Aldo Rossi: The Sketchbooks 1990-97
イタリアの建築家、アルド・ロッシによるドローイング集。戦後建築界に多大な影響を与えたロッシが、1990年から1997年にかけて描いたスケッチ200点以上を収録している。〈ウォルト・ディズニー・オフィス〉〈シュッツェン通りの集合住宅〉など、代表的プロジェクトの構想過程を紙上に可視化。建築の記憶や都市の象徴性といった彼の思想が、線と形の中に精緻に刻まれている。
千年 | 久留幸子
広告、雑誌、レコードジャケットなどの分野で活躍した写真家、久留幸子の大型写真集。インド、モロッコ、ネパール、アルジェリアといった国々で撮影された、鮮やかな“赤”と“黒”のコントラストが印象的な作品群を収録。高橋睦郎による詩が随所にちりばめられ、静かに響き合う構成が久留の醸し出す独自の世界観をより深く引き立てている。構成は高岡一弥。
Fifties Furniture | Leslie Piña
1950年代のミッドセンチュリー期に生み出された家具を網羅的に紹介するデザイン資料集。チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソン、ハリー・ベルトイア、イサム・ノグチ、エーロ・サーリネンといった名だたるデザイナーによる代表作を中心に、当時の革新的な家具デザインを豊富な図版でたどる。ハーマンミラー、ノル、ヘイウッド・ウェイクフィールドなど主要メーカーの製品も収録し、カラー写真とヴィンテージのモノクロ写真あわせて450点以上を掲載。
Home: The Twentieth-Century House | Deyan Sudjic
20世紀の住宅建築をテーマに、世界の著名建築家による個人住宅を紹介する作品集。チャールズ・レニー・マッキントッシュ、ル・コルビュジエ、フィリップ・ジョンソン、リチャード・マイヤーらが手がけた住宅を中心に、建築デザインからインテリア、家具、家電製品に至るまでを豊富なカラー図版とともに収録。
Louise Bourgeois: Has the Day Invaded the Night or Has the Night Invaded the Day?
20世紀を代表するアーティスト、ルイーズ・ブルジョワの約70年に及ぶ創作活動を総覧する作品集。2023年から2024年にかけてオーストラリア・ニューサウスウェールズ州立美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。昼と夜、秩序と混沌、意識と無意識といった相反する概念をテーマに、人間の感情の複雑な構造を探るブルジョワの芸術を多角的に紹介。水彩画、ドローイング、テキスタイル、ブロンズ彫刻など120点以上を収録している。
The Photography Book
写真史を代表する写真家たちの作品500点を、写真家名のアルファベット順で収録した資料集。歴史的事件や人物、風景、スポーツ、ファッションまで幅広いテーマを網羅し、各作品には簡潔ながら的確な解説が添えられている。相互参照システムにより、表現手法や主題の共通点から写真家同士をたどることができる構成も特徴。技術用語の用語集や、世界各地の写真美術館・ギャラリー案内も収録され、写真を「見る」「学ぶ」双方の入口となる定番的な一冊。
That’s The Way I See It ペーパーバック版 | David Hockney
現代美術界を代表するアーティスト、デイヴィッド・ホックニーの自叙伝。様々な体験と試みに満ちたこれまでの20年を振り返りながら、自身の生き方や作品について率直かつ丁寧に語った一冊。1970年代から1990年代にかけて制作された、絵画、ドローイング、コラージュ、舞台装飾などの作品365点の図版を収録。 英語表記。
ライリー Bridfet Riley
2018年にDIC川村記念美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。幾何学的なパターンによって視覚に運動や揺らぎを生み出す、イギリスの画家ブリジット・ライリーの代表作を、1960年代から2010年代までの約30点でたどる。白と黒による初期の抽象作品から、色彩を導入したストライプや曲線のシリーズ、近年のウォール・ペインティングまでを収録。「色」と「形」の相互作用が引き起こす知覚の変化に一貫して向き合ってきたライリーの探究を、時代ごとの展開とともに読み解く。
澤田育久写真集 closed circuit | The White
写真家・澤田育久が2010年から撮影を続けている「駅」をテーマにしたシリーズをまとめた作品集。安全性や清潔さが保たれつつも、どこか奇妙な違和感を漂わせる駅構内の風景を捉えている。均質化された公共空間に潜む感覚の揺らぎを静かに映し出す。装丁はアートディレクター・中島英樹が手がけている。
12人のグラフィックデザイナー 第2集 | 粟津潔、勝井三雄、田中一光、和田誠
日本を代表するグラフィックデザイナー・イラストレーター12人を取り上げた全3巻シリーズの第2巻。本巻では粟津潔、勝井三雄、田中一光、和田誠の4名に焦点を当て、代表作、エッセイ、バイオグラフィーを収録する。あわせて、SF作家小松左京による序文「世界―状況―発見―問題」を掲載。
アイデア No.343 山口信博/タイポグラフィの書窓から
アイデアNo.343(2010年11月号)。巻頭特集は、折形デザイン研究所を主宰するグラフィックデザイナー・山口信博。「相即の形」と題し、ブックデザインを中心に、活版印刷、折形、俳句、古物蒐集など、多岐にわたる活動を通してその思想と創作の根幹を探る。第二特集「タイポグラフィの書窓から」では、『TM』誌のカバーデザインや『オクタヴォ』の軌跡をはじめ、杉浦康平、平野甲賀、原研哉ら34名によるタイポグラフィ関連書籍の紹介を収録。
空間のグラフィズム | 廣村正彰
グラフィックデザイナー・廣村正彰が、空間とグラフィックデザインの関係を多角的に読み解いた一冊。色彩やタイポグラフィ、照明といった視覚要素を起点に、建築、サイン計画、展示、環境デザインへと視野を広げながら、情報伝達としてのデザインが空間の中でどのように機能するのかを探っている。システム設計やプレゼンテーション、異分野のクリエイターとの協働事例も交え、実践に即した創造のプロセスを豊富な図版とともに紹介。
マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト
南アフリカ出身でアムステルダムを拠点とする画家、マルレーネ・デュマスの日本初となる大規模な個展に際して刊行されたカタログ。2007年に東京都現代美術館と丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された展覧会にあわせ、初期作から代表作、最新作に至るまで約80点を収録している。さらに、自作に寄せた詩やインタビュー記事も掲載。
ミナ ペルホネンのプリント
ファッションデザイナーの皆川明が立ち上げたブランド、ミナ ペルホネンの設立10周年を記念して刊行されたシリーズ第3巻。フロック、染料、箔、顔料といった多様なプリント技法による作品101点を、解説とともに収録。鳥や花、丸や曲線といったモチーフが、やさしい色彩とリズムで展開され、自然との調和を感じさせるデザインが収められている。
現代日本のポスター100展 | Electa
2010年にイタリア・ベネチアで開催された「現代日本のポスター100」展の図録。2001年から2010年にかけて発表された、粟津潔や仲條正義、永井一正、田中一光など日本を代表する71人のグラフィックデザイナーのポスター116枚を収録。イタリア語、英語、日本語表記。
イラストレーター・10 | 粟津潔、安野光雅、宇野亜喜良他
粟津潔、安野光雅、宇野亜喜良、久里洋二、黒田征太郎、林静一、原田治、柳原良平、山藤章二、和田誠ら日本を代表するイラストレーター10人による作品集。それぞれの代表作品に加え、浮世絵技法によって描かれた木版画も収録。
木村肇 / 吉田亮人 二人展「Family Matters」を開催します
3月7日(土)〜3月30日(月)の期間、自分自身の家族をテーマにした写真集を出版社Three Booksから刊行した写真家・木村肇 / 吉田亮人二人展を開催いたします。また、展示初日3月7日(土)には、トークイベント「家 […]
On Kawara: Date Paintings in Private Collections | Candida Hofer
写真家カンディダ・ヘーファーが、個人コレクターの住空間に置かれた河原温のアート作品「Date Painting」を撮影した写真集。誕生日や記念日など、所有者それぞれの理由で選ばれた作品が、生活の中でどのように存在しているのかを静かに捉えている。私的な空間とコンセプチュアル・アートの関係を通して、河原温の作品がもつ時間性と広がりを感じさせる。
Maison Martin Margiela: 20 Years The Exhibition
メゾン・マルタン・マルジェラの20年を振り返る回顧展の公式カタログ。年代順の総覧ではなく、コレクションに通底するテーマや概念に焦点を当て、衣服の制作からイベント、ブティックやオフィスの内装、グラフィックやコミュニケーショ […]
Jockum Nordstroem: For the Insects and the Hounds: Drawings, Collages and Sculptures 2014 - 2017 | ヨーケム・ノルドストリョーム画集
スウェーデン出身の芸術家ヨーケム・ノルドストリョームによる、2014年から2017年までの近作をまとめた作品集。精緻に構成されたコラージュやグラファイトによるドローイング、彫刻作品を多数カラーで収録している。音楽や民話、アウトサイダー・アート、建築などから着想を得た作品群は、日常の速度や情報から距離を取り、想像力の広がる別の世界を描き出している。
日本の民家 全8巻揃
住まいの原点としての日本の民家建築を、全国規模で集成した建築資料集。各地に残る民家や町家、洋館を、写真と図面によって体系的に記録している。農家建築をはじめ、大和棟や本瓦葺の堂々とした家屋、蔵造りの町並、さらにはアール・ヌーヴォー期の近代洋館までを網羅。地域ごとに育まれてきた構法や意匠の違いを通して、日本の住文化の多様性と継承のかたちを俯瞰する。
熊谷守一 クロッキー集 鳥獣虫魚 | 神無書房
画家、熊谷守一のクロッキー集。長年にわたり描かれたもののなかから、鳥、虫、魚、獣、花、草木をテーマにしたものを、谷川徹三監修のもと厳選して収録。巻末には氏自身のエッセイに加え、妻である熊谷秀子と白洲正子との対談をあわせて収録。植物やいきもの、身の回りの何気ないものごとに向けた、優しいまなざしがにじみ出る一冊。限定860部発行。
西淑 作品集 | ERVIS PRESS
イラストレーター・西淑が、2009年から2019年までに描いた作品をまとめた集大成的作品集。深い闇夜に浮かぶ月、優しく語りかける森の木々、濃密で美しい時間が流れる食卓。様々な表現手法に挑戦しながら、一心に自分自身と向き合いながら描き生み出された作品群は、見るものの心に静かに響く。巻末には小説家・千早茜によるテキストも収録。1500部限定発行。
ARKITIP: Ed Templeton
ロサンゼルスを拠点とする独立系アート・マガジン/クリエイティブ・プラットフォーム「ARKITIP」による特集号。本号では、プロスケートボーダーとしての活動と並行して表現を展開してきた、現代美術家・写真家 エド・テンプルトン の作品やプロジェクトを中心に構成している。ドローイング、写真、テキストを横断しながら、日常や周縁の風景に向けられた視線を紹介。アートとカルチャーの境界を軽やかに行き来する編集が際立つ一冊。限定1000部発行。
Comme des Garcons | France Grand
1970年代の東京で川久保玲が設立したファッションブランド、コム・デ・ギャルソンの広告ビジュアル集。「少年の持つ冒険心」「男の子のように」を意味するブランド名のもと、既成概念を揺さぶる広告表現を展開してきた。アートディレクションを手がけた井上嗣也との協働による奔放かつ無邪気なビジュアルを多数収録し、ファッションとグラフィックが交差する現場のエネルギーを伝えている。
イサム・ノグチの世界 | 綿引幸造
彫刻家、イサム・ノグチの没後10年と、1998年に完成・公開されたモエレ沼公園のオープニングを機に刊行された写真集。札幌在住の写真家・綿引幸造が、国内外に遺されたノグチの立体作品や建築的プロジェクトを撮影している。「地球を彫刻する」という構想のもとに実現したモエレ沼公園を中心に、日本各地の代表作や世界に点在する野外作品を収録。
アーキグラムの実験建築 1961-1974
2005年に水戸芸術館で開催された、イギリスの実験的建築家集団アーキグラムの回顧展にあわせて刊行された図録。1961年から1974年までの活動を対象とし、雑誌『ARCHIGRAM』の誌面をそのまま綴じ込むほか、封筒や印刷紙、小冊子を挟み込むなど実験的な装丁で構成されている。未来的で大胆な建築コンセプトや鮮烈なビジュアルを、当時の社会背景や時代の空気とともに再現。
Rachel Whiteread
イギリスの彫刻家レイチェル・ホワイトリードの初期活動を紹介する、小冊子形式の展覧会カタログ。1999年にオランダのファン・アッベ美術館で開催された展示に際して発行されたもの。日常的な空間や家具の「内部」や「痕跡」を型取りによって可視化する彼女の方法論に焦点を当て、彫刻が占める空間と不在の感覚を静かに掘り下げている。
A Magazine #4 Curated by Jun Takahashi UNDERCOVER
ファッション誌『A Magazine』の第4号として、ファッションデザイナー・高橋盾がキュレーションを手がけた特集号。衣服にとどまらない創造性を軸に、写真、ヘア、オブジェ、編集表現までを横断する内容が展開されている。川久保玲 によるポートレート、ヘアデザイナー 加茂克也 の詩的なヴィジュアル、戎康友撮影の作品群など、高橋の感性に呼応したコラボレーションを収録。
A Magazine #21 Curated by Lucie and Luke Meier
ファッションブランド〈ジル・サンダー〉のクリエイティブディレクター、ルーシー・メイヤーとルーク・メイヤーがキュレーションを手がけた『A Magazine』第21号。ふたりの創作に通底するテーマ「ヒューマン・ネイチャー/マザー・ネイチャー」を軸に、写真、絵画、イラストレーション、インタビュー、音楽、詩など多様な表現を収録。壮大な自然の風景と人間の内面を往還する視点が誌面を貫き、繊細で儚い美の瞬間を浮かび上がらせている。能登半島の手漉き和紙を3Dスキャンで再現した日本の花模様の表紙が印象的な一冊。
大竹伸朗 全景 1955-2006
東京都現代美術館で開催された企画展「大竹伸朗 全景 1955-2006」にあわせて刊行された図録。約2000点に及ぶ作品を収録し、会場風景の記録や会期中に行われたライブ音源を収めたCDも付属している。1152頁、約6kgという圧倒的な分量で構成され、書物の枠を超える存在感を放つ一冊。現代美術における大竹伸朗の活動の全貌を提示している。
ONE DAY: LIFE WITH A DOG | 濱田英明
写真家・濱田英明による作品集。2014年に始まったウェブマガジン『ONE DAY』の企画から、「犬と暮らす」日常に焦点を当てたシリーズを再編集して収録している。過去の取材から9組を選び、あらためてインタビューを加えることで、それぞれの暮らしの背景にも光を当てている。散歩の時間や店番の様子、家族と過ごす何気ないひとときなど親密な場面が連なり、アルバムをめくるような感覚で人と犬の関係を伝えている。
アイデア No.325 花形装飾の博物誌
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.325(2007年11月号)は、「花形装飾の博物誌」を特集。西洋の活版印刷で用いられてきた花形装飾活字を豊富な図版とともに紹介している。花や植物、幾何学模様をかたどった小さな活字ユニットが、組み合わせによって装飾罫や飾り窓へと展開していく構造に焦点を当て、その起源から19世紀以降の広がりまでを丁寧にたどる。
アイデア No.341 有山達也の対話
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.341(2010年7月号)は、「有山達也の対話」と「クリティカル・マス」の二部構成による特集号。前半では『クウネル』をはじめ文芸書や料理書の装丁を通じて、有山達也がいかに言葉と写真を引き出し、他者と協働してデザインを構築しているかを探る。後半では「デザイナーにとって自主性とは何か」を問い、クライアントワークを超えた創作のあり方を考察。デザインの姿勢と倫理を多角的に照らし出している。
The Helvetica Book ヘルベチカの本 | 大谷秀映
世界中で使われ続けている書体「Helvetica(ヘルベチカ)」を多角的に整理した資料集。HelveticaとNeue Helveticaの違いをはじめ、アルファベットの成り立ち、書体史、タイプフェイスの考え方などを、豊富な図版とともに解説している。あわせて国内外の関連書籍やタイポグラフィ資料も紹介され、実用と研究の両面から参照できる。
アール・ヌーヴォーの建築
アール・ヌーヴォー建築を、近代建築へと連なる重要な表現として捉え直す建築資料集。アントニ・ガウディ、チャールズ・レニー・マッキントッシュ、ヴィクトール・オルタ、エクトール・ギマール、ヨーゼフ・ホフマン、フランク・ロイド・ライト らの代表作を、写真と図面で紹介している。住宅、劇場、学校、教会など多様な建築タイプを通して、装飾性と構造、工芸と建築思想が交差するアール・ヌーヴォーの広がりを俯瞰できる。
Silent Poet for Issey Miyake 2001 Spring & Summer Collection
イッセイ・ミヤケ2001年春夏コレクションのために、Silent Poetsが音楽を手がけた企画盤。ショーで使用された楽曲を中心に収録したCD-Rに、ランウェイや舞台裏、ルック写真を組み合わせて構成されている。音とヴィジュアルを通して、コレクションの空気感や時間の流れを追体験できる。コレクションデザインは滝沢直己、写真はフランソワーズ・ユギエが担当している。
Rudolf Michael Schindler | James Steele
ウィーン出身の建築家、ルドルフ・ミヒャエル・シンドラーの建築と思想を紹介するコンパクトなモノグラフ。リチャード・ノイトラとともにアメリカへ渡り、インターナショナル・スタイルを基盤にしながら、カリフォルニア・モダニズムの形成に重要な役割を果たしたことで知られている。フランク・ロイド・ライトの影響やキュビスム的な空間感覚を取り込み、幾何学的な構成、明確な線、木とコンクリートを組み合わせた独自の建築表現を展開。ハリウッドの自邸やロヴェル・ビーチ・ハウスなど代表作を通して、その造形と思考の輪郭をたどっている。
建築と都市 a+u 2000年10月臨時増刊号 20世紀のモダン・ハウス 理想の実現 II
建築専門誌『建築と都市 a+u』2000年10月臨時増刊号。20世紀の住宅建築を代表するモダン・ハウスを通して、「理想の住まい」がどのように構想され、実現されてきたのかを検証する特集号。ミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸をはじめ、ジャン・プルーヴェ、アルヴァ・アアルト、オスカー・ニーマイヤー、ルイス・I・カーン、リチャード・マイヤー、ポール・ルドルフらによる名作住宅を、年代順に取り上げている。ケネス・フランプトンへのインタビューや、住宅建築に関するマニフェスト、保存、家具、ポストモダン以降の動向までを射程に入れた評論も収録。
建築と都市 a+u 2006年8月臨時増刊 ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロン 2002-2006
建築雑誌『a+u(建築と都市)』2006年8月臨時増刊号。特集はスイスの建築家ユニット、ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロン。2002年から2006年の間に手がけられたプロジェクトの中から、設計段階における最も純粋なコンセプトが現れた計画案を中心に紹介する。彼らのアプローチの変遷を示すドローイングや模型に加え、打ち合わせを経て特別に撮影された現場写真や図面を豊富に掲載。
The Elegant Japanese House: Traditional Sukiya Architecture | Teiji Itoh、Yukio Futagawa
建築史家・伊藤ていじと写真家・二川幸夫による写真集『数寄屋』(淡交社、1967年)の英訳版。安土桃山時代に茶室として成立した数寄屋建築を題材に、その美学と構造を多角的に紹介している。素材の質感や光の扱い、余白の美といった日本建築特有の感性を、写真とテキストの双方から読み解く構成。無駄を削ぎ落とした中に美を見出す“わび・さび”の思想を背景に、伝統と近代のあいだで受け継がれる数寄屋の理念を明らかにしている。
Modern House | John Welsh
リチャード・マイヤーやジョン・ポーソンをはじめとする現代建築家が設計した私邸を紹介する建築資料集。世界各地に建てられた約30の住宅を取り上げ、写真や平面図を交えて各プロジェクトごとに解説。20世紀初頭の建築家たちの思想や造形から影響を受けつつも、現代の住空間に応答する設計が随所に表れている。住宅建築の現在を示す資料として、建築家の思考と実作の関係を浮かび上がらせている。
Annette Kelm
ドイツの現代美術家、アネット・ケルムの作品集。ドイツ、オランダ、スイスでの初個展開催を記念して刊行され、2001年から刊行当時までの80点以上の作品を収録。日常の物や人物、風景を鋭く鮮明に捉え、周囲との関係性をほぼ断ち切る独特の視覚世界を展開することで知られるケルム。インテリアデザインや映画、エキゾチシズム、グローバル貿易といった多様な文化的・歴史的文脈を内包した作品群を通じて、直接的でありながら謎めいた視点を余すところなく紹介する。
The Louvre | Candida Hofer
ドイツの写真家カンディダ・へーファーによる、ルーヴル美術館を撮影した作品集。無人の展示室を被写体とし、建築空間とそこに収められた美術作品との静かな共鳴をとらえている。壮麗な装飾や光の反射、絵画や彫刻が放つ存在感を精緻な構図で捉え、西洋美術の殿堂に漂う秩序と静寂を可視化。空間の構造美と時間の停滞を繊細に描き出し、へーファー特有の観察眼が生む建築写真の詩学を提示している。