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スケートとハードコア。80年代アメリカンカルチャーのリアル
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スケートとハードコア。80年代アメリカンカルチャーのリアル

こんにちは、中野です。

久しぶりに【本と音楽】シリーズです。僕もバンドを18年間やっていますが現在はほぼ休止している状態。悲しい。せめてスタジオだけでも入りたい。バンドってやっぱり何ものに変え難いものなのです。音楽の力は偉大です。

本日はそんな欲求を満たしてくれるかもしれない、グレン・E・フリードマンがスケートカルチャーと音楽との密接な関係を収めた、伝説の写真集「Fuck You Heroes」をご紹介します。

では、写真と動画でお楽しみください。


Fuck You Heroes / Glen E.Friedman

20160526_01 マイナー・スレッドもストレート・エッジも当時全く知りませんでしたが、このバンドのジャケットだけはかっこ良すぎて思わずジャケ買いしました。

Fuck You Heroes Fuck You Heroes Fuck You Heroes Fuck You Heroes 絵になる男、イアン・マッケイ。


Don't smoke Don't drink Don't fuckな名曲「Out of Step」。80年代のワシントンDCは、犯罪率も高くドラッグも蔓延する状況。そこからの反発、離別を音楽に乗せて宣言しました。このストレート・エッジ思想は当時の若者たちに大きな影響を与えることになります。それまでのロックのイメージから180度真逆のメッセージ。


個人的にはマイナー・スレッド解散後のFugaziの方が好みです。やはり今聴いてもこの曲は抜群にカッコイイ。ハードコア→ポストハードコア→エモの流れがここから生まれたと言って良いかと思います。この辺は死ぬほど詳しい人がいますので気になる人は掘り下げてみてください。もしくはお店で僕と話しましょう。



Fuck You Heroes Fuck You Heroes スイサイダル・テンデンシーズのこのキャップ流行りましたね。このバンダナの巻き方とかネルシャツのボタンを上までとめる感じが懐かしい。


はやいなー。



Fuck You Heroes Fuck You Heroes Fuck You Heroes BAD BRAINS。
レゲエとハードコアの融合。完全に感化されて当時よく聴いてたバンド。このバンドのTシャツよく着てたけどどっかいったな。

やっぱ良いなー!

この曲もすごい聴いてたなー




Fuck You Heroes D.O.A.
あんまり好きくない。


Fuck You Heroes Fuck You Heroes Circle Jerks。
Black Flagの初代ヴォーカリスト、キース・モリス。



Fuck You Heroes Black Flag。

Fuck You Heroes どうしてこうなったのかわからない。

Fuck You Heroes 良い顔するベース。

ヘンリー・ロリンズの声が好きです。


Black Flagのアートワークといえばレイモンド・ペティボン。バンドは知らないけどTシャツやロゴは知ってる、という人もいるのでは? Sonic Youthのジャケットも手がけています。

パンクやニューウェーブ、アンダーグラウンドのシーンで活躍してきた現代作家ペティボン。コミックスタイルのユーモアあふれるブラックなドローイング作品を多数収録。
Raymond Pettibon


Fuck You Heroes Dead Kennedys。
このバンドはすごい好きだった。ひねくれた楽曲とビアフラの声が好き。



Fuck You Heroes

Fuck You Heroes

著者
Glen E.Friedman
出版社
Burning Flags
発行年
1994年
ヒップホップやスケートカルチャーを中心に活躍するフォトグラファー、グレン・フリードマンによる写真集。スケートカルチャー、ハードコアバンド、ヒップホップシーンなどをカラーで掲載。
本の紹介じゃなく、ただのバンド紹介になってしまいましたが、本書には当時台頭しつつあったスケーターカルチャーとアメリカのハードコア、ヒップホップのリアルを記録した写真の数々が掲載されています。

以降のライブ写真やライブカメラマンにも多大な影響を与えたグレン・E・フリードマン。続編にあたる写真集もございます。

ヒップホップやスケートカルチャーを中心に活躍するフォトグラファー、グレン・フリードマンによる写真集。BeckやFugazi、ラモーンズなどロックミュージシャンも含めカラーとモノクロの写真を多数収録。
スケートとヒップホップは一切紹介していませんが、うちにはヒップホップ好きがいますのでその辺りの紹介は彼らにお任せするということで、さようなら。

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ノストスブックス店主。歴史と古いモノ大好き。パンク大好き。羽良多平吉と上村一夫と赤瀬川原平と小村雪岱に憧れている。バンドやりたい。