Carmen Herrera: Lines of Sight | カルメン・ヘレーラ画集
キューバ系アメリカ人アーティスト、カルメン・ヘレーラの作品集。1915年にキューバで生まれ、70年以上に渡って絵を描き続けたその人生と作品を紹介した一冊。キューバ時代の初期の習作、戦後パリで開催された抽象主義美術の展覧会「サロン・デ・レアリテ・ヌーベル」に参加した時のこと、ニューヨークで生み出した画期的な作品などを取り上げ、ラテンアメリカの前衛芸術という広範な文脈の中で作者の作品を読み解く。80点以上の作品をフルカラーで収録。
越後のちぢみ | 西脇新次郎
江戸時代安永二年に縮問屋として創業した西脇商店の創業者・西脇新次郎が、越後ちぢみを解説した一冊。越後国小千谷地方で織られる麻織物・越後ちぢみの歴史や、実物見本の貼付け、さらに「北越雪譜」や「績麻録」など越後ちぢみ関連の書物の抄本と解説も掲載。装丁は芹沢銈介。限定500部発行。
Koolhaas. Elements of Architecture | レム・コールハース
2014年に開催されたヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展でのレム・コールハースの展示を書籍化したもの。窓、ファサード、バルコニー、廊下、暖炉、階段、エスカレーター、エレベーターなど、建築物を構成するディテールを技術の進歩、気候変動への適応、経済的なコンテクスト、規制上の要件など様々な要素を網の目のように交差させたモノグラフとなっている。ブックデザインはイルマ・ブームによるもの。 英語表記。
Decoding Dictatorial Statues | Ted Hyunhak Yoon
韓国のグラフィックデザイン研究者であるTed Hyunhak Yoonによるプロジェクト、Dictatorial Statuesの活動をまとめた一冊。公共空間での銅像における、客観性と物質性、メディアアイコンとしての役割などをどのように解読できるか、という実験的研究書。
青猫島コスモス紀 | ますむらひろし
漫画家、絵本作家ますむらひろしのライフワークとなるアタゴオルシリーズの一冊。1976年発表のオリジナル版。人と猫が言葉を交わす空想世界を舞台に、主人公である猫のヒデヨシの冒険を描く。
A Picture Is Always a Book | Robert Seydel
芸術家であり作家でもあるロバート・ザイデルのアーティストブック。ザイデルが作り上げた自身の分身とも言える架空の人物、ルース・グリーズマンの日記を書籍化したもの。私的なテキストとともに、コラージュやドローイングが散りばめられている。 英語表記。
魔術/美術 幻視の技術と内なる異界
2012年に開催された同名展示図録。時代や地域、様式を大胆に行き来しながら、美術作品における魔術的要素を紹介。人々を惑わし、創造へと突き動かす不可視の力について想いをはせながら、魔術と美術が相混じり合う不思議な世界を楽しめる一冊。
The Open Book: a History of the Photographic Book from 1878 to the Present | Andrew Roth
1878年から2003年の間に出版された172冊の優れた写真集を集成した資料集。表紙と見開き2~3ページに加え、タイトル、出版社、装丁などの情報を掲載。掲載されている写真家はウォーカー・エヴァンス、アレクセイ・ブロドヴィッチ、ウィリアム・クライン、細江英公、荒木経惟など。 英語表記。
Watabe Yukichi: A Criminal Investigation | 渡部雄吉
国内のグラフ誌で活躍した写真家・渡部雄吉のドキュメンタリー写真集。1958年に発生した殺人事件の捜査の様子をモノクロで記録。調査や聞き込みで徐々に犯人へと近づいていく刑事たちの、映画さながらの鋭い眼光が見て取れる。 英語表記。
Adam Silverman Ceramics | アダム・シルヴァーマン
陶芸家、アダム・シルヴァーマンの作品集。常に新たな手法を追求し挑戦を続ける氏の陶芸作品や、制作風景、さらにアトリエの様子などの写真を掲載。
柚木沙弥郎 わきあがる色と形 | 岡山県立美術館
2008年に開催された展示の図録。柚木沙弥郎の約60年に及ぶ歩みを、代表的な染色作品に加え、版画、板絵、ガラス絵、絵本挿絵、立体造形など、自由で新鮮な作品を紹介した一冊。
Yokai | Shigeru Mizuki 水木しげる
漫画家・妖怪研究家、水木しげるの大判作品集。緻密に描かれた代表的な妖怪画をカラーとモノクロで多数収録。序文では、「妖怪」という目に見えない存在を一般に知らしめ、水木氏が果たした歴史的・文化的貢献を詳述している。 フランス語表記。
絵本作家ワンダーランド
2007年に開催された同名展覧会の図録。「旅の時間」「子どもの王国」「かたちの冒険」という3つのカテゴリーに分けて構成、さらに、「ミュージアム・コレクション」として世界中で愛されている絵本作家7名の作品、約200点の貴重な原画を収録。
流行通信 No.226 1982年11月号
ファッション誌『流行通信』No.226 1982年11月号。小暮徹、長濱治、上田義彦、伊島薫らが撮影したファッション特集、ブライアン・イーノのインタビューなどを収録。
Matisse and the Joy of Drawing | アンリ・マティス
フランスの画家、アンリ・マティスの作品集。絵画作品、切り絵、フランス・ヴァンスのロザリオ礼拝堂の装飾など、マティスの膨大かつ多様なデッサンや紙上作品の変遷をたどったもの。また、マティスのアトリエや制作中の画家のアーカイブ写真を含む150点以上の図版を掲載。 英語表記。
Milton Avery: The Late Portraits | ミルトン・エイブリー
アメリカの画家、ミルトン・エイブリーの作品集。2019年にロンドンで開催された展示に際して出版されたもの。晩年の4年間に描かれた肖像画を中心に収録。家族や友人、自宅や休暇先など、エイブリーにとって最も大切で身近なものを描いている。 英語表記。
Landon Metz | ランドン・メッツ画集
米国のアーティスト、ランドン・メッツの作品集。時間、素材、形の関係を端的に示すとして、数千年の時を経て形成された岩石などからインスピレーションを得た作品群を収録。キャンバスに描かれた有機的な曲線は二枚組や三枚組の作品として展示されることもあり、またインスタレーションとして隣り合わせに設置され、パターンやリズムを生み出しながら大きな対話の場を作り上げている。 英語表記。
鳥 Birds | 山本常一
彫刻家、山本常ーの作品集。前半には鳥をモチーフにした彫刻作品、それらが所狭しと並ぶアトリエの風景を、後半には鳥の観察や山歩き、身の回りの出来事などを綴ったエッセイを収録。
Mamma Andersson: Humdrum Days | マンマ・アンダーソン
ストックホルムを拠点に活動するアーティスト、マンマ・アンダーソンの作品集。デンマークのルイジアナ近代美術館で開催された展示に際して出版されたもの。新作ペインティングを含む作品を収録し、15年にわたるアンダーソンの活動を包括して紹介。メランコリックな風景や何の変哲もないプライベートな室内を、表情豊かに描き出している。 英語表記。
生誕130年 橋口五葉展 | 千葉市美術館
2011年に千葉市美術館、北九州市立美術館分館、鹿児島市立美術館と巡回した樋口五葉の展示図録。明治末から大正期に活躍し、近代日本のグラフィックデザインの先駆者とも呼ばれる樋口五葉。夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」の装幀家としてデビューし、数々の作品を残しわずか41歳で亡くなるまでの、400点を超える油彩画、水彩画、素描、版画、絵葉書、装幀本、ポスター、関連書籍などを収録。表紙に僅かなスレ、僅かな汚れあり。本文の状態は良好。
Halo | 川内倫子
全点デジタルで撮影された川内倫子の写真集。中国・河北省の村で300年以上続く祭り「打樹花」の様子や、出雲大社で執り行われる神迎祭、イギリスで撮影された無数の渡り鳥の姿などを収録。何世紀にもわたって築かれてきた人間と自然との祈りにも似た交わりが、交互に写し出された暗闇と光の両方にあらわれている。Editions Xavier Barralより出版された英語版。
世界の神話絵本 三体の神の物語 | 舟崎克彦、横尾美美
作家、舟崎克彦が手がけた「世界の神話絵本」シリーズの1冊。ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌの三神をはじめ、インドのヒンドゥー神話に登場する代表的な神々を紹介し、奥深い神話の世界へいざなう。 挿画は横尾美美によるもの。
Broken Music : Artists’ Recordworks | Ursula Block、Michael Glasmeier
ビジュアルアーティストによって制作された録音物、レコード・オブジェ、レコードのためのアートワーク、レコード・インスタレーションに焦点をあてたアートブック。ギョーム・アポリネール、ハンス・アルプ、ヨーゼフ・ボイス、ジム・ダイン、R. バックミンスター・フラー、アレン・ギンズバーグ、ロイ・リキテンシュタインら、多岐にわたるアーティストの作品を収録。 英語表記。
山田耕筰と美術 | 栃木県立美術館
日本初の本格的な作曲家、指揮者として活躍した山田耕筰を美術という切り口から紹介した一冊。北原白秋とともに編集主幹を務めた雑誌「詩と音楽」や、竹久夢二が装幀した「セノオ楽譜」、恩地孝四郎による「日響楽譜」なども含め、山田耕筰の活動を絵画、版画、資料など約300点のさまざまな資料から紐解く。
The Duchamp Dictionary | マルセル・デュシャン
マルセル・デュシャンの人生とその作品を辞書形式で紹介した作品集。「AN-ARTIST」「ANDRE BRETON」「COLLRCTING」など、デュシャンにまつわる様々な事柄や人物などをA-Zで紹介。
Concrete Cuba: Cuban Geometric Abstraction from the 1950s
キューバにおける具体主義の起源に焦点を当てた展示に際して出版された作品集。1950年代にキューバ全土で起こった急激な政治変動は、キューバの幾何学的抽象画の発展と重なり、特にロス・ディエス・ピントーレス・コンクリートス(10人の具体画家)の結成につながった。本書ではこのグループに関わった12人のアーティスト、ペドロ・アルバレス、ウィフレド・アルカイ、マリオ・カレーニョ、サルバドール・コラジェ、サンドゥ・ダリエ、ルイス・マルティネス・ペドロ、アルベルト・メノカル、ホセ・M・ミハレス、ペドロ・デ・オラー、ホセ・アンヘル・ロサバル、ロロ・ソルドビージャ、ラファエル・ソリアーノの代表作品を収録。 英語表記。
Leila Jeffreys: Des Oiseaux | Guilhem Lesaffre
オーストラリアを拠点に活動する写真家・映像作家のレイラ・ジェフリーズの作品集。鳥をテーマにした写真集「Des Oiseaux」シリーズの1冊。オウムやインコ、ハト、フィンチなど、自然保護区の鳥類学者の協力のもと撮影した鳥のポートレートを収録。 フランス語表記。
The Erratics | Darren Harvey-Regan
英国を拠点に活動するアーティスト、ダレン・ハーベイ・リーガンの作品集。西エジプトの砂漠などで撮影したユニークな形の一枚岩と英国で採取した白亜の岩石を削った彫刻を引き合わせ、並べることで、写真における真実と表象の問題を提起する。
Haim Steinbach: Object and Display | ハイム・スタインバッハ
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ハイム・スタインバッハの作品集。日用品を陳列する「棚」など代表的な作品から、初期のミニマル・ペインティング、サイトスペシフィックなインスタレーションの記録など、スタインバッハのキャリア全体を包括して紹介。 英語表記。
Henri Cartier-Bresson: Photographer | アンリ・カルティエ=ブレッソン
写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真集。最初期から晩年に至るまでに撮影された作品を多数収録。英語表記。
Sunshine Hotel | Mitch Epstein
ニューヨークを拠点に活動する写真家、ミッチ・エプスタインの作品集。1969年から2018年までに撮影された、未発表の作品を含む175枚の写真を収録。アメリカの時代精神や風景の変化に合わせて、エプスタインの手法やテーマの変化を辿る1冊。 英語表記。
Joel Meyerowitz: Out of the Darkness. Six months in Andalusia, 1966-1967 | ジョエル・マイヤーウィッツ
ジョエル・マイヤーウィッツの写真集。1966年から1967年にかけてスペインを旅し、何百枚もの写真を通して60年代の現地の光景を記録したもの。これまでのモノクロ・カラーどちらも手がけていた作風から、1972年以降はカラーのみで撮影をしていくようになり、キャリアの転換点となった作品集でもある。スペイン語・英語表記。
Miquel Barcelo | ミケル・バルセロ
スペインを拠点に活動するアーティスト、ミケル・バルセロの陶芸作品集。イタリア・ファエンツァの国際陶磁器博物館(MIC)で開催された展覧会に際して出版された書籍。紀元前3000年から今日に至るまでの美術品を収蔵するMICのコレクションに連動し、陶芸を通して過去と未来の対話を具現化したもの。 英語表記。
Edmund de Waal: Ten Thousand Things | エドモンド・デ・ヴァール
英国の陶芸家、エドモンド・デ・ヴァールの大判作品集。ロサンゼルスで開催された展示に際して出版されたもの。ロサンゼルスのキングスロードに建てられた歴史的建築物であるシンドラーハウスから得たインスピレーションをもとに、磁器に鉄、鉛、石膏ブロックを組み合わせ、彫刻の枠組みの中で素材とそれが占める建築空間の間に対話を作り出している。 英語表記。
ダイヤモンド展 | 国立科学美術館
2000年に国立科学美術館で開催された展示の図録。「ダイヤモンドの科学」と「世界のダイヤモンドジュエリー」の2部構成。科学のパートでは、ダイヤモンドの鉱物学的性質について解説し、最先端の合成技術や研磨剤といった工具への応用などを紹介。ジュエリーのパートでは、宝石店から出展されたティアラやリングなど約140点を収録。
Furoshiki: And the Japanese Art of Gift Wrapping | Tomoko Kakita
日本に古来より伝わる風呂敷包みを、現代的かつ実用的に解説するガイドブック。結び目があったり、複雑に折りたたまれた風呂敷や筒状の布を使った、30のラッピングスタイルを美しい写真に図解を添えて紹介。 英語表記。
流行通信 No.202 1980年11月号 | 横尾忠則 アートディレクション
ファッション誌『流行通信』No.202 1980年11月号。詩人・吉増剛造によるカバーストーリー『流行通信三吟』、富永民生撮影による『粋装ーマニッシュな服』、横尾忠則による『ニューヨークのピカソ大回顧展』、三宅一生によるクリスト評などを収録。 アートディレクションは横尾忠則。デザインは湯村輝彦、養父正一。
流行通信 No.192 1980年1月号
ファッション誌『流行通信』 No.192 1980年1月号。十文字美信×土屋耕一によるスペシャルストーリー『春小袖』、坂田栄一撮影による『JAZZY』、沢渡朔撮影による『SILENCE』、クリスチャン・ボルタンスキーのインタビューなどを収録。 アートディレクションは長友啓典。イラストレーターとして灘本唯人、林静一、赤瀬川原平らが参加。
流行通信 No.185 1979年6月号
流行通信 No.185 1979年6月号。富永民生撮影による巻頭特集『女について』、栃折久美子の特別企画『本をつくる』、広川泰士撮影によるスペシャルストーリー、操上和美撮影『爽香』などを収録。別冊付録として1979/80秋冬パリ・プレタポルテ・コレクション付属。 アートディレクションは長友啓典。
Otto Neurath: The language of the Global Polis | オットー・ノイラート
Otto Neurath: The language of the Global Polis/オーストリアの哲学者であり、社会学者、政治経済学者のオットー・ノイラートについての資料集。ノイラートが考案した、事象と意味をつなぐ視覚化(絵文字化)のシステム・アイソタイプをはじめ、国際近代建築家会議(CIAM)との都市計画について、ウイーン学団での活動などを解説。写真、アイソタイプ、スケッチなどのカラー、モノクロ図版をまじえ、ノイラートの視覚哲学を知ることができる。
Judith Kerr | Joanna Carey
『おちゃのじかんにきたとら』『わすれんぼうのねこ モグ』などの作品で知られるイギリスの絵本作家・イラストレーター、ジュディス・カーの作品集。代表的な作品とともに、未公開の写真、作品の舞台裏を紹介。彼女の長いキャリアを思慮深く、親密に語る1冊。 英語表記。
Stephen Shore: Elements | スティーブン・ショア
「ニュー・カラー」を代表する写真家、スティーブン・ショアの1970年代初頭にニューヨークのハドソンバレーからユカタン、イタリア、テキサス、イスラエル、スコットランドまで、世界のあちこちで8x10カメラで撮った未出版作から16点のカラー作品と8点の白黒作品をセレクトして収めた大判写真集。 英語表記。
Richard Misrach: Notations | リチャード・ミズラック
アメリカの写真家、リチャード・ミズラックの作品集。風景や自然をネガで撮影し、巧みな色彩とニュアンスで表現した、特大サイズの豪華な一冊。フィルムからデータに移行する過程で取り組んだプロジェクトであり、ミズラックが自身のアナログ時代の終焉へ捧げるオマージュでもある。 英語表記。