行為の根源にある創造のプロセスを探る視点となっている。
ミヒャエル・ボレマンス アドバンテージ
ベルギーの現代美術家、ミヒャエル・ボレマンスの個展「アドバンテージ」にあわせて刊行された公式図録。2014年に原美術館で開催された本展では、2001年から2013年にかけて制作された絵画作品およそ40点を紹介。静謐な構図の中に潜む不安や緊張、演劇的な空気感が特徴で、ボレマンスが描く人物たちは物語の一場面のように時間を止められた存在として現れる。現実と虚構の境界を曖昧にしながら、人間の内面にひそむ静かな狂気を映し出している。
Nomata Paintings | 野又穫
実在しない建造物を独自の視点で描き続ける画家、野又穫の画集。1991年以降に発表された巨大な架空建築物のペインティング作品をカラー図版で多数収録する。緻密な描写と幻想的な構図によって構築された建造物は、現実と空想の境界を揺さぶり、見る者を異世界へと誘う。寄稿は建築家・磯崎新が担当し、作品の背景や創作の意図に迫る論考を通して、野又の世界観を多角的に読み解く内容となっている。
中華幻紀 | 島尾伸三
写真家・島尾伸三による中国紀行の集大成。1981年からおよそ30年にわたり、北京、上海、マカオ、広州、香港など各地を旅しながら撮影した写真を収録している。市場や路地、子どもたちの姿、夜の街に灯るネオンなど、日常の風景に潜む幻のような気配を繊細にとらえた作品群。豊富な図版に加え、中国語と日本語による言葉が添えられ、時間と記憶が交錯するアジアの情景を映し出している。
ニュー・ドキュメンタリー | ホンマタカシ
写真家・ホンマタカシの初個展「ニュー・ドキュメンタリー」にあわせて刊行された展覧会図録。2011年から2012年にかけて金沢21世紀美術館、東京オペラシティアートギャラリー、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を巡回し、木村伊兵衛写真賞受賞後の活動を中心に構成されている。〈Tokyo and My Daughter〉〈M〉〈Trails〉などの代表的シリーズを収録し、デザインは服部一成が手がけた。都市の光景や個人的記憶を行き来しながら、写真のリアリティと虚構の境界を探るホンマタカシの思考を多面的に示している。
杉本博司 ロスト・ヒューマン展
2016年に東京都写真美術館で開催された「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展の公式図録。代表作〈廃墟劇場〉〈仏の海〉シリーズに加え、インスタレーション〈今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない(Lost Human Genetic Archive)〉を収録している。人類滅亡後の世界を想定し、科学・宗教・芸術の記憶をテーマに構成された本展は、写真と空間を通して文明の終焉と再生を静かに問い直す試みとなった。
Isamu Noguchi
20世紀を代表する彫刻家・デザイナー、イサム・ノグチの創作活動を総覧する決定版作品集。彫刻をはじめ、陶芸、建築、家具、照明、舞台美術、庭園設計など、領域を超えて展開された多面的な実践を豊富な図版と資料で紹介している。制作スタジオの記録写真や国際的な論考を通じて、素材への探求や実験的姿勢、そして日米の文化を往還した思想的背景に光を当てる。さらに、マーサ・グラハム、バックミンスター・フラー、ルイス・カーンらとの協働を通して築かれた創造のネットワークも検証。
ジョルジョ・モランディ展 花と風景
1998年に東京都庭園美術館で開催された「ジョルジョ・モランディ展 花と風景」の公式図録。イタリア・ボローニャで生涯を過ごした画家ジョルジョ・モランディの作品から、「花」と「風景」をテーマにした油彩、水彩、素描、エッチングなどを収録している。限られたモチーフの中に無限の変化と光の揺らぎを見出し、静けさのなかに詩情をたたえたモランディ芸術の核心を丁寧に示している。
Small Town America | David Plowden
アメリカの写真家、デイヴィッド・プラウデンの作品集。アメリカの風景を主題とした通算19冊目の著作であり、かつては日常的だったものの今や失われつつある、あるいは姿を変えつつあるアメリカ文化の一断面に光を当てている。プラウデンは「スモールタウン・アメリカ(小さな町のアメリカ)」の鮮やかな肖像を描き出し、多くの人にとって記憶に残ると同時に、惜しまれる風景を記録する。デュオトーンによる111点の写真には、時の流れに埋もれつつある風景を見つめる静かなまなざしが息づいている。
Marianne Faithfull: A Life on Record | Rizzoli
英国の歌手で女優、マリアンヌ・フェイスフルのモノグラフ。1964年の鮮烈なデビュー・シングル「As Tears Go By」の発売50周年に合わせて出版された本書は、半世紀以上に渡る歌手としての活動、舞台や映画の仕事、そしてスタイル・アイコンとしてのフェイスフルに関する決定的な一冊。未公開のスナップ写真からパリの自宅の写真、そしてスティーヴン・マイゼル、デヴィッド・ベイリーなど、世界的な写真家たちによるポートレートも収録。英語表記。
IMPACT | 今道子
写真家・今道子による作品集。魚や野菜、衣類など、身近な素材を組み合わせて制作したオブジェを撮影し、現実と幻想の境界を揺るがす独自の世界を構築してきた。1979年から2010年までの代表作から厳選された35点を大判図版で収録し、細部まで精緻に再現している。素材の生々しさと造形の美しさがせめぎ合う画面には、生と死、聖と俗といった相反する要素が共存し、見る者に強い印象を残す。今道子のまなざしがとらえた世界の断片を描き出している。装丁は町口景。500部限定刊行。
A Magazine #6 Curated by Veronique Branquinhoo
ベルギーのファッションデザイナー、ヴェロニク・ブランキーノがキュレーションを手がけた『A Magazine』第6号。アントワープ王立芸術アカデミー卒業後、自身の名を冠したブランドで発表を続けるブランキーノは、女性らしさと知的なエレガンスを融合させたデザインで知られる。本号では、彼女の創作を支える映画、音楽、美術への関心を背景に、「女性的な二面性」や「露わにすることと隠すこと」の間にある緊張感をテーマに構成。コレクション、ファッションフォト、イメージグラフィックなどを通じて、ブランキーノの繊細で個人的な美意識を映し出している。
Avedon at Work
アメリカの写真家、ローラ・ウィルソンが、ファッションやアートフォトなど幅広い分野で活躍したアメリカの写真家、リチャード・アヴェドンの仕事を記録した1冊。アヴェドンの作品『In the American West』の制作のため、彼と仕事をともにした6年間をまとめたもの。撮影中の様子や日記、作品の創作過程など、豊富な図版とともに解説を収録。アヴェドンの創作の裏側を収めた貴重なドキュメント資料。英語表記。
Restricted Images | Patrick Waterhouse
イギリスの写真家アーティストであるパトリック・ウォーターハウスが、オーストラリアのワルピリ族のアーティストたちと制作した作品集。数年にわたりワルピリ族の人々を撮影し、その写真にワルピリ族のアーティストが伝統的なドット・ペインティングを施す。植民地主義の歴史を背景に、「何を見せ、何を隠すか」を誰が決めるのかという表現と記録のあり方に新たな視点から取り組む。英語表記。
流れのなかにひかりのかたまり | 青木野枝
彫刻家・版画家、青木野枝の創作を総覧する作品集。2019年から2020年にかけて府中市美術館と霧島アートの森で開催された展覧会の公式図録として刊行された。鉄という硬質な素材を扱いながらも、光や空気、流れといった無形の要素を繊細に取り込み、空間そのものを変容させる彫刻表現の軌跡をたどっている。1980年代から現在に至る主要作品に加え、制作現場の写真やスケッチ、設営中の記録も収録し、造形が生まれる過程を丁寧に追う。「流れのなかにひかりのかたまり」という詩的なタイトルが示すように、線と形、重さと軽さの共鳴が、青木野枝の創作世界を多角的に検証している。
R.B.Kitaj
アメリカ出身で「ロンドン・スクール」と呼ばれる英国の画家たちとも深く関わったロナルド・ブルックス・キタイの作品集。人物を主題としたペインティング、ドローイング、パステル画を中心に構成され、文学や思想に着想を得た複雑で知的な作品世界を紹介する。著者マルコ・リヴィングストンはキタイと親交を重ねた研究者であり、対話やインタビューを通じて制作の背景に迫る豊富なテキストを収録。
Anni Novanta
1991年にイタリアのボローニャ市立近代美術館などで開催された展覧会の図録。1990年代初頭のイタリアおよび国際的なアートシーンを網羅的に紹介しており、マイク・ケリー、ジェフ・クーンズ、トーマス・ルフら当時注目を集めていたアーティストたちの作品をカラー、モノクロで収録。Renato BarilliやDede Auregliら著名な批評家による深い洞察を通じて、90年代の芸術的潮流や文化的背景が解説され、当時の現代アートを理解するための貴重な資料となっている。
Geraldo de Barros: Sobras
ブラジルの画家・写真家、ジェラルド・デ・バロスの晩年の写真シリーズ〈Sobras〉を収録した作品集。絵画、彫刻、グラフィックアート、工業デザインなど幅広い分野で実験的な創作を行い、サンパウロの具象芸術運動を牽引したデ・バロスは、脳卒中を患った1990年代末に写真へと回帰した。アシスタントの協力のもと、過去の家族写真を素材に切断やコラージュを施し、雪山の情景など記憶の断片を再構成している。
Carre Jaune: Un Livre POP-UP
イラストレーター、デイヴィッド・A・カーターによるポップアップブック。カラフルで立体的な仕掛けが飛び出すページをめくりながら、隠された「黄色い四角」を探す視覚的な遊びが展開される。色と形の世界を探検しながら楽しめる、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれ、驚きと発見に満ちた魅力的な仕掛け絵本シリーズの一冊。
アンドレ・ケルテス展 その生涯の鏡像 | 東京都写真美術館
ハンガリーの写真家、アンドレ・ケルテスの作品集。生誕100年を記念してパリで開催された回顧展の巡回展として、1995年に東京都写真美術館で行われた展示にあわせて刊行されたもの。「アンドレ・ケルテスについて」、「ハンガリー時代」、「フランス時代」、「ディストーション」、「アメリカ時代」、「国際的な時代」の6章で構成して作品を紹介。モノクロ、一部カラーの作品図版とともに解説を収録。
きっと誰も好きじゃない | 高木美祐
写真家、髙木美佑による作品集。出会い系アプリで出会った男性と時間を共にし、別れ際にカメラを渡して自分自身を撮ってもらうという行為を起点に制作された。帰宅後には、2人で交わした言葉や出来事を記憶だけを頼りに書き出し、後日現像された写真を見て感じたことを重ねることで、他者のまなざしに映る「私」と記憶の中の「私」とのあいだに生まれる揺らぎを描き出す。ウェブメディアFashionsnap.comでの連載記事をもとに未公開作品を加えた全12話を収録。700部限定刊行。
Jasper Johns: In Press: The Crosshatch Works and the Logic of Print
アメリカの画家、ジャスパー・ジョーンズの作品における「印刷」と「複製」の概念を探る展覧会カタログ。2012年にハーバード・アート・ミュージアムズで開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。代表作〈The Dutch Wives〉を中心に、版画やドローイングを通じて、刷りや転写、反復、反転といったプロセスの意味を検証。新聞紙を素材とする試みや、情報としての印刷物の時間的・政治的文脈にも目を向け、ジョーンズの創作における「プレス(印刷)」の多層的な意義を探る一冊。
川瀬巴水作品集 増補改訂版
大正から昭和にかけて活躍した木版画家、川瀬巴水の画業を総覧する増補改訂版作品集。代表作〈東京二十景〉全20点をはじめ、全国各地を旅して描いた風景や、関東大震災後に生み出された作品群、晩年に試みた新たな表現までを収録している。繊細な色彩と光の移ろいの中に、日本の四季や人々の暮らしを詩情豊かに描き出し、近代風景版画の到達点としての巴水芸術の魅力を伝えている。
The Russian Avant-Garde: Art and Architecture
1910年代から1930年代にかけて展開したロシア・アヴァンギャルド運動を、美術と建築の両面から考察した資料集。ロシア革命後の社会的変革の中で生まれた前衛芸術の理念を軸に、構成主義や未来派建築の理論、都市計画における実践的試みを詳細に検証している。建築家や芸術家による図版、スケッチ、設計図を豊富に収録し、芸術と技術の統合を目指した革新的思考の全貌を示している。
ArT RANDOM 74 David Mach
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第74巻。スコットランド出身のアーティスト、デイビット・マックの作品を収録している。マッチ棒を素材とした燃焼前提の彫刻や、雑誌を束ね […]
ArT RANDOM 70 Georges Rousse
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第70巻。フランスのアーティスト、ジョルジュ・ルースの作品を収録している。 階段や廃屋といった建築空間を舞台に、幾何学的な形や鮮やかな色彩を用いて空間そのものに手を加え、インスタレーションとして構成。最終的に写真として記録されることで作品が完結する。建築・絵画・写真が融合した独自の表現は、空間と視覚、時間と記憶の関係性を問いかける。
ArT RANDOM 46 British Figurative Painters of the’80s I
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第46巻。1980年代のイギリス出身の具象画家、トニー・ビヴァン、グレアム・クロウリー、スティーヴン・ファーシング、リサ・ミルロイの作品を収録している。個々の作家が追求するスタイルや主題を通じて、現代社会の断片や日常のリアリティを鋭く描き出す。具象絵画の再評価が進んだ80年代の潮流を可視化する一冊。
ArT RANDOM 45 Jake Tilson
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第45巻。イギリス出身のアーティスト、ジェイク・ティルソンの作品を収録している。日常の断片や、旅の記録などを素材に、場所の記憶と文化的な混在をテーマとするコラージュやアッサンブラージュを展開。制作プロセスを垣間見せるスケッチやノートも収録し、思考の軌跡を視覚的にたどることができる。断片化された文化の景色を詩的に再構成する独自の視点が際立つ一冊。
モンセン・スーパー・ディスプレイ欧文書体清刷集 3冊セット
1冊につき200種の欧文書体を収録した『モンセン・スーパー・ディスプレイ欧文書体清刷集』全3巻セット。『モンセン・スタンダード欧文書体清刷集』と並ぶ、アルファベット写植時代を代表する書体見本集である。各ページに1書体ずつ、アルファベット大文字・小文字、数字、約物、連字を完全なかたちで掲載。
広告 Vol.413~417 価値・著作・流通・虚実・文化
博報堂が刊行する雑誌『広告』の、2019年から2023年にかけて発行された全5号6冊を収めた限定BOXセット。クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーの小野直紀が編集長を務め、「いいものをつくるとは何か?」という根源的な問いを軸に刷新されたシリーズとなっている。各号のテーマは「価値」「著作」「流通」「虚実」「文化」。ものづくりの思想や社会との関わりを多角的に掘り下げ、創造の本質を再考する内容となっている。限定100セット。
アイデア別冊 タイポグラフィ・トゥデイ
グラフィックデザイン誌『アイデア』の別冊として刊行されたタイポグラフィの国際的資料集。12カ国65人のデザイナーによる作品を収録し、ヤン・チヒョルト、エル・リシツキー、ハーブ・ルバリン、杉浦康平、ウォルフガング・ワインガルト、ウィム・クロウェルら、20世紀を代表するデザイナーを網羅している。歴史的潮流から現代的実験までを横断し、タイポグラフィの造形原理と多様な表現の展開を視覚的に提示。デザインはヘルムート・シュミットが担当し、国際的視座から文字デザインの現在を浮かび上がらせている。