ABC: Beitrage Zum Bauen | Lars Muller
ハンス・シュミット、マルト・スタム、エル・リシツキーらによって発行されていた雑誌『ABC』の複製版。1924年から1928年にバーゼルで刊行されたもの。建築に関する問題やそのための解決、技術、科学的な論考など、建築における前衛の歴史の貴重な資料としても。 ドイツ語表記。
30センチメートルの友情 ヘルマンツァップ氏への30人の手紙 | 木村雅彦、白井敬尚 他
デザイナー30人が、ドイツの書体デザイナー/ヘルマン・ツァップに宛てた手紙をまとめたもの。各々自由に書かれた手紙ではなく、岡倉覚三の著作『茶の本』のテキストを引用し、金属活字や写植など様々な手法を用いて、A4判・墨一色刷りというミニマムな表現を試みている。収録デザイナーは、白井敬尚、ヘルムート・シュミット、山口信博、高岡昌生、高岡重蔵ほか。
ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし | アレクサンドル・ロトチェンコ、ワルワーラ・ステパーノワ
2010年に開催された「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし展」の図録。生活上、芸術上ともに良きパートナーとして活動し、構成主義を推し進めたアレクサンドル・ロトチェンコとその妻、ワルワーラ・ステパーノワによる絵画、写真、ドローイングなど多岐にわたる作品を収録。装丁は服部一成、山下ともこ。
The Art of Walt Disney | ウォルト・ディズニー
ウォルト・ディズニーの歴史と芸術の軌跡をたどる作品資料集。トーキーアニメ、カラーアニメーション、実写映画、テーマパーク…エンターテイメント界に大きな変化をもたらし、今もなお世界で愛され続けているディズニーの芸術の道のりを、スケッチや写真など豊富な図版資料とともに紹介する貴重な一冊。 英語表記。
フレデリック・バック展 | 東京都現代美術館 ほか
2011年から2012年にかけて東京都現代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。カナダのアニメーション作家、フレデリック・バックによる暮らしや旅の記録などのスケッチ、手がけた絵本、そして代表的な9つのアニメーションの本編素材を豊富な図版資料とともに紹介。
夢二繚乱 | 東京ステーションギャラリー
2018年に東京ステーションギャラリーで開催された展示の図録。大正を代表する画家、竹久夢二と出版をテーマに4つの章に分け紹介。手書きの画文集をはじめとする初期の作品から、装丁、絵葉書、挿絵、雑誌の表紙ほか、豊富な図版、解説を収録。
ポーランドポスター展 Polish Poster 1950-1960 | ヨコハマ創造都市センター
2012年にヨコハマ創造都市センターで開催された同名展示の図録。ポーランド王立ヴィラヌフポスター美術館所蔵の作品150点を収録。戦後のポーランド復興の歴史を振り返りながら、ヘンリク・トマシェフスキ、ユゼフ・ムロシュチャウ、ヤン・レニツァらのプロフィールと作品を紹介。
美しい本 ケルスティン・ティニ・ミウラの製本装幀芸術入門 | 求龍堂
ドイツ出身の製本装幀界の巨匠、ケルスティン・ティニ・ミウラの作品資料集。彼女が手がけた美しいデザインの総革装の製本装幀本23点を掲載するとともに、手造りの製本の制作工程を豊富な図版資料を収録。
ルーヴル美術館特別展 Louvre no.9 漫画、9番目の芸術 | 森アーツセンターギャラリー ほか
2016年から2017年にかけて森アーツセンターギャラリーほか全国各地で開催された展覧会の図録。漫画でルーブル美術館を表現するというプロジェクト「ルーヴル美術館BDプロジェクト」の成果を紹介するもので、本書には16人の漫画作家たちの作品を掲載。日本からは荒木飛呂彦や寺田克也、ヤマザキマリ、松本大洋らが名を連ねている。4人の日本の漫画家たちによる作品の一部を収録した別冊付属。
パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展 | 三菱一号館美術館
2017年から2018年にかけて三菱一号館美術館で開催された展覧会の図録。19世紀末パリにおける版画やポスター画を紹介するもので、トゥールーズ=ロートレックなど世紀末の前衛芸術家たちによるリトグラフ・ポスターを中心とした油彩や挿絵本などを多数掲載。
山本容子イラストレーション | 講談社
日本の銅版画家、山本容子の作品集。1987年から90年にかけてのイラストレーション作品を紹介。広告や新聞、雑誌、ブックデザインほか、和田誠との対談を収録。
デザインの世紀 | 伊東順二
パリ日本文化会館開館記念巡回展「デザインの世紀 視覚情報の現在と未来」のカタログ。亀倉雄策、粟津潔、田中一光など日本を代表するデザイナーや、建築家らが集結。20世紀において飛躍的に発展した情報伝達の手段としての視覚表現に焦点を当て、その「量」から「質」への転換を表現技術を通して展望する。アートディレクターは田中一光。
ムサビのデザイン コレクションと教育でたどるデザイン史 | 武蔵野美術大学
2011年に武蔵野美術大学で開催された同名展示の図録。稀覯本やポスターを中心としたグラフィック作品と、世界の名作椅子を中心としたプロダクトデザインを柱に、半世紀に渡り収集したモダンデザインコレクションを掲載。
戦後ドイツの映画ポスター | 京都国立近代美術館 ほか
2016年から2017年にかけて京都国立近代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。第二次世界大戦後、東西に分断されたドイツにおいて、その影響は映画界、そして映画ポスターにまで及んだ。本書は1950年代後半から1990年までに西ドイツと東ドイツで制作された映画ポスター85点を紹介。
レタリング・タイポグラフィ | 後藤吉郎、小宮山博史、山口信博
グラフィックデザイナーの小宮山博史、山口信博らがタイポグラフィ・レタリングについてまとめた指南書。レタリング編では、「文字の歴史」「欧文書体の歴史」「和文書体の歴史」「レタリングの技法」、タイポグラフィ編では、「和文組版史」「文字組版の基本」「タイポグラフィ論」ほか、図版とともに解説を収録。
日本タイポグラフィ年鑑 1998 | グラフィック社
日本タイポグラフィ協会が選出した1998年度の年鑑。審査員によって選出された作品ほか、ロゴタイプ、タイプフェイス、ピクトグラム、グラフィックなど11のカテゴリーに分けて作品を収録。
Wim Wenders: Sofort Bilder | ヴィム・ヴェンダース
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによるポラロイド作品集。ヨーロッパで開催された展示に際して刊行されたもの。プライベートで撮影した友人や俳優のポートレート、何気ない食卓、窓から見える風景、テレビ画面に映し出された映像。1970年代から2017年にかけての記憶をまとめたロードムービーのような一冊。 ドイツ語表記。
トーマス・ルフ | 東京国立近代美術館、金沢21世紀美術館
2016年から2017年にかけ、東京国立近代美術館と金沢21世紀美術館で開催された「トーマス・ルフ展」の図録。アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともにデュッセルドルフ芸術アカデミーでベッヒャー夫妻に学んだトーマス・ルフ。1990年代以降、現代写真を牽引してきてきた氏の初期作から最新作までを一挙に収録。巨大なポートレート、建築、ヌード、天体などをモチーフにした作品を通し、写真表現や人間の認識そのものに問いを投げる。
恩地孝四郎詩集 | 六興出版
版画家、装幀家、詩人である恩地孝四郎の定本詩集。詩画集「海と童話」「蟲・魚・介」「海の表情」、詩文集「季節標」を中心に、埋もれた初期の詩篇・未発表詩稿による戦後の詩篇などを加えた詩集。
Andreas Gursky, Neo Rauch, Jeff Wall | アンドレアス・グルスキー、ジェフ・ウォール、ネオ・ラオホ
2014年にハノーファーで開催された展示に際して発行された作品図録。写真家のアンドレアス・グルスキーとジェフ・ウォール、そして画家のネオ・ラオホという現代最も重要な3人のアーティストが一堂に会し、それぞれの方法で具象表現の伝統とどのように関わり、どのように前進し、どのように再考しているかを明らかにしている。 英語表記。
ジョセフ・クーデルカ展 Josef Koudelka Retrospective | 東京国立近代美術館
2013年から2014年にかけて東京国立近代美術館で開催された展覧会の図録。チェコスロバキア出身の写真家、ジョセフ・クーデルカの初期の作品から最新作まで半世紀以上に渡る活動の全貌を紹介するもので、初期作品、実験、劇場、ジプシーズ、侵攻、エグザイルズ、カオスと年代順に7章に分けて収録。
London/Wales | Robert Frank ロバート・フランク写真集
写真家、ロバート・フランクの作品集。1951年から1953年にかけて、イギリスで撮影したストリートフォトを多数収録。シルクハットの金融家を日常を追った「ロンドン」、真っ黒になり働く炭坑夫を追った「ウェールズ」の2編で構成され、その対照的な生活風景から格差や貧困などの社会問題をあぶり出す本作は、代表作の先鋒とも位置づけられている。 英語表記。
Matthias Schaller: Controfacciata | マティアス・シャラー
ミラノとウィーンを拠点に活動する写真家、マティアス・シャラーの作品集。2004年から2007年にかけて、ヴェネツィアの建築の廊下や回廊を撮影したもの。薄い光に照らされた調度品や家具、絵画は昔の華麗な時代を追憶させる。
Japan’s Modern Divide: The Photographs of Hiroshi Hamaya and Kansuke Yamamoto | 濱谷浩、山本悍右
ドキュメンタリー写真を代表する写真家・濱谷浩と、シュルレアリスムに影響を受けた写真家・詩人の山本悍右の2人に焦点を当てた一冊。一方は伝統的な日本の文化、暮らし、政治運動を写し、また一方はコラージュや絵画、写真芸術など前衛的な作品を制作する、全く異なる写真家たちの変遷を辿る。 英語表記。
【新刊書籍】 Iceland | アカセユキ
写真・映像・ライティングなど、幅広く活動するアカセユキの作品集。富山出身の父と奄美大島出身の母、両親の故郷が混じり合ったように感じた風景に魅了されたアイスランドの地。水面の光る輝き、オーロラ、広大な自然、霧にかかる虹。旅の中での亡き父との対話、哀惜のその先に見える光とは。
Thomas Demand: The Dailies | トーマス・デマンド
ドイツ人の現代アーティストでペーパー・スカルプチャーの作品で知られるトーマス・デマンドの作品集。何気ない日常の風景を紙で再現しており、現実と虚構の間にいるような不思議な錯覚に陥るような一冊。 英語表記。
Takashi Homma: Tokyo and My Daughter | ホンマタカシ
写真家、ホンマタカシの作品集。1999年から撮り続けている『Tokyo and my Daughter』シリーズの完全版。東京の風景と、自身の娘の成長記録のように撮られた友人の娘の姿を撮影。ホンマタカシが捉えた優しく繊細な眼差しが収められている。
Assembly | 横浪修
広告やファッション誌など多岐に渡る分野で活躍する写真家、横浪修の作品集。自然の中で同じ服装を身に包んだ少女たちを写真に収めたポートレートシリーズ「Assembly」のひとつであり、集合体としての美しさと強さを捉えている。
金山康喜のパリ 1950年代の日本人画家たち | 神奈川県立近代美術館 ほか
2015年に神奈川県立近代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。1950年代のパリ画壇において、新鮮で独特な作風の静物画を描き続け、わずか33歳の若さで急逝した洋画家、金山康喜の全貌を紹介するとともに、同時代のパリの日本人画家である藤田嗣治や佐野繁次郎たちの作品もあわせて収録。
私への帰還 横尾忠則美術館 1966-1997
1997年に開催された巡回展のカタログ。1966年から1997年までの横尾忠則の絵画の軌跡を辿る。アンリ・ルソーへのオマージュ作品やネオロマンバロック、赤の時代などの作品図版とともに解説を収録。
死にいたる美術 メメント・モリ | 町田市立国際版画美術館、栃木県立美術館
1994年町田市立国際版画美術館、栃木県立美術館で開催された、「死にいたる美術:メメント・モリ展」のカタログ。フェリシアン・ロップスやウィリアム・ブレイクらによる「病いや老いの果ての死」という永遠のテーマに真正面から取り組んだ中世末以降の西洋版画と、ハンス・ベルメールやヨーゼフ・ボイスらによる死を恐れ、隠蔽した20世紀美術をあわせて収録し、現代における死のありようを問い直す。
ルドン 秘密の花園 | 三菱一号館美術館
2018年に三菱一号館美術館で開催された展覧会の図録。フランス象徴主義を代表する画家、オディロン・ルドンの作品を「植物」と「装飾」の2つの軸に紹介するもので、ルドン芸術の本質的な一面が垣間見える一冊。
ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち | Bunkamuraザ・ミュージアム
2007年にBunkamuraザ・ミュージアムで開催された展覧会の図録。幻想的な世界観で知られるフランスの画家、オディロン・ルドンによるリトグラフなどの版画作品や木炭素描を年代ごとに多数掲載。謎のベールに包まれた「ルドンの黒」の世界に迫る一冊。
レオナール・フジタ ポーラ美術館コレクションを中心に | 藤田嗣治
2013年にBunkamuraザ・ミュージアムで開催された展示の図録。日本で生まれ、パリで活躍した藤田嗣治による初期の作品から晩年の作品まで3つの章にカテゴライズして紹介。1920年代の代表作「乳白色の肌」、パリの子どもたちをテーマとした作品、油彩画の連作「小さな職人たち」、写真家、土門拳、阿部徹雄らが撮影した制作中のフジタの姿など、豊富な図版、テキストを収録。
ドガ、ダリ、シャガールのバレエ 美術の身体表現 | ポーラ美術館
2006年から2007年にかけてポーラ美術館で開催された展覧会のカタログ。ポーラ美術館が所蔵する絵画、工芸、彫刻などの様々なジャンルの作品の中からバレエなどの舞踏をテーマとした作品を紹介。踊り子たちを描いたエドガー・ドガをはじめ、マリー・ローランサン、マルク・シャガール、アルジー・ルソーらの作品とともに解説を収録。
野見山暁治展 | 東京国立近代美術館 ほか
2003年から2004年にかけて開催された巡回展のカタログ。戦後日本を代表する洋画家の1人、野見山暁治の1940年代から2000年代にかけて制作された作品を、時代とともに3つの章にカテゴライズして紹介。移り住んだパリのアトリエで描いた油彩画、自然を題材とした大胆な表現、同一の対象物を描いたデッサンなど、作品図版と併せて解説を収録。
Bruno Bruni: Farblithographien | ブルーノ・ブルーニ
イタリアの画家、ブルーノ・ブルーニの作品集。1976年から1985年にかけて制作された、独創的な世界観のリトグラフ作品をカラーで収録。 ドイツ語表記。
没後50年 坂本繁二郎展 | 毎日新聞社
2019年に開催された巡回展のカタログ。明治後期から昭和期にかけて活躍した洋画家、坂本繁二郎の70年に及ぶその作品と生涯を辿る。東京とパリを行き来し描いた、人物・風景画、能面や月を題材とした静物画などの作品と併せて解説を収録。
Genga | 鈴木ヒラク
平面・インスタレーション・壁画・映像・パフォーマンス・彫刻など様々な手法を使いドローイングの領域を拡張し続ける現代アーティスト鈴木ヒラクの作品集。GengaはGENGO(言語)とGINGA(銀河)のあいだという作家の造語からなる。6年をかけて描いた1000点のドローイングを収録。
アルフォンス・ミュシャ展 生誕150年記念 | 高崎市美術館
2010年から2011年にかけて開催された巡回展の際に刊行されたもの。アール・ヌーヴォーを代表するチェコの画家、アルフォンス・ミュシャの「パリ時代」「アメリカ時代」「チェコ時代」と大きく分けた3つの時代構成で紹介する。ミュシャの代名詞である舞台や広告のポスターなどのグラフィック作品をはじめ、スラヴ民族の歴史を描いた「スラヴ叙事詩」の下絵ほか、豊富な作品図版とともに解説を収録。
私たちの「東京の家」 | 尾形一郎、尾形優
写真家・建築家・現代美術家である、尾形一郎と尾形優による写真エッセイ集。世界中の建築やアートから、イメージをあつめて自宅である「東京の家」を構築する。メキシコのポップな教会堂、コールマンスコップの砂漠に取り残された家、そして「東京の家」などを収録。
仙厓礼讃 | 出光美術館
2018年に出光美術館で開催された展覧会の図録。ユーモア溢れる禅画で知られる禅僧、仙厓の代表的な作品から書画巻、友人や知人たちとの交流から生み出された傑作的作品「涅槃図」など、豊富な図版とともに仙厓の作品を振り返る一冊。