前々からここをどうにか有効活用できないかを考えた結果、オンラインストア用の撮影スタジオとして本腰を入れて改造することにしました。
解決したいことと理由は以下の2つ。
1. 撮影後のレタッチ作業に時間を取られすぎてしまう
2. より良い画像で商品をみてもらいたい
1.はECサイト運営の最大の問題点。
今までは簡易的な撮影キットで撮影していたため、撮影後のレタッチ作業に時間を取られすぎてしまっていました。更新作業だけで一日の大半を浪費してしまう結果、商品の魅力などを伝えるコンテンツ作りなどに手が回らない。日々の更新作業に追われるだけの仕事なんてつまらないし、テンションも落ちますよね。機械じゃないんだから。
撮影代行サービスなどを利用したり、ブツ撮りを外注することでこの問題は解消できますが、弊社は吹いて飛ぶような零細企業ですので、撮影コストをかけられない。そして自分たちでやると今度は作業時間がコストとしてかかってきてしまう。ということは、自分たちでいかに短時間でスムーズにこなすかが重要 になってきます。大半はこちらのパターンが多いのではないでしょうか?
2.はECサイトにおける最重要ポイント。
古書をメインに扱う弊店にとって、お客様には一点一点状態の違う商品でも安心してご購入していただきたい と考えています。ですが、お客様はオンライン上の商品を手にとって確かめられず、商品画像のみが購入判断の材料にならざるをえない。せっかく購入していただいた商品が「なんかイメージと違った。。」なんてことになったら悲しいですよね。
というわけで、改造スタート!
おおげさに言いましたが実は材料さえ揃えば一瞬で作れますので、やってみたい方の参考になれば、ということで今回購入したもの一式をリストにしておきます。
まずはおかたずけ。汚い。。年末に掃除したはずなのに。
ホームセンターでサイズを測ってカットしておいた天板を置きます。下の台はカラーボックスを再利用。置いただけでそれっぽい。
ポールを引っ掛けるための金具を壁に取り付けます。作業はほぼこれだけ。
バック紙にポールを入れて引っ掛けて設置テスト。良い感じ。
バック紙を伸ばして。
はいでましたストロボ。これ大事。
あっさり完成。テスト撮影をしながら微調整。
調整後。若干歪んでるのであと一歩。とはいえ、以前の撮影とは比べものにならないクオリティ。このままトリミングとリサイズをPhotoshopの自動処理で設定したドロップレットに放り込むだけで商品データとして使用できることも確認。これなら撮影後の作業時間を大幅にカットできます。
ちなみに簡易撮影ボックスを使って撮影したものがこちら。まぁ撮れますけどね。。反射してるし。これはひどい。ここから歪みや光、色調整をPhotoshopで行っていました。そりゃ時間かかるでしょうよ。
以前の状態で撮影した場合
1冊におおよそ平均6カット、撮影5分+画像加工15分=20分
※1日更新分10冊なので、1日あたりの作業時間は約3時間半
今回作ったスタジオで撮影した場合
1冊におおよそ平均6カット、撮影5分+画像加工0分=5分
※1日更新分10冊なので、1日あたりの作業時間は約50分
なんと2時間半 以上の短縮!1冊におおよそ平均6カット、撮影5分+画像加工15分=20分
※1日更新分10冊なので、1日あたりの作業時間は約3時間半
今回作ったスタジオで撮影した場合
1冊におおよそ平均6カット、撮影5分+画像加工0分=5分
※1日更新分10冊なので、1日あたりの作業時間は約50分
様々な本でテスト撮影を重ねてみた結果、撮影スタジオを使用した場合のクオリティと作業コストの大幅カットが両方とも実現できることがわかりました。素晴らしい。
ちなみに今回購入した機材合計は、¥230,000也。一月¥20,000弱。 作業時間の削減としてのコストとしては問題ない経費だと考えています。
さてさて、次回はこのスタジオを使ってブツ撮り講習会を開きます。
レッツブツ撮り!