毎号テーマを変え、中国の文化を深くかつグラフィカルに紹介する雑誌「漢聲(ハンシェン)」が、シリーズで入荷しました。
内容ももちろんですが、そのブックデザインの素晴らしさにも注目。組版、グラフィックデザイン、紙、印刷など、どこにフォーカスしてもハイクオリティ。見ているだけで気持ちが晴れるようなカラフルな色彩、漢字文化圏特有の親しみやすさとエキゾチックさが同居した紙面。デザイナーの方への資料としてもおすすめします。
『漢聲雑誌 70、71号 侗族服飾芸術探秘』では、貴州省、湖南省などで暮らす少数民族、トン族の伝統衣装を中心に、その文化を特集します。
染織り、刺繍、銀細工、男女や季節ごとに異なる衣装の美しさを感じられます。また、その文様の由来、作る過程、伝承なども合わせて収録。服がお好きな方はもちろん、手仕事の参考にしても面白いかもしれません。
『漢聲雑誌 57、58号 綿綿瓜瓞』は、中国最古の詩篇「詩経」の一節「綿綿瓜瓞 民之初生 自土沮漆」の"綿綿瓜瓞"=子孫繁栄に関する民間芸術を集めた資料集。
陰陽を核とした中国哲学の起源、哲学と人々との関係、生命と生殖、そして豊かな民芸文化を様々な資料をもとに見ることができます。
『漢聲雑誌 65、66号 福建土楼』は、中国・福建省にある世界遺産「福建土樓」を調査。
建築様式や、構造、歴史、住民の生活などを、写真図版や平面図、立体図、断面図などとともに解説します。「福建土樓」は普段立入禁止のため、ここまで詳しく収録されている本書は資料性の高い一冊です。
◯『漢聲雑誌 57、58号 綿綿瓜瓞』
◯『漢聲雑誌 65、66号 福建土楼』
◯『漢聲雑誌 70、71号 侗族服飾芸術探秘』
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