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椅子好きによる椅子好きのための椅子の本 Part.2
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椅子好きによる椅子好きのための椅子の本 Part.2

先日もご紹介した、椅子好きさんに贈りたい椅子の本特集、第2段です。いやはや、世の中には多彩かつユニーク椅子と、それを面白がり、こよなく愛する人々がこんなにもいるということに驚きです。

『Sidewalk Salon: 1001 Street Chairs of Cairo』はまさに、椅子への好奇心の賜物と言っていい一冊ではないでしょうか。本書はエジプトの首都・カイロの通りに置かれた1001脚もの椅子の様子を収めたポートレート写真集。椅子の写真に加え、ストリートチェアからインスピレーションを得た短編小説や詩なども掲載し、さらに掲載された椅子の所在地マップ付きです。

使い古されたもの、リサイクルされたもの、様々な素材と形状でかたちづくられた椅子の"ようなもの"などといった多様で個性豊かな姿は、カイロという街自体を物語っているようにも見えてきます。

『Sitting on the Edge Modernist Design』はモダニズムを代表するデザイナーらが手がけた椅子を集めた作品集。ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチ、イームズなどといった名作家らが手がけた作品を同時に楽しめる豪華な一冊です。

最後にご紹介するのは、アメリカのインテリアデザイナー、グスタフ・スティックリーの作品集『Gustav Stickley』。イギリスのアーツ・アンド・クラフツやアール・ヌーヴォーの影響を受けながらも、調和のとれた独自のスタイルをもつ家具を多数収録しています。
希少なアーカイブ写真や、広告、初期のカタログや『The Craftsman』誌のページ、家族のスナップショットなども見どころです。

『Sidewalk Salon: 1001 Street Chairs of Cairo』
『Sitting on the Edge Modernist Design』
『Gustav Stickley』

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ノストスブックス店長。前職では某テーマパークのお姉さんや、不動産会社の営業をしていました。小説とクラシックなものが好き。一緒に、好きだと思えるものを沢山見つけましょう。