流行通信 No.185 1979年6月号
流行通信 No.185 1979年6月号。富永民生撮影による巻頭特集『女について』、栃折久美子の特別企画『本をつくる』、広川泰士撮影によるスペシャルストーリー、操上和美撮影『爽香』などを収録。別冊付録として1979/80秋冬パリ・プレタポルテ・コレクション付属。 アートディレクションは長友啓典。
Otto Neurath: The language of the Global Polis | オットー・ノイラート
Otto Neurath: The language of the Global Polis/オーストリアの哲学者であり、社会学者、政治経済学者のオットー・ノイラートについての資料集。ノイラートが考案した、事象と意味をつなぐ視覚化(絵文字化)のシステム・アイソタイプをはじめ、国際近代建築家会議(CIAM)との都市計画について、ウイーン学団での活動などを解説。写真、アイソタイプ、スケッチなどのカラー、モノクロ図版をまじえ、ノイラートの視覚哲学を知ることができる。
Judith Kerr | Joanna Carey
『おちゃのじかんにきたとら』『わすれんぼうのねこ モグ』などの作品で知られるイギリスの絵本作家・イラストレーター、ジュディス・カーの作品集。代表的な作品とともに、未公開の写真、作品の舞台裏を紹介。彼女の長いキャリアを思慮深く、親密に語る1冊。 英語表記。
Stephen Shore: Elements | スティーブン・ショア
「ニュー・カラー」を代表する写真家、スティーブン・ショアの1970年代初頭にニューヨークのハドソンバレーからユカタン、イタリア、テキサス、イスラエル、スコットランドまで、世界のあちこちで8x10カメラで撮った未出版作から16点のカラー作品と8点の白黒作品をセレクトして収めた大判写真集。 英語表記。
Richard Misrach: Notations | リチャード・ミズラック
アメリカの写真家、リチャード・ミズラックの作品集。風景や自然をネガで撮影し、巧みな色彩とニュアンスで表現した、特大サイズの豪華な一冊。フィルムからデータに移行する過程で取り組んだプロジェクトであり、ミズラックが自身のアナログ時代の終焉へ捧げるオマージュでもある。 英語表記。
Early Summer/The End of Summer/Late Autumn | Daniel Gustav Cramer、Haris Epaminonda
ダニエル・グスタフ・クレイマーとハリス・エパミノンダの作品集。2010年から2012年にかけて開催された、日本の映画監督・小津安二郎の作品をテーマにした三部構成の展覧会の様子を書籍化したもの。ビデオやフィルム、コラージュ、写真、本、オブジェなどを用いて可視化された物語を包括的に見ることができる1冊。 英語表記。
Alexander Calder & Fischli / Weiss | アレクサンダー・カルダー
アメリカの彫刻家、アレクサンダー・カルダーと、スイス人アーティストのペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスの展示会図録。一見違う立場にある彼らの作品を同時に眺めることで、表裏一体ともいえる関係性について考察する。アメリカの彫刻家、アレクサンダー・カルダーと、スイス人アーティストのペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスの展示会図録。一見違う立場にある彼らの作品を同時に見比べながら紹介することで、表裏一体ともいえる関係性について考察する。
Moonraker - Time Dilation | Daniel Arsham
アメリカのアーティスト、ダニエル・アルシャムの作品集。パリとニューヨークで開催された2つの展覧会の様子を収録。RMN(グラン・パレ)のアトリエ・ダールが制作した膨大な数の金型コレクションを使用し、RMNの彫像師と共同で作品を制作している。ロマン主義とポップアートを行き来するような彫刻作品を中心に紹介。 英語表記。
Call Ampersand Response | Michael Dumontier & Micah Lexier
マイケル・デュモンティアーとマイカ・レカーが、画像、線画、古本といったものに対するお互いの関心を共有するために行っていた活動をまとめたもの。2011年から2017年の間、電子メールを介して画像交換を行っていた二人。インターネット上ではなく、二人の家にあった子ども用の本や、切手、絵はがき、ポスターといった印刷物のなかから見つけた素材を用いたイメージを編集した一冊。終わりも始まりもない物語のようにも感じられる一冊。英語表記。
James Castle: Memory Palace | ジェームズ・キャッスル
聴覚障害者である一方、卓越した記憶力を持ち、鋭い視覚認識を持っていたアメリカの芸術家、ジェームズ・キャッスルの作品集。キャッスルの作品を、インテリア、エクステリア、オブジェ、書籍、言葉といった一連の部屋(記憶の宮殿)を巡るように追い、これまで知られていなかった多くの作品を紹介する。 英語表記。
The Nature of Photographs ペーパーバック版 | Stephen Shore スティーブン・ショア
ウィリアム・エグルストン、ジョエル・マイロウィッツとならび「ニュー・カラー」を代表するスティーブン・ショアによる写真解説集。ペーパーバック版。自身の作品の他に、アルフレッド・スティーグリッツやウォーカー・エヴァンス、トーマス・ストルースなどの作品も交え、その見方や本質を読み解く方法を解説。 英語表記。
Donald Judd: A Good Chair is a Good Chair | ドナルド・ジャッド
美術、デザイン、建築の分野を横断して活動し、ミニマリズムの重要な提唱者でもあるアーティスト、ドナルド・ジャッドの展示会図録。2010年に開催された展示の後に出版されたもの。本棚、子供用机、子供用ベッドなど、ジャッド自身が製作し、家族が使用した家具のプロトタイプを収録。ジャッドのデザインと製作過程を垣間見ることのできる1冊。
人間国宝・伝統工芸 | 杉村恒
人間国宝・伝統工芸/様々な分野における日本の人間国宝たちを、写真とテキストで紹介した資料集。写真は杉村恒、テキストは小川正隆によるもの。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹、人形などといった伝統芸術の美しさと作家らの職人技をありありと写し出す。装本は山城隆一。
Cooking with Scorsese The Cookbook
世界的に有名な46人のシェフによる、映画から受けたインスピレーションをもとに考案したレシピ集。映画の中で印象的だった食事を再現し独自のアレンジを加えたもの、映画撮影やセットデザイン、あるいはシーンで感じた感情をヒントにしたものなど、個性豊かな料理を映画のスクリーンショットとともに紹介。 英語表記。
Tanaka Ikko Graphic Master | 田中一光
日本の昭和期を代表するグラフィックデザイナー・田中一光の作品集。代表的なポスターワーク、ロゴデザイン、パッケージデザインなどの作品図録のほか、評論・エッセイも併せて掲載。 英語表記。
Freedom, Rhythm & Sound: Revolutionary Jazz Original Cover Art 1965–83 | Gilles Peterson、Stuart Baker
1965年から83年にかけてアメリカでリリースされた革新的なジャズのカバーアートワーク集。1960年代の公民権運動を背景に、DTPもインターネットもない時代に自主生産されたレア盤を数多く収録。また、音楽とアートワークの背景、多くの関係者のインタビューなども掲載。 英語表記。
Jazz’n’more: Plakate | Niklaus Troxler
スイスのグラフィックデザイナー、ニクラウス・トロホラーの作品集。2017年にドイツのフォルクヴァンク美術館で開催された展示に際して出版されたもの。40年以上にわたり作り続けてきた、多様で活気あるジャズフェスティバルやコンサートのポスターを一挙に紹介。 ドイツ語表記。
100 Masterpieces from the Vitra Design Museum Collection
ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムが所蔵するデザイナー家具からマスターピース100点を図版付きで紹介した一冊。デザイナー名、デザイン年、サイズなどのデータと詳細な解説文を掲載。
江戸年中行事図聚 | 三谷一馬
江戸風俗画の第一人者、三谷一馬が江戸の四季を彩っていた年中行事の中で、今も残る、あるいは消えてしまったこれらの行事百種あまりを資料画と解説で再現した一冊。
桂 日本建築における伝統と創造 改訂版 | 石元泰博
桂 日本建築における伝統と創造/17世紀に八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって造られた皇室施設で、日本の中でも最高と言われる名園、桂離宮の写真集。建築家・丹下健三と写真家・石元泰博の視点から捉えた桂の魅力を視覚化。その構成から佇まい、パターン、テクスチャ、そして息づく歴史と、マクロからミクロまで、空間から時間まで行き届いた日本芸術の美と伝統を感じることのできる名著。石元による美しい構図の写真と、亀倉雄策によるレイアウトが共鳴し、更にそれらを引き立てる。改訂版。
日本神話のコスモロジー 常世の潮騒を聴く | 北沢方邦
日本神話のコスモロジー 常世の潮騒を聴く/構造人類学者・北沢方邦が日本神話を構造学で紐解く。「神話分析の種あかし」、「三輪そうめんの記号学的解読」、「神話に窺う社会構造」などを収録。構成は杉浦康平、谷村彰彦。
Joseph Cornell’s Manual of Marvels | ジョゼフ・コーネル
アッサンブラージュの先駆者ジョゼフ・コーネルの、フィラデルフィア美術館の協力を得て制作されたユニークな「コーネル・ボックス」。1930年代初頭にコーネルが古書店で入手した農業マニュアルにコラージュ、フォトモンタージュ、ドローイングを加えた遊び心溢れるアーティストブックを複製したもの。作品にまつわるエピソードを綴ったエッセイ集とインタラクティブCDを付属したボックスセット。 英語表記。
Mary Fedden: Enigmas and Variations | メアリー・フェデン
英国のアーティスト、メアリー・フェデンの作品集。油彩、ガッシュ、鉛筆、コラージュなど、さまざまなメディアを駆使した彼女の創作活動に焦点を当てた1冊。 英語表記。
Paul Klee: Die Hinterglasbilder | パウル・クレー
2015年に開催された展示会を機に刊行されたパウル・クレーの作品集。1905年から1919年頃に制作されたガラス画作品に焦点を当てた作品を掲載。 ドイツ語表記。
Mrs. Merryman’s Collection | Anne Sophie Merryman
アンリ=マリー・メリーマンのポストカードのコレクションを孫娘のアンネ・ソフィー・メリーマンが編集した作品集。ポストカードを介したダイアログをノスタルジックに描いた作品集。イギリスの出版社MACKが主催する過去に写真集出版経験の無い作家の出版支援を目的とする「First Book Award」の第1回目(2012年)グランプリ受賞に伴い刊行。
内井昭蔵の思想と建築 | 世田谷美術館
2009年に世田谷美術館で開催された「内井昭蔵の思想と建築」の図録。1967年に独立し、2002年に急逝するまでの35年間、多くの作品を手がけ日本の建築界に多大な貢献を果たした建築家・内井昭蔵の歩みを、設計図面、写真、模型、映像などを通じて振り返る。
円盤伝説 あの世まであと一歩 | 赤瀬川原平
円盤伝説 あの世まであと一歩/作家・画家の赤瀬川原平による漫画作品集。1977年から「ガロ」で連載していた「円盤からの手紙」「零回転の運転手」「目撃者からの手紙」など15編を収録。この世の果てはどうなっているのか、あの世があるとすればたった一つしかないのか。どこにあるかもどんな世界かもわからない時空の向こうに、大きな疑問を投げかける一冊。表紙デザインは南伸坊。
David Fincher: Mind Games | デヴィッド・フィンチャー
映画監督デヴィッド・フィンチャーの作品を、批評と画像で紹介する資料集。『エイリアン3』『セブン』『ファイト・クラブ』『パニック・ルーム』『ゾディアック』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴンタトゥーの女』などの代表作を収録。制作史と評論分析、舞台裏写真、スチールなどを織り交ぜ、捜査に取りつかれた映画作家の調査というスタイルで、心理的プロファイルや事件簿を彷彿とさせるデザインになっている。 英語表記。
The Wall | Annet Van Der Voort
ドイツの写真家、アネット・バン・デル・フォートの作品集。ヨーロッパの海岸線に遺された旧ナチス・ドイツの掩蔽壕建築を撮影した写真集。ドーム型の天井や壮大なエントランスなど、古代寺院を思わせる巨大なものやブルータリズム様式のものなど、戦争の遺物を建築的な視点で検証しつつ、多くの犠牲者を出した大戦の痕跡を記録している。 英語表記。
ルドルフ・シュタイナー 100冊のノート | 筑摩書房
哲学者、教育者、そして人智学の創始者として知られるルドルフ・シュタイナーがその生涯の後期に残したノートの中から100冊を選び、それらを解かりやすく分類しまとめたもの。思考のプロセスをつぶさに見ることができる。 カバーに少 […]
Nieuwe Feiten | Anne Geene アンネ・ジーネ
疑似科学的な写真表現で知られるドイツのビジュアルアーティスト、アンネ・ジーネの作品集。いくつもの写真技術や表現方法を駆使し、知識と観察が互いに影響しあい、驚くべき結果をもたらすことを、写真とそれに付随する解説で示している。 英語、オランダ語表記。
August Sander: 1876-1964 | アウグスト・ザンダー
ドイツの写真家、アウグスト・ザンダーの写真集。ドイツ社会を構成している典型的な人々の記録。煉瓦職人、狩猟場の管理人、菓子屋の主人、学生、役人、実業家など、あらゆる職業、民族、階級のポートレートは当時の洋服や靴、風景、道具などを参照するための資料として非常に価値の高い一冊。
Roni Horn: Wits’ End | ロニ・ホーン
アメリカの現代アーティスト、ロニ・ホーンの作品集。手書きのイディオムや決まり文句、口語表現を素材とし、言葉の意味と曖昧さを探求した一冊。約300人に土語(現地語)のフレーズを5つずつ書き溜めてもらい、それらをシルクスクリーンで印刷。物質そのもののみならず、その意味、記憶を追求する。
From Some Paintings | Nathalie du Pasquier
イタリアのポストモダンを代表するデザイン集団、メンフィスの一員であるナタリー・デュ・パスキエの作品集。静物画を多数収録。あえてモノクロで印刷することにより、見る者の想像力を掻き立てる。 イタリア語、英語表記。
Young-Jae Lee: Das Grun in den Schalen | 李英才 リー・ヨンゼ
ドイツ・エッセンの陶芸工房「Margaretenhoehe」代表を務める李英才(リー・ヨンゼ)の作品集。2019年から2020年にかけて開催された展示に際して出版されたもの。さまざまな釉薬が印象的な、シンプルで丸みをおびたフォルムの器を紹介。李氏の手掛ける造形の背景には、高麗時代の朝鮮半島の器へと続く長い歴史が感じられる。 ドイツ語表記。
Inca: Pracht En Praal Uit De Andes
ブリュッセル王立美術館・歴史博物館が所蔵するインカ帝国コレクションの図録。織物を中心に、陶器、金・銀・貝殻の宝飾品など、暮らしの道具としてだけでなく、権力やアイデンティティの象徴としての役割も担っていた品々を紹介。 オランダ語表記。
Ethnos Gioielli Da Terre Lontane | France Borel
アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカに残る美しいジュエリーを紹介した資料集。1996年から97年にかけてミラノ王宮博物館:Palazzo Realeで開催された展示会にかけて発行されたもの。美しい写真とともに、素材や大きさ、それらがどのようなシーンで使用されていたかなどの解説をあわせて掲載。イタリア語表記。
Textilepedia | Fashionary International Limited
布に関するあらゆる必須知識を網羅したテキスタイル辞典。繊維、糸、織物、ニット、レース、不織布、フェルト、皮革などのテキスタイルの種類、生地素材から仕上げ方法を、ビジュアルとともに解説。 英語表記。
きのこ 小林路子画集 | 山と溪谷社
日本における菌類画の第一人者、小林路子の作品集。四季を通じて野原や森に息づくきのこの姿をやさしく繊細なタッチで描いたもの。作品約500点の中から画家自らが厳選した64点を収録。
月刊デザイン 1号 | 杉浦康平
月刊誌「デザイン」第1号、「杉浦康平」特集。これまでに手がけたブックデザインの一部を掲載しているほか、磯崎新「手法の永久運動」、松岡正剛「観念の複合振動 電報で打てない杉浦康平についての話」などを収録。
Florae, Le Temps des Fleurs | Collectif
パリのハイジュエリー・ブランド「ヴァンクリーフ&アーペル」が編纂した博物誌。世界最古の植物標本、中国皇帝の庭園、カール・リンネが想像した空想の花時計など、古今東西の植物にまつわる美しい図版を集成したもの。 英語表記。
ぼくらの鉱石ラジオ | 小林健二
ぼくらの鉱石ラジオ/昭和中期、ゲルマラジオの登場によって姿を消した鉱石ラジオ。図版やイラスト、ときに専門的解説も交えながら、小林健二がその魅力と全貌を解き明かす。
東京香堂 香木を楽しむセット 沈香1g白檀1g
東京香堂が手がける香木のセット。火をつけた炭を灰の上に置き、その熱を加えることによって、香木そのものの幽玄な香りを楽しむことができます。白檀・沈香の2種類の香木に、灰、香炭、ピンセット、さじ付き。ガラスや陶器など、お持ちの耐熱容器でお楽しみいただけます。自分用はもちろん、大切な方へのプレゼントにも。
Hilma af Klint: Konstnaer, Forskare, Medium | ヒルマ・アフ・クリント
2013年にスウェーデンのマルメ近代美術館で開催されたヒルマ・アフ・クリントの展示会図録。本展覧会カタログは、作品を紹介するとともに、アフ・クリントがいかにして絵画を高次の意識と結びつけたかという問題を、さまざまな角度から検証したもの。 スウェーデン語表記。