Etxebarri | Juan Pablo Cardenal、Jon Sarabia
スペイン・バスク地方にある名店「アサドール・エチェバリ」を紹介するモノグラフ。ビクトル・アルギンソニスが率いるこのレストランは、世界最高峰のグリル料理店として知られ、前菜からデザートに至るまで、すべての料理がガスではなく選び抜かれた木材による火で調理されている。最も原始的かつ本質的な調理法を追求するその哲学とともに、厨房の様子や料理の数々を美しい写真とともに紹介している。英語表記。
アイデア別冊 1982年 東京デザイナーズ・スペース 22人のフォトグラファー
1982年発行のアイデア別冊、東京デザイナーズ・スペース号。22人のフォトグラファー特集。広告で活躍するフォトグラファーの写真と、使用された広告を多数掲載。十文字美信、沢渡朔、鋤田正義、横須賀功光、浅井慎平、福田繁雄ら22名の作品が並ぶ。座談会「今、写真の時代」、早川良雄「たのしい催し:ドローイング展」なども収録。
アイデア別冊 フランスの衝撃的イラストレーション
グラフィックデザイン誌『アイデア』別冊・フランスの衝撃的イラストレーション特集号。ベルナール・ヴィルモ、レイモンド・サヴィニャック、アンドレ・フランソワ、ジャン・ミシェル・フォロンをはじめとする巨匠から気鋭の作家にいたるまで、フランスの多様で多彩なイラストレーターたちの作品群を紹介。巻末には各作家たちの略歴も収録。
アイデア別冊 1979ニューヨークADC展
グラフィックデザイン誌『アイデア』別冊・1979年に開催された第58回ニューヨークADC展を特集。新聞広告、雑誌エディトリアル、ポスター、書籍&ジャケット、アート&イラストレーション、写真など、各部門ごとの受賞作品を紹介。ADC会長や審査委員長らとの対談記事も収録。
アイデア別冊 1983年 東京デザイナーズ・スペース グラフィック&エディトリアル・デザイン
グラフィックデザイン誌『アイデア』別冊・1983年 東京デザイナーズ・スペース グラフィック&エディトリアル・デザイン特集号。亀倉雄策、田中一光、福田繁雄、田名網敬一、大橋正、粟津潔らを筆頭におよそ90名にも及ぶデザイナーたちによる装丁やロゴマーク、グラフィックなどの作品群をカラー、モノクロ図版で収録。巻末にはそれぞれ「私の仕事について」という短いテキストを寄せている。
10 FACES 02 | YUUK + 蓮井元彦
ヘアアーティストYUUKと写真家・蓮井元彦によるコラボレーションから生まれたビジュアルブック『10 FACES』第2弾。小松菜奈、杉咲花、成海璃子、二階堂ふみ、清野菜名ら10人の俳優・モデルを被写体に、自然体で飾らない表情や一瞬のまなざしを丁寧に写し取ったポートレートを収録する。それぞれの個性と魅力を引き出す繊細なヘアスタイリングと写真の融合が、静かで豊かな物語性をたたえた一冊となっている。限定1000部発行。
リー・ミンウェイとその関係 | 森美術館
2014年から2015年にかけて森美術館で開催された展覧会の公式カタログ。台湾出身で、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、リー・ミンウェイの約20年にわたる創作活動を紹介する。観客との対話や体験を通じて“関係性”を主題とする代表的プロジェクトに加え、ジョン・ケージ、李禹煥、小沢剛ら、同テーマをめぐる他作家の作品も収録。豊富な図版とともに、それぞれの作品に関する丁寧な解説を掲載している。
Cai Guo Qiang: From The Pan-Pacific 蔡國強 環太平洋より
1994年にいわき市立美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたカタログ。中国出身の現代美術家・蔡國強(ツァイ・グオチャン)が、いわきに拠点を置き、地域の素材や住民との交流を通して制作した作品「なぜいわきで発表するのか」を紹介。太平洋に面した港町の風景を背景に、船や魚、廃船、流木といった地域に根ざした素材を取り入れ、土地との密接な関係から生み出される表現を展開。作品を通じて投げかけられた問いに対し、太平洋をめぐる文化的・歴史的な視点から応答する構成となっている。
Between Me & the Us | 濱田紘輔
東京を拠点に活動する写真家・濱田紘輔が、2016年から2018年にかけてアメリカ各地を旅しながら撮影した作品集。レンタカーで東海岸から南部を経て西海岸へと移動するなかで、ガソリンスタンド、ダイナー、駐車場、路上など、日々の暮らしの場で偶然出会い、短い言葉を交わした人々の姿を写し取っている。
話しているのは誰?現代美術に潜む文学
2019年に国立新美術館で開催された展覧会の公式図録。田村友一郎、ミヤギフトシ、小林エリカ、豊嶋康子、山城知佳子、北島敬三の6名による映像、写真、インスタレーションを、文学という視点から読み解く内容。詩や物語、記録といった言語の要素が、どのように現代美術の表現へ浸透し、作品の構造や受容に影響しているのかを探る構成。展示風景や作品図版のほか、作家ごとの背景や制作プロセスを示す解説を通して、ジャンルを横断する思考の広がりを表現している。
安井仲治作品集
2023年から2024年にかけて兵庫県立美術館ほか全国を巡回した、生誕120年回顧展にあわせて刊行された図録。大正から太平洋戦争開戦に至る激動の時代を生き、38歳で早逝した写真家・安井仲治の活動を5章構成でたどる。動植物のクローズアップや静物、亡命ユダヤ人、サーカス団、労働者の姿まで、多様な主題を独自の視線で捉えた代表作を網羅。ソラリゼーションをはじめとする実験的技法から、社会の周縁に寄り添うドキュメントまで、安井の幅広い創作領域を紹介している。
三瀬夏之介 ゆらぐ絵画 潜行、氾濫、上昇、斜行、迂回
2024年に山形美術館で開催された展示の図録。東北の風土や土地の歴史に民俗学的視点で向き合い、記憶の層を重ね上げるように描く独自の方法は、巨大な緞帳を思わせる空間的絵画へと発展している。その近年の代表作に加え、地域と連動した取り組みや山形美術館の所蔵作品との呼応を通して、三瀬が描こうとする「風景」の変容を読み取ることができる。
Los Alamos | William Eggleston
「ニュー・カラー」を象徴する写真家ウィリアム・エグルストンが、1960〜70年代にかけてアメリカ南部を旅しながら撮影した作品を収めた写真集。メンフィスを起点にロスアラモスへと続くロードトリップの途上で出会った風景や建物、人々の日常を捉えている。エグルストンが「世界を民主的に見る」と語った視線は、被写体の大小や価値を問わず目の前の事象を等価に写し、アメリカ南部の生活世界を詩的に浮かび上がらせている。
2 1/4 | William Eggleston
アメリカ南部を拠点に活動し、「ニュー・カラー」を代表する写真家ウィリアム・エグルストンの作品集。1966〜71年にかけて、6×6判のフォーマットで撮影されたカラー写真を45点収録。エグルストンが黒白写真からカラーへ移行した初期の探求期の作品群であり、身近な風景や室内、人物を淡々と切り取ったスナップは何気ない瞬間を鮮やかに切り取っている。巻末には小説家ブルース・ワグナーによるテキストを収録し、作品世界の背景を補完している。
型録 20冊セット(1〜19号+号外) | 広瀬勉
写真家・広瀬勉の自主制作写真誌「型録」20冊(1〜19号+号外)セット。各号ごとに「コマーシャル」「夜の学校」「机上」「帳」など異なるテーマを掲げ、東京を中心とした日常の断片をモノクロで切り取っている。街を行き交う人の姿、取り壊し途中の建物、野良猫や犬、小さな看板や机の上の品々など、見過ごされがちな光景が、硬質なコントラストによって浮かび上がる。短いテキストと写真が呼応し、都市の奥行きや時間の手触りをさりげなく伝える構成も魅力。
Distant Drums | 濱田英明
写真家・濱田英明が2013〜2018年にかけて、ロンドン、パリ、エジプト、台北、香港、ハノイなどで撮影した作品をまとめた一冊。観光地の絶景ではなく、ふとした日常の光景に潜む気配や機微をとらえた写真が並ぶ。窓辺に寄りかかる少女や、渡り鳥の群れ、砂漠を駆ける少年など、世界各地で出会った出来事が、柔らかな光とともに写し出されている。まるでその場所にいるような感覚になれる一冊。
Every Kind of Wind: Calder and the 21st Century
アメリカの彫刻家アレクサンダー・カルダーの作品を紹介する一冊。2022年から2023年にかけてニューヨークのNahmad Contemporaryで開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。革新的なモビールやスタビルに代表される彫刻作品に加え、現代美術家5名の作品と対話的に展示された様子を収録している。図版と解説を通じて、カルダーの芸術がどのように現代作家に影響を与え、再解釈されているのかを浮かび上がらせている。
Calder Intime | Alexander Calder
アメリカの彫刻家アレクサンダー・カルダーの作品集。カラフルな缶詰の箱で形づくられた鳥や、ガラス片を用いた大きな魚、玩具や針金のオブジェ、サーカスを題材にした造形、モビール、アクセサリーなど、多彩な作品を収録している。いずれも家族や親しい友人のために制作されたもので、ユーモアと自由な発想に満ちている点が際立っている。身近な素材を生かしながら展開された造形は、カルダーの人間味と豊かな表現力を浮かび上がらせている。
Paris | Chris Rhodes
JIL SANDERの2022年夏のクリエイションを表現した写真集。クリエイティブディレクター、ルーシー・メイヤーとルーク・メイヤー夫妻の依頼により、これまで多くのプロジェクトを手がけてきた写真家のクリス・ローズが撮影。コレクションの大切な創造の源である都市を背景に、すべての都市の象徴であり、都会のシンボルとして自由への願いが込められたパリの街をブランドの美学の視点で捉えている。
Rodin / Arp | Raphael Bouvier
近代彫刻の流れを形づくったオーギュスト・ロダンと、抽象彫刻の革新者ジャン(ハンス)・アルプの作品を並置し、その親和性と差異を読み解く一冊。代表作を中心に両者の作品を対話的に配置し、形の変遷や素材へのアプローチを比較しながら、彫刻表現が具象から抽象へと進む過程を視覚的に示している。実験精神に満ちた二人の創造の軌跡を通じ、彫刻の可能性を再考させる内容となっている。
Mirage No.6 Univer Parallele | Henrik Purienne、Frank Rocholl
写真家ヘンリック・プリエンヌとグラフィックデザイナー、フランク・ロッコルトが手がけるファッション&カルチャー誌『Mirage』第6号。1960〜70年代の写真美学やヘドニズム文化を源泉とし、建築、アート、デザインに潜む“時代を超える美”を再構築する編集方針が一貫している。本号では“並行宇宙”というテーマのもと、夏、自由、若さ、反抗といった象徴的なモチーフを収録。写真家とミューズの親密な距離感が生むドキュメンタリー的な雰囲気が特徴で、視覚文化としてのファッション誌の新たな可能性を示している。
Aiko T. | Michel Comte
スイスの写真家、ミッシェル・コントの作品集。〈Aiko T〉という名の日本人芸者を被写体とし、1990年のホテルの一室で行われたコントとの密度の高いコラボレーションを収めた一冊。衣装をまとった静かな佇まいからヌードへと移ろう過程を写し取った、官能的な空気に満ちた1冊。写真家とモデルの緊張と信頼が交錯する瞬間が凝縮された、稀少なフォトブック。500部限定刊行。
フルクサス展 芸術から日常へ
2004年から2005年にかけてうらわ美術館で開催された展覧会の図録。1960〜70年代に世界で展開した前衛芸術運動フルクサスを、豊富なカラー図版と資料とともに紹介。オノ・ヨーコ、靉嘔、塩見允枝子、久保田成子、ハイレッド・センターなど国内外の主要作家の作品を収録し、音や映像、出版物、パフォーマンスなど、様々な角度から多角的に解説している。1958〜78年の活動を俯瞰できる折込の「フルクサス・イベントマップ」や年譜、アーティストマップや座談会の再録なども含まれ、資料性も高い内容。
Damien Hirst: Requiem II | ダミアン・ハースト
現代美術家ダミアン・ハーストの作品集。2009年にウクライナ・キエフのピンチューク・アートセンターで開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。2006年から2008年に制作された、闇の中から浮かび上がるように描かれた頭蓋骨をモチーフとする絵画40点以上を収録。絵画というメディアを通じ、ロマンティックな美と死の冷酷な現実を重ね合わせ、「死」という普遍的かつ哲学的な主題を描き出している。
川内倫子 M/E 球体の上 無限の連なり
2022年から2023年にかけて開催された写真家・川内倫子の展覧会図録。代表作「M/E」を中心に、この10年間の活動を総覧する内容で、「4%」「One surface」「An interlinking」「光と影」「あめつち」などのシリーズを収録。アイスランドの火山や流氷、北海道の雪景、そして日常の断片を柔らかな光のもとにとらえ、自然と生命、人と地球のつながりを見つめる。タイトル〈M/E〉は“Mother Earth”と“Me”を重ねた言葉であり、母なる大地と私を結ぶ感覚を象徴する。写真に加え、映像作品や対談も収録し、川内の世界観の核心に迫る一冊。
アラスカ物語 | 川上澄生
版画家・川上澄生が大正7年、23歳のときにアラスカで鮭缶詰工場の作業員として過ごした約5か月の経験をもとに綴った、自伝的な日記と版画作品による一冊。北国の大自然、異国の暮らしで出会った人々の姿を、詩情あふれる文章と温かみのある木版画で描き出す。色彩豊かな版画は、アラスカの風土がもつ生命力をのびやかに伝え、15篇のエピソードと交互に配置された構成。限定300部発行。製本は洋画家の古賀亀雄、製函は加藤三吉が手がけている。
Light Lines: The Architectural Photographs of Helene Binet
ロンドンを拠点に、40年にわたり歴史的建造物から現代建築までを撮影してきた写真家エレーヌ・ビネの作品集。ニコラス・ホークスモアのバロック建築や、ル・コルビュジエ、ダニエル・リベスキンド、ザハ・ハディド、ペーター・ツムトアらの建築を、アナログ技法のみを用いて記録した作品群を収録。光が触れる角度や影の深度、素材の質感を細やかに捉えることで、建築が持つ静謐なリズムと内なる緊張を可視化している。
与えられた形象 辰野登恵子 柴田敏雄 Given Forms
2012年に国立新美術館で開催された展覧会の公式図録。抽象絵画を探究した辰野登恵子と、土木構造物や地形を独自の視点でとらえる写真表現で知られる柴田敏雄という、異なるメディアで活動する二人の作家にフォーカスしたもの。学生時代の初期作から代表作、開催当時の新作までを精選して収録し、東京藝術大学油画科の同級生として交流を深めた両者による対談も収録。外界に見出される偶然的なフォルムへの眼差しを出発点に、独自の抽象性と造形性へと昇華していった二人の歩みをたどり、写真と絵画を超えて交差する造形思考の軌跡を伝えている。
シンプルなかたち = Simple Forms 美はどこからくるのか
2015年に森美術館で開催された展覧会の図録。19〜20世紀のヨーロッパで再評価された「シンプルなかたち」の美学を軸に、先史時代の石器から現代アートまで約130点を収録する。数学・機械工学・生物学・考古学などの学知が交差する中で育まれた造形理念は、工業デザインや建築、モダンアートにも深い影響を与えた。一方、自然界やプリミティブアート、民俗芸術、日本の工芸や禅画にも、同質の美学が通底している。こうした時代も地域も異なる造形を九つのセクションで横断し、かたちが持つ普遍的な力と美の根源を探究している。
THE RADICALS 部首 A Nation’s Ideogrammic Anthems | Christopher Mosdell
英国出身の詩人・作詞家・作曲家、クリス・モズデルの作品集。漢字の基礎を成す「部首(radicals)」を起点に、日本という国の精神的・文化的構造を読み解く一冊。木、火、王、糸といった象徴的な部首から、文学者、武士、皇族、神々など、日本の歴史を形づくってきた人物や観念へと詩的に接続し、イデオグラム(表意文字)が内包する文化的記憶を掘り下げていく。
Season Pass | Peter Sutherland
ニューヨークを拠点に、広告写真から映像、ドキュメンタリー、個人制作まで幅広く手がけるピーター・サザーランドの作品集。ノースフェイス、アディダス、シュプリーム、ナイキといったブランドの撮影経験を持ちながら、本作ではよりパーソナルな視点で捉えた日常の断片を収録。都市の風景、偶然の重なり、友人や旅先の光景などのイメージは、アメリカの生活感や都市の粗さを素直に映し出している。
The Kings | 平野太呂
写真家・平野太呂によるアメリカを舞台にしたシリーズの第3作目。テネシー州メンフィスで、エルビス・プレスリーの命日に開催される「エルビス・ウィーク」を撮影した一冊。街じゅうにエルビスの楽曲が流れ、老若男女の“エルビス・トリビュートアーティスト”たちが集う特別な3日間を記録する。完璧にポーズを決める人々、身体にタトゥーを刻む女性、熱気に包まれたナイトイベントなど、メンフィスに溢れる「キングス」を平野が独自の距離感で捉えている。
牛腸茂雄 1946-1938
2004年に開催された巡回展の公式カタログ。日本の写真史において重要な位置を占める牛腸茂雄(1946–1983)の創作を、初期から晩年まで全5章で紹介している。『日々』とその周辺をはじめ、『SELF AND OTHERS』『見慣れた街の中で』『幼年の「時間」』『扉をあけると』など主要シリーズを網羅。豊富な図版とあわせて解説を収録し、人間味あふれる視線の軌跡を総覧できる内容となっている。
BEIJING HUTONG 101 PHOTOS | 徐勇
急速な再開発によって姿を消しつつある北京の「胡同(フートン)」を記録した写真集。胡同とは、四合院住宅が連なり、細い路地が迷路のように走る北京固有の生活空間のこと。元・明・清代に形成され、庶民の暮らしが息づく場として長く親しまれてきたが、近年の都市化で多くが失われつつある。本書は、そうした胡同の風景を101枚の写真で構成。住民の営みがにじむ路地の表情、素朴な建物の佇まい、四合院の構造や細部、そして時間の層を含んだ街並みを丹念に写し取っている。
Weegee
アメリカの写真家ウィージーの作品集。1930〜40年代のニューヨークを舞台に、事件現場、事故、群衆、夜の街といった都市の“裏側”を鋭い眼差しでとらえた112点を収録する。パトカーより先に到着したとも言われる即応性と、強烈なフラッシュを用いた撮影は、当時のニューヨークを残酷さと滑稽さが交錯する生々しい光景として浮かび上がらせる。報道写真の域を超えて、都市の暴力性と人間の本性を直視する視覚記録。
ロバート・フランク ムーヴィング・アウト | 横浜美術館
1994年から1996年にかけて開催された巡回展にあわせて刊行された公式カタログ。アメリカを代表する写真家ロバート・フランクの初期から1990年代前半までの作品を、年代順に多数収録する。ストリートに生きる人々や風景を、演出を排した視点で捉え、時代の空気をありのままに写し出した写真群が並ぶ。巻末には展覧会歴、年譜、出品リストなども収録された資料性の高い一冊。
世界のグラフィックデザイン 2 ポスター・歴史編
シリーズ「世界のグラフィックデザイン」第2巻として、多色石版ポスター黎明期から第二次世界大戦終結までの流れを体系的に整理した一冊。ロートレック、ミュシャなど欧州の巨匠から、ヤン・チヒョルトやマックス・ビルらモダニズムの旗手、さらには三越の広告に至るまで、視覚文化を形作った多様な作品に加え、勝見勝、山本明、針生一郎、岡田隆彦による論考も収録。
世界のグラフィックデザイン 7 環境のグラフィック
シリーズ「世界のグラフィックデザイン」第7巻は〈環境のグラフィック〉をテーマに、建築やインダストリアルデザインと密接に結びつくグラフィック表現を特集。サイン計画や展示空間、都市景観のデザインなど、環境と視覚情報の関係を探る約300点の事例を掲載する。編集は粟津潔、磯崎新、福田繁雄。グラフィックが空間や社会とどのように呼応しうるか、その可能性を多角的に示している。装丁は細谷巖。
ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
20世紀アメリカを代表する画家ベン・シャーンの企画展にあわせて刊行された図録。社会派リアリズムの画家として知られる一方で、写真やグラフィックアートなど多様な表現を横断したシャーンの活動を包括的に紹介。絵画の背景にある写真資料や制作プロセス、さらに和田誠やロジャー・パルバースらによるインタビューを収録し、作品が生まれた時代状況や思想の核心に触れることができる。
バウハウス・デッサウ展
2008〜2009年に開催された「バウハウス・デッサウ展」の図録。芸術と工芸、デザイン、建築の統合を掲げ、20世紀の造形史に決定的な影響を与えたバウハウスの中でも、創設者ヴァルター・グロピウスの理念が最も実践されたとされる“デッサウ期(1925–1932)”に焦点を当てたもの。学生作品や工房プロダクト、絵画、写真、建築資料など多彩な図版を通じ、その教育思想と制作現場の実態を立体的に紹介。合理化・工業化へ舵を切り、ワシリーチェアや照明器具など後世に残る機能美の源流が形づくられた時期を多角的に辿る。
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション
2010年に東京国立近代美術館で開催された展覧会カタログ。アトリエ・ワン、中村竜治、中山英之、鈴木了二、内藤廣、菊地宏、伊東豊雄の7組が参加し、建築という概念をインスタレーションとして再構成した試みを紹介。多面体で構成された空間や、生成と消滅を繰り返す場、スケール感が揺らぐ広場、模型の「一日」を見せる映像空間など、多彩なアプローチで“空間”の在り方を可視化している。作家へのQ&Aを収め、意図や制作背景を読み解きながら、建築がどこに、どのように立ち上がるのかを探る。
グラフィック・デザインのモダニズム
2000年に開催された「グラフィック・デザインのモダニズム」展の図録。1920〜1930年代の「機械時代」に焦点を当て、未来派、ダダ、構成主義、デ・ステイル、バウハウスなどの前衛芸術運動を通して、斬新な造形世界を振り返る。ジョン・ハートフィールド、エル・リシツキーら時代を代表するアーティストの作品を多数収録し、ポスターや書籍デザイン、写真コラージュなど多彩な媒体におけるモダニズムの展開を紹介。詳細な解説も付され、資料性の高い内容となっている。
アイデア別冊 コンテンポラリー・イラストレーション
グラフィックデザイン誌『アイデア』別冊・コンテンポラリー・イラストレーション特集号。アメリカン・イラストレーション美術館主催のイラストレーターズ協会25周年記念展に選出された作品を、書籍、広告、エディトリアル、公共の4部門にまとめて収録し、当時のイラストレーション表現の広がりと勢いを伝える。さらに特集「日本の9人のイラストレーター」では、安野光雅、河村要助、柳原良平、湯村輝彦ら、1980年代の日本のイラストレーションを牽引した作家たちを紹介。
アイデア別冊 第61回ニューヨークADC傑作展
グラフィックデザイン誌『アイデア』別冊 第61回ニューヨークADC傑作展。「アート&イラストレーション部門」「写真部門」「雑誌広告部門」をはじめ、受賞作品の幅広い表現を誌面上で紹介し、当時のクリエイティブシーンを俯瞰する。そのほか、ADC展のこれまでの歩みや展示会場探しなどの「ADC展裏ばなし」を掲載。