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江戸(幕末)から明治の日本はすごかった!写真で見る日本の歴史にまつわる本 5選

中野
書いた人:
2016.2.29 カルチャー
江戸の写真
中野です。
歴史好きな人って多いですよね?
実は僕も大の歴史好き。特に日本史は大好きです。 戦国時代や幕末・明治、昭和初期まで語ろうと思えば何日でも語れるのですが、特に幕末から明治にかけての日本に興味があります。

当時の欧州列強の植民地政策により、アジア全域が次々と植民地化されていく中で、250年余り国を閉ざしていたにもかかわらず植民地を逃れ、自らの手で国家の構造を180度転換したという歴史的事実。そしてその過程で数々の人間ドラマが生まれたということ。これほど興味深いことはありません。

考えてみれば明治になったのは1868年ですからわずか150年前。そう考えると意外に最近だなという感じがしませんか?関ヶ原はさすがに遠いですが、幕末・明治はちょっと前のことだと考えると見方も変わるのではないでしょうか?

坂本龍馬や西郷隆盛などの幕末に活躍した英傑の話ももちろん面白いのですが、今回は違う視点からお届け。

海外から見た日本、人々の生活や文化、江戸のデザイン、日本の歴史を知ることのできるビジュアル本5選をご紹介してみます。


江戸・明治の貴重な資料を写真で見る

Photography in Japan 1853-1912

Photography in Japan 1853-1912

著者
Terry Bennett
出版社
Tuttle
発行年
2006年
写真コレクター/テリー・ベネット編纂による写真集。当時の産業・文化・生活を記録した貴重な資料が数多く収録されている。
世界中の博物館、図書館、および個人のコレクションから収集された400枚以上の写真の半分以上はこの本で初めて公開され、単に日本を紹介したもので終わらず、日本で発生したこの劇的な変化を理解する資料としても役立つ一冊と言えるでしょう。

薩摩島津斉彬公 1857年日本で最初に写真に写された大名といえば薩摩の島津斉彬公。非常に好奇心旺盛で自ら写真も撮影していました。洋学にもいち早く興味をしめし、藩主就任とともに富国強兵に努め、開国を強く主張していましたが、京都上洛の前に死去しています。暗殺説もありますね。

将軍慶喜のフォーマルと日常着の違い 徳川最後の将軍慶喜のフォーマルと日常着の違い。さすが将軍だけあってキリッとしてます。慶喜が薩長軍との戦いに挑んでいたら、おそらく徳川は負けなかっただろうと言われています。ですが、「朝敵の汚名だけは避けたい」と言って家臣を置いてさっさと逃げちゃう。ここでもまたドラマが。あぁもっと説明したい。

遣米使節団 遣米使節団。真ん中の人の眼光が鋭すぎる。左の写真は、なぜかアメリカでアイドル的人気を博すトミーこと、立石斧次郎16歳。通詞です。

馬関戦争(下関戦争) 長州が四国艦隊と戦った馬関戦争(下関戦争)。これを機に攘夷から開国へ突き進みます。しかしよく戦ったな。。

江戸のデザインは海外にも影響を与えた

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江戸のデザイン

著者
草森紳一
出版社
駸々堂出版
発行年
1972年
評論家・草森紳一が江戸のデザインを語るエッセイ集。「自在の視座に立つ」書と著者自身がいうように、史学者や民俗学者、美術・デザインの研究家などの視点とは違った草森紳一らしい切り口で江戸のデザインを論じる。
1973年毎日出版文化賞を受賞した一冊。装丁は横尾忠則。大判で400ページ以上にわたる文章量と図版の数々。一気にはさすがに読めないですが、一つ一つ納得感があります。デザインにはすべて理由がある。

江戸のデザイン 江戸のデザイン 江戸のデザイン 江戸のデザイン 最後の「幕藩体制」では、大名配置はデザインだという話。よく考えられていた配置だったんだな〜。絵や形を作るだけがデザインではないよね、というところが非常に腑に落ちました。 読み応えしかない。

学問からみた日本:開国への道

図説日本の洋学

図説日本の洋学

著者
惣郷正明
出版社
築地書館
発行年
1970年
江戸時代にオランダを通じて日本に入ってきたヨーロッパの学問・文化、洋学(蘭学)。それらが鎖国や明治維新時の攘夷思想などの苦難を超えて日本に根付くに至るまでの歴史を、多くの図版を交えて語る学術書。
鎖国時代に洋学を学ぶということは命を賭けた学問でした。そのような状況でもいち早く行動したのは医学関係者だと言われています。アルファベット26文字が入っていたというだけで、絶版、没収にあい、洋書を友人に貸しただけで蟄居、閉門という事態。西洋に興味を持つ=命を落とすという、今考えれば全く信じがたい話ですが、数多くの志ある人々が「学問をしたい」という志を持ち、行動しただけで命を落としています。

図説日本の洋学 解剖学書『ターヘル・アナトミア』を手にした前野良沢、杉田玄白は辞書もない状況の中、暗号解読のような作業を3年続けついに翻訳し、解体新書を世に出しました。エレキテルで有名な平賀源内も同時代に活躍した学者です。

図説日本の洋学 図説日本の洋学 図説日本の洋学 真っ暗闇を目をつむって走るような洋学を学ぶ人々の歴史の書でもありますが、一方で図版というタイトルからわかるように、手彫りの木版、銅板、鉛製活字まで多くの図版が掲載されていて、タイポグラフィの源流を知る資料としても価値がある一冊でもあります。

幕末から開国前夜、死に物狂いで勉強した蘭学(オランダ語)は、ペリー来航以降一気に英語が主流となったようです。命をかけて学んだ知識が一夜にして無駄になるなんて。。そして嘆きながらも「次は英語だ!」とさらに学んだわけです。この時代の人びとの粘り強さと柔軟性は、現在の平和な日本でも多いに学ぶべき姿勢だと思います。あぁもっと説明したい。。

世界中の100年前はこんなに違う

一〇〇年前の世界一周

一〇〇年前の世界一周

著者
草森紳一
出版社
駸々堂出版
発行年
1972年
20世紀のアメリカ・カナダ・日本・中国などで、地域性が色濃く残る当時の各地の社会を旅した記録。100年前の人々の多様な生活がスナップされている
1905年に一人のドイツ人青年ワイデマールが一年かけて世界を記録した写真回想録。日露戦争直後明治38年の日本と高層ビルが建ち並ぶ欧州を比べるだけでも一見の価値ありです。

100年前のニューヨーク ニューヨーク。すでに高層ビルが建ち並ぶ。

100年前のニューヨーク もうすごい都会。。

100年前の日本 かたや日本。マジか。

100年前の日本 平和か。

100年前の富士山 安定の富士山。うつくしや。

100年前の芸者 表紙にもなっている芸者。15歳のヨボキチ。どうしてそんな名前に。。

アメリカと日本の比較だけでも信じられない差があるのがわかります。 他にも世界中の国々の写真が掲載されています。一年間で世界をまわったワイデマールの目を持ちながら、世界各国の違いをワクワクしながら発見できる一冊。

江戸から幕末を駆け抜けた風雲児たちの生き様

風雲児たち

風雲児たち

著者
みなもと太郎
出版社
リイド社
江戸から幕末に駆け抜けた風雲児たちを描く超大作歴史漫画。
こちらはノストスブックスで取り扱いのない商品ですが、機会があれば常に紹介し続けています。とにかくむちゃくちゃ面白い。

みなもと太郎先生が幕末漫画を書くつもりで資料をあたっていると、これはどうやら関ヶ原から始めないとつじつまが合わない!ということで、関ヶ原からスタートします。なぜ薩摩長州が幕府を倒すことになったのか?300年の歴史の流れの中で、それぞれに活躍した風雲児にフォーカスしながらじわりじわりと進みます。

1979年から30年以上続いていますが、いまだ終わりが見えず。。ご存命の間にどうにか終わらせていただきたいと切に願っております。
こうして歴史の本を読んでいると、いつも「自分が幕末にいたらどうしてたかな?武士だったかな?農民だったかな?」と想像するのですが、おそらくきっと大騒ぎしてすぐ死ぬやつでしょう。 もしくは、「なんか江戸時代終わったらしいよ?」と2年後あたりに気がつく、という人な気がしてなりません。無念です。

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ノストスブックス店主。デザイナー。日本史大好き。カレー大好き。パンク大好き。羽良多平吉と横尾忠則と上村一夫と赤瀬川原平と小村雪岱に憧れている。最近は戦国時代にハマり中。そしてマイベスト漫画・風雲児たちがちゃんと終わるのか気になっている。不眠症。NATURE LIVINGのベースだが活動休止中。バンドやりたい。
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