個人的な話ですが、わたしは住空間作りが下手。家具や雑貨を「質感がいいな」「色やかたちが好みだなあ」と購入し、ほくほくしながら設置したところ、あれ?何かが違う...ということが、本当にたくさんありすぎて困ります。求ム、調和。
そんな経験をお持ちの同志に全力でおすすめしたいのが、本書「Handcrafted Modern: At Home with Mid-century Designers」。ミッドセンチュリー期のデザイナーたちが暮らした住まいを撮り下ろした写真集です。被写体はラッセル・ライト、ジョージ・ナカシマ、イームス夫妻、ヴァルター・グロピウスら14名の住宅。
彼らの住まいは、創造性に溢れ、あたたかみがあり、遊び心に満ちています。古いもの、モダンなもの、ちょっとヘンなものが無造作に置かれているようでいて、不思議な均衡をたもつその姿はとても魅力的。完璧を目指さない完成形とでもいいましょうか。鍛え上げられたバランス感覚をひしひしと感じます。
コツコツと、本書をお手本にして住まいを整えるバランス感覚を養ってみたいと思います。たくさん失敗もするでしょうし、長い時間がかかるかもしれません。が、どうせなら好きなものに囲まれて暮らしたい。ですよね。