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世界のパッケージデザインをめぐる
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世界のパッケージデザインをめぐる

家の中を見回すだけで、わたしたちは多数のパッケージデザインに囲まれて暮らしていることに気づくはず。そしてそれは日本だけでなく、世界中で見られる光景です。

今日は世界のパッケージデザイン集をご紹介。読めばきっと商品への見方が変わるとともに、パッケージデザインの奥深さを感じられるはずです。

人気シリーズ『世界のグラフィックデザイン 5 パッケージ』は、アートディレクターの岡秀行が編集を担当した、パッケージデザイン特集。

素材、イラストレーション、写真表現、タイポグラフィ、構造形態に大系した世界中のパッケージデザインを、多くの図版を交えて紹介します。

ジョージ・ネルソン、亀倉雄策、木村勝、ソウル・バスらの論文もあわせて掲載した、資料としてもおすすめの一冊。

『日本のパッケージデザイン ヨーロッパとの対比』は、酒、タバコ、食品、化粧品などあらゆるプロダクトのパッケージデザインを、日欧で比較する資料集。図版に添えられた解説は、ブルーノ・ムナーリや福田繁雄、岡本太郎らが担当しており、こちらも勉強になる。

日本のパッケージデザインの先駆者、木村勝の作品集『木村勝のパッケージディレクション』。パッケージデザインのみならず、CIデザイン、商品開発などあらゆる分野で活躍した氏の仕事をまとめた一冊。

まるで本物のタバコのように、上部がパカリと開く函入りのパッケージデザインもさすが。

『B・O・O・O・X』も木村勝によるペーパークラフト・ブック。本書から型紙を切り取り、バナナ、チーズ、イチゴ、サイコロなどの箱を自分で製作できる工作本。

お子さんと一緒に楽しみながら、パッケージデザインについて考えてみるのもいいかもしれません。


『世界のグラフィックデザイン 5 パッケージ』
『日本のパッケージデザイン ヨーロッパとの対比』
『木村勝のパッケージディレクション』
『B・O・O・O・X』


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故郷・広島県で雑貨のお店をしていた影響で、器に目がない。盛り付ける料理は修行中。ノストスブックスの雑貨担当として奮闘します。暮らしにまつわる本、民藝本、画集が好きです。