草木染 木綿・麻の色 | 荻野彰久
木綿70種類、麻30種類、計100色の草木染の布地を実物見本として貼り込んで収録した資料集。巻頭には草木染の技法をモノクロ図版とともに掲載し、伝統的な染色文化の背景や方法を理解する手がかりを与えている。1000部限定で刊行された貴重な内容で、布地の質感と色彩を直接確認できる資料として高い価値を備えている。
Piero Lissoni: Recent Architecture | ピエロ・リッソーニ
イタリアの建築家ピエロ・リッソーニの活動を紹介する作品集。2000年代を中心に手がけたホテル、住宅、店舗など多様な建築プロジェクトを、大判のカラー図版で豊富に収録。洗練された造形と機能性を兼ね備えたリッソーニの建築アプローチを視覚的に伝える構成となっており、巻末には図面資料も掲載。デザインプロセスと完成形をあわせて参照できる内容となっている。
没後20年 ルーシー・リー展
20世紀を代表する陶芸家ルーシー・リーの没後20年を機に開催された展覧会の図録。優雅で緊張感のあるフォルムや温かみのある色調によって独自の造形世界を築き上げた彼女の歩みを、初期から晩年までの約200点の作品を通して紹介している。各作品には解説が添えられ、リーの創作の深化と陶芸史における位置づけを浮かび上がらせている。
Drift volume 4: Stockholm
コーヒーと人々、そして都市をテーマにしたマガジン『Drift(ドリフト)』の第4号。舞台はスウェーデン・ストックホルム。地元のカフェオーナーやロースター、常連客、作家、写真家らの視点を通して、ストックホルムでコーヒーを飲むことの意味を探っている。「フィーカ(fika)」と呼ばれるスウェーデン独自のコーヒー文化をはじめ、街に息づく多様な物語を記事と写真で豊富に収録し、都市とコーヒー文化の関係性を浮かび上がらせている。
MUJI BOOK
無印良品を展開する良品計画の設立30周年を記念して刊行されたアーカイブブック。30年の歩みを振り返りながら、過去の広告や製品の記録、商品開発のエピソードを紹介している。さらにデザイナーやディレクターによるエッセイも収録され、ジャスパー・モリソン、ジョン・C・ジェイ、ブルース・マウらが寄稿。ブランドの理念と実践を多角的に捉え、MUJIのデザイン哲学を明らかにしている。
Fifties Furniture with Values | Leslie A. Piña
1950年代のモダン家具を紹介する作品資料集。チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチらによる名作をはじめ、ハーマンミラー、ノール、ヘイウッド=ウェイクフィールドなど企業が生み出した家具をカラーとモノクロ図版で多数収録。さらに時計などのアクセサリーや建築素材の事例、70名のデザイナー略歴、企業史、参考文献、索引も掲載。戦後モダン家具の展開を多角的に示し、資料性の高さを備えている。
Herman Miller Office | ハーマン・ミラー社
アメリカン・モダンデザインを代表する家具メーカー、ハーマン・ミラー社のオフィス家具に焦点を当てた写真資料集。ギルバート・ロード、チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソンら名だたるデザイナーが手がけた多様なデスクやチェアを紹介している。カラーを中心に一部モノクロも含む図版と解説を収録し、オフィス家具の進化とともにモダンデザインの理念を体現したハーマン・ミラーの仕事を示している。
京の町家 | 藤本四八、中村昌生
京都の商人や職人の住まいである「町家」を取り上げた写真集。窓や格子といった表構えから、店の間、居間、庭に至るまでをカラーとモノクロで収録。暮らしと商いが交錯する生活空間の中に、建築構造や道具類のデザインが息づいていることを示しており、町家の美と機能を多角的にとらえている。写真は藤本四八、解説は建築史家・中村昌生が担当し、資料性の高い内容となっている。
Design of Doujunkai 蘇る都市の生活と記憶 同潤会アパートメント写真集
関東大震災の復興支援を目的に設立された財団法人・同潤会によるアパートメントを紹介する写真集。大正末期から昭和初期にかけて東京や横浜に建設された鉄筋コンクリート造の集合住宅〈同潤会アパート〉の内外観や什器を、豊富なカラー図版で収録している。当時としては先進的な設計思想と、そこに営まれた生活の記録を通して、日本の都市住宅史の一断面を浮かび上がらせている。
遷宮 | 宮澤正明
写真家宮澤正明が2005年から2013年にかけて撮影した「第六十二回神宮式年遷宮」の記録をまとめた写真集。20年に一度社殿を建て替え、御装束や神宝を新調して大御神を遷す「式年遷宮」は、1300年にわたり受け継がれてきた伊勢神宮最大の祭儀である。30に及ぶ行事を9年間にわたり追い続け、約6万枚の撮影記録から作家自身が厳選した写真を収録し、伝統行事の荘厳な姿を可視化している。
David Chipperfield | Giovanni Leoni
英国の建築家デイヴィッド・チッパーフィールドの活動をまとめた作品集。1984年にロンドンで自身の事務所を設立し、1980年代後半にはイギリスや日本での仕事を通じて注目を集めた。その後もロンドン、ベルリン、ミラノ、上海に拠点を広げ、国際的に活躍を続けている。本書ではこれまでに手がけた建築作品やプロジェクトを、写真や平面図など豊富な資料とともに紹介し、チッパーフィールド建築の展開を伝えている。
生誕110年 芹沢銈介展
2005年に生誕110周年を記念して開催された「芹沢銈介展」の図録。暖簾や着物、掛け軸、額装、装丁本など多彩な作品をカラー図版で多数収録している。伝統的な技法を踏まえつつ、時代に応じた新しい表現を生み出し続けた芹沢銈介の芸術と歩みを紹介し、その創作の広がりと魅力を浮かび上がらせている。
TRANSIT THE PORTRAITS
トラベルカルチャーマガジン『TRANSIT』がこれまでに記録してきた世界の旅を、人々の姿に焦点を当ててまとめた写真集〈ポートレート篇〉。2008年から2019年までの44号から、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカで出会った多様な民族のポートレートを収録している。日常や文化を通して地球に生きる「隣人」とのつながりを感じさせる構成。撮影地MAPや8名のフォトグラファーによるエッセイに加え、人類史や人口分布を整理したデータブックも併載し、人間の営みの広がりを伝えている。
ヨーロッパの伝統木工具 | 竹中大工道具館
竹中大工道具館が所蔵するヨーロッパの伝統木工具を紹介した作品集。17世紀から19世紀にかけて木の文化の中で育まれた多様な工具を、カラー図版と解説を交えて収録している。鉋や鋸をはじめとする道具類の造形や機能を通して、当時の木工技術の水準と文化的背景を明らかにしている。
William Morris by Himself
「モダンデザインの父」と称されるウィリアム・モリスの生涯と仕事を包括的に紹介した一冊。アート、デザイン、詩に至るまで多方面で活躍したモリスの歩みを、豊富な図版とともにたどっている。社会思想と美術工芸を結びつけたその活動を通して、19世紀の文化とモダンデザインの源流を照らし出している。
東と西の出会い 生誕125年 バーナード・リーチ展
2012年に開催された「東と西の出会い 生誕125年 バーナード・リーチ展」の図録。幼少期を日本で過ごし、柳宗悦や富本憲吉らとともに日本の民藝運動を率いたのち、日本、そしてイギリスにおいて陶芸が進みべき道を示したリーチ。陶芸への歩みをはじめ、約100点にわたる陶芸作品の紹介、そして版画・デッサンなども多数収録し、氏の芸術の全貌を明らかにする。
Timo Sarpaneva Collection | ティモ・サルパネヴァ
フィンランドを代表するデザイナー、ティモ・サルパネヴァの仕事を紹介する作品集。ヘルシンキのデザイン・ミュージアムが所蔵するコレクションを収録し、代表作のガラス製品をはじめ、鋳鉄製の鍋〈キャセロール〉やテキスタイルデザインなど、多岐にわたる活動を示している。豊富なカラー図版と解説を通して、素材への探究心と造形の幅広さを伝える内容となっている。
Book of Houses
実験的かつ革新的なアプローチを提案する新進気鋭の住宅建築の事例を紹介する作品集。仕上げの洗練、レイアウトの抑制、周囲環境との綿密な調和など、設計における重要な要素が随所に反映されており、いずれのプロジェクトにおいても、建築家たちは家族構成の多様性に配慮し、単なるデザイン性の追求にとどまらない実用性とのバランスを意識した設計がなされている。
Fran enris till flossa: En bok om handvavda mattor i Sverige
スウェーデンに伝わるフロッサ織り、ローカラン織り、裂き織り、リヤ織りなど、多様な技法による手織りの敷物を紹介する作品集。各技法の特色を活かした深みのある織物をカラー・モノクロ図版で収録。北欧に息づく織物文化を視覚的に伝えるとともに、実践的な資料としても活用できる内容となっている。
Venezia Aperto Vetro: International New Glass 1998
1998年から1999年にかけて開催された第2回ヴェネツィア国際現代ガラス・ビエンナーレ「Venezia Aperto Vetro」にあわせて刊行されたカタログ。世界各国のアーティストによる作品を通じて、ヴェネツィアガラスが持つ豊かな技術的言語を照射している。オーストラリア・キャンベラ美術学校の学生作品や、建築家/デザイナーの巨匠ガエターノ・ペッシェへのオマージュも収録し、現代ガラス表現の国際的な広がりを浮かび上がらせている。
陶芸の現在的造形 Dialogue with Clay
1998年に宮城県のリアス・アーク美術館で開催された展覧会の図録。現代日本における陶芸の造形表現に焦点を当て、素材と技術の関係性から新たな可能性を探る20人の作家を紹介している。各作品には解説が添えられ、土と炎が生み出す独自の表現を多角的に捉えている。現代陶芸の動向を示す資料としても価値ある内容となっている。
KAZARI 日本美の情熱
2008年にサントリー美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。縄文から近代にいたるまで、日本文化の源流を形づくってきた「かざり」の特質を探っている。神仏への荘厳な奉納の飾り、武将の甲冑や装束、能・狂言や歌舞伎の華麗な舞台衣装など、絵画や工芸、芸能を横断する多彩な資料を収録。豊富な図版と解説を通して、日本美を支えてきた「かざり」の多面的な世界を示している。
Radios Redux: Listening in Style
独創性と革新性にあふれたプロダクトデザインの時代に生み出された、ヴィンテージ・ラジオのコレクションを紹介する一冊。アール・デコからモダニズムに至る多様な意匠を反映したラジオの数々を収録し、当時のライフスタイルやデザイン思想を伝えている。造形的な美しさと機能性が融合したプロダクトを通じて、20世紀デザイン史の豊かな一断面を示している。
Phono-Graphics: The Visual Paraphernalia of the Talking Machine
「トーキング・マシン」と呼ばれた蓄音機とその関連製品を紹介するビジュアル資料集。レコード針缶、ホーン型蓄音機、レコードジャケット、広告、ポストカードなど、多彩なアイテムを豊富な図版とともに収録している。蓄音機文化が最盛期を迎えた時代の華やかで多様なデザインを辿り、その背後に広がる視覚文化の魅力を伝えている。
図 3 建築の図形表現
図研究会による〈図〉シリーズの第3弾。前作『図―建築表現の手法』『図2―建築模型の表現』に続き、建築の「かたち」と「図学」をわかりやすいビジュアルで解説している。内容は「建築の2次元図形」「建築の3次元図形」「建築のアナログ図学」「建築のデジタル図学」の4章構成。建築設計の基礎を体系的に理解し、実務に応用するための資料として有用な内容となっている。
図・建築表現の手法
図研究会による〈図〉シリーズの第1弾。平面図、配置図、断面図といった建築設計の基礎となる図面表現を取り上げ、図や写真を用いた多様な事例とともに解説している。建築教育の初歩に位置づけられる内容を体系的に整理し、図面を通じて建築を理解するための方法を明快に示している。
芹沢銈介の作品 | 静岡市立芹沢銈介美術館 1985年
静岡市立芹沢銈介美術館が刊行した、型絵染の人間国宝・芹沢銈介の作品集。暖簾や屏風、着物など多彩な作品をカラー図版で多数収録している。力強くも温かみのある造形と鮮やかな色彩は、日本の伝統工芸と近代的感覚が融合した芹沢芸術の特徴を示しており、その創造の広がりを視覚的に伝えている。
The Tiffany Archives | Henry Leutwyler ヘンリー・ルートワイラー
写真家ヘンリー・ルートワイラーが、ティファニーのアーカイブに眠る数百点のジュエリーや宝石、オブジェ、エフェメラを撮影した作品集。アール・デコ様式のダイヤモンド・ブレスレットや自由の女神像除幕式の招待状、128.54カラットのティファニー・ダイヤモンドをセットしたネックレスなど、これまで非公開だった秘蔵の品々を収録。未撮影のまま残されてきたコレクションをヴィジュアルで紹介し、ティファニーの歴史と美学を鮮やかに浮かび上がらせている。
Georgia O’Keeffe: Living Modern
20世紀アメリカを代表する画家ジョージア・オキーフのライフスタイルを、ファッションを軸に紹介する資料集。実際に着用された衣服を当時の写真とともに収録し、その装いが彼女の美意識と芸術観にどのように結びついていたかを示している。さらに晩年を過ごしたニューメキシコの自宅インテリア、数々のポートレート写真、代表的なペインティング作品も掲載。アーティストの創作と生活が一体となった姿を多角的に伝えている。
Dior for Ever | Catherine Ormen
クリスチャン・ディオールの創造世界に迫るビジュアルブック。ディオール自身の手描きスケッチや香水瓶のデザイン画、コレクションカタログなど、300点に及ぶ貴重な資料を解説とともに収録している。さらに封筒に挟まれたスケッチや香水瓶を模した仕掛けなど、遊び心あふれるブックデザインも特徴的。ブランドの美学と創造性を資料性とともに体感できる内容となっている。
Carouschka’s Tickets | Carouschka Streijffert
スウェーデン出身の建築家・デザイナー、カロシュカ・ストレイフェルトが世界中から蒐集したチケットをまとめた作品集。30年にわたり収集した航空チケットや手荷物引換証、鉄道の切符など、多様な紙片を紹介している。大判で掲載された1600点以上のカラー図版からは、それぞれの国や時代を映す質感や色彩が伝わり、日常的なデザインに潜む魅力を可視化している。資料性と造形美を兼ね備えたユニークなアーカイブ。
Typography, Advertising, Book Design | Max Bill
スイスのデザイナー、マックス・ビルの代表的な仕事をまとめた作品集。「バウハウス最後の巨匠」とも称されるビルが手がけたタイポグラフィ、広告、ブックデザインを包括的に紹介している。幾何学的な構成と明快な造形理論に裏打ちされたデザインは、モダニズムの精神を体現し、20世紀のグラフィックデザイン史に大きな足跡を残した。豊富な図版とともに、デザイン思想の広がりと実践を示している。
Graphis Diagrams | Walter Herdeg
スイスのデザイン誌『Graphis』の別冊として刊行されたダイアグラム特集号。路線図や地図、医学書の図解から天体マップまで、多様なダイアグラムを約400点収録している。ミルトン・グレイサー、ソール・バス、勝井三雄、ヘルベルト・バイヤー、オトル・アイヒャー、長新太、ウィム・クロウエル、中垣信夫、アラン・フレッチャー、田中一光、カール・ゲルストナーら国内外の著名デザイナーが参加。機能性と造形性を兼ね備えたビジュアル表現を体系的に紹介している。
Graphis Ephemera | Walter Herdeg
スイスのデザイン誌『Graphis』に掲載されたパンフレットやダイレクトメールなどの“エフェメラ”を集めたデザイン資料集。ソール・スタインバーグ、トミ・ウンゲラー、福田繁雄、サヴィニャックら著名デザイナーによる展覧会招待状やグリーティングカード、広告媒体など622点を収録。日常の中で消費される印刷物に宿る造形性を可視化し、グラフィックデザイン史におけるもうひとつの側面を伝えている。
Mark Gowing: Inside The Oblong | マーク・ゴーイング
グラフィックデザイナー、マーク・ゴーイングの20年にわたる活動をまとめた作品集。ポスターを中心に、商業、展覧会、映画、音楽、実践の5つのカテゴリーに分類して収録している。シドニー・オペラハウスやヴェネチア・ビエンナーレ、オーストラリア戦争記念館のために制作されたポスターのほか、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレで金賞を受賞した作品も掲載。豊富な図版を通して、ゴーイングの造形言語と視覚表現の広がりを示している。
Typiska Arbeten | Olle Eksell
スウェーデンのグラフィックデザイナー、オーレ・エクセルの代表的な仕事を幅広く収録した作品集。装丁やポスター、広告、パッケージ、展覧会デザイン、絵本まで、多彩な領域で手がけた仕事を網羅している。親しみやすいユーモアと明快な構成力を備えた表現は、北欧デザインならではの人間味と機能性をあわせ持つもの。豊富な図版を通して、エクセルの造形感覚とデザイン思想を紹介している。
PATTERN’S 不揃4冊セット | Hironori Yasuda
グラフィックデザイナー安田博典によるパターンデザイン資料集『Pattern’s』から、No.1、No.12、No.15、No.21の不揃い4冊セット。白と黒を基調に、ドットや幾何学模様、波形、波線などを用いた構成が中心で、視覚的錯視を誘うような実験的パターンが多数収録されている。素材としての応用はもちろん、デザインの発想を広げるリファレンスとしても活用できる内容で、資料性と造形性を兼ね備えている。
晃文堂タイプブック Kobundo Type Book
1967年に晃文堂から発行された活字見本帖。多様なサイズとウエイトの欧文書体を網羅し、組み合わせ例もあわせて掲載している。本文のレイアウトはグラフィックデザイナー片山利弘が手がけ、見本帖としての実用性に加えてデザイン資料としての価値も高い。60年代のタイポグラフィの感覚を伝える資料として、当時の書体運用やレイアウトの傾向を示している。
カウンターパンチ 16世紀の活字製作と現代の書体デザイン | フレット・スメイヤーズ
書体デザイナー、フレット・スメイヤーズが活字製作の道具「カウンターパンチ」に着目して考察した研究書。16世紀の父型彫刻における技術と彫刻師の役割を丁寧に解説し、歴史的な制作工程を明らかにしている。さらに図版を交えながら、その思想や手法がどのように現代のデジタル書体デザインへと受け継がれているかを示す。活字史と現代タイポグラフィをつなぐ資料として高い価値を備えている。
VNIITE: Discovering Utopia – Lost Archives of Soviet Design
モスクワ・デザイン・ミュージアムのアレクサンドラ・サンコヴァとオルガ・ドゥルジニナが、ソ連時代に存在した研究機関VNIITE(全ソ連技術美学科学研究所)の活動をひもとく。1962年にユーリ・ソロヴィヨフによって設立され、未来志向のデザイン理論と実践を担った組織の姿を、発掘されたスケッチや模型、プロトタイプから紹介。あわせて月刊誌『Technical Aesthetics』の表紙を収録し、1960年代から90年代初頭にかけてのソビエト・グラフィックの変化をたどっている。
夜の木 第9刷 | シャーム、バーイー、ウルヴェーティ
2008年「ボローニャ・ブックフェア」でラガッツィ賞を受賞し、世界的に注目を集めた『The Night Life of Trees』の日本語版第9刷。中央インドのゴンド民族を代表するアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティの3人が、木をめぐる神話的世界を鮮やかに描き出す。インド・チェンナイ郊外の工房で、手漉き紙にシルクスクリーン印刷を施し、製本も職人が一冊ずつ手作業で仕上げた、絵本でありながら工芸品の趣を持つ作品。
Design by Numbers デジタル・メディアのデザイン技法 | 前田ジョン
デザインとテクノロジーの融合を探求してきたデザイナー、前田ジョンによる著作。プログラミングを用いたデザイン技法を解説し、有限の命令や離散的な世界からいかに新たな表現が生み出されるかを考察している。今日では「クリエイティブ・コーディング」と呼ばれる領域の黎明期を象徴する内容であり、デザイン教育やメディアアートの発展にも大きな影響を与えた重要な一冊となっている。
Deco Type: Stylish Alphabets of the ’20s & ’30s
1920〜30年代、アール・デコ黄金期に生まれた書体美を収録したタイポグラフィ資料集。各国の見本帳や商業印刷物から集められたフォントやアルファベットデザインを紹介している。幾何学的で装飾的な造形は、当時の芸術運動とタイポグラフィが融合した様式を物語っており、モダンデザイン史の一断面を伝える内容。豊富な図版と解説を通して、華やかな時代の造形感覚とデザイン性を明らかにしている。