日本から遠く離れた地で生きる、少数民族の人々。自然と対峙しながら独自の文化を築く人々の姿は力強く、そして美しい。
『Espiritu De Los Hombres De Tierra Del Fuego』はドイツ人宣教師、マルティン・グシンデが遺した写真を編纂したもの。
グシンデは1918年から1924年の間4度に渡り、南アメリカの最南端に位置するティエラ・デル・フエゴ諸島を訪れます。そこで出会ったのは、セルクナム族、ヤーガン族、カウェスカル族などの現地の先住民族たち。
儀式用に化粧が施された身体、羽毛やグアナコという動物の毛皮で作られた衣装、樹皮の髪飾り。民俗学的視点で集められたポートレートは観るものを魅了してやみません。今は消えてしまった、または絶滅の危機に瀕している彼らの風習や生活が記録された、貴重な資料です。
『Village of the Nubas』に収められているのは、スーダンで暮らすヌバ族の写真。撮影は、マグナム・フォトの創設メンバーひとりとして知られるイギリス生まれの写真家、ジョージ・ロジャーです。
家々が密集する村、灰を全身に塗って行われる格闘競技、鍛え上げられた肉体など、ヌバ族のリアルな営みには自然そのもののパワーを具現化したかのような美しさがあります。
◯『Espiritu De Los Hombres De Tierra Del Fuego』
◯『Village of the Nubas』
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