



撮影しているのは、マグナム・フォトの写真家マーク・パワー。これまで世界の様々なバックヤードを撮影してきた彼にとってこの現場は、まるでひとつの小宇宙のようだったといいます。
アジアの国々とも、ヨーロッパや欧米とも違う。混沌としながらも、ある種の調和と清潔さが保たれた、東京という大都会。
「美しいものが美しいのではない。美しく使われているものが、美しいのだ。」という帯の文が、私たち日本人がつくりあげた街の姿をよく表している気がします。


日本を訪れた際の「東京証券取引所」や、代表作品のひとつでもある「99セント」、「サンパウロ、セー駅」など、グルスキーならではのデジタル加工を施し細部までフォーカスを当てることによって、人々やモノが密集した空間に新たな解釈を与えています。


私小説風の文章に白昼夢のような写真の組み合わせが「どこかなつかしさの漂う見知らぬ街」という非現実的な空間をつくり出す、ノスタルジックな共著です。
写真と小説をそれぞれ別に進行させることによって生まれる2人の化学反応を楽しんでください。
◯『Maintenance』
◯『Andreas Gursky』
◯『既視の街』
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