住空間にその人らしさがこんなにも表れるのはどうしてだろう。自分がこのインテリアに惹かれるのは、なぜだろう。どうしたらこんな空気感を写真に収められるだろう。
そんな風に、「apartamento」に掲載されたライフスタイルに心躍らせ、触発され、真似して、自らの生活のなかに取り込んできたという方が、これを読んでいる方のなかにもいらっしゃるはず。
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世界各国の美術家やクリエイター、文化人らの居住空間をインタビューとともに紹介するインテリア雑誌「apartamento」。女優のクロエ・セヴィニー、アートディレクターのベダ・アハマン、撮影には熱狂的ファンを持つ写真家、ウォルター・ファイファーらが参加するなど毎号豪華な参加者らも注目を集め、2008年の創刊から今もなお根付い良いファンをもつ雑誌です。
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住まう人の匂いを、思考をまっすぐ感じさせる写真とことば、さらに本誌ならではの切り口と編集は、単にモノや空間を切り取ったインテリア誌とは一線を画します。ライフスタイルだけじゃなく、いつか自分もこんな紙面を作ってみたいと雑誌制作の世界に飛び込んだという人も、きっといるんじゃないかな。
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ちなみに「apartamento」のウェブサイトも素敵なんですよ。シンプルな構造ながら美しい写真や取材記の動画など見応え十分、いつまででも眺めていられます。この機会にぜひご覧いただきたい。