暗黒のメルヘン | 澁澤龍彦編
暗黒のメルヘン/澁澤龍彦が編纂した幻想文学短編集。収録作品は泉鏡花「龍潭譚」、坂口安吾「桜の森の満開の下」、大坪砂男「零人」、日影丈吉「猫の泉」、三島由紀夫「仲間」など16編。装丁は村上芳正。
MEEM: Art Works 1990-2008 | 小林健二
現代美術作家、小林健二の作品集。1990年代から2008年にかけて制作された絵画、インスタレーション、鉱石ラジオなど、様々な分野における作品を一望できる一冊。巻末には作品名や素材、寸法、コメントなどを年代順で掲載。
Message from the Exterior | Mark Ruwedel マーク・ラウェーデル
写真家、マーク・ラウェーデルの写真集。砂漠の建築物や、日没後の闇夜に浮かぶ家々の写真など、苛酷な環境の中に佇む廃墟や、住む人もなく荒れ果てた家屋を記録した作品を掲載。英語表記。
江戸のキュービスト 円空 | 後藤英夫
江戸時代初期に活動し、生涯に12万体もの仏像を彫ったと言われる修験僧・円空の木彫仏像を写真家・後藤英夫が撮影。ときに荒々しく、ときに柔和な表情を見せる円空仏116点を収録。
Yokai Bestiaire du Fantastique Japonais | パリ日本文化会館
2005年にパリ日本文化会館で開催された展示の図録。日本の妖怪にスポットを当て、『付喪神絵巻』『化物婚姻絵巻』『画図百鬼夜行』などの絵巻物・浮世絵から、マンガ、アニメまで、多数の図版を用いて紹介している。 フランス語表記。
新百選 日本むかしばなし | 坪田譲治
新百選 日本むかしばなし/児童文学作家、坪田譲治が選んだ日本のむかしばなし100篇を収録。ふしぎな子どもたちの章からは「一寸法師」や「竹の子童子」、となりのおじいさんの章からは「こぶとりじいさん」など、章ごとに親しみあふれる多彩な物語を収録し、むかしばなしの魅力を改めて紹介する。
伝円了 | 平野威馬雄
伝円了/哲学者、また妖怪研究者としてもしられる井上円了についての外伝。「井上円了という名のこと」「哲学館ができるまで」「和田山の妖怪門」などを収録。装丁は横尾忠則。
African Textiles Today | Chris Spring
アフリカ大陸のテキスタイル資料集。アフリカのテキスタイルのパターン、素材、生産手段を通し、伝統の過去と現在の意義、写真家や現代アーティストへの影響、そして世界中のアーティストやデザイナーへの影響について考察したもの。 英語表記。
Home Computers: 100 Icons that Defined a Digital Generation
現代普及しているパーソナル・コンピュータの前身である、ホーム・コンピュータの写真資料集。風変わりで個性的な各モデル、パーツや初期のユーザーインターフェースデザイン、文字やロゴの詳細などを収録。また、各デバイスの歴史、開発者や技術革新や影響についても解説している。 英語表記。
Shapes from Out of Nowhere: Ceramics from the Robert A. Ellison Jr. Collection
世界的な陶器収集家、ロバート・エリソンJrのコレクションをまとめたビジュアルブック。2021にNYのメトロポリタン美術館で開催された展示に際して出版されたもの。アクセル・サルト、ケン・プライス、高江洲敏子、キャサリン・チョイら20世紀に半ばに活躍した作家と現代作家計70名の、粘土による抽象表現の変遷を示す作品を紹介。 英語表記。
Woven Identities: Basketry Art of Western North America
アメリカの伝統的な籠細工を紹介する写真資料集。サンタフェ博物館が所蔵する1500点のネイティブアメリカン芸術・文化コレクションから、60の部族が1879年から1930年にかけて製作した精巧なバスケットを収録。 英語表記。
The Bauhaus : A Japanese Perspective and a profile of Hans and Florence Schust Knoll | 井筒昭雄
The Bauhaus/モダニズム建築や後の美術思想・美術教育に多大な影響を与えたバウハウス。1919年、ドイツワイマール郊外に誕生したバウハウスが日本に与えた影響と、米家具メーカー「Knoll」のデザイナー/フローレンス・ノール、そして夫のハンス・ノールに焦点を当てて紹介する。
Herbert Bayer: Visual Communication, Architecture, Painting | ヘルベルト・バイヤー
バウハウスの教官を努め、多彩な作品を残したヘルベルト・バイヤーの作品集。グラフィックデザイン、建築、絵画、写真などをカラーとモノクロ図版、テキストで収録。 英語表記。
怪談 | ヤン・シュヴァンクマイエル、ラフカディオ・ハーン
怪談 /チェコのアーティスト、ヤン・シュヴァンクマイエル挿画による日本の怪談集。「耳なし芳一」、「ろくろ首」、「雪おんな」など小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談話を、和洋折衷なコラージュとともに楽しめる。訳者は平井呈一。
黒魔術の手帖 | 澁澤龍彦
黒魔術の手帖/中世暗黒時代を中心に妖術師や権力者らが繰り広げた黒魔術の数々。カバラ、占星術、タロット、錬金術、サバト、黒ミサ、自然魔法、そして史上名高い幼児殺戮者ジル・ド・レエをめぐる様々なエピソードを紹介した本書は刊行後、世間に強烈なインパクトを与え、三島由紀夫に「殺し屋的ダンディズムの本」と嘆賞された。姉妹編として「秘密結社の手帖」「毒薬の手帖」が出版されている。
The Alphabet of New Plants | Robert Voit
ドイツの写真家、ロバート・ヴォイトの作品集。カール・ブロスフェルトが1928年に発表した『The Alphabet of Plants』をオマージュしたもの。大量生産された造花を「新しい花」と定義し、自然と人工物の区別を曖昧にした遊び心あふれる1冊。 英語表記。
旅の仲間 澁澤龍彦・堀内誠一往復書簡 | 巖谷國士編
奇しくも同じ年に同じ病で亡くなった作家の澁澤龍彦と、グラフィックデザイナーの堀内誠一。二人が交わした89通の往復書簡を、巖谷國士が編纂。旅先での見聞・自宅の書斎からの近況報告など、親密で自由なやりとりに編者が詳細な注釈と解説を付した、人生の旅行記。 表紙にスレ・ヨゴレ有。帯有。小口に僅かなヨゴレ有。本文良好。
『WANDER AROUND vol.01 PIZZA 4P's』 ポップアップイベント
2022年8月6日(土)、7日(日)の2日間、ZINEシリーズ『WANDER AROUND vol.01 PIZZA 4P's』の発売を記念してポップアップイベントを開催します。 『WANDER AROUND』について […]
季刊銀花 第100号 限定特装版 | 望月通陽オリジナル型染布装
日本文化の伝統美を伝える雑誌『季刊銀花』第100号の限定特装版。巻頭には藤井克彦・平岡望見・大野隆司・古川通泰・野村たかあき・吉田正樹・渡辺洋一・山田喜代春・榛葉苔子・宍戸トミ子・鈴木尋士・山室眞二・加藤昌男によるオリジナル木版画13枚を収録。帙は望月通陽のオリジナル型染布装。限定200部発行。
妖怪画談 | 水木しげる
妖怪画談/漫画家、水木しげるによる妖怪図鑑。不気味でありながらもどこか愛嬌のある妖怪達が豊かな色彩で描かれているとともに、「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターたちが登場する「鬼太郎血戦録」を収録。日本の文化人類学者、民俗学者の小松和彦による解説も併せて掲載。装丁は南伸坊によるもの。
民藝図鑑1 | 柳宗悦
民藝図鑑1/民藝運動の父、柳宗悦監修による民藝図鑑の第1巻。日本各地の優れた民芸品の数々を、焼き物、織物、絵画など幅広く収録するとともに、丁寧な解説をあわせて掲載。装丁は人間国宝、芹沢銈介によるもの。
民藝図鑑2 | 柳宗悦
民藝図鑑2/民藝運動の父、柳宗悦監修による民藝図鑑の第2巻。日本各地の優れた民芸品の数々を、焼き物、織物、絵画など幅広く収録するとともに、「朝鮮の陶磁器」「沖縄の織物」など、丁寧な解説をあわせて掲載。装丁は人間国宝、芹沢銈介によるもの。
民藝図鑑3 | 柳宗悦
民藝運動の父、柳宗悦監修による民藝図鑑の第3巻。沖縄の染物、中国の陶磁器、ヨーロッパの家具、アイヌの木工など国内外の民藝について、図版と解説をあわせて掲載。装丁は人間国宝、芹沢銈介によるもの。
漢聲雑誌 99-100期 剪花娘子庫淑蘭
毎号テーマを変え、中国の文化を深く、かつグラフィカルに紹介する雑誌「漢聲(ハンシェン)」第99-100期。本号は陜西省の切り絵作家・胡秀蘭の作品にフォーカス。大胆さ、神秘性、すぐれた色彩感覚、緻密さなどを兼ね備えた彼女の作品を、全体像からパーツまで徹底的に紹介。 中国語表記。
入子茶器 白練 | 南景製陶園
南景製陶園による宝瓶(持ち手のない急須)と入子碗のセット。宝瓶のなかに大小2つの碗がすっぽりと収まり、好きな場所へ気軽に持ち運ぶことができます。低温でじっくり楽しむお茶におすすめです。こちらの色味は大正時代に急須の土として流行した「白泥」を、南景製陶園がオリジナルで配合で復刻した白練。
河井寛次郎と仕事 | 河井寛次郎記念館
陶芸作家・河井寬次郎の仕事と生涯を紹介する資料集。河井寛次郎記念館が所蔵する陶芸作品、木彫、墨画に加え、作家論やインタビュー、年譜も収録。
The Journey of Things | Magdalene Odundo マグダレン・オドゥンド
ケニヤ生まれのイギリス人陶芸家、マグダレン・オドゥンドの作品集。44点に及ぶ作品に加え、博物館学的に重要な品々や現代作家の作品を幅広く収録。歴史的なものと現代のものとを対で並列的にレイアウトし、有機的な繋がりや流れで内容をより分かりやすく見せるためにセクションを交互に綴じ込んでいる。作者の制作物と共に、バーバラ・ヘップワース、ヘンリー・ムーア、アンリ・ゴーディエ=ブルゼスカ、ルーシー・リー、ジャン・アルプといったアーティストの作品、古代ギリシャや古代エジプトの遺物、アフリカ、アジア、中央アメリカの歴史的な陶器、そしてアフリカ全土から集められた様々な儀式用品も収録。
Mexico Masks Rituals | Phyllis Galembo
ニューヨークを拠点に活動する写真家、フィリス・ガレンボの作品集。メキシコの仮面文化を紹介したもの。人々が身近な素材を用い、幻想的あるいは神話的な人物に変身する様子をポートレートスタイルで記録。個人的、集団的なアイデンティティーを捉えつつ、伝統的な衣装や儀式的な衣装をも印象的に写し出している。 英語表記。
Buffalo: The Style and Fashion of Petri | Ray Petri レイ・ペトリ 作品集
80年代ロンドンのファッションシーンを牽引した伝説のスタイリスト、レイ・ペトリの作品集。ペトリを中心に様々なメンバーが集って活動していたクリエイティブ集団「バッファロー」が手掛けた様々なスタイリング、写真、グラフィック作品を編纂し収録。 英語表記。
手製本を楽しむ | 栃折久美子
手製本を楽しむ/手製本の技術や工程を紹介した入門書。「糸の選び方」「背とじ紐の始末」「箔押しの修正」など、手製本をつくるための材料から方法までをわかりやすく丁寧に紹介するほか、美しい装丁の書籍を写真とともに紹介。
Cook the Mountain: The Nature Around You | ノルベルト・ニーダーコフラー
南チロルの文化と料理に精通し、ミシュランで唯一、完全な郷土料理を提供する3ツ星レストランシェフ、ノルベルト・ニーダーコフラーの大判ビジュアルブック。2冊組の第1巻では、手つかずの風景と息をのむような料理の写真、共に働く人々や生産者たちの印象的なポートレートを収録。第2巻では、レシピ80品を、彼のサステナビリティの精神を反映し、四季ごとに分けて紹介。 英語表記。
On The Necessity of Gardening: An ABC of Art, Botany and Cultivation | Laurie Cluitmans Ed.
庭の文化的・歴史的、哲学的、社会的意義の発展について行っている長期的な研究を書籍化したビジュアルブック。オランダ・ユトレヒトで開催された展示に際して出版されたもの。ボタノマニアやキャピタロセン、ゲリラ・ガーデニング、クィア・エコロジー、禅の庭などのコンセプトを通し、社会のメタファーとしての庭についてさまざまなエッセイと図版を通して考察している。 英語表記。
流行通信 No.207 1981年4月号 | 横尾忠則アートディレクション
流行通信 No.207 1981年4月号。カバーストーリーは加藤郁乎、吉増剛造、矢川澄子による「流行通信三吟」。スペシャルストーリーはモデルの後頭部のみを撮影した「HEADED」。アートディレクションは横尾忠則、デザインは湯村輝彦、養父正一。
選書企画 第二回「妖怪、あるいは神様」
2022年7月30日(土)、31日(日)の2日間、店舗限定の選書企画「妖怪、あるいは神様」を開催します。 展⽰販売形式の選書企画、第二回目のテーマは「妖怪、あるいは神様」。 2019年に松陰神社前の旧店舗で開催し好評を博 […]
Hilma af Klint: The Secret Paintings | ヒルマ・アフ・クリント 画集
抽象芸術の先駆者とも言われるスウェーデンの画家、ヒルマ・アフ・クリントの作品集。巨大なキャンバスに描かれた作品から小さな水彩画まで125点を収録するほか、ノートに描かれたものなど、当時初公開を含めた作品の数々を収録。
North by Northwest: The Jewelry of Laurie Hall | Susan Cummins、Damian Skinner
米国のジュエリーアーティスト、ローリー・ホールの作品集。遊び心と奇抜さを持ち合わせたデザインで高く評価され、数多くの個人および美術館のコレクションとして所蔵されている。1974年から2019年に制作された作品58点を収録。 英語表記。
赤の書 The Red Book | C・G・ユング
20世紀の心理学に大きな足跡を残したC・G・ユングの著作。ユングが16年余にわたって書き綴り、死後、半世紀ものあいだ非公開のまま眠っていた日記を書籍化したもの。美しいカリグラフィーによる文面、強烈なヴィジョンの体験を極彩色の緻密な構成で描きだした134点もの絵画を収録。
Interaction of Albers | ヨゼフ・アルバース
スイス人写真家、ハンス・G・コンラッドの作品集。様々な学校で教鞭をとった、教育者としてのヨゼフ・アルバースを知ることができる1冊。講義の様子から生徒たちとの交流まで、幅広い場面を捉えた400枚を超える記録写真を掲載。アートやデザインの基礎を教えるアルバースの姿が生き生きと映し出される。
Batia Suter: Hexamiles
オランダを拠点に活動するアーティスト、バティア・スーターの写真作品集。スイスのモーヴォワッサンダムで開催された展示に際して刊行されたもの。拡大コピーされ、合成された荒涼とした風景と古い印刷物の図版を混在させ、その組み合わせが一種の冒険譚のような物語性を与えてくれる。本のタイトルは、ホメロスの『オデュッセイア』で使われている詩形「ヘキサメートル」に由来。 英語表記。
Palazzo Abatellis Palermo | Cloe Piccoli
イタリア・シチリア州立美術館を被写体とした写真資料集。第二次世界大戦で破壊された宮殿を、カルロ・スカルパと地元住人が美術館として再建したシチリア州立美術館。建築物の細部、展示物、芸術作品の佇まいが無人の状態で美しく記録されている。 イタリア語表記。
Muttoni ムットーニの不思議人形館 | 武藤雅彦、荒俣宏
MUTTONI ムットーニの不思議人形館/人形師、ムットーニこと武藤政彦の作品集。「怪奇の部屋」、「幻想科学の部屋」、「夜想の部屋」など自動で動くからくり人形作品をカラーで多数収録。寄稿・監修は荒俣宏。
アイヌ藝術 服装篇 | 金田一京助、杉山寿栄男
アイヌの伝統工芸を紐解く資料集。衣服と装飾品に焦点を当てたもの。巻頭にはカラーとモノクロの写真資料を掲載し、本文では素材別のアットゥシからマタンプㇱ(鉢巻)、脚絆、玉飾、お守りなどをモノクロ図版とともに解説。北海道のみならず、樺太や千島アイヌの衣服にも言及している。