Kokomo | Michael Marcelle
アメリカ出身の写真家、Michael Marcelleによる作品集。2012年にニュージャージー州に上陸したハリーケーンの壊滅的な被害からトラウマとなった感情や経験を基に制作。現実と幻想とが交わる世界を創り出し日常生活と不安、安定性を表現する。英語表記。
李禹煥 余白の芸術 | 横浜美術館
2005年に横浜美術館で開催された展覧会「李禹煥 余白の芸術」展の図録。60年代後半から「もの派」の中心的存在として国内外から評価を得てきた氏の90年代以降の絵画、彫刻を中心にまとめたもの。最小限の作る行為でありながら、外界との間に無限の交感をもたらす「余白の芸術」の作品の数々を掲載。
時の震え | 李禹煥
「もの派」を主導し、国際的に活動する美術家、李禹煥(リ・ウファン)のエッセイ集。1987年に小沢書店から刊行された初版を再刊したもの。「時の狭間」「旅行と出来事」「芸術の周辺」「因縁と歳月」の4章で構成された本書は、日常の時間空間の中での気づき、旅先での体験、幼年の思い出から青少年期を過ごした韓国への思いなど、李禹煥の視点を通してこれまで歩んできた氏の人生の狭間を垣間見るかのような一冊。見開きに著者の署名あり。
荒川修作を解読する | 名古屋市美術館
2005年に名古屋市美術館で開催された展示の際に刊行された図録。言葉や記号、幾何学的な図形やイメージなどを用いて「図式絵画」や「体験装置」として提示される難読な荒川作品を、コレクションを通じて荒川作品の意味を解読しながら可能な限りわかりやすく紹介する。
True Noon | O’Tru no Trus
沖縄を拠点に活動する種村太樹と尾崎紅によるアートユニット、O’Tru no Trus(オートゥルノトゥルス)の作品集。海岸に流れついた漂流物と真鍮を組み合わせてオブジェを制作する2人による日々の営みや作品の数々を掲載。廃棄されるはずの用紙を使用した表紙や、ページを捲るごとに漂流物を探しに行く過程を体験できるような本の構成など、装丁も美しい一冊。
山本容子版画集 Yoko Yamamoto Prints 1975-1987 | 阿部出版
銅版画家、山本容子の作品集。デビューから、「カポーティ・ スウィーティ」「シーサイド・ホテル」「ポートレート」「シャンソン」「ドラキュラ」などの代表作全シリーズを含む、12年間の軌跡、190点の銅版画作品を収録。
Sophie Taeuber-Arp: Album | ゾフィー・トイバー=アルプ
スイス人アーティスト、ゾフィー・トイバー=アルプの作品集。「ダダイズム」の中心人物としても活動したアルプの「Ivorypress Archives」シリーズを再販。1916年以降の作品を中心に、家具、インテリア、テキスタイルデザインなどから厳選して収録。布張りの装丁も美しい一冊。
HG Merz: Station Z Sachsenhausen | Walter Niedermayr ウォルター・ニーダーマイヤー
イタリア出身の写真家、ウォルター・ニーダーマイヤーの作品集。ベルリン近郊・ザクセンハウゼン強制収容所の火葬施設「Station Z」跡地に建てられた、保護と黙想のための施設とその周囲を撮影したもの。半透明のシェル状の施設の設計は建築家のHGメルツによるもの。薄い曇り空の下、撮影された1枚1枚の写真は痛ましい過去の歴史を現代へと伝える。 ドイツ語表記。
イケムラレイコ 土と星 | 国立新美術館
2019年に国立新美術館で開催された展覧会の図録。ヨーロッパを拠点に活躍し、絵画や彫刻、版画、写真、映像といった多彩な表現で知られるアーティスト、イケムラレイコ。少女や幻想的な自然と一体化した小さな生きものたちの姿など、静かで深く内省的な世界の作品の数々を収録。
福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ | 東京国立近代美術館
2019年に東京国立近代美術館で開催された展示の図録。日本にシュルレアリスムを紹介した画家として知られる洋画家、福沢一郎が生涯を通した中で画家として社会と向き合った部分に焦点を当て紹介。パリの留学時代、帰国後の活動、戦時下での前衛など、時代とともに福沢一郎の変遷を辿る。
生誕120年 藤田嗣治展 パリを魅了した異邦人
画家・彫刻家である藤田嗣治の、2006年に催された同名展示を記念した図録。代表作である乳白色の裸婦をはじめとしたペインティングや静物画作品をカラーで多数掲載。編集には東京国立近代美術館の尾崎正明、蔵屋美香、鈴木勝雄。
川端康成コレクション 伝統とモダニズム 知識も理屈もなく、私はただ見てゐる | 東京ステーションギャラリー
2016年に東京ステーションギャラリーで開催された展示の図録。美術品の蒐集家としても知られる日本を代表する小説家、川端康成の「川端康成コレクション」を中心に紹介する。草間彌生、古賀春江、東山魁夷らによる作品、埴輪や仏像、工芸品など、幅広い分野の美術品、文豪たちとの書簡、川端康成文学作品の装丁ほか、カラーによる作品図版と解説を収録。
クリスチーナの世界 ワイエス画集2 | アンドリュー・ワイエス
アメリカの画家、アンドリュー・ワイエスの画集。約30年に渡り、生まれつき手足の不自由な女性クリスティーナとその弟や「オルソンの家」を描いたシリーズ。手押し車やブルーベリー畑、「オルソンの家」の周辺や、クリスチーナの初期の肖像など、絵画、ドローイング、写真ほか、豊富な作品図版とともに解説を収録。
ANIMALS | 三沢厚彦
樟(くす)で彫られ、油絵で色を施した動物のシリーズで知られる彫刻家、三沢厚彦による作品集。初の作品集となる本書は、犬や猫、虎、うさぎといった様々な動物をテーマにした木彫やドローイングの数々を収録。巻末には舟越桂、奈良美智 […]
Homage オマージュ・植田正治に捧ぐ | 植田正治写真美術館
2005年に開催された展覧会「Homage オマージュ・植田正治に捧ぐ」にあわせて刊行された写真集。日本を代表する写真家・植田正治の作品と人柄に魅了された福山雅治、菊池武夫、堀内誠一の三人との間に繰り広げられたセッションを振り返りながら、植田氏の作品が新たな出会いを通してどのような展開を見せたのかを振り返る。
Camera Lucida | 高谷史郎
2013年から2014年にかけて東京都写真美術館で開催された展示のカタログ。アーティストであり、ダムタイプの芸術監督としてパフォーマンスやインスタレーションの制作に携わる高谷史郎の幅広い活動を紹介する。インスタレーション作品『Camera Lucida』ほか、写真映像の歴史としてアンドレ・ケルテスやアウグスト・サンダーらによる作品を併せて収録。
朗文堂 タイポグラフィ双書 1 アドリアン・フルティガー 活字の宇宙
ユニバース、フルティガー、アヴェニールといった書体を生み出し、サインシステムの仕事でも知られるアドリアン・フルティガーの業績を紹介しながら、関連する評論やエッセイを編纂したもの。執筆陣はハンス・ルドルフ・シュニーベリ、エミール・ルーダーほか。
大橋正の博物誌 | 大橋正
キッコーマンのキャラクター「キッコちゃん」を生み出したグラフィックデザイナー・大橋正の作品集。食材のイラストレーション作品を大判で多数掲載。亀倉雄策らの寄せる解説に、和田誠、糸井重里らのエッセイも収録。
Hipgnosis Portraits | Aubrey Powell
ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンのアルバムジャケットワークを手掛けたイギリスのデザイン・グループ、ヒプノシスの作品集。ポートレートに焦点を当て、無限に広がる創造的なアイデアを2つのセクションに分けて紹介。革新的で超現実的なアートワークの制作過程、ミュージシャンたちの未公開写真も収録。英語表記。
仲條のフジのヤマイ | 仲條正義
グラフィックデザイナー、仲條正義の作品集。富士山をモチーフにしたオール・モノクロのグラフィック作品36点に、後藤繁雄との一問一答「仲條三十六景韜晦問答」を収録。
廣告表示 | 陳柔縉
日本統治時代の台湾で掲載された、日本企業の広告をまとめたもの。1900年代から1940年代にかけて、資生堂、花王、キリン、森永ほか、新聞広告を中心に収録。時代背景とともに、台湾の生活へ日本が与える影響が伺える。中国語表記。
一個木匠和他的台湾博覧会 | 陳柔縉
日本統治時代の台湾で行われた台湾博覧会に関するスタンプコレクション。公式には記録されていない民間で制作されたスタンプ約300枚以上を紹介。他にも台湾博覧会のスタンプ、地図や展示館の配置、資料写真などモノクロ、一部カラー含む図版とともに解説を収録。中国語表記。
パリからの手紙 ヨーロッパスケッチドキュメント ハードカバー版 | 堀内誠一
グラフィックデザイナー、絵本作家、エディトリアルデザイナーなど幅広く活躍した堀内誠一の絵手紙集。パリを拠点にヨーロッパを旅する最中、澁澤龍彦・谷川俊太郎・安野光雅・石井桃子・岸田衿子・早川良雄など多彩な顔ぶれに宛てた絵手紙を編纂して収録したもの。
パリからの手紙 ヨーロッパスケッチドキュメント ソフトカバー版 | 堀内誠一
グラフィックデザイナーの堀内誠一がパリをはじめ、世界各地から様々な人々に向けて送った書簡集。ソフトカバーの普及板。手紙の差出し相手は、岸田衿子や澁澤龍彦、早川良雄、谷川俊太郎、長新太など。ヨーロッパの自然や町並み、人々の営みが自筆のイラストやスケッチ、文章によっていきいきと描かれており、まるで一緒に旅をしてきたかのような気分になれる一冊。
アイデア No.336漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン〈後編〉 | 誠文堂新光社
アイデアNo.336、2009年9月号。漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン特集後編。漫画雑誌のデザイン特集では横尾忠則の少年マガジン、羽良多平吉のMOMOなどを掲載。アニメーション関連デザイン特集では、村田蓮爾、草野剛、ミルキィ・イソベらによる漫画単行本の装丁、グッズ、映像作品のパッケージなどを掲載。手塚治虫による書き文字タイトルも収録。
芸術家とデザイナー | ブルーノ・ムナーリ
美術家でありデザイナーでもあるブルーノ・ムナーリによる「芸術家」と「デザイナー」の違いを論じる一冊。2つの領域を交互に行き交い、資料や写真をなぞらえながら、様々な側面から「純粋芸術」と「デザイン」の言葉の定義を浮き彫りにしていく。
モノからモノが生まれる | ブルーノ・ムナーリ
美術家、デザイナー、絵本作家など多彩な活動で知られるブルーノ・ムナーリによる、さまざまな種類のモノについてのデザイン指南書。「企画の方法論」「スケッチとデッサン」「展示のための構造」「生体工学」「照明技術」ほか、あらゆる分野のデザインの役割、観察と研究の内容を図版と併せて解説する。
デザインとヴィジュアル・コミュニケーション | ブルーノ・ムナーリ
美術家、デザイナー、絵本作家など多彩な活動で知られるブルーノ・ムナーリによる講義録。1967年にハーバード大学で行った「ヴィジュアル・コミュニケーション」についての講義、約50回の内容をまとめたもの。モノクロによるさまざまな図版と併せて解説を収録。
佐藤卓展 日常のデザイン | 佐藤卓、竹村真一、浅井俊裕
2006年に開催された「佐藤卓展 日常のデザイン」の図録。「ロッテキシリトール」「明治おいしい牛乳」「カルピス」をはじめとする商品デザインや、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・ADをつとめるなど幅広く活動するグラフィックデザイナー・佐藤卓。「デザイン」「アートワーク」「コレボレーションワーク」の視点から、氏の仕事を紹介するとともに、本展示会をきっかけに生まれた作品やプロジェクトも併せて掲載。
カリグラフィーのすべて 西洋装飾写本の伝統と美 | パトリシア・ラヴェット
カリグラフィーを語る上で重要な76の写本についてまとめた1冊。カリグラフィーの技法と歴史、紀元前から2016年までの各時代のカリグラフィー、現代のカリグラフィーにおける芸術解釈までカラーによる図版とともに解説を収録。
Typographics ti:224 特集 田中一光とタイポグラフィ | 日本タイポグラフィ協会
日本タイポグラフィ協会の月刊情報誌「タイポグラフィックス・ティー」、田中一光の追悼特集。太田徹也、ヘルムート・シュミット、篠原 榮太らによる寄稿、数々の作品とともに、タイポグラフィーにまつわるその仕事を辿る。
Stonework and Lime Kilns | Bernd Becher、Hilla Becher ベッヒャー夫妻写真集
ベルント・ベッヒャー、ヒラ・ベッヒャーによる写真集。1980年代から1990年代にかけてドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、イギリスで撮影した岩石加工工場と石灰窯の作品を掲載。
Lichtjahre | Ralph Gibson ラルフ・ギブソン
アメリカの写真家、ラルフ・ギブソンの写真集。本書は静物、ポートレートなどを大胆な構図かつ幻想的に写し出した作品で知られるギブソンによる1960年代から90年代にかけての主要な作品群をまとめた一冊。ドイツ語表記。
Ralph Gibson: Courant Continu | ラルフ・ギブソン
アメリカの写真家、ラルフ・ギブソンの作品集。白と黒の陰影が美しい幻想的で大胆な構図で知られるギブソンによる、1960年代の初期の作品から90年代後半に至るまでの代表的な作品群をカラー、モノクロ図版で収録。フランス語表記。
Megalith-still | Mimi Plumb
アメリカ出身の写真家、Mimi Plumbによる作品集。1990年代から2000年代初頭にかけて毎年夏に訪れていたキングスキャニオンで撮影された、馬を被写体としたシリーズ。水を飲む姿、隆々しい馬の筋肉、川を渡っていく姿、自然の中で気持ちよさそうに眠る姿。アメリカの大自然の中で写された、美しくやさしい馬たちと自然の風景が収められている。英語表記。
この星 | 野口里佳
2004年に写真家・野口里佳の個展として原美術館で開催された「飛ぶ夢を見た」、アイコンギャラリーで開催された「彼等」の公式カタログ。光舞う幻想的な夜のランドスケープ、北京の寒中水泳の様子、海中の地層などをカラーで掲載。装丁は中島英樹。
旅情 | 上田義彦
写真家、上田義彦による旅の記録。1980年代後半から2011年まで撮影旅行で訪れた中国でスナップ撮影されたもの。北京や広州、南京、上海などその土地の風景、旅で出会った人々、田舎の景色、今では見られない暮らしの情景が収められている。
David Hockney: That’s The Way I See It ペーパーバック版 | デイヴィッド・ホックニー
現代美術界を代表するアーティスト、デイヴィッド・ホックニーの自叙伝。様々な体験と試みに満ちたこれまでの20年を振り返りながら、自身の生き方や作品について率直かつ丁寧に語った一冊。1970年代から1990年代にかけて制作された、絵画、ドローイング、コラージュ、舞台装飾などの作品365点の図版を収録。 英語表記。
辻まこと全画集 | 串田孫一、宇佐見英治、矢内原伊作 ほか
山やウィンタースポーツなどを題材にした作品で知られる画家、辻まことの画集15冊セット。広告の仕事や油彩、デッサン、風刺画などを紹介。1500部限定発行。
Joseph Cornell / Marcel Duchamp: In Resonance | ジョセフ・コーネル、マルセル・デュシャン
1998年から1999年にかけてフィラデルフィア美術館で開催された、20世紀を代表する2人の芸術家、ジョセフ・コーネルとマルセル・デュシャンによる展覧会のカタログ。コーネルがデュシャンとの交流の中で生み出した作品「Duchamp Dossier」を中心に、それぞれの作家による作品群を2人の芸術の共通点や関係性を紐解きながら紹介する。英語表記。
The Duck | Michael Borremans ミヒャエル・ボレマンス
ベルギー人アーティスト、ミヒャエル・ボレマンスの作品集。2020年にチェコで開催された展覧会の開催に伴い刊行されたもの。展示されていた絵画作品とビデオ・インスタレーション作品、全30点他、2019年秋に同ギャラリーのために制作された新作3点も収録。キュレーションを担当したPetr Nedomaによるエッセイ、美術史家のPetr Vanousのテキストを収録。 英語表記。
封印された星 瀧口修造と日本のアーティストたち | 巖谷國士
文学者、随筆家、写真家、小説家など多方面で活躍する巖谷國士によるエッセイ集。瀧口修造と、瀧口修造に関わりのあったアーティストらをめぐるエッセイをまとめたもの。「加納光於 『運動』ー旅人たち」「野中ユリ 自我の集中と払散について」「澁澤龍彦 『裸婦の中の裸婦』をめぐって」などを収録。
Mirrors | Eric Oglander
アメリカ出身のニューヨークを拠点に活動するアーティスト、エリック・オグランダーの作品集。出品サイトである「Craigslist」で売られている“鏡”の写真を約3,000枚ほど集めてSNSで投稿し話題となった作品を収録。意図して写されたものではない、“鏡”に映り込んだ、どこか不思議な風景の数々が収められている。
Gunkanjima | Yves Marchand、Romain Meffre
フランスの写真家イヴ・メルシャンとロマン・メェッフェルが2008年から2012年にかけて長崎県の軍艦島を撮影した写真集。19世紀の工業化の波の中、炭鉱町として栄え、世界有数の人口密集地として賑わいを見せた島が1974年の閉山以降、ゴーストタウンと化したその姿を記録する。 英語表記。