Xiaoxiao Xu: Watering My Horse by A Spring at the Foot of the Long Wall | Maria-Caterina Bellinetti
オランダを拠点に活動する写真家、Xiaoxiao Xuの作品集。万里の長城に沿った25,000キロにおよぶ旅路で、人々の生活を記録したもの。経済的に急成長する国が、伝統的な暮らしを送る人々に及ぼす影響を視覚的に捉えている。 英語表記。
【新刊書籍】 杉本博司 本歌取り 東下り | 渋谷区立松濤美術館
2023年に渋谷区立松濤美術館で開催された「杉本博司 本歌取り 東下り」展に関連して刊行されたもの。和歌の作成技法である「本歌取り」を元に自身の作品制作に援用し、2022年に姫路市立美術館で「本歌取り」展を開催してからおよそ一年。本書は100点以上の新作や蒐集品を集め、6つの章ごとに分類し、本歌取りについての拡大解釈とともにその歴史を遡り考察を深めていく一冊。
杉本博司 瑠璃の浄土 | 京都市京セラ美術館
京都市京セラ美術館に新たにオープンした新館「東山キューブ」で開催された展示会「杉本博司 瑠璃の浄土」の図録。新たに制作された京都蓮華王院本堂(通称、三十三間堂)中尊の大判写真を含む「仏の海」や、新作「OPTICKS」シリーズ、また「京都」「浄土」「瑠璃ー硝子」にまつわる様々な作品や考古遺物など多数の図版を解説とともに収録。
写真集 棟方志功 | 飯窪敏彦
国際的にも評価されている日本の板画家、棟方志功の制作風景を撮影した写真集。彫る、摺る、画く…写真を通して伝わってくる棟方の制作に対する姿勢と激しい情熱、そして日常の穏やかな一面まで、モノクロ写真で芸術家、棟方志功の様々な姿を捉えている。
パウル・クレー だれにも ないしょ。 | 宇都宮美術館 ほか
2015年に開催された巡回展の図録。20世紀を代表する画家、パウル・クレーが何を描き、どうスタイルを展開させ、どのような手順で作品を作ったのかを紹介をするとともに、ミステリアスな気配をまとうクレーの思考と感性に分け入る。
エドワード・ホッパー展 ホイットニー美術館所蔵作品より | 東京都庭園美術館
1990年に東京都庭園美術館で開催された「エドワード・ホッパー展 ホイットニー美術館所蔵作品より」の図録。ランドスケープや裸婦、静物などのペインティング作品をカラーで多数収録。
シュテファン・バルケンホール 木の彫刻とレリーフ | 国立国際美術館、東京オペラシティアートギャラリー
彫刻家、シュテファン・バルケンホールの図録。2005年に国立国際美術館や東京オペラシティアートギャラリーを巡回した同名展の作品をカラーで多数掲載。おもに人物や動物をモチーフにした立体作品を収録。
宮本隆司写真展 壊れゆくもの・生まれいずるもの | 世田谷美術館
2004年に世田谷美術館で開催された展示のカタログ。写真家、宮本隆司の代表作である『建築の黙示録』や、展覧会のために撮影された『ピンホールの家』などのシリーズ作品を紹介。劇場、映画館、刑務所などの巨大建築のつかの間の廃墟の姿、東京やパリの路上生活者の段ボールの家、阪神淡路大震災の崩壊した建築物など、変貌する都市と建築の姿、内包する問題が写し出される。
Heian | Vicki Goldberg, Seiju Toda 戸田正寿
アートディレクター、グラフィックデザイナーである戸田正寿の作品集。鳥、魚、昆虫、爬虫類などをモチーフにした彫刻作品シリーズ「平安」をカラーで収録。英語表記。
David Hockney: A Drawing Retrospective | デイヴィッド・ホックニー
芸術家、デイヴィッド・ホックニーの作品集。1954年から1990年代にかけてのドローイング作品をコレクション。ポートレート、静物画、カリフォルニアの風景など、ホックニーのプライベートな側面を垣間見ることのできる作品を多数収録。
Georgia O’Keeffe: The Artist’s Landscape | Todd Webb ジョージア・オキーフ、トッド・ウェッブ 作品集
アメリカの写真家トッド・ウェッブによるジョージア・オキーフの写真集。オキーフが70年にも及ぶ長い画歴の中で描き続けた、骨や壮大な自然といったモチーフとともに撮影されたモノクロ写真を多数収録。
David Bowie is Inside | デヴィッド・ボウイ
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催された展示の際に刊行されたもの。デヴィッド・ボウイの約50年におよぶキャリアを辿るとともに、衣装、ライブ写真、メモ、アートワークなどをまとめたアーカイブ集。ボウイが影響を与えたアーティストやデザイナーについても解説している。 英語表記。
Axel Huette: Towards the Wood | アクセル・ヒュッテ
ベッヒャー夫妻が教鞭をとったデュッセルドルフ美術アカデミー出身の写真家、アクセル・ヒュッテによる作品集。水面に写る人々、木々、自然を撮影し、現実と非現実感が混ざり合う幻想的な世界を作り出している。 英語表記。
Teju Cole: Golden Apple of the Sun | テジュ・コール
ナイジェリア系アメリカ人作家・写真家である、テジュ・コールによる作品集。5週間にわたり自宅のキッチンを毎日撮影したもの。調理器具の配置を、日常生活から生まれる予想できない配置のまま、生活の断片をカメラに収めている。飢餓、隷属、絵画、詩、写真の歴史などについてのエッセイとともに作品を収録。 英語表記。
Jack Latham: A Pink Flamingo | ジャック・レイサム
イギリス出身の写真家、ジャック・レイサムによる作品集。米国の開拓者達が通った主要道の一つ『オレゴン・トレイル』を辿る。金融危機から数年後の2012年、トレイル沿いに住む人々やその暮らし、風景を撮影。金属探知機を持つ人、閑散とした道、ヒッチハイカー、子供の遊具とショットガン。西部開拓時代、かつてオレゴンまで辿り着けなかった人々と重ね合わせるようにその姿を写し出す。この作品において重要な一部として、巻末には旅の最中に楽しんだスクラッチカードを掲載。夢とその先にあるものを暗喩する。 英語表記。
Muge: Ash | 木格
中国・重慶出身の写真家、木格(ムゲ)の作品集。2010年から大型カメラで撮影した静物写真が収められている。切り深い山奥、透明な瓶、薄暗さを照らすイルミネーションライト、壮大な自然。自然への憧憬の中でみつけた山、水、石など変化のしにくい物質とともに、時間と歴史が残した自然へと立ち返る。写真が印刷された未綴じのシート、テキストが印刷された冊子が付属。 日本語、中国語、英語表記。
Maintenance | マーク・パワー、東京都交通局
マグナム・フォトの写真家マーク・パワーが、都営交通の現場を撮り下ろした写真集。整然と並んだ工具、ネジやボルト、干されている軍手、工具を設計する際に使ったノート、過不足なく記された注意書きなど、"美しさ"という視点からは見落とされてきた現場の姿を、新たな視点で写し取る。
Raymond Depardon 06: Alpes-Maritimes | レイモン・ドゥパルドン
フランスの写真家、レイモン・ドゥパルドンの作品集。ドゥパルドンが心惹かれる地、フランス・ニースで撮影されたもの。港、海に面した館や柔らかい太陽に照らされた街、谷を歩き、山を登りその風景を収めていく。 フランス語表記。
Roger Eberhard: NORMA | ロジャー・エーベルハルト
スイス出身の写真家、ロジャー・エーベルハルトによる作品集。ドイツ北部ハンブルグ、新たな飛行場拡張計画のために政府は67軒の家屋を買い取り、その空き家だけが残ったハッセルヴェルダー通りを撮影。引かれたままのカーテン、綺麗に掃除された歩道と家、青々と生い茂る木々。空虚であるはずの空間に、人工的な牧歌的風景を維持する違和感や不快感が内包されている。 英語表記。
Sybren Vanoverberghe: 1099 | シブレン・ヴァノーバーベルジ
ベルギーを拠点に活動するアーティスト、シブレン・ヴァノーバーベルジによる作品集。写真作品シリーズ「2099」の第2部。岩や石、木、滝、芸術品、建築。自然や人工物など『時間が風景・物体をどのように変化させるのか』をテーマに撮影する。 英語表記。
etude | 立木義浩
広告・雑誌・出版など多岐な分野で活躍する写真家、立木義浩の作品集。1959年横浜の赤レンガ倉庫を6×6で撮影。捨てられた吸い殻、積み上げられた廃材の山、倉庫と外車など、モノクロによる図版を収録。巻末には「舌出し天使」シリーズの未発表作品も掲載。700部限定。
Mr.&Mrs. | おおくぼひさこ
アーティストや忌野清志郎を長年にわたり撮り続けてきた写真家、おおくぼひさこが夫である仲井戸麗市(チャボ)を撮影した作品集。プールや海、街角、室内、あらゆるロケーションで無邪気でユニーク、ときに無防備なその姿が写し出されている。
Paul Caponigro: The Wise Silence | ポール・カポニグロ
アメリカの自然風景写真の第一人者、ポール・カポニグロの作品集。建築物や庭園などの人工物と、植物や岩石などの自然物を被写体とした写真作品をモノクロで多数収録。美しい構図が魅力的。 英語表記。
Edward Weston: The Flame of Recognition | エドワード・ウェストン
20世紀を代表するアメリカの写真家であり、グループf/64の創設メンバーでもあるエドワード・ウェストンの写真集。1920年代から1950年代にかけて撮影された作品をまとめたもの。「NUDE」、「SHELL」などのシリーズや風景、ポートレート作品を収録。 英語表記。
Something Beautiful Might Happen | 島尾伸三
写真家、作家である島尾伸三の作品集。中国で目にした日常の風景を撮影したもの。電柱に添えられた花、フルーツジュースの屋台、積み上げられた蒸籠、剥き出しになった廃墟のような建物。その場所特有の印象的な風景が収められている。 英語、一部日本語表記。
Armin Linke: Transient | アーミン・リンケ
イタリア出身の写真家、アーミン・リンケの作品集。過去10年間追求してきたプロジェクトによる、約200枚の写真を収録。ブラジル、日本、イラク、コンゴなど建築物や日常の風景、自然など世界中の文化が変容していく姿を映し出す。 英語表記。
Jose Parla: Prose | ホセ・パルラ
2013年に YUKA TSURUNO GALLERYで開催された展示の際に刊行されたもの。ニューヨーク、ブルックリンを拠点に活動し、ジャクソン・ポロックなどのアメリカの抽象表現を継承する現代アーティストとして注目されるホセ・パルラの作品集。キャンバスに幾つも塗り重ねられたレイヤーにリズミカルなカリグラフィーが描かれる。
Sex | 徐美姫
写真家、徐美姫(じょう・みき)初の作品集。在日韓国人としての葛藤を経て自分のアイデンティティ追い求め、北陸日本海岸の波や水の軌跡を捉える。セルフヌードともいえる生命の力をモノクロによって写し出す。自身の性、男が男であるということ、女が女であること、『人とはなにか』を見つめる。
東京 TOKEI | 中里和人
写真家、中里和人の作品集。東京の北東、周囲を川に囲まれた3角地帯「向島」の町を収めた写真集。古びた工場、夜の路地裏、すりガラス越しの灯り、シャッターの閉まった商店、いつしか消え去りつつある『東京 (とうけい)』を向島の原風景に視る。
Haggadah for Passover | Ben Shahn ベン・シャーン
20世紀のアメリカを代表する画家ベン・シャーンが、中世のヘブライ語の彩色写本にインスピレーションを得て制作した一冊。1930年頃6ヶ月をかけて全12ページのカラー版のうち11枚を制作。一時中断後、改めて12枚目のイラストを完成させ、美しい口絵とタイトルページをデザインした。当時、「アメリカの芸術家がデザインし、挿絵を描いた最も美しい本」と評され、シャーンの「最も素晴らしく、最も独創的な作品」の一つとされた。
日本の憂愁 | 恩地孝四郎
版画家、装幀家、写真家、詩人など様々な分野で活躍した、恩地孝四郎の画文集。表紙と裏表紙、口絵1は木版の手刷り、口絵2はオフセットで印刷されているほか、氏の版画作品や詩が多数収録された贅沢な1冊となっている。
Enzo Mari: Drawings | エンツォ・マリ
2022年に開催されたエンツォ・マリの展示を機に刊行されたもの。1951年から2010年に描かれたローイングを各年代ごとに紹介。イタリアにおけるデザイン界の巨匠、エンツォ・マリのアルゴリズミックな芸術研究を集約した一冊。 英語、イタリア語表記。
舞台芸術の世界 ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン
2007年に開催された展示の図録。1909年にパリで旗揚げされた伝説のロシアバレエ団、バレエ・リュスが、欧米の舞台芸術やその後のロシア・アヴァンギャルドやアール・デコに与えた影響、総合芸術としての活動を紹介。舞台衣装のための素描約140点、サンクトペテルブルクに保存されている舞台衣装10点、舞台の再演フィルムなどを収録。
花 | 市村柚芽
画家・市村柚芽の初画集。2020年から花屋で買った切り花を描き始め、3年の間に描いた47点の花の絵を時系列で掲載。絵とともに日々の中で綴られた日記や空想の物語も添えられており、静けさの中に凛として咲くそれぞれの花の美しさや儚さ、その花への描き手の感情までもが伝わってくるような作品集。
Beaumont’s Kitchen: Lessons on Food, Life and Photography with Beaumont Newhall | ボーモント・ニューホール
「写真史の父」とも称される伝説的な学芸員・評論家であり、料理作家としても活動したボーモント・ニューホールのレシピ集。1956年から1969年までニューヨーク州ロチェスターの新聞で連載していたコラム「Epicure Corner」から抜粋した記事とレシピ、そしてアンセル・アダムス、エドワード・ウェストン、アンリ・カルティエ=ブレッソンら20世紀を代表する写真家たちの写真を掲載。
内藤礼 信の感情 Rei Naito the emotion of belief | 東京都庭園美術館
2014年に東京都庭園美術館で開催された「内藤礼 信の感情」展の図録。木彫りの「ひと」と、白い画面に色彩と光が生まれるペインティング「color beginning」などの作品を収録。作品をとりまく空間が鑑賞者を優しく包み込む。
大・タイガー立石展 POP-ARTの魔術師 | 千葉市美術館 ほか
2021年より千葉市美術館などで開催された立石紘一(タイガー立石)展の図録。絵画、陶彫、マンガ、絵本、イラストなどのジャンルを縦横無尽に横断しながら展開した、タイガー立石の独創的な世界を紹介。約250点の作品・資料を収録。
鳥獣戯画がやってきた!国宝「鳥獣人物戯画絵巻」の全貌 | サントリー美術館
2007年に開催された「鳥獣戯画がやってきた!国宝「鳥獣人物戯画絵巻」の全貌」展の図録。甲・乙・丙・丁の4巻からなる「鳥獣戯画」に描かれた作品や関連作品を収録しながら、線描表現やユーモア性、擬人化表現などといった魅力とともに日本文化の本質に迫る。
Christo and Jeanne-Claude: Barrels and the Mastaba 1958-2018 | クリストとジャンヌ=クロード
建造物を梱包するという大規模な野外プロジェクトで知られる現代美術作家、クリストとジャンヌ=クロードの写真資料集。2018年に発表した、ドラム缶を積み上げたパブリック・アート作品「ロンドン・マスタバ」の記録をはじめ、ドローイング、縮尺模型ほか、60年間にわたるドラム缶作品の豊富な図版、テキストを収録。 英語表記。
畦地梅太郎展 | 町田市立国際版画美術館 他
1983年から1987年にかけて各地を巡回した展示の図録。山の風景や雪男などの作品で知られる版画家、畦地梅太郎の作品204点をカラーとモノクロで多数収録。
相原求一朗展 北の大地に青春の残像を探し続けた生涯 | サンオフィス
2007年に日本橋高島屋と京都高島屋で開催された展覧会の図録。北海道の大地を描き続けた画家、相原求一朗による初期から晩年に至るまで80点以上の代表的な作品を紹介するほか、北海道の名峰を描いた「北の十名山」、戦時下に兵として召集されていた時代に描いたスケッチ集「満州点描」なども合わせて収録。
Marina Gadonneix: Landscapes
フランスの写真家、Marina Gadonneixの写真集。撮影現場の背景で用いられる、グリーンバック、ブルーバックを扱った未発表のシリーズを紹介。Marcelline Delbecqが描き下ろしたテキスト「Blackout」に登場する風景として表現される。階段や箱の置かれた空間、そして何も置かれていない空間は、海景や空のように見えたりと抽象と具象の狭間を感じさせる。 英語表記。