The Window of My Studio | Josef Sudek
チェコの写真家、ヨゼフ・スデクによる作品集。アトリエの窓を主題としたシリーズを収録。第二次世界大戦期から1950年代前半にかけて撮影された写真には、窓ガラスを伝う雨、水滴、差し込む光、庭や外の気配が繊細に映し出され、ぼやけた像や深い影が独特の空気を生み出している。人の姿をほとんど写さずに、静かな室内と外界とのあわいを見つめたこれらの作品は、スデクの写真がより幻想的な方向へと深まっていく契機ともなった。
Magnum Contact Sheets 写真家の眼 フィルムに残された生の痕跡
国際的な写真家集団・マグナム・フォトによるコンタクトシートをまとめた資料集。所属写真家による139点のコンタクトシートと作品をあわせて収録。ロバート・キャパのノルマンディー上陸や、ジョセフ・クーデルカによるプラハ侵攻、ルネ・ブリのチェ・ゲバラなど、写真史に残るイメージがどのように選ばれたのか、その過程をたどることができる。フィルム上に残された連続するカットと作家や関係者の言葉から、写真家の判断や視点が浮かび上がる。
Mark Manders: Reference Book
オランダのアーティスト、マーク・マンダースによる作品集。2010年にハイネケン芸術賞を受賞を機に刊行されたもの。1980年代後半から現在に至るまでの活動をたどり、これまでに発表されたアーティスト・ブックの複製に加え、未発表を含む近年の作品も数多く収録。重要なプロジェクト「Self-Portrait as a Building」のもとで展開される彫刻やインスタレーション、日本での展示「東京ニュースペーパー」なども取り上げ、豊富な作品図版と併せて解説を収録。
1970年 物質と知覚 もの派と根源を問う作家たち
1995年に開催された巡回展のカタログ。1970年前後の日本の現代美術に焦点を当て、高松次郎、李禹煥、関根伸夫、榎倉康二、菅木志雄、小清水漸、原口典之ら12名の作家による作品と資料を収録。もの派をめぐる動向や当時の問題意識にも触れながら、日本の現代美術がどのように既存の制度や価値観を問い直していったのかを見つめている。再制作や再構成された作品も含み、その時代の緊張感を振り返るうえで貴重な記録集。
アキッレ・カスティリオーニ 自由の探求としてのデザイン | 多木陽介
イタリア工業デザインの巨匠、アキッレ・カスティリオーニの仕事と思考をたどる一冊。アクシス誌に連載された「カスティリオーニ兄弟の遺したもの」をもとに、加筆修正を施してまとめられている。机や照明、住宅、展示空間、都市計画にいたるまで、物、光、空間という主題を軸に、そのデザインを豊富な図版とともに紹介。
The Danish Chair: An International Affair | Christian Holmsted Olesen
20世紀半ばから現代にいたるまで、デンマークの椅子110脚を通してその系譜をたどる資料集。椅子の形式ごとに構成され、デンマーク家具の黄金期を支えたデザイナーたちが、国内外の歴史的な椅子をどのように参照し、細部や構造、発想を磨き上げていったのかを、豊富な図版、写真、図面によって読み解いている。ハンス・J・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセン、フィン・ユール、ポール・ケアホルムらの仕事も視野に収めながら、椅子という主題を通じてデンマークデザインの成り立ちと発展を見渡せる。
Celebrating Arne Jacobsen 100 Years
デンマークを代表する建築家・デザイナー、アルネ・ヤコブセンの生誕100周年を記念して編まれた作品資料集。10年におよぶ研究をもとに、建築から家具、プロダクトに至るまでヤコブセンの創作活動を体系的に紹介する。前半ではその生涯と思想の変遷を辿り、後半では「SASロイヤルホテル」や「エッグチェア」など代表作を詳細に分析。モダニズムの理念を北欧の感性と融合させたヤコブセンの造形哲学を総合的に検証している。
WA デザインの源流と形相
日用品、パッケージ、インテリア、照明器具など約300点のプロダクトを通して、現代日本のデザインを紹介する写真資料集。年代順やデザイナー別ではなく、木、紙、金属、樹脂といった素材ごとに構成されており、日本のデザインが素材の性質をどのように受けとめ、かたちへと結びつけてきたかを読み解ける内容となっている。柳宗理、倉俣史朗、深澤直人、吉岡徳仁らの作品を収録し、伝統への感覚と実験的な発想とが併存する日本の造形のあり方を幅広く見渡せる。
螺旋海岸 note book | 志賀理江子
写真家・志賀理江子による連続レクチャーをまとめた記録集。2011年から2012年にかけてせんだいメディアテークで行われた全10回の講義を収録し、展覧会「螺旋海岸」に向けて展開された思考の軌跡をたどっている。「写真というメディアとは何か」「土地とともにある生と表現とは何か」といった問いを軸に、志賀自身の言葉と図版、展示風景を交えて構成。作品とテキストを行き来しながら、表現のあり方を深く考えさせる。
Traces of a Friendship: Alberto Giacometti
スイスの彫刻家、アルベルト・ジャコメッティを20年にわたって撮影した写真集。撮影者は友人でもあった写真家エルンスト・シャイデッガーで、アトリエで制作に向かう姿、家族と過ごす時間、作品が置かれた室内の風景など、ジャコメッティの身近な日常をとらえた写真を収録。美術史のなかで語られる巨匠としての姿だけでなく、思索し、手を動かし、生活するひとりの人間としてのジャコメッティに触れられる1冊。
The Art of Richard Diebenkorn ハードカバー版
アメリカの画家リチャード・ディーベンコーンの作品集。戦後アメリカ美術を代表する存在として知られる彼の活動を、初期から晩年までたどっている。具象的な作品に取り組んだ時期から、「オーシャンパーク」シリーズに至る抽象表現まで、変遷を追いながらその造形の特徴を紹介。約190点におよぶカラー図版を収録し、抽象と具象のあいだを行き来する表現の広がりを読み解くことができる。
ハンス・アルプ展
2005年に開催された展示の図録。彫刻家、画家、詩人として活動したジャン(ハンス)・アルプの仕事をたどる一冊で、展示作品190点のうち176点を収録。ダダの創設に関わり、その後も絵画、レリーフ、コラージュ、彫刻へと表現を広げながら、有機的なかたちと抽象表現を結びつけたアルプの造形世界を見渡せる内容。巻末には年譜も収録され、その歩みをたどる資料としても充実している。
>°GuΣ | Gregoire Alexandre、Christophe Brunnquell
写真家グレゴワール・アレクサンドルと編集者クリストフ・ブランケルによる作品集。20年分の『Vogue Paris』を素材に、雑誌のページを切り取り、貼り合わせ、折り重ねながら、新たなイメージをつくり出している。ファッション写真の断片は、モデルの身体の上で仮面や衣装のように組み合わされ、もとの姿とは異なる新しい像へと変化していく。ファッション写真の見え方や美のかたちを、ユーモアを交えて問い直した一冊。
The Sound of My Left Hand | Ronan Bouroullec
フランスのデザイナー、アーティストであるロナン・ブルレックによる作品集。イタリア・Casa Mutina Milanoでの展覧会にあわせて刊行され、幾何学的な線やフォルム、重なり合う色彩による作品を収録している。展示空間の記録写真をはじめ、ドローイングやセラミックのレリーフ、細部のクローズアップなどを掲載。ブルレック自身とキュレーターのテキストとともに、素材や形、空間の関係を行き来しながら組み立てられる創作の思考をたどる。
利休形 茶道具の真髄・利休のデザイン
千利休が考案した茶道具「利休形」を集成した資料集。木、竹、土、鉄、紙など多様な素材によって生み出された225点の茶道具を収録し、茶の湯の道具としての役割と造形の魅力をカラー図版とともに紹介。花入、釜、水指、茶碗、棚、懐石道具、露地道具にいたるまで幅広く取り上げられており、利休の造形感覚と機能への眼差しを、現代のデザインにも通じる視点からとらえ直す内容となっている。
彩色江戸物売百姿 | 三谷一馬
日本画家、江戸風俗研究家の三谷一馬による、江戸のさまざまな物売たちの姿をまとめた風俗資料集。風鈴そば屋、七味唐辛子売り、狐の飴売り、古傘買いなど。江戸を賑わせた物売りたちの姿をカラー図版で収めるとともに、現れる時期や時間帯、当時の金額、売り声などの解説を併せて収録。当時の江戸の様子をうかがい知ることができる1冊。
ランドスケープ 柴田敏雄
2008年から2009年にかけて東京都写真美術館で開催された、柴田敏雄の展覧会にあわせて刊行された作品集。ダム、道路、貯水池、森林の伐採現場など、自然と人工物が交錯する風景を、カラーとモノクロの図版で収録。日本各地に加え海外で撮影された作品も含まれ、土地ごとの差異や社会のあり方までも感じさせる。
Cape Light 旧装版 | Joel Meyerowitz
アメリカの写真家、ジョエル・マイヤーウィッツの代表作。マサチューセッツ州ケープコッドを舞台に、浜辺の小さな人物、嵐を含んだ空とポーチの手すり、夏のコテージに置かれた青いボートなど、ごく身近な風景を収録。空、海、陸が接する土地ならではの光をとらえた画面は、日常の一瞬に豊かな色彩と余韻をもたらしている。
Bay/Sky | Joel Meyerowitz
写真家ジョエル・マイヤーウィッツによる作品集。1980年代から90年代にかけて湾岸で撮影された、海と空の境界をとらえた写真を収録。水平線のわずかな変化に目を向け、光や色、空気、風によって移ろう風景を丁寧に追っている。日の出から黄昏、光が消えていく時間まで、47点のカラー写真が連なり、同じ場所でありながら異なる表情が重ねられていく。観察を積み重ねることで見えてくる、自然と視覚の関係を静かに掘り下げた1冊。
人間と文字 Man and Writing | 矢島文夫、田中一光
写真植字発明70周年を記念して刊行された、文字文化の歴史をたどる資料集。「古代文字の開花」「アルファベットの形成」「漢字 悠久の流れ」「写本から電子文字へ」の4章で構成され、文字の起源から現代のタイポグラフィまでの流れを整理している。監修は文字史研究の第一人者・矢島文夫、構成は田中一光。造形としての文字と人間の思考や行為との関係に目を向けながら、書くことと読むことの意味を考えさせる。
オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーの素晴らしき世界
フランスの老舗美容ブランド、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーの世界を余すところなく紹介するビジュアルブック。1803年の創業以来、香水やスキンケア、調香の技術と洗練されたデザインで人々を魅了してきたブランドの歴史を、写真やパッケージ、店舗デザイン、広告などのヴィジュアル資料とともに収録。伝統と現代感覚を融合させた独自の美意識が、香水や化粧品だけでなく、タイポグラフィーや空間デザインに至るまで立体的に表現されている。ブランドの哲学と時代を超えた美の物語を体感できる内容。
ナム・ジュン・パイク フィード・バック&フィード・フォース
アメリカの現代美術家、ナム・ジュン・パイクによる作品集。ビデオ・インスタレーションやパフォーマンス、ドローイングなど、多彩な表現を駆使したパイクの創造世界を体系的に紹介する一冊。「フィード・バックとフィード・フォース」をはじめとする描き下ろしの手書き文字や豊富な図版とともに解説を収録。多角的な視点からその芸術を読み解く。磯崎新による寄稿も掲載。
バックミンスター・フラーの世界 21世紀エコロジー・デザインへの先駆
デザイナー、建築家、思想家として活動したバックミンスター・フラーの仕事を読み解く一冊。技術、社会、環境を横断する視点から、その思想と創造の広がりをたどっている。写真やスケッチ、図面など豊富な図版を交えた全11章で構成され、発明や理論の背景にある思考の筋道にも目を向ける。アイデアをかたちにしながら検証していくプロセスを追い、フラーの先見性と現代に通じる意義を考える手がかりとなっている。
藤本壮介の建築 原初・未来・森
2025年に森美術館で開催された、建築家・藤本壮介の展示図録。活動初期から現在進行中のプロジェクトまで、約30件の代表作を模型、写真、スケッチ、図面とともに収録。撮り下ろしの展示風景も掲載され、会場を巡るように作品と空間の関係を追うことができる。建築の背景にある思考やプロセスにも触れながら、藤本壮介の約30年にわたる歩みと創造の展開をたどっていく。
坂茂 木の建築
建築家・坂茂による木造建築のプロジェクトをまとめた作品集。世界各地で手がけた45の巨大木造建築を、設計図、模型写真、現地撮影などの資料とともに紹介している。素材としての木を再評価し、構造の革新と環境への配慮を両立させた坂の建築思想を体系的に示す内容。巻頭には坂茂自身と環境活動家ポール・ホーケンによるエッセイを収録し、持続可能な建築の未来を展望している。
Chairman Rolf Fehlbaum
スイスの家具メーカー、ヴィトラ社のオーナー、ロルフ・フェールバウムに捧げられた椅子のビジュアルブック。編集とアートディレクションはティボール・カルマン。人と椅子の関係をテーマに、古今東西の多様な写真やイメージ、ヴィトラ社が生み出した名作椅子の数々を597ページにわたり収録。企業の歩みとともに、椅子という存在がもつ文化的・哲学的意義を問いかける内容となっている。
未来都市の考古学
1996年に東京都現代美術館で開催された「未来都市の考古学」展の図録。14世紀ルネサンス期から20世紀に至るまで、人類が思い描いた理想都市を、建築デザインだけでなくアートの視点からも検証する。フランク・ロイド・ライト、アルベルト・シュペーア、アーキグラム、ロシア構成主義など、多様な思想と造形を解説し、都市像の変遷を豊富な図版とともに辿っている。
近づく coming closer | 津田直
フィールドワークによって人と自然との関わりを写し出す写真家、津⽥直のコンセプトブック。2002年から2003年にかけて日本各地で撮影された写真と、制作の過程で綴られた言葉によって構成されている。雪の積もる岩山、凍った湖、噴出孔から立ちのぼる水蒸気など、厳しい自然の気配をとらえたカラー、モノクロ図版を収録。
内藤礼 すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している
2009年から2010年にかけて神奈川県立近代美術館 鎌倉館で開催された、内藤礼の展示図録。ジョルジュ・バタイユ『宗教の理論』の一節をタイトルに据え、展示空間全体を用いたインスタレーションを収録。展示室の内と外の自然が交わる中庭や彫刻室を舞台に、光や空気、水といった要素を取り込みながら作品が展開されている。順路を定めない構成のなかで鑑賞者の時間と呼応しつつ、世界とのつながりや存在のあり方へと意識を向けていく。これまでの制作を引き継ぎながら、新たな段階への移行を感じさせる一冊。
Mellow | Sofie Sund
ノルウェーの写真家ソフィー・スンドによる作品集。赤い下着が落ちた草原、壁に映る影、溶けた蝋燭など、日常の中にふと現れる「間(あいだ)」の瞬間を丁寧に拾い上げている。慎重に構成された静物写真は、何気ない光景に潜む繊細さや遊び心を引き寄せ、色彩や光の組み合わせ、異なる質感の重なりが小さな発見を呼び起こす。スンドは、普通と見過ごされるものに美しさを見出し、淡々としたトーンの中に軽やかなユーモアを差し込むことで、日常の豊かさを静かに表現している。
Frontier New York | Jan Staller
アメリカの写真家、ヤン・スタラーによる作品集。ニューヨークの都市風景のなかでも、見過ごされがちな場所に目を向けている。料金所や高速道路のランプ、工場地帯、雪の日の地下鉄入口など、日常の断片を、光や天候、時間の変化とともにとらえている。使われなくなった場所や取り残された空間に漂う気配をすくい取り、都市の別の表情を浮かび上がらせる。見慣れた街の中に潜む、どこか非現実的な風景を写し出した一冊。
Flora ドイツ語ペーパーバック版 | Nick Knight
ファッションフォトグラファー、ニック・ナイトによる植物写真集。ロンドン自然史博物館に所蔵される約600万点の植物標本の中から、ナイトが3年半をかけて選び抜いた46種を撮影している。押し花となった植物を超高精細で写し取り、その繊細な構造や色彩、自然が生み出す形態の多様さを芸術的に再構成。キュレーターのサンドラ・ナップによる解説が添えられ、科学的記録と視覚表現が交差する。写真とデザインの調和が際立つ、植物美の新たな視覚体験を提示する一冊。
Helmut Newton: Work
20世紀を代表する写真家、ヘルムート・ニュートンの作品集。1960年代から円熟期にかけての代表作を中心に、ファッション、エディトリアル、パーソナルワークにわたる幅広い仕事を収録。街の陰影ある風景からホテルの室内まで、被写体に宿る緊張感や官能性を鋭い構図と明快な光でとらえている。独自の美意識によって、ファッション写真のあり方に新たな方向を示したニュートンの表現をたどることができる。
KEIICHI TAHARA
日本の写真家、田原桂一の作品集。「Ville(都市)」「Fenetres(窓)」「Eclats(エクラ)」「Nu(ヌード)」「Torses(トルソー)」といった代表的なシリーズを中心に、モノクロームの作品を多数収録。都市の表面に差し込む光、窓辺に宿る反射、人体の起伏に落ちる陰影などを通して、田原が一貫して探ってきた光と影の関係が濃密にあらわれている。
そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠
2024年に東京都庭園美術館で開催された展示の図録。青木野枝と三嶋りつ惠の二人の作家が、旧朝香宮邸のアール・デコ空間に作品を展開した様子を収録。鉄によって空間に線を引くように構成する青木の彫刻と、ガラスによって光を導く三嶋の作品が、建築と呼応しながら新たな景色を生み出していく。美しく撮影された旧朝香宮邸と作品の調和を捉えたカラー図版を多数収録。
ホックニーのオペラ展
1992年から1993年にかけて日本6都市を巡回した「ホックニーのオペラ展」の図録。デイヴィッド・ホックニーが手がけた舞台芸術に焦点を当て、『放蕩者のなりゆき』『魔笛』『ロシニョール』『トリスタンとイゾルデ』『トゥーランドット』の5作品に関する仕事を紹介している。舞台情景、セット模型、アイデアスケッチ、ドローイング、版画など約110点の図版を収録。
デイヴィッド・ホックニー展
1989年に開催されたデイヴィッド・ホックニー展の図録。油彩、アクリル、ドローイング、版画、写真、ポラロイド構成、フォト・コラージュなど、多様な媒体にわたる作品をカラーおよびモノクロ図版で収録。飯沢耕太郎による「写真家としてのデイヴィッド・ホックニー」などの寄稿も掲載。
アンソニー・カロ展
1995年に東京都現代美術館で開催された展示の図録。イギリスの彫刻家、アンソニー・カロによる1950年代から90年代までの作品100点以上を年代順に収録。彩色された鉄による抽象彫刻、錆びた鉄板を用いた作品、建築的な要素を取り入れた大規模な彫刻、和紙を用いた試みまで、多様な展開を紹介している。素材やスケールを変えながら更新されていく表現の流れをたどり、彫刻と空間の関係を探り続けたカロの仕事を見渡すことができる。
井田彪 1980―1989
彫刻家・井田彪(いだ あきら)による作品集。1980年代の制作を中心に、「air to air」シリーズに焦点をあてている。鋼と自然石という異なる素材を組み合わせた作品を通して、重さや質感の対比、空間との関係が探られていく。素材同士の緊張や均衡から生まれる造形を追いながら、井田の彫刻に通じる思考と実践をたどる。
原口典之 社会と物質
2005年に開催された展覧会にあわせて刊行された、原口典之の作品集。BankART Studio NYKの全館を使って行われた大規模な展示をもとに、30年以上にわたる制作活動を紹介している。代表作「油のプール」に見られるように、鉄や油などの物質そのものを強く打ち出しながら、社会との関わりも感じさせる原口の作品を収録。展示作品に加え、制作過程や海外での展示風景も掲載。
GA No.59 シーザー・ペリ:コモンズ&コートハウスセンター
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第59号。アメリカの建築家、シーザー・ペリが手がけたコモンズ&コートハウスセンターを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはケネス・フランプトンが担当している。
GA No.58 ウィレム・マリヌス・デュドック:ヒルヴァーサムの市庁舎
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第58号。オランダの建築家、ウィレム・マリヌス・デュドックが手がけた、ヒルヴァーサムの市庁舎を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはヴィルヘルム・ホルツバウアーが担当している。
資生堂・サントリーの商品デザイン展
2009年に開催された、「企業のデザイン展 資生堂・サントリーの商品デザイン展」の図録。人々の日常生活に密接に関係し、常に革新的創造をし続けてきた資生堂とサントリーの商品デザインを、カラー写真とともに年代順で多数掲載。さらに、それぞれの商品デザインの特徴も丁寧に解説する。
Another Summer | Terri Weifenbach
アメリカの写真家、テリ・ワイフェンバックによる作品集。庭や草花、虫たちをとらえてきたこれまでのまなざしを引き継ぎながら、本書ではより私的な記憶へと視線を向け、子ども時代をめぐる憧れや倦怠、そのまわりに広がる自然の気配を写し出している。ワイフェンバックならではのやわらかな視覚感覚が、個人的な記憶と自然の風景をそっと結びつけている。