蒸気機関車讃歌 白い息遣い | 山岸起一郎
日本の写真家、山岸起一郎による蒸気機関車をおさめた写真集。漆黒の車体とそこから吐き出される白い煙、そして厳冬の北海道の雪景色という白と黒のコントラストが力強く美しい一冊。巻末に当時の時刻表や入場券などの図版資料も収録。
Back in the Days | Jamel Shabazz ジャメール・シャバズ写真集
1980年から1989年にかけてのヒップホップカルチャーを、写真家のジャメール・シャバズが記録したドキュメント写真集。アディダス、プーマ、ガゼル、ラジカセをシンボルに、アフロ・アメリカンだけではなくヒスパニック・プエルトリカン・白人層も等しく担っていた初期のヒップホップカルチャー。温かく、エネルギッシュで最高にカッコいい人々のポートレートを多数収録。序文はアーティストのファブ・ファイヴ・フレディ。
Touch Me I’m Sick | Charles Peterson チャールズ・ピーターソン 写真集
初期グランジシーンを記録した作品で広く知られる写真家、チャールズ・ピーターソンの写真集。ソニック・ユース、サウンドガーデン、パール・ジャム、メルヴィンズ、そしてニルヴァーナといったシーンを象徴するバンドを撮影、当時の熱気を生々しく伝える一冊。 カバーにスレ・少キズ有。小口・本文共に状態良好。
Interiors | Orri Jonsson オーリー・ヨンソン
アイスランド出身の写真家、オーリー・ヨンソンの写真集。アイスランド全土で撮影した荒廃家屋の内装のうち、1999年から2010年の間に撮影されたものからセレクトして収録。朽ちて塗装が剥がれた床や壁、破れたカーテンなどといった、かつての生活の残骸からは、得も言われぬ静寂と喪失感が立ち上る。別冊でトラベログが付属。言語はアイスランド語。
自然史 | 露口啓二
写真家、露口啓二の作品集。アイヌ文化にかかせない儀式が行われていた「漁川上流域」、夕張、三笠などの「空知炭鉱地帯」、福島第一原子力発電所の事故により立ち入りが制限された「帰宅困難区域の内側・境界線・外側」などを撮影。あらゆる事態が起こった場所が「自然」に覆われていく、その後の姿を映す。
Federico Clavarino: The Castle | フェデリコ・クラヴァリーノ
イタリアのフォトグラファー、フェデリコ・クラヴァリーノの作品集。4つの章で構成されており、第二次世界大戦後のヨーロッパにおける人や物、都市の壁に残された歴史上の痕跡を辿る一冊。 英語表記。
ベン・シャーン画集 | リブロポート
20世紀アメリカを代表する画家のひとり、ベン・シャーンの作品集。油彩、水彩、テンペラ、石版画、ドローイング、レタリング、壁画、素描などを多数収録。バーナーダ夫人による詳細な考察、ベン・シャーン自身による評論、略年譜も収録。
有元利夫展 花降る時の彼方に | 宇都宮美術館、東京ステーションギャラリー 他
2001年から2002年にかけ、宇都宮美術館や東京ステーションギャラリーなどを巡回した「有元利夫展 花降る時の彼方に」の展示図録。ペインティング、ドローイング、版画、立体を氏の遺した言葉とともに収録。
絵で読む宮沢賢治展 賢治と絵本原画の世界 | 千葉瑞夫、平澤広 他
2007年から2008年にかけて開催された「絵で読む 絵で読む宮沢賢治展ー賢治と絵本原画の世界」の図録。「雨ニモマケズ手帳」や、賢治の書簡、直筆水彩画などにより氏の人生を紹介。さらに賢治作品に添えられた挿絵原画や、氏の作品に触発されて描かれた絵画作品などをもとに、宮沢賢治の絵本原画の世界を紹介していく。
ひかりさえ眠る夜に | 小林健二
2003年に福井市美術館で開催された展示会に際して刊行された作品集。絵画や立体など、ジャンルを越えた自由な創作活動を発表している小林健二。氏の内面から生まれたこれまでの代表作と共に、ある光の夢からつくられた作品を紹介。巻末には展示のために描かれた絵図、15歳の体験記、ワークショップの様子なども掲載。
文明開化を描いた版画家 川上澄生展 | 財団法人そごう美術館
2009年に横浜・そごう美術館で開催された川上澄生展の図録。横浜出身の版画家、川上澄生の生まれから晩年までの作品を4つの章にわたり紹介。「文明開化」「横浜」「南蛮」の他、様々なの題材の木版画、油彩、ガラス絵などを収録。
何必館拾遺 | 梶川芳友
何必館 京都現代美術館に収蔵されているコレクションから12作品を紹介。ジャコモ・マンズー、松本竣介、北大路魯山人、パウル・クレーらの作品とともに、京都現代美術館長のエッセイを収録。美術品の蒐集に至るまでの経緯、困難と喜びを綴る。
トリス広告25年史 | 坂根進
サントリーが販売するウィスキー、トリスの広告集。昭和25年から49年の新聞広告約230点や、民間テレビ放送開始時の第1号作品「トリスバー篇」を含むコマーシャル作品を収録。また山崎隆夫、開高健、山口瞳、柳原良平などによるエッセイを併せて収録し、トリス広告の裏側を語る。
Pero 伊坂芳太良作品集成 The Works of Yoshitaro Isaka
PEROの愛称で親しまれ、60年代後半に活躍したイラストレーター、伊坂芳太良の作品集。マンガ雑誌ビックコミックの表紙やエドワーズの広告などでも有名な著者のイラストレーションをふんだんに収録。編集・構成は田中一光、小池一子。
サントリーPR誌 can・can vol.2
サントリーが1980年代初頭に展開した宣伝PR誌『can・can』第3号。ファッションフォトやサントリー商品を使用したグラフィックのほか、文化人達によるエッセイや対談などを収録。パロディが散りばめられた、80年代の熱気があふれる1冊。
サントリーPR誌 can・can vol.3 壮観号
サントリーが1980年代初頭に展開した宣伝PR誌『can・can』第3号。ファッションフォトやサントリー商品を使用したグラフィックのほか、文化人達によるエッセイや対談などを収録。パロディが散りばめられた、80年代の熱気があふれる1冊。
流行通信 No.170 1978年4月号
ファッション誌『流行通信』 No.170 1978年4月号。細谷秀樹撮影による巻頭特集『Delicious』、福田繁雄編集、十文字美信撮影による『ジョーク・ファッション』などを収録。アートディレクションは田中一光。
流行通信 No.173 1978年7月号
ファッション誌『流行通信』No.173 1978年7月号。坂田栄一郎が撮影した『IN BLACK』特集、志村雅久による『デザイナーズ・コレクション』を収録。そのほか浅井慎平らがカメラマンとして参加。アートディレクションは田中一光。
流行通信 No.217 1982年2月号
ファッション誌『流行通信』No.217 1982年2月号。坂田栄一郎撮影によるスペシャルストーリー『Flowers Start Blooming』、Pierre Houles 撮影による『THE BEAUTIFUL PEOPLE IN NEW YORK:イッセイを着る』などを収録。安齊重男、田原桂一らがカメラマンとして参加。アートディレクションは鬼澤邦。
Broken Line | Olaf Otto Becker オラフ・オット・ベッカー
ドイツの写真家、オラフ・オット・ベッカーが、2003年から2006年まで約4年間滞在したグリーンランドの風景を収めた写真集。そびえ立つ氷河と広大な岩山を写し出した作品は単なる風景写真という枠を超え、非現実的な美しさを放つ。 英語表記。
Eduardo Chillida: OPUS PII Catalogue Raisonne of the Original Prints | エドゥアルド・チリーダ
スペイン出身のアーティスト、エドゥアルド・チリーダのカタログ・レゾネ第2巻。1973年代から1985年代にかけての版画作品を紹介。エッチングやリトグラフ、木版画、シルクスクリーンなど、フルカラーの作品図版、テキストを収録。 英語、スペイン語、ドイツ語表記。
Eduardo Chillida: OPUS PIII Catalogue Raisonne of the Original Prints | エドゥアルド・チリーダ
スペイン出身のアーティスト、エドゥアルド・チリーダのカタログ・レゾネ第3巻。1986年代から1996年代にかけての版画作品を紹介。エッチングやリトグラフ、木版画、シルクスクリーンなどの作品図版、テキストを収録。 英語、スペイン語、ドイツ語表記。
Jasper Johns: A Retrospective | ジャスパー・ジョーンズ
1996年から1997年にかけてニューヨーク近代美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。ポップアートの先駆者、ジャスパー・ジョーンズが手がけた930年代から1995年までの作品を年代順に紹介。絵画、ドローイング、彫刻、版画などのカラー・モノクロ含む作品264点の図版、テキストを収録。 英語表記。
暗なきところで逢えれば | 米田知子
2013年に東京都写真美術館で開催された展示の図録。ロンドンを拠点に活動する写真家・米田知子による、日本やアジアの近代化における記憶や歴史をテーマにした静謐で美しい作品を収録。「サハリン島」「見えるものと見えないもののあいだ」「Japanese House」などのシリーズを紹介している。
Duchamp: Ediciones Poligrafa | マルセル・デュシャン
20世紀を代表する芸術家、マルセル・デュシャンの作品集。「泉」、「自転車の車輪」をはじめ、絵画、オブジェ、制作のプロセスなどを、カラー・モノクロ含む図版、テキストにて収録。 英語表記。
ウィレム・デ・クーニング展 | 石橋財団ブリヂストン美術館
2014年にブリジストン美術館で開催された展示のカタログ。抽象表現主義の代表画家である、ウィレム・デ・クーニングの1951年から1980年にかけての作品を紹介。油彩、素描の作品をカラーの図版、解説を収録。
No Museum, No Life? これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会 | 東京国立近代美術館
2015年に東京国立近代美術館で開催された展覧会の図録。「美術館」そのものをテーマに、AからZまでの36個のキーワードに基づいて展覧会を構成し、時代、地域の垣根を超えた作品の中から厳選された約170点を豊富な図版とテキストとともに紹介。辞典のようなデザインが特徴的な一冊。
舟越桂 夏の邸宅 | 東京都庭園美術館
2008年に東京都庭園美術館で開催された「舟越桂 夏の邸宅」展の展示図録。両生具有のスフィンクスシリーズや異型の人物像の彫刻、ドローイング、版画を多数収録。異世界の住人を鏡に、人間の内側を映し出す。装丁は服部一成、田部井美奈。
12 | Jon Koko ヨン・ココ
スウェーデンのアーティスト、ヨン・ココによるポストカード作品集。アジアの建築や文化、日本美術にインスピレーションを受けたココは、穏やかで静寂に包まれたかのようなミニマリズムを感じる作品を数多く手がけている。紙で建物や車などのオブジェを制作する「建築彫刻」シリーズを中心に、絵画と彫刻が印刷された12枚のカードを収録。 200部限定。
The Books of Anselm Kiefer, 1969-90 | アンゼルム・キーファー
戦後ドイツを代表する画家、アンゼルム・キーファーの作品集。1960年代から1990年代までに制作したアーティストブック33冊をキーファー自身が監修し、年代順に紹介。写真、ドローイング、ペインティングなど様々な技法を用いて制作された美しい書籍を、読者がページをめくっているかのように見開きで収録している。 英語表記。
グッドバイ ピカソ | 朝日新聞社
20世紀を代表する画家、パブロ・ピカソのアーカイヴ。報道の分野を中心に活動してきたデーヴィッド・ダグラス・ダンカンの撮影によるピカソの日常・制作風景とともに、ペインティング、立体造形などの作品を多数収録。また、ピカソの人となりを振り返るエッセイも掲載。
Subtle Shifts 微かな移ろい | フィリッパ・トジャル
ポルトガル出身のビジュアルアーティスト、フィリッパ・トジャルの写真集。2023年に開催された展示にあわせて制作されたもの。絵画作品からインスターレーションへと展開していく過程を写真で収録。栞のように挟まれたページにはポルトガル、ドイツ、オーストラリアで制作された作品とともに、その土地に合わせた詩が綴られている。 英語表記。
Martin Kippenberger | マーティン・キッペンバーガー
2015年にタカ・イシイギャラリーで開催されたマーティン・キッペンバーガーの日本初となる回顧展に合わせて刊行されたもの。展示会場の風景写真で構成されており、会場の入り口から会場内へ進む導線に沿って展開されている。会場全体を俯瞰した写真や、作品の細部を切り取った接近写真などを織り交ぜながら、展示の空気感や作品の魅力を多角的に紹介していく。巻末には批評家・清水穣氏によるテキストも掲載。新刊書籍。
臨界 Criticality | サイトウマコト
2019年に北九州市立美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。画家(元グラフィックデザイナー)のサイトウマコトの「Face Landscape」シリーズを中心に紹介。2006年から2019年にかけての作品をカラーの図版、テキストとともに収録。
Oded Ezer: The Typographer’s Guide to the Galaxy
イスラエル出身のタイプデザイナー、オデッド・エゼールの作品集。タイプアート、グラフィックデザイン、ロゴデザイン、インスタレーションなど、ユニークなフォントデザインの作品の図版、テキストを収録。ヘブライ文字とラテン文字、アルファベット、文字の解剖を探求するエゼールの創作の記録。 英語表記。
Fuse 1-20 | Neville Brody、Jon Wozencroft
1991年にネヴィル・ブロディとジョン・ウォーゼンクロフトが立ち上げたデジタルフォント・タイポグラフィの実験誌、「Fuse」の総集版。ポスター10枚付属。参加デザイナーはイアン・アンダーソン、TOMATO、日比野克彦、ハーバート・スペンサー、ピーター・サヴィル、デヴィッド・カーソン他。
× バツ BATZ | 松岡正剛ほか
1982年に工作舎より出版された『バツ×の時代 ×の文化』をリメイク。松岡正剛、小野瀬順一、高木隆司、海野弘、山折哲雄、白川静による「×(バツ)」に関する歴史や文化のエッセイとともに、記号や標識、旗、絵画などにおける「× […]
ラジカル・ヒストリー・ツアー 速度びより | 松田行正
グラフィックデザイナー・装丁家、松田行正が「速度の歴史」をテーマとした一冊。産業革命、鉄道の発展から環境破壊など、「速度」についてグラフィカルに解説していく。ナビゲーターとして登場するのは自身の娘。
Notamuse: A New Perspective on Women Graphic Designers in Europe
現代におけるヨーロッパの女性グラフィックデザイナー22名の作品を紹介する資料集。クライアントワーク、自主的なアートプロジェクト、デザイン研究の領域まで、厳選されたグラフィック作品を収録。男性中心のデザインシーンにおいて、女性デザイナーたちのグラフィックデザインがいかに多様であるかを展望する。社会学者やデザイン理論者のインタビューも併録。 英語表記。
わたしの時間旅行 | 山本容子
銅版画家、山本容子が「旅」をテーマにしたアートワークと散文をまとめた一冊。ルイ・ヴィトンの表参道ビルの工事中の仮囲いを利用した1年間のプロジェクトの作品、自身の旅の記録を377点の図版とテキストにて収録。19世紀半ばから1960年代までのパリを中心とした、ピカソやクレー、フロイト、マン・レイなどの著名人や、当時の風景などが収められた「時間旅行」を堪能できる一冊。
タイポグラフィ・ハンドブック | 小泉均、akira1975
タイポグラフィの基本情報をまとめたハンドブック資料集第1版。欧文書体に加え、和文フォント、Webフォントを追加。8章に分けフォントのデザイン、特徴や知識、英語の用語など、豊富な図版とともに解説。
日本のグラフィック100年 | 山形季央
日本のデザインの黎明期といえる明治・大正時代から、日本人に希望を与えた戦後のグラフィック、高度経済成長期に企業と共に作り上げた日本独自の広告表現。そしてグラフィックの枠を越えて、空間やプロダクトまで総合的にデザインする現代まで、100年の間に起こったグラフィックデザインにおける様々なエポックとその作品を紹介。
Massive Change | Bruce Mau
グラフィックデザイナー、ブルース・マウによる広範な研究プロジェクトをまとめたビジュアルブック。現代社会における都市主義と建築、健康と生活、富と政治、軍事などのテーマを11のセクションに分け、図版を多用して解説。紀元前1万年から現在までの重要な発明と世界の出来事を、グラフィカルな年表でもある1冊。 英語表記。
デザイナー誕生 1950年代日本のグラフィック | 印刷博物館
2008年に印刷博物館で開催された展覧会「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」の図録。河野鷹思、原弘、亀倉雄策、北園克衛など日本を代表するデザイナーらの作品を多数収録し、復興から成長へと歩み出した50年代の日本デザイン界を映し出す。